◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Noah
はぁ……。あれだけの事をしたのに…結局今日も成果なし、か……――…やあ、おはよう。
(――澄んだ空気に包まれながら理不尽に迎える朝、軽快な日光を浴びるも仮面の奥に潜む成長の兆しはなかなか芽も出さず、増える人目の波を避けるように家路へと急ぎ。望まぬ結果に溜め息を洩らしつつも逃亡劇を終えた褒美にと、冷えた身を慰める温かな一服を欲しては、玄関の扉が閉まるなりリビングへと直行し。果たしてあれは受け取ってくれているだろうか…などと杞憂を巡らせていたものの、踏み込んだ先で大人しくそれを手にしている彼の姿に自然と安堵の笑みが零れ。けれど掛ける言葉もそこそこに距離を取り、和らいだ口元もつんと澄まして顔も合わせず、己の分のみのエスプレッソを淹れ終えれば向かいの席へと座り。ただ静かに芳しい香りを漂わせるカップへと視線を落とし、芝居がかった影に潜む満たされない欲求を抑えたまま、淡々と淡い期待を乗せた贈り物の感想を求めて。促しておきながら自らが招いた誤解の種に素直になれず、奥底に仕舞い込んだ感情を一つまたひとつと落とす角砂糖に重ね、甘くて苦い想いを上手く溶けて混ざり合うようにゆっくりとスプーンを回してみせ。次いで口を開いたのは休むことなく刻々と時を刻む秒針が何周かした後、藪から棒に己宛てに届いた贈り物の数々を押し付け、抱く関心は名無しの一通の手紙にのみに向けられており。悠然に構えつつもその手紙への執着は、彼にも見せないような純粋な焦がれが眼を合わせずとも漏れ出し、繕い切れない声色には浮ついた熱が宿っていて。)
で、お気に召したかな。色々言いたいことはあるだろうけど…まずはそれの感想がキミの口から聞きたいよ。――…あと、昨日届いたやつは全部あげるよ。“手紙”以外は。あっただろ、差出人の無い手紙。まさか、見てないよね。……それとも、なかった?
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