◆ 2018-04-03 00:00:02 |
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>Noah
……?――……そっか、お前喋れるんだ。ネーロ、夢が醒めるまでもっとお前の声を聞かせて。ね、いいでしょ?
(背までもじんわりと温もりを与えるそれを枕のように抱いていれば、一方通行の友誼への問い掛けにきょとんと締まりのない疑問を抱き、未だ半分は微睡みに留まる瞼を持ち上げ拘束を緩めては腕の中をまじまじと見詰め。…初めて、彼が口を利いてくれた。表情こそは伺えないものの特徴的な黒に安らぐ感触には相違なく、本来起こり得ない現象に冴えない思考が発狂するよりも早く導いた答えを鵜呑みにし、正体を疑うことなくへにゃへにゃと幼い笑みを浮かべ。――いわゆる明晰夢ならば彼に違和も無く、仮に夢でなくともこの幼稚な遊びを知る者など他にいない。まさに夢にまで見た現状に心躍りすっかり肩まで浸かって純粋無垢に甘えると、とろんとした眠気交じりの変わらぬ朝の口付けを施しては、慣れた手付きで惜しみない愛情を注ぐように優しく頭部を撫で。思わず手ばかりを動かしてしまうも待望の対話へと意識を向け、途切れた記憶を想起させながら散らせた想いを繋ぎ合わせると、当の本人を前に隅に隠した一つ一つを飾らぬまま打ち明け始め。けれど、己のみが知る悪事の工作から夜を明かすまでの頁が抜け落ち、忘却の彼方へと見失ったそれらは首を捻るも一向に蘇らず、瞳を閉じつつ考え込めば次第に睡魔への誘惑の魔の手が忍び寄り始めて。)
……っと、ノアの話だっけ? …えへへ、ネーロから聞いてくれるの…嬉しい。――ノアはね、いつも格好良いよ。それに一生懸命で、あの約束も大事に待っててくれるから、つい頼ってしまうかな…ネーロ程じゃないけど。……でもね、昨夜はあんなことして誘ってきたくせに、ノアが先に寝ちゃって…。だから、ちょっと悪戯して、元に戻して~……、あれ? その後は…どうしたんだっけ? んー……、…。
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