VIVID COLOR PARADE【3L】 

 VIVID COLOR PARADE【3L】 

◆  2018-04-03 00:00:02 
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    ✧✦ VIVID COLOR PARADE ✦✧       


 Run, jump, step and dance on the canvas.
    Dye the world in your color.


       TABLE OF CONTENTS

     >01 INTRODUCTION / RULE
     >02 COLOR CHART / PF
     >03 HOUSE / NPC


    【!】芸術家/シェアハウス/3L



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  • No.184 by ◆  2018-05-12 00:20:14 


>皆様
(/お世話になっております。>181にてイベントを締めさせて頂きましたので、ご確認をお願い致します。中途半端なところで絡みを切り上げてしまって申し訳ありません…!イベントまたはトピック運営に関してご意見・ご要望などございましたら、匿名でも構いませんのでお気軽にお寄せ下さい。次回以降の参考にさせて頂きます。
後ほどジャックからイベント後の時間軸にてALL宛て絡み文を出させて頂く予定でおりますが、イベント前に中断させて頂いたところからやり取り再開をご希望される場合はその旨お伝え頂ければと思います!お手数をお掛けしますが、宜しくお願い致します。また、この土日は私用で立て込んでいるため次に反応できるのは月曜以降になるかと思われます。把握のほどお願い致します。)

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※参加・募集状況>183 COLOR CHART 
 新規参加希望者様は常時募集中です!ご質問等もお気軽にどうぞ!

  • No.185 by Noah MacNeil  2018-05-13 11:57:43 



>Leone

……そう、なんだ……君が……。

(よもや件の演奏家が彼のことだったとは、と伏せていた顔を上げては驚きに目を見張り、改めて彼の仮面を注視する。外している所を一度も見た事のない、シンプルな銀の仮面。最初こそ面食らったものの、流石才能あるバイオリニストとなれば洒落てるんだなぁ、などと今思えば何とも呑気極まる感想を抱いていた自らを密かに恥じ。同時に、彼がずっとその仮面に囚われ苦しみに喘いできたのかと思うと、途端に胸が潰れるような手酷い痛みに襲われては思わず顔を泣きそうにくしゃりと歪めて「──……辛かった、ね」自分程度に彼のこれまでの心労を十全に汲み取れる筈もない上、自らの陥っている状況と彼のそれとでは程度も種類も全く異なっている。しかし既に件の演奏家へ深く感情移入してしまっていたが故に、つい芯から労る様な共感の滲む音を口からポツリと零してしまい。他方、いよいよ満を持して告げられた我儘は酷く控え目に思え『……そんなことで良いのか、』と相当の覚悟を決めて彼の部屋を来訪した分少しばかり肩透かしを喰らったような気分になり、ぱちくりと目を間抜けに瞬かせて。そう、具体的には、"やっぱり信用ならないから取り敢えず指一本程度詰めてくれないか"とまるで東洋マフィアのようなことを言われたとしても『うん分かった!』と即答の後切り落とすレベルの凄まじい覚悟を、昨日今日築いたばかりにしては明らかに重すぎる友愛の下しかと決めており。しかし、だからこそその回答には微塵の迷いも躊躇いも生じず。そっと穏やかに口元を緩めると、膝上の拳を握る力を強め、彼の瞳を真摯に見据えて口を開き)

俺も、本当の君と向き合いたい。君と本当の友達になりたい。……さっきの言葉に嘘はないよ、俺は君のこと、君が思っているよりも遥かに好きになっちゃったんだ。たとえ、本当の君がどんな人でも、容易く受け入れてしまうくらいには。だから──こんな俺で良いなら喜んで、その“可愛い我儘”を聞いてあげたいな、レオーネ。

  • No.186 by Jack Bennett  2018-05-14 10:40:25 


(小旅行から2週間ばかりが過ぎた6月の初旬。ロサンゼルスの季節は本格的に夏季へ移行しようとするところで、日が昇っている間は文字通り肌を直に焼くような太陽光線が容赦なく降り注ぐ。つい3か月前まで暮らしていたニューヨークとは緯度に6度も差があるのだから当然気候も全く違うため、これに慣れるまでは長い時間を要するだろう。それまではこうしてオフの日になるたび冷房装置をフル稼働させ、溶化した身体でソファを陣取ることを許してほしい。だらだらと仰向け姿勢でうたた寝しているとそんな自身を見つけた飼犬のロッキーがこちらへ駆け寄り、いつもの如くバフバフと興奮気味に息を荒げて顔に鼻を近づけてくるので、それを片手で制して)
ロッキー、今はホントに駄目。俺を殺したくないんならキスは勘弁、そんで出来れば冷凍庫からアイス取って来て…。


(/遅くなりましたがイベント終了後を想定したロルを回させて頂きました。宜しくお願い致します!)

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※参加・募集状況>183 COLOR CHART 
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  • No.187 by Wang Junlong  2018-05-14 19:33:38 

>Jack

冷房掛け過ぎじゃない?(香港の高音湿潤の気候で育った自分にとっては香港に比べ気温が低く、乾燥しているロサンゼルスはそれほど暑くなくて。リビングにやって来るとこんなに涼しいとは思わず一瞬寒さを感じて。ソファーで溶けている相手が視界に入ると何でまだ6月なのに冷房装置をフル稼働させているのだろうかと思って。ソファーの前でしゃがむとロッキーを宥めるように撫でながら上記を述べて)

(絡ませて頂きました!)

>Leone様の本体様

(イベント前の絡みが一旦終わっていましたが、イベント後の絡み文はどうしましょうか?)

>Noah様の本体様

(イベント前の絡みは恐らく>116で止まっていますが、イベント後の絡み文はどうしましょうか?)

  • No.188 by Leone Celadon  2018-05-15 16:51:04 


>Noah

だから言ったろ? 僕はキミが思っているような人間なんかじゃない。これがないと、演奏も何も出来ない、ただの卑怯者なんだよ。

(彼は、先にその演奏家の観客の一人として演奏を鑑賞していたのだから、驚きのあまり言葉を失いながらも根源となるこれを注視するのも無理もない。件の人物が自分だと告げたところで信憑性もなく、加えて呪いがなければ演奏どころか満足に何もできないとは、我ながら滑稽な話と呆れて失笑する始末。自身の都合を仮面に押し付け、覆い隠して蓋をして、自分は安全な向こう側で覗くだけ。たとえ、そこから奏でたものが称賛され認められたとしても、それは壁に挟まれた向こう側の出来事と、ただ此方側で観賞するのみ。一時のつもりが、映る景色が霞む度に何時しか錆び付く枷として、底無しの暗闇に引き込まれていく。そこに隠した自分を映す鏡のように顔を歪ませ、眠らせていたはずのものを代弁する一音に息を呑み「――……そう、だね。多分、そうなのかもしれない。…でも、いいんだ。だって、仕方のない、事だろ……?」自ら望み足を踏み入れた代償として、卑怯者にはお似合いの報いだと見て見ぬふりを続けてきた。人と違う道を選んだ時点で口にする資格などなく、当に乾いたその感情に、ちぐはぐと掠れた音を絞り投げ掛けて)

また、そんなことを言って……。でも…なれると良いね、そんな関係に。……だけど、そう言っていられるのも今のうちだけだよ。きっとキミも――いや、見せた方が早いのか……。

(明かした我儘に呆気に取られても、すぐさま偽りなく穏やかな日差しと共に告げられる言葉の数々は、変わらぬ意志と自身への好意。恥ずかしげもなく向けられ、希ってきた欲にも関わらず、快諾出来ずに憂愁し上記を。彼ならと、淡い欲の一端を晒したものの、言葉通りに行くはずがないと一線を引いて溜め息交じりの種明かしを吐露すれば、呪いに手を掛けた途端に伸ばした腕が強張り小刻みに震え始めて)

(/イベント有難う御座いました。息子様の心境に変化を与えてしまうとは…見事な締め括りを有難う御座います。機会があれば、今回の水族館の件も一つの経過として物語の中に取り入れられたら面白いかもしれませんね)


>Jack様の本体様

(/イベント有難うございました。当方の時間の都合上、絡みに行けず申し訳ありませんでした。さて、前回中断した場面(>111)からと、新たな絡み文(>186)からとご希望はありますでしょうか。無理のない範囲での絡みを望んでおりますので、暫し中断のままをご希望でしたら、そちらでも構いません。)


>Junlong様の本体様

(/イベント有難うございました。大変申し上げにくいのですが、当方、相性の不一致を感じております。当方、本体様が望まれるような展開を紡ぐ技量を持ち合わせておらず、誠に申し訳ありませんが、暫しお時間を頂ければと思います。ご了承いただければ幸いです)

  • No.189 by Jack Bennett  2018-05-16 22:35:16 


>Junlong

俺はこれで丁度良いんだよ……あー、あとブルーバニーのバナナ・スプリットでもあれば復活するかも。蓋にJBサインが書いてあるやつがさぁ、冷凍庫に入ってるはずなんだけど……、
(ロッキーの熱烈な求愛の対象が今しがたリビングへやって来たばかりの彼へ向けられたことを確認すると、伸ばしていた片手をだらりと脇に下げ、相手の指摘には反抗の意志を示し。加えて先程目の前の大型犬に与えようとしていたあまりに無理難題な使命──即ち“冷凍庫からアイスクリームを取って来て欲しい”という頼み事を、タイミング良くこの場に現れた彼に依頼してしまおうと思い立つまま些かぼやかした言葉でそれを伝えつつ、視線をキッチンの方へ投げ。アメリカサイズの特大カップ入りアイスクリームは食べる時に一々皿に取り分けるという手間がある。冷気の行き届いていないキッチンでその作業を行うのは自身にとっては至極面倒な事であり。)

(/イベントお疲れ様でございました。新しい初回文に絡んで頂きありがとうございます!どうぞ今後とも宜しくお願い致します。※こちら返信不要です。)


>188 Leone Celadon様

(/イベントお疲れ様でございました。いえ、私の方が時間上の都合でドッペル数を限定してしまったのでお気になさらないで下さい…!また、絡みについてお心遣い頂きありがとうございます。レオーネ君との絡みですが、イベント前に中断させて頂いた場面が少々中途半端であったかなと感じますので、差支え無ければ>111の方から絡みを続行させて頂きたいです。展開のキリが良くなり次第、イベント終了後の時間軸に移行出来ればと考えております。)

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  • No.190 by Noah MacNeil  2018-05-17 19:25:53 



>Leone

そッ――そんな訳ないだろ!? 人前で演奏なんて、怖くて当然じゃないか……! 君が卑怯者だなんて、だから辛くても仕方がないだなんて……そんなの……ッそんなの嫌だ! そんな道理、俺は絶対に認めない!

(自らの耳にはまるで嗚咽のように響いたその掠れ声が、まるで彼の負う生々しい深傷の数々を端的に示すようで極めて痛々しく、何としてでも彼の一助とならなければという思いを心中で痛烈に強めて。しかしその昂った感情が災いし、彼の零した言葉に対して反射的に机の上を手の平でバンと叩くと同時に身を乗り出し、キッと眉を吊り上げ強い感情の滲む表情で語気を荒げて上記を。衝撃で机上の食器が跳ねる鋭い高音に我を取り戻せば、先の荒々しい言動に自分で驚き戸惑って「――え、あれっ……ご、ごめん! ごめんなさい……!」一転、罰が悪そうにすぐさま体を戻し、生まれて初めて人を、それもよりによって彼を怒鳴りつけてしまったショックと猛省のあまりおろおろと視線をさ迷わせて。次いで、いくら率直な言葉を述べようとも、自らの固い意志がまるで彼に伝わっていない事を察してはひどい口惜しさに襲われ。先の言は決して彼の本当の姿など大したことがないだろうという楽観や軽視ではなく、どんな彼でも受け入れられるという重度に相手へ入れ込んだ結果の代物だったのだが――とはいえ、たった数時間程度で一挙にここまで好意を募らせてしまった自らの方が異常という自覚はある。他者に理解など出来る筈もなければ信憑性にも著しく欠けて当然であり、彼と自分の気持ちが到底つり合っていないことなど言わずもがなだ。そんな事はこれまでの人生経験で身に染みる程分かりきっていたものの、いざ引かれた一線を目の当たりにすれば、しゅんと捨てられた犬のように眉尻を下げて。けれどそこで引き下がれる程抱いた決意は脆くなく、仮面に手をかけ震える彼を見る眼差しや口調こそ柔らかいそれだったが、先程の激情の残滓は胸の内から未だ消えずに色濃く残り)

……決心がつかないなら、ゆっくりでもいい、いくらだって待つよ。どちらにせよ、ここではっきり証明してみせるから。――俺は絶対に、君を裏切ったりしない。


(/此方こそイベント有難うございました。お褒めのお言葉、幸甚の至りです…! 水族館時点ではまだ芽が初めて表出した程度の段階ですが、此方は愚息の過ぎた想いが実らずとも構いませんので、どうかあまりお気になさらずに。そうですね、適当に区切りの良い所で場面転換と時間経過を入れ、水族館から数週間後という設定でまた改めて絡め直せたらな、と此方はぼんやり考えておりますが、何か本体様の御希望等は御座いますでしょうか?)


>Jack

ジャック、だ、大丈夫……? 

(自分は暑さ寒さには割と強い方だが、それでもこの炎天下の中、いつもの長袖パーカーにフードという季節感皆無のファッションは中々にキツいものがある。なにも常にこのパーカーに身を包みフードを頭から被っていなければ死ぬという訳ではないが、しかし頑として防暑よりも着心地や安心感を優先させた結果、元々の体力のなさも災いしよろよろと瀕死の帰宅とあいなって。通学用の鞄を肩にかけたまま、冷蔵庫からコーラのペットボトルを取り出して二階へ上がろうとしたところ、リビングから何やら犬の鳴き声と聞き慣れた声が。最初の頃こそ家宅侵入した泥棒のごとくビクビクと二階へ上がるか、はたまた室内の様子を伺い息を殺し数十分間声かけを逡巡するかという不審極まる二択のみだったが、多少慣れた今ではそう迷わず音の発信源へと足を向けられて。ソファーの上からひょこっと顔を出し、暑さに茹だる彼の顔を心配そうにうかがい上記を。そっとその頬へ手中の冷えたペットボトルを置き応急処置を試みてから、彼の顔へまとわりつく愛らしき毛むくじゃらに後ろから手をかけて「ろ、ロッキー、こっちに……っうわ!? ――ぐえっ」ぐぐぐ、と貧弱な腕力で反対方向へと懸命に引いていた折、不意にぐりんと此方へ顔が向き標的の変更を悟るも、一吠えの後嬉々として飛びかかられれば予想外の反撃に受け身も取れず床へ引っ倒されて)

(/この度は素敵なイベントを誠に有難うございました…! 早速絡ませていただきますね、宜しくお願い致します)


>Junlong本体様

(/イベント有難うございました。一応ロルを返させて頂いておりますので、恐らく中断は>127ですね…! しかし、折角なのでイベント後の時間軸で絡み文を後程投下させていただこうと思いますので、差し支えなければそちらに絡んでいただいても宜しいでしょうか?)

 

  • No.191 by 名無し  2018-05-17 21:34:58 


(/初めまして。
よろしければSTRAWBERRYの女性をkeepしていただけないでしょうか。)

  • No.192 by ◆  2018-05-18 23:00:02 


※時間の都合上、新規参加希望者様のKEEP受付のみ優先して行わせて頂きます。申し訳ありませんが、PCのレスはもう暫くお待ち下さいませ。

>191
(/当トピックへのご参加希望ありがとうございます!【STRAWBERRY】の【女性】、確かにKEEPさせて頂きました。PFの提出期限は明日23:00までとなります。素敵な娘様にお会いできるのを楽しみにお待ちしておりますね。)

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※参加・募集状況>183 COLOR CHART 
 新規参加希望者様は常時募集中です!ご質問等もお気軽にどうぞ!

◇ STRAWBERRY … 蠱惑的,ダンサー
 >191様 KEEP 5/19 23:00〆

  • No.193 by Wang Junlong  2018-05-19 16:15:27 

>Leone様の本体様

(此方こそイベントありがとうございます。此方としてはLeone様との会話は楽しく思っていますので、今まで通り会話して下されると幸いです。逆にこういう展開がやりたいという希望がLeone様の本体様にありましたら是非仰って下さい。ですが、相性不一致を感じさせてしまい大変申し訳ございませんでした)

>Jack

ブルーバニー? あ、あのアイスか。ちょっと取ってくる(ロッキーに求愛されると喉元を撫でてやり、相手から使命が与えられると理解して立ち上がると忠犬のごとく指示に従いキッチンに行って冷凍庫の扉を開けると特大のアイスクリームのカップを発見して。相手の名前が書かれている事を確認するとそれを持ってリビングに戻って来て。しかし、アイスを皿に取り分けるという発想に至らずそのまま一度に食べるのかと思い、「こんなにアイス食べられるなんてジャック凄いね」と感心しながらアイスクリームとスプーンを相手に渡して)

>Noah様の本体様

(此方こそイベントありがとうございました。中断の箇所を間違えておりました。大変申し訳ございません。絡み文の件、かしこまりました。では、絡み文をお待ちしております!)

  • No.194 by 名無し  2018-05-19 16:45:58 



【名前】 Tonia de Franco( トニア・デ・フランコ )
【色名】 STRAWBERRY
【性別】 女性
【年齢】 25歳
【職業】 フラメンコ・ダンサー

【容姿】 一度も染めたことのない暗い茶髪のお団子ヘア。前髪はなく、毛先にカールが掛かった後れ毛を左右垂らしてセンターで分けている。コーカソイドらしい小麦色の肌を持ち、ラテンの彫り深さを湛えたセクシーな顔立ち。高い鼻と長い睫毛が特徴的で、瞳はペリドットのような緑。眉毛はあまり角度を付けないように整えていて、穏やかな印象を与えることが多い。身長は162cm。ダンサーらしく引き締まった体躯でありながら女性らしい丸みを持っている。派手好きではあるがオシャレに頓着はなく、普段着は動きやすさ重視の白いワイシャツと黒いタイトスカートを着まわしている場合がほとんど。メイクもいたってナチュラル。が、舞台衣装に限っては「露出度が低くタイトな赤いドレス以外着用しない」「唇には赤いルージュ、団子の結び目には父が買ってくれた赤いカーネーションの髪飾りをつける」というこだわりを持っている。ステージ上と普段とでギャップが大きいタイプ。

【性格】 小さなことは気にしない大らかさと剛毅さを兼ね備えたラテン女。よく喋ってよく踊る。陽気という言葉が性格の大部分を占めているが、男性の手綱を女性が握っていることの多い自国の「普通」から漏れず存外強気。情熱の国の典型的なエスパニョーラで、地中海育ちの自由奔放さを存分に持ち合わせた温厚な人物。が、フラメンコを踊っている時だけは人が変わったように妖艶な雰囲気を纏い、見る者を容易く虜にする。背筋は糸で引かれたように伸び、微笑みなど振り撒かない。「普段」を知っている人からすればその変わりように例外なく驚きの声をあげるほど。アバニコでも持とうものならどこぞの娼婦よりよっぽど蠱惑的に舞う。全人類を誑かすような危うさで、けれど曲のテーマは損なわない。人全体、会場全体を巻き込む影響力は天性のパフォーマーそのもの。技術に年齢は関係ないと言わしめるような圧巻の踊りで学生時代から数々の賞をもぎ取ってきた。しかしそれは少しの才能と血を吐くような練習量のたまものである。ようは案外努力家。容姿もそうだが、性格もまたステージ上と普段とでギャップが大きい。

【備考】スペインの首都マドリード出身。壁の薄いフラメンコの稽古場が家の近くにあったので、その喧しい音に誘われるまま何歳かも覚えていない程小さな頃から踊っていた。政治家である父との二人家族で大変裕福であったが、高校卒業間近に事故で死別している。卒業後はすぐにダンサーとして生きることを決意したものの、しばらく金銭面は安定しなかった。名の知れた現在、フラメンコの布教を名目に活動の場こそアメリカへ移したが、都心の大きなホールから裏通りの小さなバルまで舞台は選ばず踊っている。曲をより深く理解するため、過去にはフラメンコ・ギターも多少齧った。デビューしたての貧乏性は今でもあまり抜けていない。シェアハウスへ入居したのは広さのわりに安いから。料理の腕は悪くはないが、辛いものはとことん辛く、甘いものはとことん甘くする極端なこだわりがあるので万人受けはしない。スペインは英語教育が発達しているため他の住人とは流暢な英語で会話しているが、フラメンコの用語や道具の名称などは母国語しか覚えていない。


(/>191です。keepありがとうございました!
pfが完成したので、お手隙の際にでもご確認よろしくお願いいたします。不備などございましたら早急に手直しいたします。)

  • No.195 by ◆  2018-05-20 08:04:52 


※時間の都合上、新規参加希望者様のPF受理のみ優先して行わせて頂きます。申し訳ありませんが、PCのレスはもう暫くお待ち下さいませ。

>194 Tonia de Franco様
(/PFのご提出ありがとうございます!対応が遅れてしまい大変申し訳ありません…。内容をしっかりと拝見した上で、確かに受理させて頂きました。PFを拝見しただけでも既にトニア様のフラメンコ舞踏に対する熱いパッションがひしひしと伝わって来ております…!トピックとしては今回久々に新規参加者様をお迎えする形になるのですが、開設から日数が経ってしまっているにも関わらず当トピにご参加希望頂けたこと、また、トニア様のような素敵なお嬢様と出逢えたことに心より感激致しております。お好きなタイミングで初回ロルのご提示をお願い致します。)


◆ COLOR CHART

◇ STRAWBERRY(>194
  Tonia de Franco(トニア・デ・フランコ)
  25歳 / 女 / フラメンコ・ダンサー

◇ SCARLET(>31
  Wang Junlong(ワン・ジュンロン:王俊龍)
  25歳 / 男 / アクション俳優

◇ DANDELION(>04
  Jack Bennett(ジャック・ベネット)
  24歳 / 男 / ジャズ・オルガニスト

◇ CYAN(>18
  Leone celadon(レオーネ・セラドン)
  21歳 / 男 / クラシック・バイオリニスト

◇ IRIS(>19
  Edel Bestreben(エーデル・ベシュトレーベン)
  25歳 / 女 / 声楽家

◇ MAUVE(>25
  Noah MacNeil(ノア・マクニール)
  20歳 / 男 / 画家


☆募集:下記空枠にて男性1名、女性3名

◇ TANGERINE … 享楽的,パーカッショニスト
◇ PARROT GREEN … 紳士的,映像作家
◇ PEACOOK BLUE … 理知的,小説家
◇ MAGENTA … 前衛的,デザイナー

(イメージカラー … 性格的特徴,職業)

※新規参加希望者様の募集を再開致します。ご質問等もお気軽にどうぞ!

※KEEP時点でのキャラ被りは可能です。PFご提出の後、トピ主の独断に基づき選定させて頂きます。

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◆資料
>99 DATA:Los Angeles

◆イベント
>122 EVENT-1:Santa Monica Pier & Beach(終了)

  • No.196 by Leone Celadon  2018-05-21 20:17:58 


>Jack

ッ! え、あ、ああ…うん、ありがとう…。
(朝食を済ませたら早々に部屋に籠り皆が外出するまで時間を潰す算段であった故に、予備の仮面を置いてきた失態と醜態を曝した事実に平静を失い、碌に言葉が耳に入らずに。ふと、足元に何かが当たる感覚にビクつき、身を低くしたまま指の隙間からちらりと瞳を揺らして送られてきた物に視線を落とせば、血相を変えてすぐさまサングラスを掛けて。普段とは違う感覚に目を凝らすものの、確かな壁が作られ幾らか落ち着きを取り戻し、火照った熱から逃れるように手の甲を口元に当て。改めて状況を目の当たりにすれば、事故とはいえ事の張本人は詫びる様子もなく忙しなく尾を振り、盗られた仮面は無残な姿で相手の手中に収められ、溜め息交じりに肩を落として。)

えっと…ジャック。今さっき見たものは、すべて忘れてくれないか…。


(/遅くなりましたが、中断していた場面から返させていただきました。その後の流れについて、承知しました。特に異論もありませんので、その案でお願いします。)


>Noah

……そんな風に言われたのは、初めて、かな。話さない僕も、悪いのだけど……。こういう時、なんて、言えばいいのか……全くどうして…キミには敵わないな…。

(甲高く鋭い音に身を乗り出され、逸らす間もなく喝を面と向かって食らいビクリと体を跳ねさせて。彼の口から放たれた言葉の数々は、情けでも憐みでもなく奥底まで響き渡らせるものに他ならず、あんぐりと口を開けたまま聴き入ってしまい。穏やかな表情ではないものの、長年眠らせていたものを呼び起こし行き場を無くして数多の枷と混ざり合った、黒く醜い塊をも浄化する道標にすら見えてしまう。久しく真意を明かすことを恐れて逃げ惑い、目に留めぬようにと脆い部分と共に隠し続け、古ぼけ煤けた感情らを押し込めた箱を解かれては、ぽつりぽつりと涙と共に言葉を零して。次いで、喉から手が出る程に懇願したことに歩み寄ってくれたにも関わらず、自ら頼み出た事すら満足に達せえない忌まわしい自身を突き放したくなる衝動に駆られ影を落とす。それでも、彼は先刻の言葉通りに高望みの我儘をいとも容易く受け入れ、変わらずに待ち続け幾度も機会与えてくれるのだろう。遠目から眺めるのではなく、向き合い望んだ機会を。欲したものばかりを偽りなく差し出す彼にさえ、素直に受け取ることが出来ない非力さに胸が締め付けられ全身に緊張が走る。何のために、先手を打って我儘を曝け出し退路を断ったのか、この場に招き親友に付き添ってもらっているのかと思考を巡らし、今一度鳥籠に閉じ籠る自身を問い詰め直しごくりと生唾を飲む。呼吸が浅くなりながら、強張る手で恐る恐る仮面をずらし――口を噤み耳の先まで紅く染め上げ、一層幼さを引き立たせるほど潤ませ忙しなく揺らしては、一向に視線を交わそうとしない深い紫の瞳を覗かせて)


(/今後、息子様と愚息の間にどんな展開が繰り広げられるのやら。振り回すのか振り回されるのか…なかなか手間のかかる子ですが、仲良くしていただけると嬉しいです。その後の流れについて、承知しました。特に異論もありませんので、その案でお願いします。)


>Junlong様の本体様

(/勿体ないお言葉をありがとうございます。当方の技量が及ばないばかりにこのような事態を招いてしまい申し訳ありません。少々立て込み多忙のため今すぐには難しいですが、機会がありましたら、その時は宜しくお願いします)

  • No.197 by Jack Bennett / ◆  2018-05-22 15:51:27 


>皆様
(/時間の都合上、現在完成しているぶんのレスのみお返し致します。続きはまた後ほど書かせて頂きますので、もう暫しお待ち下さいませ。)


>Noah

ご覧の通りだよ……ん、助かる。
…ロッキー、人質交換しよう。お前の愛するエミリーを80ヤード先へ投げてやるから、代わりにその男を解放してやってくれ。
(掛けられた声に応じてゆっくりと瞼を持ち上げると、同時に頬へ与えられた心地好い冷温に口元を緩ませる。ずり落ちそうになるペットボトルを片手に受け止めつつ、すぐ隣で大型犬に圧し掛かられている彼を横目にのっそりと半身を起こすと、ソファの下におろした足の爪先に何かあたる感触を覚え、摘み上げたそれはボロボロになるまで愛されすぎたロッキーお気に入りの猫のぬいぐるみであり。高く掲げたそれを左右に揺らせば両目を輝かせる彼にひとつ提案を持ちかけたのち、力一杯放ってやったエミリーこと薄汚れたぬいぐるみは精々10ヤード先の壁に当たってボトリと床へ落下。しかしそれでも十分満足らしい単純な彼は喜々として其方へ駆けて行き。)

(/イベントお疲れ様でございました。新しい初回文に絡んで頂きありがとうございます!どうぞ今後とも宜しくお願い致します。※こちら返信不要です。)


>Junlong

まあな、これでもフードファイターの端くれですから……ってンなわけあるか!
あのなあ、これは一気に食べるモンじゃないんだよ。
(上半身を起こして相手から差し出されたメガサイズのカップアイスとスプーンを受け取るなり、一旦は彼の大きな思い違いに乗っかって誇らかに胸を張ってみせるが、直後にはバシリと鋭くツッコミを入れる。蓋のフチをスプーンの裏面でトントンと叩きながら説教垂れようとしたものの、しかし程なくしてふと思い留まり。考えてみれば彼がアメリカに来てから3、4ヶ月そこらしか経っていないのだから、知らない事があっても当然だ。ここは大先輩として母国の文化を教授して然るべきではなかろうか。そう思い立つままおもむろに立ち上がると“やれやれ”とでも言うように両肩を竦めてみせ、相手の顔の前でスプーンをメトロノームのごとく左右に振りつつ)
しかたねえな、ワシントン時代から伝わるこの国でのアイスの食い方を、ジャック様が直々に伝授してやるよ。


>169 Edel Bestreben様
(/お久し振りでございます。本日を持ちまして上記アンカ番号を最後に二週間エーデル様の発言が無いようでしたので、一度ご報告させて頂きます。>01 RULE に記載しております通り、当トピでは三週間発言が途絶えてしまった場合、キャラクター枠のリセットを行わせて頂きますのでご了承下さい。エーデル様の場合、5月29日までにこのまま発言が無ければリセット対象となってしまいます。背後様からでも構いませんので、一言書き込みをして頂ければリセットまでの期限をその日から三週間後に変更させて頂きます。また、もしお忙しいなどのご事情がある場合は更に期限を延長することも勿論可能ですので、どうぞお気軽にご相談下さいませ。)

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※参加・募集状況>195 COLOR CHART 
 新規参加希望者様は常時募集中です!ご質問等もお気軽にどうぞ!

  • No.198 by Noah MacNeil  2018-05-24 12:52:28 



>Leone

わああぁっ! な、なな泣かないでレオーネ……! ほ、ほんとにごめんね、俺あんな風に言うつもりじゃなくって、えっと……!

(弱った彼を慰めるどころか、感情のまま派手に声を荒立てるというとんでもない失態を犯しては、慌てて身を引き謝罪した後もまるで死刑宣告を待つ罪人かのように恐々とした面持ちで俯き身を震わせて。けれど、返ってきた言葉に失望や気を悪くしたような色合いはなく、目を見開きぱっと顔を上げた先に見えた幾筋かの涙に面食らい上記を。一体全体この半日で自分は彼を何度泣かせるつもりなのか……。文脈から悪感情に基づく涙でないことは察せられるものの、あの怒声の後であったが為に青ざめて冷や汗を垂らし、あたふたと両手を意味もなく動かしては彼を宥めようと試みる。しかし、銀の仮面が彼の手によってわずかに顔から浮くと、ハッと弾かれたように居住まいを正し口を引き結んで。ひどくぎこちない仕草と強ばる表情に並々ならぬ彼の緊張を肌で感じ取り、此方も手にじわりと汗が握むのを感じながら、じっと彼を真摯に見据え逸らすことなくその時を待ち。)

――……すごく、綺麗な瞳だね。俺の、世界で一番すきな色だ。

(はたして、遂に彼の愛らしくも聡明な瞳が眼前に現れれば、普段は仮面の影となり伺いづらかったその色もよく見えて。途端。どくん、と心臓が一際大きく跳ね、何やらひどく致命的な色が自らのキャンバスに一筆差し込まれてしまったかのような、至極漠然とした不安感に強襲され息を呑む。そのまま呆然と薄く口を開け固まってしまう程、一方的にその瞳へ強烈に囚われては到底逃れることなど叶わず。――紫。それは、何も持たず何の主張もなく、その場にいるのかいないのかすら判然としない無彩色の自分に、“先生”が与えてくれた鮮烈の色彩。細かな色味や深みこそ異なるものの、彼の瞳は今も自身の左耳で揺れる紫のイヤリングを十分に想起させる。初受賞の祝いにと手渡されたその日から、その色は自身にとって特別で何より愛しく神聖なもので。嫌悪と劣等に塗れた己を赦し、承認し、救済を与える唯一無二の象徴。それを他ならぬ彼がその身へ宿していることに、胃の腑の底から深々と得心を得て。しばしの間、水を孕み宝石のように煌めいて落ち着きなく揺れる彼の瞳を惚けて見つめれば、不意にふわりと至極愛おしげに目を細めて上記を。)

(/当方もどんな事になるやら全く予想がついておりませんが、愛らしい息子様とであれば如何なる展開でも非常に楽しそうですね…! 此方こそ、一体何を仕出かすか分からない愚息ですが、今後とも仲良くしていただければ幸いです。今後の流れについても、御了承ありがとうございます。それでは、また話の進み具合に合わせて再度ご相談させて頂き、場面転換を挟ませていただきますね)


>all

……うわっ、びっくりした……何処に落ちたんだろ……。

(不足した画材を買う為に重い腰を上げて渋々外へ出向けば、やはり自分に日の下は不釣り合いだという天からの啓示なのか、不運にもひどい通り雨に遭遇してしまい。大慌てでシャッターの下りた手近な店の軒下へと逃げ込み、ホッと息を吐いたのも束の間、轟音と共にそう遠くない何処かで雷までもが地へ落ち、眩い光が一瞬薄暗い通りを明るく照らし出して。おどおどビクビクが己の常である為何かと誤解されがちだが、存外対人関連以外ならばそこまで怖いものや苦手なものは少なく。突如鳴り響いた雷鳴にビクリと肩を跳ねさせたものの、わりかし冷静に曇天の空を見上げ上記を呟けば、軽い階段状になっている店頭の端に座り込んで。雨が止むまでの暇潰しにと、おもむろに肩掛け鞄からいつものスケッチブックを取り出し、自身の膝を机に普段とは打って変わった静謐な表情で鉛筆を走らせ始めて。)

(/季節感ゼロのロルになってしまいましたが、新しく絡み文を投下させていただきました。絡んでいただければ幸いです)


>all

(/時間の都合上、続きはまた後程お返しさせて頂きます。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください)

 

  • No.199 by Wang Junlong  2018-05-24 22:07:22 

>Jack

そのナイスなノリツッコミ、コメディアンに向いてるんじゃない? 万が一、オルガニストで成功出来なかった時はコメディアンに転身する事をオススメするよ。でも、ジャックが成功しない訳が無いからオルガニストとコメディアン、両方やったらいいかもしれない! どうりで入れ物が大きい訳だ(相手のノリツッコミにサムズアップをして。相手の将来の事を勝手に考えて1人でテンションが上っていて。生まれも育ちもアメリカの相手が異国から来た自分にアメリカのアイスの食べ方を教えてくれるという事で、これからの季節役に立つかもしれないと思い「ジャック先生、アメリカでのアイス食べ方をご教示下さい」と言って、相手の前に座って教えを請おうとして)

>Noah

雨降るなんて知らなかったから傘持って来てなかった……。天気予報見てこれば良かったな。雷も鳴ってるし……(今日はオフの日で街で買い物をしていて、道を歩いていると雨が降り出してきて。多分持って来ていないだろうと思いながらも背負っていたリュックサックから折り畳み傘を探して。案の定、傘は見付からず諦めると買う物も買ったので、リュックサックを背負ってダッシュで帰ろうとして。足は速い方ではあるがシェアハウスまでの距離は結構あって走って帰ってもびしょ濡れになるのは容易に想像出来て。雷の音が聞こえてくると一瞬驚き、より一層早く帰宅したくなるが雷が苦手な訳ではなくて。髪の毛が顔に貼り付くほど濡れた頃、視線の先に見慣れた人物が座り込んでいる姿が見えて。何かの店の前で絵を描いているのが分かり、こんな日に家を出て絵を描いているなんて凄いなと勝手に感心して。店の前まで来ると相手の目の前で急ブレーキを掛けて止まり、「ノアだよね?」と声を掛けて)

(絡み文、ありがとうございます。絡ませて頂きました)

  • No.200 by Tonia de Franco  2018-05-25 20:43:30 



>Jack

( 太陽が暴力的なまでに地上を照らす正午過ぎ。遅すぎる起床の後のろのろと身なりを整えて、キッチンから持ち出した諸々を両手にリビングへと顔を出した。この暑い中長毛の大型犬に寄ってたかられている先客を「楽しそうね!」と他人事のように笑って、抱えていたものをテーブルに置く。仰向けの同居人を横目にゆったりとソファへ腰を下ろして、持ち運んできたグラス、シェリー、ピストラ、生ハムに嬉々として手を伸ばした。しかし腰を落ち着けた今頃になってピストラに塗るジャムかオリーブオイルを一緒に持ってこなかった失態に気付き、ダイニングのスツールより座り心地の良いリビングのソファで食事をとろうと考えたことを激しく後悔する。けれどこのふかふかな座具からもう一度立ち上がる気にはなれなくて、恩を売って使いっ走りにしようと、未だ溶けかけの男にしっぽを振っている人懐っこい家族に声を掛けた。 )

ロッキー、見ている分には愉快だけど勘弁してあげて!

(/参加許可ありがとうございます。対応が遅れて、なんてとんでもないことでございます……!
実は開設当初から拝見していたのですが、多忙続きで出遅れてしまい……・。今回素敵な方々の一員に加えていただけたこと、本当に嬉しく思っております。当方には勿体ないようなお褒めの言葉までいただいてしまい、身の引き締まる思いです。ゆったりペースになると思われますが、これからどうぞよろしくお願いいたします!特に何もおありでなければ、こちらご返事には及びません。)


>Noah

( 大きな公演の打ち合わせのために出向いていたホテルを出て、運よくすぐに捕まったタクシーに乗り家路を辿る。先程までいた風光明媚な一等地から一転して、ド派手な車体はありふれた市街地近くの通りへと滑り込んだ。突然降り出した強い雨、その透き通った雫が窓に当たって落ちていく様をぼんやりと眺めていたその時。前方に佇む店の軒先で、突如うずくまっているような人影が視界に飛び込んだ。何事かと驚いていると、丁度信号に引っかかったので食い入るように目を凝らした。――そして気付く。あれはうずくまっているのではない。その“男”は膝に乗せたスケッチブックと向き合い、自らの意思であんな場所に座り込んでいるのだ。ノア・マクニール。ちょっと変わった同居人である。不穏な人影が見知った者だと気付いた瞬間、焦燥が消えほっと息が零れる。運転手に「そこの店先で止めてくれる?」と声を掛けると、信号が変わって緩やかに発進した車はそのまま道の脇へと停車した。急に悪いねと一言謝罪を述べて、後部座席の窓を開ける。すうっと大きく息を吸って、豪雨に負けないよう腹の底から声をあげた。 )

――ノア!乗って!

(/初めまして。先日主様から参加許可をいただきました、フラメンコダンサーのトニア(>194)と申します。絡み文に絡ませていただきました。ゆったりペースになるかと思われますが、よろしければ仲良くしていただけると幸いです……!特に何もおありでなければ、こちらご返事には及びません。)


>all

(/初めまして。先日主様から参加許可をいただきました、フラメンコダンサーのトニア(>194)と申します。現在多忙により大人数の方と同時にお話しするのが難しいため、取り急ぎ直近のall文を出されていたお二方に絡ませていただきました。
身勝手で本当に申し訳ないのですが、こちらからall文を出す、もしくは今後他の方のall文に絡ませていただくのはしばらくお時間を頂戴したく思っております。ですが皆さまとお話しできたらと考えておりますので、今後機会が出来た時には、良ければで構いませんのでお相手していただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします……!特に何もおありでなければ、こちらご返事には及びません。)

  • No.201 by Noah MacNeil  2018-05-27 22:26:38 



>Jack

っあ、ありがとうジャック……! …ご、ごめんね、俺が助けるつもりだったのに…。

(愛犬からの強襲を受け目を白黒させていたが、彼の機転に助けられてはよろよろと起き上がり、さんざ舐められ顔にベッタリと付着した涎を服の袖で拭って。尻尾をちぎれんばかりに振り回しお気に入りの人形に噛み付くその後ろ姿を苦々しい面持ちで一瞥すると、飼い犬一匹どうにも出来ない無力感にため息を吐き、しょんぼりと眉尻を下げて上記を。やはり日頃の不摂生と極度の運動不足による筋肉量の目減りが酷いが、これはもういよいよ一念発起して筋トレでも敢行するべきなのだろうか……。などと自身にとって到底無謀な試みを形ばかり検討しつつ、小旅行での一件もありソファーに座る彼を些か強過ぎる憧憬の眼差しでそっと見下ろして。その際、彼の手中にある先程渡したコーラのペットボトルを視認するや、一時忘却していた喉の渇きが蘇り「…あっ、それ、勿論飲んじゃっていいからね」と自分用の飲み物を再度キッチンへ取りに行こうとして)


>Junlong

わあぁっ!? じゅ、俊龍……!? ど、どどどうしたの、濡れちゃうよ……!

(スケッチブックに向かい適当に鉛筆を走らせていると、眼前に急停止した謎の人物と突如呼ばれる自身の名に、表情を忽ち一変させて何事かと顔を上げ。はたして、激しい雨に晒される中眼前に佇んでいたのはシェアハウスメンバーの彼で。こんな所で偶然邂逅するとは、と驚きに目を見張ると同時に、髪や肌に水が滴り、普段とは異なる艶やかな雰囲気を醸し出す目鼻立ちの整った彼にさすが俳優、と一瞬状況を忘れ内心感服する。この場面を撮れば中々粋なシーンとなるやもしれないが、生憎ここに回っているカメラなどなければ、タオルや替えの服といった十全なアフターフォローの用意もない。まあ所詮は通り雨なので、その内雲の隙間から顔を覗かせる煌々たる太陽が瞬く間にその水分を吸い上げてくれるだろうと予測はつくものの、だからといって今現在酷い雨に打たれている彼を放置するなど出来るはずもなく。描きかけのスケッチブックを小脇に抱え、慌てて自らも雨の下へ飛び出せば、彼の肌に張り付いている服の袖を控え目に軽く引いて軒下へ招き入れようと)

(/此方こそ、絡み有難うございます…! よろしくお願い致しますね!)


>Tonia

――ひっ!? と、トニア…っ!? な、なななんでここに……え、ええっと…!

(店先に停止したタクシーにも気付かず自らの世界に埋没していると、唐突に投げ掛けられた力強くも清涼な声が自らを現実に引き戻して。これには先程轟いた雷鳴よりも遥かに驚かされてしまい、盛大にびくうっと体を跳ねさせ、握力を忘れた手のひらから鉛筆をも滑り落とす。コロコロと地を転がるそれに見向きもせず、弾かれたように戸惑い顔を上げれば、瑞々しい新緑の瞳と目が合って。トニア・デ・フランコ。華々しい実績を誇る実力派ダンサーでありながら人柄も気取らず朗らかで、陰鬱な自分とは正反対に明るい日の下が実によく似合う眩い女性。そんな彼女と真正面から視線を交錯させれば、瞬く間に劣等感に基づく畏敬の念が発露、ぱっと罰が悪そうに視線を外し左右に泳がせて。彼女が声を掛けてくれた状況から、恐らく雨宿り中の自分を見かねての有難い親切心と推察するも、はたして彼女の好意にそのまま甘えてしまっていいものか。ここは丁重に感謝のみを述べ遠慮するのが己の分を弁えた正しい対応なのでは……などと普段であればグダグダ思い悩む所だったが、キッパリと明白に下された指示に奴隷根性の染み込んだ体は反射的に動いて。わたわたと性急な動作で湿った床に手を付き、転がった鉛筆を拾うと共に腰を上げれば、眼前の道に停止した車の後部ドアに駆け寄って急ぎ乗り込もうと)


  • No.202 by Jack Bennett  2018-05-29 08:46:14 


>Leone

んん……ごめん、悪いけどそれは無理。お前の“それ”、俺はべつに隠す必要があるとは思わないし。
(咄嗟に施した応急処置により先程よりか幾分落ち着きを取り戻したらしい彼は溜息と共に深く肩を落とし、見るからにかなり気落ちしている様子。その仮面の奥に隠された秘密──言うなれば少女のような可憐な瞳が、彼にとっては人目から隔てたいものだったのだろう。本人にしてみればこの秘密の露呈は余程ショックな事であったようだが、しかしこちらとしては彼の秘密について別段引け目に感じるような事とは思えず、その頼みに対して如何に応うるべきかと片手で眉間をおさえ暫し逡巡する。結局このガサツな性格では到底繊細な彼の心を汲み取れる筈などなく、直球で本心をぶつけたのち横から懲りずに顔を舐めようと近づいてくる大きな口を片手で押し除け、床の上に胡座をかきつつ冗談交じりに妥協案を提示する)
けどまあ、他言無用ってことなら約束してやれない事はない。俺が信用に足らないって言うなら、今ここで記憶飛ばすまで殴ってくれても構わないけど。


>Junlong

待て待て、そう褒めそやしてくれるな。いくら俺が万能型の天才だからってな、この身体はひとつしか無いんだよ。
(目の前の彼は暑さなど無関係と言わんばかりのハイテンションっぷりだが、対してこちらは外気温と室内温度の寒暖差に体力を蝕まれいつもより比較的ローテンションであり。普段であれば彼が描いてくれたその無謀な将来像に更なる彩色を加え夢想を膨らませてみせるところだが、今ばかりは冷静なコメントで興奮気味に語る彼を宥める。しかし次いでそんな彼に膝を折って教えを請われると当然悪い気はせず、いや寧ろ言い知れない優越感に胸が昂り、その肩に片手を置き一言、「俺を信じてついてこいマイ・パダワン。きっと立派なジェダイに育ててやる。」すっかり映画スターウォーズのジェダイマスター気取りである。続けてキッチンの方を親指で指し示し)
で、ご着席頂いたところ悪いけどもう一度立ってくれ。ここじゃどうしようもないから場所を移そう。


>Tonia

(抵抗虚しく執拗に押し付けられる飼い犬の愛情表現を顔面に受け止めていると、おそらく今頃起床したらしい同居人がリビングへやって来るなり楽しげに声を弾ませるのを聞き、「そう見えるなら代わってくれ…。」と今にも息絶えそうな弱々しい声で呟く。瀕死の自分を差し置き悠長に朝食を兼ねた昼食を摂ろうとする彼女を暫し恨めしげに眺めていたが、隣の大型犬はそんな彼女に名前を呼ばれると喜々として一吠えした後そちらへ向き直り、長い舌を垂らして尻尾を振りたくる。自分が何度言い聞かせても全く言う事をきかない駄犬のくせ、相手が変わればこうもあっけなく従順な忠犬を演じるのだから面白くない。シャツの襟元を引っ張り上げて涎に濡れた顔を拭いつつ、起き上がり様に彼へ声を掛ける)
おいロッキー、そうやって人を選ぶの良くないぞ。
助かったよトニア。君からもコイツに言ってやってくれ、近頃俺の命令ばっかり無視しやがる。


>Noah

お前が囮になってくれたお蔭で俺も助かったんだ、謝罪は受け付けない。
(リビングルームの壁際にてお気に入りのぬいぐるみを激しく愛でる毛むくじゃらの背中を暫し眺めた後、視線をすぐ手前に移すと何やらまたしても何時もの自己嫌悪に陥っているらしい彼へ一言。さして動いてはいないものの長きに渡った攻防戦が終結を迎えたことでようやく一息つく事ができ、ふーっと息を吐き出しながらソファの背凭れに身を沈め、手の中にある冷温を再び持ち上げ首元にあてがい。続けて彼から告げられた言葉には咄嗟に「ん、ああ、ありがと。」と一旦礼を述べるが、自室へ向かうのかと思えばキッチンの方へ足を向けた彼が新しい飲料を求めている事にはすぐに思い至り、しかし一度受け取った物を返却するのも無礼であるように思われるので、少し考えた後その背中に向けて声を掛け)
ノア! カップ二つ、氷入れて持って来てくれ。俺とお前のぶんな。

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※参加・募集状況>195 COLOR CHART 
 新規参加希望者様は常時募集中です!ご質問等もお気軽にどうぞ!

  • No.203 by Leone Celadon  2018-05-29 16:48:14 


>Noah

ッ!? …ッ……――…っそ、そこは幻滅したとか、呆れたとか…もっと他に言うことがあるだろっ!

(完全ではないとはいえ、久方振りに観客の前に自分自身が表舞台に立つのは妙に落ち着かず、以前よりは幾らかましになったものの、時間が経過する毎に更に頬が熱くなる。本来なら今すぐに夢幻の底に逃げ出し帰っては、傍観者として安全な場所で覗き込むが、目の前の彼は逃がしてもくれないだろう。加えて、意を決して自らこの状況を作り出し、我儘を打ち明けたのだから、此方としてもおめおめと籠るわけにもいかず。しかし、実際に蓋を開けてみれば、当然のことながら遠目で眺めていたのとは勝手が違う。既に退けようにもこれ以上後退する術もなく、たかがテーブル一枚を挟んだだけの間合いのみ。息遣いも鼓動も卑しさも伝わり兼ねない、身を乗り出せば簡単に届いてしまう程の距離に、手痛く突き刺さるのは無機物でも動物でもない――人の視線。過去の惨劇とは異なる多でなく個、決して広くない会場での一点に受ける視線。その矛先は紛れもなく、明るみに出ることを拒んできた性別にも仮面の虚像からも似つかない、母方譲りの自身の容貌。相も変わらず首から上には目も向けられず、下される反応を甘味らに視線を落とし長く感じるその時を待ちわびれば、降ってきたのは愛でる音。幾人から掛けられた観客とは違う返しに、心臓が跳ね上がり目を見開き戸惑えば続く先を覆い隠した仮面までも落としてしまい。思うように手も口も動かなければ、押しつぶされる喉から出るのは、色味のない吐息ばかり。浴び続けた視線を受けた熱を駆り立てる言葉にものの数秒も耐え切れず、身を翻し手繰り寄せた親友の背に顔を埋め。柔らかな日の匂いと覆い隠し広がる暗闇を与える親友の温もりに、荒げた鼓動を落ち着かせる間もなく、焦慮し熱を帯びたまま口早に言葉を並べて)

(/お返事が遅くなり申し訳ございません。そのように言っていただけるとは恐縮です。此方こそ有難う御座います。今度は流れをお任せする形になるかもしれませんが、何かあれば仰っていただければ幸いです。それでは、背後はこれにて失礼します。)


>Jack

えっ…いや、でも、だって……その………――…わかった。ジャズ・キングが寛大であることを祈るとするよ。
(特段気を悪くした素振りも見せないものの申し出をキッパリと断られ、挙句の果てに大した事でないと明かされては、狼狽え口籠り思案に暮れ。次いで、差し出された案に快諾出来ず眉間に皺を寄せ小さく唸り。何もなかったことにするのが理想であったが、記憶を飛ばさせるほどの腕力があるわけでもなければ危害を加えるのは気が引ける。この場を凌いだところで、同居している時点で遅かれ早かれ明るみに出る時は否定できない。無邪気な策略家を招き入れては、予備すらも自室に置いてきた自身にも非があったのは事実。サングラスの恩もあれば代替え案も浮かばず渋々と承諾し、膝をついて立ち上がり座り込む相手に苦笑しながら手を差し出して)
それで、ジャックは何を作ってくれたんだい?

  • No.204 by Wang Junlong  2018-05-29 19:47:58 

>Noah

驚かせてごめん。……こっちに来たら濡れるぞ(せっかく絵を描いていたのに突然声を掛けてしまい相手が驚いているように見えて邪魔をしてしまったのではないかと思って。相手に体を向けると申し訳無さそうな顔で謝って。相手が雨で濡れた自分に感服してくれている事に全く気付かず、相手を見ていると突然、相手が道に飛び出して来たので一瞬驚いて。自分はびしょ濡れになっても帰ってからタオルで拭けばいいし、もし風邪を引いたとしてもたいした事も無くすぐに治るので、どれだけ濡れてもいいと思っていて。しかし、細くて弱々しい印象の相手は雨に濡れただけでも寝込んでしまうような風邪を引いてしまいそうで。それに加え、スケッチブックを抱えたまま屋根の無い所に出てきてしまっては描いていた絵まで濡れてしまうのではないかと思い此方へ来るのを止めようとするが、服の袖を引っ張られ、そのまま軒下に連れて行かれて。頬を伝って顎から垂れる雨水を手の甲で拭いた後、相手を心配そうに見て「風邪引くぞ」と言ってからリュックサックを下ろして中からハンドタオルを取り出すと相手に差し出して)

>Jack

確かにどんな天才でも体は1つしかない訳だからあらゆる事を同時にこなす事は出来ないよね(普段と違い少し相手のテンションが低い事に気付いてから相手の言う事はもっともだと思って頷いて。相手に肩に手を置かれると相手の方に顔を向けて。スター・ウォーズのような台詞を言われると思わず声を出して笑ってしまい。嬉しそうに頷くと相手が指差したキッチンに視線を向けて。相手に言われるがまま立ち上がってキッチンに向かって歩き出して。キッチンに到着すると何をどう教えてくれるのだろうと思って、ワクワクしながら相手の指導を心待ちにしていて)

  • No.205 by ◆  2018-05-31 18:41:35 


>169 Edel Bestreben様
(/お久し振りでございます。>197にてご報告させて頂きました通り、5月29日までにエーデル様の発言を確認できなかったため、申し訳ありませんがキャラクター枠のリセットを行わせて頂きました。ご了承下さい。当トピックにご興味をお持ち頂き、また素敵な娘様と共にご参加頂けましたこと、大変うれしく思っております。ありがとうございました。)


◆ COLOR CHART

◇ STRAWBERRY(>194
  Tonia de Franco(トニア・デ・フランコ)
  25歳 / 女 / フラメンコ・ダンサー

◇ SCARLET(>31
  Wang Junlong(ワン・ジュンロン:王俊龍)
  25歳 / 男 / アクション俳優

◇ DANDELION(>04
  Jack Bennett(ジャック・ベネット)
  24歳 / 男 / ジャズ・オルガニスト

◇ CYAN(>18
  Leone celadon(レオーネ・セラドン)
  21歳 / 男 / クラシック・バイオリニスト

◇ MAUVE(>25
  Noah MacNeil(ノア・マクニール)
  20歳 / 男 / 画家


☆募集:下記空枠にて男性1名、女性4名

◇ TANGERINE … 享楽的,パーカッショニスト
◇ PARROT GREEN … 紳士的,映像作家
◇ PEACOOK BLUE … 理知的,小説家
◇ IRIS … 貴族的,歌手
◇ MAGENTA … 前衛的,デザイナー

(イメージカラー … 性格的特徴,職業)

※KEEP時点でのキャラ被りは可能です。PFご提出の後、トピ主の独断に基づき選定させて頂きます。

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◆資料
>99 DATA:Los Angeles

◆イベント
>122 EVENT-1:Santa Monica Pier & Beach(終了)

  • No.206 by Jack Bennett  2018-05-31 18:42:41 


>Leone

今持ってくるよ、先に座っててくれ。 それと……ロッキー、Lie down。…コイツがキッチンに入らないよう見張っててくれたら助かる。ついでにコレも洗っとくよ。
(相手の反応から察するにこちらの示した妥協案は腑に落ちないところが多いらしいが、あいにく1を0に帰せるほど器用な性格ではないのでこれを飲んで貰うほかない。已むを得ずといった様子の承諾の後、先に立ちあがった相手から手を差し出されるが、転んだわけでもあるまいに身体を支えて貰うのはどうにも気恥ずかしく、軽く片手を挙げて「どうも。」と一言伝え床に手をついて立ち上がる。彼の質問に対してはまたもや勿体ぶって曖昧に言葉を返し、続けてぱたぱたと忙しなく尻尾を振る足元の愛犬に向けて指示を下す。が、どうやら指示に従う気はないらしいのでこの犬の扱いは彼に委託する事に決め、自分は片手に持ったの銀色の仮面をひらひら振りつつ、再びキッチンの方へ。)


>Junlong

……いいかパダワン、これが何だか分かるか?
そう!これぞ神聖たるジェダイの象徴、ライトセーバーだ!こいつをお前に授けよう。
(相手と共にキッチンへ入ると持って来た特大カップを調理台の上に乗せる。結局こうしてキッチンへ来る羽目になったのだから始めから他人を使わず自力でアイスを取りに来れば良かったのだが、幸いにもそのような事まで思考には及んでおらず。隣に立ち授業に臨む姿勢を示す彼をちらりと見上げた後、両手を背後に組み悠長な足取りで厳格な教官を演出しつつ食器棚の方へ歩む。そうして引き出しからアイスディッシャーを取り出すと彼の方を振り返り、再びジェダイマスター気取りの台詞を吐き列ねてただのステンレス製の調理器具をかの有名な光線剣に仕立て上げ。再びゆったりした歩調で彼の目前まで戻って来ると、両手に持った銀色のそれを差し出して。)

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※参加・募集状況>205 COLOR CHART 
 新規参加希望者様は常時募集中です!ご質問等もお気軽にどうぞ!

  • No.207 by Noah MacNeil  2018-06-01 18:30:22 



>Jack

! ……あっ、ありが、とう。――…ジャックは、本当に格好良いなぁ。

(さらりと自身を救出した上フォローまで口にしてくれる彼の気遣いに、目を見開いた後ふっと柔らかな笑みを返して。思い返せば最初の頃は彼を目に眩い太陽の如く感じては視界に入ることすら躊躇っていたが、彼の纏う金の光は現在も空に上り燦燦と輝いているような、人々を焼き殺さんとばかりに容赦のない光線を撒き散らす初夏のそれではない。それは強く輝き劣等意識の塊のような偏屈者を時折焼きはするものの、人を惹きつけ明るく照らす、至極暖かな優しさの滲む陽光だ。そんな強い憧れをそっと口に乗せて部屋を出ると、直後投げ掛けられた言葉に戸惑い足を止め「えっ、お、俺のも? …――うん、分かった。二つだね…!」それはもう少し共に過ごそうという意図を孕んだ頼み事のように思え、“こんな自分が彼と”などと相も変わらず自虐的な思考が過ぎるも、グッと飲み込んで喜色の滲む了承を。手早く氷入りのカップを二つ用意した後、ついでに何かつまむものでもと戸棚を開けば、自分が食事代わりにすべく用意していたチートスがあった為、それも手にリビングへ戻り)

お、お待たせ。…あの、ジャックってこういうのも好きかな…?


>Junlong

おっ俺はほら、フードもあるし、全然大丈夫だからっ! そんなことより、早くこっちに……!

(こんな時でも自分を気遣う彼に、幾度も首を横に振って焦りの滲む声音でまくし立てれば、急ぎ袖を引いて軒下へと連れて行き。次いで、水分を吸い重くなったフードを肩へ下ろしてから、改めて彼へ憂慮の視線を送る。幸いにも気温が高い時候である為雨に濡れた所で寒さに震えるようなことはないが、だからといってこうも濡れ鼠状態の彼を放っておくのも……と思案に暮れていたところ、用意周到にも自分のリュックサックからタオルを取り出す姿を見て取りホッと安堵。しかし、それをそのまま此方へ差し出されてしまっては、しばし唖然と彼を見る他なく。「……っな、なん……!? お、俺なんかよりまず貴方だろ…!」ハッと我に返るやいなや、咄嗟に自分にしては些か強い口調で半ば叱り付けるように言葉を発して。此方の身を案じてくれるその心遣いは嬉しいが、明らかに自分より酷い状態である彼を差し置いてのそれはさすがに頂けない。慌ててぐっと背伸びをし、多分に水気を含んでしまっている彼の頭へ差し出されたタオルを掛けてやり。そのまま自分が拭いてあげるべきだろうかと考えるも、彼と自身の身長差では少々難しいことは容易く予想がつき、大人しく身を引いて。次いで、先程つい強い口調となってしまったが為に、おどおどと気まずそうに胸元の服を無意味に握り締めては瞼を伏せて)

あの……えっと、本当に俺の事は気にしなくて良いから、それは貴方が使って欲しいな。……ごめんね、ありがとう。


>Leone

えっ! ほ、他に…!? え……ええっと、“君によく似合う、可愛い素敵な瞳だね”……と、とか……? 

(仮面を外すと照れ屋な一面が表出しやすくなるのだろうか。耳まで真っ赤に染まり狼狽える様は、自然リビングでの一件を彷彿とさせる。しかし、あの時と唯一異なるのは彼の目元を覆い隠す仮面の有無であり、それは己にとっても致命的な差異となって現れて。その可憐な紫瞳が見開き羞恥に惑う愛らしい仕草を目のあたりにすると、実に不明瞭で形容し難い、しかし自分の中の何かを破壊しかねない程の強烈な衝動が生じ、ぐらりと世界が揺れたかのような心地がして。バクバクと跳ね回る鼓動がやけに煩く、訳の分からない感情の昂りに忽ち困惑が満ち頬を赤く染め上げるも、依然その瞳に魂を奪われてしまったかの如く囚われては視線を逸らすことも出来ずに。しかし、幸いながら混乱極まった自分が何か仕出かすより相手の方が一手早く、急に立ち上がり此方へ近寄ってきたかと思えばぐいと引き寄せられ背にしがみつかれて「っれ、レオーネ?」服越しに感じる彼の感触と息遣いに状況が掴めず数度目を瞬くも、ようやく甘美な瞳の呪縛から解放されたと共に、自分同様、あるいはそれ以上に一杯一杯な相手の様子を見てどうにか多少の心の平穏を獲得。そうして後ろから発せられた口早の台詞に、どうやら自分はまた何か誤ったらしいと判じはしたものの、既に彼への印象を“何に代えても支え、助け、守りたい、非常に可愛い人”とすっかり一新した後であったが為にその双眸に大した違和感を覚えられず、ひどく当惑した様子でおろおろと上記を返し。続けて、そっと首だけを捻り、すっかり顔を隠してしまった後ろの彼へ遠慮がちに視線を向けては「あの…もしかして君は、その瞳があまり好きじゃないのかな。……でも、俺は…その、すごく……――すっごく、すきだよ。ちょっと、あの…どうしようもない、くらいに。……ね、ほら。言った通り、大丈夫だったでしょう?」少し照れたように素直な心中を吐露すれば、ふふふ、と無事有言実行を果たしたことを告げ、少し勝ち誇ったような笑みを零してみせ)

 

  • No.208 by Wang Junlong  2018-06-01 20:28:17 

>Jack

ありがとうございます(結局、相手がキッチンに来るのだから自分がアイスを取りに行かなくても良かったのではないかと内心思ったが、気にしないでおこうと考えてもう気にせず。教官のような足取りで歩いている相手を視線で追い、相手が食器棚から何を取り出したかと思えばアイスディッシャーで。それが何かと相手に問われると普通にアイスディッシャーと答えようとしたが、ライトセーバーと言われて渡されるとそれを受け取って。とりあえず礼を言うとこのアイスディッシャーもといライトセーバーを見詰めて何度か持ち手握ってカチャカチャと動かしてみて)

>ALL

(すみません。続きは後ほど返します)

  • No.209 by Wang Junlong  2018-06-02 15:23:30 

>Noah

でも、顔が濡れるし、服が濡れたら冷たいだろ?(首を何度も横に振る相手をまだ心配しながら上記を述べて。相手にハンドタオルを差し出したところ叱り付けられるような言葉を返されたため一瞬目を見開いた後、表情が強張り。何故か分からないが相手に怒られてしまい。悪い事をしたつもりではないのに怒られた理由が見当がつかず、困惑した表情を浮かべて、ポジティブな自分でも流石に不安になって、嫌われてしまったかもしれない、どうしようと思っていると相手にタオルを掛けられて、また驚いて。その後何だか気不味くて俯いていると普段通りの口調で相手が話し出したので、顔を上げて。目の前には自分と同様に気不味そうにしている相手の姿があり。嫌われていないのかもしれないと思うと安心してまたいつも通りの前向きな気持ちに戻り。おどおどしている相手に微笑みかけると「ありがとう」と言って、右手で頭に乗せられたタオルで頭を拭いて。びしょ濡れになった髪を拭いたハンドタオルは水分を含んで冷たくなっていて。ふと空を見上げながら、相手がスケッチをしていた事を思い出して相手の方に顔を向けると「そういえばさ、さっき何の絵を描いてたんだ?」と尋ねて)

  • No.210 by Jack Bennett  2018-06-04 11:16:31 


>Noah

もちろん好き好き、俺毎日3食チートスでも良いって思ってるもん!
朝から食欲なくてさぁ、ちょうど腹減ってきたから助かる。
(ものの僅か数十秒も経たないうちに再びリビングへ戻って来た彼の方へ視線を遣ると、その両手には頼んだ品とは別によく見知ったオレンジ色のパッケージ袋が。自身も愛してやまないスナックの代表格とも言えようその菓子を好きかと問われれば身体を乗り出して食い気味に肯定の返事をかえし、おそらく一緒に食べる目的で持ってきてくれたのであろうそれを輝く眼差しで見つめ。暑さによる食欲低下で今朝は大したものを腹に入れておらず、ようやく空いてきた小腹を満たすのには軽いスナックはうってつけだ。好物の菓子にありつける喜びに単純にも失っていた生気を取り戻しつつ、卓上を指で叩いてカップを置くよう指示を送り、次いでペットボトルのキャップを開けて。)


>Junlong

良いかパダワン…いや、ジュンロン。フォースを信じてその心を委ねるんだ。さすれば自ずと道は拓かれよう。
──…ほら見えてきただろ、もう分かるだろ? このブルーバニーはつまり、どうやって食べるんだと思う?
(映画のワンシーンよろしく仰々しい台詞と動作にて手渡した調理器具は彼の手の内に収まり、カチャカチャと音を立て開閉を繰り返している。何ら変化の無いその様子から察するに、彼の思考は未だこのアイスディッシャーこそが“アメリカの家庭におけるアイスの食べ方”の答えだという事実に行き付いてはいないらしい。彼が正解に辿り着くまであともうひと押し。銀の持ち柄を握るその手の上に自身の片手をそっと重ね、加えて瞼を伏せるなどしてやはり懲りずに拙劣な演技は続けたまま、彼に自分自身でその答えを導き出すよう促す。終には手中のアイスディッシャーと特大アイスのカップの蓋を交互に指でトントン叩きつつ、彼へ目配せしてみせて。)

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※参加・募集状況>205 COLOR CHART 
 新規参加希望者様は常時募集中です!ご質問等もお気軽にどうぞ!

  • No.211 by Wang Junlong  2018-06-04 20:02:57 

>Jack

アイスディッシャーでアイスを掬って皿とかに盛り付けて食べる(少ししてからアイスディッシャーをカチャカチャ動かすのをやめて。話を聞いていると相手が完全にスター・ウォーズの世界に入ってしまっていていて、きっとスター・ウォーズの大ファンなんだろうと思って。その様子を眺めているとアイスディッシャーを持つ手を相手に握られながら質問を投げ掛けられて、少し驚くと同時に相手の体温を感じて。自分が握るアイスディッシャーの金属の冷たさとは違う温かみが相手の手にはあって。目配せをする相手の指の動きを視線を追った後、上記を述べて)

  • No.212 by Tonia de Franco  2018-06-07 01:08:24 


>Noah

( 動揺を隠すことなくばたばたと駆け寄ってきた男を見やって、笑ってやるのはかわいそうだとによによ唇を引き締めタイミングよくドアを開けてやる。隣にしっかり乗り込んだのを確認すると、運転手に向かって「行先は予定通りお願いね」とからりと告げた。
タクシーはゆっくりと動き出す。雨が激しく叩きつけているガラスにこつんと頭を寄せて、スケッチブックを抱えた青年の真っ白い横顔に視線をやった。短い襟足の隙間から覗く細い首の骨。小さい頭に薄い肩。小柄な子だとは思っていたが、近くで見るとより一層頼りない印象を受けた。しかし筋骨隆々でこの性格というのもアンバランスなので、彼はこのままで良いのだと思う。グレーの瞳は嫌いじゃなかった。 )

通り雨かな。そのうちやむと思うけど、災難だったね。


>Jack

そうなのロッキー。賢い子ね

( 長いベロを垂らしてぶんぶんと尻尾を振る毛むくじゃらに対し、きゅっと目を細めて笑みを浮かべる。疲れたように起き上がった男に視線を向けて切実な訴えを聞き届けると、またくるりと愛らしい大型犬に向き直って茶化すように返事をした。巻き毛の雄犬は体温調節に必死なのか吐く息こそ荒いものの、今は大人しくそばに腰を落ち着けている。乱雑に広げた食べ物にとびかかってこない辺り、真の意味で賢い子だ。牡牛のシルエットが印刷された黒いボトルを掴んで、ほんのり肌の焼けた男に向けてにこりと微笑み口を開く。 )

それはそうと、救世主の遅い朝食に付き合ってくれる?溶けかけのジャック

  • No.213 by Leone Celadon  2018-06-08 03:03:03 


>all

(/長らくお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。少々慌ただしい日々が続き、背後の時間の都合上なかなか思うように筆が進まず。月末までこのような状況が続くかと思いますが、ご容赦頂ければ幸いです。)


>Jack

それは、楽しみだよ。勿論、喜んで。――はぁ……またやってしまった…。

(愛犬の相手を託されては快く承諾し普段通りに取り繕うも、相手が再度奥に消えるのを見届ければ、糸が切れたように落胆し。椅子を引いてはてんで事が上手く運ばない現状に項垂れ、深く座り込み頭を抱えては感傷に浸り。けれど、此方が深い溜め息を漏らそうとも、そんなのお構いなしに“早く構え”と強情に強請り、親友は膝の上に乗ろうと急かし忙しなく尻尾を振る。気分が晴れない状況に遊ぶ気にもなれず「Stai zitto!! ――ごめん、ロッキー…今はほんとやめて……」思わず叱り付ける形になってしまったがために、流石の彼も悲し気に鼻を鳴らす。すっかり気落ちし床に伏せる彼に、意図せず語尾を荒げたことに詫びを入れ、愁色を浮かべたまま手を伸ばしそっと頭を撫でてやり)


>Noah

ッ…!――えっと、今のは…その、あの………ケーキ、早く食べちゃいなよ…

(ようやっと重い扉を開けて外界に出てきたにも関わらず、相も変わらずに進展もなくまた籠る術を模索する始末。先刻の言葉に偽りなく、自信を封じ込めた呪いを解き破れど、意志は呆気ないほどに脆く崩れ去る。永久の暗闇の居心地に味わい慣れ親しんだのが災いし、不意の告白を受けてはその衝撃によって手中の仮面は消え失せ、本来の対面において満足に機能しないまま現状を打破する思考回路に至ったはずだった。けれど、いくら人の視線から逃れるためとはいえ、何を血迷い選んだのか、こうして彼の目の届かない場所――彼の背へと避難したわけだが。無我夢中での判断とはいえ、間近で脚光を浴びずに手近な手の届く範囲内のもので覆い隠せる場所を選択したまでは、軽率に鈍化した回路でも合点がいく。愚かにも身の安全を最優先にした故に、不可解な行動であることは百も承知だが、一瞬にして広がる暗闇に安堵し詰まっていた音を吐き出していた。些か荒れた音に我に返り、困惑した状況下を切り抜ける術を考える間もなく、堪らず返ってきたのは肯定の言葉。次いで、畳み掛けるように降ってきた聞き捨てならない台詞の数々。目を向けずとも、その気色に満ちた声色から察するに、一層眩い表情を浮かべているに違いない――僕を受け入れ裏切らないという言葉通りに。枯れる気配もない涙が出る程嬉しくも同時に踏み込まれたくもない問い掛けに、悶々と暗澹とした不協和音が忙しなく全身に重く圧し掛かり、遠ざけたい一心で突き放しては咄嗟に楽器ケースの上に置いた腰袋へ手を伸ばす。そそくさと予備の仮面を取り出し顔に馴染ませれば、火照った頬を冷たく覆い隠す感触に、幾分かの平静さを取り戻す。弁明をしたところで時すでに遅しと、犯した行為に血の気が引き、決まりが悪く背を向けたまま哀音を零して)


(/参考までに、愚息にとっての“親友”とは“素顔でも安心して(気兼ねなく)話が出来る相手”と定義しています。そのため、実は先のやり取りの中で羞恥を隠すために顔を埋めた先は息子様ではなく、黒兎のつもりでした。所々情報を散りばめては紛らわしく混乱を招くような表現を多用してしまい、大変申し訳ありませんでした…! ですが、特に問題もなかったためにそのまま続行しました。笑。面倒な返しが続いてしまい申し訳ありませんが、お付き合いいただければ幸いです。※蹴り可)

  • No.214 by 仄かな紫  2018-06-08 03:32:14 




(/こんばんは!夜分に失礼致します。作り込まれた世界観や魅力的な入居者様たちが、以前から密かに気になっておりました……!
「IRIS … 貴族的,歌手」の女にて参加希望なのですが、いくつか質問をお許しいただければ幸いです。

・可能であれば、今現在のシェアハウス入居者たちの簡単な人間関係をお伺いしても宜しいでしょうか?今までのログをざっと読ませていただいているのですが、何分精読ではないため……申し訳ございません。
・かなり遅れての参加となるため、後発で入ってきた新顔の入居者、という設定にさせていただくことは可能でしょうか?
・世界観を壊しすぎない/悲愴になり過ぎない範囲でのシリアスな設定作りは可能でしょうか?その分、絡みに相当する普段は明るくするつもりなのですが……!

お手数をお掛けしてしまい申し訳ありません。この段階でトピック様との相性が合わないだろうと判断なされた場合、お気軽に蹴ってくださいませ!)



  • No.215 by 仄かな紫 ▶ 孔雀の羽色  2018-06-08 04:01:52 



(/度々失礼いたします。早速PFを作成していたのですが、リサーチを加味したとしても背後の音楽知識の乏しさから「歌手」を演じるには厳しいとの判断に至り、恐れながら「PEACOOK BLUE … 理知的,小説家 」への変更をさせてくださいませ。性別は同じく女です。事前の検討が足りなかったがための貴重なスペース消費、本当にすみません……!)


  • No.216 by Leone Celadon  2018-06-08 09:46:28 


>214-215

(/おはようございます。既にpf作成に移り始めているとのことでしたので、主様が来られるまで、僭越ながら回答させていただきます。
下記は、あくまで個人の主観的な認識の為、参考程度に御覧ください。

・人間関係については各々が友好的な関係を築いている、とだけに留めておきます。恋愛としての関係性であれば、当方が把握している限りでは、現状のCPは未成立かと思われます。入居者については>205 をご参照ください。

・入居時期に関しては、主様の判断をお待ちください。参考までに、>4にて『キャラクター全員が過去2カ月以内にシェアハウスに入居している設定』とは明記されております。

>1-3に則り節度ある設定であれば、個性的なものでも問題ないかと思われます。シリアスという点であれば、既に当方の愚息が、一部で些か悲愴な展開を果たしてしまっておりますが。但し、お相手様によっては好みが分かれるかと思われるため、お相手様と一度相談されたり相性を考慮することをお勧めします。

後程、主様が来られると思いますので今暫くお待ち頂ければ幸いです。)

  • No.217 by Noah MacNeil  2018-06-08 21:14:17 



>Jack

よ、良かった……! あの、…っ俺も! 俺も好きだよ…!

(こういったスナック菓子の類いは彼の好みに合致するのではないかという推測の下持って来た物だったとはいえ、想定以上の食い付きに呑まれ瞳を数度瞬く。しかしささやかながらもようやく見出した彼との共通項に、ぱっと顔を輝かせては全力で同意を示して。彼との距離はこうして隣に居ても極めて遠く、もはや住む世界すら異なるように感じられるが、それでも少しばかり近付けたような錯覚に陥っては「…同じだ、」と無意識に呟きじんわりはにかんで。自然、意識外に出た手中のカップへ妙な力が入り、傾いたそれの中に収まる氷を床へ落としそうになり「うわ、っと…!」小さく喚声を漏らしつつも寸前で気が付き辛うじて落下を回避、安堵の後数歩テーブルへ近付いては彼の指し示す卓上へ黄色と紫色のカップを並べて。彼の手中にあるペットボトルの中で、下の方からぷくぷくと湧き上がる無数の泡達はからからに張り付く喉の乾きを強く喚起する。自分は手中に残った菓子の袋を開けながら、じ、と物欲しげな眼差しでその甘ったるい黒の液体が注がれる時を今か今かと待ち。)


>Junlong

……っえ、えっと…あれ…? お、怒ってない、の?

(彼の身を案ずるあまり咄嗟に少々強くなってしまった口調で彼にタオルを掛けてやると、顔色悪く項垂れてされるがままとなってしまった相手を見、遅れてぐるぐると後悔が頭を巡る。どんな時でも優しく感情を荒立てる事の少ない彼相手であった為に、安心してつい気が緩んでしまったのだろうか。最近ようやくシェアハウスメンバーとの交流に多少慣れてきたと思っていたが、それがよもやこのような弊害として現れようとは。…やはりここは今一度自分の分というものを弁え、より一層周囲に配慮し迷惑を掛けぬよう息を殺し生きていくべきなのだと瞬く間に思い詰め。そうと決まれば彼により丁重な謝罪を、と恐々とした面持ちで続けて口を開こうとするも、一転朗らかに微笑し礼を述べる相手に面食らって用意していた言葉を失い、相手の思惑が全く掴めずおろおろと戸惑い顔で上記を。次いで、先程描いていた絵へと話が及んでは、つられて小脇に抱えたままのスケッチブックへ視線を落とし「あぁ、えっと、一応、雨……かな」頭に一応、と付いたのは、一見してこれが雨には見えないだろうという推測からで。眼前の雨やら水分を孕む雲のどす黒さやら土と混ざり合い澱んでコンクリートの縁を流れる水やらを見つつ鉛筆を走らせはしたものの、そこに己の情感や気分などの感性が多分に混入し、モチーフの原型を微塵も留めていない何か別の奇々怪々な代物と化しており。そういった事情から彼の問いに対し詳しい説明は避け、曖昧に微笑んでみせて。どうにか話を逸らせないかと周囲へ関心を向ければ、そこでふと急激に静かになった雨音に気付き。軒下から外を見やると、先程の土砂降りが嘘のように小雨になっており、暗澹とした雲の隙間からも僅かに日差しがさし込んでいて)

あ……良かった、もうそろそろ止みそうだね。


>Tonia

(車に乗り込めば、必然普段より近付いてしまう距離に過度の緊張を覚えてしまい、とてもではないが彼女へ顔をやることが出来ず、膝上に抱き抱えたスケッチブックと肩掛け鞄に視線を固めぎこちなく俯き。未だ激しく窓ガラスを打ちつける雨雫と忙しないワイパー音が場を支配する中、何故自分は彼女と二人きりで車になど乗っているのだろう、と彼女が運転手へ注文を告げる声を何処か遠くで聞きつつ、現状の把握と自らの今後の立ち振る舞いに頭を巡らせて。先程止まっていた車の向きから方角を察するに、タクシーの行先はシェアハウスだろうか…いや、そんな事はこの際どうでも良い。たとえ推測した行き先が全くの見当違いで、彼女が自分を何処かへ連れて行く腹積もりだったとしても、それは今単なる瑣末事に過ぎず。そういった車の行き先だとか、分を弁えることなく彼女の指示へ素直に従ってしまった自らの浅慮の是非云々を考える前に、言うべき事を言わなければ。そう思い立つと、どうにかそっと顔を上げて視線を彼女の首から下辺りへ滑らせ、未だ緊張の滲む唇をおもむろに開く。――こんな七面倒臭く気の利いた会話もろくに紡げない自分に、彼女が車を止めてまでわざわざ声を掛けてくれた事は、自らの胸を極めて甘く打っていたのだから。)

あ、あの、…ありがとう、トニア。その、通り雨だろうけど、いつ止むともしれないし、すごく…助かったよ。――…えっと、俺、どうこの恩に報いたら良いのかな。俺に出来ることなら、何でもするけれど…。


>Leone本体様

(/ひとまず本体会話のみ失礼致します。申し訳ありませんが、本編への返信はもうしばらくお待ちくださいませ。まず、この度は当方の記憶力と読解力不足で読み違えを起こしてしまい、大変申し訳ありませんでした…! 親友呼びに違和感を覚えはしたのですが…ッ、寛大なご対応誠にありがとうございます!
また、返信ペースの件、承知致しました。どうぞ本体様のご負担にならない程度に、返信速度や字数等気にせずご自由に回していただければ幸いです。当方一筋縄でいかない返しやシリアスは好物ですので、その件につきましても何卒お気になさらず。ただ、愚息の性格と本体の圧倒的力量不足故あまり上手い返しは出来ないかもしれませんが、御容赦いただければ助かります…!※こちら返信不要です)

 

  • No.218 by ◆  2018-06-09 08:00:01 


>214,215様
(/まずは対応が遅れてしまい申し訳ありません。当トピックへのご参加希望と共に、嬉しいお言葉をありがとうございます!【PEACOOK BLUE】の【女性】、確かにKEEPさせて頂きました。PFの提出期限は明日8:00までとなります。素敵な娘様にお会いできるのを楽しみにお待ちしておりますね。また、遅くなりましたが頂戴したご質問に下記にてお答えさせて頂きます。

・まず一点目の「今現在のシェアハウス入居者たちの簡単な人間関係」についてですが、こちらは>216にてレオーネPL様からご説明頂いた通りの状況と認識しております。トピ設立から日数が経過してしまっていることもあり、新規参加希望者様には参加にあたって色々とご不安な思いをおさせしてしまうことと思いますが、PC同士の関係性については現状特に気を付けて頂かなければならないこと等はございませんので、どうかご安心下さい。

・二点目に「後発で入ってきた新顔の入居者という設定でも良いか」とのご提案を頂きましたが、これについては“可能”とさせて頂きます。>04に補足として「キャラクター全員が過去2カ月以内にシェアハウスに入居している設定」と記載してあり、トピ設立当初の段階では“メンバー全員がおよそ同じくらいの時期にシェアハウスに入居した”という状況を想定しておりました。しかし、前述したようにトピ設立から日数が経過しているために、現参加者様との参加時期の差に不安を感じられるお気持ちもお察しできます。よって、入居時期については新規参加者様のお気持ちとご希望を最優先にして頂きたいと考えますので、どうぞやりやすいように設定して下さい。

・三点目の「世界観を壊しすぎない/悲愴になり過ぎない範囲でのシリアスな設定作り」についても“可能”と致します。参加者様の自由な発想で個性的なPC様を作り出して頂きたいと考えておりますので、基本的に >02 注意事項 の記述以外でPC設定に対して制限をかけるような事はありません。しかし、あまりにもトピックのテーマとかけ離れているなど、トピ主の基準で何かしらの問題があると判断されるような場合には、PF審査後に訂正をお願いするような場面があるかもしれません。

以上のような回答で大丈夫でしょうか…?もし他に疑問点や気になる点などございましたら、お気軽にお声がけ下さいませ。)


>皆様
(/おはようございます。長らくレスが滞り気味になってしまい、大変申し訳ありません…。現在私情で少々立て込んでおり、すぐにロルを返すのが難しい状況であるため、取り急ぎ参加希望者様の対応と皆様への連絡のみ行わせて頂きます。恐らく今月いっぱいくらいレスをほとんど返せない状態が続いてしまうかと思われるのですが、落ち着き次第レス返しを再開させて頂きたいと考えておりますので、それまでの間しばらくお待ち頂ければ幸いです。また、参加希望者様や質問者様への対応を再優先に行わせて頂きますので、その旨ご了承下さい。至らぬトピ主で参加者の皆様方にはまったく申し訳ない限りですが、どうかご容赦頂けますようお願い致します。
また、レオーネPL様はトピ主の代わりに>214,215様へ迅速な対応を行って頂きありがとうございました!私がどんくさい所為でお手を煩わせるようなことになってしまい大変申し訳ないのですが、質問に対して的確な回答をして頂きとても助かりました。ご協力に心より感謝致します。)

※“新規参加者様のシェアハウス入居時期について”後程改めてご案内を作成致します。

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※参加・募集状況>205 COLOR CHART 
 新規参加希望者様は常時募集中です!ご質問等もお気軽にどうぞ!

◇ PEACOOK BLUE … 理知的,小説家
  >214,215様 KEEP 6/10 8:00〆

  • No.219 by Wang Junlong  2018-06-10 10:35:29 

>Noah

え? 怒ってないよ?
(戸惑っている相手の言葉を聞いて、何で相手に怒る必要があるのだろうと思いながらキョトンとした後、上記を述べて。逆に何で相手は戸惑っているのだろうと思って。それからタオルで濡れた髪を拭き、その後顔を拭いて。タオルはすっかり濡れてしまい、絞ってからもう1度拭こうかと思って、タオルを絞ってみると水が数滴、滴り落ちて。もう少し頭を拭くと満足して頭を拭くのをやめて。スケッチブックの話になると相手が雨を描いたと分かり、相手はどんな風に雨をスケッチブックに描いたのだろうかという疑問が湧き上がって。実際に絵を見てみたいと思ったが、相手の視線が外に向けられると自分の意識も自然と外の方に向き。差し込む日差しが視界に入り、少し眩しさを感じて。相手の言葉が聞こえてくると「そうだな。雨が止んだらノアはもう帰る? それとも何処か行く場所ある?」と頷いた後、首を傾げて。そんな話をしていると雨も完全にやんで)

  • No.220 by Noah MacNeil  2018-06-10 19:08:49 



>Leone


えっ、あっ、う、うん…。――…ご、ごめんね、あの。……っい、色々と過ぎた事、言って…。

(突き放すように自分の背から離れ、急ぎ仮面を再装着し罰が悪そうに此方の早期退出を促すような言葉を投げ掛けられれば、否が応にも元々異様に昂りやすい悲観と自責の念が容易く加速して。彼ならば大丈夫ではないかという気の緩みが、あの紫によって一層煽られてしまった事に今更ながら著しい後悔が滲む。対人経験の乏しさから彼との正しい距離感も掴めず言葉に迷い、表情を強ばらせては一先ずしどろもどろに哀愁漂う彼の背へ謝罪を述べて。同時に、失望されたに違いないという暗澹とした思考が頭をもたげ渦を巻き始めると、忽ちまともに息すらも出来なくなり、堪らずその背に縋り嫌わないでくれと惨めったらしく懇願してしまいたい衝動に駆られる。果てには実際に身を乗り出して小刻みに震える手をその背へ伸ばしたが、それが彼へ触れる寸前にグッと強く握り締めて拳を作り、…落ち着け、と無理矢理に震えを止めては苦しげな息を一つ。…今縋るべきは、救いを求めるべきは俺の方ではないだろう。何処までも弱く不安定な己にいつもの嫌悪感を覚えつつも、伸ばした手を懸命に胸元へ戻し、代わりに努めて柔らかな音を彼へと。「あの……何も、今すぐ全部晒してくれなくても良いんだ。…俺、これから頑張るね。君にもっと信じてもらえるように。――ちゃんと君を、助けてあげられるように」彼のそれが先程の動転ぶりに羞恥を覚えての言動なのか、それとも本当に失望されてしまったのか表情が伺えない為判然としないが、それでも自分へ寄せられた期待が完全に断たれ明確な拒絶を受けた訳ではない限り。他でもない自分を選びこの場を設けてくれた彼と与えられたその救いに、どうしても報いたいのだと心からの言葉を掛けて。「…ケーキ、食べよっか」今、これ以上の踏み込みは許されまい。言われるがまま体の向きを変え、眼前のフォークを手に持つと、口惜しさと変わらぬ決意にそれを強く握り込んだ後、一転ぎこちないながらも明るい笑みで話題を変えようと。)


>all


(/時間の都合上、続きはまた後程お返しさせていただきます。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください)

 

  • No.221 by Tonia de Franco  2018-06-12 16:51:48 



>Noah

恩も何も、帰宅中にたまたま見かけたから拾っただけなのに

( こちらの声を皮切りに、じっと俯いていた男はたっぷり何かを思考するような間を空けた後顔を上げた。その小さな動作と共に、パーカーの皺が落とす陰影の揺らぎに視線をやる。彼はいつもこの黒い上着を着用していて、蛇の腹のようになまっちろい皮膚が余計際立って目についた。
途切れ途切れに言葉を紡ぎ出した男の瞳を覗き込むも、視線は一瞬だって交わらない。白い瞼に覆われた暗い色の瞳は己の顔より下辺りをふらふらと彷徨っていて、こうして顔を突き合わせることも、繊細な彼にとっては緊張の種になりうるのだろうかと考える。ならば視線は向けずにいてやろうと気を使い、ワイパーに弾かれさざ波のように蠢くフロントガラスの雨粒へ視線を移して返事をした。
タクシーは進む。多少気がせっつくほど安全運転な車は運良くほとんど信号に引っかからずに駆けてゆき、みるみるうちに目的地との距離を縮めていった。同時に空の色も穏やかな変化を見せている――予想通り、局地的かつ一時的な悪天候だったのだろう。目に見えて弱まり始めている雨足にほっと息を吐いて、頭を寄せていたドアガラスから外を眺めて口を開いた。 )

とりあえず、うちに戻ってご飯でも食べましょう。……ああ、それとも一休みが先?疲れてるなら洗濯もの回しておくから、遠慮なく昼寝しておいで


>主様

(/お忙しいところご連絡ありがとうございます。今月いっぱい慌ただしいとのことで承知いたしました。当方へのレスは後回しで結構ですので、心置きなく私生活の方優先していただけると幸いです。
細やかなお心遣いをありがとうございます。どうかご自愛くださいませ。こちらご返事には及びません。)

  • No.222 by ◆  2018-06-12 23:55:09 


>214,215様
(/PF提出期限の6月10日8:00を過ぎてしまったため、申し訳ありませんがKEEPを取り消させて頂きました。ご了承下さい。もしPFを作成中のところ期限に間に合わなかったということであれば、再度KEEPして頂くか、もしくはそのまま完成したPFをご提出頂いても構いません。KEEPされる際、24時間以内の作成が難しいということであれば期限の延長も可能ですので、お気軽にご相談下さい。)

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※参加・募集状況>205 COLOR CHART 
 新規参加希望者様は常時募集中です!ご質問等もお気軽にどうぞ!

  • No.223 by Noah MacNeil  2018-06-15 21:11:56 



>Junlong

……えっ。…そ、そうなの…? それなら、あの、良いん、だけど……。

(心から不思議そうな顔をして問い返されては、更なる困惑に包まれ釈然としない気持ちに駆られるも、先の懸念は杞憂だったのではないかという安堵の色が心中に差し込み。視線を左右に彷徨わせ、残った暗く澱んだ感情の持って行き場に困り首を傾げつつ何とも言えない微妙な表情で上記を。次いで、存外早く降り止んだ雨につい口角を上げ、軒下から数歩出て未だ路上に残る水を軽く跳ねさせれば、早速煌々とした輝きを取り戻し始めた太陽に手を翳して。個人的には憂鬱な雨模様の方が自分好みであるし、じきに此方を焼き殺すような太陽光線を浴びせ始めるのだろうが、そこそこに水を吸ってしまった衣服の早期乾燥を望めるのは有難い。これなら問題なく今日の用事を済ませられそうだ。そこまで思考を巡らせたところで、先程投げ掛けられた問いに答えを返していない事を思い出しては、依然柔い笑みを口元に纏わせつつ振り返り率直の返答を)

――…っあ、ごめんね、えっと……俺は画材屋に行こうと思ってるけど、貴方はこの後どうするの?


>Tonia

…そんな事ない。俺にとっては恩だよ、十分。……すごく、嬉しかった。

(此方へまっすぐ向けられる彼女の視線に居心地の悪さを感じ、つい顔を逸らし半ば俯く姿勢を取ろうとして。そんな矢先、見計らったかのようにフイと新緑の瞳が逸らされる。よもや唐突に外の景色が見たくなった、という訳では無いだろう。相手の目を確と見つめ会話を交わす印象のある彼女から離れたその言動からは、余計な緊張を滲ませてしまっている此方への思慮が汲み取れて。更に、恩と言うほどのことではないと何て事ない風に返されてしまっては、ふるふると首を数度横に振り、膝上の鞄を抱く力を無意識に強めて上記発言を。やはり彼女は心根の優しい良い人なのだな、と僅かな時間のごく些細な言動がひどく過敏な心に容易く染み込んでは、強ばっていた心身が緩まるのを感じ。しかし、外界から遮断された二人きりの静の空間に落ちる沈黙など気まずい以外の何物でもなく、その後も帰路を進む車の道すがらにドアガラスへ向けられた彼女の横顔をちらちらと伺っては、どうにか会話を絞り出さなければと強い焦燥を募らせつつあったが、幸いにも再度口火を切ってくれたのは彼女からで。「……、えっ? ……そッ…そんな事を貴方にさせる訳には…!」ととんでもない提案にいつも何かに怯えているような伏し目がちの双眸を幾度か瞬かせた後、慌てて顔の前で片手をぶんぶんと振り)

……トニアこそ、今日も仕事で疲れてるんじゃないの…? あ、あの、……大したことは出来ないけど、俺なんかで良ければ本当に雑事でも何でも好きに使ってくれたら…。

  • No.224 by Wang Junlong  2018-06-16 08:25:49 

>Noah

だから気にするな
(微妙な表情をする相手を安心させるように笑顔で上記を述べて。雨が止み、路上に出た相手の後ろ姿を少し見ていて。視線を落とし地面を見て水溜まりを避けて歩きながら相手の近くまで来ると相手が自分の方に振り返って。相手に笑みを浮かべて画材屋に行くと言われたので、相手がどんな店でどんな画材道具を買うのだろうと思って興味を持ち、相手の隣まで来ると立ち止まって「ノアが迷惑じゃなかったらでいいんだけど、俺もその画材屋に行ってみたい」と相手に顔を向けながら話して)

  • No.225 by Leone Celadon  2018-06-16 21:37:25 


>Noah

…別に、キミが謝る必要は、ないだろう……。――……約束、だからね。破ったら…覚悟しておいて。

(自身は希った我儘を吐き出し、相手はそれを快く受け入れた――恵まれ望んだ条件が揃っていたに、あろうことか自ら拒絶の意を示した。甘い夢幻にしては上出来な夢見心地だったと、皮肉な笑みさえ湧いてくるのだから、身勝手なことこの上ない。流石の彼でも今回ばかりは落胆し嫌悪を向けてくると思っていたものの、先刻の檄ように憤慨を示す何処とか、告げられたのは自責に満ちた謝罪の言葉のみ。仮面を押さえ自身を閉じ込める鍵が厳重に掛かっている事を確認しながら、責める矛先が違うと諭そうにも、口から出るのは酷く苦い音ばかり。不規則な重い呼吸音と背に近づく気配は、まるで愚かな己の首を絞める、最後の審判の時にすら感じる。幾度も繰り返したこの結末に終止符を打てば、また新たな夢幻を見られるだろうか。此方は幕を下ろす準備を整え覚悟を決めていたに、それでも彼から下されたのは穏やかな慈悲の判決のみ。何処まで彼は甘いのだろうか。背を向けていたことが不幸中の幸いと俯き影を作れば、いくら押さえても止まらぬ涙が溢れ音を殺すように唇を噛み締める。次第に視線が離れていくのを感じれば今一度涙を拭い、今度は心からの喜色の音の笑みと戯れの言葉が零れ落ちる。彼が本質を理解しているのかは定かではないものの、既に忠告は済ませ互いの了承の下、付き合わせていることに違いはない――真の友への証となる最高で、幾度繰り返すか分からぬ、終わりの見えない最悪の我儘に。自身に安息を与えるべく深く息を吐き呼吸を整え、平常心を取り戻してから再び彼へと向き直る。此方に気を使ってか、はたまた先の負い目を感じてか、努めて明るく振る舞おうとする姿勢に緩やかな弧を描き。「…ねえ、さっきは聞きそびれたけど…どうだった? うちのマスターが作った甘味のお味は」我儘の前座として手配し、テーブルの上に鎮座したまま存在感を放つ、記念の味の感想を問い掛けて)


(/お待たせしました。温かいお言葉痛み入ります…!
当方も何度か読み返して、どちらとも捉えることのできる紛らわしい表現だったと少々反省しておりますので、お気になさらずに。シリアス等の好みに大きな差異が無いようで安心しました。息子様や背後様にはいつもお世話になりっぱなしですので、やり易いように自由に展開していただければと思います。※こちら返信不要です。

さて、>188,189にてご相談させていただいた件ですが、前回の水族館イベントまでに必要な情報等(我儘の暴露、それに何度も付き合わせているetc.)は、大方明かされたかと。まだ先の事かもしれませんが、一区切りつきそうな雰囲気にもなってきましたので。新たに仕切り直す場合は、既に>198で出されている絡み文へと移行するのと、別途違うものを用意するのとどちらをご希望でしょうか。)

  • No.226 by Noah MacNeil  2018-06-19 21:33:22 



>Junlong

……! あ、……ありがとう、俊龍。

(気にするな、とはっきり口に出して言われれば、驚いたように目を見開いた後、今度こそ心からの安堵の笑みを向けて一つ頷き。しかし、振り返った後の返答には「えっ、が、画材屋に…!?」と素っ頓狂な声を喉から弾き出して。会話の流れで聞いてはみたものの、てっきり自分よりもしとどに濡れてしまった彼は真っ直ぐ帰宅するものとばかり思い込んでおり。まぁ、確かにここ最近の日射しの強さを鑑みれば、水を吸った衣服もある程度は乾燥させてくれるだろうし、たとえ完全に乾かずとも猛暑を多少緩和出来る分かえって丁度良いとすら言えるのかもしれないが…。しかし、それでもまさか彼の口から画材屋などという単語が飛び出そうとは。自己卑下精神の強さから、よもや彼が自身に興味を持ってくれているなどという発想には行き着かず、アクティブな印象の強い彼がそんな所に関心を示す様子は酷く不可解に思えて。そうして不思議そうに首を傾げた後、もしや、ととある推測が浮かんでは一つ提案を述べようと。)

あの……もしかして、すっごく暇で、誰かと一緒に時間を潰したいとか…? だったら、えっと……何か他の買い物とか、映画館とか、ゲームセンターとか、そういった所の方が良いんじゃないかな。…俺なんかで良いなら、何処でも付き合うよ。画材屋はその後でもいいしね。


>Leone

――…っ! う、うんっ…! 約束! ……約束、だね。

(懸命に言葉を紡いでもなお向けられた背は振り返ることなく、何処と無く涙を流しているような気配すらも感じられ。しかし、此方へと返された言葉の彩りは決して自身の絵画の如き暗色などではなく、むしろ嬉色の滲む明るい戯れ混じりのそれに目を見開くのも一瞬、すぐに深灰の双眸を柔らかく細め、ぱっと華やぐような笑みと弾んだ声で上記を述べて。場の重く緊迫した空気が解けて緩むのを感じては、胸底に詰まっていた息を安堵と共にゆっくりと吐き出す。――それにしても、約束、か。戯言に過ぎない言葉の一つが引っ掛かり吟味するように心の内で数度復唱しつつ、彼の目が此方にない隙に口元を自嘲気味に歪ませ、少しだけ瞼を伏せる。今は自らを選びこの上ない肯定を与えてくれた彼も、きっといつかはNoah MacNeilという人間にそう大した価値などないという客観的かつ不動の事実に気が付くに違いない。即ち、いつかその約束を違える日が来るとすれば、それはきっと自分の方ではなく…。先刻は己を信じてくれと堂々言い放っておきながら、翻って自分は真の意味で彼を信じ切れていない事に未だ自覚はない。しかしどうにか顔を上げ明るい笑みと誘いの言葉を形作れば、ようやく此方を向いてくれた彼の微笑に鬱々とした思考を強引に胸の奥底深くへと沈め、上から朗らな色で塗りつぶして。「…っあ、あぁ、これライブハウスのマスターさんの手作りだったんだ? …すごいね、すっごく美味しかったよ! 甘さもちょうど良くて――」手中のフォークでケーキを一口サイズに切りつつそこまで楽しげに述べたところで、ふとその手が止まり。そうして迷うようにしばし瞳を左右に泳がせた後、ややあっておずおずと口を開いて)

あの……嫌じゃなかったら、なんだけど。…俺もいつか、そのライブハウスに行ってみても良いかな…? やっ、あの、別に変な考えがあるとかじゃなくって、ちょっと興味が沸いただけなんだけど…! ……ど、どう、かな…。


(/多々お心遣いを誠に有難うございます…! そうですね、今のところは特に不都合等ないようでしたら、機を見計らって愚息に冷めた紅茶の淹れ直しを理由に一時退室させ、一区切りとさせて頂こうかなと。また、その後の件についてですが、差支えなければ>198にて仕切り直させていただきたく思います。)

  • No.227 by Tonia de Franco  2018-06-20 11:39:02 



>Noah

ふうん。じゃあたくさん恩を売って見返りをもらうために、困ったことがないか見張っておかないとね。

( 恩。彼が紡ぐその大げさな言葉を頭の中で反芻して、考える。果たして自分の行動は正しかったのだろうか、ということについて。彼は繊細でコミュニケーションに苦手意識を持っているので、あの状況で車に乗れと叫ばれたことに対し断るという選択肢は恐らく存在しなかっただろう。いや、その気になれば首を横に振ることくらいできたのかもしれないが、何にせよ彼はそれをしなかった。私の強引な善意をしきりにありがたがって、迷惑だったかもという懸念を抱く隙を与えないのだ。
こちらが横を向いていた時は俯きっぱなしだった癖に、視線を外した途端様子を窺うような挙動を見せた男に、顔の向きはそのまま視線だけ寄越して茶化すような台詞を返す。それにしても“雑事でも何でも好きに使え”なんて、他人に気を使ってばかりいて自分が気を使われる側に回った途端慌てふためきだしたことが可笑しくてつい吐息で笑った。今日はビルの一角で打ち合わせをしてきただけなので、体力的に疲れているということはないが早起きが億劫だったのは確かである。それでも「洗濯はついでだから全然いいのに」と素直に肩をすくめて、車体がゆっくりと動きを止めたことにぱっと顔を上げた。タクシーの料金は事前に支払ってあるので、運転手にお礼を述べてさっさと降車する。目の前に広がるのは白塗りの外壁に抜けるような青い屋根。雨はすっかり上がっていたが、じっとり濡れた地面がこの辺りも悪天候だったことをありありと示している。フードを目深にかぶった男が自分に続いて降車するのを確認すると、眉を下げて口を開いた。 )

狭い空間だったでしょう、本当に気を張って疲れていない?

  • No.228 by Wang Junlong  2018-06-23 07:33:14 

>Noah

あ、駄目?
(画材屋に付いて行きたいという自分の言葉に戸惑っているような相手の声を聞いて、やっぱり付いて行くのは良くないかと思って。本当はまっすぐ家に帰る予定だったが好奇心には勝てず、感情の赴くままに相手と一緒に画材屋に行こうと思ったのだが相手が嫌なら家に帰ろうと思って。画家の相手にとって画材屋は神聖な場所かもしれない。そんな場所に自分が一緒に行ってはいけないのかもしれないと思って。相手に暇潰しをしたいのかと問われると確かに自分はこの後時間がある訳だが時間を潰したいという訳ではなく。ただ相手の行きたい場所に一緒に行きたいだけで。「そういう訳じゃないよ。ノアの行きたい場所に一緒に行ってみたいと思っただけ。ノアの事もっと知りたいし。でも、映画館とかゲームセンターも楽しいよな」と楽しげに話して)

  • No.229 by Noah MacNeil  2018-06-23 22:37:47 



>Tonia

なっ、何もそんな事しなくても…! トニアからの頼み事なら、俺…! あっ、ああぁあの……、っ!

(彼女の茶化すような言を受けとんでもないと瞠目し大慌てて返答しようとしたが、続けて吐息交じりに浮かべられた端麗な笑みに頬を仄かに赤らめ、不得要領どころかまともな文章にもなっていない言葉を唇から漏らして堪らずフードで顔を隠し。いい加減彼女とも数ヶ月にも及ぶ付き合いなのだからもう少し慣れて然るべきなのだろうが、容姿にも能力にも優れる彼女とこうして後部座席に二人きりという健康的な男であれば多少なりとも緊張を覚えそうなシチュエーションにへどもどと俯いている内にドライブは終了。ホッとして彼女に続き降車し、ああいつの間にか止んでいたんだなと先の曇天が嘘のように青く澄んだ空を見上げていれば、こちらの胸中を見透かすような言葉に途端ギクリと身を強ばらせて「えっ!? だ、だだ大丈夫! 全然全く微塵も疲れてなんかない! ほっ本当だよ…!」と反射的に拳を強く握って力説するも、そのあまりにも全力の否定はむしろ著しく信憑性を損なわせており。そんな事にも気付かず共に玄関扉へ向かえば、扉を開け室内に入った辺りで不意にさも良い事を思いついたとばかりに弾んだ声で人差し指を立て「…あっ、そうだ! 今日のお礼に俺、トニアにご飯を――…よっ、用意は出来ない、から…」と勢い食事の提供を申し出ようと試みるも、いつものカップラーメンかレトルトしか頭に浮かばず光の速さで撤回。生粋の引きこもり性分故よもや外食などという発想も出せず、ゆるゆると掲げた手を引っ込めつつ続く言葉に迷い俯き気味に視線を彷徨わせ。何か出来ることはないかと数秒間に渡る必死の黙考の末、どうにか次善の策を絞り出したらしく再度おずおずと口を開いて)

え、ええっと……っの、飲み物を淹れるよ…! …トニアはコーヒー派かな、それとも紅茶派?


>all

(/時間の都合上、続きはまた後程お返しさせていただきます。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください)

  • No.230 by Tonia de Franco  2018-06-24 02:01:43 



>Noah

( 気を張って疲れていない?その指摘めいた問いかけに、図星をつかれましたと宣言しているような慌てふためき方で、必死に否定する青年の姿に可笑しそうに頬を緩める。──トニアの頼み事なら、俺。そう言ったきり過剰にどもって二の句を聞くことが叶わなかった車内でのこともあって、すっかり顔を隠してしまっているフードに視線をやると「……ねぇ。今、どんなカオしてるの?」とまた意地悪く問いかけた。
共に玄関をくぐると、着脱に少し手間がかかるヒールを履いていたため腰を下ろして足元に手をかける。スペインに玄関で靴を履き変える習慣はないが、アメリカに住んで早数か月。こちらの文化もすっかり心身に根付き始めていた。そうしていると、何やら名案でも思い浮かんだかのようなテンションで語り始めた男をぽかんと見上げて話を聞く。雑事でも何でもと言ってくれた割に、食事の用意には自信がないようだ。確かに彼がキッチンに立っている姿は一度も見たことがないので、あまり得意ではないのかもしれない。では普段はどうしているのだろうか、彼の性格的に誰かに頼んでいる様子も想像できないし……と考えている内に、新たに投げかけられた提案に対し少し思案するそぶりを見せる。そうだ、苦手なものを任せる必要はない。共に頑張ってみればよいのだ。室内履きに替え終わったと同時に口を開く。勢いよく立ち上がると、気を使わせぬよう微笑みを見せた後化粧を落とすべくさっさと背を向けた。 )

ホットチョコレート派。またあとでキッチンに集合ね。

  • No.231 by Jack Bennett  2018-06-25 20:40:31 


>皆様
(/お久し振りです。長らくお待たせしてしまい大変申し訳御座いません。一先ず現在完成しているロルのみ返させて頂きます。後程また時間のある時に続きを書かせて頂きますので、申し訳ありませんがもう暫らくお待ち下さいませ。)


>Junlong

そのとおり!でかしたぞ、流石はマイパダワン! それだけ分かってればアメリカの夏なんて楽勝に越せるさ。
(見事に正解を言い当ててくれた出来の良い愛弟子を褒め讃えつつ、彼の黒い髪をまるで愛犬にでもするように片手で乱雑に撫でてやり。次いでサムズアップのハンドサインとウィンクで太鼓判を押したつもりが、このカリフォルニアにおいて夏を楽勝に越せそうにないのは彼よりも自身の方である。そんな事実はお構いなしに棚から口の広いグラスを二本、更に冷蔵庫からよく冷えたルートビアを一缶取り出すと、それらを顔の横まで持ち上げて左右に揺らし、どうだ名案だろうと言わんばかりに得意気に提案を持ちかける。「せっかくだからクリームソーダにしよう。」彼の返事を待たずして調理台の上にグラスを並べると、缶の中身を半分ずつその中へと注ぎ入れ)
準備完了。さあ、さっきの言葉通りに実践してみてくれ。


>Tonia

(彼女を味方につけようとしたつもりが思いがけず裏切りにあったのが不服でならず、「コイツが賢いわけがあるか」と子供のように口を尖らせて抗議を申し立てようとしたが、それよりも早くその手に持ち上げられたボトルのラベルに目を奪われる。黒い牡牛のシルエットに続け書きで綴られた"Dry Oloroso"の文字。高アルコール度数のドライシェリーで誘惑されてしまえばそれに抗う選択肢など無く、傾きかけていた機嫌はあっけなく普段の調子へ元通り。けろりと満面に喜色を湛えると共に、先程までぐったりと溶化していた身体にはいとも簡単に力が取り戻されたらしく、次いでソファから脚を下ろしその場に立ち上がりながら活きの良い返事を。)
もちろん!俺もグラス持って来るよ。

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 新規参加希望者様は常時募集中です!ご質問等もお気軽にどうぞ!

  • No.232 by Tonia de Franco  2018-06-26 16:19:18 



>Jack

( あっさりと立ち上がった男の背を見送って、酒の力を痛感する。誰の目にも魅力的に映るそのボトルをテーブルに戻すと、窓際のオーディオ・スピーカーへと歩み寄った。隣に陳列されているCDの中から自分のものを探し出してセットする。暫くの後に流れ出したのは、古いマラゲーニャ――フラメンコで歌われるファンダンゴだ。この曲含め、カンテはヒターノと呼ばれるスペインジプシーの歌から派生したものが多い。放浪の民であった彼らの言葉には独特の訛りがあり、レトリックもかなり複雑だ。おまけに歌いやすさに重きを置いているため、文法がめちゃくちゃだったり、本来の原型がわからなくなってしまったものも少なくない。スペイン人ですら、あれらの歌詞を正確に訳して意味を理解するのは難しいのである。
心地の良いテノールを聴きながら元の位置に腰を下ろすと、未だ戻らぬ男にしびれを切らして声をあげた。 )

ジャックー?生ハムが悪くなっちゃーう!

  • No.233 by Jack Bennett  2018-06-26 18:30:13 


>Leone

…レオーネの言う事は聞くんだな。頼むからそのまま大人しく寝ててくれ、お前は寝てる時が一番可愛いよ。
(荒れに荒れた戦場、基キッチンの片づけを簡単に済ませた後、完成した手料理の乗った皿を二人分それぞれ両手にのせて再びダイニングルームへ。そこで先程まで喧しくはしゃぎ回っていた愛犬が今はとても落ち着いた様子で相手の足元に身体を伏せているのを目撃し、自分の命令はスルーしたくせ彼には大人しく頭を差し出しているそのあからさまな態度の違いが面白くなく、たかが犬を相手に厭味なんか吐いてしまう。ダイニングテーブルの上へ適当に皿を並べた後、ポケットから銀色の仮面を取り出す。「こっちの方が落ち着くんだろ?いつもの正装に着替えたら席についてくれ。」キッチンで汚れを落として来たばかりのそれを相手の顔の目前に差し出して。)


>Noah

おいおい大丈夫かよ。
(キャップを回すとぷしっと小気味の良い音を立てた後、シュワリシュワリと泡沫が勢いよく湧き立つ。その時何か呟いたらしい彼の小さな言葉は耳まで届かなかったが、何かに躓いたのか単によろめいただけなのか、カップを揺らして慌てるその姿には思わず笑いを溢しつつ声をかけて。カップの縁にペットボトルの口を傾けようとしたところ、隣からわかりやすく強い期待の眼差しを注がれると、「そんなに熱っぽく見つめなくてもコーラは逃げやしねえよ。」と悪戯っぽく口角を上げてみせてから、容器を徐々に傾けていく。そうして丁度同じ高さまで黒い液体で満たされたカップのうち片方を相手の方へ滑らせ、自分の所に残ったカップを持ち上げつつ、ふと思い出したように口を開き)
そういえば今日は学校だったんだろ? ほら、あれ…ヘブライ語とかまだやってんの?

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  • No.234 by Noah MacNeil  2018-06-26 22:03:22 



>Junlong

え? い、いや、駄目じゃない、けど…。詰まらないと思うよ…? ゲームセンターとかの方が、貴方は楽しめるんじゃないかな。

(相手の問いに言葉を濁らせると、困ったように眉尻を下げてみせて。昔からほぼ全ての余暇時間を絵に捧げてきた自分のような絵狂いには一種の楽園だが、彼にとっては取るに足らない面白みに欠けた場所だろうと上記を返し。「…っ!? お、おお、っ俺の事を知りたいって、…えぇ……ッ!?」先程は彼の好きそうな娯楽施設を適当に並べたに過ぎず、はっきり言ってゲームセンターも映画館も自分好みではない。即ち彼を気遣い苦手な場所であろうと付き合おうという腹積もりの下での提案だったのだが、彼とであれば数週間前の遊園地同様案外楽しめるかもしれないという多少の期待も孕み。しかし、陽気にその率直な心の内を明かされては仰天し思わず数歩ほど後退、もはや二の句も告げられず、口をパクパクとさせて彼を見つめ。)


>Tonia

…へっ!? ど、どんな顔って……〜っ! 

(先の問い掛けに否定を述べはしたものの、やはりと言うべきか当然の如く彼女にはお見通しらしく、それでも尚そんな問いを敢えて投げ掛けてくる辺りに少しの悪戯心が感じ取れて。可愛らしい戯れとはいえ、彼女の思惑通り見事慌てふためかされてしまっては、フードを握り困りかねた様に薄らと朱の射した顔を更に隠して「っ…トニアって、ちょっと悪戯っ子な所があるんだね…?」とたじろぎつつも長い前髪とフードの僅かな隙間からちろりと視線を返し。次いで、彼女に続き自らもくたびれたスニーカーをさっさと室内用に履き替えると「分かった、ホットチョコレートだね…! うん、あとで――……えっ、ホットチョコレート…?」向けられた柔い微笑みに此方もほっと口許を緩め軽く手を振って返答、しかし去っていくその背へ小さな疑問符を遅れてぽつりと落として。コーヒーや紅茶の淹れ方程度であれば生活能力の低い自分でも辛うじて心得ているが、生憎ホットチョコレートを作った経験や知識等はなく。まあその名称通りとにかくチョコレートを加熱すればいいのだろうかと首を傾げつつ自室へと戻り、適当に鞄とスケッチブックをその辺りに放っては濡れた服を手早く着替え、そう時も経たず約束のキッチンへと足を向ける。が、やはり女性には色々と支度があるのか、いまだそこに彼女の姿は見付けられずに。ひとまず先に飲み物の準備へ取り掛かることにしたは良いものの、戸棚から取り出した板チョコを刻みもせずそのままセットした鍋へ放り込んだ辺りで、本当にこの調理法で合っているのだろうかと不安が過ぎり、迷うように軽く握った手を口元へ当てて。)


>all

(/時間の都合上、続きはまた後程お返しさせていただきます。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください)

 

  • No.235 by Leone Celadon  2018-06-27 15:48:03 

>all

(/取り急ぎ、背後のみ失礼します。
今月末までの予定でしたが、7/7頃までお返しできない状態に陥ってしまいました。少々、難航してしまいお返しできない状態が続いてしまい誠に申し訳ありません。
度々、恐縮ではありますが、今暫くお時間をいただけると幸いです。それでは、失礼します。)

  • No.236 by Noah MacNeil  2018-06-30 11:35:03 



>Jack

!? …っあ、あああんなのは数ヶ月で正気に戻っ…!

(無意識にそれほど熱のある視線を送ってしまっていたのか、と相手の言に少し恥ずかしげに口許を緩めつつ両手で黒い液体に満たされたカップを手に取り、早速それに口付け待望の水分を体内へと流し込んでいく。しかし、小旅行にて軽率にその片鱗を零してしまった十代前半期の黒歴史を唐突に掘り起こされては思わず吹き出しそうになり。どうにか嚥下したはいいものの、誤って気管に入り込んだらしく背を丸め、げほげほと数度咳き込んで。「〜っ、…い、今語学は取ってないよ…! あの、ああいうの、あんまり得意じゃないし…」とまるで語学に限定するかのような言い方となったが、実のところ苦手意識は座学全体に及んでおり。幸い長年の絵描で培われた集中力自体は異様に高い為にきちんと時間を割くことさえ出来れば記憶は容易いが、キャンバスやスケッチブックといった安定剤にして最大の敵が常に傍らへ配備されているのだから難しい。黒歴史時代のように余程切羽詰まった状況を除いては、勉学に勤しんでいた筈が気が付けば筆を握っていた、などザラだ。はたして自分は今期を無事乗り切れるのか否か…。心にそんな暗澹たる灰色の雲がかかり始めては、ふと目の前の相手はどうだったのだろう、という疑問が頭をかすめて。話を逸らす意味も兼ね、ちらりとフードの下から彼を伺い。)

……ジャックは、勉強とか得意だった?


>Leone本体様


(/お忙しい中、わざわざご連絡頂きありがとうございます。当方への返信は本体様のお好きなペースで構いませんので、どうぞお気兼ねなくリアルの方を御優先下さいませ…!こちらはゆっくりお待ちしておりますね。※こちら返信不要です)

 

  • No.237 by ◆  2018-07-02 19:50:45 


◆ 新規参加者様へのご案内-1

◇ シェアハウス入居時期について

当トピックへのご参加を検討されている方へ、PCのシェアハウス入居時期についてご案内申し上げます。

以前、参加希望者様から「トピ設立からかなり遅れての参加になるため、後発で新顔の入居者という設定でキャラを作成しても良いか」といった旨のご提案を頂戴し、これに対して「可能とする」と返答致しました。

各PCの入居時期については、>04の補足部分に「キャラクター全員が過去二ヵ月以内にシェアハウスに入居している設定」と記載してあり、トピ設立当初の段階では“メンバー全員がおよそ同じくらいの時期にシェアハウスに入居した”という状況を想定しておりました。当トピは不定期でイベントを開催し、イベント終了後には全員が新規の初回ロルを回すことによって、トピック全体の月日を進行させる方針を取っております。故に、最初の物語開始時期は第一回イベント(5月中旬頃)よりも前、即ちおよそ4月~5月初旬頃を想定しているため、左記の「過去2ヵ月以内」という記述については、この“4月~5月初旬”から遡って二ヵ月以内、という意味合いになります。これから新規で参加される方にも、可能な限り、この時期にシェアハウスへ入居した設定でキャラを作成して頂きたいと考えております。

しかし、当トピは設立から日数が経過してしまっていることもあり、新規参加者様には現参加者様との参加時期の差に少なからず不安を感じさせてしまうことと思います。ですので、もし新規参加者様が「後発の入居者」という設定の方が気楽である、物語に入りやすいと感じられるのであれば、入居時期についてはお好きなように設定して頂きたいと考えております。ただし、その際にはPFの備考欄等に入居時期について一文ご記載頂くようお願い致します。(“5月中旬頃”など、大まかなもので構いません。)

不明点・疑問点など御座いましたら、お気軽にご質問下さいませ。

  • No.238 by ◆  2018-07-02 19:52:46 


>皆様
(/>237にて、新規参加者様宛てに「シェアハウス入居時期について」のご案内を掲載致しました。後の混乱を避けるために現参加者の皆様にも把握しておいて頂きたいので、お手隙の際にご確認をお願い致します。また、時間の都合上PCのレスは今暫くお待ち下さい。度々ご迷惑を重ねてしまい申し訳ございません…。※こちら返信不要です。)

>235 Leone Celadon様
(/お忙しいなかご連絡を頂きありがとうございます!7月7日までご多忙との事でしたが、もし更に長くかかりそうな場合、ご連絡頂いた7月7日より三週間後の7月28日までに再度一言ご連絡頂ければ大丈夫ですので、どうかご無理をせず、私生活の方を優先して下さい。※こちら返信不要です。)

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※参加・募集状況 >205 COLOR CHART 
 新規参加希望者様は常時募集中です!ご質問等もお気軽にどうぞ!

  • No.239 by Wang Junlong  2018-07-02 22:17:29 

>Jack

髪がくしゃくしゃになるって(愛犬のように撫でられると少し困った顔で前記を述べた後、仕返しをするようにブロンドの相手の髪を撫でているとゴールデンレトリバーみたいだと思って「何だかゴールデンレトリバーみたいだね」と呟いて。相手が冷蔵庫から出したルートビアを見ると口角を上げて「いいね、それ」と言った後、アイスディッシャーでアイスクリームを球体になるように掬って。ルートビアが入ったグラスにアイスクリームを1個ずつ落として「こんな感じでいい?」と訊いて)

>ALL

(申し訳ございません。続きは後程返します)

  • No.240 by Wang Junlong  2018-07-06 21:48:49 

>Noah

ゲームセンターも確かに楽しいけど、画材屋に行ってみたい。楽しそうにしているノアを見たいし。
(無邪気な笑顔を相手に向けると初めて行くレジャー施設に心を躍らせる子供のように上記を述べて。自分の発言に相当驚いているように見える相手を見詰め、何度か瞬きをした後、「うん、そうだけど俺なんか変な事言った?」と言いながら首を傾げて。相手の腕を掴むと「とりあえず画材屋に行こう!」と言って画材屋まで小走りで向かおうとして。しかし、駆け出して数歩。相手が行こうとしている画材屋が何処にあるのか分からず立ち止まり困ったように頬を掻きながら「画材屋何処だっけ……?」」と相手の方に顔を向けて)

>Leone様の本体様

(リアルは大事ですので、また落ち着きましたらお会い出来ると嬉しいです)

  • No.241 by Leone Celadon  2018-07-09 03:23:41 


>Noah

もちろん、客人を拒むわけがないだろ。ただ、僕が居る時は大抵混んでるから、潰されないよう気を付けてね。まあ、当日でも一声くれれば特等席は用意できるけど。

(約束を交わす意に、見える口元は柔らかく喜色を浮かべるも、仮面の奥に隠れた視線を落とす。我儘といい約束といい、自分はどれだけ彼に負担を強いれば気が済むのか。早晩にも、これが煩雑な願いであることを痛感するだろう。例え彼との関係が叶わずとも、言葉を交わす親友は既に両の手で数えられる程居るのだから、所詮それまでの付き合いだったと割り切れば些細な話で済む。最悪、路頭にさえ迷わなければ、ここを――。虚しさだけが残る可能性を模索するのを他所に、自らの問い掛けに応える甘味への感想には鼻が高く、陰鬱とした思考を奥底へと封じ込め、ややあって遠慮がちに告げられた要望には陽気に上記を返す。個人経営の小さなライブハウスであるが故に席数も限られ、特に自身が居る際には決まって常連客で溢れる満員御礼の賑わいがある。収入の足しにと多少の給仕をしている時でも、気まぐれな不定期のステージであっても、定期同様に事の数分で常連客が押し寄せ、些か小さな会場は直ぐに埋まってしまう。幸い、客層に恵まれ諍いこそは滅多にないものの、時には異常なまでの賑わいを見せる会場に呑まれる彼の姿が目に浮かんでは思わず頬を綻ばせ、急な来訪であっても構わないと歓迎の意を示して。次いで、にやりと追い打ちをかけるように零した言葉を拾い上げては、顎に手を当て悪戯に追求し)

――で、どこに変な考えをする要素があったんだい?

(/長らくお待たせしました。数々の温かいお言葉有難う御座います! お陰様で、徐々にリアルの方が落ち着いてきましたので少しずつ元のペースに戻れるかと思います。またお相手して下さると嬉しいです。
流れについては、承知しました。では、一区切りついた後は此方から息子様を迎えに行かせていただきます。愚息が仕事へ向かう途中に会い、そのままライブハウスへ行く流れでも面白いかもしれませんね。)


>all
(/時間の都合上、続きはまた後程お返しします。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください)

  • No.242 by Leone Celadon  2018-07-09 23:35:27 


>Jack

え、ああ…多分、一緒にいる時間が長いから、だと思うけど。

(早々に帰って来るや否や拗ねた言動に苦笑し、視線を逸らしながら上記を述べて。単に入居当時から、愛犬とは良き遊び相手として過ごすうちに良好な関係を築いたに過ぎないのだが、相手にはそれが面白くないらしい。基本日中は家に、夜は仕事に行くためか、愛犬と顔を合わせる時間は他のシェアメイトよりも長く親友とも呼べる。次いで、顔に近づく気配に一瞬ビクつき強張るも、直ぐに差し出された物に気付くと安堵を吐く。「あ、ありがとう。その…サングラスは、どうも苦手で…」銀の仮面を手中に収め、素顔を見られぬように顔を背けては、素早く付け替えるとしっくりとくる感覚に思わず口を緩めて。普段の姿で改めて立ち上がり席につけば、待ちに待った料理に視線を落とす。)

これは…パンケーキ、かな。ありがとうジャック、朝からケーキなんて久々だよ。

(/長らくお待たせしました。暖かいお言葉とご配慮有難う御座いました! お陰様で、徐々に落ち着きを取り戻してきました。またお相手して下さると嬉しいです。)


>Junlong様の本体様

(/お気遣い有難う御座います。お陰様で無事に戻ってくることができました!)

  • No.243 by Tonia de Franco  2018-07-11 12:30:01 



(/お世話になっております。トニアの背後です。
現在私生活が立て込んでおりまして、ご返事差し上げるのに少々お時間をいただけないでしょうか?
ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。よろしくお願いいたします。)

  • No.244 by Noah MacNeil  2018-07-12 07:37:53 



>Leone

ほ、ほんとに。俺なんかでも、良いんだ。…よかった…!

(音楽の教養も無ければ容貌も酷く野暮ったい惨憺たる有様の自分が、彼の働くライブハウスなどに足を踏み入れても良いものだろうかと躊躇しての問いだったが、はたしてそれは極めてあっさりと受理されて。ほっと胸を撫で下ろすのも束の間、彼の職場へ来店するというだけでも気が引けるというのに、特等席まで用意されては気後れどころの話ではなく。「だ、大丈夫! なんとか、あの、…っなんとか、頑張るから…!」えらく抽象的な代替案だったが、最悪人混みに潰れくたばったとしてもそちらの方が遥かにマシだと、両の手を前でぶんぶんと左右に振り辞退の旨を告げる。至極不得手とはいえそれでも人混み程度、今更告げた希望を退ける気は微塵も生じていない。長らく絵の世界に閉じこもってきた自分だが、それでも彼が選んでくれた以上は音楽という他の世界の知見も広める必要があるだろう。想像や表面をなぞったものばかりでない、現実の実態を知らなければ、彼の力になれるはずもない。いや、義務感ばかりではなく、ただ単純に知りたい、とも思う。彼が普段何を見、何を考え、何をしているのか…知りたい、と。そういった種々の思惑がうっかり言葉の端に滲んでしまったのが不味かったらしい。案の定その違和に突っ込まれてしまっては、まさか此方の浅はかで全くの見当違いかもしれない思慮を明朗に説明するわけにもいかず「えっ!? …えっと、それ、は…――っ紅茶! あの、紅茶冷めちゃってるよっ!? 俺っ…お、俺、あの…ッとと、取り替えてくるね…っ!」何か逃げ道はないかと忙しなく落とした視線をさ迷わせると、幸運にも目当ての品はすぐに見つかり。歓談の間にすっかり湯気の失せたカップを中の液体が零れんばかりの勢いで性急に掴みとっては、吃音混じりのそれを一方的に放ちつつその場から逃げ出して。奇しくもそれは、顔の赤味も含め先のリビングでの彼に酷似したひどい有様だったに違いなく。)


_________


(カップを二つ手に扉を閉め終えると、ようやく切れた緊張の糸に思わずずるりと背が閉めたばかりの扉の表面をわずかに這い落ちる。…よかった。少なくとも、今日切られる事だけは防ぐことが出来た。まだ、俺は彼の傍に居る事を許されている。彼の力になる道が残っている。そう安堵の息を漏らした後、少し落ち着いた頭に改めて思い浮かぶのはやはりあの瞳。――あの時。もっとも深く心を打ち、腹の底から灼け付くような昂りを生じさせたのは、その色が自身にとって救いの象徴だったからでも、ましてとびきり可憐な造形だったからでもない。紫といえば、自らの色。五年前から、自らが最も好み傍らに置いている色。それを身に宿す彼は…まるで、と思考の端がぽつり、口から零れて。)

――……“俺の”、みたいだ。

(フードの下、薄らと孤を描いた唇と共に零れ落ちた仄暗い欲に塗れた言の葉は、誰に拾われることもなく虚空に消えて。おもむろに足を踏み出しては、カップ内の薄く濁った液体を揺らしつつ、ごく小さな鼻歌交じりに階下へと降りて行き。)
 

(/お帰りなさいませ…!また息子様との物語を紡くことが出来、大変嬉しく思っております。当方無駄に文が長くなりがちですが、以降も返信ペースや文字数など本体様のお好みで全く大丈夫ですので、のんびりお相手頂ければ幸いです。また、流れについてご快諾ありがとうございます。ライブハウスへ行く件も大賛成ですので、是非その流れでロルを回して頂ければ…! それでは、今回もまたなんとも蛇足感の強いロルとなってしまっておりますが、これにて一区切りとさせていただきましたので、>198への絡みを何卒よろしくお願い致します。/こちら返信不要です)

>Junlong

お…俺なんかの、楽しんでる姿を見たいの?……あの、こんな事俺が言うのも何だけど…本っ当に可笑しいとは思うんだけど……ふふ。貴方って少し、変わってるね。

(信じ難い彼の言の数々をすぐには呑み込めず、一体全体如何な反応を返したものかと苦慮する内に腕を取られ駆け出されてしまい。その思い切りのいい行動力に目を白黒させると同時になんと彼は目的地を把握しているのかと至極意外に思ったが、どうやら知らずに駆け出していたらしい。決して馬鹿にした訳では無いが、無邪気な子供のような可愛らしい側面に意図せずくすくすと笑みが零れては、彼が示した自らへの好意がようやくすとんと胸に収まって。未だしけっているフードを頭に被り直すと、ぎこちないながらも彼の手をそっと引いて前に出、画材屋へと歩を進めようと)

…こっちだよ。俺が案内するから、一緒に行こう? 俊龍。


>Tonia de Franco本体様

(/本体での会話は初になりますね。初めまして、Noah MacNeil本体です。かように七面倒な性格の愚息と絡んでいただき、誠にありがとうございました!当方への返信につきましては何卒お気になさらず、こちらは気長にお待ちしておりますので、どうぞお気兼ねなく私生活の方をご優先頂ければ幸いです。それでは、また可愛らしい娘様とお話出来る時を楽しみにしておりますね。/こちら返信不要です。)

  • No.245 by Leone Celadon  2018-07-13 02:28:08 


>Noah (>198)

ッ!何も外に居る時に鳴らなくても……。――…あれ、ノア?こんなところで何して、ッ。

(仕事道具を片手に会場へと赴く途中、急に機嫌を悪くした空模様に見舞われ、渋々連れてきた傘を広げ楽器が濡れないようにケースを抱え込み。店先のオーナーの言いつけに従い大人しく傘を持ってきたために通り雨の被害を受けていないものの、雨音交じりの辺り一面を明るく照らし響く轟音には反射的にビクリと身を跳ねさせる。幼い頃に雷は金属類に引き寄せられるということを真に受け、今となっては迷信であると理解していても、肌身離さず身に付けている仮面の素材は電気や熱を最も伝えやすい銀。明るい室内で音を鑑賞するだけならまだしも、薄暗がりを突如に眩く照らし直に響く雷鳴に気が休まらず拳を固く握り。身を屈めながら足早に目的地へ向かうも、通り際に見覚えのある姿を視界に捉え立ち止まり、声を掛けた矢先に遠くで小さく唸る轟音に肩を竦めて)


(/此方こそ、また息子様と物語を紡げることが叶い、大変嬉しく思います。豪雨などの被害は大丈夫でしたでしょうか?近頃天災が多く、安否が確認できて安心しました。いつもありがとうございます。本体様もご自身のペースでお好きなように回してくださいね。
息子様が部屋を出た後の小話を挟むか悩んだものの、お言葉に甘えて>198から始めさせていただきました。余談ですが、背後は最近まで、雷が金属の下に落ちやすいという関係を本気で信じてました。笑。※こちら返信不要です)

  • No.246 by ◆  2018-07-14 00:47:45 


◆ トピック運営についてのお知らせ

お久し振りでございます、当トピックの主です。先月初旬頃より長らくレス返しができない状況にあり、皆様には大変ご迷惑をおかけしております。誠に申し訳ございません…。本日は上記に題しました通り、今後のトピック運営についてご連絡に参りました。

先頃から私生活において変化があり、現在多忙な日が続いているため、なりきりに費やす時間がなかなか作れずにおります…。また、このような状態がいつ頃まで続くか、その目途も立てずにおります。そのため、当トピックの運営を無期限に「運営停止」させて頂きたく思います。
現段階でトピ主の運営復帰の見通しが立たない以上、トピック自体を閉鎖するべきかとも考えたのですが、参加者様同士で進行中のやり取りを打ち切らせてしまうのは心苦しいため、この度はあえて「運営停止」という選択を取らせて頂く事と致しました。よって、“新規参加者様の募集”および“現参加者様の自動キャラリセ”、更に“イベントの企画・開催”は無期限に停止とさせて頂きますが、参加者様同士のやり取りは今後も続けて頂いて構いません。

いつか私生活が落ち着き次第、ここへ戻り運営を再開したいと考えております。私の力不足によりこのような事態を招いてしまい、誠に申し訳ありませんが、どうかご理解頂ければ幸いです。

※もし今後参加希望者様がいらっしゃった場合は、お気づきの方からこの投稿のアンカーをお伝え頂けると助かります。ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありませんが、ご協力をお願い致します。

- - - - - - - - - - - - -

※参加状況 >205 COLOR CHART 
 新規参加希望の受付は停止しています。

  • No.247 by Noah MacNeil  2018-07-14 12:49:55 



>Leone

――…レオーネ? …えっ、あっ、レオーネッ!? …お、俺はあの、雨宿り、を…。 

(ひとたび白面に線を描けばそれが合図、忽ち外の世界から己とスケッチブックのみが完全に切り離され、音も温度も空気も思考も一つとして例外なく遮断される。常に自らを苛む自己嫌悪や劣等意識も、決して足を踏み入れることの無い一種の聖域にして、安息の地。しかし、外の世界を観察すべく、集中を極めた透徹の瞳をふと持ち上げると、薄暗く大粒の雨が降り注ぐ風景の中、ある人影を視界に捉えて。途端ドッ、という一際大きな心臓の高鳴りを契機に外の世界が怒涛の勢いで自身の中へ雪崩込んでは、一転瞠目と共にあわあわとスケッチブックを小脇に立ち上がり上記を。先の水族館以降、彼を視界に収めるだけで不自然に早まる心音はひどく不可解で未だその要因を捉えることも叶わず、ただ妙な緊張とふわふわとした浮遊感を自身へ与えるようになっており。どうにも彼の顔を正面に見る事すら躊躇われ、おどおどと視線を落としつつ拙い返答を紡いでいると、遠鳴りの小さな雷にびくり肩を竦ませる相手に一つぱちくりと首を傾げて。)

? …レオーネって、雷…あんまり得意じゃないの? 


(/返信不要とありましたが、少しだけお返し致しますね。こちらの身を案じて頂き誠にありがとうございます…!少々通勤に難が生じてはおりますが、被害自体は全く受けておりませんのでご安心ください。ちなみに当方も貴方様の文を拝読するまでそれが迷信であるとは存じませんでした…!笑 それでは、当方ロルや展開回しの腕が大変未熟でいつもご迷惑をお掛けしておりますが、今後とも宜しくして頂ければ幸いです。※こちら返信不要です)


>主様

(/多忙にも関わらず、わざわざご連絡をいただきありがとうございます。しばらくの運営停止の件、承知致しました。またこちらへのご配慮もありがとうございます。このような魅力溢れる世界観のトピを利用させて頂けていること、大変ユーモアのある息子様と楽しく絡ませて頂けること、いつも誠に感謝しておりました。またいつか、主様と息子様がお戻りになられる時を心よりお待ちしておりますね。※こちら返信不要です)

  • No.248 by Leone Celadon  2018-07-15 21:23:48 


>Noah

まあ…昔、ちょっとね…今室外だし……――それより、雨宿りならもっと面白い場所に案内するよ。ここからそう遠くないし、雨は暫く止まないらしいからね。

(眼差しを此方に向けた途端、慌ただしく立ち上がり視線を交わさずにちぐはぐと紡ぐ言葉に笑みを零し。先の水族館の件以来、何処かよそよそしく遂に邪険され失望されたのではと一時懸念もしたが、言葉を交わし音色を聴く限りではそうではないらしい。我儘に付き合うための大胆な背伸びの魔法が解け本来の彼に戻っただけかと気を緩めて入れば、突如鳴り響く雷鳴に反射的な反応を示すのを他所に、平然とした姿勢で投げ掛けられた疑問には苦々しく顔を背け。物心ついたころから雷にまつわる迷信を全て真に受け、避けるように耳目を閉ざしてきた故に、素直な言葉を並べずに返答を濁し。すぐさま話題をすり替えるべく、降りしきる雨粒を見上げてはわざとらしく切り出し、抱えていたケースを軽く持ち上げて見せにんまりと弧を描き。目的地まではここからであれば数十分とかからず、以前交わした約束を果たすだけでなく甘味や刺激でもてなし、この場に留まるよりはと仕事場へと誘い招き)


>主様

(/お忙しい中、ご連絡いただき有難う御座います。主様の環境及び運営停止の件、承知いたしました。多忙の件を伝えずに、主様が長らく失踪されてしまうトピも経験したことがあったため、こうして事前にご連絡下さり大変嬉しく思います。此方への配慮、痛み入ります。猛暑が続いておりますので、どうかお体にお気をつけてお過ごしください。またいつの日か、主様と息子様にお会いできる日を楽しみにしております。※こちら返信不要です)

  • No.249 by Noah MacNeil  2018-07-16 20:59:09 



>Leone

そうなんだ…あ、ぁああの、だっ、だったら、でも、…ええっと……――面白い、ところ?

(いざこうして彼と本格的に会話を交わし始めれば、案の定と言うべきか、いつもの内向的性格の発露とは少々様相を異にする不自然な体の強ばりと体温の急上昇を招いてしまい。結果としていつも以上に口篭りか細くなった言葉は、けたたましい雨音によって彼の耳に届くこと無く安々と掻き消されて。そうこうする間に話題は瞬く間に移り変わり、思わずきょとんと顔を上げ彼を見つめては、それに対する回答が如く持ち上げられたいつもの楽器ケースとその口角に以前交わした約束が脳裏へ鮮明に蘇り。無論、特に急を要する訳でも無い自らの用事と彼とでは優先順位など考えるまでもない。一も二もなくぱあっと顔を輝かせると、首肯と共に了承の意を伝えようとした矢先、一際けたたましい雷鳴が辺りに轟いて。その光や音の恐ろしいまでの鮮明さから、落下位置の近さは自ずと知れる。これには流石の自身もビクッと大きく肩を跳ねさせるも、咄嗟に彼の服の袖を些か強い力で必死に引き、先程は紡ぐことの叶わなかった、至極大袈裟な上根拠にも信頼にも乏しい言葉をいたく大真面目に吐いて。)

レオーネッ、だっ大丈夫だよ…! あの、君は、…君は、俺が何に代えても守るから…!

  • No.250 by Leone Celadon  2018-07-17 22:43:09 


>Noah

ひゃっ!?――ッ。……また、キミは、そうやって…その自信は一体どこから来るのやら…。ああ、でも…肩、少し、このまま貸して。

(提示した意図を察したのか、叶えずにいた約束を自分だけでなく彼も待ち望んでいたかのように、目に見えて無邪気な反応に胸が高鳴り。定期演奏があるとはいえ、時間への意識が疎い国柄も相俟ってか仕事への通勤の時間帯自体は不規則に加え、大抵は日が沈んでからと学生の彼とは入れ違いになることが多い。そしてまさに、先方から何通にも及ぶ事前の言伝を悉く無視した出立の付けが回ったのか、その自由さを咎めるが如く鋭く響く雷鳴に悲鳴を発し。虚像としての体を繕うのも忘れ、恐怖に駆られ視界を閉ざし暗然な世界へと閉じ籠り、臆病風に吹かれれば傘を手放し崩れ落ちる瞬間、何かに引き寄せられ流れるままに身を預けて。遮断した場所での出来事に思考が追い付かず、動悸が速まり呼吸が微かに乱れ困惑する中、光に似た強く芯ある音色を感じ恐る恐る仮面の奥から現実を覗き込む。先程まで少し離れた位置にいたはずの彼を間近に捉えれば、縋るように相手の胸元をぎゅっと握り締め確かな安らぎと温もりを覚えれば、強張った緊張の糸が解け力なく肩に凭れかかり)
 

  • No.251 by Noah MacNeil  2018-07-18 20:19:09 



>Leone

…っ! ――…君が、いるからだよ。こんな俺に弱味を晒して、信じて、頼ってくれる。そんな君がいるから、頑張れるんだ。…頑張りたいって、思えるんだ。

(肩へと加わった何て事の無い少しの重みが、自らにとっては絶大な作用となって現れて。じわり服越しに浸透するその確かな熱に、先程から挙動不審だった心臓はいよいよ声高の主張を始め、頬の赤味は加速度的に増大し、全神経が彼と接する部分へと一点集中する。…やはり、おかしい。こんなのはどう考えたって異常だ。勿論、何かと好感の高まりやすい自分がこの感覚を知らない訳はなかったが、相手が同性であり友人であるという前提が強く自覚を阻害して。答えをはぐらかしたまま、むしろうっかり深まりかねない思慮を振り払うように袖を掴む手を離し、代わりに自らの胸元へ縋る彼の手をそっと安心させるべく重ね握りしめては、静かに己の心中を吐露し。「…俺はそんな君のことが、本当に――」しかし、そのまま続きを紡ごうとした己の唇に、唐突な躊躇が滲む。以前までは軽々に、しかし確かな重みと純度を持って彩って来たそれに、急に得体の知れない色が混じってしまうかのような感覚に襲われては、反射的に似た単語へと置き換えて)

…っだ、大事! すっごく大事、だから…!

   

  • No.252 by Wang Junlong  2018-07-18 21:44:21 

>ALL

(なかなかお返事が出来ず、申し訳ございません。熱中症に掛かってしまったり、忙しかったりして返信が遅れますが、ご了承下さい。暑い時期なので皆様も熱中症にはお気を付け下さい)

  • No.253 by Leone Celadon  2018-07-22 19:22:18 

 
>Noah
 
……大袈裟だなぁ…なんだか、キミには格好悪い所ばかり見せてる気がするよ。

(輝き続ける理由が自身の存在だと、奏でられた都合のいい音符の数々に、憂色を隠せず薄笑みを浮かべる。思い返せば、一向に呪いを手放せずに、泣くわ怯えるわ馬鹿げた我儘を押し付けてと、彼には甘えてばかりいる気がしてならない。虚像の奥に籠ったままの憐れな者との対面を叶えるための想いが未だ叶わぬのは、変化への躊躇が何度もその期日の先延ばし、望んだ現実から逃げているだけ。曇天が嘲笑うかのように心中を表し、雨音と協奏する雷鳴は望まぬ幕引きを強調させ、耳障りな焦燥感ばかりが増してゆく。空虚な自身にはその言葉を受け取る資格はないと手を引こうとした矢先、重なり伝わる熱に包み込まれ、彼の拒絶とは非なる高揚した心音が心地良いほどに染み渡る。見え透いた結末までの甘美な夢幻であったとしても、まだ溺れていたいという卑しい欲から、恐らく伝わることない母国の言葉を彼の耳元で囁き。甘い余韻もそこそこに預けていた体を起こし笑みを向け、すぐさま楽器ケースを差し出せば、雨にさらされひっくり返ったままの傘に視線を送って)

Ti voglio bene sempre.――ありがとう、ノア。もう大丈夫だよ。じゃ、次はこっちを任せるよ。僕は、投げた傘を取ってくるから、少し待ってて。

(/あ、暑い…。連日続く暑さやら急用やらでなかなか時間が取れず、お待たせしました。連日熱中症が騒がれていますので、水分補給やなるべく無理せず涼しい環境でお過ごしくださいね。愚息の言葉は調べればすぐ出てくると思いますが、翻訳をご希望でしたら次回お伝えします。しかし、当方留学経験もなければ語学はからきしのため、多少の誤りは大目に見てもらえると助かります;)


>Junlong様の本体様

(/お体は大丈夫でしょうか? 今年の猛暑のピークは7月末まで続き、8月下旬にまた再来するとかしないとか。少しでも違和感を感じたら、無理せずにしっかりと対処し、お体に気を付けてお過ごしください)
 

  • No.254 by Noah MacNeil  2018-07-24 22:23:45 



>Leone

…そんな事、ないよ。レオーネは格好良いし、そういう可愛い側面も、俺はす、――…っえっと。

(位置関係的に彼の表情こそ伺いづらかったが、しかし酷い病を抱えた自身の鼓膜を確と揺らす、その声音に宿った憂いの色をよもや汲み取れない訳はなく。すぐさまふるふると首を横に振り、直球極まる言葉を訥々と述べるも、やはりその一単語だけはどうにも口に出来ず。ここまで来るとさすが心に浮かんだ強い疑問は、しかし耳元にてそっと注ぎ込まれた音色により瞬く間に消し飛ばされて。「――っ!」勿論、その言意などイタリア語だけではなく何かと不勉強気味な己には全くもって理解不能だ。しかしその何処と無く甘みを孕んだ色だけは鋭敏に感じ取れ、びくっとやや大仰に肩を跳ねさせると耳まで真赤に染め上げて。「…っう、うん。…持つ、持つよ。なんでも、」その意を問う間も余裕もないまま、直に離れ消えた温もりに心残りと安堵を覚えつつも、ようやく自由となった手でフードを深く被り直し、ぎくしゃくと言われるがまま渡された楽器ケースを両手へと抱え。今の内にこのやけに忙しない鼓動を少しでも落ち着かせておきたいのは山々だったが、彼の視線を追った先にある代物に、よもやあれを二人で仲良く分け合ってライブハウスへ向かう腹積もりなのでは、と今更ながら勘づいては途端またあわあわと酷い動揺を示して。)

あ、あぁあああのっ! …ッ俺は、それ、良いから…。えっと、フードが、あるし…あの、とにかく大丈夫だから…! 


(/暑いですねぇ…。いえいえ、当方への返信は無理のないペースで全く構いませんので、どうかお気になさらずに。また、お気遣いまで頂き誠にありがとうございます。時節柄厳しい暑さが続いておりますが、そちらもどうぞご自愛くださいませ…!息子様のお言葉を早速調べましたところ『 君の事をいつも想っているよ』で合っておりますでしょうか…?うちの愚息もまあ告白じみた台詞しか吐かないなぁと思っていましたが、息子様も友愛的な意味でしょうがまた凄い事を!愚息が勤勉だった場合いよいよ心臓が大変なことになるところでしたね…。笑※こちら返信はご自由に。)


>Junlong本体様

(/お忙しい中ご連絡をありがとうございます。当方への返信はお気になさらず、どうぞ気兼ねなく私生活の方をご優先頂ければ幸いです。また、お気遣いのお言葉までありがとうございます、熱中症とは大変でしたね…!どうかそちらもお体には重々気をつけて、ご自愛くださいませ。※こちら返信不要です。)

  • No.255 by Leone Celadon  2018-07-28 13:52:13 

 
>Noah

そうはいかないよ。客人をエスコートするのも仕事のうちだからね。それに、“なんでも”持ってくれるんだろ? 取消しなんて勿論なしだよ。ノアに使ってほしいんだから。

(言い掛け詰まらせた言葉を待たずに自然と出た言葉は、施された温情に見合っただけの価値があったのか、あからさまな反応に甘美な夢見心地に満たされる。他でもない彼が、欲に塗れただけの我儘に、ここまでの動揺を示してくれた。面を食らった理由はどうであれ、フードの奥で染め上がった紅潮は、先の水族館での出来事を呼び起こし思わず口元が綻び。悪戯に相応な理由を並べ、同じように掬い取っては早々に拒否の芽を摘み取り、駆けることなく雨風に身を晒して行き。細い櫛の歯のように規則正しく降り注ぐ雨の中、多少濡れたところで替えはいくらでもあると気にすることもなく悠然と歩み寄り、不格好にひっくり返った傘を拾い上げて。それを起こし内に溜まった雨水を捨てれば、残る雫を取り出したハンカチで拭いながら、独特の恵みの香りを身に纏い彼の居る軒下へと戻り。水を含んだ髪からは水滴がポタポタと滴り落ち、湿った衣と共に肌に張り付くも見向きもせずに無邪気な笑みを向ければ、傘を押し付けるように最後の仕上げを施して。)

――じゃあ、頼んだよ。楽器さえ濡れなければ、僕は何でもいいし。


(/温かいお言葉ありがとうございます。遅筆故、語彙力が切実に欲しい今日この頃です。笑。愚息の言葉は、その通りです。「Ti voglio bene」は直訳すると「あなたのことを大切に想っている」、加えて「sempre」は「いつも」という意味になりますので、その解釈で大丈夫です。息子様に比べ、愚息は自覚が足りないなあ…と思いつつ、楽しませてもらっています。まだどちらに転じるのかはわかりませんが、その時は宜しくお願いします!※こちら返信ご自由に。)

  • No.256 by Wang Junlong  2018-07-28 17:15:17 

>Noah

友達が楽しそうにしてるのを見ると自分も楽しくなるしさ。……少し変わってる? だいぶ変わってるの間違いだって
(笑いながら上記を述べて。相手の腕を引いて駆け出したが、行き先が分からずにいると相手にくすくすと笑われてしまい、自分も恥ずかしそうに笑って。逆に相手が自分の手を引いて歩き出すと「ありがとう。ノアがリードしてくれるんだ」と嬉しそうに話して。相手が誰かの手を引いて歩くイメージが無かったので不思議な感じがして)

(返信が遅くなってしまい大変申し訳ございません。ご心配頂きありがとうございます。多少は体調が回復してきました。改めてまた絡んで下さると嬉しいです)

>主様

(お久し振りです。運営停止の件、承知致しました。私生活は大切ですので、落ち着くまでトピックの方はゆっくり休んで下さい。またJack様が復帰されましたらお話し出来ると嬉しいです)

>Leone様の本体様

(ご心配頂きありがとうございます。他の地域は分かりませんが、自分の住んでいる地域は暑さが和らぎ幾分か過ごしやすくなりました。全快ではありませんが、多少は体調が良くなってきました。重ね重ね感謝致します)

  • No.257 by Noah MacNeil  2018-07-31 21:07:58 



>Leone

(己の奴隷根性の一端たるそれを言質に取られては、狼狽えつつもそれ以上の反発など出来るはずもなく、大人しくその後ろ姿を見送り。しかし、酷い雨風に晒されつつ傘を回収する彼の姿を見ていると、やはり何がなんでも自分が取りに行くべきだったのではと後悔と自己嫌悪ばかりが押し寄せてくる。自身の不可解な体調に気をやるばかりで、これから仕事がある彼の身をまともに気遣えもしないとは。…本当に本当に自分という人間は何処までも、「っあの、…ご、ごめん、大丈夫? あ、ああぁ結構濡れちゃったね…ごめんなさい、やっぱり俺が行くべきだっ――へっ!?」渦巻く過剰な負の情感に従い戻ってきた彼へおろおろと謝意と憂慮を投げ掛けるも、此方へ傘を差し出したまさかの彼の意図に卑屈に伏せられた深灰の瞳が大きく瞬いて。「だ、駄目だよッ、そんなの…! 君が濡れちゃうじゃないか!」惚けた様に押し付けられた傘をしばし受け取りもせず見詰めていたが、そんな最悪の事態だけは何が何でも絶対に避けなければと、一瞬の内昂った強固な意思の下反射的に彼の手ごとその取っ手を固く握り締め。そのまま預かった楽器ケースを片手で丁重に胸へ抱きつつ彼ごと傘の中へ引きずり込んでは、強引に雨の中へと足を踏み出して。これはこれで、想定以上の由々しき事態に陥っている事に気が付いたのは、数歩濡れたコンクリートの地を踏み多少の冷静さを取り戻してからであり。)

…何でも、って言ったからね。――君の事も、俺が持つ…!



>Junlong

あぁ、そうだね。俺も友達が楽しそうにしてる姿は好……と、友達っ!?

(彼の手を引き歩みを止めぬまま同意を返すも、とある単語が引っかかっては驚きに満ちた表情で振り返り。確かに常々温和で素直な彼に好感を抱いてはいたが、よもやこんな劣等極まる自分と彼が友達などという対等な関係にあるなど、おこがましいにも程がある認識までには至っておらず。思わず足を止めては「え…なん、…。あの、えっと、まさかとは思うけど…絶対にないとは思うんだけど…、あの…それって俺の、こと…?」と恐る恐る相手を見上げ。)

(多少は体調が改善されたとの事、安心致しました。こちらこそ宜しくお願い致します。しかし、どうか無理はなさらず、私生活を第一に、お体には重々お気をつけ下さいね。※こちら返信不要です。)

   

  • No.258 by Leone Celadon  2018-08-03 20:43:40 

 
>Noah

え、あ、ちょっと…! た、確かに言ったけど……――ああ、うん。キミは、そういう人だったね……。えっと…ライブハウスはこの先のT字路を右に曲がって6軒目の“きまぐれ亭”。看板が出てるからすぐわかるよ。

(滴りは虚像の芸当を際立たせる演出して、そのお零れにあずかれるのなら自身の身は二の次と、杞憂を巡らされるも描いた弧を崩さずに。皆が望む形の夢幻を見るための観賞料に見合う代償は、演奏前に暖を取れば事足りる安いもの。その代償を案じ頑なに受け取ろうとしない姿勢に、先の言葉に偽りはなく動じずにじっとその時を待ち続けて。ようやっと伸びた手に安堵したのも束の間、揺るがぬ意思に揚げ足を取るどころか逆手に取られ、流されるまま傘の中へと引き釣り込まれて行き。彼の熱を奪う手を引こうにも離す気配のない彼に先導され、撤回の旨を述べたところで逃がしてはくれないだろうと、心ならずも目的地までの道程を案内し始めて。そう長い距離を歩いていないはずなのに、重なる手から彼を感じる毎に夢幻への欲が沸々と蘇り。――彼の言う“君”とは、虚像と実像、どちらを指していたのだろうか。余韻に浮かされた熱を雨で洗い流したのも関わらず、厄介な我儘は思考を掻き乱し、居心地の良さを求めてしまう。「ノア、キミは――」その先の言葉が喉元まで出かけたところで、ぐっと飲み込み影を落とす。どちらに転じたとしても、何かが変わるわけでもなく、虚しさが増すだけに過ぎない。欲の混じった吐息を噛み殺し、雨音だけに意識を向け後の会場に備えた冷静さを取り戻すと代わりの問いを投げ掛けて。)

――……どんな曲が好き? 今回はノアの好きなのを弾くから、何かある?
 

  • No.259 by Wang Junlong  2018-08-05 09:12:51 

>Noah

俺はノアととっくに友達になったつもりでいたけど……(自分は友達のつもりでいたが、年齢も国籍も職業も何もかも違う相手は自分の事をそう思っていなかったのかもしれないと気付き、表情を曇らせると思考を巡らせ言葉を選びながら「ごめん……。俺みたいな奴が友達なんてノアは思ってなかったよな」と話して)

  • No.260 by Noah MacNeil  2018-08-05 15:42:04 



>Leone

…ごッ、ごごごめんなさい! っあの、やっぱりこの傘と楽器ケースは君が一人で、――…えっ、お、俺なんかの好きな曲で良いの…?

(やはりかように濃密かつ繊細で恐ろしいまでに美しい音色を奏でる彼のそれは魔法を宿すのか。雨に晒されヒヤリと冷たい彼の手は、自身を冷やすどころかむしろ酷く熱く昂らせて。しかし撤回は勿論のこと一度触れたその手を離すのも何やら無性に躊躇われてしまい、せめて重ねたそれと常より隣接してしまった彼から意識と視線を極力逸らし、道案内に集中するよう歩を進め。案内に従いT字路を曲がった際、隣で不自然に途切れた音につい不安に駆られ己の顔を彼へと戻しては、足を止めぬまま仮面によって隠されたその色を懸命に伺う。その何処と無く暗い影が差すような相手の表情に、ああ成程遂に強引な先導への怒りや不快感を訴えられてしまうのかと杞憂が先走り。先程の強固な意思も何処へやらハラハラとした面持ちで惑う内、やがて紡がれたのは拒絶ではなく選曲の問い掛けで。既に心折れ幾らか口から零れ出していた謝罪の言葉を慌てて引っ込めては、先の一瞬の暗色が引っ掛かりつつも視線を数多の雨粒が降り注ぐ地へと落とし、いたく真面目に思案する。彼と約束を交わしたあの日から、クラシック音楽については多少なりとも勉強した為にそれなりの曲数は記憶しているが、肝心の選曲に対する自信の欠如が著しく。まぁ、とはいえさすが有名所の曲であれば、己の歪んだ感性に基づき選んだものであってもそう大きな問題はないだろうと、しばしの後に恐る恐る視線を持ち上げようやくの返答を口にし。)

――…パッヘルベルのカノン、かな。あの日弾いていたような、泣きたくなるくらい穏やかで優しい君の音色が、俺は一番…。っ、えっと、…気に入ってる、んだ。


>Junlong本体様

(/時間の都合上、続きはまた後程お返しさせていただきます。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちくださいませ…!)

  • No.261 by Leone Celadon  2018-08-08 16:43:38 

 
>Noah

へぇ…ノアはそういうのが好みなんだ……。――いいよ。泣きたくなるかは別だし、フルオーケストラは流石に難しいけど、二重奏でもいいのなら喜んで。

(不用意に口を滑らし躊躇した間があったものの、追求されることなく代替えの問いへと反れた事に覆われた仮面の下で愁眉を開き。心中の靄が晴れたわけでもないものの、曖昧な事実より直に披露しなければならない選曲が先と自分に言い聞かせていれば、彼から告げられたのはクラシック音楽の入門曲としても知られるもの。加えて得意とする曲調だけでなく、自分の世界に入り浸っては思うがままに奏でていた音色を好むと、世辞であったとしてもどことなく自身を肯定するような言い草に口許を緩め、雨音に紛れる程密やかに色のある欲を洩らし。頭の片隅に居座る靄が見え隠れする間は、心からの調べを奏でられるかは不透明と苦笑するも、アレンジを加えれば事足りる名曲に快諾の意を示し。次第に見え始めた目的の建物は、目立った外装も無く外からは店内の様子は伺えず、入り口前に設置された看板ボードには、一言書かれた“Open”の文字とその周りをチョークで色鮮やかに描かれているのみ。周囲に溶け込む穴場のような建物ではあるものの、看板一つで活力に満ちた雰囲気を醸し出す存在が近づく程に歩調を緩め、容易に想定できる客の賑わいを示唆した戯笑を浮かべ。冗談交じりに注意を促しつつも手前の建物に差し掛かったところで足を止め、繋がれたままの手に視線を移し照れ臭そうに口を開き。)

多分今なら混んでないと思うけど、直ぐ混雑すると思うから気を付けて。もし潰されても助けてあげられないかもしれないし。――で、そろそろ離してもらっていいかな。他のお客さんに見つかると色々と面倒だから。

  • No.262 by Noah MacNeil  2018-08-11 19:40:01 



>Leone

う、うん。まぁ、俺音楽とかって全然聞かないけど…君が弾くのなら、そういうのが一番良いな。……君と居ると、ひどく心が安らぐんだ。最近は何だかちょっと可笑しいんだけど、でも、やっぱりそんな君の音が、俺…――二重、奏。

(どうも己への不満を感じての物では無かったらしい先の憂色が気にならない事もないが、眼前の彼にそう奇怪な点は見受けられず。いつもの行き過ぎな杞憂だろうかと思案しては、追求までは至らないものの彼への素直な好意を混じえて言葉を継ぎ足し。しかし、そんな対人経験が極めて少ないが故の装飾も塗装も取り繕いもない純色を乗せた唇は、彼の返答により思わずピタリ静止して。…二重奏。自分の知らない彼の交友関係を僅かに匂わせるそれに、例の如く坂を転げ落ちるかのように余計な想像が忽ち頭をもたげ始めると、シワの寄り始めた眉間をそっとフードの奥へと隠蔽し。一体その相手とはどれ位親しい間柄なのだろう。いや、例えその同僚と大した仲ではなかったにせよ、今日は彼が見知らぬ人間と自分以上の友誼を示す様を見る羽目になるのではないか。極端に交際範囲の狭い自分にはもはや彼以上など存在しないが…彼は、そうではないのだから。――そう。仮面を外した素の姿を無造作に晒け出せるような相手だって、きっと、他に。今まで考えることを意図的に避けてきた事柄へ不意に直面してしまい、高揚していた心の臓が一転痛切に凍り付く。もはや道程などろくに視界に入りもせず、止まった彼の足につられて顔を上げた先の看板に初めて目的地の到着を知り「あぁ、うん。…ごめん」とあれ程までに離し難かった筈のそれを至極淡白に解放しては、幾許かトーンを落とし静かに問い掛けて。しかしその冷たさとは裏腹に、伏せた瞳の奥にはチリチリと灼け付くような仄暗い熱が灯り、)

…さっき、二重奏って言ったけど…どんな人と、弾くの? ――仲は、良い?


>Junlong

い、いやっ!そんな事ない!そんな事ないよっ!…ま、まぁ、確かに、思ってはなかったけど、あの…。それは貴方が劣ってるとかじゃなくて、むしろ、俺の方、が…。

(ひとまず彼の返答を黙って聞いていたものの、あまりの予想外過ぎるそれに思考の停止を余儀なくされては、ぽかんと口を開き酷い間抜け面を晒す羽目になり。しかし、そのしばしの無言をはたしてどう受け取ったのか、眼前の頬へ落ちた彼らしからぬ陰影にハッと我に返ると、未だ完全には事態を受け止められぬまま必死に首を横に振ってみせ)

  • No.263 by Leone Celadon  2018-08-14 18:12:01 

 
>Noah

――多分…今、場繋ぎをしている後輩かな。いつもはお世話になっている常連さんに頼むんだけど、二重奏に喜んで飛びつくだろうから。最近は職場以外でも遊ぶ機会も増えて、連絡も頻繁に来るから…仲は良い方だと思うよ。

(身近な観客から紡がれる率直な好意に満たされた高揚は、緩んだ頬を染める仄かな紅潮となって表れて。けれど、要望の曲への体制を口にするや不自然に途切れ、復唱し返されては影に隠れた表情に小首を傾げ。加えて、心なしか先までの温もりが薄れ陰りに似た腑に落ちない感覚に違和感を覚え、解放されたそれに安堵することなく暫し彼の様子を伺い。何か気に障る失態をしたのかと問い掛けるよりも先に、不意に発せられた問いに声色の変化を気に留めながら、恐らく十中八九選曲を知れば食いついてくるであろう同僚についてを口にし。既に定刻を過ぎては繋ぎに何曲か演じ任せている同僚に、続けて演じさせるのは些か酷な事とも思えても、共に奏でると舞い上がる姿が目に浮かび思わず歯を見せた笑みを零し。楽器を扱える常連客らも居る環境下の中で、演出の一環に二重奏を催しとして共演の希望者を募るのは容易くも、率先してその同僚が名乗りを上げるに違いない。一方的に懐かれているとも取れるが、楽器に限らず他愛のない遊戯ができる友人であることには変わりなく、その者との交際を端的に述べて。投げられた疑問符から単身での演奏を求められていたのではと言葉を足しつつ、同僚の“彼女”や常連客との友誼を匂わせては、目と鼻の先の目的地へと視線を移し。)

最も、何曲かその“彼女”と楽しく弾いたら、いつも通り自由に独奏曲を披露するけどね。じゃないと、『今日は遊ばないのか』って常連さんに弄られるし。――じゃあ、行こうか。

  • No.264 by Noah MacNeil  2018-08-16 11:10:44 



>Leone

そう、なんだ。凄く…仲良しなんだね。――…ねぇ、俺って、君にとって…。

(…本当に自分は何処まで愚かなのか。秘密の共有に加え、小旅行にて他を差し置き自分と過ごして貰えた事で完全にのぼせ上がってしまっていたらしい。同僚の女性との深い親交をまざまざと見せ付けるかのような眼前の朗笑に、己の貧困な想像力と馬鹿げた過信を知らされては心の内で密かに嘲弄し。氷結のみに留まらず、まるでその芯を抉り取られたかの様な手酷い痛みすら訴え始めた胸奥に、楽器ケースを抱える手へ自然力が籠る。あまりの苦痛につい頭へ溢れ始めた数多の疑問の内の一つを零すと同時、その分かり切った最悪の解を反射的に想像してはザァッと血の気が引き、中途で口を真一文字に引き結んで。…もはや、この位置からでも伺える看板先の扉が急激に恐ろしげな物と成り果ててしまい、この後に及んで望みの撤回すらも頭を過ったが、そんな我儘を我儘で塗り重ねるような恥知らずの真似をすればどうなるかなど今や明白だ。これまでの交流で抱いた期待と信頼の芽を軽々に靴裏で踏みにじるも、その代わりと言わんばかりに仄暗い欲が沸騰した泡ぶくの如く次々と湧き出して止まらず。自らの思考のいびつさにも気付かぬまま、いとも容易く膨らみ弾けた醜い欲とおびただしい憂惧を打ち消す手段もなく、問う事も逃げられもせずあっさりと崖の淵まで追い詰められては、例の如く正常な判断力など完膚無きまでに消え失せて。「…れおーね、」顔をくしゃり歪め、著しい焦燥と欲心の滲む醜悪な色を無意識に漏らした際、折り悪く短い襟足の狭間から覗く白い項に目を引かれたのが運の尽き。逃れられぬよう傘を持つ側の腕を掴んで衝動のまま身を乗り出し、辛うじて出血には至らないものの数日程度は跡が残るようそれなりに強く。――がぶり、と。)

  • No.265 by Wang Junlong  2018-08-16 14:21:28 

>Noah

……いや、別にノアは劣ってないって。もっと自分に自信を持て(曇った表情でいると相手が必死に首を横に振って卑下している姿が見えて。この国に来て人種や国籍のせいで劣っていると思われた事はあるが、自分の方が劣っていると言う人は初めてで何度か瞬きをした後、今度は自分が首を横に振って上記を述べて。その後、「じゃあさ、今日から友達になってくれない?」と言って)

  • No.266 by Leone Celadon  2018-08-18 23:27:02 

 
>Noah

~~~っ!――…………僕に、とっては…キミは……僕を、見てくれようと……そんな、顔をさせたく、なかった……一緒に居たいと…そう思えた……大事な、人だよ。

(訥々と凍てついた想いを乗せ、全貌を表す前に塗り潰し閉ざされた先を追求せず意識だけを向ける。扉の先に触れる資格は先に閉ざした自身には無く、欲するのはあまりにも烏滸がましい。代わりの呼び掛けに振り向く間もなく不意に腕を取られた直後、首筋への触感と共に鈍い音を立てた痛みにビクッと身体を震わせ耳まで紅く染め。声にならぬ羞恥と強引に侵された困惑が駆け巡る中、先刻までと一転した言動の意図を思案し、一つの答えを導き出すと抵抗せずそれを受け入れて。また、正しく応えられなかったらしい。自身に向けられた戒めの刻印が、零れた色が、現れた衝動がそれを物語り、顔を見ずとも彼が抱いているものはこれよりも遥か深いものだと想定できる――この痛みは知っているから。彼は何度も訴えていたにも関わらず自身の安全ばかりを優先し、願わぬ結末は蓋をして押し込めていた失態に見合うだけの贖いに、仮面の力を借りて逃げてはいけない。報いを受ける首筋を傾け更に差し出し、速まる音は雑踏に飲まれ吹き出す汗は張り付いた衣服に紛れても、殺しきれない微かな震えや強張りは筒抜けたまま、仮面を浮かせ伸ばした手を下ろす。呪いの情けに施された仮初の傍観席は、水を含み垂れ下がる髪のみと頼りなく、然るべき外の世界の現実を見せつける。定まらない視界を遮断すべく強く瞑り、じりじりと締め付ける痛心に耐えながら、先の途切れた問いへと自らで答え。あの日以来姿を見せなかった卑怯者の声は、果たして彼に届くのか、結局は殻を破れずに紡いだ言葉に意味はあるのか。例え伝わらなくともと、決死の覚悟で再び外の世界に目を向け、ただ静かに告げる。――足らぬ欲を満たすその一言を。)

――…少し、話をしようか。ここじゃない…二人だけの場所で。


―――――――――――――――――――――――――

◆ トピック運営についてのお知らせ >246

(/埋もれそうなので、載せておきます。)

  • No.267 by Noah MacNeil  2018-08-21 07:24:34 



>Junlong

…、貴方は…貴方は本当に変わってるなぁ。

(過度の自虐を交え偏屈な反応を返してしまった此方に対し眉を寄せるでもなく、さりとて上澄みを掬う様な形ばかりの気遣いを見せた訳でもない。先の会話と同様、それが彼の心からの素直な言葉であると察すれば、酷い困惑から一転ふ、と柔らかな笑みを零し。「…こんな俺でも良いのなら、喜んで」引いていた手を一度離し、代わりにその手の平を見せるように相手へと差し出すと、確りとした友誼の証明たる握手を求めて)


>Leone
 
(辛うじて出血には至らなかったとはいえ、白く薄い皮膚へ突き立てた容赦のない唐突の歯牙に、至極当然の憤りや拒絶の色が返って来る気配はなく。むしろ此方を柔く受容するかのような予想外の態度に、不意にあの日自らの手を取った彼の姿が重なり失った己を僅かなりとも取り戻しては、たった今仕出かしたとんでもない暴挙を今更ながら自覚し。「…ッあ、…お、俺…!?」酷い狼狽を露に彼を侵す歯牙と全く用を成さなかった拘束の手を離すと、周囲を雨に包囲され逃げ場のない傘の下、預けられた楽器ケースの濡れぬギリギリまで必死に距離を取って。けれど、卑しい己の瞳はつい今しがた刻印したばかりの身勝手な情動の発露たる幼稚な所有印へと吸い寄せられてしまい、…ぞくり、と忽ち背筋を駆けた暗い愉悦に強烈な嫌悪と罪悪感が同時に沸き上がって。それも、よりにもよって一際目立つ首筋、この後控える仕事に多大なる支障を来すだろうそれに、一体如何な説明を付け詫びれば良いのか、皆目検討も付かず色すらも失いかけたその僅かな間。先の途切れた問いに対する思わぬ回答を得ると同時、いつの間にかその手に握られていた仮面の存在に気が付き。――…それが、彼にとってどれ程の想いや決意、覚悟の必要な行為かという事は、これまでの“我儘”により多少なりとも知れて。他でもない彼が形振り構わず懸命に示した想いの丈、更には強い意志を宿し開かれた紫眼が、己の凍り付く心臓へ暖かな火を灯らせて。…決して、此方の一方的な思い上がりなどではなかったのだと、続く彼の言に小さく頷く様に俯き揺らいだ瞳からぼろぼろと涙を溢れ出させては、嗚咽混じりの口元を手の甲で抑えてもなお堪えきれぬ自責の念を。)

――…レ、オーネ。……っ、ごめん…! ごめん、俺ッ…あんな、…っあんなに信じてとか…す、すきだとか言っておいて…! 君の事、全然信じてなんていなかった…ッ。
 
  

  • No.268 by Leone Celadon  2018-08-23 20:21:05 


>Noah

謝る必要なんて何もない、そう思わせたのは僕だから…気にすることなんて、何もないんだよ。――さ、帰ろう。気が済むまで…側に居るから。

(一時の激情に惑わされ手に掛けたそれらを放すと、我に返ったかのように取り乱しては気配を遠ざけられるも、刻まれた刻印への注視は止むことなく。一点に注がれた視線に混じる黒く冷たい色が向けられた矛先は、優しさに溢れる彼の事だからか、己に対してではなく彼自身に対してにさえ感じてしまう。今日まで十分な程の夢幻だけでなく、真摯に我儘と向き合う姿勢に不満もなければ、彼が負い目を感じる必要など一体どこにあろうか。口々にした拙い想いが届いたのか、はたまた望む要望に応えられたのか、信じるに値するかも如何わしい者の言を受け、火が付いたかのように嗚咽を零す彼に改めて向き直り素のままの対面を果たす。けれど、約束の日から幾つかの月を跨いだにも進歩もなく、相も変わらず首から上には目も当てられず、言や声色から負い目を感じて泣きじゃくる様を推測しても、手を伸ばすことも僅かな距離を詰めることも叶わずに。贖いに選んだ諸刃の剣は在る筈の無い数多の視線を錯覚させ、早々に逃げ場を求め仮面を握る手に力が入るも先の決意に偽りなく、目の前の観客から目を逸らさずに。外界への恐怖に支配されながら努めて柔らかな音色を紡ぐも、瞳の奥に暗色を浮かべ零した笑みはぎこちなく引き攣り。彼の頬を濡らす涙を拭おうにも、袖は雨風に曝され手持ちのハンカチは既に十分に水分を吸い汚しかねず、冷えた指先を悟られまいと伸ばすことも躊躇わせ。暫しの間、一つ一つの吐露と共に溢れんばかりに零れる音を噛み締めながら、落ち着きを取り戻すのをじっと待ち続け、折を見計らい先の提案を叶える帰路を促して。)


(/ライブハウスに行けてない。笑。
シェアハウスに帰るも帰らぬもご自由に。遅筆の代わり(?)に展開は幾つか用意しておりますので、仮に場転しても問題ありません。お好きな形でお付き合いいただけば嬉しいです!※此方返信不要です。)

  • No.269 by 匿名さん  2018-08-25 12:05:25 

(支援あげ。)

  • No.270 by Noah MacNeil  2018-08-26 12:35:35 



>Leone

〜っ、…ごめん、ごめんね、レオーネ。本当に…痛い思いをさせて、仕事に穴まで……っ、俺、俺…! なっ何か償える事があるなら、何でもするからッ!

(目の縁の涙を袖で拭い、ようやく少しばかりの落ち着きを取り戻すも、頭が幾分か冷えた分先刻の暴走が冷静さを伴いまざまざと思い返されて。…もう、今すぐにでも己が舌を噛み切って然るべきなのではなかろうか…などと何時にもまして苛烈な自責に瞼を伏せつつ、おろおろと尚も詫び言を。本当は己の事など気にせず仕事へ向かうよう促したい所だったが、一際目立つ刻印付きで知り合いになど会える訳もなければ人前での仕事など至難だろう。それだけの悪逆を働いたにも関わらず、柔く投げ掛けられた暖かく芯に染み渡るような声音に再び泣き出してしまいたくなるような愛おしさと一層の悔恨が募り。加えて、今や完全に顕となった顔へ落ちる濃い陰影を見て取っては、弾かれた様に顔を上げて「あ、あのっ…あの! …もう俺は大丈夫だから、無理、しないで。…ありがとう、レオーネ。――うれしかった」無論、自らの所為で過重の負担を掛けてしまった彼を深く案じ入るのは至極当然なのだが、それに加えて、一点深刻な問題が生じており。――そろそろ本気でまずい。死ぬ。死んでしまう。頭が冷えると同時、改めてその紫の魔力に取り憑かれては、頬を染め上げる急速の高揚と目が眩むような熱い拍動を覚えて。それでも、完全に絡め取られる事無く辛うじて瞳を逸らせただけ一応は進歩なのだろうか。帰路へと足を向けた傍ら傘の柄を握るその手へと視線を落とし、先刻の雷同様彼の怖気を払う一助となればと、再び己のそれを徐に重ねる。想定以上に冷たいその温度にびくりと驚きを示すも、決して離す事はせず、むしろ一層強く握り込み。)


(/その件につきましては背後からも深く陳謝致します…折角の展開を潰してしまい大変申し訳ない…!ま、また次の機会にでも伺わせて頂ければ…。更には、次の展開まで既に御用意して頂いているとのこと、誠にありがとうございます。何かと展開をお任せしてしまうばかりで本当に恐縮ですが、よろしくお願い致します…!※こちら返信不要です)

  • No.271 by Leone Celadon  2018-08-29 20:34:46 


僕は…大丈夫だよ。仕事だって、いつもの…事、だから……僕が居なくても、問題ないよ。

(先の刻印を悔やんでか何時にも増して自身を責め立てるかのように、痛々しい様で気遣いを向けられるも、小さく首を横に振り色褪せた言を零す。自由な遊び場を求めていても不規則にしか現れない虚像が欠けたところで、オーナーらも常連客らも“いつも通り”と、繋ぎ合わせの催しを少なからず満喫し自由な時間を過ごしているに違いない。雷雲を纏った天からの予兆があったにも関わらず、彼の居心地の良さや善意に付け込み、贅沢な欲を掻き過ぎた愚か者が罰を受けるのは火を見るよりも明らか。彼が気に病む必要など万に一つ無く、遅かれ早かれ予期していた事態が生じたにすぎず、膨れ上がった卑しさは刻まれた痛みと共に奥底へとそっと仕舞い込む。「……無理…してないよ。――えっ……あ、うん。なら…良かった」不意の向けられた感謝の念に眼を見開き、視線を口元まで運ぶも直ぐにそれを落として。――正しい選択が出来たのか。外界への恐怖は未だ薄れず後は剥がした虚像の仮面に任せて逃げ帰りたいものの、成すべきことを胸に刻むとそれを腰袋へと仕舞い、次なる要望に応えるべく俯き気味に帰路へと向かい。けれど、変わらぬ道を歩いているはずなのに、やけに遠く長く感じ一歩踏み出すごと強張りが増し、有りもしない後ろ指の幻聴に飲み込まれゴロゴロと唸りを上げる雷鳴すら耳に入らず。息をするのも忘れて暗闇に引き込まれる自身を現実に引き戻すかのように、闇を払い包み込む感触に我に返り、その主である傍らの観客に再び意識を向ける。重ねられたものを横目に筒抜けとなった体温にひやりとするも、何も語らずに緩めることなく握り続ける彼から顔を逸らしては、凍り付いていた表情が微かに和らげ。先の留まった店も過ぎ、あれ程までに荒れ狂っていた雨風が徐々に弱まり始めた頃、恐らく無人であろう新たな目的地が次第に見え始めて。)


(/どうかお気になさらずに。正直、店内の描写で苦戦を強いられるのだろうな…と頭を悩ませていましたので。笑。ぜひ、またの機会に息子様をお招きできれば。此方こそ、いつも当方のやりたい展開にばかりお付き合いいただいて…重ね重ね深く御礼申し上げます。また折を見て、今後についてご相談すると思いますが、その時は何卒よろしくお願い致します!※こちら返信不要です。)

  • No.272 by Noah MacNeil  2018-09-01 16:29:10 



>Leone

…本当に大丈夫? …あ、あぁいや、しっ仕事のことじゃなくて…。

(あれ程の暴挙へ惜しみのない誠実さを返報し、憤る所か失望の色一つ見せない彼に依然胸を押し潰すような悔悟の念こそあるものの、強張っていた肩の力が多少なりとも抜けるのを感じ。しかし、無問題を告げる表面的な言とは相反し、先刻の一瞬の暗色を彷彿とさせる不明瞭な陰りは相も変わらず眼前の素顔に宿り続けており。自らへの悪感情や行けず終いの仕事への憂いでもなければ、仮面を外したが故の心許なさだけが原因でもなさそうに見えるそれが、まるで何かの欲を押し殺す様のように思えてしまうのは、自らもまた内に秘め頑なに見て見ぬふりを続ける秘密の箱を隠し持つからか。…先刻の醜悪極まる欲が、果たして何に起因するものだったのかなんて今更だ。先刻“守る”などと言った舌の根も乾かぬ内に身勝手な刻印付けに転じておきながら、それでも決して薄っぺらの嘘言だった訳ではないのだと、そっと徐に重ねた自らの頼りない手。そんな物如きに強ばる表情を緩める彼に、直に重なり混じり合う手の平の確かな熱に、伏し目がちな紫眼の些末な動き一つ一つに鋭敏に反応し高鳴る鼓動が、その答えを克明に告げ続けている。余りに声高の主張に心の耳を必死に塞ぐも、しかし眼前の見え隠れする暗色を看過する事など到底出来ず。ぐっと耐え難い心の動揺をどうにか一時的に抑え込んでは、交わらぬ相手の瞳を確と見つめ「前も、言ったけど…俺、本当に何でもするよ。──…君が望むことなら、なんでも」頭上の傘を叩く小降りの雨音にも似た静かな囁きの音は、決して今までのような卑しい奴隷根性に基づくものなどではない。しかし、彼という唯一人にのみ向ける鮮明にして醜悪な格別の色が、思った以上にその声音へ熱を落としてしまったような気がして。折よく目的地の玄関扉まで辿り着いたのを好機と取り、慌てたように手を離すと、朱の射した顔を魅惑極まる紫眼から急ぎ逸らす。そのままその手の平をドアノブへと伸ばしては、一足早く中へと駆け込んで)

〜っ、ああぁえっとっ…! とりあえず、入ろっか。レ、レオーネはその髪とか服とか、乾かさないとだね。…っ俺はあの、リビングで待ってるから…。

 

  • No.273 by Wang Junlong  2018-09-02 08:20:35 

>Noah

俺は変わっているかもしれない。でも、ノアはもっと自信持てよ(変わってると言われると自分も笑って言葉を返して。相手が自分の手を離したかと思うと今度は掌を差し出され、意図を理解すると相手の目を見て手を強く握り、握手をすると「じゃあ、画材屋に行こうか」と笑みを浮かべて)

  • No.274 by Leone Celadon  2018-09-04 22:17:22 


>Noah

(視界の端で秘めた熱が宿ったかのように紡がれた芯の通る言に、鎮めたはずの欲は茨の如く痛く心に巻き付かれ生唾を飲み込む。――なんでも。時折顔を見せる甘い誘惑に踊らされ、まるで何もかもを見透かすようなそそる誘いに、望蜀しえず開き掛けた口を噤み。玄関口に到着するや欲を誘う手を解かれ、対談の場を告げては急ぎ駆け出す背が見えなくなるまで見送ると、役目を終えた傘を下ろすと恐る恐るその後に続き。先に向かった彼の音だけが響き渡る静けさに胸を撫で下ろし、傘を立て掛けるとバスルームにてタオルだけ被ると濡れた髪もそこそこに、ふらふらと頼りない足取りのまま階段を上り。外からの干渉を一切断ち切った自室へと入り扉を閉め、外界の眼が届かない遮断された空間に身を投じた途端、ここまで繋ぎ止めていた糸が一気に解け支えを失った身体はその弾みで倒れ伏し。彼の前で醜態を繰り返さなかっただけ進展と呼べるべきか、今更ながら湧き上がる底知れぬ恐怖心に身の毛がよだち、耳障りな心音を助長する涙を呼び起こしては頬を火照らせ。息も絶え絶えに身をよじれば、視線を上げた先に呪いの面影も空しく気の利いた表情すら作れぬ臆病者の這い蹲った様が鏡に映り「……カッコ悪ッ…」寝乱れ髪と相俟ってより一層に情けなさを掻き立てる子供染みた容貌に失笑し、視界を歪ませ零れたものを袖口で乱雑に擦る。けれど、その頼りない者でなければ意味をなさない舞台へと向かうべく、重たい身体を引き摺り起こし張り付く衣服を脱ぎ捨て、白黒の部屋着に袖を通し身なりを整えて。悶えた拍子に外れたタオルを拾い上げ最低限の水気を拭うと、決意を揺らがす腰袋を黒兎に預け、目に見えた拒絶の主張が収まるまでその黒き背を抱き寄せ。変わらぬ顔色で見守られ幾らかの平静を取り戻すと鼻先に口付けを残し、臆病な身を隠すように毛布に包まり急ぎ部屋を後にして。観客の待つ会場が近づくにつれ胸を抉る痛みに締め付けられるも、戻ることなく僅かに赤らむ頬を伴わせて扉を開け、視線を泳がせては中には入らずその場に立ち尽くし。)

――……えっと、その…っ始め…ようか。まずは、あの…誤解を、解きたいのだけど………。

  • No.275 by Noah MacNeil  2018-09-07 22:44:40 



>Junlong

…っ。そ、れは…ちょっと、難しいけど…でもありがとう、俊龍。

(朗らかな微笑と共に述べられたその言に、咄嗟に吐き出しそうになったネガティブな返報を喉奥へ強引に押し返すと、浮かべた笑みを深め精一杯の礼を口にし。同時に彼の気性を表すかのような芯のある焦茶の瞳で真っ直ぐに見詰められては、不慣れかつ此方の劣等感を煽るそれに一瞬びくりと身を竦ませるも、握った手を強め懸命に相手を見詰め返して。「あっ、そ、そうだね。もう十分も歩けば着くと思うよ。…まぁ、でも本当にそんな大した場所ではないから、あんまり期待はしないでね…?」握手の手を離したところで、続いての提案に再三の忠告を述べつつ前を向き直しては、話すのに支障のない程度に相手より少しばかり先を歩き始め)


>Leone

…っは、ああぁぁあ。……死ぬかと、思った。

(玄関前にて彼と一時別れ、半ば駆けるようにしてその靴先を向けたのは言通りのリビング。テーブル脇の大きな白いソファーへと預かった楽器ケースとスケッチブック入りの肩掛け鞄を置くと、自身もまたその隣に腰を下ろして。次いで、バスルームへ向かう足音が壁越しに己の鼓膜を微かに震わせると、未だ火照りの残る顔を両手で覆い、前屈みに深く脱力し。無理を押して素顔を晒し続けた彼の身も気掛かりだったが、そう長時間ではないとはいえその紫の隣を並び歩いた己の心拍数もとうに臨界点だ。フードの内側に籠った熱を逃そうと長大な息を吐きつつ、堂々巡りのように熱に浮かされた脳を駆けるのは自らの蛮行と一連の問答で。「――…なんで、どうしてこう…いくらあの子が可愛いからって…これじゃまるで、」彼へ及ぼした迷惑の程度に頭を抱えるどころか、性懲りも無く再度の昂りを見せ始めた動悸の音に、ぐっと眉を顰めては泣きそうに苦渋を滲ませて。――芽生えたばかりのそれを踏み躙る事に躊躇などあろう筈も無い。自らに向けられるには甚だ不相応の友情と信頼へ、よりにもよってこんなおぞましき代物を返報するくらいなら、本当に己が舌を噛み切りでもした方が遥かに、…。小刻みに震える指先を顔から離せば、自然硬く拳を成したそれを静かにひたと見詰めたその時、部屋の静寂を控えめに破る背後の開扉音が響き。「あっ、レオ――…ッ! っうぁ、…ぐ、」待ち人の到来に険しい顔を解き慌てて腰を上げるも、無警戒に視線をやった先のその瞳に依然慣れることはなく、まるで銃口でも向けられたかのような衝撃が胸に去来しては大仰に身を竦ませて。明白な動揺を顕にぐるりと紅の走る顔の向きを修正すると、扉を開けた先一向に入室の足を踏み出さぬ彼へしどろもどろの言を投げ掛けつつ、自身のすぐ隣ではなくテーブルを挟んだ向かい側をぎこちなく指差し。)

……誤解? あっああぁでもえっと、…とっとりあえず、座る…? …っあ、それとも、…背を向けた方が話しやすいなら、このままが良い…のかな…。

  • No.276 by Wang Junlong  2018-09-08 09:53:37 

>Noah

まあ、それもノアらしいかもな(自信を持つのが難しいと言う相手に笑みを浮かべて、相手の人柄を肯定的に受け止めて。相手と握手を終えた後、首を縦に振ってから「分かった、10分ね。そんな予防線を張らなくてもいいのに」と笑って。期待するなと言われても期待してしまって。相手の姿を斜め後ろから見ながら軽い足取りで歩みを進めていき。相手の横顔を見ながら「今日は具体的に買う物を決めてきたの?」と尋ねて)

  • No.277 by Leone Celadon  2018-09-10 23:56:27 


>Noah

…っ……す、座るッ! じゃっじゃないと…意味、ないから……。目、合わせなければ……多分、大丈夫……

(立ち上がりと共にそれらを向けられたかと思いきや、此方が身構える前に視線を外され己の身を案じてにしては、面妖な色味を帯びた声色に加え仰々しい振る舞いにぱちくりと瞳を瞬かせ。まるで帰路の最中、施された温もりとは似て非なる肌を掠めた灯火を匂わせる色合いを頭に浮かべるも、その見当もつかない正体を考える間もなく掛けられた言へと舌疾に返答し。この身を彼の瞳に晒し続けぬ提案に心揺らぎはしたものの、立談ともなれば辛うじて取り繕っている支えがいつ崩れてもおかしくないのは元より、あるべき優先順位を見誤るわけにもいかず。そうおめおめと申し入れを受けては仮面の対価の意味もなさず、この機を逃せば再び枷に絡め取られ暗闇から脱せずに夢幻のみを望むのは明白と、逃げぬ意を更に頬を朱に染めながら吐露し。立場や間取りこそ違えど、テーブルのみを挟んだ向かいの席と我儘を告白した情景を連想させる配置に、危惧を拭えず躊躇いがちに踏み出して。日を追うごとに彼の気配には慣れ始めたとはいえ久方ぶりに直で感じる空気に、滅入りそうな気を保つべく心の臓が必死に酸素を回し続けるも、警鐘を鳴らすわけでもなく一音一音が平静のまま打ち続けられ。纏った毛布を頑なに握り締めたまま、文字通り向き合うべくたどろたどろに促された席へ向かい、一先ず定まらぬ視線は見慣れたケースへと移してはゆっくりと腰を下ろし。先は数多の幻聴に感覚が麻痺したが故に、彼個人に対して恐怖心が薄れ傍らで歩みを止めずに口を利けたとばかりいたのだが、思いの外四肢の自由が利く現実に戸惑い首を竦めて。普段表舞台に立たずに仮面任せに楽観視してきたせいか、自らが望んだ場とはいえいざ面と向かうのは歯痒くも思考が碌に機能せずに、切羽詰まりながら刻印へと駆り立て引き金となったであろう要因を解きほぐそうとちぐはぐに紡ぎ出し。)

それで、あの……今、余裕なくて、言葉は選べないけど……っは、話が、したくて…。どこから話せば、いいのか、分からないけど……後輩、からかな? えっと、さっきは仲は良いと思うと言ったけど…本当は、よくわからなくて……

  • No.278 by Noah MacNeil  2018-09-13 07:02:50 



>Junlong

うう、…でも、ほんとに何処にでもある画材屋だよ? …まぁ、あまり行ったことがないのなら、物珍しくていいのかな。…ちょっと独特の雰囲気はあるし…。

(自身の少し後ろから鳴る足音は軽く、応える声にも明らかな期待の色が滲んでいるのを見て取れば、本当にそう面白味のない場所なのだがと困ったように少し眉尻を垂らして笑い。続いての問いには軽く顔のみそちらへ向けつつ「う、うん、ちょっと絵の具の補充と…あとはスケッチブックとか。……折角だから、貴方も何か買う? …ええと、そうだ色んな色のスプレーとか…あっ、少しだけど雑貨もあった気がするよ、」先刻友人が楽しんでいる姿を見られればそれで良いなどといった言があったものの、しかし本当にただ自分の買い物に付き合わせるだけというのもやはり気が引け。口許に緩く丸めた手を添え思い出すような仕草を取ると、彼の興味を多少なりとも引けそうな店内の情報を提供してみて。)


>Leone

(幾ら逃げ道を用意しようとも決して首を縦には振らず、纏う毛布を固く握りしめては対面のソファーへと腰を下ろす様子に、前へ進もうとする彼の決意と懸命さがひしひしと伝わり。しかし、翻って己の方はといえばその紫に慣れる兆しなどまるでなく、僅かではない緊張の滲む不自然な挙動でその場に腰を下ろすと、赤味の差した顔を俯かせると共に落ち着きなく膝上にある両の手を無為に触れ合わせ。まるで己と対峙せんとする彼から文字通り目を逸らすかのようで気が引けるものの、以前よりも勢いを増しては胸を湧かせ急き立てる情動を阻むのに此方も此方で精一杯だ。再び先刻のような蛮行に走りでもすればいよいよ洒落にならないと、咄嗟にテーブルという障害があり手の出し辛い真向かいへと誘導したのもその為であり。「う、うん。大丈夫、あっあの…ゆっくりで、いいから。…俺は君から逃げたりしない、よ」努めて柔く述べた言葉と共におっかなびっくり伏せた瞳を持ち上げるも、合間見えた紫水晶に途端またひぇっと顔を赤らめては慌てて視線を落とし。本気の言にすらどうにも説得力が宿らず、依然直視を避けるような姿勢を取らざるを得ないものの、せめていつも彼がそうしてくれるように訥々と紡がれる眼前の音を急かすことなく静かな傾聴を試みて。しかし、不意に他者の名が話題に上ると同時、思わずぴくりと肩を小さく揺らし、フード下の表情にも僅かな陰りを生じさせ。つい先程、他により大事な人間がいようとそう簡単に自らを切り捨てなどしなければ嫌いになどならないと実感させて貰ったばかりだというのに、たったそれだけの事でどろりと胸底に酷く醜悪な色が吐き出されては一層黒く淀み、蛇の如くとぐろを巻き始めたその欲深さには我が事ながらほとほと呆れを覚え。その後中途で途切れた付言だけでは話の流れがどうにも掴めず、少しばかり言いづらそうに苦く視線を彷徨わせた後、おずおずとやたら飛躍した憶測に疑問符を付与して。)

……え? でも……レオーネはその女の人の事――…っす、好きなんじゃ…ない、の?

  

  • No.279 by Wang Junlong  2018-09-13 20:34:57 

>Noah

何処にでもある画材屋で大丈夫だってノアと行くのが楽しみなんだし。独特の雰囲気か。益々どんな店か楽しみになってきた(軽やかな足取りのままサムズアップをした後、独特の雰囲気と聞いて画材屋の様子をいろいろと想像してみて。その後、相手に買う物を教えてもらうと「絵の具とスケッチブックか。そういえばいつもスケッチブック持ってるよね?」とふと思った事を言って。少し考えた後、「画材道具、俺も何か買ってみようかな」と答えるが、絵心があまり無い自分が画材道具を買っても持て余してしまうのではないかと気付いて。「俺、絵そんなに得意じゃなかった。買うなら雑貨だな」と苦笑しながら言って。暫く歩いてきたのでそろそろ画材屋が見えて来るかなと思って)

  • No.280 by Leone Celadon  2018-09-15 12:22:49 


>Noah

――えっ…僕が、あれを? あ、えっと…職場仲間としては、好きだし、人として面白いと思うけど…それだけ。……だから、もし、後輩との恋仲とかを期待してるなら…それは無理。一方的に好かれてるだけで、ありえないから。

(その場凌ぎの焦点を得て取り乱すことなく腰を落ち着かせることができはすれど、端で収まり悪く動く彼の膝の上へと自然と目が行き、その両の手が織りなす意味を勘繰り始め。また何か知らぬ間にと杞憂ばかりが先走り、やはり申し出に従い立談を受け入れるべきだったのではと、冷や汗を背に感じながら告げられたのは柔らかなもので。けれど、初めは強張りと緊張のためにも思えた音色は、何度聴いてもどうにも不安定な曲線と確信が持てず、微かに戦慄き訴える指を握り締めた毛布を当てて押し殺し。本題を切り出せば目星を付けた憶測が的を射たのか、目の前に垂らした名へ示した僅かな反応を見逃さず、その先を伝う前に唇を噛み締め顔を仰ぎ見るように視線を持ち上げ。よもやその者が暗澹と澱んだ事態を招き温もり満ちた彼を突如として暴挙へと走らせ、その因果の糸を先で塗り潰した欲が引いていたのか、閉ざされた先を知らぬ身では粗相の実態は掴めずに。拙くあしらった不鮮明な弁明では事足りるはずもなく、不意に飛んできた言に反射して動いた口は何の含みもなしに、本来仮面の裏に仕舞われるはずの当惑の眉を顰める。素っ気なくも些か不愛想な回答へ困惑交じりに抜け落ちた意図を補いつつ、まるで後輩との色恋を暗示させる物言いが腑に落ちず、淡く模られた付き合いを真っ向から否定し。私的な交友に加え放り出した演目を任せられる程の関係は、同じ舞台に立つ同業者の前提条件として築かれた情が存在しているものの、傍から見れば厚く紡がれた信頼とも呼べなくもない。何時ぞやに職場以外の交情を深めた途端、一時期常連客らにもその仲睦まじい様を肴に根掘り葉掘りと弄り倒されたが故に、単に友愛としての好意と躊躇うことなく無遠慮に切り捨てて。)

  • No.281 by Noah MacNeil  2018-09-17 07:04:25 



>Junlong

う、うん。まぁでも、いろんな色の絵の具がずらっと並んでちょっとだけ壮観とか、そっそんな程度だよ…! 独特っていうのはほら、あの、画材屋さんって匂いが少し他の店とは変わってるというか。ええと、こう…ええっと、

(目的地への道中、不用意に落とした言葉がどうも彼の期待を更に煽ってしまったようだ。急ぎハードルを下げるべく具体的な説明を試みるも、己の乏しい表現力では両の手を胸前で無為に動かし謎の形容を行うのが限界で。そうしている内に目的の店へ差し掛かっては、話に夢中になるあまり通り過ぎかけた足に慌てて急ブレーキをかけ。「そう、だね。へ、変だとは思うんだけど、やっぱり何時でも何処でも絵が描けるようにしておきたいというか、何だったら起きてる間はずっと鉛筆か筆を握っていたいというか…――あっ、ここ! ここだよ。…匂いの件はその、入ってみれば分かると、…思う」ぽそぽそと纏まらない言葉を紡ぎつつ、店の扉に手を伸ばすとそのまま中へと踏み入り。ここを利用し始めてほんの数ヶ月とはいえ、何処の画材屋でも変わらぬ新しい画材とインクの混じり合った独特の香りが忽ち鼻腔をくすぐっては、無意識に口角を上げ上機嫌に店内を見回し。)

…雑貨は確か、右奥…かな。俺が買う物は決まってるし、会計を済ませる間、俊龍はそっちを見ておく…?


>Leone

…そ、そっか。…っ、そうなんだ…!そういう仲じゃないんだね! ――…あっ。え、えと…まぁ、俺には全く関係ないし、別にどうでも…よっよくはない、けど。…あ、あの……、…ッ。

(苦々しい面持ちの下いよいよ投げ掛けた問いへの返報は、真っ向からの明瞭な否定。訝しげにひそめられた眉やハッキリとした口振りから虚偽や含むもののない言であると分かり、思わずぱああ、と上げられたフード下の顔を憂色から明朗なそれへと一変、更には嬉し気に己の両の手まで重ね握り締めてとなんとも分かりやすい喜色を示し。よもや彼に限って己より大事な存在が他にいない訳もないだろうが、それでも腹底渦巻く暗い欲は一先ずの収まりを見せ、代わりに溢れんばかりの安堵で満たされる様は我ながらなんとも現金で単純だ。しかし、たかが“友人”の恋愛事情に一喜一憂するその言動の不自然さに気が付けば興奮の余り僅かに浮いてしまった腰を戻し、しどろもどろに誤魔化そうと。当然ながらその因果を己の拙い弁舌如きで巧みに取り繕える筈もなく、ただでさえ愚鈍な思考が瞬く間に混迷を始めては必死に言い継ぐ口を中途で噤み、再び伏せた瞳を左右に揺らして。…気付かれた、だろうか。などと無理矢理に完全な自覚と自認を遅らせ続けている身には訳も分からない筈の危惧と不安が胸中にじわじわと広がり、嫌な汗が手の平に滲む。こんな、まるで隠し事の露呈を恐れるかのような心境は本来誤りでしかない。自らには後ろ暗い所など何一つとしてないし、彼が誰とそういった仲になろうが関係などないのだから。ある筈が、ない。――…そうだろ。今不得要領に言い継いだ言を幾度も胸中で復唱すると共に、友愛と呼ぶには余りにも過ぎたそれを強く強く踏み躙っては、無意識に力のこもった指先がズボンに深く皴を作り。フード下の奥歯を密かに噛み締めどうにか感情を殺すと、先の奇怪な言動への追及を逃れるべく、急ぎ更なる問いを投げ掛けて。)

…ごっ、…ごめんなさい。あの、気にしないで。…ちょっと、いつも通り反応を間違えただけというか…なん…というか……ッ、さっきの! …“本当は仲が良いかどうか分からない”って、どういう…?

  • No.282 by Wang Junlong  2018-09-19 19:49:00 

>Noah

じゃあ、ちょっとだけ壮観なのをちょっとだけ楽しみにしてる。なるほど、絵の具って少し変わった匂いするしな(期待し過ぎると逆に相手が困ってしまう事に気付くと2回目の「ちょっと」を強調して話して。画材屋の匂いについての話を聞くと学生時代の美術の授業で使った絵の具の事を思い出して。店を通り過ぎそうになった相手を見て思わずクスリと笑ってしまい。「凄いじゃん。全然変じゃないって。いつ絵のアイデアが閃くか分からないし。俺も見習わないと。……お、此処か」と言いながら相手に続いて入店すると独特の香りがして「画材屋っぽい匂いだ」と言ってから好奇心に駆られて店内を見て回ろうとすると上機嫌そうな相手の横顔が見えて本当にこの画材屋が好きなんだなと思って。相手が雑貨のコーナーの場所を教えてもらうと「ありがとう。見てくる」と言って店の右奥の方に歩き出して、棚に陳列された画材道具を見ながら奥に進んで行き)

  • No.283 by Leone Celadon  2018-09-20 01:08:43 


>Noah

っそれは…あの、何て言うか、願望と言うか……。ええっと、後輩が好きなのは僕じゃなくて、仮面の方で…本当に仲がいいかと言われると、自信はないし…でも、そうでありたいと思いたいというか……遊んでくれてるのも、多分気を使わせてる、から、で……、だ、っから………

(乱雑な回答にも思われたものから沿う答えが得られたのか、暗然としていた雲に一筋の日が差し込んだかのような空気の一転は、声色だけでなく固く握られた両の手からも読み取れて。尾鰭の付いた同僚との仲を惑わす色眼鏡は重く圧し掛かった枷と共に剥がれ落ちると、肩の荷が下りたように瞳に安堵の色を滲ませ眉間を解す。もし何の説明もせずに直に疑われかねない交誼を目の当たりにされていれば、今頃取り返しのつかない事態になっていたのではなかろうか。何やら面識もないであろう他者との繋がりは哀歓を示すに値し、軽率な言は自身が思う以上の意味へと移り行き、衝動を掻き立て要らぬ手間を取らせたようにも思える。閉ざされた先を窺う前に曖昧模糊に揉み消され、指先に籠めた意図と謝意に違和感を覚えるも、此方が手を出すよりも早い追い討ちに面を食らい、顔を歪ませながらたどたどしく独自の感覚を述べて。けれど、その問を触れるにつれて戒めが齎した陰影が思考の端でちらつくと徐々に心音が騒ぎ始め、膝を立てぐっと胸元へと引き寄せると首筋へと手を回し刻まれた印をなぞる。犯した罪は疾うに烙印が物語り、賽を投げた時から見え透いていた結末に今更足搔いても夢幻から醒めた後の悲痛が増すだけと、抵抗し逃げ惑う欲に言い聞かせるも拒絶を訴えるように両の手が次第に強張り震え出し。――思考を止めて、先の通りに要望に応えればいい。不要なものを光の届かぬ奥底へと誘い楔に繋ぎ幕引きにするのが、互いのためになるのであれば何を躊躇う必要があろうか。幾度となく繰り返した終止符を例外なく彼にも打つだけだというのに、欲深く成り果てた卑しさが焼けるような熱さで喉を息苦しく詰まらせ阻み、無色の息ばかりが通り過ぎ。やがて、心の底で鎖が千切れた音が鳴り響きゆっくりと顔を上げるも、刻印に報いる答えを告げる口は感情を殺した虚ろな弧を描き、微かな灯火すら宿らぬ瞳は遠くだけを見据えて。)

――だから、“貴方”も無理に付き合う必要はないんだ。気を使わなくても…もう、大丈夫だから。あの時の我儘も、全て忘れて。

  • No.284 by Noah MacNeil  2018-09-22 14:36:27 



>Junlong

…っえ、へ…ッ!?すッ、すごくなんてないよ…! 俺なんてあの、本当にただ好きだから持ち歩いてるだけ、だし…。

(そう高尚な理由がある訳でもない奇抜な習慣に、素直な賞賛を返されては反射的にあわあわと首を振って全力の否定を述べ。喚起されるように彼の夢の成就へ向けた日々の鍛錬の一端を思い返しては、“――…貴方の方が、よほど凄いよ。”と心からの敬慕の音をぽつりと落とし。次いで、自身の示した先へと向かう彼の背中には「うん、また後でね」と柔く言葉を投げ掛けると、確たる足取りの下自らの目的の方面へと向かい。そう時間を要さず、もはや日々のルーティンの一巻かの如く手慣れた様子で会計を済ませては、購入した品物を肩掛け鞄へと仕舞い、未だ雑貨コーナーに居るだろう彼を迎えに。全国展開の有名チェーン店とはいえ、さすが歩いて回るのに苦心するほど店内は広くはない。じきに彼のすらりと高い背が視界に入っては、片手を上げて控えめに声を掛けつつ、自らも少し変わった形状のコップやペン立て等が並列する商品棚へと視線を落とし)

…あ、あの、お待たせ。…何か、買いたいものは見つかった?


>Leone

――ッ! ……俺、が…あんな事をしたのは……欲しかったから、だよ。…所詮俺なんて、君にとっては取るに足らない、すぐに切り捨てられるような数多の知人の内の一人に過ぎないんじゃないかって、それが堪らなく悲しくて、辛くて、…嫌、で……――どうしても、君が欲しかったから。…所有印のつもりだったんだ、それは。

(ぎこちなくも懸命に回答を紡ぐ彼の白く骨張った手が、不意に項の噛み跡へと伸びるのを見て取りドキリと胸が騒ぐ。同時に沸いた強い罪悪感にそちらへ向かいかけた視線を地へ落とし直そうとするも、視界に映る小刻みの震えがそれを引き留めて。戸惑い憂慮を投げ掛けようと開きかけた口は、続く虚ろの音に衝かれたように動きを止め、一瞬彼の言が理解出来ず呆然とした顔を上げて。…事ここに及びようやく、その可憐な顔貌を彩るあまりに酷い色を認め息を呑むと同時、胸を掻きむしりたくなるような激しい悔悟に強襲され。それは彼の苦悩をまるで察する事が出来なかった失態のみに基づくものではない。彼の信用を勝ち得る所か、奇怪な熱病に振り回されては返って不安を煽るような暴挙に及んでしまった自らの愚かさ無力さに殺意すら沸き上がる。けれど、膨れ上がった夥しい欲と熱く胸奥を焦がす内なる激情を前に、彼の言へ大人しく頷き身を引くなどという殊勝な選択肢だけはとうに失われており。しばしの重い沈黙の後、前振りのない唐突な口火を切り、秘め隠してきた気味悪く醜悪な欲の一端を滔々と白日の下へ晒け出すと、強ばる頬を隠すことなく性急に腰を上げて。そのままつかつかと彼の傍らへ足を運ぶ極々短い間に、先刻密かに殺し切ろうと決意したばかりの――彼への恋慕と向き合い確りとした認知を済ませる。当然、この彼への裏切りに他ならない絶対に報われる事の無い詮無き欲が、この後の何の取り繕いもない言動によっていよいよ露呈してしまうのではないかという恐れは重く認識している。しかし、ただでさえ口下手で頭の回転も鈍く対人スキルにも欠ける己の事、この欲を押し隠しつつ彼への想いを伝える技量もなければ、既に形振りや後先等を構っていられる状況にもなく。あの日のように嘘偽りのない好意を、肯定を、受容をもって少しでも彼の悲痛な憂いを払うべく尽力する事が、今ここで己如きに出来る精一杯と、彼のすぐ隣へ辿り着いては腰を落として膝を床に付け。少しの瞑目の後開かれた双眸には決然の色を宿し、まるで神聖な誓い立てでもするかのように、熱を孕む柔い頬へ片手を伸ばして包むように触れれば、暗く澱む最愛のアメジストを真正面から見据えて。)

……嫌だ。絶対に忘れない、離れない、…逃がさない。……仮面なんて関係ないよ、俺は嫌々君に付き合ってなんていない。…俺はただ、誰より、何より…――本当に、もうどうしようもない程、君の事が好きなんだ。…レオーネ。

  

  • No.285 by Leone Celadon  2018-09-25 21:53:31 


>Noah

欲し、かった? 何を言って…だって、軽蔑、したんじゃ……。僕が裏切ったから、貴方の期待に応えられなかったから…だから、終わりにしようって……――ッ!

(果て無き闇に引きづり込まれていく感覚は生きた心地もせず、視界に広がる白黒の映像は光だけでなく指先の熱すら奪うも、惨劇を恐れる焦燥の呪縛からの解放に深く息を吐き。数ヶ月にも亘る夢幻は有終の美こそ飾れぬものの色鮮やかに彩る至福の調べと、泣くに泣けない最後の締め括りを噛み締める最中、下がる幕を押しのけて流れる台詞に瞳を揺らす。枷に縛られ取り残された孤独を紛らわすための繋がりは、悲劇の眼を恐れ不用意な深入りをせず表面上のものと浅く、身勝手な保身を見透かす言に胸が締め付けられると同時に、何処か擦り合わない不可解な困惑を漏らして。彼の逆鱗に触れた要因は熱に踊らされ口走った卑しい言と、如何にも特別な代物だと錯覚させておきながら、観客を差し置いて立場を弁えずに浮つき甘い汁を啜ったがため。呪いの経緯を共有こそすれど、真の友を望む期待に応えず甘んじて虚像のままで接した姿勢は裏切りに値し、最悪を招く前に終止符を打つに至ったわけだが。希った欲を我儘にも懇願し掻き乱した張本人はこの愚か者のはずなのに、まるで彼自身がこの空虚の身に何かを求めるような私欲を孕む色に動揺を隠せず視線を逸らし。彼が暴挙を犯してまで欲しいものが“君”だと言うのならそれは何の取り柄のない器ではなく皆が望む方に違いない――けれど、殺した筈の疚しい欲に諦念した答えを執拗に囁かれては未練がましく悶々と慙愧の色を深くし頬を火照らせて。醜悪な私心と場違いな者を早々に退場させようにも行儀悪く立てた膝は言うことを聞かず、焦慮に駆られているうちに自身の傍らへと赴き腰を下ろす彼に怯え、顔に伸びる手には弾けるように顎を引き目を瞑る。冷厳な現実を見るくらいなら続く夢幻は空白のままを望む無味な反抗も構わず、澱んだままの穢れを赦し包み込む温もりに感化され、覗いた先の色付いた光景に目を見張り。騎士の誓約の如く膝を付き真っ直ぐと見据えるのは、光沢を帯びた艶やかなオニキスのような瞳。その凛然な眼差しを恐れるどころか惹き込まれる程魅入られては心臓が早鐘のように鼓動し、奏でられる音一つ一つが偽りなく響き渡り心の琴線に触れ、“君”の後に続くのは虚偽でも慈悲でもなく純色の好意と――僕を呼ぶ名。一筋の涙が頬を伝い零れ落ちると、堪え隠してきた感情が奥底から突き上げるような衝動に駆られ、くしゃりと顔を歪ませ声が枯れるまで泣きじゃくって。)

――そんなの…ずるいよ。なんで…なんでいっつも、僕が欲しい言葉ばっかり……そうやって、甘やかすから…だから、まだ欲張りたくなるんじゃないかッ!


(/いつもいつも面倒な愚息にお付き合い頂き本当に有難う御座います。息子様の紳士ぶりには思わず胸を撃たれ、何度読み返したことか…。未熟なばかりに毎度のことながら蛇足が目立ちますが、文字数などは気にせずお好きな形で回して頂ければ…! ※こちら返信不要です。
さて、そろそろ誤解の展開がキリの良い所まで辿り着きそうなため、今後についてのご相談を。少々悲愴シリアスが続いたため、次回は甘めなものも挟んだりしても良いのかなと思いつつ。毎回此方の好きな展開にばかりお付き合いいただいて…頭が上がりません。せめてもと提供できる展開を2,3用意はしておりますがいつでも消化できそうな内容ですので、何かご希望の展開があればお申し付け頂ければ幸いです。もし、当方が用意しているものの概要が気になるようであれば、其方を提示し吟味してから決めていただいても構いません。長々と失礼しました。)

  • No.286 by Noah MacNeil  2018-09-29 00:48:49 



>Leone

……っ、…君こそ、どうしてそう…――可愛いことばかり、言うの。

(決意と共に手を伸ばせば怯える小動物の如くびくりと瞑目する彼に、湧き上がる自責の念が強く胸を締め上げて。施した刻印への贖罪でもなければ、あの日のようにただひたすらに彼の憂いを払いたいが一心の純色ばかりでもない、酷く身勝手な不純の混じる動機に自分などが彼へ触れることへの強烈な罪悪感が刹那の心を焼き。もしも真に彼の幸福のみを願うのであれば、裏切りの情を抱き暴挙に走るような愚昧はここで素直に首を縦に振って、代わりに人格にも才能にも遥か優越する他の同居人を勧めるべきだ。そこまで分かっていても尚、あの約束の日からずっと脳裏を掠めこそすれ頑として行動に移せもしなかったのは、ただ一重にこの脳を侵す重篤の熱病が故。…彼に手を差し伸べるのも、彼の隣に並び立つのも、零れ落ちる熱い雫をこの手に受けるのも、…俺だけが、良い。明瞭の自覚に至った今ならば、己の内なる声高の心音が一体何を主張していたのかすらも確りと知れてしまい。動機はどうあれ、硬く固めた決意に伸ばした腕を戻すことも無く、壊れ物を扱うかのように優しく触れたその先で見開かれた至高の宝石は、秘めた感情を晒け出しハラハラと幾重もの涙を落とす。奥深くに根付きずっと苛烈にその身を苛んできたのだろう孤独の闇はあまりに痛々しく、極度に自身を卑下し悲観を極めては白いキャンバスの世界へ逃げ込み続けた陰鬱の疼痛とも僅かに重なり。あの日、己に救いを与えた彼がどうしても自分自身を赦せないのなら――…俺がそれを、君にあげたい。己如きの言葉でこれ程までに心を揺らしてくれる彼の熱が手の甲を伝い落ちる雫によって伝播し、堪えかねるように眉根を寄せ溢れた欲の一端を唇から零れ落とすと、衝動のまま彼の身を膝ごと掻き抱いて。理性の箍など先の重なった紫紺によってとうに外れており、次から次に止めどなく込み上げ暴走する熱をどう逃し処理すればいいものやら見当も付かず、為す術なく溺れては熱に浮かされたように甘くも切なる懇願の音を。)

……欲、張ってよ。君の望みなら、本当に何でも聞くから。…君を軽蔑なんかしない、嫌いになんか…なる筈が、ない。――…お願い。君の我儘を、俺に聞かせて。



(/面倒などととんでもございません…!暴挙直後の対応や素顔での懸命な様子など…男らしくも可愛らしい息子様のギャップにいつも大変癒されております。これほど長くお付き合い頂いている上に、女々しく何かと暴走しがちな愚息をそのように言っていただけ、本当に日々感謝しきりです。こちらこそありがとうございます!※こちら返信不要です。
確かに、非常に楽しませて頂いてはおりましたが、次辺りはほのぼのも良いかもしれませんね。いえ!息子様のそういった展開は本当に好ましく思いますし、こちらこそ力量不足故に完全なる展開任せとなってしまい、申し訳なさのあまりもう足を向けて寝られない勢いです…。この上図々しくも更にご好意に甘えてしまうようで本当に恐縮なのですが、少々気になります故、ご用意頂いた展開の概要の方をお伺いしても宜しいでしょうか?)



―――――――――――――――――――――――――

◆ トピック運営についてのお知らせ >246


(/載せておきますね。)

 

  • No.287 by Wang Junlong  2018-09-29 08:45:37 

>Noah

その好きっていう気持ちが大事だと思う。ノアはきっといい画家になれる。俺が保証する(相手にサムズアップをして。雑貨コーナーを見て回っていると相手の声が聞こえてきたので、もう買い物を済ませたのかと思って振り返り。買いたい物は見付かったかと問われると「うーん、ちょっと迷ってる。あ、これ面白い」と言うと相手が見ていたペン立てを商品棚から取り、いろんな方向から眺めた後、「これ買ってくる」と言うと足早にレジの方へ向かい。会計を済ませると相手の元へ戻って来て「お待たせ」と言って満足げな表情を相手に見せて。その後、「今日はノアと買い物出来て楽しかった。ありがとう。もう帰ろうか?」と言って)

>ALL

(突然の報告になってしまい大変申し訳ございません。リアルの事情により本日限りでこのトピを辞める事になりました。絡んで下さった皆様、本当にありがとうございました。このトピに参加して素敵な時間を過ごす事が出来ました。そして、このトピの反映を心から願っております。今まで本当にありがとうございました)

  • No.288 by Leone Celadon  2018-10-02 05:12:53 


>Noah

(煤けた箱の奥底に押し込め誰の眼にも触れさせる筈の無かった激動を縛る枷が破られた今、胸の内に秘めていた渦の赴くまま火が付いた子供のように嗚咽交じりに吐き出す。それでも、頬に添えた手を引かずに止め処もなく流れ続ける雫を受け入れる温もりに、傍観席に孤影悄然と凍り付く愁いの衣を纏った心が溶かされて。彼等とは住む世界があまりにも違い過ぎて、扉を叩く者などこれ以上現れないとばかりと思っていたのに――否、寂寞たる暗闇までの道筋を幾何にも及ぶ茨道を敷き詰め人の進攻を拒み、排他的な支配による安息と静寂の鳥籠に留まるのが最善の手と偏狭な主張が齎した結果を、呪いを宿した時から悟り観賞していただけ。承認される味わいに溺れ築き上げた虚像への賛美の音が高まる度虚無感に苛まれ、満ちることなく渇き飢えた欲望の枷を嵌め、表舞台に立つ者を呼び出す器として自己を保つ。己は過ちを犯し自らが望み踏み入れた末路を甘んじて受けるのが筋と、不浄の音を心裏へと封じていたにも関わらず、刑を処す前に愚者を絞める首輪を食い千切り連れ出そうと伸びる腕に攫われてしまい。本来なら私欲と共に惨めな身を彼から遠ざけ無礼を働かぬよう理性を保つ障壁として立てたはずなのに、その膝ごと掻き抱かれ足の爪先に至るまで文字通り包み込まれれば、その先を強請る欲求を揺さぶる言の通りどんな愚行も赦される気がし始め。身を捩り抜け出そうにも振りほどく力も残っておらず、却ってもがけばもがく程欲に絡めとられては鼓動を高ぶらせ、喘ぎすらも抗うどころか熱を刺激し助長され呑み込まれて。甘く痺れる音もこの身を欲して走らせた衝動も、向けられている全てが自身へのものと実感しているのに、まだ足らぬと喚く我儘が卑しく膨れ上がり。――自らが創り上げた虚像にだけは、何一つとして譲りたくない。都合の良い夢幻としてでは飽き足らず、ひび割れた心の隙間を埋めるように縋り思いのままを押し付けて。)

……して。もっと、満たして……。もっと、強く受け止めて。愛して、溺れるくらい…もっと……――もっと、僕を、見て。


(/また大きな台風が通過していきましたが大丈夫でしょうか? 此方は暴風雨の音に寝付けなくなった程度で、大きな被害もなく過ぎ去りました。笑。展開については息子様と紡ぐ物語が大変楽しく、自然と幾つかの分岐点を思い浮かべているだけですのでどうかお気になさらずに。果たして乏しい技量が想像に付いていけるかは、些か怪しい部分もあります故…お手数をおかけすると思いますがお付き合いいただければ幸いです。※此方返信ご自由に
さて、撒いた伏線に既に勘付かれているものもある気もしますが、ぼんやりと考えている展開を4つ載せておきます。あくまで参考程度にお考え下さい。
➀【浮かれた熱】身を蝕む熱が引かず、気怠い身体を引き摺ったまま見せた弱みは――。続行可。 ②【寝惚けた先】重たい瞼に抗えずうつらうつらと開けた扉の先、あるものと間違えて零した本音は――。 ③【甘い晩酌】久方ぶりの晩酌に気分がよく絡み出し、気も口も緩んだまま持ち掛けたのは――。 ④【小さな贈り物】届いた贈り物の山にも目もくれず、大事そうに抱えていたのは一通の短い手紙で――。
触りだけで恐縮ですが、もしお気に召すものがあれば仰っていただければ。勿論組み合わせや繋ぎ合わせでも、これら以外でも面白いかと。長々と失礼しました。)


>Wang Junlong様

(/承知しました。突然の出来事に寂しく心苦しくも思いますが、背後様が決められたそのご決断を尊重致します。当方の技量が足らぬばかりに、初めの方しか絡めず申し訳ありませんでした。また何処かでお会いした際には、共に物語を紡げればと思います。此方こそ、長い間ありがとうございました。)

  • No.289 by Noah MacNeil  2018-10-04 20:38:01 



>Junlong

(呼び掛けに応え振り返る彼は如何にも悩ましげで、依然購入する物を決めかねているらしい。何か彼の好みそうなものはないだろうかと自分も視線を走らせていると、丁度目に止まった少々奇怪な形状のペン立てに隣の大きな手が伸び。気に入るものがあって良かったと安堵に頬を緩ませては、「それが気に入ったの? じゃあ、俺はここで待ってるね、」急ぎ会計へ向かう彼の後ろ姿を見送り、自らはまた商品棚をためつすがめつしつつ彼を待ち。そう時間も経たず、軽い足音を響かせ満足気に戻って来た彼に気付けば、柔らかな微笑みと共に出迎えて。「あ、お帰りなさい。…貴方はもう他に行きたい所はないの? そうだね…ないのなら、もう帰ろうか。――…、」そんな同意の言葉と共に出入口の扉へ向けかけた視線を唐突に止め、少しの逡巡に瞳を左右に揺らせ。やがて思い切ったように顔を上げると、彼の整った顔を真っ直ぐに見つめ、先刻の別れ際に投げ掛けられたものの、呆気に取られている内に返答の叶わなかった話を再度持ち出して。)

あ、あの、さっきの…画家になれるって、言ってくれた事だけど。…俺、自分が画家になれるだなんて全然思ってないんだ。…思え、ないんだ。……でも、なんだか…貴方にそんな風に言って貰えると、本当に大丈夫なんじゃないかって気がして……、――…今日は本当にありがとう、俊龍。


(/まずは、これほど面倒な性格の愚息に長期間お付き合い頂けたこと、心より感謝申し上げます。何処までも真っ直ぐで優しい心根の素敵な息子様とのお話をいつも楽しませて頂いておりました。折角なのでロルを返させて頂きましたが、こちらへの返信はお構いなく。また何処かでお会いすることがありましたら、その時は是非宜しくお願い致します。今まで本当にありがとうございました…!)



>Leone

……っきみ、は…本当に、……ほんと、に…っ。――…本当に、溺れていいの。君を見ていていいの。…愛してしまって、構わないの…?

(おおよそ同程度の体格とはいえ、彼が本気を出せば自らの貧弱な腕など容易く振り解けるだろうに。弱々しい身動ぎのような抵抗を見せた後、内に秘めた欲を露わにして縋りつく彼の熱と吐息の感触に、自らへ向けられた確たる情を強く実感して息を呑む。まるで此方の過ぎた想いを受け入れ助長するかのような意図を錯覚しては、信じられないとばかりに震える唇で復唱の問いかけを述べ。恐らく先刻の愛の告白はいつもの友愛に基づくあけすけな言と勘違いしてくれたに相違なく、更には他に最善策があったにも関わらず、己如きがその弱味につけ込み熱く昂る情を貰い受けた事に果てない罪悪感を抱えるも、長らく喘ぎ渇き求め続けたものを他でもない彼から与えられては、胸に沁みるような愛おしさとも歓喜ともつかぬ堪え難い感情の渦に抗えず耽溺し。たとえ一時的な錯覚であれ、満たされていく胸中に一層その身を抱く腕に力を込め、耳元にて囁くように落とした陶酔の声音は切なく、砂糖で固めた菓子のように甘ったるい。「…分かった。…もっと、君を受け止める、君だけを見てる、…君を、いつも想うよ。……けど、でも――…っこれ以上、どうやって溺れたらいいのか……分からないよ、分からないんだ。…レオーネ、」腕へ閉じ込めた彼の熱を感じる度、無尽蔵に溢れ漏れ出す欲に更に身を乗り出せば、二人分の重みに沈むソファーがぎしりと音を立てて。しかし表面的な心身こそ熱に浮かされながらも、その奥底には何処か冷ややかで残酷なまでの客観性が保たれ続け。根幹に深く根付く強固の劣等意識が、同等にして同質の心の返報など有り得る筈がないと愚かな期待を否定し嘲笑う。彼への規格外の愛情ともなれば尚の事、こんな己如きがその心の重みを僅かにでも、ほんの一時でも軽くしてやれた、彼の傍へ在る事を許された、それで十分以上、重畳にも程がある成果と満足して然るべきで…だから。…君も俺を、もっと――などと、身の程知らずの貪欲を喉元で押し留めては、その落涙の音が止み次第解放しなければならない、もう二度とは味わえないだろう腕の中の感触を少しでも堪能すべく、甘く狂おしい熱に身を委ね瞼を下ろして)


(/む、息子様の愛らしさが留まるところを知らない…! 本当に今年は台風が多いですね…また次の台風が接近中のようですので、どうか十分にお気を付けくださいね。こちらの方も数分停電になり驚いたくらいで、他に影響等はほぼありませんでしたのでご心配なく、そちらも大した被害がないようで安心致しました…。また、いつもいつも大変寛容なお言葉を本当にありがとうございます。生憎あまり技量はありませんが、こちらからも貴方様に楽しんでいただけるような展開をお届け出来るよう頑張りますね…!※こちら返信不要です。

御親切にも概要を分かりやすくまとめて頂きまして、誠にありがとうございます…!どれもこれも本っ、当に魅力的なものばかりで舌を巻く思いです…、是非是非全てやりましょう! それでは、なかなか甲乙付け難いのですが、折角なので、まずはこのまま続行可能の①【浮かれた熱】の消化などは如何でしょうか?)

  

  • No.290 by Leone Celadon  2018-10-08 23:21:34 


>Noah

…っ変なの。何その質問。――自分で言ったんじゃないか。僕の望みなら…何でもって。……なら叶えてよ、僕の我儘。

(我欲を埋める我儘を強いたにもかかわらず、甘受するどころか此方の真意を確かめ復唱する様に、空気が漏れるように笑いながら目の縁を手の甲で拭い答えて。こうも彼に汚い部分を晒してしまうのは、何度押し付けてもどんな形であれ欲するものを与えられ、道を踏み外し水面へと落ちてもその都度救い上げてくれるからか。その言葉や意思だけでも十二分な施しなのに、互いの吐息が肌に触れる程強く惹かれた抱擁の中で、耳元に抜ける音に帯びた儚くも糖度の高い飴細工を口の中で転がしたように広がる味わいに陶然し。色付いた艶めかしさから虚妄なあしらいではなく、首筋に刻まれた印に恥じない言動を魅せられては、熱に促されるように零れた甘美を掬い取り。「そんなの、簡単だよ……好き。僕も、ノアが好き。――だから…もっと溺れて。甘い甘い、夢が見たい。まだ、…もっと……。そしたら…きっと、………」受けた好意に見合った言葉を返しながら空いた片腕で彼を抱き寄せるも、散々言わせたものと比べれば差し出したものは微々たる程に過ぎず、それどころか卑しく撒いた欲心の底を満たす一押しを更に求めて。けれど、立てられた音と共に沈む感覚も鼻を掠める甘い香りも心地が良く熱を纏っているのに身体の芯が寒く、浮かれた熱が昂る毎にじりじりと頭の中を締め付け阻むような酔いは鬱陶しく身を蝕み。満ち足りて火照り染まる頬と対極的な寒気は指先の熱を軽く飲み干し、暖を取ろうにも強張り収縮した両脚では、擦り合わせてももぞもぞと毛布の下で遊ぶだけに留まり。しかと身を隠してきた毛布の握る力が徐々に緩むと、隙間から露わとなった包みの下からは籠った熱気が匂いをも連れて漏れ出し、上がる肩だけでなく薄らと白の上着を透けさせた汗ばんだ肌が覗き。靄がかかったような霞みが広がる視界の端で妖艶に瞳を閉じて佇む彼の姿に魅入られ、暴走したままの欲を垂らすも先を紡ぐ言を口にする前に、支えきれなくなった身を肩口に凭れさせては背に回した手が力なく滑り落ちて。)


(/息子様が魅力的なだけですよ…! 遅筆な置きレスが目立ってしまい、毎度毎度お待たせしてしまって…お恥ずかしい。寛容だなんて…滅相もございません。いつもいつも感謝しきれないほど楽しませていただいておりますので、ですからどうか頑張らずお好きな形で楽しんでいただければ幸いです。
似通った類や拙い概要にも関わらず、まさかそのようなお言葉を頂けるとは…なんとお礼を申し上げればよいか。ありがとうございます。至らない点もあるかと思いますが、是非是非、紡がせてください…! では、早速ですが➀【浮かれた熱】へと進ませていただきました。何かあれば、遠慮なく仰っていただければと思います。※こちら返信ご自由に。)

  • No.291 by Noah MacNeil  2018-10-11 21:05:23 



>Leone

……うん、叶えさせて。…俺に、俺だけに、君の我儘、を……――えっ? ……ぁ、…っ。

(二度、確りと繰り返され、信じ難い程の甘美を伴う己の名が腕の中で奏でられては、胸が破けてしまうような衝激に一際の鼓動が刻まれて。背面へ回り更に互いの隙間を埋めんとする彼の腕に現実感を奪われ、閉ざしたばかりの瞳を見開くと同時、何かの間違いではと頭の何処かで警鐘が鳴り響く。先の告白を本当に友愛と受け取ったにしては貰い受ける情が些か過ぎているように思うも、しかし、かといって素直に恋慕として捉えられたのであれば、その返報がこれ程まで好意に満ち満ちている筈がなく。隠し事も嘘言も全く不得手な己の慕情を察した相手方に浮かぶのは、いつだって困惑や拒絶、不快の類いであるべきで。ぐるぐると忽ち脳内を駆け巡り始めた酷い戸惑いが、縋るような切実の期待が、劣等に彩られた思考が自らの喉を詰まらせ、気抜けするような放心の息以外何一つとして吐き出させない。しかし、日夜苛烈の自己嫌悪に侵されているが故に何処までも尽きぬ飢えた貪欲を抱える自らの中で、今にも他に勝り表出せんとする感情がその内の何れかであるかなど歴然だ。たとえ己の思い違いであっても構わない。応えなければ、否、――応えたいと。…が、そんな葛藤の最中、不自然に途切れた音と妙に荒い彼の呼気に違和感を覚え口を開きかけると同時、弱々しく此方へ頭を預け、力なく背の腕を落とされては瞬く間に疑惑が確信へと変わり。「っレオーネ…! もしかして体調が、」上気した頬、首筋を伝う汗、肌へ張り付く白の衣服と、両肩を掴み体を離せば、視界に飛び込んで来た彼の艶めかしい姿態に思わず状況を忘れて生唾を飲み込み。慌てて朱に染め上げた頭を振って場違いの情欲を追い払うと、その代わりに訪れたのは彼の不調に繋がったであろう己の気遣いの欠如に基づく自責の念で。…もう少し彼の体調に気を配っていれば、込み上がる自罰的な感情に苦々しく眉間へ深い皺を刻むも、今はとにかく彼を休ませようと焦りの滲む憂慮の瞳を向けて)

…ッ、あの時、俺が――。……レオーネ、た、…立てる? 肩を貸すから、今すぐ君の部屋に…!


(/本当に多々暖かなお心遣いをありがとうございます…!当方も貴方様と紡ぐ物語を心より楽しませて頂いておりますので、レス頻度につきましては本当にお気遣いなく…!こちらはまったりとお待ちしております故、私生活を第一に、無理のないペースでお返事を頂けましたら幸いです。それでは、背後はこの辺りで失礼致しますね。色々とこちらの技量不足ばかりが目立ってしまい大変恐縮ですが、今後とも何卒宜しくお願い致します…!※こちら返信不要です)

  • No.292 by Leone Celadon  2018-10-15 22:55:30 


>Noah

――僕の、部屋……なんで? 何もない、けど……。

(塗れ澱んだ欲を孕んだ一声を受けて漏れ出した吐息が心地良く耳元を通り、その色から期待に応えることが出来たかとやんわりと弧を描いて。彼が喜んでくれるのならそれに越したことはないが、この状況下でさえ人の眼を気にするとは、我ながら何処まで腰抜けた弱者へと成り下がったのか。項に刻まれた印に秘められた意図も純色の音も彼の口から確りと受け取ったのに、不透明な恐怖が脳裏から離れずふわふわと地に足付かず浮つく回路が、穢れた我欲を増幅させ続けるも歪んだ視界は突如安息の闇に覆われて。目の前の世界がぐらつき視界を奪われたかと思えば、肌で感じていた彼が遠ざかり頭上から降る声色へと項垂れた重い頭を持ち上げ、上目に顔色を窺うと何やら焦り此方を気遣う様に困惑したまま口を開き。誤解が解消され脱力した拍子に本性を現した熱は、気怠くも素顔を晒し外界の眼を浴び続けた心身の一時的な疲労のためと、己が陥っている状況を掴めず疑問符を浮かべて。引かぬ火照りも背筋を駆ける寒気も、包まり開けた毛布によるもののはずなのに、忙しなく動く肩を握る掌と焦燥する瞳に動かされ、遊ばせた両脚へと意識を向けるべく視線を落とし。以前と変わり映えのない殺風景な自室へ赴く理由は皆目見当もつかないものの、熱に蝕まれ浮かされた思考ではその意図を探る気力も失せ、彼が望むならと言われるがまま築いた山をゆっくりと崩し。しかし、そこから先の動作へと移ろうともせず、促せば抵抗もせず従うも立ち上がったとしても棒切れのような足は頼りなく、支えがなければ足取りは覚束ないものであろう。部屋の有様があの日と違えるのは、先刻倒れ込んだ箇所に多少溜まった水滴が残り、鏡の側には無造作に脱ぎ捨てられた衣服が湿り気を帯びたまま重ねられ、外部との接触を拒むかのように窓もカーテンも閉め切られている程度。そして何より、ベッドの上に佇む仮面を託され主を待つ黒兎は、照らされた光の加減からか変わらぬ表情の奥で、何処か不安気な眼差しで扉の先を見詰めていて。)


(/いつも温かく寛大なお言葉をありがとうございます…! ここ数日少々風邪を拗らせて寝込んでいましたが、お言葉に甘えて十分な休息を取り身体を休ませたところ、無事治すことができました。愚息と仲良く身体を壊すとは…何たる不覚。お陰様で愚息に患わせた症状を体験することができましたが。笑。過ごしやすい気温にはなってきましたが季節の変わり目ですので、ご無理などなさらないようご自愛くださいませ。それでは、此方も背後はこの辺で失礼しますが、今後とも宜しく御願い致します…! ※こちら返信不要です。)

  • No.293 by Noah MacNeil  2018-10-18 20:10:24 



>Leone

えっ、だって、明らかに体調が……ッ、ひぁっ!? ――だ、だめっ! よくないっ、それ本当によくない…ッ!

(どうやら自身の不調に未だ自覚がないらしく、困惑の滲む返答に対し尚も心配げな言葉を続けようとした矢先、突如爆弾でも落とされたかのような立ちくらみに襲われ、慌てふためく頓狂な声と共に眼前の双眸を両手で覆い隠して。彼からすればさぞ奇異に映るに違いない言動だったが、熱を孕むも何処か覚束無い焦点のまま、弱々しく頬を染めて儚げに此方を見上げる紫紺の威力は凄まじく、再び迂闊な暴挙に駆り立てられる前にと咄嗟に彼の視界を塞いだだけむしろ理性的だ。しかし、結果的に彼の肌へ直に触れる事となった手の平から伝わる熱の高さに掻き乱された思考がさぁっと沈められては、一転痛ましげに顔をしかめ、そう間を置かずに目隠しの手を徐に引っ込めて。「やっぱり、…熱い。……ちゃんと、ベッドで休んだ方がいいよ」偶然とはいえ辛くも平静を取り戻すと、先の言通り彼の片腕を己の肩へと回し、その立ち上がりと歩行を補助しつつ、ゆっくりと彼の自室へと足を向け。…先の、一概に友情と片付けてしまうには些か度が過ぎるように思えた言動の数々は、全て熱に浮かされたが故の戯れだったのだろう。ただでさえ病に侵され弱った所に心の深傷へ付け込まれたのだとしたら、病身の発熱を恋情と勘違いしてしまっても致し方あるまい。自分如きにそれ程の情を向ける相手がいるはずもなければ、よもや同性である彼からなど望むべくもない話と、やけに都合良くも甘ったるい夢幻の正体を暴き得心すると同時、酷い消沈を覚えては自嘲気味に口端を僅かに歪ませて。――やがて、どうにか二階の彼の自室へと辿り着けば、先程雨に濡れた痕跡があちこちに残るものの、相も変わらず余計な奢侈のない整然とした室内に置かれたベッドへと近付き。主人の帰還を待ちかねていたのだろう、見慣れた腰袋を頭に乗せ鎮座する黒兎の隣へ彼を座らせては、魅惑極まる瞳を晒すだけではなく、危うい色香すら纏い始めたその様から若干視線を逸らしつつ、懸命に柔い言葉を投げ掛けて)

……ゆっくり休んで。…あ、あの、何かして欲しいこととか、欲しいものがあれば何でも言ってね…! ……でも、とりあえずは薬と水、かな…たぶん、俺の部屋にまだ少し風邪薬が残って…。

   

  • No.294 by Leone Celadon  2018-10-22 21:42:51 


>Noah

――そっか…お前に会いに来たんだ。“ネーロ”。ノアとちゃんと話せたよ、凄いでしょ。

(明らかにされていない疑問を投げて見上げた矢先、狼狽えながらもあわふたと伸ばされた両の手に視界を奪われて。普段なら呪いや自らの手によって覆い隠すそこに人の手が伸びようものならば、無意識に拒むものを本来の対面を果たせた彼だから弾くでもなく、直に触れられた自身のとは違う人の手の感覚に状況が呑み込めず。慣れぬこそばゆさに奇妙な心拍を打ち続けるも、浮かれ火照り切った肌に伝わる程よい温もりは気持ちの良いもので、寧ろ徐に解かれた束の間の感触に名残惜しくさえ思えて。促されるがままに身を預けた足取りで自室へと向かう最中、重たく垂れ下がった頭では碌に向けられもしないのに、フードの奥に隠れた傍らの彼の方を見遣り。体勢からも覗ける筈の無い彼の顔は案の定視界に捉えることもできないものの、忙しない動悸は決して危険を知らせるものではなく舞い上がるかのような騒ぎ様に、隣に彼を感じながらあの日の約束を果たせたとやんわりと目を細め。――そうこうしているうちに、見慣れた自室へと辿り着きベッドへと下ろされるや早々に寝転び、絶対の信頼を寄せる“黒兎”を抱き寄せ、落ち着く触り心地で柔らかい毛並みの背に小さなリップ音を零す。以前招いた時に紹介した親友に再び相まみえようと赴いたのであればこの飾り気のない部屋への来訪にも合点がいき、預けた腰袋を枕元へと粗雑に放り投げ片しては、住人の頭を撫でながらあどけない幼子のように嬉し気に立派に役目を果たした旨を報告し。初めの方こそ大人しく彼へと耳を傾けていたものの苦い思い出しかない言が出るや、年甲斐もなく体を繕わない駄々を零し抵抗を示すべく口元を黒き背に隠し埋め。けれど、咄嗟の言葉に反応しただけでその意図は汲み取れておらず、とろんとした瞳を瞬かせ小首を傾げる一方で、欲を刺激し惑わす甘言へと次々と畳み掛けるように問い掛けて。)

……やだ。呑みたくない…お腹は、空いたけど……薬は、やだ。欲しくない。………なんで、薬? それより、何でこっち見てくれないの? 何でもってどこまで? 何回でもいいの? そしたらもっと好きになる?

  • No.295 by Noah MacNeil  2018-10-25 20:57:38 



>Leone

えっ、え、…えっ!? 待って、えと…――す、好きに、って…ッ。

(ベッドへ辿り着くやいなや、親友だという黒兎に抱擁と軽いキスを振る舞い、親しげに話し掛け始めた彼の無邪気な言動を凝然と見て取り、少し驚いたように幾度かの瞬きを繰り返して。熱により思考能力が落ちているのか、平素に比べ随分と幼げな様子に魅了されるよりも先、「……いいなぁ」――俺にはそんなのやってくれないのに。出会い頭に彼から一身の愛情を受ける黒兎へいたく真面目な羨望と僅かな嫉妬心が込み上げては、傍らの彼にすら届くか否かの淡い音を無意識に落とし。ようやく此方へ意識が向けられた気配を悟り薬を呑むよう勧めるも、まさかの否を返された上、今まで幾度も繰り返してきた己の常套句に喰い付かれるとは予想だにせず、次々と捲し立てるかのような問い掛けに戸惑いの満ちた声を上げて。しかし、問われたそれらに確りと応えるべく、愛らしさ極まる仕草や率直の言に乱れる心音を堪えては、少ししゃがんで手の平を彼の頭部へと伸ばし、そっと宥めるように優しく滑らせて。病身とはいえ仮にも一つ歳上の成人男性に対する振る舞いではないが、既に彼を庇護欲の対象と捉え、密かに“あの子”呼ばわりまでしている己が、今更そんな所業に違和や抵抗を感じる訳はなく。「……どこまででも、何回でも。…君の願いなら、俺は何でも叶えるよ。……その、好き、とか…さっきの“我儘”も、本当にちゃんと聞くつもりだから…」たとえリビングでのそれが熱に浮かされてのうわ言に過ぎず、彼が内に抱くものが己と同種のものではなかったとしても、素の自分を一層肯定し認めてくれる相手が欲しいというのは本心だろう。さらさらと指の隙間から零れ落ちる滑らかな髪の感触を味わいながら、今にも蕩け落ちそうな紫紺へ愛おしげな微笑みと心からの言葉を返し。しかし、案の定早々に限界が訪れては、頭を撫でていた手を己の口元へ持っていくと、困り果てたように頬を赤く染めて瞼を伏せ、不自然に空いた間や挙動を誤魔化すべく再度口を開いて)

っ…、あっあぁでも、えっと……薬は、一応呑んで欲しいかな…。おっ、お腹が空いたのなら、何か食べ物も持ってくる、し…。どのくらい効くかは分からないけど、あの…少し熱があるみたいだし…心配だから……。

  • No.296 by Leone Celadon  2018-10-30 07:01:18 


>Noah

(幼稚な反抗を見せようとも厭きれるでもなく宥めるように腰を落とし、柔らかくも流れるような所作で繰り返し頭を撫でながら微笑み、包み隠さず贅沢な我儘へ向けられた好意に朱を注ぎ。思慮の浅い問い掛けだけでなく先の全ての欲をも含んだ回答は、ひどく身勝手なものさえ肯定し快美なものと心が躍り、愛おしく奏でられる一音に有り余る熱気が助長されて。呪いの有無を問わず受け入れ忌まわしい自己への承認し赦しを与えてくれる彼と、心身への癒しを与えるだけでなく良き話し相手である親しい黒兎に囲まれ、穏やかに広がる夢見心地な一時に朗らかな笑みを浮かべ。髪の上を滑る手の平が不意に途切れ離れると、尚もそれを稚気に強請るかの如く追いかけ裾へと手を伸ばすも、熱に蝕まれた景色の中でも敏感に感じ取る表情が彼によって彩られれば、求めるのを躊躇させ居場所を無くした手を宙にさ迷わせて。何やら困窮した様子に息が詰まり逡巡してもたついてる間に、再び薬を勧めつつ告げられた言に口を尖らせるも、自身の不調を諭す引っ掛かる物言いに飛びかけていた理性が多少なりとも戻り始め。今日の心身共に堪える幾つもの要因が重なり合ったものが原因ならば、身を蝕み火照らせるも止まらぬ寒気と鉛のように重たく気怠い身体も、一連の彼の言動への合点がいくと同時に自身の見当違いな対応が浮き彫りになり。伸ばした手を戻しつつ腕の中の黒き背へと顔を埋めると、頬を染める朱は羞恥の色へと移り行き思考を支配していた熱は目頭を熱くさせ、踊らされたとはいえ何を舞い上がっていたのかと澱んだ欲を揉み消して。蝕む熱は認識した途端に一層に己へと襲い掛かり、身震いする毎に独り奈落へと突き落とされたかのような漠然とした恐怖に苛まれながら、思考の隙間に埋め尽くされた不安が拭えずに鼻にかかった声で端的に矛盾した要望を口にして。)

……わかった。ちゃんと、呑む。我儘…言ったから。温かくて…軽いものなら、何でもいい。――熱い……ノア、やだ…側に居て。何処にも行かないで…一人はやだ。何も食べなくていい…


  • No.297 by Noah MacNeil  2018-10-31 21:14:17 



>Leone

――…ん、分かった。大丈夫だよ、レオーネ。君がそう言うなら…俺は、ずっとそばに居るから。…大丈夫、離れたりなんかしない。…安心して休んで。

(はたして己のたどたどしい物言いで納得して貰えただろうかと落とした視線をあちらこちらへさ迷わせていたが、ややあって承諾の音が鼓膜を揺らすとほっと胸を撫で下ろし、伏せた瞼を持ち上げて。改めて視界に収めた彼は腕の中の黒兎へ顔を埋めており表情こそ伺えなかったが、続く矛盾の返答に宿る怖気混じりの憂心に、心揺さぶられ緩みかけた頬を硬くして。身を病んだ為に一時的に人恋しく気弱になっているに過ぎないと頭では承知しているのに、自らを乞い求める音を受けて息を詰め、忽ち甘ったるい錯誤に陥りかける己が酷く浅ましい。煩わしく沸き上がる熱情に耐えながら、震える彼の身へそっと上布団を掛けて床へ膝を着き、先程は掴めなかったその手を一つ黒兎から奪い去って。まるで壊れやすく繊細な硝子細工にでも触れるかの如く両の手で包むように柔く握り締めては、病身の彼を脅かす不安心を取り払うべく穏やかな微笑みと共に言葉を紡ぐ。確かに、出来れば薬と栄養のある物を摂取してから休んで欲しいというのが本音ではあるし、その瞳の放つ魔力や普段に増して素直で愛らしい仕草の数々に今にも木っ端微塵に砕かれそうな自制心から鑑みても一度退室し心の安寧を得たい所ではあったが、よもやこんな状態の彼を捨て置けるはずもない。せめて彼が落ち着きを取り戻すか一度眠りに落ちるのを見届けてから、間を置いてそれらを届けるべきだろうと思考を走らせるも、かといってそれまで堪えられる自信はどうにも持てずに。中々窮した現状に手中へ閉じ込めた彼の熱をきゅうと握り、やむ無く不審な挙動の理由を一部曖昧に明かす事にして。)

でっ、でも……あの…出来たらそのまま、あんまりこっちを見ないでくれると……い、今の君の瞳は、俺にはちょっと……刺激が、強くて…。

 

  • No.298 by Leone Celadon  2018-11-04 21:49:33 


>Noah

――なんで…今見ちゃダメなの? 刺激って…? ……ノアの…好きな色と、関係がある? それ、とも……、ん…。

(以前にもこの慣れぬ土地へ降り立った間もない日に故郷を想いながら臥せった記憶が重なり、抑えようのない本能から無意識に人肌を求める先の矛盾も気付かずに、視界を塞ぎこの悍ましい支配を耐えては眠りへと落ち蓋をする時を待ち続け。道化の茶番にまで付き合う義理は無かろうに、この病身を案じてかこの場に居座り寒気の訴えを鎮めんと徐に上布団を掛け、無様に帰った臆病な意思を連れ出すかのように黒兎の背に戻した手を引かれ、奥底で願った彼の下へと誘われ包まれて。胸の内を潜む憂いを和らげる大きな安らぎを施す手中へ、僅かに視線を持ち上げしかと包まれ重なった温もりを見遣り、感触を味わうように何度も握り直しては頬を緩めてはにかんで。次いで、明言を避けては躊躇い気味に言葉を詰まらせ、熱に浮かされながらも彼を視界に留めようと向けたがる瞳への要望として、並べられた不透明な理由に堪らず疑問符を浮かべ。火照りが引かぬ状態ではあれど本来の友好の証を手にした今、目の前の観客の視線は負担にもならず寧ろ喜ばしいものへと移り変わりつつあるのだが、休息への催促なのか気がかりな意図への率直な問いを投げるも大人しく視線を外し寝そべり。仮面の裏の秘密を明かした時、己の瞳に宿りし色は彼にとっては一番の色であるらしいが、それがこの状況下において画家としての才能へ刺激を及ぼしているのだろうか。色彩に疎い己には感受しきれないものでも映し出されているのか、若しくは見慣れぬ愚か者に至らぬ汚点があったのか、それとも――。思考を巡らそうにも程よい重みに身を包まれていると、次第に柔らかく安堵のある温もりが全身に行き渡り、その心地良さに瞼を閉じかけ夢と現の境目をぼんやりとさ迷い始めて。)

  • No.299 by Noah MacNeil  2018-11-07 19:25:16 



>Leone

…ぁ、う…っ。……それは、あの、それもある、けど……ッだって…君が…

(両膝を着いてその場に腰を下ろせば、包む手を幾度も握り返した末に細められた無垢な瞳が、己の手だけではなく心の臓までをも鷲掴んで。頬を彩る朱を一層濃くし、どうしようもなくおろおろと覚束無い言葉を散らす醜態振りは、もはやどちらが病に侵されているのかすら判然としないような有様だろう。一応友人関係にあるとはいえ、そのあまりの無防備ぶりには、彼の身の安全がどれほど脆くか細い均衡の上に保たれているかという事を多少なりとも警告しておくべきではと思案しないでもないが、培われた信頼を自ら打ち崩す事も躊躇われては無様に返答に窮して。先刻、自分に溺れて良いなどと我が身には甚だ過ぎた甘言を貰ったものの、やはり彼がこの“恋心”と呼ぶには余りに穢らわしい依存を、執着を、夥しい迄の欲心を確り認識しそんな言葉を差し出したとは到底考えにくく。堪らなく胸を焦がす熱情を煽る色をよりにもよって彼が有している事実が己にとって如何に致命傷なのか、今になってそんな事が嫌になるほど身に染みて。しかし、やはり心身共に疲れが溜まっていたのか、布団を被せてやれば直ぐにうつらうつらと瞼を閉じかける彼の様子に、不意に安堵と共に少しの魔が心中に差し込む。…今ならば、たとえ如何様な答えを落としたとして、その全てが曖昧に霞む夢現の中へと消えてくれるだろうか。そんな油断と先の嬉色を灯す紫紺の記憶が、躊躇いに無為の開閉を繰り返す口を滑らせて。未だにその可憐な容貌と普段の彼の言動とに少しの違和も見出すことなく、その双眸を厭う理由すら全く見当も付けていないが為に、今にも紡がれんとする率直の音に誤魔化しや気遣いの類いが含まれることすらない。視線は包み込んだ彼の白い手の甲へと落としたまま、愛でるように親指で軽くそれを撫でると切なげに眉を下げ、ぽそりと端的な解を零して。)

――…君が、あんまり可愛いから……悪いこと、しそうになる。

  • No.300 by Leone Celadon  2018-11-13 12:31:34 


(/いつもいつもお世話になっております。愚息の背後です。実はここ数日、一つ用事を片したらすぐ次が来たりと少々立て込んでしまいまして…筆をとる時間が思うように取れず、ずるずると今日を迎えてしまいました。長々とお待たせしてしまい誠に申し訳ありません……。

お返事は今日の夜or明日の午前中辺りになると思われます。ご一報が遅くなり大変ご迷惑をおかけしました…今の所用が片せば直ぐにでもお返事をご用意できますので、大変恐縮なのですがもう少々お時間をいただければ幸いです…! 長々と大変失礼致しました。※こちら返信不要です。)

  • No.301 by Leone Celadon  2018-11-14 06:17:34 


>Noah

…可愛く、ない……僕は、セラドンのッ……――、悪い、こと……? 悪戯、するの…? 別に…いいけど……。

(蓄積された疲労によって限界間近の微睡みに右往左往しながら、尚も繋がれ続ける手へと意識を向けるものの、重く圧し掛かった霞んだ誘惑は視界だけでなく耳にも影響を及ぼし始め。訥々と曖昧に通り抜ける音を重たい瞼を持ち上げつつ味わい、心中へと喜色を浸透させ描いた弧を崩さずに、手の甲を柔らかに滑らす感触に一層に夢の世界へと誘われて。視界の端で何やら熱を帯び彼の頬もまた朱く染まりっているようにも受け取れるも、己と同じく傍らに相手への安らぎの感覚を共有し、臆病者への赦しとして表立った色に違いない。でなければ、歪んだ欲を抱いたこの身に不相応な底知れぬ慈愛を強請り続ける明白で、空虚な器へしかと身の丈を知らしめなければ惨劇のような奈落へと落ち、後の祭りになるのは目に見えている。ただただ注がれる好意に酔い痴れて乾いた欲求を満たしては、生かされる赦しを肝に銘じながら目を瞑った矢先、零された言に反射するように指先がピクリと反応して。正常な歯車が熱に浮かれたまま受けた愛でる音は、体を繕えずに幼子同然の姿へは慣れ親しんだものではあるが、踏み間違えた惨劇を示す凶器へと変わるそれと同等と判別され閉じた瞳をぎゅっと瞑り。思慮分別も付かない睡魔に翻弄され主張もまとまらず、目に見えた反抗は包まれたままの拳を固く握り、安直な反論も寝惚け声をぽつぽつと零すのみ。けれど、後に続く浮ついた色に意識が移るとそれを復唱しては強張らせたものを緩ませ、童心を擽る戯れと結びつけながら真意を知らぬ解へと許容を示し。我儘放題に振る舞い強いた身としては、彼が抱いている欲を叶えなければ貰ってばかりで釣り合わず、明かされた願いを聞き入れ尽くせるだけ尽くすのだが。葛藤を続ける彼の気も知らずまるで緊張感のない身を捩ると、落ち着かない脇を締めるために絡ませたままの手を引きつつ、夢の中へと落ちていきそうな浅い寝息を立て始めて。)


(/大っっっっ変、長らくお待たせしてしまい重ね重ね申し訳ありませんでした……! 雪崩のように降りかかってきた仕事がようやっと一段落し、続きの物語を紡ぎに参った所存でございます。当方の不手際でご不快の念を抱かせてしまい深くお詫び申し上げます。今後、このような事態を招かないよう努めてまいりたいと思います…!※此方返信不要です。
此方から申し出ておきながら技量不足で返しづらいロルにも関わらず、感極まる素敵な息子様をありがとうございます。そろそろキリの良い所まで辿り着きそうですが、如何致しましょうか。介抱するも翌日に移るも、それ以外でも大歓迎ですので…ご希望の形をお教えいただければ幸いです。)


  • No.302 by Noah MacNeil  2018-11-16 21:32:59 



>Leone

あ、ごめ……っい、良いって…!? だッ、駄目…だめだよ、そんなの……。レオーネは…もうちょっと、俺を――……あ、寝ちゃった、のか…。

(己を魅了し囚えんとする紫紺が逸れた事により気が緩み、いよいよ頬に集う熱が溢れ唇から零れた仄かの彩り。それを受けての眠たげな虚ろの反論に何やら家名までをも持ち出しては、硬く閉ざされた双眸と手中にて成る拳の感触に反射的な謝辞が喉をついて。後半はともかく、前半は純然たる褒め言葉という認識だったのだが、何か彼の気に障ってしまったのだろうか。そもそもが男性に対する形容詞としてはあまり適切でないという発想自体に欠けるが故に、示された挙動の要因にはどうにも辿り着けず面食らい。続く此方の真意にまるで届いていないらしき許容には、慌てて頭を振り軽々に差し出してしまった欲の一端を即座に弱々しい語調で引っ込めて。確かに同性間に関する知識の欠如と経験の乏しさから、この場で彼に対し仕出かすだろう悪事など精々が悪戯の範疇内であると言えなくもないのかもしれないが、しかし己の尺度においては軽い程度などとよもや思える筈もない。長い睫毛を伏せ、紡がれ始めた小さな吐息の音に気が付いた途端、肩透かしのような拍子抜けと途方もない安堵感が去来してはそっと凝り固まった肩の力を抜いて。引かれた手をそのまま片方に任せ、もう一方を己の枕とすると、軽くベッドへもたれ長く長く詰めていた息をゆっくりと吐き出す。「……なにも…俺の気持ちなんかに、応えてくれなくてもいいんだ。…こうして君が傍に居てくれるだけで俺はもう十分で、幸せで、だから……だから、」ずっと傍に居ると約束した以上、彼が眠りについたところでこの場を離れるつもりなど毛頭ない。あどけない眼前の寝顔をフード奥に潜む熱の籠った瞳で見詰めると、それを罪悪感にゆるり細めつつ淡く落とした呟きは何処か自分に言い聞かせるような響きを伴って。未だ彼と行動を共にしてからほんの半日すら経過してはいないのだが、それはもう言葉に尽くせない激震に身を揺るがされるばかりの密度の濃い時を経て既に疲労困憊気味であったせいか、己にも僅かながら睡魔の影が忍び寄る気配を感じ取り。それに抗うことなく一層上体をベッドへと預けると、最後に刻印がある筈の首筋へ閉じかけの暗い双眸を微かに向けては、意識を手放す間際、密やかに澱む愛執を薄っすらと開いた唇に滲ませて)

だから……――もう、絶対に逃がさない。



(お忙しい中、ご丁寧に御一報頂きまして誠にありがとうございました。何かと忙しい時期かと存じますので、どうか気に病まないで下さいませ。こうして貴方様に長くお相手頂けているだけで、本当に幸甚の至りですので…! あまり気負わず、お好きなペースでお返事頂ければ嬉しいです!※こちら返信不要です。
返しづらいなどととんでもございません、ほとほと何処までも天井を知らない息子様の愛らしさに愚息共々悶えては非常に楽しませて頂いておりましたとも…! これからの展開につきましては、出来ればまだもう少し弱った息子様を看病させていただけたらなと。数時間後に目覚めるのでも翌日でもどちらでも構いませんので、愚息を起こしていただければ今度こそ食事か何かご用意させて頂きます! また、今回もやたらだらだらと長文のレス返しとなってしまいましたが、短く返して頂いて全く構いませんので、お好きな文字数でお相手いただければ幸いです。)

 

  • No.303 by Leone Celadon  2018-11-21 04:28:57 


>Noah

――ノア…寝てる…。もしかして、ずっと…? ……ホント、ずるいな。

(夢の世界に招かれてから時計の長い針が一周程度した頃、ふと心地の良い浅い眠りから帰還すると、ぼんやりとした視界の中で黒兎の出迎えを受けて。暫しの休息を経て、幾らか正常を取り戻しつつある熱は未だ残り火となり頬を仄かな朱で染めては、落ち着きを見せ始めた重たい身体は睡魔の乗ったものへと成り変わり。腕の中で納まる親友へ目覚めの挨拶をとその背を撫でようとした矢先、上に乗せ預けたままの手に普段と違う温かな感触を覚えて視線を向ければ、飛び込んできた光景に目を見開き。重なり合ったまま手を見るや上体を起こし繋がり先の主を覗き込めば、傍らですやすやと寝入る彼の姿にぽつりと上記を零し、思わず見惚れそうな寝顔に目を細めて。浮かされたがためにちぐはぐな夢幻の中で、確かに我儘として乞うたこととはいえ、この貧弱の手を解くのは容易かろうに。律儀なままの手をそっと引き絡み直しては、火照る頬を彼の手の甲で愛おし気に滑らせ、徐に目を瞑ると思い思いの言葉を並べる。「D'ora in poi voglio sempre stare al tuo fianco.――……ありがとう、ごめんね。」――理解を得られずとも、届かなくとも、ただ形にできればそれでいい。それこそ、仮面の下に隠した邪な欲を暴かれでもされたらひやりとして怖くなってしまうから、伝わらずにさらりと流せてしまう母国の形を身勝手な自己満足として消費する。もっとも、胸の内に潜むこの激動を旋律の狂いなく直す場合、如何様に表すのが良いのかが分からないだけなのだけれど。…いや、それも建前に過ぎないだけで、慣れてしまった隠し事を知られずに、ただ彼には変わらずに笑って傍にいてほしいから。浮かれた十字架を背負うのは一人でもできるのだから、足枷を受けるのは自分だけでいいと、脆く淡い幻想を抱きながら尊い彼の手に頬擦りをし。詰まる息を細く吐き捨てては伏せた瞼を持ち上げ、名残惜しい手を解き落とさぬよう黒き背に温かな手を任せれば、若干の熱を纏わせつつも空いた手を彼の肩に乗せ柔らかな口調と共に幾度か揺すり起こして。)

…ほら、起きて。ねぇってば……ノア、こっち見てよ。


(/何とも慈悲深い寛大なお言葉をありがとうございます…! 気が付けば半年以上もお付き合いいただいて…もう感謝してもしきれない程で、愚息共々貴方様に付いていく所存です…!!※此方返信不要です。
いつの日か挑戦してみたいと温めていた展開は思いの外難しく、果たしてこれで良いのかと苦悩していたのですが…楽しんでもらえていたようで何よりです。もし負担であればこのまま続行希望だなんて、愚息揃って贅沢な事は言えないと思っていましたので、その申し出は大変有難くぜひぜひ看病してやってください。折角ですので、まだ熱の抜けきってない小一時間後でお返しさせていただきました。さてさて、息子様が寝ているのを他所に、この機会を逃してはいけないとばかりにたらたらと駄文を失礼しました。何分語学に疎い当方がない頭を捻って並べた愚息の言葉は、全く…これで合っているのか。多少疑問の余地がありますが無能な頭では無駄な足掻きになりかねないので、誤りがあったら大変申し訳ありません…。例の如く愚息の言葉の意図もご用意しておりますので、必要とあらばお申し付け頂ければと思います。)


  • No.304 by Noah MacNeil  2018-11-23 07:39:29 



>Leone

――…ん…、れお…ね……?

(よく、夢を見る。それも生来の過度に悲観的な思考回路が要因か、どちらかといえば悪夢に苛まれる事が多い。…特に、彼が絡む悪夢といえば、すべからく最悪の末路と最低の目覚めを己にもたらせる物なのだが。幸か不幸か、今日この時ばかりは日頃の傾向に当てはまらず、与えられた少しの刺激と信じられない程柔く温かな、けれど心臓をきゅうと切なく締める音に起床を促されても尚、心は先の甘やかな夢に浸かり切ったままで。一応開閉こそしたものの、薄ぼんやりと焦点の合わぬ瞳で見上げた先の優しい蒼の色味に、手枕から徐に持ち上げた朧の頭はこれが夢の続きであると安易に誤認して。「――…レオーネ」寝起き特有の少し掠れた声で、まずは何よりも一等愛しい音の連なりを。続け臆することなく眼前の紫紺と視線を絡めては、ふにゃりと柔く蕩けるように表情を緩ませ。「レオーネ…レオーネだ、」まるでそれ以外の言葉を知らないかのように、恐ろしい迄に優しく、真綿で包むように丁寧に、幾重にも彼の名を重ねていく。最早それを遠ざける必要もないとばかりに、その双眸を確り捉え本格的に体を起こしては、いつの間にか離れてしまった熱を無意識下に求め、柔らかな兎の背に置かれていた手を彼の頬へと。触れた先の滑らかな感触はリビングでの、それこそ夢現のような一時を微かに想起させ、未だに灯る病熱も己と同じ類いのそれに違いないと真の覚醒を促すには至らない。果てには、欠片の憂いすらも除かれた無垢の微笑を一層に深めつつ、ごく自然な仕草で反対の頬へと顔を寄せ――このまま特段抵抗を示されなければ、瞼を伏せての軽い口付けを施そうと)


(展開任せに楽しませて頂くばかりで、貴方様の苦悩に気付かず誠に申し訳ございません…! こちら完膚なきまでに病身の息子様の魅力にやられておりましたゆえ負担などという事は全くありませんが、ただ貴方様に楽しんでいただけているのかが唯一気掛かりですので、何かご要望や相談等ありましたら、どうぞお気軽に仰っていただければ幸いです。こういった方向に話を持って行きたい、などでもお伝え頂ければ精一杯尽力致しますので…! 
えー…食事をご用意すると言いつつ、折角の寝起きシチュと普段より短い割に多動気味に好き勝手やらかしてしまっておりますが、どうぞご自由に描写を一部蹴るなり突き飛ばして正気に戻すなりなんなりと…すみません。そ、そしてまたなんと素敵なイタリア語を…! 意味を調べましたところ、その後の流れといい天使を見た気分になりました…可愛い…。…そろそろ愚息には、こっそりとイタリア語の勉強でもさせておいた方がいいかもしれませんね、笑)

  • No.305 by Leone Celadon  2018-11-25 06:34:39 


>Noah

――……えっ、ぁ……ノア……?

(まだ彼の中の夢幻が織り成す微睡みに浸っているのか、呼びかけに甘く惚けたまま答えては己の姿が視界に入るなり、緩めて向けられた笑みに甲高く鼓動が飛び跳ねる。奏でる一音までも蕩けた好意に、静まったと過信していた熱が忙しなく騒ぎ立てるようで、続けざまに連呼される名は妙に擽ったい。もしや欲深な戯言を聞かれでもしていたのではと、有りもしない憶測が駆け巡っては、浮かされた熱に表立った頬がみるみるうちに紅潮に染まり。けれど、それすらも見逃さずに頬へと伸びる手は、先の何処かの御伽話のような夢幻を鮮明に想起させ、再び甘い煌めきを纏った黒き騎士の誓約が交わされでもしたらと、たじろいでは恥に耐え兼ね目線を泳がせ。まるで道化への慈悲に零された甘言の時と変わらぬ対面に、気を紛らわすべく声を掛けようとしたのも束の間、流れるような迷いのない施しが頬に落とされて。滑らかな仕草のあまり、その感触に覚えはあるものの、己の身に何が起きたのか飲み込めず呆然と音を漏らし。母国では挨拶代わりに日常的に溶け込まれているそれは、一般に頬を合わせ音を鳴らするものを指した筈で、親密な相手に対してであれば彼のそれも間違いではなく寧ろ正しいものではあるが。これまで積み重ねてきた身勝手に押し付けた欲への唐突な仕返しにしては似つかないその意図を汲み取れず、これが眠る前に告げられた悪戯に値するのか、それとも単なる挨拶に過ぎないのかと困惑の渦を巻き。不意を突かれ床に就く前よりも激しさを増して耳まで色付かせた火照りは、思考だけに飽き足らず胸の奥までも熱く締め付けさせられては、堪らず彼の肩を押し出しつつ顔を逸らし。自身でも恐ろしく制御できない有様を悟られるよう、病身を装って身を包む上布団を掛け直し縮こまりながら、寝惚けたままの彼へ目覚めを促すも動揺を仕舞えぬまま我儘を押し付けて。)

ノアッ! 起きて、我儘言うから。起きなかったら絶交だから…! ……ええっと…水っ。喉乾いた、熱い…飲みたいから、持ってきて。…ダメ、かな?


(/あばばばばっ…口下手故に誤解を招きかねず大変失礼しました。頭の中で思い描けても文に起こす時に手間取る自身を嘆いているだけですので…貴方様がお気に病む必要は一切ございませんのでご安心くださいませ! 当方も幾度となく息子様の魅力に癒されては悶えての繰り返しで…いつもご馳走様です。笑。
展開に関しましても、大枠しか決めずに提案させていただいただけですので、ここまで広げていただいて本当にありがとうございます。とはいえ、貴方様に憂いが残ってしまうのが気掛かりで、少々本展開の意図をば。結論から申しますと、先にお話しした通りやってみたかった願望と、息子様に甘えたかったというのが本音でして…はい、お恥ずかしい。その中で分岐やらを作りつつ、楽しみながらも今に至る次第ですので、このままお好きな形で回して頂ければ…!
これからも愚息はイタリア語を油断しながら零してる気がしますので、こっそり学んだ息子様に筒抜けになるのも面白いかもしれませんね。)

  • No.306 by Noah MacNeil  2018-11-27 07:35:02 



>Leone

…ふふ。林檎みたいになっちゃったね。……あ、もう。レオーネ…――逃げないで。…俺の事、見てよ。ずっと、俺だけを……ねぇ…

(柔く頬へと触れた唇を離せば、既に濃く色付けられていた紅が一層その色を増したのを視認し、ついへにゃへにゃと締まりのない笑みを浮かべ。純朴にも耳まで染め上げた赤味は、とある赤い果実を連想させ如何にも美味しそうで――それこそ、歯牙を突き立て丸齧りにしてしまいたくなる。さすが夢というだけあって、こうまで色良い反応を示してくれる愛しい彼の虚像に、欲を煽られ自然己の唇を赤い舌でちろと舐めては、更なる情の発露をと再度顔を寄せようとした所で静止の手が入り。己を引き離し布団の中に身を縮めてしまった彼へ少しばかり不満げな瞳を向けつつ、仕方が無いとばかりに短い吐息を零す。が、それは不承や容赦を示すような生易しい物などでは断じてなく、すぐさまその枕元へ片手を付き、ずいと躊躇なく身を寄せて。軽く覆い被さるように落とした陶酔の囁きとは裏腹に、口許へ緩やかな微笑を描きつつ見下ろす双眸をすうと細めては、獲物を前にした捕食者かの如き眼光を刹那に灯し。「――ッ!? っぜ、絶交…!?」しかし突如飛び出した不穏極まりない単語に思わずびくっと体が跳ね、顔を青ざめると共に慌てて身を大仰に引いて。それまで心身を色濃く纏っていた微睡みなど一息に払われては、未だ己の仕出かした悪事や現在の状況を省みる余裕こそ取り戻せていないものの、兎角その我儘を聞き届けなければと狼狽える頭の回転率を必死に引き上げ「だっ、駄目なわけないよ…! えっと…み、水ッ、水だね! すぐに持ってくるから…!」先刻の危うい寝惚け振りも何処へやら、常の吃音を撒き散らしながら酷い焦りの滲む承諾を示し、ぐるりと身を回すように立ち上がる。脇目も振らず、今にももつれ転けそうな慌ただしい足取りの下、どたばたと派手な騒音を引き連れ急ぎ部屋を後にして。)

(そうでしたか…!恐れ多いお言葉をありがとうございます。貴方様にも楽しんでいただけている様でほっといたしました、相も変わらず読解力に欠けるが故に何度も読み違いを本当に申し訳ありません…!
どうにもつい深読みをしておりましたようで…お気遣い感謝致します。此方としましても息子様をそれはもう甘やかしたくて愛でたくて仕方が無く、そういった展開は大歓迎です! はたして愚息にまともな病人の看護が出来るのかは怪しいところもありますが、精一杯努めさせて頂きますね。
なんという美味しい展開…まだまだ看病を楽しませて頂きたいので何時の事になるかは分かりませんが、次の時間経過時には必ずや多少なりとも勉強させておきます…!※こちら返信ご自由に)

  • No.307 by Leone Celadon  2018-12-01 22:58:05 


>Noah

え、あ、ちょっ……――ノア…行っちゃった。

(過激な挨拶を打破する不本意な言を真に受け、我に返るなり血相を変えあわふたと脱兎の如く駆けた背には、自然と伸びた手は届くはずもなく虚空を掴み。彼が扉の先へと消えた途端、人肌の感じられぬ静まり返った自室に残されては、いよいよもって歯止めの効かない激動がぽろぽろと流れ落ちる雫となって表れて。訳も分からず何度袖口で擦ろうとも溢れ出す涙は、塞ぎ隠してきた泥を代弁するかのように現実を見せつけ、痛い所を突かれた願いは夢幻を歪ませ反響し続ける。「…逃げて、ない。僕は…何で……。違う、違うよね…?」傍に寄り添う無口な親友へと語り掛けても返答が得られるわけもなく、染み付いた防衛本能の一手は歪な私欲の塊を一層に募らせ、抱いた形への是非も付けることのできない悶々とした渦に心の臓が締め付けられて。それでもこの背筋が凍るような悍ましさは、先の溢れんばかりに施された温もりに近づきすぎたからで、頬の熱と共に高まる鼓動も寒気を訴える身震いも病身のせいと暗示をかける。朧げな記憶を頼りに夢現に落ちる前まで遡れば、同様の我儘に覚えがあるもそれを先に押し付けた者が今更背けることなど――口を濁す躊躇いしか生まれない違和に色濃い影を落とす。あの熱が恋しいと欲する我儘が絶えないのは、醜悪な欲を押し殺し偽善の体へと塗り固めても、いつの間にか有りの儘を受け入れられているような感覚で憎めずに。赤く腫らした目を強引に抑え込むと、汗で纏わり付く衣服を彼の居ぬ間に替えてしまおうと腰を上げた矢先、ぐらりと浮遊感漂う眩みに襲われベッドから鈍い音を立てて横転し。過度な渇きを覚える身を起こそうにも鉛のように重く圧し掛かる倦怠感に抗えず、漂い蝕み続ける病身の魔の手に苛まれては、小さな呻き声を洩らしながら床に蹲って。)


(/お待たせしました。今年もついに今月を残すだけになりましたね…日に日に気温が下がってきましたがいかがお過ごしでしょうか。此方は堪らず暖房器具を使い始めました。笑。
毎度のことながらこの若輩者にご配慮いただき、貴方様の誠実さ、人柄の良さが伝わってまいります。いつも息子様には惚れ惚れさせていただいておりますので…思う存分愚息を可愛がってやってください! 何時でも楽しみにしておりますので、ぜひぜひ折を見てその展開も混ぜていきましょう。※こちら返信ご自由に)

  • No.308 by Noah MacNeil  2018-12-04 07:05:42 



>Leone

…………、よし、死のう。…やっぱり、俺なんかが身の丈も弁えず馬鹿げた夢なんて見るべきじゃなかったんだ。それを違えたから、だから、よりにもよって弱ってるあの子にあんな…あぁあぁ……絶対、気持ち悪いって…っ何を勘違いして調子に乗ってるんだって思われた…! せっかく頼ってくれたのに…どうして俺はいつもいつも……。

(あれから、ただ飲み物を用意するにしては少しばかり長い時間を経て。ふと眠る前に彼が空腹を訴えていた事を思い出し、水を用意するついでにとレトルトのチキンヌードルスープをトレーに乗せた所で、机上に両手を付いては独りグダグダと強烈な自己嫌悪に苛まれ動けずに。すぐに要望の品を届けるとは言ったものの、あれ程の悪事を働いておきながら、一体全体どんな顔で彼に会いに行けば良いのか。一応頬への口付けは現住地において挨拶に留まらない事もないのやもしれないが、しかしそれにしても男同士で、というのはあまり見かけないようにも思え。絵に傾倒する余り一般教養どころか常識すら割と欠落している己の判断基準にあまり自信はないが、絶交などという不穏な単語を持ち出された事から鑑みても、彼に相当の不快感を与えてしまったのは間違いない。だって、あれ程に頬を朱に染め、恥じらいに瞳を逸らし、果てには布団の中へと逃げ込んでしまうなんて――「…すっごく、可愛かったなぁ」…いや、そうじゃなくて! 早急に贖罪の方法を考えなければならないというのに、彼の気も知らず単なる病身故の症状を著しく曲解し、忽ち横道へ逸れんとする愚か極まりない頭をガンッと強く机に打ち付け制裁を。至極条件反射的な言動だったが、額に赤味を帯び重々しく響き始めた鈍痛により邪念や憂心が一時払われると、いい加減に病身の彼の元へ戻らねばと勢いのままトレーを掴み。次いで、急ぎ足にて階段を登り彼の部屋前へと至れば、未だ躊躇いの滲む数度の控えめなノック音の後、ひどく恐縮気味な謝辞と共にゆっくりと扉を開く。…しかし、目当ての彼はベッド上にはおらず、代わりに床で蹲るその姿に息を飲むと同時、弾かれたように手中の物を乱暴に床へ置き、再度室内に慌ただしい足音を響かせて。うつ伏せの身体を起こすべく腕を差し入れ仰向けにすると、強い狼狽を表情に宿し、心配そうに腕の中の彼を覗き込み。)

あ、あの……あの、レオーネ、さっきはごめ…――ッ!? どっ、どうしたの! 大丈夫…!? もしかして、熱が上がって…ッ。


(/こちらは背後が寒がりゆえ、一ヶ月前には既に暖房器具を引っ張り出しておりましたね…まだまだ夏真っ盛り中のC達が少々羨ましいです、笑。何かと忙しなく肌寒い時節となりましたが、どうかお身体には気を付けてお過ごし下さいね。
こちらこそ、貴方様の寛大さやお優しさにはいつもいつも感謝するばかりで…! また、大変に嬉しいご許可まで本当にありがとうございます。ではでは、ちょっと例の如く愚息の方が悲愴で極めて面倒な性格故にすんなりとはいかない事があるやもしれませんが、お言葉に甘え全力で可愛がらせていだきたく思います…!※こちら返信不要です)

 

  • No.309 by Leone Celadon  2018-12-08 16:31:18 


>Noah

……ん、赤い…痛そう。…でも、かわいい。よくできて――ッ!? ぇ、ぁ…っや、あの……、……

(浮かされた熱に蝕まれ滞った澱みを吐き出すも軽くなるどころか、寧ろ不安を掻き立て苦痛を煽る重音が響くばかりで、眉間に寄る皺が増し目の前を覆う闇が深くなり。苦悶に満ちたまま暗闇へ逃げ帰ると、愚者を出迎えるのは脳裏に焼き付いている己を囲う凄惨な眼。何故望んだことを受け入れないのか、何時まで進展のない茶番に浸れば気が済むのかと、あの頃から変わらず淡々と問い掛けてくる。無数の眼が嘲笑うかのように不快な熱を這わせ、泥沼化した悪夢を延々と垂れ流す最中、慌ただしい効果音が乱入するや項垂れた身体が起こされて。覆っていた闇が薄れ眩く差し込む光に導かれるまま固く閉ざした視界を広げれば、傍らに己の身を案じて心配そうに見下ろす幻影の姿が映し出され、定まらない焦点でも目を引く一点を赤く彩った額をぼんやりと眺め。卑しい欲求を体現するかの如く現れた像は、都合良く甘美を謳う夢幻に誠実なものの何処か抜けている愛らしさにふにゃりと笑みを零し、腕を伸ばしてはその患部をそっと指でなぞり。流れるように額から滑らせ柔い頬を包めば、やけに現実味を帯びた感触に微笑を浮かべるも、徐々に曖昧だった夢との境目が明瞭になるにつれ愛でていた手を止め。改めて幻影の正体を注視しその者を判別するや、惚けたままの回路が一瞬にして目を覚ますと同時、肩が飛び跳ねわなわなと身を震わせ限界を迎え咄嗟の隠れ蓑にと彼の胸へしがみつき熟れた顔を埋めて。以前の教訓も生かせず、遠ざけるどころか煩い鼓動も火照った熱も伝わり兼ねない危機的状況に陥り、手近な場所の認識だけで逃げてきた過ちを悔いたところで動けるわけもなく。押し退けるように強張った身を当てながら、狼狽しきり遁辞を弄する余力もなく閉じ籠る一手へ逃げ込もうとした矢先、不意に温もりを伝って波紋を起こす音が奏でられ。意識を向ければ己の聞き飽きた目障りな代物とは異なる鼓動が、臆病者の籠を壊すでも追い出すでもなく、ただ荒れ狂った心を魅了し安堵を与えるもの。彼が織り成す音色に心酔し、余計な雑念を強張りと共に排除し身を委ねると、それをより深く浸れる心の臓の上に手を当て恍惚の笑みを浮かべすっかり聴き入って。)

――……、この音、好き…温かくて、擽ったい。なんだろ…うん、好き。



  • No.310 by Noah MacNeil  2018-12-11 20:55:25 



>Leone

えっ、え…? な、なん、…レオーネ……? ッ、あぁあああの…っ!?

(慌ただしく駆け寄り抱き起こしたはいいものの、ぼんやりと此方を見上げ柔く崩される相好に強く心臓が跳ね上がり硬直する中、続け持ち上がった指先にて額の赤味が愛でるように撫でられて。瞬く間に困惑一色に染め上げられた頭ではどう応じればいいものやら皆目検討が付かず、細くすべらかな指先がもたらす擽ったさにぴくりと身を震わせては、反射的に瞼を下ろし羞恥と煩い拍動をただひたすらに耐え忍び。やがて頬へと移る手の平の感触を受け、恐る恐る瞳を開いてみれば、心を掴むような愛らしくも凶悪の微笑みを映す羽目となりいよいよ頭が沸騰し。ぶわわ、と音の立ちそうな勢いで頬を朱に彩ると共に、熱い手の平から全身に痺れるような甘い感覚が広がり、耳元で轟くかの如く鳴り響く己の鼓動が頬の柔らかな感触以外の五感を蝕んでゆく。逃走かはたまた暴走か、どちらかへと至る直前に何やら慌てふためくような挙動のもと引っ込められた熱源に安堵や名残惜しさを覚える間もなく、何を思ったか己の胸へと顔を押し付けるようにしがみ付かれて。自然極度に密着する形となった互いの体に熱が上がり、ひゃっ、と声にもならぬ実に情けない悲鳴が密かに上がる。…よもや、先の悪事の仕返しに心臓を破裂させてやろうという目論見なのだろうか、などと馬鹿げた極端の憶測が脳裏を掠めるほどに、突如として陥ったこの奇怪な状況も彼の意図もまるで捉えられず当惑しては、やり場をなくした両の手をおろおろと虚空に彷徨わせ。しかしながら、過度の密着により平時よりも高い体温と早鐘の鼓動が彼の病状を大仰に己へと伝え、僅かながらも思考が冷え咄嗟に理性的な対応を口にしようとしたその時、不意に零れた慈しみの音色に見開く瞳が一層の動揺に揺るがされて。添えられた手の位置からして、彼が聞いているのは先刻から壊れたかのように高鳴り止まないこの心音だろうか。いずれにせよ、この密着度合いで、それも極上の笑みまでをも引き連れて、よりにもよってその単語を陶然と繰り返すのは駄目だ。…絶対に駄目だ、これでは先の後悔も虚しく、ただでさえ脆い己の理性などあっという間に溶かされてしまう。別段告白を受けたという訳でもないというのに、更なる燃料をくべられた頭の芯はグラグラと熱を持ち、全身の血液を沸かすような狂おしい愛情が苛烈に身を焦がして堪らない。気が付けば行き場に惑った両手は彼の背と頭部に回り、その華奢な身を思うがまま強く抱き締めては、鮮やかな蒼の髪に頬を擦り寄せて。)
 
……ほん、と? ――…すき。俺も、…好き。君の音も、色も、何もかもが……すごく、好きだよ。…だいすき……。

 

  • No.311 by Leone Celadon  2018-12-16 07:34:27 


>Noah

(惚れ込んだ音の前では仕出かした愚行は一瞬にして頭の隅から完全に消え失せ、瞼を伏せては歓喜のあまり吐息を漏らし、一定の間隔で魅了し続ける愛おしい演奏に入り浸り。畏れもなく純粋なままで過ごせる理想の舞台の中で唯一気に喰わないのは、言いつけを守らず癇癪を起した悪餓鬼が駄々を吐き散らすように、騒音をたらたらと流し続ける己の音。調律を狂わしかねない回路からの悲鳴に耳障りに駆け続ける鼓動、それだけでも顰蹙すべきものであるというのに、妙な熱までもが彼の音だけに酔いしれる一時に水を差す。内に募る鬱憤で心がざわつき始めるも赦しを施す手によって背と頭が宥められては、もっとと乞う我儘すら解かす懐へと預けたままの身を抱き寄せられ、ぶるりと反応を示しながら彼という鳥籠に閉じ込められて。もし憐れな愚者を外界へ曝さぬように縛り付ける鳥籠が、今まさに包まれている空間と同等のものならば、喜んで外の世界への未練を静めることも出来ただろう――貪欲で在り続ける限りは泣き喚くだろうが。些か自由が利かない代わりに先より良く聞こえる音に加えて、肌で感じる安らぎに改めて陶酔し掛けた矢先、告げられた告白に現実へと引き戻されては閉じた瞼を持ち上げる。…今し方彼が零した一言は己が口にしたのと同じ形をしているのに、心に受けるそれを注がれる立場に転じただけで、似て非なるものと別格に思えてしまう。欠陥品ではあるもののこれでも演奏家の端くれ、そこに課せられた役目が創り上げるだけでなく汲み取るのも含まれるならば、彼が奏でる音に秘められた想いに応えるのが礼儀。暗闇の底に沈め閉ざした向こう側から早くと言わんばかりに、忙しなく扉を叩かれ返答の形を急かされるも、今回ばかりは緩み許さず雁字搦めに鎖を掛け直す。背けず向き合うことが正解であると頭では理解していても、実行に移すだけの度胸がこの小心者には足らず、喉元まで出かかった代物を呑み込み茶を濁し。描いた弧を崩さずに逸らす視線も恐れを隠し平静を装う声色も、すぐ仮面の下に出る癖を見破られなければと話をすり替えようとするものの、浮かされた熱も相俟ってか己でも気づかぬうちに当てたままの手は意思に反して彼の胸元をきゅっと握っていて。)

……、……また、そういうこと言って……。僕なんかより、そういうのは…本当に必要な相手に取っておいた方が良いよ。……ねえ、それよりこの匂い…何か持ってきてくれたの? 朝から何も食べてなかったし、喉もカラカラだし…早く口にしたいな。――…だから、早く離して。

  • No.312 by Noah MacNeil  2018-12-18 12:53:10 



>Leone

……えっ? あ……、あぁ…そう、か。…ごめん…ごめん、なさい。俺、また…また、間違えた…。――…もう、君にこんな事言ったりしないから。…ほんとに、ごめんね。

(――愛しい、愛しい。腕の中へ閉じ込めたその熱が、愛おしくて堪らない。可愛らしく身体を一つ震わせ、抵抗もなくすんなりと身を委ねる様に堪えきれぬ愛情が溢れては、己のそれと同じく早鐘のように響く心地の良い鼓動音に瞳を細め、理性に欠ける更なる甘言を口走ろうとした矢先。返答として紡がれた愛しい声色に宿る温度は己のそれとあまりに相反する冷や水と変わり、熱に浮かれた思考回路に同様の冷静さをもたらせて。…すなわち、先の不可解な彼の言動は病に思考を侵され本意でない言動を取ってしまったに過ぎず、そんな相手に自分は衝動のまま過ぎた想いを告げたのだと、今し方の己の所業を自覚するや全身が総毛立ち、忙しなかった心臓はどくりどくりと嫌な鼓動を立て始め。本当に自らの視野狭窄な暴走癖には呆れ返り物も言えないが、せめてもの救いは、先の告白を友愛のそれであるとまた勘違いをしてくれた事だろうか…、などと言葉の表面をなぞるだけの浅い理解を再び為そうとするも、さすが二度目ともなれば、水に絵の具を落とすかのように重苦しい暗澹の色がじんわりと胸中に広がっていき。今日のリビングでの一件については、既に色々と考察を巡らせたけれども――彼がその優しさ故に、友人の過ぎた熱情に対する不快と嫌悪を押し隠し温情を施したのだという可能性を、何故自分は微塵も想定していなかったのだろう。あの時の彼にそんな色合いは一欠片とて視えなかった筈なのに、今目に見えて示された拒絶に容易く煽られる自己への憎悪にも似た悪感情が、底の底へ密かに残した淡い期待までをも食い潰してゆく。そんな至極妥当の答えをどうにか震え混じりに結び、唐突の冷水に面食らい硬直してしまっていた腕の力をようやく緩めて。続け肩に手を添えやんわり身体を離してやれば、少々違和感のある彼の仕草が伺えたが、そこに浮かぶ微かの暗い色すら“そういう事”かと特に疑問は抱かずに。しかし、ドア横へ乱暴に置き捨てた食事を届ける前に、まずは彼をベッドへ戻さなければと沈む心をフード奥にしまい体勢を整えようとした折、己の胸元へ伸びきゅうと掴んだままの彼の拳に今更ながら気が付き、一瞬頭に疑問符を浮かべ停止した後あわあわと早合点を。)

…えっと、そう、レトルトなんだけど、スープもついでに作って来てて……え、あの…レオーネ? ……ごっ、ごめん、俺全然力ないから…肩くらいなら貸せるけど、君を抱えてベッドに戻すのは多分…その……。や、やれって言うなら、でも…あの、が、頑張るけど…っ!

 

  • No.313 by Leone Celadon  2018-12-22 02:54:15 


>Noah

……怒ら、ないんだ。…って、キミはそういう人、だよね。…大丈夫。ノアは、何も間違ってない…。ただ、僕には受け取る資格もないから……だから、謝らないで。

(――色が変わった。伝う音色は素直な純愛に満ちた調べで澄んだ海底に差し込む神秘の光だったのに、一転して何人もを映さぬ底なしの深海への様変わりは、震える紡ぎと脈拍が訴える味に奥歯を噛み締めて。恐らくその要因は己の非力さ故に遠ざける言質を突き付けたのが明白、いっそ厭きれるか檄を飛ばし見限ってくれればとさえ願うも、彼自身が悔いて吐いただろう言に顔を歪ませ。心臓が潰されるかのように己にも深く突き刺さる矛が、どれだけ彼の温もりに甘やかされてきたのかを物語り、肺に堪った張り詰めた空気を細く吐き切れば柔らかな吐露を零し。…僕の声はまだ届くだろうか、鳥籠の外へと出れずとも、形のない音ならどこまで響くのか。恋焦がれて光へと手を伸ばしたのは己自身だというのに、踏み止まったまま要らぬ不安ばかりを与え続けてしまう奴が、何にも代えがたい好意を受けてまでどの面下げて釈明できようか。呪いの力を借りれば彼をこの呪縛から解放させることは造作もないだろうが、幾多の術を知り得ていても自分勝手の卑しさが甘美に付け込むばかりで、振り回しては都合の良い捉え方への逃避を繰り返す。だからこそ、一心に受ける権利も謝罪を受ける道理も、何一つ授けられる資格は――。離れた先でも壊してしまった笑みも見れずに伏せたまま、進歩の無い一手が性懲りもなく彼を苦しませると知っても尚、淡い期待と確かな信頼を持って何度目かの我儘を口にし。縋ったままの手をそっと離すと、即座に戯言を塗り潰し何事もなかったかのようにへらりと笑って見せて。繕った笑みが通用しなくとも現に陥った不調には偽りはなく、空っぽのものを多少なりとも満たせばきっとこの悔恨も、次第に重くなるだろう瞼と共に暗闇へ閉じ込めてくれるはず。愚者を殺して虚像を演じるのは板に付いていたはずなのに、孤独を強調する病魔と醜く澱んだ畏れとが共鳴してか気が狂いそうな内声を映した瞳は定まらないものの、用意した物の在り処を尋ねてはこてんと首を傾げて。)

もし、赦されるなら…キミの力を貸して。――実は起きてるのがやっとで、結構しんどいんだ。まだ怠いし…でもスープなら飲めそう、ありがとう。…で、それは何処に?

  • No.314 by Noah MacNeil  2018-12-24 22:11:44 



>Leone

……レオーネは、優しいね。…本当に、どこまでも…。

(…どうして、そんなにも痛ましげな顔をするのだろう。諸々へのようやくの理解に至り謝罪を口にすれば、予想に反する声音の柔らかさと不可解の表情に思わず戸惑いの色を浮かべ。施された身に余る慈悲に深く頭を垂れこそすれ、よもや怒りなど沸こうはずもない。むしろ拒絶の返答が当然だろうと、暖かな旋律へ素直に膝をつき縋り付かんとする衝動を抑え、返って必死に己への暗色を探すも叶う事はなく。いよいよ困惑を深め心を揺らがせた後、ややあって微かに震える瞳を眼前の紫と恐る恐る交じ合わせては、硬い表情筋と結ぶ口元を僅かに緩ませ礼の言葉を。そして、“……だから、俺みたいなのにつけ込まれちゃうんだ。” 彼が抱いたに違いない己への嫌悪を上塗りし、気遣いの言葉を吐かせたのは果たして過剰の罪悪感か、それとも我儘への恩義か。どちらにせよ、彼にそんな顔をさせたくないと、あの日確かに願った望みと酷く相反する現状に俯き、数多の色を醜く煮詰めたような掠れ声がフード奥に小さく落ちる。錯綜する胸中の彩りを一瞬閉じた瞼の裏に覆い隠すと、此方も彼に従い平生を取り戻すべく、いつもの暗色の瞳をゆるりと開き直し。「――っそ、そうだよね! こんな所に倒れてたくらいだし…気が利かなくてごめん、すぐに…ッ! …ええっと、ご飯はドアの所に置いてあるから…あっ、いや…ちち違うまずは君を…っ」先の心臓に悪過ぎる触れ合いや自覚して早々の失恋に少々頭が別方面へすっ飛んでいたが、冷静になればあれだけの錯乱を見せる程の彼の酷い病態に今更ながら泡を食い。未だ心中に影を差す想いは病身への憂慮で無理矢理に封じ込み性急に腰を上げかけた所で、いや食事の準備ではなくまず彼をベッドに戻さねば、などと手際悪くわたついた末ようやく彼の片腕を己の肩に回して。例の如くスマートにとは全くいかないものの、どうにか肩を貸し彼を柔らかなベッドへ横たえ終えると、次に先刻乱暴に置き捨てたトレーを寝台脇のテーブルへ運び、スープの入った器のみを手元に引き寄せて。湯気の立つ中身をスプーンで掬い取り、数度息を吹きかけては、微塵の躊躇も疑問もない懸命な面持ちのまま、お約束の言と共にそっと相手の口許へ差し出し。)

……あ、ちょっと待って、このままじゃ熱いから…――はい、…あーん。

  

  • No.315 by Leone Celadon  2018-12-28 01:20:34 


>Noah

(例え己を否定しても愛おしい色を取り戻せず擦れ違いが深まるならと広がる連鎖へ触れず、あの妖艶な熱情に感化された後だと何処か嬉しくも少しだけ心寂しく思えてしまうも、今は慌ただしくも救われる振る舞いにクスリと笑みを零し。されるがまま腕を差し出しながら懸命な姿勢をまた盗み見ては、病身の特権を活かしてか何時にも増して自然と触れる肌に、押し殺しても荒い鼓動が奏でる浮ついた身に一人郎色に満たされて。病魔に抗うこともせずベッドへと横たえれば気怠い身体を沈め、息苦しく籠った熱気を深く吐きつつ彼が背を向けたのを黙視すれば、ふと邪険に放ったままの腰袋を見遣り。…仮面の、お前だったら何て言った。彼を苦難に苛ませ曇らせては意地悪く縋るこの状況を一転し、澄ました顔を繕いはぐらかして観客と笑う虚像が目に浮かぶなら、舞台に立つのはやっぱり呪いの方が――。素朴な疑問を吹っ掛けたところで沈黙を貫くに変わりなく、黒兎同様に自問自答を繰り返すだけの懺悔にしかならず、惨めな面を枕へと押し当て己の滑稽さに失笑し。離れた途端に悪態をつくとは随分と我儘で脆くなったもので、せめて誤解を解きに行く前に誓った契を順守する程の役目は果たせと外れた螺子の回路を諭し、テーブルにトレーを置く音を合図に憂色を覆い隠したまま向き直る。湯気の立つ器を受け取るべく鉛の身体を起こそうとした矢先、掬った中身へと息を吹きかける様を惚けたまま眺めていれば、お決まりの言動に目を丸くするもはにかみながら口許を綻ばせ。差し向けられた好意に甘えて口を開き掛けるも、こうもベッドの上で彼と対面するとちらつく甘い熱情に耐え兼ねて、熱く朱に染まる顔を伏せながらスプーンを持った手に己の手の平を重ね、それごと引き寄せながらスープを口にし。彼の何の迷いもなく真っ直ぐとした面持ちを前に、もはや病状か羞恥からかそれらが混在してかドキドキと高鳴りが治まらず、あまりの面映ゆさに視線を伏せた顔を上げられず碌に噛まずに流し込み。戯言を交えた礼を述べては、するりと入る優しい味を求め、空のスプーンを銜えてから催促するように口を開けて見せて。)

…っ、……おいしい。これで、レトルトなんだ。…欲を言えば、ノアの手料理も食べてみたかった、なんて。…いつも、ありがと。――、ん……。


  • No.316 by Noah MacNeil  2018-12-31 08:09:17 



>Leone

っ……おっ、おお俺はあのっ…! …ご、ごめんね、作ってあげられたら良かったんだけど、俺、まともな料理はした事がなくて…。

(これまで、気弱な振る舞いや能力の低さから他人に頼りにされた事などそうそうなく、やむを得ない事情の上とはいえ、それが好意を寄せる相手からともなれば少々過剰の使命感に駆られるのも無理からぬ話。それに加え、元よりやたらと高い彼に対する庇護意識で意図的に塗り固められた頭の中に、よもや他の不純な動機が入り込む余地など微塵もない。…筈だったのだが、真っ向からの見惚れるような微笑の返答と相対するや、つい先ほど受容など有り得ないと芯から理解したばかりだというのに、やはり底抜けに愚からしい心臓が容易く揺れ動き頬に仄かの赤味が差すのを止められず。忽ちおろと彷徨い出す手に常よりも熱い手を重ねられ、スプーン越しに彼の唇の柔さや舌の動きが生々しく感じられた頃には、浅薄な己の行いにようやくの気恥ずかしさを覚え始めて。どうにか戯言交じりの礼へ赤い顔を横に振って必死に応じるも、催促に開く口腔内の濡れた赤い舌を視界に映しては更にドキリと胸が騒ぎ、何やら見てはいけないものを見てしまったかのような感覚に陥り。…い、一体あと何度これを繰り返す事になるのだろう…。堪らず手を引き視線を地へと落とすと、並々とまではいかずとも、たっぷりと器に注がれたその香りに追い討ちを喰らい、クラと軽い目眩が己を襲う。しかし、かと言ってここで彼の看病を投げ出す選択肢など何処にもない以上、腹を決め意気を再度燃やして向き直れば、その後もせっせと少々ぎこちのない拙い手際で彼の口へとスープを運び続け。――カラン。やがて、空となった容器にスプーンを置く小気味良い音を響かせると、やけに長く感じられた心臓への責苦も忘れ、改善に向かいそうな彼の病態にほうと安堵の息を。「…良かった、ちゃんと食べてくれて。…レオーネはいい子だね、――…あっ、いや……そ、そうだ薬…ッ! ごめん、薬を忘れて…い、今持ってくる、ね」一先ずの任務達成につい気も頬も緩め彼の頭を愛でようと自然伸ばした手を、触れる寸前にてハッと弾かれたように引き戻し。…危ない、また距離感を誤る所だった。自分へ好意を寄せる男に看病を頼むなど、恐らく相当な苦渋の末の判断だろうに。必要以上に彼の心身へ触れるような真似は避けるべきだと、後ろめたい想いを誤魔化すように顔を背けるや、一方的に急ごしらえの用を告げつつ急ぎドアへと足を向けて)

  • No.317 by Leone Celadon  2019-01-03 07:11:03 


>Noah

――今のは…ごめん。流石に、笑えない。ご褒美、何でやめた…? してくれないなら、薬なんて呑まない。それとも…わるい子になれば、ちゃんとしてくれるの? なら遠慮はしないけど…それでも、文句ないよね。

(神妙な面持ちで待ち構えていれば、多少覚束ない運びに喉を鳴らし温もりが管を通りじんわりと落ちていくのをしかと感じながら、次々と運ばれるスープをゆっくりと時間をかけて味わい。咀嚼の裏に隠れた本心はただ彼に触れていたいだけと、重ねたものを一時離してもすぐにまた引き寄せたがり、私欲に突き動かされるまま捕まえては逃がしての繰り返し。始めこそは羞恥を紛らわせるために捕まえたはずだったのに、もし口にするのがその細い指ならどんな反応を示すのだろうと、初心すら忘れさせ手を焼かす邪な情を抑え込むのに伏せた顔を上げられるはずもなく。けれど、伝う指先を介して己の恥じらいが伝染してか頬を染める姿が目に浮かぶのは、素直に届く彼の想いが味を出しているのか、自己の為に養った洞察と貪欲な感性の賜物か。どちらにせよ、手元に収まりそそる振る舞いを魅せる彼へと惑溺し、大人しく待てができずに身を乗り出し始めた頃には、徐々に病魔の勢いも和らぎ自然な笑みさえ浮かべるようになり。――そうして、噛み締める最後の一手を告げる音が響けば、飢えも欲も満たされた腹の内に一息を吐くと、起こした身に伸びる彼の手を眼で追い。その目的地が頭上と知るや伏せ気味に垂れさせ差し出すも、寸でと触れることなく弾かれたように引き返し腰を上げる態度に、色を失った頭で気が遠くなるような息を呑み。見え透いた口実を付けてしどろもどろに揉み消し去ろうと向けられた背に、耳まで朱を浮かべては勃然として強引に掴んだ裾を引いて――もし、その拍子に倒れるものならそのまま腕の中へと力任せに閉じ込めてしまい。ここまで曝け出しておきながら今更体を作る気なんて微塵もなく、目の前で御預けを食らい癇癪を起す子供のように目に角が立ち、吐き出す吐露の口調こそは波風立たせずとも発せられる音色への真情に柔らかな面影はなく。己ではない標的に矛先を合わせるのは酷く疲れるも、意固地な熱の扇動に浮かれた舵を募る鬱積に取られ、暴走し震える拳は頑なに捕らえたものを離さず握り締め続けて。)


(明けましておめでとうございます! この未熟者の当方に長期に亘りお付き合い頂き、また貴方様と息子様と新年を迎えることができまして大変嬉しく思います。遅筆故に何かとご不便をおかけするかと思いますが、今後とも愚息共々よろしくお願いいたします。
念願だった看病展開もほくほくしながら楽しませていただいて…額を地に擦り付けても足りないくらいです。それに引き替え、新年早々に拗ねる愚息に、子供かッ!と頬を抓ってやりたいものです。笑。次辺りに切り替えさせ喧嘩云々へは発展しないとは思われますが、少し拗ねただけですので、お好きな形で回しながら適当にあしらって頂ければ幸いです…! ※こちら返信ご自由に。)

  • No.318 by Noah MacNeil  2019-01-05 09:52:51 



>Leone

…う、わっ!? ――っ、ごッ、ごめ……ぇ、あ…!?

(ドアへと逸らした視線は彼の変調を捉える事はなく、急ぎ一歩踏み出した足を床へと降ろす間に、突如無防備の身を反対に強く引かれて。案の定容易くバランスを崩し彼の上へ倒れ込めば、その弾みで顔色を隠すフードが肩に落ち、反射的にぎゅうと閉ざしたばかりの瞳を白黒と。それでも辛うじて倒れた方向と体下の柔らかな感触から己の現状を割り出すと同時、顔を赤らめ咄嗟の謝罪と共に胸を押し離れようとするも、その行動は背面へ回る腕により力強く阻まれて。訳も分からぬまま僅かの間隙もなく抱き寄せられては、じかに熱い彼の体温と鼓動が伝わり、落ち着いたばかりの心臓へ幾度目かの高鳴りを呼び起こし。…い、一体全体、何が、何がどうなって。羞恥やら緊張やら戸惑いやら、ぐるぐると目と思考を回しながら暖かな腕の中に抵抗なく収まるも、あまりの至近距離に顔色すら満足に伺えない中、何やら軽い脅しとも取れる不穏当の響きにビクッと身体を震わせ。「!? ッま、まま待って、待って…! あ、あげる! ご褒美、ちゃんとあげる、から…!」あまり吐露の内容を吟味する余裕もなく、とかく表立つ彼の不満を収めなくてはと慌てて彼の背へと両腕を回し。そうっとおっかなびっくり添えるように抱き返しつつ、その内片腕のみを軽く持ち上げては、寸前で何度も引っ込めたり伸ばしたりを繰り返した後、ようやくその鮮やかな蒼の髪へと手の平を埋もらせて。初めは緊張の滲むぎこちのない触れ方だったものの、そのうち指通りの良い柔らかな髪の感触に段々と目尻を和らげ、依然密着し溶け合う互いの体温が逃げ場を失い跳ね回る胸中の熱をも無性に昂らせていく。本来ならこの期に及び込み上げる熱情へ抱くべき苛烈の嫌悪や罪悪感も、こうして己を求めるかのように捕えひしと離さない彼の病熱に何もかもが緩やかに蕩け落ちてしまいそうで。そうしてクラリと揺らぐ意識をなけなしの理性で必死に繋ぎ止めては、頭を愛でる手は止めぬまま、謝意と羞恥に時折唇を僅かに震わせつつ、ぽつぽつと優しく言葉を紡ぎ始めて)

…ごめんね。その…あんまり俺に触れられるの、嫌かなと…思って。…ほら、あの、それもこんな密室で、…ふ、二人きり、だし…。……こうされるの、そんなに好き…? ――気持ち、いい?


(/明けましておめでとうございます!去年は有難い事に貴方様や息子様とご縁を結ぶ事が出来まして、お陰様で誠に楽しい一年となりました。このなり歴も浅く技量不足も甚だしい身にここまでお付き合い頂きました事、深く深く感謝申し上げます…! 文章力やら展開やら、本当に何かと至らぬ所の多い身ではありますが、日々精進して参りますので、今度ともどうぞよろしくお願いいたします。
こちらこそ、普段とは違う息子様のご様子を大変楽しませて頂いております。いえいえ、拗ねる息子様も途方もなく愛らしく…! 新年早々に癒しをありがとうございました、笑。※こちら返信不要です)

  • No.319 by Leone Celadon  2019-01-07 07:30:28 


>Noah

何それ…謝ってとも嫌とも、そんな事一言も言ってない。それとも何? こんな密室で、二人きりだと都合でも悪いわけ?――……。ノアだから、好きなだけ。

(ひしと回した腕の中から顔を赤らめながら逃れようとする試みも、観念してか大人しく収まるも迫る一声に身を震わせる有様に向けるべき可愛げな思考は、募り募った鬱憤の渦の前では皆無に等しく肩口に顎を乗せてはむすっと口を尖らせて。我ながら狭量な心持ちであれど押した末に我儘な要求を呑ませても尚、おろおろと躊躇する彼をただで逃す甘さも杞憂の欠片をも持ち合わせておらず、愛おし気に揺れ動く癒しの音でも足らぬ不満を垂れ流し続け。彼の象徴とも呼べるフードが剥がれ露わとなった襟足を横目に、焦らす応答へと悪事を企てるも割れ物を扱うかの如くその頭を撫でる手の平が置かれ、徐々に滑らかな指通りに宥められれば無愛想なまま小さく鼻を鳴らし。満ち足りた慈愛に優しく紡がれては彼の想いを汲んで応えるのが道理であっても、おいそれとお人好しな言葉を掛けるまで心中を掻き回す雑多な波も収まっておらず、激動に駆られた旋毛曲がりな追撃を仕掛けて。零したのが当て付けた八つ当たりと拗れた回路でも理解出来ても、侵されたくもない第三者の介入を促すような言質に噛み付くほかなく。それでも、絶えず甘やかし続ける温情の愛撫に凝り固まった意地が静め溶かされれば、ばつが悪そうにぽつりと呟き赤らんだ顔を逸らし。撫で受けながら冷静さを欠いた頭を冷やすべく鬱積の残る息を深く吐き切り、入り乱れた鼓動を落ち着かせ愚者に呪いの無い席の役目を全うしろと諭し、贅沢に伝う高鳴りや体温を強請り続ける一心に一区切りをつけ。己が犯した過ちの溝を埋める意を固めれば抱き締めていた腕を緩め、包み支えてくれた彼の愛おしい瞳を真っ直ぐと見据えた上で、リビングでの続きをと蕩けた笑みでゆっくりと口を開き。既に十二分に逃げたのだから、赦しに縋るのも引き延ばす期限も、これ以上の回り道は必要ない。改めて問い掛けた答えも待たずに、彼の後頭部に手を添えて逃げられないようにすれば、耳元で囁くように擦れ違いの元凶を紐解いて。)

…誤解を解こうか。ノア、改めて聞くけど…今でもこんな奴が欲しい?――…僕は、ノアの全てが欲しいよ。その資格はないけど。……今はまだ、ね。


  • No.320 by Noah MacNeil  2019-01-10 07:55:28 



>Leone

…えっ、だ、だって、何か君に変なことしちゃうかもしれな――…いっいや、しないけど! …しない、よ……たぶん…。

(ただでさえ自分へ想いを寄せる気色の悪い男と部屋で二人きりなどという状況、それなりの危機感や悪感情を抱くのが当然だろうという推測に反し、こうも猛然と反抗を示されてはわたつき口を滑らせて。さすが築いた信頼値の分、この程度で心底嫌われたに違いないなどといつものように取り乱しこそしないものの、既に色々と仕出かし済みの後ろめたさに瞳を逸らし口の中だけでもごもごと要領を得ぬものを。しかし、病で少し心が揺らぎやすくなっているにしても、ここまで不満を露わに己などを胸中へ招き入れるとは余程これがお気に入りらしい、と浅いにも程のある解釈をなせば、一先ず余計な口を閉ざし興奮した仔犬を宥めるようによしよしと形の良い頭部を愛で続け。はたしてそんな浅慮を見透かされたのか、決まり悪く吐きだされた小さな音にぴくりと髪を梳く指を止め、…へ? と唇から脳のキャパシティを超えた間抜けな短音が零れ出る。全面に伝う熱い肌の感触や甘く鼻腔を犯す仄かな汗の匂いに己の頭はとうに限界寸前だというのに、もはや酷とも言える追い打ちに頬を染め上げ思考を停止させる内、緩まる腕の拘束に気が付くが早いか、真正面より確り交わされた紫がとうとう己に致命打をもたらして。不意打ち極まりない一転した微笑が宿す蕩けるような好意の色に息をも忘れ、真意を考える間も与えず再度近付く端正な顔に思わず退こうとした身体は、後頭部へ回る柔い手の平の先手により呆気なく阻まれて。――はたして、逃れられず赤く染まる耳へと直接注ぎ込まれたのは、己の名と甘く溶けるような愛の言葉。途端に胸が破けるような驚きと耐え難い喜びに溢れ、劣等意識に歪められていた誤解がするりと解けるも、カァッと一挙に熱く昂る衝動が己を駆り立て「く…っ、くれるの!? 俺に…レオーネ、を…?」何を差し置いてもまず、唐突に目の前でチラつかされた信じ難い極上の餌に無我夢中で喰らいついては、いっそゼロとも言える至近距離に関わらずがばりとその身に勢いよく飛び付き。ベッドへ乱暴にひっ倒した彼の真横に手を付き性急に身を起こすと、切羽詰まり見下ろす暗い灰眼は単なる期待や歓喜のみに留まらず、腹底の重苦しく夥しい熱情をも孕ませて。)

…――いつ。いつ、俺のものになってくれるの。資格、って? …俺が引き換えなら、そんなのいくらだってあげる。何でもいい、何だってする、俺の全てを捧げたって構わない。――…欲しいよ、君が…レオーネが、欲しい。君の何もかも全部、俺が独り占めしたい…

 

  • No.321 by Leone Celadon  2019-01-14 00:33:00 


>Noah

秘密。その時が来たら、ちゃんと言うから。――これ以上野暮なこと聞くなら…その口、塞ぐよ。

(狭い雨傘の下では形振り構わず身に染みる所有印を刻んでおきながら、閉じ込めた籠の中で零されたのは煮え切らずにはぐらかされる締まりの悪いもので、口こそは挟まないものの胸の内に腑に落ちない暗色が膨らみ。束の間の短い休符や単調な音にでさえ心揺さ振られる程、暴かれたくもない象徴を晒す危険を冒してまで、歳にも性別にも不相応な行為を殊更好んで強請る訳ないのに…。殻を破る一押しにと紐解いた先で甘い告白を注ぎ込めば、目の色を変えて喰いつく勢いに緩めた隙間も軽々と呑みこまれ、酔いに浸り油断した隙を突かれた衝撃に思わず瞳を瞑り。何度目かのベッドへと押し倒されれば、即座に身を起こし艶やかな紅潮に染まる頬を向け、自ら手掛ける作品のように底を知らぬ奥深い眼差しに目を細めにんまりと砕けた弧を描き。数多の感情が混ざり合った執心な色合いを宿し、乾いた欲を満たす願いを惜しげもなく差し出し施そうと、心焦がして見下ろす彼の唇に伸びる指をそっと押し当てて。想いを語る資格すら危うい愚者が姿を現しただけでも贅沢なものと言えるのに、自身が課した試練を遂げる術まで温情に縋っては元も子もなしと、直向きな意志へその条件を明かさぬまま我儘な我欲を孕んだ戯言を零し。けれど、病に侵され浮ついた回路に仕込んだ麻酔が切れ、己が口にし仕出かそうとした横着な振る舞いや指先を擽る柔い感触に、羞恥のあまりに色付く顔を逸らしてはわなわなと手を引っ込め。面と向かっての交わりこそ免れても真横に付かれた両の手に追い込まれ、逃げ場をなくした鳥籠で過剰な高鳴りを覚える鼓動に縮こまり、間近に受ける視線に先の面影も空しく上擦り返り。何処へ向けても必然と視界に入る彼を意識した途端、病魔の手から逃れたはずなのに烈火の如く火照り硬直した身体は言うことを聞かず、溜まらずそわそわと落ち着きなく瞳を揺らし。動転する気を抑え込もうとするも平静さを欠いた負の連鎖に陥れば、狼狽しきり停止した思考で今更ながらの尤もらしい理由をこじつけ、宙に彷徨わせた手で掴んだ肩を押し退けようとして。)

っや、あの……、僕の…問題、だし。こ、これ以上は…ちょっと……。――ほほほほらッ! う、つると…あれ、だし……。…く、薬、あるし…。


(/む、息子様から押し倒されるとは…ご馳走様です。笑。差し支えなければ、愚息に資格云々を果たしてから、伝わらないと油断してのイタリア語の告白を息子様に筒抜けになる展開を、いつか近いうちにやれればなぁと思いつつ。資格は既にお察しかと思いますが、毎度毎度当方の我儘にお付き合いしていただいてばかりで面目ありません…。
さて、ずっと楽しませていただいた看病の展開も区切りの良い所まで辿り着きそうため、今後について少々ご相談を。以前>288で幾つかの案を提示させていただきましたが、それ以外でも当方は喜んで物語を紡ぎます故、是非貴方様のやりたい展開を教えていただければ幸いです。また、ご相談等々ありましたらお気軽にお申し付けくださいませ。)

  • No.322 by Noah MacNeil  2019-01-16 22:51:37 



>Leone

…っ、!? …ぁ……――ちゅう、しないの? ……その子には、してたのに…。

(余裕なく瞳を揺らし、病床の不確かな言質へ確約をと性急に迫るも、伸びる人差し指に己の唇を封じられては、戯言交じりの凄まじい反撃にたじろぎ勢いを失って。それでも視線だけは微笑を描く艶やかな薄紅色へと否応なく引き寄せられ、思わずごくりと喉が鳴り。さんざ病の身にある彼の無防備さに気を揉みながらも、保健体育程度の知識しか持ち合わせのない己にはそれが最上級の同性間の行為であるが故に、一体この部屋へ訪れて以降その柔さを幾度として想像したことか知れず。途端にベッドへ着いた右の手中へあまりに生々しく蘇るスプーン越しの艶かしい感触の数々に、咄嗟に赤い顔を逸らし唇へ惹かれる視線を強引に断ち切って。けれど、今になって気恥ずかしさを覚え始めたのか、自らが閉じ込めた檻の中で愛らしく狼狽え逃走を図ろうと試みる彼を見下ろしては悪戯に煽られた期待についしゅんと眉尻を下げてみせ。人差し指の封が唇から外れるやいなや即座に追求の再開を、などという無作法こそしないものの、未だ根に持つ数刻前の一幕が嫉妬心を呼び起こし羞恥をも呑み込むと、ベッド隅に佇む黒兎に複雑な一瞥をくれると共にぽそりと小さな恨み言を。…いっそ、このまま執拗に迫ってみせればよいのだろうか、などと相手の言を逆手取る天邪鬼な考えすらも頭を過ぎったが、可愛らしい振る舞いで逃れんとする彼をこれ以上に追い詰め困らせるというのも気が咎め。かといって、このまま何も得られぬまま引けるほどあの日の約束から続く彼への執心は甘いものでなく、容赦を求める肩の手をやんわり包み取り、そっと感触を確かめるように一つ一つ互いの指と指とを絡めさせ。最後に新たな約束を乞いながら祈るように瞼を伏せると、繋ぐ手首を軽く内側に返し、彼の白く骨張る手の甲へ切実な口付けを落として。)

…約束、してくれる? ……たとえ後で破られたとしても、怒ったりしないから…今だけ、約束して。――いつか、必ず俺だけのものになってくれるって。…俺を、君の一番にしてくれるって。……そうしたら、ちゃんと看病の続きが出来るから…。


(/こ、こちらこそ色々と、本当に色々とご馳走様です…!いつもいつも大変美味しく頂いております、笑。愚息の方は何かと突っ走りがちですが、どちらかと言えば恋人になるまでの過程をのんびり楽しみたいなと思っておりましたので、非常に魅力的な展開案だと思います。まさか不満などあろう筈もありませんので、是非是非お付き合いさせてくださいませ…!
また、いつも展開を引っ張って頂きまして本当にありがとうございます。…すみません、こちらからも少しは展開案を出そうとは思うんですが、>288にて提示して頂いた案が素敵すぎるあまりそちらを消化したくてしたくて…。勝手な言い分ではありますが、もし貴方様のご都合がよろしければ、ずっと気になっていたものの一つである③の甘い晩酌を共に出来たらと思います。ロサンゼルスでの飲酒年齢は21歳のようですが、適当に6月にでも密かに誕生日を迎えたという事にすれば、物語開始時点でまだ20歳の愚息でも息子様と一緒にお酒が飲めるかと…! また、時間経過の具体的な日数は如何致しますか? いっそ数ヶ月程度飛ばしても良いのかなと少し思いつつ、特に強い希望等もございませんので、貴方様の裁量にお任せいたします。)

  • No.323 by Leone Celadon  2019-01-21 15:38:41 


>Noah

…、……。ッま、ってて…くれる、なら……、がっ…がんばる、から……。――そのときは…僕を、認めて。

(呪いがなければ奪う度胸もない生意気な口を真一文字に結び、思い浮かべただけで卵でも焼けるかのように熱い頬に煽られては、怖れとは似ても似つかない緊張が走り。いくら仮面を介せずに彼の前に姿を晒せたとはいえ、身を滅ぼしかねない大それた悪戯に立ち往生すれば、肩透かしを食らい視界の端で声色と共に下がる目尻に胸が締め付けられ。ただでさえ檻の中ですら早鐘を打つ音に耐え忍ぶだけでも目が回り、その愛らしい要求はいうなれば吐息すら筒抜けになる寝惚けた先で施された口付けみたいに、より距離を詰める身も心も満たす好意を実行にも移せず。先の感触を覚えたまま彼に触れるのは後ろめたくなるも、慈悲を乞いながらの釈放を躊躇いがちに試みれば、まるで意味なく押し当てる手を包む温もりにビクリと反射的な反応を示し。更には強張ったそれを解きほぐすかのように絡ませ合い、心震わす熱の通りに築いた好情を掻き立てられ、不純な欲が過っては理性を保つ指を素直に下ろせずに。自らが蒔いた種とはいえ色香漂う状況に臆し、次なる望みにすら邪な我儘を孕む瞳を逸らし奥歯を噛み締めた矢先、未だ指先に生々しく残る柔らかな感触が引かれた手の甲へ不意に落とされて。無期限に設けられた甘美な約束へ溢れる言葉も小胆な愚者に語れるわけもなく、無色の音が喉に詰まるも怖ず怖ずと重ねられた手を握り返しては小さく頷き。あの日交わした約束でさえ順延し続けた前科がある上、外の世界を生きる観客らならばその一歩を踏み出すのは容易だろうに、自らが課した枷を外せる時が幻滅される前に訪れるのかと漠然とした不安の渦が沸き上がる。…呪いに甘んじてきた愚かな我儘を願うのは僕なのに、彼に頼ってばかりは嫌だ。繋ぐ手に情けない震えが残るも荒れた息を整えつつ、確りと己の口から虚飾のない本心を絞り出すように、伏せられた彼に交われば外してしまう瞳を向けながらもたどたどしい誓いを立てて。)


(/た、大変ながらくお待たせして申し訳ありません…。な、何度頭を貴方様の前に垂らしているのか…本当に面目御座いません。当方も互いの想いが実までの過程ものんびりと楽しみたいと思っておりましたので、承諾して下さり大変嬉しく思います。背後は遅筆で愚息は些か奥手ではありますが、お付き合いいただければ幸いです…!
こちらこそいつも展開を広げて下さり、また、貴方様にそう言っていただけるとは光栄です。もしよろしければ、息子様の誕生日辺りまで飛ばすのは如何でしょう? 6月でも秋辺りでも息子様の誕生日を遅ればせながら祝いつつ、何かと口の滑りやすい絡み酒になりそうですが、是非是非息子様と一緒に飲ませてみたいなと。誕生日以外であればイベント絡みで10月のハロウィンの前後でも面白そうですね。)

  • No.324 by Noah MacNeil  2019-01-24 07:10:00 



>Leone

…ありがとう。…うん、分かった、待ってるよ。そうしていても良いって君が言ってくれるなら、いつまででも、俺は――……え、と…ごッごめん! っも、もう、もうどくから…ッ! ごめんね、急にこんな、お、おおお押し倒したりとか、ちゅー…とか……~っ。

(傍にいられればそれだけで良いなんて、眠りに着く彼へ零したそれが己を偽る虚実に他ならぬことなど当に分かり切っていた。急に腕の檻へと閉じ込められ惑う彼を哀れに思わないでもないが、眼前にチラつかされた光へ意地汚く喰らいつく欲心がこのまま彼を逃すことを良しとはせず、灼熱に胸を焦がす衝動を喉へ通して音に変え、黒兎に向ける幼稚な鬱憤さえも懇願の口付けとして吐き出して。ひどく手前勝手な振る舞いに躊躇に震える白い指先が、それでも確かな力を持って己のそれを握り返す感触と、微かな首肯の気配を伏せる視界の端に捉えては、ほ、と息苦しいまでの胸の焦燥が和らぐのを感じ、無意識に張り詰め強めていた手指の力を緩める。正直な所、この期に及んでも己の強過ぎる自己批判精神は甚だ信じ難い彼の好意の数々をどうしてもそのまま鵜呑みには出来ず、弱味につけ込んだ上、病による思考の鈍りすらも利用して強引な誓約を交わさせたという罪の意識は拭えない。けれど、幾度も踏み潰してきた期待の芽を今度は手放さぬまま、仄かな微笑と共にそっと伏せていた瞼を持ち上げれば、星の瞬きのような光を宿した瞳がこちらを見詰め、呼吸も忘れるほど美しく懸命に煌めいていて。…そこでようやく、互いのとんでもない体勢と、やたらに近い彼との距離を冷静に俯瞰するまでに至り、底なき貪欲に塗り潰されていた諸々が顔を覗かせては、急激に込み上げる無性の気恥ずかしさに絡めていた指を急ぎ解き、謝罪のような何事かを口にしながらベッドの上を半ば転がるように退いて。しばしの間おどおどと目を泳がせ言葉に迷うような仕草を見せていたが、やがて強烈な羞恥に湯気を湧かせる頭を暗色のフードで覆い直すと、ベッド上の彼へ背を向け「……く、くすり、とってくる…」そんな辛うじて発した拙い言葉を一つ置き去りに、ふらふらと覚束ない足取りで部屋を出て行き。)


(/い、いえいえ本当にお気遣いなく…!愚息の言葉ではありませんが、一週間でも二週間でもお待ちしておりますので、お手隙の際にゆっくりご返信いただければ嬉しいです!
奥手な息子様も大変愛らしくて素晴らしいと思います…!こちらこそ、何かと技量不足な背後と問題の多い愚息ではありますが、何卒よろしくお願いいたします。なるほど、誕生日に絡めたお話というのも素敵ですね!それでは、ハロウィンも捨て難いですが、今回は適当に9月6日生まれとして、その少し後辺りから開始という事で如何でしょうか? 誕生日につきましては、自分から言い出す性格ではありませんので、息子様が当人に直接聞いたということでも、落とした生年月日入りの学生証を拾ったなどでも何でもご自由にお決めいただければと思います。)

  • No.325 by Leone Celadon  2019-01-30 22:10:23 



>Noah

――ネーロ…僕、頑張ったよね? ……好き、大好き。…なのに、なんでッ…!

(仮に拒絶の意を示されたとて端から彼と同じ世界に立つ為に努め、受けた恩へと報いるどころか改めてその機会を乞う不格好な誓いへの身に余る承諾を得られれば、辛うじて持ち上げた瞳には燦然と夢見るような潤んだ光が宿り。一時でさえ長く感じた一連の誓約を経て絡めた手に伝わる熱の縛や向けられた微笑が、まだ欲張り続ける卑しさを晒してよいのだと実感させ、夢のような衝撃に浅く乱れた息が止まり忙しない心音が鳴り響き。緊張の糸が張り詰め縛られた心の臓が破裂する寸で、魔法が解け落ち着きを無くしたまま愚者から急ぎ退かれては魅惑の牢から解放され、口籠りながら恋情に突き動かされた数々の謝意に彼同様かそれ以上に朱を色濃くし。唯一無二の相手との戯れは言葉にも音にもならぬ激情の渦に呑まれ、施された身も心も焼き尽くす契りが脳裏に蘇れば面と見れず、シーツにぎゅっとしがみ付き火照る顔を伏せ戸惑いつつ端的な一言へ沈黙の音で応えて。ようやっと身を起こした頃には既に彼の姿もなく、先までの浮ついた熱が招いた嵐が過ぎ去った静けさに心を揺する寂寥感が沸き起こると、孤独を埋めるべく隅に佇む黒兎を抱き寄せ。何の躊躇いもなくそのまま頬へと口付けを落とそうとするも、暗色を帯びて覗かせ吐き捨てられた罪の眼に思い止まり、困ったように唇を噛み文句一つも言わぬ親友の頭をそっと撫でては嘆声を洩らし。黒兎相手であれば逸らさずに見据えることも愛を囁く言葉も臆することなく振る舞えるのに、向き合うべき人へと紡ぐ音色をいざ口にしようものなら、泡のように消え失せるか継ぎ接ぎだらけの戯言と化す。仮面の加護も無く犯した愚行らは病に唆された故に、鈍り偏った思考による貪欲な我儘を垂らしたに過ぎず、夢物語のような約束を叶える瞬間を見限られる前に遂げられるだろうか。暗雲に澱む理性が邪な熱に駆られては、手の甲に落とされた切実な印を舌先でなぞり、仄かに残る甘美の味わいながら愛おしい名を呟いて。)

……ノア。僕の…、……。ありがと、ノア。


(/寛大で温かいお言葉を心より感謝申し上げます。早々ではありましたがお言葉に甘えて、支障をきたさない範囲で筆を取らせていただきました。2月中旬頃まで何かと慌しいかと思われますが、ご容赦下されば幸いです。日に日にインフルエンザが猛威を振るっておりますので、どうかご自愛くださいね。そして、息子様の誕生日の日付、承知しました。愚息がその情報を知り得た経緯は後々検討させて頂きます…!※こちら返信不要です。
さて、現在楽しませていただいている展開では、貴方様が既に出された絡み文へと絡ませていただいたのが始まりでしたので、次回の絡み文は当方からという形でもよろしいでしょうか? 恐らくリビングから始まるかと思われますが、何かご希望等がありましたらお気軽にお申し付けください。)


  • No.326 by Noah MacNeil  2019-02-03 00:12:13 



>Leone

ッぁ!? …~っい、いた…。……、

(ふらふらとした覚束ない思考と足取りの下、どうにか自室まで至ったはいいものの、現実感を消失した虚ろな瞳は、閉ざしたままの扉を捉えられずそのまま顔から激突して。ゴッという鈍い音を響かせては小さな悲鳴と反動の尻餅をつき、ぶつけた鼻っ面を抑えうっすらと目に涙を滲ませて。衝撃と痛みにクラつく頭は即座に浮遊する思考を現実へと引き戻したが、思わぬ強打による痛みの引きを待ち、落ち着いて立ち上がろうと手を付いた先のやけにヒヤリとしたフローリングの硬い感触に、相も変わらずの冷たい疑念までをも呼び起こされ。――こんなの、何かの間違いだ。それはかつての絵画の受賞や、他者からの信じられない賛辞と賞賛、そして先のリビングで腕の中に収まり零された愛しい“我儘”に対し、如何なる感情よりも先に胸へ湧き出でたものと全くの同一。甚だ不釣り合いの眩い言葉や事実から目を逸らし、むしろ頑として拒絶せんとする内なる嘲弄に身を委ねてしまいたい弱気の心が再びの警鐘を打ち鳴らし始めている。…けれど、そんな陰鬱な思考をかき消すのは、先刻の懸命な誓いの言葉。あの日の約束から今日に至るまで、彼から己へ示されてきた偽りのない好意の色々。気が付けば、床へ付いた手には力が篭もり、ぎゅうと丸めたそれを胸元に引き寄せていて。「…――レオーネ、…」彼と交わしたばかりの新たな約束を心中で味わうように反芻しつつ、微かに手の中に残る愛しい体温を感じようと、更にもう片方の手をも重ねては、しばしの間、ひどく大事そうに抱いており。)


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

…あ、あの。レオーネ、持ってきたよ。…ごめんね、粉薬しかなくて……少し苦いかもしれないけど、の、飲んでくれる、かな…。

(――コンコン。水を取りに退室した際とは異なり、今度こそそう間を置かずに彼の部屋に軽いノック音を響かせては、市販の風邪薬を手に室内へ戻り。この短時間で先程の熱が冷め切る訳もなく、未だ淡く朱に染めたままの顔を彼から逸らしつつ、少し歩を進めテーブルの上へ置いたままの水を手にして。そのままベッドへと向き直る前に、さっと一度空いた方の手で俯き気味のフードの端を引っ張り、赤い顔を更に深く深く覆い隠す。…何だか、彼の前に身を晒すのが妙に気恥ずかしく、胸はむずむずとやけに波立ち騒がしい。生来の強い劣等意識に阻まれ現実感こそあまり抱けていないものの、それでも他ならぬ彼に己の過ぎた想いを受け入れて貰えた喜びに沸き立ちそわそわと落ち着きなく、水入りのコップと粉薬を一つ確かに握り締めては、振り返りそっと双方を彼に差し出して。自室を探してはみたのだが、生憎と錠剤は見当たらなかった旨を申し訳なさげに告げると共に、今までの薬嫌い振りについ悪気なく幼子に対するような柔い口調を連れると、フードと長い前髪の隙間からそろり相手を伺って。)


(/多忙のご報告をありがとうございます。互いのペースでゆっくりお話を紡いで行ければと思いますので、本当に無理のない範囲でお付き合いいただければ…!ご多忙で大変かとは存じますが、貴方様もどうかお身体ご自愛くださいね。※こちら返信不要です。
先出しの件ですが、こちらはもちろん構いません。お手数を掛けますがよろしくお願いいたします。リビングという場所設定にも特に異論はございませんが、そうですね…希望という程でもない瑣末事ですが、少し前までどなたかと一緒に息子様がいたという形跡をどこかで示して頂けると、恐らく約束から数ヶ月を経て相当にやきもきしているだろう愚息へ更に油を注げて良いかな、という程度です。もちろん、展開的に不都合や萎え等あるようでしたら控えますので、お気兼ねなく仰ってくださいませ…!)

  • No.327 by Noah MacNeil  2019-02-14 20:26:28 



>Leone

あっあの…! 今、良い…? ごっごごごめんね、忙しいのは分かってるんだけど……これだけ、あの…。

(何やら忙しそうな様子の彼の背後へ、暗殺者もかくやといった動作で音もなく忍び寄り。立案からほんの数刻程度という計画性のなさも相まって、いざ彼を目前とすると忽ちバクバクと暴れ始める胸の鼓動に、余裕のない浅い呼吸を幾度と繰り返した末、ようやく己の喉より発されたそれは隠し切れぬ緊張と羞恥に彩られており。いざ拙い声音で相手の注意を唐突に引いてみせれば、未だ躊躇が色濃くも眼前に青い包装の施された小箱を恐る恐る差し出して。)

今日、バレンタインだから…君にどうしても渡したかったんだ。…あっ、べっ、別に全然変なものじゃないよ! ほんとに普通の市販のチョコレートで、ッまま間違っても俺の変なセンスや悪趣味なあれこれとかじゃないから、安心して…! ……だ、だから…――もし、嫌じゃないなら、これ…もらって、くれる?


(/お忙しい時にこのような連投を大変申し訳ございません…!時間軸諸々を総スルーしたただの軽い戯れですので、こちらへの返信の有無やタイミング等は本当にご自由にして頂ければと思います…!

イベントへの便乗ついでに遅ればせながら付言致しますと、>326ではあと1~2往復で〆にしようかとつい続けられるよう描写してしまっておりますが、別段ここで蹴って場面転換としていただいても全く構いませんので、そちらも背後様のご随意にどうぞ! 
それでは、この度は突然の連投を失礼致しました。つい興が乗り軽いイベントロルを回してしまいましたが、催促の意図等は全くありませんので、本当にどうかお気遣いなく…! 最近また冷え込んで参りましたので、体調を崩しませんよう暖かくしてお過ごしくださいね。※こちら返信ご自由に)


  • No.328 by Leone Celadon  2019-02-15 19:15:50 


>Noah

えっ……これを僕に? ……、ありがとう。キミから貰うものを嫌うわけがないじゃないか。ありがたく頂くよ。ーーでも、先を越されてしまったね。

(度重なる多忙の山に齷齪と都合の良い振る舞いを見繕うも、日に日に増す疲労の色は仮面の下に張り付いては溜息を漏らし。散漫した注意の中背後に回る気配にも気付けず、不意の呼び止めにピクリと肩が飛び跳ね、振り向いた先に彩られた彼の姿に口元が緩み。その小さな包みが指し示す祝いの一声を母国の言葉で飾るも、自室に寝かせたままの品物を持ち合わせのない懐を悔いては、贈り物を優しく包み込むように手を取りながら笑みを向けて。)

Felice San Valentino! …この埋め合わせは必ずするから。次は、ちゃんと祝わせて。


(/ひぇー! 申し訳なさと癒しを求めて覗いてみたら、なんと素敵なサプライズが…!
ありがとうございます。ご馳走様です。軽くではありますが、折角なのでお返しをば。
今週末を無事乗り越えれば、慌ただしい日々から徐々に解放される予定ですので、既に十二分にお待たせしておりますが、もう少々お時間頂ければ幸いです。展開に関してもご配慮いただきありがとうございます。構図はできているのですが、何分文才にも恵まれず…。いつもいつもご迷惑をお掛けしておりますが、お付き合いいただければ嬉しく思います。それでは落ち着き次第、筆を進めますので、どうかお体に気を付けてお過ごしください。※こちら返信不要です。)

  • No.329 by Noah MacNeil  2019-02-17 21:35:35 



>Leone

先、を…? …っ! …う、うん! 楽しみに、してる。……――良かった、君に喜んでもらえて。

(聞き慣れぬ異国の言葉に一瞬見開いた瞳が、少し遅れてその意図を解するや、ほっと安堵に強ばっていた頬を緩め嬉しげに細まり。彼も己と同じ気持ちであると、ささやかな贈り物ごと快く包まれた暖かな感触にじわじわと身体の熱が上がってゆく。けれど、いつまでもこうして多忙な彼の時間を悪戯に奪う訳にはいくまい、なけなしの理性にてれてれと頬を染めてはにかみながらも、名残り惜しげに小箱を残してやんわりと己の手を引き戻し。代わりにほんの少し高い彼の頭を労わるように数度撫でると、少々後ろ髪を引かれつつその場を立ち去って。)

そ、それじゃ、えっと、これ以上邪魔しても悪いから、俺はこれで……、――あんまり無理しないでね、レオーネ。もし疲れちゃったら、いつでも俺のところにおいで。


(/よ、よもやこんなにも早く素敵なお返しをいただけようとは…! こちらこそ大変ご馳走様でした!笑。事前にご連絡を頂いていたにも関わらず、堪え性のない背後で申し訳ありません。快く受け入れて頂きまして心より感謝致します。更にお返事を返してしまいましたが、此方は蹴って頂いて本当に構いませんので、どうかご無理はなさらずに。
ご予定に関しても承知いたしました。今度こそ大人しくお待ちしておりますので、無理のない範囲でお相手いただければ幸いです。お忙しい中、ご丁寧な返答を誠にありがとうございました…!※こちら返信不要です)

  • No.330 by Leone Celadon  2019-02-19 12:57:10 


>Noah

……、わかった、飲むよ。……ッ、~~~!――……頑張った人には何か言うことがあるんじゃない?

(人恋しさが届いたのか先程とは打って変わって早々の帰来を告げるノックの音に、卑しい熱に浮かされながら上書きした印を身の後ろに隠し、開かれた扉の先に待ち焦がれた姿が映れば黒兎を枕元まで遠ざけて。可愛らしく染まる頬の色合いに目を奪われその唇が動く度、病魔に紛れて高鳴る邪な欲に手の甲に落とした過ちが妙に擽ったく、魅入られる衝動を壊れかけの理性で紡ぎ直し。けれど、彼の顔を覆うフードが深く被り直されるや粉薬の包みに顔を顰め、浮足立った夢幻から引き戻される現実に臍を曲げ、差し出された物を素直に喜べずお飾りな笑みを浮かべて。暫しの沈黙の末、謝意を示しながら伺う様に押し負け渋々と薬を受け取ると、意を決して包みの中身を口にするも薬特有の苦みに小さく唸りを上げ、堪らず急ぎコップを乱雑に奪い後先考えずに一気に水を飲み干し。案の定勢い良く流れる濁流に咽せ返っては、良薬は苦しと掻き消えずに荒く残る粉の味に舌を出し、空になったコップを渡しつつ拗ねた幼子のようにやきもきと涙ぐんだ瞳を向けて。)


(/大変長らくお待たせいたしました! ようやっと大きな山から解放され満を持して紡がせていただきましたが、この数週間のうちにただでさえ稚拙な文が更に乏しくなったようでお恥ずかしい限りです。…こ、これはリハビリが必要かもしれない。笑。イベントの方にも手が回ればよかったのですが、本編を差し置いて楽しませていただくのは忍びなく、かといってこれ以上お待たせするのも心苦しく思い…このお詫びはぜひまた次の機会に。
さてさて、愚息がもの言いたげに息子様に何か言ってますが、機会を見計らって大人しく寝かせた後、次の展開へと向かいたいと思いますので適当にあしらって頂ければ幸いです。何かありましたら、お気軽にお申し付けくださいませ…!※こちら返信ご自由に。)

  • No.331 by Noah MacNeil  2019-02-21 21:11:44 



>Leone

レ、レオーネ、大丈夫…!? …、…――ぇ、あっ。そ、そそそうだね…! 

(どうも聞き及んでいた通り、薬は相当の不得手であるらしい。服薬に苦闘する彼の様子に傍で何が出来るという訳でもあるまいに、おろおろとやたら心配げにその様を見守っていたが、気管に入り込んだ水に咳き込み始めた頃にはいよいよ慌てふためきその背を急ぎ擦りに回って。しかし、憂慮と共に彼の表情を伺えば、可愛らしくひねくれ潤む瞳にドキリと幾度目かの胸が鳴り。…いっそ褒美という大義名分のもと唇を重ね合わせては、彼の舌から苦味の残滓を奪い去りつつそのまま押し倒――などという場面まで瞬時に夢想したところで、慌てて赤味を増す頭を振り軽々に沸き出す邪念を四方へと散らし。どうにも長年の描画にて培われた想像力も災いし、先刻移された熱が露骨な悪化の兆しを見せ始めてしまっている。ある種いつも通りとはいえ、明らかに不自然な間と挙動の後に戻された空のコップをようやく受け取ると、ろくな思案もないまま反射的な頷きを返報し。素直に彼の奮闘を讃えるべく空いた方の手で頭部を撫で柔い微笑を浮かべるも、後ろめたい視線はすぐに彼より逸らされ、ごにょごにょと不明瞭な声量で入眠への誘導を謀り。)

…うん、いい子いい子。苦いのによく頑張ったね。うん……うん、――…いっ、いい子だから、そろそろ目を瞑って休んだ方が良いんじゃないかな…。その、このままじゃ……ま、待ってあげられなく、……。


(/いえいえ、お返事いただきありがとうございます! 稚拙などととんでもないです、いつも通り至極可愛らしい息子様の描写に悶えさせていただきましたとも…!意地悪して粉薬を持って来た甲斐がありました…。笑。イベントロルに関してもほぼ〆のつもりで返させていただいた次第ですので、本当にお気になさらず。素敵なバレンタインを誠にありがとうございました…!
展開に関しても承知致しました。それでは愚息も愚息で例の如く可笑しな素振りを見せてしまっておりますが、そちらの方向へ回させていただきますね。※こちら返信ご自由に)

  • No.332 by Leone Celadon  2019-02-24 04:15:03 


>Noah

ん……。――…え、何? でも、そうだね…スープ、飲んだからかな。なんか…眠くなって、きた……。

(貪欲な熱に拍車を掛けるとも知らず傍らまで駆け寄りその背を擦られては、邪な傾倒ばかりを形成する責任を病状に転嫁させ、感情の裏返しに受けた施しへの礼の一言も告げず。舌頭を侵食する苦味を逃がしながら不満の一つを向けるも、独特の間を持たせつつ普段と変わらぬ所作を示すのみで、魔性の手が織り成す褒美だけでは損ねた機嫌を戻せず外方を向き。…あんなことがあったのに。先のリビングの一件、新たに交わした約束と、浮かされた熱に己だけが躍り期待しているようなもどかしさが拭えず焦燥の矛に胸が締め付けられる。意地悪く構えるも大人しく撫で受けていくうちに綻びを見せ始め、忽ち移る関心は視線を交えようとしない彼の行方へと変わり、煙のように姿を見せない誘いの訳にきょとんと首を傾げ。目の前の謎解きに遊び足りぬ好奇心が揺さ振られる一方、腹の底からぽかぽかと身体の芯まで伝う温もりも相俟ってか、湧き上がる睡魔に抗えぬまま襲い掛かる悪魔の囁きに欠伸を吐き。微かに残る風味すらも覆い隠すまで押し寄せる波に目を擦っては、置き土産に愛の言葉を残しつつ飢えを埋める我儘を強請るも次第に船を漕ぎ始めて。)

…ノア、好きだよ。――……だから、寝るまででいいから…そばに、いて、……。


(/楽しんでいただけたようで何よりです…! 一先ず、煤けてしまった言葉の引き出しを取り戻すべく、本を片手に精進していきたいと思います。一冊読んだだけで当方の無能さがひしひしと伝わってきては…読書を楽しみつつも複雑な気持ちです。笑。
さて、息子様を前に眠気に負けた愚息は恐らく起きないので適当に〆ていただければ、次辺りに晩酌の展開へと移ろうかと思います。それでは、何かとご迷惑をお掛けするかもしれませんが、次回の展開でも宜しくお願いします!※こちら返信ご自由に)

  • No.333 by Noah MacNeil  2019-02-24 19:08:13 



>Leone

…っ! ……そばに…いるよ。君が赦してくれる限り、――ずっと。

(やはり唐突な己の誘導に疑問を抱かれたようだが、眠気を孕み示された同意へ食い気味にこくこくと無言ながらも真剣極まる頷きを返し。けれど、眠たげに欠伸を漏らす彼の気が変わらぬ内にと、丁寧に彼の身を寝台へ横たえさせてはいそいそ上布団を掛け直す途中で、不意に落とされた甘言に思わず手が止まる。動揺し赤く染まる視線を彼へと向け直せば、はく、と声を失った唇が無為に動き。…この子は本当に、もう…もうっ。こちらが必死に自制心を働かせ彼の安寧を保とうとしているというのに、相も変わらず無自覚に邪念を煽り助長させ続ける想い人に内心頭を抱える他なく。盛大に乱れる鼓動を辛うじて総動員させた理性で抑え込むと、取り戻した音にて紡ぎ出されたそれは思っていた以上に重く切に入り。こんな己の事が好きだなどと、やはりどうしても確たる実感を抱けない。弱味に付け込まれたから。病熱に侵されて思考に狂いが。拭い切れぬ疑念や不安感が、無尽蔵に苛烈な自己卑下精神のもと泉の如く湧き出してくる。それでも、堪えきれない程の愛おしさを声音に乗せて、溢れんばかりの慈しみを指先まで巡らせて。彼の頭を再びゆっくりと愛でながら、今はただ、その眠りが健やかなものとなることを祈り。)

…おやすみなさい。ゆっくり休んでね、俺の愛しい人。


(/こ、これ以上貴方様に文章力を磨かれてしまうと、いよいよもってお相手頂く恐れ多さに当方の身が更に震え出しますので、お手元の本は閉じませんか…!笑。※お蹴り下さい
…これは息子様が完治に至るまで、自分の寝食を放り出し片時も離れない可能性が…や、やめてさしあげろ…。何はともあれ、例の如くな乱文ですがこれにて〆とさせて頂きました。この度は本当に素敵な展開を誠にありがとうございました…! またお手数をお掛けしてしまい申し訳ありませんが、初回ロルの方を宜しくお願いいたします。展開を丸投げにならぬよう頑張る所存ではありますが、もし何かご希望や方向性等ありましたら尽力いたしますので、どうかお気軽に…。※こちら返信ご自由に。)

  • No.334 by Leone Celadon  2019-02-26 01:39:07 


>all

こんな時間に起きてるなんて…悪い子だね。それとも、起こしちゃった?――まあ、どっちでもいいや。ねえ、ちょっと付き合ってよ。

(例年頭を悩ます本格的な夏季が過ぎ、熟れる果実に彩る紅葉と四季折々の顔を見せ、集う芸術家の心を掴む9月も一週間ばかりが経過し。番犬も寝入る日付の変わった真夜中、空調を利かせた快適なリビングでソファを独占する仮面の男が、腹まで注がれたワイングラスを回し至福の時を楽しんでいて。テーブルの上にはまだ温かみのある食べかけの料理を乗せた二組の銀食器、床には片手では数えきれない空のボトルが無造作に転がり、適当に流し見るテレビの内容も碌に頭に入ってこないまでには酒気も帯び始め。締まりのない笑みを仄かな朱に染め、飲み分けるために並べた複数のグラスもお飾りと化し、赤も白も見境なく同じ器に注がれる始末。栓を抜いた折々の香りが漂う晩酌を一人過ごしている最中、開かれた扉の気配を感じ取り首を向けながら陽気に戯言を吐いては、飲み干したグラスを置き現れた来訪者を手招いて。)


(/ノア様との展開が一区切りしたため、時期を9月と改めた新しい絡み文失礼します。久しく初回の絡み文を回していなかったためか、少々不備があるかと思いますがお好きなように絡んでいただければと思います。何かご希望等ありましたらお気軽にお申し付け頂ければ幸いです。※こちら返信ご自由に。)


  • No.335 by Noah MacNeil  2019-02-27 07:30:08 



>Leone

――レオーネ? 随分遅くまで起きてるんだね…?

(ひどく夢見の悪い夜だった。己にとってはそう珍しくもない、むしろ馴染みある気鬱さだったが、それでも今夜は絵筆へと手を伸ばすより先、カラカラと渇きを訴える喉を静めようと気怠げに寝具から足を下ろし。階段を使いゆっくりと一階に降りると、普段ならば何処かから夜鳥の鳴き声でも響くような静けさを軽快に打ち消す、テレビらしき音が鼓膜を震わせて。…誰か起きているのか。微かに沸いた驚きと好奇心から発信源と思わしきリビングの扉に手を掛けてみれば、鼻腔を擽るアルコール独特の甘い薫りと、ソファーでワインを片手に寛ぐ彼の姿に思わず寝惚け眼を瞬くこと数回。数の合わぬテーブルの銀食器の存在には未だ気付かずに、少々戸惑いを覚えつつも魅惑の誘いに微笑みと足を向けて。しかし、そこらへ雑多に転がる幾本ものワイン瓶に一瞬視線を流しては、その淡く色付いた頬へ軽く手を添え、心配そうに仮面越しの顔を覗き込み。)

悪い子は君もでしょう。――…だ、大丈夫? かなり飲んでるみたいだけど…。

  • No.336 by Leone Celadon  2019-03-01 12:33:35 


>Noah

悪い子だからまだ飲み足りないんだ。もう飲めるようになったんだから、ノアも一緒に飲もうよ。…あれ? 僕はちゃんと祝ったっけ…?――……まあ、何回祝ってもいいよね。ノア、誕生日おめでとう。

(招く誘いに了承の笑みを向け室内へと足を踏み入れられては、寂然とした晩酌を破る主が彼となれば、些細な戯れごとに過ぎない遊びへの返しにも自然と頬が綻び。触れる人肌の温もりは柔らかくも火照り帯びた熱を包むような冷たさが心地良く、相好を崩したまま伸びた手に指を絡めるように重ねつつ酒を勧めるも、先日迎えた彼の誕生日を共に祝ったか定かではない朧げな記憶に小首を傾げて。所用に追われては曖昧に抜け落ちた不規則な日々の中、姿こそは幾度か鮮明に残っているものの交わす友誼は靄が掛かり、短く鼻を鳴らしながら呼び起こすようにまじまじと瞳を見詰め。しかし目の回る数日に一区切りを付けた祝杯に感ける思考は、微醺に浸った回路への詮索を早々に切り上げ、積み重ねた分だけ膨れ上がる特別な祝福を送り。祝いの音もそこそこに弾む口の寂しさを埋める品々を促すと、湯水の如く湧き上がる好奇な矢を立て、膨らむ期待に輝かせた眼差しを向けては口早に嗜好を探り始め。)

で、何飲む? それとも食べる? 今日色々貰ったから何でもあるよ。――ねえ、ノアはお酒は強いの? 弱いの? どんなのが好き? 味に香りや飲み方は?

  • No.337 by Noah MacNeil  2019-03-02 23:40:03 



>Leone

……った、誕生日…? …あっ、そっか。そういえば、この前が……――うん、ありがとう、レオーネ。

(形の良い唇から紡ぎ出されたその一単語がすぐに己の記憶と結び付くことはなく、あっ、という間抜けな短音が喉から発されたのは、絡まる指先と此方を一心に見据える仮面越しの瞳にぽっと頬を仄かに染め、視線をうろつかせた末の事で。ここ数日は課題制作の為にほとんど大学に籠り切りだった上、そもそもの興味関心の度合いが余りに低く頭から抜け落ちていたのだが、…覚えていてくれたんだ。当初こそ彼からの過ぎた好意を何処か他人事のように感じていたものの、さすが数ヶ月を経ればじわじわと甘い毒のように己の心身へ緩慢に浸透してゆき。まぁだからこそ、それらに付随し不意に高まる無性の不安感や焦燥が、今宵の夢に現れたという側面もあるのだろうが。先の問答にてどうやら酷く酩酊している訳ではないようだと判じれば、矢継ぎ早の質問の嵐に多少惑いつつも、杞憂を引っ込め快く誘いに応じる事にして。柔い頬を解放し彼のすぐ隣へ腰を下ろすと、一先ずは眼前の赤い液体に満ちるそれをぎこちなく両の手に抱え。…こくり、恐る恐るグラスを傾けるや、まろやかな果実の香りと渋みの少ない甘い味わいがするりと喉を通り、忽ち腹の底へ灯り沸き上がる不思議な熱の感触に瞳を丸くして。)

えっ、えっ? ええっと…お、俺、お酒はまだ飲んだことがなくて。…そんなに、美味しいの?――うわ、わ、…本当だ。飲みやすいし、美味しいね、これ…! これも、仕事先の人から貰ったの?

  • No.338 by 参加希望者  2019-03-02 23:55:15 

(/突然の背後から失礼致します。唐突ですが、此方の素敵な世界観と溢れ出る語彙力の高いやりとりを僭越ながら見させて頂いた所、もし空いてる枠がありましたら参加させて貰えませんでしょうか?いきなりの申し出ですのでもし不都合等がありましたらすぐさま身を引きますので、ご検討の程宜しくお願い致します!)

  • No.339 by Noah MacNeil  2019-03-03 08:15:08 



>338

(/大変光栄なお言葉をありがとうございます…! 参加希望とのことですが、あいにく現在はトピ主様不在の為、新規参加者様のご登録を停止しておりまして…。詳しくはこちら>246をご覧下さいますようお願いいたします。)

 

  • No.340 by 参加希望者  2019-03-03 10:02:11 


>339 Noah MacNeil様



(/ご返答ありがとうございます!確認不足の上ご指摘まで…本当に申し訳ございません。確認致しましたところ、無期限の停止とのことを確認致しましたので残念な気持ちもありますが、主様がお戻りになることを願って次の機会がある事を願います。いきなりの申し出に対応して頂き感謝致します。)

  • No.341 by Leone Celadon  2019-03-04 17:52:56 


>338>340

(/この度は参加希望の申し出、ありがとうございます。もう既にご回答いただいている通りで、ご希望にお応えできず大変申し訳ありません。またの機会がありましたらその時は宜しくお願い致します。)


>Noah

あ、ノアもそう思う? 僕もそれお気に入りなんだ。じゃあ、次は白も飲んで。――えっと…確かこの辺に置いたはず。

(観客席から映る景色は、酔狂な野心が注がれているからか何時にも増して愛らしく染める色香へ、表立った言動は慎むものの心底に数多の音が飛び交うまで心が躍り。ましてや本人ですら忘れて欠けていた祝辞への一番乗りともなれば、自ずと彼にだけ積もる卑しさは天井を知らずに片時も仄かに熟れる果実を離そうとせず。邪な欲を助長させる一端を担う絡めたものから遠ざかる手は名残惜しくもあれど、直ぐにでも触れられる隣に彼を感じれば口角も上がり。未だ口にしたことのない初の体験を成す瞬間に立ち会える喜びのみならず、他ならぬ彼と共通の感覚を抱いた嬉しさとが綯い交ぜられては、歓喜のあまり加減も無しに彼の肩へ手を置きながらそそくさと異なる色の瓶を探し。それらを流し見つつ乱雑に転がせた空瓶の出所への問い掛けを笑い飛ばすと、招き入れた人物に対する振る舞いへの端的な経緯を並べ。雑多にも相応の品々が並ぶ食卓が来客との一時を物語り、酒席の余韻が抜けず適当に手にした一本に口付けを残せば、過ぎ去りし甘美を想い出来上がった頬を赤らめて。――テーブルの上に鎮座するグラスの中には、拭き取られてはいるものの微かに紅の跡が残るものが紛れ込んでおり。)

いや? 仕事先の人ならわざわざ家に上げて食事何てしないよ。飲む気はなかったけど、“美味しいワインが手に入ったから”って頂いたんだ。そしたら、ご覧の通り。――他も美味しかったし、今度ちゃんとお礼しに行かないと。


(/迅速丁寧なご対応ありがとうございました…! 恐らく口下手な当方が対応していたら、右往左往としていたかと思いますので大変助かりました。まさか新規参加希望の方が現れるとは…完全に油断しておりました。定期的にトピック運営については載せた方がよさそうですね。※こちら返信不要です。)


―――――――――――――――――――――――――

◆ トピック運営についてのお知らせ >246


  • No.342 by Noah MacNeil  2019-03-06 22:09:42 



>Leone

レオーネも、これが好きなの? ふふ、そっか、同じなんだ。レオーネと、同じ。…ふふ、ふふふふふ。お酒って、何だかふわふわして面白いねぇ。

(耳障りの良い彼の声音を聞いている間も依然こくこくと滑らかな赤を喉に流し込んでは、酒ばかりが要因という訳でもない身が浮くような陽気な感覚にへにゃへにゃと緩く笑みを零し。はたして余程アルコール度数の高い品であったのか、それとも単に己が酒に弱い性質であるが故なのか。どちらであるかなどこの甘ったるい愉悦の前では取るに足らぬ事と、楽しげに肩へ置かれた手にますます喜色を強め、僅かに空いた互いの隙間すらも惜しいとばかり軽く身じろいだその時。心地良く紡がれていた話の矛先が先客の存在にまで及ぶや否や、ふっと緩やかな口角を一瞬で下げると共に、想い人と物珍しい洋酒にばかり向かっていた視線をようやく卓上へと滑らせて。そこに残る数々の痕跡の意図をよもや理解し得ない筈もなく、忽ち先刻の思い出したくもない悪夢が、あの約束より続く鬱屈とした感情の蓄積がアルコールを乗せ脳裏を駆け巡ったが最後。――彼の白い腕を力強く掴み取り、肩を押しソファーへときつく縫い付ける。手荒な所業に彼の手にしていたワインボトルがごろごろと床を転がる音が鼓膜を打ったが、そんなものになど構うものか。抱くべき思慮の類いはとうに腹底にて揺れる真赤に呑み込まれ、空いた手で邪魔な仮面までをも身勝手に取り去っては、必死に蓋を閉ざし続けた我欲を醜く溢れ返らせて。)

今日の君は、本当に悪い子なんだね。…いや、いつもかな。ほんとにレオーネはいつもいつもいつもいつも、誰も彼もとそうやってすぐに仲良くして――…少しくらいお仕置きしないと、駄目なのかなぁ。

  • No.343 by Leone Celadon  2019-03-08 19:19:38 


>Noah

ッ!?――…っな、何…? どう、したの?

(無味であれど未だ脳裏に留まり残る味に浮かれた唇を触れさせ、嗜好の数々を譲り受けた彼の者への返礼を思案していれば、鏡のように透き通る空瓶を介して端に映る彼の横顔を盗み見る。相性こそは合いはしたものの流石に初の体験において、気軽に勧められる度数とは呼べる品物ではない赤を口に含んだ結果早々に虜にされ浮足立つ様子に、一旦の冷や水を挟むべきかと席を立とうとした矢先に突如腕を掴まれて。その弾みで床を転がる乾いた音が流れるも拾う隙も無く肩を押され、抗えぬままソファーへと沈まされては処理の追い付かない展開に目を丸くし。何の前振りもなく仮面へと伸びる手に反射的に瞳を硬く閉ざし、己を守る呪いが遠ざかるのを感じれば恐る恐る開かれた世界を覗くと、外界の光に照らされ映る彼の形相は鮮明な朱に染まったもので。矛先が己に向いていることくらいは察しが付くも、それは慣れぬ酔いが影響してか、それとも招いた者との戯れに怒っている為か、若しくは配慮の足らぬ振る舞いを嘆き悲しみに暮れてか――いずれにしても容易く赦す気もないのだろう。自ら発した言とを結び付け転じた言動の突端となった要因に目星を付けると、悪戯の魔が差し不敵な笑みを零せば酒の席に煽られ緩んだ本性を引き釣り出すべく、更なる情報を垂らしては油を注ぎ込むように私憤を煽り焚きつけて。)

……あっ、もしかして妬いてる? ねぇ、お仕置きって何?――ならもっと面白い話をしないとね。実はそこの料理、手作りなんだよ。結構上手くできたんだ…一緒に作った甲斐があったくらいに。


  • No.344 by Noah MacNeil  2019-03-10 20:44:07 



>Leone

…ッ! …レオーネ、は……俺のこと、本当はどう思ってるの? あの約束のことだって、俺はずっと…ッ。

(ソファーへ組み敷かれ身動きを封じられてもなお、口許に優美な弧を成す余裕の色と、更なる仲睦まじい友誼の提示によもや焦燥を掻き立てられぬ訳もなく。彼を見下ろすも酒気を帯び、何処か焦点の定まらない瞳の奥で忽ち燃え滾る我欲の炎にギリと歯噛みし、痕が残るまでに強くソファーへ縫い止めた手首を一層に握り締め。…どうせ何も出来る筈が無いと、見透かされているのだろうか。理性を失い正常な判断に欠けた脳内で、彼への何よりの慈愛と腹底にて燻り続けた汚泥のような醜い欲心が激しくせめぎ合う。やがて、愛しくも狂おしい紫紺と絡む瞳を不安定に揺らした後、とうとう堪りかねたように激昴し視線をずらしては、その先の首筋へと鈍い牙を突き立てて。あの雨の日程容赦のないそれではないものの、一つ、二つとその白く柔い清純の肌へ、ともすれば声にもならぬ悲鳴が如く苛烈に己を刻み付けてゆく。けれど、痛い程に心臓を熱く焦がすアルコール混じりの激情にやがて喉が詰まり、今にも泣きそうに震える嗚咽のような音をその奥から僅かに零し。先刻仮面を奪った手で彼の胸に深い皺を作れば、痛々しい幼稚な印の残る首元へそのまま項垂れるように弱々しく顔を埋めて。)

…レオーネは、…レオーネは“俺の”なんだよ…ッ! あんな約束、君はもう守るつもりなんてないのかもしれないけど……でも、でもっ、君は俺とだけお話して、俺だけをその瞳に映して、俺とだけ仲良くしてよ…! そうじゃ、なきゃ…。――嫌だよ、レオーネ。俺…俺…、いやだ……。

  • No.345 by Leone Celadon  2019-03-12 12:48:34 


>Noah

ッ、ん……、…。――…悪い子。あの時もそうやって僕の気を引こうとしてた。

(止め時を見失えば外した道からの後戻りは至極困難であるのは明白だというのに、浮かたままの質の悪い悪戯の罠に掛かった獲物を前にした今、潔く身を引くなんて甘い考えは泡となって消え失せてしまう。例え逆鱗に触れたとしてもその奥深く眠る宝玉への探求心には抗えず、上を取っても尚意地汚い揺さぶりに翻弄され二の足を踏んでは、無くした行き場が縛に現れるもつい目を細め。…まだ、覚えててくれた。未だ見放さず待ち続けられた約束は、時が止まったかのように成果の挙げられぬ現状に胸が締め付けられるも、交わした誓いへの真意の追及に陶然と心が躍り。確りと視線を絡ませるだけの振る舞いが腹に据えかねたのか、泳ぐ焦燥を逆撫でる問いへの沈黙に文字通り喰らい付かれ、消えた烙印を重ね掛ける施しに強張りを見せては鼻にかかった呻き声を洩らし。零れそうな息に堪えながらも続く戒めに麻酔も意味をなさず身を捩り、懸命なまでに紡がれる愛らしい懇願の音を落とされれば痺れるような陶酔を味わい。己を欲し首筋に残した刻印だけでは足らないと言わんばかりに高鳴る鼓動の上をも掴まれては、身を委ね垂れた頭へと宥めるでもなく自由の効く手の平を回し、縋る彼へと見え透いた欲を唆る戯れを持ち掛けて。)

僕がどう思ってるか…知りたい? 今言ってもいいけど、ただで教えるのはつまらない。だからノア、ゲームをしようか。僕に勝てたら、何でも教えてあげる。その代わり、負けたら覚悟して。――もっと可愛いキミを聞かせてもらうから。……降りるなら今のうちだよ。

  • No.346 by Leone Celadon  2019-03-14 01:38:30 


>Noah (event ver.)

Ciao! ノア、知ってる? 今日は東アジアの一部の諸国では、ホワイトデーって言うらしいよ。バレンタインのお返しをする、とても大事な日なんだって。

(変わり映えの無い日常から日付が変わるや、仕事先にて客人の話を耳にしてから心待ちにしていただけあって、そそくさと彼の下へ馳せ参じ。些か馴染みのない習慣であれど月を改め大切な人からの贈り物へ想いを返す日と聞けば、前回先を越された仕返しにと膨らむ想いを躍らせ、秘かに手配した贈り物は紫の包装を施した小箱と5本の薔薇の花束で。口許は弧を描き優美に振る舞うも仮面の奥で輝かせる瞳が弾む声色に現れ、両手に抱え甘い香りを漂わせる品々を目の前の彼へと差し出して。)

だから、ずっとキミに贈りたかったんだ。本当はもう少し凝りたかったんだけど…久々だと難しいね。あ、見た目はちゃんとチョコとバターのクッキーだし、味も保証するから安心して。…口に合うと良いのだけど。――…って、急にごめんね。もし良かったらで構わないんだけど……受け取ってくれるかな?

(/いつもいつも背後共々愚息がお世話になっております。お忙しいところ連投失礼致します。バレンタインのお返しにと出来心故の戯れですので、こちらへの返信等の有無はご自由にしていただければ…! ホワイトデーの風習は他国では馴染みがないんですね…今回初めて知りました。笑。決して催促の意図等は全くありませんので、ご安心頂ければと思います。
さて、イベントへの便乗ついでに>345に一言触れさせていただくと、今回の展開の軸“ゲーム”を持ち掛けさせていただきました。敢えて詳細を伏せたままのゲームに乗るも反るも自由ですので、お気軽に回して頂ければ幸いです。それでは、この時期は年度末や気温差の大きい季節柄ですので、どうかご自愛くださいませ。※こちら返信ご自由に。)

  • No.347 by Noah MacNeil  2019-03-14 22:07:46 



>Leone

……、…なんで、怒らないの、嫌がらないの、…拒まないの。こんな…情けなくて、弱くて、本当にどうしようもない俺を、どうして君はいつもそうやって受け入れてくれるの…? …――ゲー、ム…? 

(二度、三度と柔い皮膚を襲う歯牙に身悶えし、堪えきれず零れる何処か艶やかな声音に耳から熱が回り、ゾクゾクと背筋がそそけ立つ。腹底にある仄暗いものが少しだけ満たされるような感覚の痕を視線だけで薄らとなぞっていれば、不意に頭部へ添えられた手の平の感触に良心の呵責を呼び覚まされ、びく、と怯えたように身を竦めるも、身構えた言咎めに未だ恐れた色はなく。あの雨の日同様、直接危害を加えられても尚まともな抵抗はおろか拒絶の意思すら見せないのは、情を引きずっての慈悲かあるいは諦念か、…それとも、と捨てきれぬ期待にかねてよりの疑問を理解に難しいと半ば惚けたように重ねた後、続く提案にきょとりと顔を上げ。熱を孕み酒気に蕩けた頭にてあやふやな輪郭を成す不確かな復唱を口にし、数拍遅れて彼の言を呑み込むや一も二もなく飛び付いて。勝利の報酬にそれなりの危惧や懸念こそあれど、敗北を喫しての代償など右から左、臆することなく欲望を曝け出してはずいと互いの吐息を感じるまでに顔を近付け、己を惹き付け止まない深く色濃い紫色の双眸を捕らえるように視線を交わして。)

…ッやる! やるよ、だから……もしも勝てたら、ちゃんと…本当のことを教えて。――君の気持ち、どうしても知りたいから。


>Leone (event ver.)

レオーネ…! チャ…チャオ、どうしたの? 何だかすごく楽しそうだね。――ホワイトデー? 

(よもや己の耳が聞き逃す訳もない、何より愛しいその声音を拾えば忽ちぱっと表情を華やかせ、嬉々としてそちらへと向き直り。何やらいつにも増して陽気な調子の挨拶をつられて鸚鵡返しし、不思議そうに小首を傾げるや、続け様に差し出された代物に驚きしばし唖然と丁寧な包装の施された品々を見詰めて。一般的には恋人同士限定である筈のイベントを快く受けてくれただけで天にも昇る心地であったというのに、それ以上を容易く示されては込み上がる喜びを抑えきれず。ついのぼせ上がる口を軽々に滑らせつつも、贈られた品々を丁重に受け取り至極大事そうに胸へと抱いては、あの日、どうしても己如きがと引け目を覚え手を伸ばせなかったものの、花屋にて知識を賜ったその赤き薔薇の意味をはにかみながら唱えて。)

もっ…もちろん! 受け取らない訳がないよ…! …えっ、これ、手作り…してくれたの? ……君って、本当に俺の、こと……あっ、いや、ええと…! …俺も、君と出会えた事、いつも神様に感謝してるよ。――すごく素敵なプレゼントをありがとう、レオーネ。


(/お、お待たせしました…! 実はもしやと思い数日前よりソワソワして待機してしまっておりまして…、期待を超える素敵なホワイトデーを誠にありがとうございます。此方はこれにて〆としても良いようロルを返させていただきましたので、返信の方は本当にご随意にして頂けましたら。
ひええ、まさかのゲームとは、さすがはイタリアの伊達男…乗る以外の選択肢などありませんとも…! 此方の要望を取り入れて頂けただけでなく、いつもいつも発想力が貧困を極めている当方に代わり魅力的なお話を考えて下さり、毎度のことながら深く深く感謝申し上げます…。※こちら返信ご自由に)

  • No.348 by Noah MacNeil  2019-03-14 22:08:58 



>Leone

……、…なんで、怒らないの、嫌がらないの、…拒まないの。こんな…情けなくて、弱くて、本当にどうしようもない俺を、どうして君はいつもそうやって受け入れてくれるの…? …――ゲー、ム…? 

(二度、三度と柔い皮膚を襲う歯牙に身悶えし、堪えきれず零れる何処か艶やかな声音に耳から熱が回り、ゾクゾクと背筋がそそけ立つ。腹底にある仄暗いものが少しだけ満たされるような感覚の痕を視線だけで薄らとなぞっていれば、不意に頭部へ添えられた手の平の感触に良心の呵責を呼び覚まされ、びく、と怯えたように身を竦めるも、身構えた言咎めに未だ恐れた色はなく。あの雨の日同様、直接危害を加えられても尚まともな抵抗はおろか拒絶の意思すら見せないのは、情を引きずっての慈悲かあるいは諦念か、…それとも、と捨てきれぬ期待にかねてよりの疑問を理解に難しいと半ば惚けたように重ねた後、続く提案にきょとりと顔を上げ。熱を孕み酒気に蕩けた頭にてあやふやな輪郭を成す不確かな復唱を口にし、数拍遅れて彼の言を呑み込むや一も二もなく飛び付いて。勝利の報酬にそれなりの危惧や懸念こそあれど、敗北を喫しての代償など右から左、臆することなく欲望を曝け出してはずいと互いの吐息を感じるまでに顔を近付け、己を惹き付け止まない深く色濃い紫色の双眸を捕らえるように視線を交わして。)

…ッやる! やるよ、だから……もしも勝てたら、ちゃんと…本当のことを教えて。――君の気持ち、どうしても知りたいから。


>Leone (event ver.)

レオーネ…! チャ…チャオ、どうしたの? 何だかすごく楽しそうだね。――ホワイトデー? 

(よもや己の耳が聞き逃す訳もない、何より愛しいその声音を拾えば忽ちぱっと表情を華やかせ、嬉々としてそちらへと向き直り。何やらいつにも増して陽気な調子の挨拶をつられて鸚鵡返しし、不思議そうに小首を傾げるや、続け様に差し出された代物に驚きしばし唖然と丁寧な包装の施された品々を見詰めて。一般的には恋人同士限定である筈のイベントを快く受けてくれただけで天にも昇る心地であったというのに、それ以上を容易く示されては込み上がる喜びを抑えきれず。ついのぼせ上がる口を軽々に滑らせつつも、贈られた品々を丁重に受け取り至極大事そうに胸へと抱いては、あの日、どうしても己如きがと引け目を覚え手を伸ばせなかったものの、花屋にて知識を賜ったその赤き薔薇の意味をはにかみながら唱えて。)

もっ…もちろん! 受け取らない訳がないよ…! …えっ、これ、手作り…してくれたの? ……君って、本当に俺の、こと……あっ、いや、ええと…! …俺も、君と出会えた事、いつも神様に感謝してるよ。――すごく素敵なプレゼントをありがとう、レオーネ。


(/お、お待たせしました…! 実はもしやと思い数日前よりソワソワして待機してしまっておりまして…、期待を超える素敵なホワイトデーを誠にありがとうございます。此方はこれにて〆としても良いようロルを返させていただきましたので、返信の方は本当にご随意にして頂けましたら。
ひええ、まさかのゲームとは、さすがはイタリアの伊達男…乗る以外の選択肢などありませんとも…! 此方の要望を取り入れて頂けただけでなく、いつもいつも発想力が貧困を極めている当方に代わり魅力的なお話を考えて下さり、毎度のことながら深く深く感謝申し上げます…。※こちら返信ご自由に)

  • No.349 by Leone Celadon  2019-03-17 04:11:33 

>Noah

ああ、もちろん。ゲームに嘘は吐かないよ。僕に勝てたら、キミが望むままに。…勝てたら、ね。

(乗せた手の平にビクリとした反応だけでなく、上がる面持ちは些か焦点を揺らす瞳と淡い朱に彩られ、愛らしくも漂う酒気の色合いにやはり勧めた赤が糸を引いているのが見て取れる。賞品を知るなり得体の知れない遊びへ飛びつく意思表明が、着々と張り巡らせた蜘蛛の巣に迷い込んだ蝶のように、いとも簡単に己の手の中に絡め取られていく様に思わずにやりと白い歯を見せて。身を乗り出してまで釘付けになる彼を愛でる気持ちをぐっと堪え、自らが持ち掛ける条件下において敗北を期すはずがないと高を括ってか、熟れる頬を包むように手を添えながら悠然な物言いで詳細を紐解いていき。種も仕掛けもないように思える公平な内容の裏には、先まで独占したが故に掌握した有利な環境と邪な欲に塗れたもので、時間帯を考慮すれば他の同居人の急な参戦は恐らく無いだろう。ともすれば、室外との接触を断ち切れば部外者からの干渉も妨害も受けず、繕う体を捨てた愚者の素よりも甘く変貌した彼を誰にも知られずに済む。簡素な説明を受けての承知の旨も質問すらも待たずに、飢えた欲を満たす勝敗を賭けた戯れの開始を告げた瞬間、僅かな隙間をも引き寄せ彼の唇を躊躇なく奪おうとして。)

ゲームは実にシンプル。先に相手に負けを認めさせた方が勝ち。その為の手段や方法は自由。無論、ここにあるものも好きに使って構わない。但し、部屋から出たり外部と連絡は取らないこと。ルールはたったこれだけ。簡単でしょ?――じゃ、ゲームスタート。


>Noah (event ver.)

流石。何でもお見通しか…。でも、喜んでもらえたようで良かった。――あ、今日の事は皆には内緒で。もし他の人に知られたら、何かと面倒だし…ノアだから特別に、ね。

(片言ながらも親しい挨拶を返しては仰々しい贈り物だけでなく、花束の本数にまで込めた想いをも汲み取られ、それらを嬉々として受け取ってくれたことに胸が高鳴り。頭を捻りながらもいかに秘密裏に事を進めるかは苦労が付きものであったものの、仕事の合間を縫いながら選び抜いた甲斐あってか零されたその笑みに疲れも吹き飛び、秘密の共有と人差し指を口に当て悪戯な笑みを浮かべて。昂る感情に釣られ相好を崩した道化の如く遊び惚けたままであれど、周囲に言伝せず放り出した職務を野放しにする訳にもいかず、名残惜しい彼との特別な時間に別れを告げては踵を返し鼻歌交じりにその場を後にして。)

本当はもっとキミと語らいたいけど…仕事中に勝手に抜け出して来てしまったから、そろそろ戻らないと。――じゃ、またね。感想、後でゆっくり聞かせて。


(/こ、此方こそお待たせいたしました…! バレンタインのお詫びをと温めていた機会に勘付かれるだけではなく、5本の意味もご存じだったとは…。日付が変わった瞬間に落とすことも叶わず、いやはやお恥ずかしい。イベントの方はお陰様で一区切りつけたので、これにて〆させていただければ。
そして、本展開へと快く乗ってくださりありがとうございます! 愚息が何やら手順を踏まずに息子様に無礼を犯そうおりますが、例の如く適当に対処してもらえればと思います。当方だけでは辿り着けないような素敵な案や話の運びをして下さり、いつもいつも感謝の言葉が尽きません。少しでも楽しんでいただければ幸いです。※こちら返信ご自由に。)

  • No.350 by Noah MacNeil  2019-03-18 21:54:28 



>Leone

――んっ、……!?

(提示された“ゲーム”とやらの内実を、今まさに明かさんとする彼の表情へ閃く不敵な微笑が少々気にかからないでもないが、片頬を包まれ説明が始まれば大人しく言及を止め真剣に耳を傾けて。やはり晩酌の場に相応しく、飲み比べか効き酒か、あるいは全く別の何かだろうか。いずれにせよ勝利をもぎ取るまでと、酒に煽られらしくもなく強気に意欲を燃やすも、そんな想定を覆すやけに抽象的で幅の広い内容に対し疑問と共に開いた口は、次の瞬間吐息すら逃さず柔らかなものに塞がれて。これ以上ないまでに近付いた彼の愛らしい面貌と、唇へ触れる未知の感触に忙しなく跳ね回る鼓動が赤く酒気に染まる思考をも白塗りし、身動きはおろか見開く瞳を伏せる事さえ失念させては、ただ呆然と彼から与えられるものを受け入れる他なく。数秒間の硬直を経て、とうとう急激に沸き立つ堪え難い羞恥に慌てて顔を離し、熱を灯す口元を手で覆うと茹だったような顔で酷い狼狽を晒し。愛しの彼へと日増しに募る不埒な欲を打ち消すことこそ数あれど、よもや己が悪戯される側へ回るなどと全く予想だにせず、瞬く間に混乱を来した頭はネズミが回す滑車の如くぐるぐると虚しい空回りを続け。)

…ッな、なん……いっいいい今…!? ふにって、…ふにって……~ッ!?

  • No.351 by Leone Celadon  2019-03-20 16:13:34 


>Noah

ッ、ふにって……。あ~、可愛い。もしかして、とは思っていたけど…キスでここまでとはね。――…いや、“ちゅう”って言った方が良い?

(切り出した初手の反応を窺うべく敢えて閉じずに見据えたまま、甘い果実の香りが仄かに残る唇の柔い感触を味わっては、逸る気を宥めながら落ち着いた息遣いでゆっくりと重ねたものを動かす。同性間での触れ合いにおいてこれといった抵抗も無く続く間を受け、次の段階へと駒を進めんと力を緩めた矢先、我に返ったかのように捕らえた縛から急ぎ逃れる獲物に残念そうに指を銜えて。戯れとはいえいよいよもって嫌忌の音を告げられるかと危惧するも、あからさまな羞恥に駆られ口元を隠す様に目を瞬かせ、身に起きた出来事を愛くるしい表現に例えられては思わず吹き出し。何時ぞやは同室の黒兎に嫉妬してまで強請ったにも関わらず、この席を利用し応える期待へ初々しい動揺を示されれば、成功した悪戯の味を噛み締めつつからかい混じりに悪事を働いた口を開き。殻に籠る彼の唇へと卑しい視線を向けながら掻い摘んで並べた内容を改めて共有し、互いに専攻する知識に関する問いや早々の勝負への放棄の選択肢を断つと、間接的な追撃の如く先で銜えていた指を立ち塞がる手の甲に押し当てては急かすように上からなぞって。)

これはゲームだから何でも好きにして。時間に制限もないし…言葉遊びでも心理戦でも、ご自由に。でももし絵の問題で知恵比べなら、音の問題にも答えてね。…本当に僕が欲しいなら、即降参なんて許さないから。――で、そろそろこの手、どけて?

  • No.352 by Noah MacNeil  2019-03-22 22:42:24 


>Leone

う、…~っ! …レ、レオーネがいじめっ子だ…。

(余りにも刺激の強い戯れに思わず口元を抑え大仰な反応を示せば、明らかなからかい混じりの返答を受けて更に朱色を加え、悔しげに喉を詰め。その末にどうにか捻り出したのが、拗ねたように視線を逸らしながらの相も変わらずな拙い悪態なのだから、これではいよいよ笑いの種というもの。それに引き換え、相手はといえば依然変わらぬ涼やかな振る舞い振りで、否が応にも痛感させられる彼との経験の差に腹底の赤がゆらりと危うげに揺れるのを感じ。ゲームの一貫であったらしい先の行為すら、彼にとっては誰に対しても試みるような軽い戯れに過ぎないのではと、今宵の悪夢が常の疑心に容易く拍車を掛けるも、たおやかな指先がつつ、と形ばかりの防衛へ蠱惑的な催促を成しては、一瞬爆ぜるような拍動に瞬き身をふるりと震わせて。あの堪らない甘美をもう一度などと、想像するだけで顔に熱が集まり、全身の血液が沸騰してしまいそうになる。けれど、飢えた欲を煽り、涎すら滴る様な極上の免罪符を与えられておきながら易々と引けよう筈もなく。ややあって羞恥にたじろぎながら、口元を抑えていた手を徐に彼の頬へと移すと、熱情を灯し揺れる瞳を彼のそれと甘く絡め、心の奥底に潜む欲望を浮き彫りに再度此方から唇を重ねようと試みて。)

っ、……本当に、“何でも”良いんだね?――降参なんてしないよ。君にとっては、こんなのただのお遊びなのかもしれないけど……俺は、ずっと、ずっと君にこうしたくて、……。

 

  • No.353 by Leone Celadon  2019-03-25 14:59:45 



>Noah

僕は我儘だから、つい…いじめたくなる。

(湯気が吹き出しそうなまで艶やかな朱を宿しながら絞り出したのは、聞き覚えのある評価そのもので俄然が心躍り。思い出深い夏の日に味わった、幻想的な世界の下で彼の我儘の隙を突いた時もそうやって見え透いた言質を挟み、呪いの裏を晒した後に迎えたあの夢幻の続きを彷彿とさせる。ただ違うのは、中継を繋ぐ仮面や己を取り巻く好奇の目に茶々を入れられず、信頼も期待も幾何も積み上げられた素の想いが貪欲に彼を制圧し得るという事。追い詰めれば窮鼠猫を噛むが如く痛手を負うのは火を見るよりも明らかであれど、如何にも愚者へ恋焦がれた垂涎の品を求めるかのように熱い眼差しを向けられては、どろりと忍び寄る不純な衝動を止める術が何処にあろうか。迫る彼の欲に笑みを零し追撃を終えた手をその頭部に回すも、膨れ上がった気持ちを逆撫でするように抱き寄せた先は、望む柔いものではなく肩口に招いては態と遅れた短いリップ音を頭上へと残し。催促しておきながら寸での所で焦らす悪行も詫びずに、触れる鼻先をくすぐらせるフードに染み付いた仄かな画材の香りを堪能しつつ、酔いしれたまま忙しなく高鳴り続ける欲を垂れ流して。)

ちゅー、したいんだ。…いいよ、おいで。――うん…やっぱり香水で着飾った人たちとは違う。可愛かったけど、残念。……ほら、もっともっと僕を楽しませて。そしたらきっと…ただのお遊びか、分かるよ。


  • No.354 by Noah MacNeil  2019-03-27 07:03:59 


>Leone

…う~っ、レオーネの意地悪! は、恥ずかしかったけど頑張ったのに…ッ! …やっぱり、君は俺をからかって遊んでるだけなんでしょう。――もういい。レオーネなんか、明日すっごく困ればいいんだ。

(募る欲へ施された微笑混じりの快諾に今にも弾けるかの如く胸を高鳴らせ、恐る恐ると結ぶ唇を近付けて。けれど、受容を示し後頭部へ回った筈の彼の手にて求めるものを避け抱き寄せられては、フード越しの頭部へ口付けらしき音を落とされてもなお状況を呑み込めず、暫し肩口できょとんと惚けるような顔を晒し。やがて再びからかわれたのだと遅れて気が付くや、要求の通らぬ幼子が地団駄を踏むかの如き衝動に突き動かされ、キッと世にも珍しく吊り上がる眉尻と共にぎゃいぎゃいとわざとらしく拗ねてみせて。回る酒精にいつにも増して感情の制御がままならぬまま、羞恥を堪えてでも得ようとした物の代用にと、既に幾つものマーキングが施された首元へ再び顔を寄せれば、ちゅうと軽く触れ犬歯を突き立てて。そう切羽詰まるようなものではない為さすが甘噛みに留まるも、舌先で残る痕を味わうように這わせては時折手荒に吸い付いてと、意趣返しのはずが気付けば無我夢中に眼下の彼を心底美味しそうに貪り。薄らと赤く色付く白磁の肌は何とも艶やかで、甘い果実酒に混ざる彼の香りに陶酔し緩む唇を埋め、そのまま無性に昂る食欲に近しい欲望に身を任せようと。)

ん…っ、はぁ……――ふふ。痕、たくさん付いちゃったね。ほら、やっぱりレオーネは俺のなんだよ。…そう決まってるんだよ。……ね、もっと食べてもいい? いいよね…? 
 

  • No.355 by Leone Celadon  2019-03-29 02:50:08 



>Noah

…?――…ッ! ちょっ、やめッ……っん、ぁ…、そこ、はっ……~~~!!

(夢にまで見たという報酬を魔が刺した出来心で肩透かしを食らわせると、それを飲み込むや否や度々赦しを与えてきた懐の業を煮やされては、反省の色を見せない悪戯小僧に警告が下され。聞き分けなく疑問符を浮かべるのも束の間、思わぬ奇襲が首へと落とされ続けざまに当たる感触にビクッと肩が飛び跳ねて。後手に回りながら強張らせ抵抗を示すも、高揚しきった感度が何時にも増して敏感に伝われば、殻を剥がしていくように濡れた舌先が生々しく這う軌道に喘ぎ声を洩らし。逃れようにも無防備な急所を容赦なく狙われ、入らぬ力では片腕の拘束も解けず苦し紛れに握るフードの皺を深めるばかりで、半ば退けるように身を捩らせても尚も止まらず進攻する施しに耳をも赤く染まり。獲物を喰らい豹変しては艶めかしく繰り返される音と感触に余裕の欠片も無く、バクバクと警鐘を鳴らす鼓動も火照る頬の熱気も狂う歯車に踊らされる羞恥に視界を固く閉ざし。長く思えた時もようやっと休戦に入るも浅く荒れた息遣いを他所に、甘言を注ぎつつ立て直す間も与えずに再開せんと構える彼へ薄らと雫の膜を張った瞳を向け、崩壊の危機を覚える理性が取り乱すあまり二言三言と口を滑らせて。)

だ、だめッ! ノアを食べる役目は、僕なのにずるいッ! いっぱい付けたなら、もういいでしょ! 首は弱いから、これ以上は耐えられないし……。勝てるゲームのはずだったのに…、僕だって我慢してるのに……。


(/いつもいつもお世話になっております。息子様に愛でていただいている愚息の背後です。お陰様で狙っていたこと以上の収穫が得られて…ご馳走様です。笑。
さて、私事で恐縮ですが4月から新生活が始まる為、5月中旬頃まで少々返信が遅れ気味になるかもしれません。恐らく1週間に1回くらいのペースは確保できるかと思いますが、ご容赦いただければ幸いです。毎度毎度ご迷惑をお掛けすることになり、大変申し訳ありません。これからも愚息共々精進しますので、今後ともよろしくお願いいたします…!※こちら返信不要です。)


  • No.356 by Noah MacNeil  2019-03-30 23:28:54 


>Leone

ッ…! ご、ごごごめんなさ……――っ我、慢…? それ、は、……。

(幾つもの所有印を刻んでもなお己の欲心は消沈の兆しを見せず、むしろより身に宿す熱を強めては、更に深く深く彼を貪り喰らおうと牙を晒した矢先。形ばかりの問い掛けへ差し込まれる必死の制止が、芳醇の赤に熱く茹だる脳を多少なりとも冷却し、いくらゲームといえど嫌悪を抱かれたかと面食らいあわあわと動きを止めて。しかし、様子を伺うべく首元へ埋めていた顔をそっと持ち上げれば、薄らと羞恥に涙を溜め此方を見上げるアメジストと目線がかち合い、薄く整った唇から紡がれる彼の本音が僅かに蘇った理性をも完全に焼き切って。気が付けば、仄かに色付くその薄紅色へ一方的に唇を押し付け、ちゅ、ちゅ、と幾度も重ね合わせてゆく己の頭に、もはやゲームの事など跡形もない。ただひたすら、待ての終わった獣のように我を失い眼下に捕らえる獲物を喰らっては、時折呼吸の為に僅かに離した唇から蕩けるような甘言を零し、また性急にそれを合わせて。知識不足故に幾ら数を重ねようとあくまでも幼い口付けに留まるものの、込める愛情の多寡は合間に見下ろし細められる熱い瞳に明らかだろう。いつの間にやら、拘束の手すらも本来の目的を忘れ、下へ組み敷いた手指と甘く絡めるばかりとなり。)

…レオーネ、かわい……っは、ぁ…――好き。レオーネ、すき、すき…っ。もっと、君の可愛いところを見せて…?


(/こちらこそいつもいつもお世話になっております。正直愚息ではキスに後一年はかかるのでは…?と少々懸念していたため、非常に美味しい展開でした…!笑。背後様の力量に改めて脱帽すると共に、息子様の小悪魔さにも大変身悶えさせていただきました、本当にありがとうございます。
また、返信ペースについても承知致しました。お忙しい中、いつも細やかなご連絡を下さり伏してお礼申し上げます。当方のような不束者に一年にも渡りお付き合い頂いている事に関しても、本当に日々感謝の念が絶えません…是非、これからも宜しくお願いいたします!※こちら返信不要です)
 

  • No.357 by Leone Celadon  2019-04-07 11:08:31 



>Noah

だっ、から…やめッ……、っ!――……。ん、ぁ…は、……、…

(覚えたての言葉を口にするように形ばかりの口付けはお世辞にも上手いとは呼べないものの、何にも代えがたい好意の眼差しを一心に注がれ、息継ぎの間に零される甘言に瞳を伏せて。紅白の液体で紛らわした欲を満たすものばかりと、優位に立てるはずの手札に振り回されては、徐々に深まる想いにひどい熱を帯び始め。野獣のように豹変した勢いに翻弄されつつもやり過ごす算段は、無防備な手指を取られ彼の手によって卑しい衝動を掻き立てられれば、辛うじて保っていた理性が崩落し確りと握り返すと掻き抱いて。有頂天に達した感情の渦を前に鍵の掛け方も忘れ、欲望に忠実に貪り尽くす修羅の如く舐めるように唇を這わせ、僅かに空いた隙間へと舌を差し入れては濃厚に濡れたものを絡め取り。心を焦がすまで狂おしいほどに愛おしい感触に、高揚した熱が昂り先のような気遣いも無く艶めかしい音を立てては、ただひたすらに鳴りやまない音色に身を任せて奏で続け。蜜の味を堪能した末に妖しく糸を引き恍惚と出来上がった眼差しを向ければ、冷めない想いの形を矢継ぎ早に並べつつ仕上げの口付けを再び重ね合わせ、別れ際に輝き揺れる紫の石に触れながら耳の裏まで手で覆って。)

Vedi come sono pazzo di te? Sei speciale per me.――…っ、はぁ……、おかしく、なりそう…。ノア、好き。我儘だとわかっていても…誰にも、渡したくない。あぁ…本当に、僕は卑怯だ。


(/大変お待たせいたしました。返信ペースについて快く承諾してくださり、本当にいつもありがとうございます…! 慣れない環境に悪戦苦闘しながらも、お陰様で大事なく過ごせております。また、息子様と物語を紡ぎ始めて今日で丁度一年になりまして、これまで沢山の観点や技術を学ばせて頂いたりと、息子様や背後様にはただただ感謝の気持ちでいっぱいです。これからも互いに楽しめる展開運びが出来るよう、尽力いたしますのでよろしくお願いいたします。
さてさて、例の如く緩んだ愚息の言葉は軽く水に流して頂いても聞き取られても問題ありませんので、お好きなように捉えていただければ幸いです。※こちら返信不要です。)


  • No.358 by Noah MacNeil  2019-04-10 20:11:42 


>Leone

――ふ、ぁ…!? ッれお、…んぅっ……、

(組み敷いた彼を更に貪らんとする唇の僅かな隙間へと、不意に割り込む粘膜の感触に思わずビクリと肩を跳ねさせるも、掻き抱く腕に後退を封じられれば呆気なく喰らわれる側へと転落し。ぬるぬると幾度となく絡まり擦れ合う舌の熱さに踊らされ、互いの唾液が織り成す淫靡な音に鼓膜までをも侵されては堪らず彼の胸元を強く握り。まるで舌先から一つに溶け落ちてしまうかのような狂おしい迄の快楽と酸欠に意識を朦朧とさせた矢先、折り良く一休止と柔いものが離れるや、とろんと瞳を潤ませだらしなく紅に蕩けた顔で必死に息継ぎを。その少しの間に紡がれた異国の音は、あの雨の日に送られた言葉を心に留め、以来密かに積み重ねてきた知識を統合すれば読み解く事も恐らくは可能だっただろう。けれど、正に言葉などよりも遥か雄弁に、不実な混じり気など微塵もない至近距離の熱量に思考も呼吸もその尽くを焼き尽くされては、続く口付けにただ抵抗なく瞼を下ろして。もう幾度目かの忘我へと誘う魅惑の味わいに陶酔し、欠けた心が丁寧に埋められていくような心地で再び離れた顔を熱っぽく見詰めるも、くらくらと感極まり込み上げる情動は喉を詰めるばかりで上手く言葉にならず。むしろ過度の刺激と酸欠に元の酔いが重なり、無様に目を回せば頬から耳裏にかけ添えられた手をすり抜け、容量過多とばかり彼の肩口へくたりと身を預けて。)

はぁ、…は、……レオーネ、レオーネ…っ! …俺も、君の事が――~ッごめ、…今のちゅー、なに…? く、くらくら、する……起き上がれな、…。 

  • No.359 by Leone Celadon  2019-04-15 01:07:09 



>Noah

――少し刺激が強すぎた? でも…僕をその気にさせた、ノアが悪いんだよ。だから早く負けを認めて、もっともっと……可愛いキミを僕だけに見せて。

(のぼせた彼を包む手の平から抜け出したかと思えば、まるで差し出すように肩口へと収まるその身に、歪む情動を孕んだ瞳を細めゴクリと生唾を呑みこみ。…おいしそう。蕩け成熟と映った誘惑も上がった息遣いも、奪った唇から弱々しく発せられるその音色も、不純に澱む欲が肝に銘じて耐え忍んだ調律を狂わせる。艶めかしく舌に残る嗜好の感触に踊らされては、課した命も守らず自らの褒美を卑しく貪る愚行は覆われたフードまでもを剥ぎ取り、露わとなった首筋へと無慈悲な咎人の印を押し付けて。昂る音の数だけ暗闇に潜む柔肌を喰らいながら薄らと赤く色付いた領域に耽溺すれば、注いだものや身勝手な我儘に疲弊してか力なく伸びる隙に付け入り、歯止めがかからない罪状の責任を転嫁させ。欲張る夢幻に踊らされ持ち掛けた勝敗を待たずに景品に手を出した今、もはや名ばかりの勝利の行方を急かすように促しては、乱れた髪に手の平を埋めさせ耳元で短く音を鳴らし。偽りのない最愛の口付けを経てもなお貪婪と渇く飢えを垂らすも、捕らえた鳥籠の中で熱を帯びる心身の食休みにと、梳く度に甘く芳醇な香りを漂わせる愛おしい後頭部をゆっくりと撫でて。)

酔いが回った? それとも溺れた? ほら、落ち着いて息をして…良い声で鳴いて…。――…、まだ全然足りないけど…少し休もうか。

  • No.360 by Noah MacNeil  2019-04-17 08:09:31 

 
>Leone

ッひぁ…!? ちょ、…なっ、ななななん…!? ま、待って――…う、ぁっ……~っ!

(重心を失った身を彼へと預け、ふわふわと蕩ける脳に欠乏した酸素を送り込むべく荒い呼吸を繰り返していれば、不意にひやりと外気に晒された首筋へよもやの追撃を受け。薄い皮膚に触れる柔い感触と肌を焼くような熱い呼気に途端びくびくと背筋を震わせ、脳をも溶かす甘ったるい極上の痺れが忽ちに全身を毒のように回り広がっていく。思わず喉から迸りそうになる羞恥の音を押し殺すべく必死に空いた手のひらで口を塞ぐも、溢れるそれら全てを隠し通す事は叶わず、終いにと耳元へ落とされた小さなリップ音にすら過剰に身を跳ねさせて。先刻優勢を取り己の賞品までもを半ば奪い取ったのが嘘のように、容易く返し直された盤面に相当の口惜しさを感じないでもないが、こうまであからさまに己に対する欲心を露わにされては心を踊らせぬ訳もなく。「た、足りないって…ッ! レオーネって、俺のこと、そんなに…? …ほんと…?」聞き捨てならない彼の台詞を受けてあたふた動揺を示しつつ、頭部を撫でる繊細な指先が与えるしばしの休息にゆるりと瞳を細め、忘れかけていた眠気までもが僅かに蘇り。鼓膜を揺らす甘美の音色に胸を高鳴らせ、ますます回る酒気に彼の弱点であるらしい首元へ頬を擦り寄せては、秘めた牙を研ぐかのようにくつりと意味ありげに喉を鳴らしてみせ。続け少々気恥ずかしげに互いに絡めたままの指をその股から指先へゆるゆると上下させると、はたして腹底の赤になのかそれとも眼前の青になのか、甘やかな熱に酩酊し緩む口調で宵の添い寝を強請って。)

……うん…うん、あの、いいよ。…その、俺の、負けでも…。――でも、少しくらいは俺も…いいよね? ……、ねぇ、レオーネ。ごめん、なんだか俺ちょっと眠くなってきてて…ご飯、食べてからでもいいから、俺のベッドに行こうよ。そこで、その…少し“遊んだ”ら、そのまま一緒に眠ろう?


―――――――――――――――――――――――――

◆ トピック運営についてのお知らせ >246

 

  • No.361 by Leone Celadon  2019-04-24 07:54:48 



(/いつもお世話になっております。取り急ぎご報告のみで失礼します。
思いの外時間が取れず少々立て込んでおりまして、当方の技量が足らぬばかりにお待たせして大変申し訳ありません。何事もなければ土曜日頃にお返しできるかと思います。毎度ご迷惑をお掛けしておりますが、ご容赦いただけましたら幸いです。 ※こちら返信不要です。)

  • No.362 by Leone Celadon  2019-04-28 02:57:15 



>Noah

っん、はぁ……あぁ、可愛い。ずっと…ずっと、キミが欲しかった。身も心も…狂おしいまでに、そのすべてを……飲み干してしまいたい。――Non trovo altre parole per esprimerti questi sentimenti all'infuori che : TI AMO.

(酒に乗じて彼の懐に付け込み贅沢な果実を一心不乱と貪り、帯びる熱に釣られ上がる息も艶めかしくそそる食欲と共に増し、粉飾の剥がれた欲望を露わに溢れるばかりを注ぎ込む。それでもと卑しいまでに夢幻に溺れ飴と鞭を織り交ぜ野獣を手懐ければ、纏った黒衣を失い首元へと擦り寄る繊柔な毛並みはこそばゆく、甘えた喉を鳴らす愛嬌に緩んだ封から油紙に火のついたように真意を並べ立て。眠気を纏った蕩けそうな願いがのぼせる耳元を通る度魅入られるその音色に身を震わせ、気休めにと空けた液体とはまるで異なる幸福感と真の栄光を勝ち得れば、不純な欲を刺激する扇情的な夜の誘いに濡れた舌でちろりと唇の舐め。皿の上で行儀よく鎮座する冷めた食べかけの品々と腕の中で甘く危険な香りを放つ御馳走とでは、腹を空かせ暴かれた本性が何方へ手を伸ばし食したいかは一目瞭然。取り残された銀食器らや雑多に転がる空瓶にも脇目もふらず、遠慮がちに悪戯を仕掛ける愛おしく絡めた手を引き、捲れる袖から覗く腕に合意と褒美の口付けを刻みつけ。今し方施した印から角ばった甲の中心へと一筆に舌を走らせれば、するりと絡めた指を解き預けられた身の両肩を支えるように掴み、柔らかな笑みを交わしつつゆっくりと身体を起こす。この僅かな隙間すら惜しく思えど、力の抜けた片腕を己の肩へと回し確りとした足取りで立ち上がれば、捧げた心も躍る招待状に示された静寂で甘い部屋へと彼を連れ去って。)

ん、いい子。僕の瞳には映るのは…ノア、キミだけだ。あの時から僕の心は決まっているのに…、本当にずるい。……ならお望み通り、美味しく頂くとしようか。――…さぁ、心行くまで楽しもう。…二人きりの、甘い晩酌を。


(/大変長らくお待たせいたしました…! いつもいつも申し訳ありません。息子様からの魅力的なお誘いに、思わずお持ち帰りさせていただきました。は、果たして息子様をちゃんと寝かせてあげられるのだろうか…。いや、その前に寝落ちする可能性が…。笑。
気が付けばキリの良い所まで来ましたので、この辺で一旦〆させていただければ。甘い晩酌、いかがでしたでしょうか。少しでも貴方様にも楽しんでいただけたなら幸いです。今後は翌日でも別の展開でもお好きなように回して頂ければと思います。勿論、ご相談のみでも喜んで飛んでまいりますので、お気軽にお申し付けくださいませ。※こちら返信ご自由に。)


  • No.363 by Noah MacNeil  2019-04-29 08:23:29 


>Leone

ん……――痛っ…。な、んだろ…頭が…。

(微かに耳朶を擽る軽やかな小鳥の囀りと、窓から射し込む朝陽の眩さに薄らと瞼を開ける。ぼんやりと霞む眼で視界に映り込む自室は、いつも通りの絵具の匂いを伴う雑然としたもので、特段の変わり映えはない。衣服は勿論、その他生活と勉強用具までもが雑多に詰め込まれたタンスが一つに、絵の立てられたイーゼルと簡易な木椅子。それに沿うように置かれた丸机にはパレットや幾つかの筆、絵具に油壺等といった画材が置かれ、溢れた他の美術用具や完成済みのキャンバスは周辺の床へ無造作に転がっている。足の踏み場がないという程ではないが、ほぼ描画のみに収斂されたその内装はまさに自分だけの小さなアトリエと言えよう。そんな慣れ親しんだ光景を横目に身を起こそうとした折、何やらズキリと頭部に鈍い痛みを覚えては怪訝に首を捻り。しかし寝起きの頭では上手く昨夜の要因を辿る事も叶わず、まずは枕元にある筈のスケッチブックを取ろうと習慣的に視線を移した先で、ようやく健やかな寝息を立てる彼の存在を認め。…どうして、この子がここに。呆然と見詰める内その幼い寝顔に堪えかねた手がいつの間にやら彼の頭部を優しく愛で始めたが、相も変わらず脳内の状況把握は遅々として進まぬまま、混乱を極めた願望混じりの世迷言を誰にともなく呟いて。)

…れ、レオーネ!? なんで…、え? ええ…? ……、き、今日から俺の部屋で暮らしちゃうの…? どうしよう、いつの間にそんな事に…。


(/いえいえ!お忙しい中、いつも多くのご配慮とご丁寧なお気遣いを頂きましてありがとうございます…! また今回の展開も毎度の事ながら大変に楽しませていただきました、本当に本当にありがとうございます。当初こちらが愛でるつもりが想定以上に息子様がお強かった……か、勝てない…!笑 短くなるやもしれませんが、せっかく添い寝展開を強引ながら捩じ込ませて頂いたので、ぜひ息子様と朝を迎えたく翌日へ続けさせていただきました。また阿呆な事を申しておりますが、適当に相手をしてやっていただければ幸いです。
息子様の寝落ち…可愛い…。いっそ、二人とも仲良く寝落ちといたしますか、笑。少なくとも愚息の方は幸福感とお酒の効用で十分と経たず眠ってしまった、ということでは如何でしょう?)
  

  • No.364 by Leone Celadon  2019-05-01 02:51:22 



>Noah

――……“ネーロ”、おはよ…。…ふかふか、すき……。

(幼い頃から特別な体験をした日に見る夢には、その時の興奮が残っているのか現実には起こり得ないような不思議な出来事がよく出てくる。一時の幻は昨夜の朧げな甘い晩酌に煽り注いだ液体も相俟ってか、ふわふわとした浮遊感や優しく包み込まれるような居心地の良さに、溢れる喜びを押し隠すことができず自然と相好を崩し。けれど、浅い夢から連れ戻さんと言わんばかりに小鳥の囀りが奏でられれば、酔いが抜けきらぬ身が欲する喉の渇きと億劫な気怠さを覚え、夢現を彷徨いながら嗅ぎなれない香りと誰かに呼ばれたような声に重たい瞼を薄らと開き。うつらうつらと眠気を纏ったままの世界に映る光景は些か慣れぬ気配もあれど、何処か覚えのある妙な安心感が漂う一室のベッドの上で、隣に寄り添い見詰めてくる影は臆することのない黒い身体。暫くぼんやりと眺めているかと思えば不意に彼を引き寄せ、手探りに落ち着く場所を探るように頻りに抱き直しつつ腕の中に納まれば、抗うことを辞めた眼を閉じ寝惚けた挨拶を呟いて。酔い潰れた後の記憶が曖昧であるが故に、酔狂な泡沫の物語との境目に迷い込めば容易く彼と黒兎とを誤認し、仮面の奥に隠した人恋しさを埋める習慣を気の抜けたまま途切れ途切れに紡ぎ始め。)

…んっと、あのね……はな、したいこと…いっぱい……、だから、きいて……。きのう、ノアが……、…で、いっしょに……、……。…それ、から……、…ん……。


(/蛇足ですが、実は早々に絡み酒にするつもりが、冒頭で既にワインを何本も空けて正常な意識を保てているのなら、実は相当強いのでは…?と背後が一番焦っていたのは秘密です。潰れ易いお酒の種類も考えておかなくては…。笑。
甘い事でも仕出かしたと思えば、二人とも寝落ちとは…微笑ましい。有難いことに息子様と朝を迎えられましたので、当方も欲張りにも寝惚けた展開を捩じ込ませていただきました。探りを入れるでも叩き起こすでも、貴方様のお好きなように。※こちら返信ご自由に。)



  • No.365 by Noah MacNeil  2019-05-01 21:10:47 


>Leone

あっ、起きた…? お、おはよう、レオーネ。……、あれ。…もしかして、ちょっと寝惚けてる? ふふ、…ぼんやりしてるレオーネも、かわ――っ、うわ…!?

(億劫そうに覗く未だ眠たげなアメジストへと少々ぎこちのない挨拶を紡ぐも、すぐに返らぬ反応の鈍さにくすりと愛しげな笑みを零し。かように愛らしい姿を見られるならば同室暮らしもやはり心惹かれるものが、などと到底人の事を言えないような戯れの空想に口端を緩めていれば、油断し切りの身は突如として彼の腕の中へと招かれ。唐突に上がった密着度合いに鼓動は強く跳ね上がり、あわあわと動揺を示しながらも思わず彼の背に回してしまった腕は相も変わらず欲望に正直だ。どうやら同色であるが故に彼の親友と混同されているらしい旨はすぐに把握したものの、一体どうしたものかと気を抜けば今にも陶酔してしまいそうな快い体温に少しばかり眉を下げた時。正面から抱擁する形となった以上、自然至近距離となった彼の首筋へ残る数多の強欲な印が瞬く間に昨夜の出来事を脳裏に蘇らせてしまい、ぶわわ、と一挙に顔に熱が集まるや思わず彼の背面の服を握り羞恥に悶えて。ベッドへ導かれた後はそう間もなく微睡みの中へ埋没してしまったが、同性であるにも関わずまるで本格的な男女の営みか何かが始まったかというようなあの雰囲気について未だにさして理解は及んでいない。けれども切望した温もりと酒精により晒した数々のあられもない醜態を酷く気に病んでは、つい卑劣ながらも黒兎の名を覚束なく騙り、強く服を握り締めたまま不安げに問いを零して。)

ど、どう…だった…? 俺…あ、えっと、“ノア”は。……やっぱり、格好悪い…?――ち…ッ違うんだよ! 何だか昨夜はやけに熱くて訳が分からなくて、ベッドの辺りなんて特に変で、だっ、だから…だから…。……、もう君は俺のこと、頼ってくれなくなっちゃうかな…。


(/さようでしたか…!そうとは知らず、単純な背後はお酒に強い息子様の格好良さに惚れ惚れしてしまっておりました…、笑。愚息も慣れればもう少し飲めるようになるかと思いますので、将来的にはもっと二人でお酒を楽しめるようになれば素敵ですね。
ま、また息子様が格好良さと可愛さの二面性で背後を殺しに来られている…!いっそキスで覚醒させるくらいすれば良いものを、また愚息が性懲りもなくグダグダと面倒な事を申してしまっておりますが、どうかご自由にあしらってやっていただければ…。※蹴り推奨。)
 

  • No.366 by Leone Celadon  2019-05-04 03:17:28 



>Noah

……?――……そっか、お前喋れるんだ。ネーロ、夢が醒めるまでもっとお前の声を聞かせて。ね、いいでしょ?

(背までもじんわりと温もりを与えるそれを枕のように抱いていれば、一方通行の友誼への問い掛けにきょとんと締まりのない疑問を抱き、未だ半分は微睡みに留まる瞼を持ち上げ拘束を緩めては腕の中をまじまじと見詰め。…初めて、彼が口を利いてくれた。表情こそは伺えないものの特徴的な黒に安らぐ感触には相違なく、本来起こり得ない現象に冴えない思考が発狂するよりも早く導いた答えを鵜呑みにし、正体を疑うことなくへにゃへにゃと幼い笑みを浮かべ。――いわゆる明晰夢ならば彼に違和も無く、仮に夢でなくともこの幼稚な遊びを知る者など他にいない。まさに夢にまで見た現状に心躍りすっかり肩まで浸かって純粋無垢に甘えると、とろんとした眠気交じりの変わらぬ朝の口付けを施しては、慣れた手付きで惜しみない愛情を注ぐように優しく頭部を撫で。思わず手ばかりを動かしてしまうも待望の対話へと意識を向け、途切れた記憶を想起させながら散らせた想いを繋ぎ合わせると、当の本人を前に隅に隠した一つ一つを飾らぬまま打ち明け始め。けれど、己のみが知る悪事の工作から夜を明かすまでの頁が抜け落ち、忘却の彼方へと見失ったそれらは首を捻るも一向に蘇らず、瞳を閉じつつ考え込めば次第に睡魔への誘惑の魔の手が忍び寄り始めて。)

……っと、ノアの話だっけ? …えへへ、ネーロから聞いてくれるの…嬉しい。――ノアはね、いつも格好良いよ。それに一生懸命で、あの約束も大事に待っててくれるから、つい頼ってしまうかな…ネーロ程じゃないけど。……でもね、昨夜はあんなことして誘ってきたくせに、ノアが先に寝ちゃって…。だから、ちょっと悪戯して、元に戻して~……、あれ? その後は…どうしたんだっけ? んー……、…。


  • No.367 by Noah MacNeil  2019-05-05 21:33:20 


>Leone

っ、…!? あ、ぅ……やっぱり良いなぁ、あの子。――まぁ、そのうち俺が全部もらうけど。

(どうやら上手く誤魔化せたようだ。邪気のない眼前の無垢な笑顔にほうと息をつくも、一方では何も知らぬ愛らしい幼子を誑かしているような心持ちにばつ悪く瞳を逸らし。…やはりただの戯れ程度とはいえ、彼を騙すような真似は――そう惑いながらも開きかけた唇は、不意に訪れたふわりとした感触に思考ごと奪い去られ。ほんの瞳を瞬く間の触れ合い、まさに児戯と同等の軽いそれにも、未だ慣れぬ身では己の口元に手の甲を当てて赤く頬を熟れさせてしまい。加えて如何にも可愛がるといった風の撫で様にもやけに照れくささを覚えては、心置きなく甘えた仕草を示す様子に薄紅の浮かぶ顔を伏せ、ぽつ、と小さく嫉妬の色濃い羨望を述べて。けれど、ぬいぐるみ相手にメラと燃え猛る火種へ蓋を試みるまでもなく、続け様に可憐な唇が並べ立てた甘やかな音色はそんな昨夜の憂慮をも乗っ取る毒気をさらりと払ってしまい。一体自分は彼にどう思われたいのか、その眼差しに如何な彩を灯して欲しいのか。自嘲の笑みすら浮かぶほど身の程を知らぬ奥深くに秘めた願いを、本当にどうしていつもそう容易く奏でてしまえる。きゅうと切なく締まる胸に眉を寄せて彼の顔を見やれば、対の宝玉を瞼で覆い沈黙した様に泡を食い、つい思うがまま怒涛の問いを放りつつ手で包んだ両の頬へぺちぺちと軽い刺激を。)

…君って、本当に何でそんなに――って、あっ、ちょっ…こんな気になるところで眠らないで…! い、悪戯って何? その後は? なんでネーロみたいにもっと甘えて頼ってくれないの? …えっと、格好良いって本当? ねぇレオーネってば…っ! 
  

  • No.368 by Leone Celadon  2019-05-08 00:07:01 



>Noah

っんんー……、おきてる、おきてるから……――………んと、確か…全然起きないから、服を捲って~…そしたら、肌が白くて…絶対バレないとこに、キスした。うん。満足した後は、覚えてないや……

(隠すべき愚者の汚点を赤裸々に綴るだけでなく、言葉が返ってくるのはどこか懐かしい匂いしてならない。安全な鳥籠に甘んじてばかりで、忘れかけてた大切な――。脱力した身がゆったりと海底へ落ちていくように徐々に意識が遠のいて行くも、波を打ち波紋を広げる肌への刺激や耳元まで乾いた音を鳴り響かせられては、堪らず遊ぶ手を掴みあからさまに嘘と顔に書いてある虚言を並べ。そのまま頬に押さえ付けながら触れる温もりに現の境目へと降り立ち、鮮明になりつつある対話の種を咲かせるべく空いてる手で目を擦るも、瞼は今にも一つになろうとするばかりと酸素の足りぬ思考のまま向き直り。拾い集めた問いの数々に安息へと誘う魔に狙われながらも明かす遊びは、夜の営みまでは行かぬも甘く抱いた愚行を他所に寝入る様に付け込み、清き背に赤く焼き付けた跡を濁しはにかんで。しかし、付き合わせた我儘に罪の意識が芽生えれば浮ついた面持ちを曇らせ、胸の奥をきゅっと締め付ける痛みに連鎖し重ねた手を握り。ただでさえ負担ばかりを強いているのにこれ以上はと踏み止まるも、罪の意識が消えるわけでもない。報いる為にと腹を括ってもどろどろと絡み付く枷が嵌められた足は動かず、針が止まったままの現状に焦燥ばかりが先行し喉元まで顔を出す弱音を詰まらせ。)

ネーロに嘘ついてどうするのさ。でも…変な事聞くんだね。――釣り合う資格が僕には足りないの、知ってるくせに。彼を頼れば、きっと甘えることに逃げてしまうから。…昨日も、ダメだった。早く、頑張らないと…もっと、もっと……。ネーロ、僕は……っ、……


  • No.369 by Noah MacNeil  2019-05-10 22:04:02 


>Leone

な、な…っ、何でそんなこと…。~ッあ、あぁああんまりえっちなのは、あの…よ、良くないと…、……っ、

(明かされた悪戯に瞠目しつい己の身体へと朱の顔を向けるが、実際の位置はともかくとして着衣のままではまるで分かろう筈もなく。い、一体何処に付けられたのだろう…。同性であり想い人相手とはいえ無防備な肌を晒し、それも戯れまで施されたとなればとても頬へ集う熱を止められず。せめて一つ“ネーロ”としてささやかな苦言を呈そうと試みるも、言わんとする内実のあまりの恥ずかしさに文句のような何かはもごもごと舌をもつれさせるに留まって。そうして容易に荒れゆく思考の海へ溺れ始めた折、ふと頬へやった手へと重なるそれに力が籠るのを感じ取るや、そちらを見やった先の憂い顔に心を切に掴まれて。力になると誓っておいて相も変わらず無力な己に歯噛みし、早く彼を慰め手を差し伸べなければと思う一方で、卑しい好機を悟った醜悪なものが腹の奥底より静かに這い出でて。…もしも自惚れでないのならば、此処で掛ける言葉一つで彼を手中に出来るのではないか。じわりじわりと、まるで体内を緩やかに廻りゆく遅効性の毒のように、あの約束を交わした日の純朴さから遠く離れてゆく酷く浅ましい臆病心に薄々勘づいていた。完全に仮面の呪縛から解き放たれ、大空へ逃れた愛鳥が己の下へ戻ってくる道理など何処にもない。“もう頑張らなくてもいいんだよ”と如何にも優しげな声音で、止まった針も絡む枷もどうかそのままに、新たな執愛の首輪で何より愛しい彼を永遠に此処へ留められたなら――きっともう、悪夢に魘されるような事はないだろう。逡巡の末、僅かに彼の頬を包む手に力を込めれば、そっと労わるように優しく唇を重ね合わせて。愛らしく縋り握られた手に昨夜の如く指を絡めながら少しだけ柔いものを味わった後、頬から後頭部へ移した一方の手で今度は彼の頭部を胸元に引き寄せてやり。その髪を梳くように撫で身を抱いては、今にも弱き心がひび割れそうに藻掻かんとする生来の自己卑下精神も穢らわしき我欲も捻じ伏せて、最愛の相手にそれこそ格好の一つ程度つけて見せようと。――…君の不幸なんて、死んでも願ったりなどするものか。)

…大丈夫、大丈夫だよ。そんなに焦らなくていいんだ。ゆっくりでいいから、一緒に少しずつ前に進もう? 俺はいつまでも待ってるから。…俺もね、ちゃんと君の事を愛してるんだよ。――ねぇ、そろそろネーロじゃなくて、俺の名前を呼んでくれないかな。…レオーネ。
 
 

  • No.370 by Leone Celadon  2019-05-15 00:13:24 



>Noah

、っ………――ごめん…ずっと、ずっと待たせてる。いつも、そうやって側に居てくれるけど……貰ってばかりで、何一つ返せてない。僕が、僕を赦せたら……っ、約束したのに…。

(大衆を欺く陽気な仮面も幕が下がり他者の眼が途絶えれば、着飾った体を脱ぎ捨てた虚無の器を蛻の殻の舞台裏へ立たせ、誰に届けるでもない悲愴の音を泣き喚かせる。嘆いたところで聞くに堪えない音が閉ざした檻に響くばかりと、空しさだけが溢れ返る孤影をその場凌ぎに踏み潰したとて、更なる制約が結ばれれば自らの罪に首を絞めるのみ。暗澹と荊棘が蔓延る道を虚無に吐き出した戯言で埋め尽くしても、足枷を緩めることすらままならず虚空を掴んでばかりならば、自由の翼の広げ方を忘れた己は一体彼ら観客に何を期待してるのだろう。傷だらけの身を案じてもう十分だと同情を買いたいのか、それとも一歩も踏み出さぬ見世物止まりの怠惰への叱咤が欲しいのか、若しくは…誰かに終止符を打たれるのを本当は心の何処かで待っているのか。それでも、彼ならきっと――。判決は疾うに下されたはずなのにこうして性懲りも無く淡い願いを抱く、浅はかな愚行から背けるように瞳を閉ざせば柔い感触が唇に重なり、甘く酔いしれた戯れを想起させる刺激に当事者の指先がピクリと跳ねて。耳にまで集う生々しい熱を注ぐそれを卑しく乞うてしまう罪悪感に息が詰まるも、赦しを与えんと言わんばかりに強張る身を包み招かれた聖域で、慈愛に満ち足りた出迎えを受ければほろほろと涙が溢れ出し。向けられるべきは罰のはずなのに荒れ果てた心気すら虜にする温情の美しい音に身を寄せ、自責を安堵に塗り替える子守唄のような揺り籠の居心地に肩の力を抜き聴き入って。次いで持て成された癒しは贅沢にも彼を思わせる振る舞いで、裏もなく語りかけられた夢幻は手厚い施しに寄せられる想いと、恋い焦がれる救いの手に固く結んだ口を解き白紙のまま抱えた難問の欠片を垣間見せ。けれど、黒兎ではない真名を強請る天の声に頬を伝う雫を拭い見上げれば、徐々に靄のかかった親友の正体が鮮明になるに連れわなわなと羞恥に染まり、湯気が立つ勢いで夢から醒めるや両肩を掴み収まる腕から逃れんと試みつつ矢継ぎ早に酷い狼狽を示し。)

名前…? …………、!? ~~~っノ、ノア!?――え、な、ちょっ……ふぁっ!? ななななな、なんでノアがッ…ネーロは? えっ、ネーロがノアなの? ……、…いやいやいや、それよりもいつから……っじゃなくて、もしかして…えっ? 何がどうなって……んん?


  • No.371 by Noah MacNeil  2019-05-17 07:13:02 


>Leone

あっ、ちょ……こら、だめ、暴れないで…! …しばらくは離さない、から。――あの、ごめん。騙すつもりじゃ…な、なかった訳でも、ない、ん…だけど……

(抱き寄せた胸元、薄い布越しの湿り気に彼を苛む苦悩がありありと滲んでいる 。繊細な花弁に触れるかの如く後ろ頭を優しく撫でながら、その仮面の秘密に初めて触れた日の約束をやはり破れはしないと、喪失しかけの純朴をもう一度確りと彼と共に抱き直し。けれど、夢現の正体を晒せば相当の混乱に陥ったらしい急な腕の中での抵抗に、きかん坊の仔猫にでも対するかのような口振りで両腕の拘束を慌てて強め。ぎゅうぅ、と殊更密着率を上げ同じシャンプーの薫る髪にやんわりと頬を擦り寄せながら、申し訳なさげに紡ぐ言の葉は如何せん歯切れ悪く、裏にある下心を上手くは隠せない。それでも彼の本音を聞けたのを幸いにと、先刻の酷い焦燥を見ればその制約を緩めてやるべく努めて柔い音を赤い耳殻へ注いで。元々それは彼と当初交わしたものとは異なり、己の弱さから半ば無理矢理に結ばせてしまったものだ。彼を囚える鎖を惜しむ浅ましい欲もあれど、本来ならば約束があろうとなかろうと、その紫の双眸に己以外を映せぬようにしてやれば良い話。…いい加減自分も前に進まなければと、悟られぬよう静かに目蓋を伏せて、するりと全体を包み込むように回した腕でその背中を緩く撫ぜる。相手以外では到底得られぬこの快い鼓動と途方もない安らぎを、少しは彼にも与えられていたなら良いのだけれど。)

…レオーネ、そんなに気にしてるなら…あんな約束、忘れてくれていいんだよ。……俺、君にはたくさん救われてるんだ。何だって君にはあげられるんだ。…だから……――ごめんね、やっぱり俺じゃどう頑張っても時間がかかるだろうけど…いつか、絶対に君を助けてみせるから。

 

  • No.372 by Leone Celadon  2019-05-20 02:08:25 



>Noah

…っノアを、救う…? 僕が……。そっか、僕は…貰ってばかりじゃ、なかったんだ。……、そっか…よかった……――キミを好きになって、よかった。…もう少しだけ、待ってて。きっと…その約束にも、応えてみせるから。

(警告音が鳴りやまぬ思考に尾鰭の付いた虚実の憶測が行き交えば、漏洩した機密に気を取られ外部からの情報を遮断して目が眩むばかりで、急ぎ逃れんとじたばたと抗うも統率もなく分散する抵抗では固められた拘束を破れるわけもなく。…一体どこまで口走ってしまったのか。証言は朧気であれど黒兎と重ねて抜けきらぬ幼稚な癖を晒した羞恥に、夜な夜な付き合わせた酒精の前科のみでも苦労を掛けているのに寝込みの悪戯もあっては、熱に帯び朱に染まる身を閑散な牢へと閉じ込めるはずが後退も許されず。肩を掴む指が小刻みに震え犯した過ちに凄惨な眼が浮かび、恋しいはずの人肌が恐ろしいまでにぞっと背筋に走る寒気に硬直するものの、怖れを解すように奏でられる柔い音色に詰まる胸の痛みが和らいで。寄せられた情愛の心音に過剰な恐怖心に駆られ瞠目し錯乱した瞳も鎮められ、暗闇に飲ませた心裏を照らす彼の告白に目頭までもが熱くなり、温かな愛撫に浅く乱れた興奮が収まれば訥々と秘めたものを零し。どっと疲労が押し寄せるも心底に広がる曇りが幾分か晴れれば、恥じらいながらも彼に擦り寄ると首筋へと続く無数の印が襟から覗き、酔いに浮かれた暴走の跡を直視できずに胸元に埋まりもごもごと口を開き。)

えっ…と、あの、ノアも忘れて。昨夜は…うん、だいぶ酔ってた、から。嫌な思いさせてたら、すまなかった。…でも、その……――ッ御馳走さま、でした。


(/お待たせしました…! いつもいつもお世話になっております。過ごしやすい気温になってきましたが体調を崩しやすい時期ですので、どうかご自愛くださいませ。
続けざまに2つも展開を楽しませていただきましたが、そろそろ区切りの良い所も見えてきそうなので、今後について少々ご相談を。既にお気付きでしょうが以前>288で挙げた②【寝惚けた先】は、この度捩じ込ませていただいたものになっていました。混乱が解ける要素は幾つか用意しておりましたが…いやはや、用意するまでもなく、今回も息子様の格好良さに惚れ惚れしました。寝惚けも結構難しいんですね…返しづらいロルが続いてしまい大変申し訳ありませんでした。※こちら返信ご自由に。
さて、>288の残り④【小さな贈り物】を消化するでも、他に提供できる展開を幾つかご用意できますのでそちらでも、若しくは貴方様のご希望に沿った展開でも大歓迎ですので、お好きな形をお申し付け下されば幸いです。)


  • No.373 by Noah MacNeil  2019-05-22 10:03:03 


>Leone

…っ! …ッあ、…い、いいい嫌な思いなんて、そんな、あの…! ……俺の方こそ、ごめんね。…痛かった、でしょう。

(隙間なく抱く身から余計な力が抜けるのを回した腕に感じ取り、伝わる安寧の心音に己の目元も無意識に緩まっていく。…すき、すき。――レオーネのことが、好き。覚悟は決めた筈なのに、いざ解きかけた約束を情愛の満ちる音と共に結び直されればどうしようもなく心が震えるのを止められない。もはや上手く言葉を成す事すらままならず、ただ“…うん”、とのみ吐息のような返答を口にしては、そのまますり、と頭部へ寄せたままの頬を愛おしげに擦り付けて。けれど、よもや相手の口から己を味わった後の挨拶が零されようものならば一瞬にして羞恥が此方にまで伝播し、動揺のあまり一時的に身を硬直させてしまい。あわわ、と依然ぎこちのない挙動ながら己も昨夜の痕へと視線を落とせば、彼の白い首筋に数多と浮かぶそれを抱き寄せた指先で痛ましげになぞり始めて。別段他意があった訳では無いものの、その壊れ物に対するかといった繊細な触れ様は彼の敏感らしい神経へかえって擽ったさを呼び起こすやも知れず。とはいえ、よもやそんな所有印だけを理由に彼を半ば監禁状態に置く必要性など皆無の筈だが、寝起きの空想が尾を引いているのか、極端な方面へばかり思索を進めてはううん、と如何にも悩ましげな声を漏らし。…そんな口振りとは裏腹に、薄らと言の葉に浮かぶ喜色も僅かに吊り上がる口角も、己自身ではまともに気が付きもしないままで。)

…どッ、どうしよう。俺はフードで何とかなるけど、レオーネはこれが消えるまで――…何処にも行かず、他の誰とも会わず、この部屋だけで俺とずうっと過ごすしかないんだよね。


(/こちらこそ、いつも展開のリードから何から何まで大変お世話になっております…!毎度の事ながら、本当に不甲斐ない背後で申し訳ない限りで…返しの件につきましても、あまりの可愛らしい寝惚け振りに頬を緩め通しで、するするとお返事を書かせて頂いておりましたのでどうかお気になさらず。特筆するなら“えへへ”の破壊力なんてもう途轍もなかったですね…、笑。※此方返信不要です。
④小さな贈り物に関しては半年以上前に提示されて以来ずっとうずうずしてはいるのですが、もしも抵抗や他に希望等なければ、今回は一度さくっと軽い監禁ネタなど如何でしょうか?毎度ご好意に甘え此方の希望ばかり押し通してしまっておりますが、貴方様の方で他に優先したい展開などがございましたらどうか気兼ねなく仰って下さいませ…!)
 

  • No.374 by Leone Celadon  2019-05-26 17:55:31 


>Noah

…まぁ、確かにこれが見つかると面倒になりそうだから考えておくよ。ノアも気を付けてね。二人だけの秘密だから…――…あっ、そうだ。ノア、キミのパーカーを一着貸してはくれないかな。体格は同じくらいだから僕でも着れるだろうし、直ぐ返すから。確か何着か持っていたよね…フード付きのパーカー。

(――心地良い。承諾を得ないまま堪能した手前合わせる顔がなく内へと籠ったのだが、白状すれば映し鏡の如く熱を持った身から奏でられる鼓動の騒ぎ様にひっそりと相好を崩し。思えば黒兎では埋められない人肌ならではのこの温もりは、どれだけ常軌を逸する我儘を零し蓋をすべき欲を奥深くへと捕らえようとも、変わらぬ施しを与え受け止める器量の懐に救われてばかり。契約の更新こそすれど沈滞が融けずに膨れ上がる後ろ暗さに良心を痛めていれば、ただでさえまだ怠けままの寝起き身体は平素より敏感だというのに、嫋やかな指通りが奏でる刺激に身を跳ねらせながら頬に含羞の色を浮かべ。まるで表面に留まらず芯に火を灯す煽情的な痺れに、声にならぬ羞恥の吐息を洩らしては点と点を結ぶ軌道が描かれた痕を震えの収まった手の平で押さえ、むっと口を噤み物言いたげに光沢を持つ潤んだ瞳を向け。妙な胸騒ぎや愁眉と噛み合わない声音に引っ掛かりを覚えるものの、幾ら理性を欠いたとはいえ資格を得ずに互いの想いを確かめ合う過ぎた戯れを犯したが為に、曲がりなりにも筋が通る誘いを断らずに頷き。けれどその一方で、容易く隠し通せない人目を引く印を宿す身を晒さずに窮屈な拘束の抜け道を探っては、あくまで事を穏便に運ぶべく柔らかな口調で交渉を持ち掛けて。)


(/楽しんでいただけたようで何よりです。貴方様の足を引っ張らないようにと日々精進してはおりますが、何分まとまった時間が取れずお待たせして申し訳ありません。④小さな贈り物についてはお構いなく…! 恥ずかしながら大筋しか決めておらず、自然消滅でも特に問題ありませんので。笑。※こちら返信不要です。
監禁ネタとは、何とも魅力的な…抵抗なんてありませんともっ。ぜひぜひやりましょう! 息子様の目を盗んでふらふらと何処かへ行きそうですが、その暁にはどんな展開になるんでしょうね。何やら愚息が余計な事を申していますが、適当にあしらって頂ければ幸いです。何かありましたらお気軽にお申し付けくださいませ…!)



  • No.375 by Noah MacNeil  2019-05-29 06:37:43 


>Leone

う、うん…っ! そう! そうだよ! レオーネが俺の部屋に閉じ込められちゃうなんてすごくすごく可哀想だけど、でもやっぱりその方が良いと思うなっ! うんっ大丈夫だよちゃんと俺が君のお世話を――…えっ、ぱ、パーカー…?

(首筋の痛々しい痕跡を辿る指先に合わせ、何やらびくびくと震えを見せる腕の中の温もりに小首を傾げ。そっと力を緩め様子を伺ってみれば、胸元に抱き寄せた体勢上必然的に此方を見上げる形となる、ゆらゆらと涙の膜を張ったアメジストの瞳が蠱惑的にきらめいており。…これはもしや“ちゅう”を強請られているのでは、と愛らしく頬に紅を刷きむすりと不満を表明する無音を良い事に、常時明後日へとかっ飛ぶが如き思考回路のもと実に都合の良い解釈を成さんとした間際。己の誘いを受け素直に上下した顎先に途端ぱぁ、と光量に乏しい暗色の瞳に途方もない輝きを宿し、これから陥るだろう相手の境遇を哀れむ繕いの口振りすら半ば喰らい付く様な口早のものとなり。けれど、所詮は穴だらけの提案と稚拙な思惑。聡明な彼の頭脳にて容易に抜け道を探られれば、おろおろと困り果てたように辿々しい言い訳を募らせるも、稚拙な弁舌は早々に言葉に詰まり。無様にたじろぎ視線を散らす中でも眼前に晒され佇み続ける二つの宝石は初めて垣間見えた時と寸分変わらず、むしろその衝動をより増しては狂おしい飢餓を己にもたらせ続けて。――その瞳に、己以外の何者をも映せぬようにしてしまえたら。仕方なく、最後の足掻きにと眉を下げては布団の中の彼の指先を両の手で緩く捉え、じ、と間近に絡む紫へ囁くような懇願を注いで。)

…………な、ない。あ、いや、えっと、あっあるにはあるんだけど……ない。……、ほ、ほらッ、そんなに俺なんかをよく見る人はいないだろうけど、レオーネはあの、フードの隙間から運悪く見つけられちゃうかもしれないし…~ッ、――…そ、それじゃ、だめ…? 


(/いえいえ、まだ新生活で何かと大変でしょうし、これからもずっと一、二週間程度はゆるりとお待ちしておりますのでどうぞお構いなく…! ④についてですが、自然消滅させるには少々惜し過ぎると言いますか、ずっと内容が気になり通しですので、出来れば監禁の次辺りに回させて頂ければ嬉しいです…! 勿論もしご希望であれば今回の展開へ差し込んで頂いても他の展開を優先してくださっても全く構いませんので、その際はお気軽にお申し付け頂ければ。
また、少々人を選ぶ内容にも抵抗がないようで安心しました…! ふらふらしてしまう息子様もお可愛い…愚息の事、恐らくはゆるゆるの監禁もどきですので逃走も容易かと思います。相も変わらずの技量不足故に、ぼんやりとやりたい事はあれどシチュエーション程度しか確りとは定めておりませんので、ご自由に動いていただければ幸いです。※こちら返信ご自由に)
 

  • No.376 by Leone Celadon  2019-06-02 12:43:43 


>Noah

…わかったよ。キミがそう言うのなら、しばらく世話になるとしよう。――にしても…ここには本当に面白いものがいっぱいあるね!

(喜色に溢れた輝く双眸に似つかない不穏な言が聞こえた気もするものの、道化の話術を用いた交渉にて緩く編まれた提案の解れを突けば、油を塗ったように揚々と回る舌が隠しきれぬ動揺をも滑らせて。一種の謎掛けの如き不可解な矛盾に疑問が残りつつ、目視できるそれら以外にも私物が仕舞われているタンスを調べれば恐らくは望みの品を入手できるだろうが、幾ら相手が彼とはいえ本人を前に物色するのは流石に気が引ける。やんわりと目を細め苦し紛れの拙い錠を破る一押しを形作ろうとした矢先、寝かせたままの手を魔力の秘めた檻に閉じ込め愛らしく眉を下げながら伺う様に、浮かべた笑みは崩れぬも描く弧が増しては参る心を奪われてしまい。…その手は反則だ。幸い急ぎの用もなければ外の空気が恋しく感じるなら、地雷を踏まずに口車に乗せ立ち振る舞うか目を盗んで包囲網を突破するか、いずれにせよ呪い同様に上手く世渡りをすれば何ら問題も無い。彼の抱く飢えも他所にまだ見ぬ素性に触れる好機と悠長に構えれば、至らぬ点が目立つ案への詮索を入れずにその命に従うべく、傅くような神妙な面持ちで己を包む指先に軽く口付けを。けれども交わす誓いが終わるや否や久方振りに訪れた溢れる才能の世界に目移りをすると、艶やかな感嘆の吐息を漏らしてはそわそわと落ち着きなく飾らぬ瞳を輝かせ、高鳴る衝動を抑えられず矢継ぎ早に並べ立てて。)

ねぇ、あれは何を思って描いたの? どうしてあそこに置いているの? やっぱり抽象画が多いんだねッ! 次は何を描くか決まってるの? いつ描くの? もっと近くで見てもいい?――あッ! あの道具は何だろう…筆もこんなにあるんだ。これを一人でやっているだなんて、ノアは本当に凄いなぁ…。


(/心に沁みるような温かいお言葉、本当にありがとうございます! お陰様で慌ただしい日々を過ごしながらも、病に臥せることなく過ごせております。また、息子様には癒されてばかりで、感謝しきれぬ思いで頭が上がりません。当方もゆるりとお待ちしておりますので、背後様もどうかご無理などはなさらないでくださいね。※こちら返信不要です。
④についてそのように言っていただけるとは…嬉しい限りです。本展開に取り入れて監禁中に荷物が届いても面白そうですね。笑。当方もぼんやりとシチュエーションを思い描く程度ですので、お気になさらずに。いつも展開を広げて下さりありがとうございます。また何かあればお気軽に仰っていただければ幸いです。※こちら返信ご自由に。)

  • No.377 by Noah MacNeil  2019-06-03 22:27:19 


>Leone

……レオーネ、だよ。あの雨の日からずっと、俺は君の事しか描いていない。…ごめんね、でもああいう気持ちの悪い物としてしか描けないから、出来たらあまり……こっ、こんなの凄くも、ない、し――…今は、俺の方を見ていてよ。

(鼓動の跳ね上がる柔らかな感触と端麗な所作に、安堵や歓喜より先にいつもの“あ”や“えっと”の大隊を作り上げては「が、がが頑張るね俺ッ」だのなんだのと赤く染め上げた面貌にて不得要領な首肯を繰り返し。紅痕はともかくとして、深く刻まれた歯列が消え去るのは凡そ五日程度といった所だろうか。短い間とはいえ最愛たる彼の独占にぽやぽやと夢見心地に口の端を緩める間もなく、雑多に放られた画材やキャンバス等に好奇心を漲らせ今にもベッドから飛び出してしまいそうなその肩へ咄嗟に手と重心を移し、慌てる余り布団の中で仰向けに押し倒してしまい。…此処で目覚めてからずっと機を見計らっていたというのに、勝手に寝台を抜けられては困る、と一先ず投げられた疑問の一つを解消しつつ如何にも美味しげな淡い薄桃の唇を眼下に、過度に熟れ上げた熱情を灯す双眸をついうっとりと細め。昨夜、酒精に溺れ定かではない意識の中でも、待ちに待ちかねようやく味わった彼の味は信じ難い程の甘美であり、羞恥心など軽く退け虜と化した貪欲の身は再びの極上の実をと渇望を募らせ。惜しげも無く晒されたアメジストの扇情からもう無理に目を離す必要などないと、その瞼に口付けを一つ落としては何処と無く薄暗い微笑を伴い、薄く朱に色付く唇までをも喰らおうとして。)

…俺ね、その瞳を見るとなんだか頭がくらくらして……すごく…すっごく…美味しそうだなぁって、ずっと思ってたんだ。だから……良いよね。――どの道、君はもう此処から逃げられないんだし。


(/機を見て息子様がそろそろ外を恋しがりそうな監禁三日後程度に飛ばそうかと思っておりますが、④の展開をどの時点で如何様に差し込まれても大歓迎ですので、どうぞ貴方様のご自由にして頂ければ! 息子様の脱走にも繋がりそうですし、もしくは普通に愚息が荷物を代わりに受け取るのでも面白そうですね…! こちらこそいつも頼もしく未熟な背後を引っ張って頂き本当にありがとうございます。当方の技量ではスムーズな展開回しは少々難しいやもしれませんが、尽力は致しますのでまたお付き合い頂ければ幸いです。※こちら返信不要です。)
 

  • No.378 by Leone Celadon  2019-06-10 00:36:57 


>Noah

ッ! …………――……、好き。

(見渡す先々に広がる作品らに好奇心を掻き立てられ突き動かせるように乗り出そうとする身は、意思に反する何かに押されぐらりと映像が転換されるも、沈む衝撃を受け舞い込んできたその絵に惹き付けられて。恍惚とした眼差しを向ける絵に研ぎ澄まされ昂る感性が没入し、理性を鈍らせた抜け殻にはもはや言語の意味をなさずに通り過ぎ、その甘く切ない音色に瞬きすら惜しいまでに惚けてしまい。その尊くて儚くも底の見えない熱に紙一重に瞑る瞼へ柔らかな感触を施しても尚、更なる獲物を欲し野心を剥き出しに近づく彼の吐息が肌に触れれば、据わる瞳で両の手をその頬へと伸ばし包み込んで。飢えを知った獣を焦らすような隙間に恬として動じぬ一途な眼差しを注ぎ、次第に互いの熱が溶け合うと満悦の笑みを浮かべては額をこつんとくっ付け、募る想いを要約した一言を呟きながら鼻先をも軽く触れ合わせ。視線を絡めたままの去り際に先に重ねた鼻先に口付けを残せば、物欲しそうに牙を潜める強行の企てへと釘を刺しつつ、一日の始まりを告げる朝の支度と欲を満たす使いの催促を零し。――窓の外には既に各々の目的地へと向かうべく、急ぎ家を後にする人々がちらほらと現れ始めて。)

……いい子だから、続きはまた今度ね。悪い子には…口利いてあげないから。――さ、そろそろ朝食を済ませておいで。学校、今日もあるんだろ? キミのその素敵な才能を揮ってきなよ。土産話を楽しみに、ここで待っているから。…ついでに洋菓子でも買ってきてくれたら嬉しいのだけど…ダメ、かな?


  • No.379 by Noah MacNeil  2019-06-13 06:49:02 


>Leone

ひゃ、…! ~ッだ、ダメじゃない、けど……でも……そんな、口なんて…――利く必要があるの?

(ただ額を合わせ混じり合う互いの熱い吐息に全身の血が一層に沸き立つも、募り昂る邪心を抑える暖かな手のひらと、もはや洗脳とすら言ってもいい暴力的なまでの麗しい虹彩に思わず身動きを止め。得体の知れぬ魔力に心までをも完全に絡み取られた矢先、喜悦に細められた笑みと不意に触れる鼻先への柔さに堪らず跳ねた心臓が悲鳴のような声を上げさせて。どうやら煽るだけ煽っておきながら御預けを食らわせるつもりらしい彼の口振りに拗ねるような感情が湧くものの、その愛らしい懇願によもや応えない訳にはと暫しの葛藤にせめて何事かを言い継ぐべく口をもごつかせ。やがて伏し目がちな瞼を徐ろに持ち上げては、最後の抵抗にと間近な相手の唇へ軽く舌をなぞるように這わせ“どうせ塞がれてしまうのに”と言外の微笑と共にささやかな仕返しを。…とはいえ、よもや本当に罰を敢行されては適わない。彼を自室への軟禁に追い込んだ身としては、飼い主の命を諾々と聞き入れその身体の上から大人しく退く他はなく、背を向けた先の足をやむなくベッドの外へと下ろし。それでもやはり昨夜の蜜は依然甘く喉を焼き続け、約束がある以上恋人ではないにしろ“キス”という同性において最上級の親愛を交わしたと浮かれているのは己だけかと、年若い乙女が如く朱色に染めた目元をフローリングの床へと落としては、もじもじと気恥ずかしげに自身の反対側の腕を数度手で擦って。)

……、レオーネは寂しくないの? せっかく、その……む、結ばれちゃった…ばかり、なのに。
 
 

  • No.380 by Leone Celadon  2019-06-19 22:41:16 



(/いつも大変お世話になっております。愚息の背後です。
ここ最近、休日以外での時間がなかなか取れず、大変お待たせしております。以前寛大なお言葉を頂きましたが、暫くは週末でのお返しが多くなるかと。構想はできておりますので、次は恐らく土曜日辺りになるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。
各地で崩れやすい天気が続いておりますので、どうかご自愛くださいませ。ご報告のみで失礼しました。※こちら返信不要です。)

  • No.381 by Leone Celadon  2019-06-23 11:31:31 



>Noah

~~~~~ッ!――もう、それは反則でしょッ! なんでそうやっていつもいつもいつもいつも……そんなの寂しいに決まってるッ、けど……でも、ノアには学校があるし…これ以上は迷惑かけたくない、し。……、だから、跡付けた。

(察した期待をすり抜け施したそれに飛び跳ねる彼にますます弧を描き、平静を欠いた隙へ付け込む強請りへの了承を得て優位に立つも、間近に映る繊細な硝子玉にかまけて無防備な唇の上を濡らす感触にきょとんと疑問符を浮かべ。してやったと言わんばかりの微笑を残し後退していく様に、やがてその正体へと理解が追い付けば遅効の熱にみるみる侵され、手の甲で口許を覆い隠すも時すでに遅しと頬は紅潮に染まり。防ぎようは幾らでもあったであろうに魅惑の領域に近づきすぎたが故、予期せぬ竹箆返しを喰らい湯気立つ顔は幸い向けられた背によって隠し通せただろうか。そこに追い打ちを掛けるように恋焦がれて恥じらう仕草を示されれば、本来なら減らぬ甘い戯言の一つや二つを躊躇いなく講じて手を打つものを、押し寄せる羞恥の波に耐え兼ねて身を乗り出しては裾を引きながら口早に吐露をし。そう大して変わらぬ年上の見栄は先の一撃にて翻弄され張れず、騒ぎ立てる心の臓の叫びはやけに煩く鼓膜を揺らし、目が回る程くらくらと眩暈を覚えるのは昨夜の酒精のせいかあるいは――。盲目に囚われ込み上げてくる憂愁の影に悄然として項垂れれば、未だ色濃く残っているであろう彼の背中に印した紋章を放した指でなぞり、その想いの糸を繋ぎ合わせるように己の首筋に刻まれた跡を擦りつつ嘆声を洩らして。)

離れていても、きっとこれが繋いでくれるから…――それとも、キミにとってはこれはただの飾りだった…?


(/お待たせしました。大分日を跨いでしまい、まだまだ粗も多い稚拙な代物ではありますがお返しさせていただきます。当方の技量不足で面目御座いません。そしてまた何度読み返しても何とも愛らしい息子様の破壊力で…愚息は本当に幸せ者ですね。さてさて、先に落としたレス消費もあり長々とスペースを頂くわけにはまいりませんので、簡素ではありますがこの辺で失礼いたします。※こちら返信不要です。)


  • No.382 by Noah MacNeil  2019-06-26 12:07:13 


>Leone

…レオーネは、本当に俺の事が好き…なんだね。……飾りなんかじゃないよ。俺も君の事が好きで、好きで、好きで…――愛おしくて、堪らないから。君に、目に見える形で印を付けたかったんだ。……俺のなんだって、その身体に刻み付けておきたかった。

(怒られている、のだろうか。当然ながら背を向ければ彼の細かな機微を察せられず、悪戯からやけに間を置いて返ってくる文句に自らの仕出かした事とはいえど動揺に慌て顔を向けて。――と。ぐい、と突然裾を引かれる感覚と思ったよりも近くに迫る彼の、頬を染めての心情の吐露に一瞬脈打つ鼓動が堪らなく早まり、項垂れながらも己の背をなぞる彼の指先にぴく、と肩を僅かに揺らして。引いていく白き繊細な造形のそれが昨夜の所有印へと至るや目を見開き、昨夜己が刻んだような酷く一方的な我欲などではない、他ならぬ彼が施してくれたという繋がりとしての意味合いにじわじわと胸中に暖かな熱が広がっていき。勿論、彼の抱く熱は己のそれと同等などではないのだろう。決して綺麗になど描ける筈もない、随分と処分したものの未だ部屋に散在する相も変わらずの鬱々とした抽象的な画風、たった一つでも違えれば狂気にも触れてしまいそうな致命的な熱情の他ならぬ吐き先――それと同等の情を己になどよもや望めるものか。それでも当初感じていた温度差より遥かに近く暖かなそれに、昨夜から続く喜びを穏やかな笑みと共に改めて言葉に変えては、憂色を浮かべ項垂れる彼へ上体を寄せ、そっと片頬に拙くも愛でるようなキスを落として。熱い視線を交わしながら僅かに顔を離し承諾の音を紡ぐも、沸き立つ喜色にようやく羞恥の情が追い付き始めたのか、赤味を増してゆく頬の熱に最後まで確り言葉を終えることなく話を逸らせば半ば逃げるように退室し。)

君を迷惑だなんて思った事はないけど……ん、分かったよ。でも出来るだけ早く帰ってくるから、そうしたら…たくさんお話、しようね。それで……きっ…今日は、その……お、俺が…君を、食べ、ても……、――ぁああや、えっと…ッと、とととりあえずでもっ、まずはレオーネの朝ご飯を用意してあげないとだよね! うんッ、ちょっと待っててね、確かパンとか何か買ってあったはずだから…。  


------------------------------------------


…れ、レオーネ、あの、今回は何とか……なんとか、食べられるかなっていう物が出来たんだ。ちょっと試してみてくれる、かな…? もっ、もし、口に合わなさそうなら無理に食べなくてもいいからね…!

(夢にまで見た…否、実に深刻な憐憫を誘う彼の監禁生活において、その食事提供は当然ながら自分以外に他はない訳だが、生憎と料理など全くの未経験。さりとていつまでも栄養の偏る冷凍食品やコンビニ弁当ばかりを彼に強いるのも気が咎め、看病の際の可愛らしいお強請りを思い返しつつ密かに奮闘すること三日目――ようやく完成した品、オーソドックスなクリームパスタは少なくとも外観においてはそう大きな問題はないように見え。食事など手早く腹に溜まればそれで良しという偏食家な己の味付けはあまり保証ならないが、“適量”などという曖昧極まる調味料の指示を除きレシピ本とほぼ同様の調理が施されたそれは、細かな調整こそ出来てはいないものの一応食べられる代物ではある筈で。それを期待よりも不安と緊張の勝る面持ちで自室へと運び込んでは、水入りのコップと共に下のトレーごとイーゼル脇の机に置き、おずおずと彼の反応を伺って。)


(/本当にいつもお忙しい中、ご丁寧にありがとうございます…! 大きな地震がありましたので少々心配しておりましたが、ご無事なようでそういった意味でも安心いたしました。恐れ多いお言葉までありがとうございます、監禁に追い込むような輩なので息子様側が幸せ者かどうかは少々微妙な気がしないこともないですが、幸せな結末には至れるよう奮闘したく…。笑。
さて、それでは今回で一旦区切りを付けさせて頂き、場面展開の方を挟ませていただきました。恐らくこの三日の間に息子様の楽器や何か要望の品があれば愚息が自室に用意していると思われますので、その都度ご自由に描写していただければと。とりあえず食事をご用意させて頂きましたが、以降脱走や④のイベントを差し込むか否かは恐らく流れにも寄るかとも思いますので、貴方様のご都合にお任せいたします。もし何かご希望やご相談などございましたら、何時でもお気軽にお申し付けいただければ!※蹴り可

ところで、こちら今までずっと好き勝手に返信してしまっておりますが、やはりレスペはある程度貴方様に合わせた方がご都合が宜しいでしょうか…? 出来れば貴方様とはこれからも長くお付き合いしていけたらと思っておりますので、もしもそういったご要望等もありましたら率直にお伝えいただければ幸いです…!)

 

  • No.383 by Leone Celadon  2019-07-07 10:32:00 



>Noah

……今回は、ってことは僕のために頑張ってくれたのかい? ありがとう。――ん、悪くない。キミの手料理が食べれて…嬉しいよ。

(…どうやら甘く見ていたようだ。当初こそは内なる好奇心が擽られるばかりで満喫していたものの、外界と遮断され強いられた制約の下では暇を持て余すようにもなり、持ち込みを許された楽器などの娯楽品で飢えを凌ぐ。看守の居ぬ間は小さな牢から飛び出してゆったりと羽を伸ばし気儘な休息を味わうも、捗らぬ創作意欲も仮面で隠せぬ感情も文字通りに顔に現れ、想いを寄せているはずなのに時折肌に感じる視線が窮屈で息苦しい。壁に凭れながら色褪せた瞳で天を仰ぎ薄らと首筋に残る跡をなぞっていれば、控えめに開く扉から漂う仄かな香りと彼の入室に重い腰を上げ、食事を促されてはフォークを手に巻き付けた数本を口に運んで。基本に忠実に仕上げられ湯気立つそれは伝えた感想通りに嬉しいはずなのに、何処か物足りないような渇きに口許は笑えど眼は遠くを眺め、やがて進まぬ手を止め沸々と内に秘めた願いを歯切れ悪く切り出し。)

…ノア。あの、さ。……えっと、そろそろ自分の部屋に、帰りたいのだけれど……、いいかな。いつまでも、ここに居るわけにも…すぐそこだから。


(/大変お待たせ致しました。このところ慣れないことを続けた疲れが出たのか、移り変わる気温差に身体がついて行かなかったのか、少々風邪を引いてしまいましてご報告もできずに面目ありません。ようやく症状も良くなった為、遅くなりましたがお返事の方を返させていただきました。夏風邪には十分お気を付けくださいませ…!※こちら返信不要です。

レスぺの件につきましては、当方の事はお気になさらずにご都合の良い時で大丈夫ですよ。こちらも貴方様とはこれからも長いお付き合いが出来ればと思っておりましたので、そのお気持ちが聞けるとは光栄です。遅筆な為にご心配をおかけしておりますが、寛大な懐と温かいお言葉に甘えつつ、お陰様でこうして無理のない範囲で楽しませていただいております。まだまだ未熟者故、ご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、お互い楽しみながら物語を紡いでいければ幸いです。ですので、貴方様もレスぺは無理なく楽しめる程度で構いませんので、今後ともぜひよろしくお願いいたします!※こちら返信ご自由に。)

  • No.384 by Noah MacNeil  2019-07-09 06:57:05 


>Leone

そっ…そう! 良かったぁ…――俺、これからもっと頑張るね。こんなに可哀想な状況なんだから、せめてご飯くらいはちゃんとしたものを食べさせてあげたいし……あ、レオーネ、今晩は何が良い? 複雑な物は難しいかもしれないけど、でも出来るだけ頑張るから…っ!

(口では度々その境遇を哀れみ切々とした謝意を連ねるも、無理に理由を付け手中に収めた最愛の姿にうっとりと己が魂は無様にも蕩け落ちる。曇る表情も進まぬ食指にもまるで気付かぬどころか、陰気な自分にとっては異様な、けれどこの数日間に限り恒常と化した眩いばかりの喜色を表情に湛えては愚鈍な迄の無邪気さで続く“今後”への意気を揚々と示し。しかし、不意にはたとその盲目の瞳を瞬かせると、何事かを言い継ごうとする彼を差し置きゆるりと口許に描かれたのは密やかな三日月で。極度の陶酔の前には愛し人が紡ぐ言の葉すら右から左と、徐にその腕へ隻手を添わせては上体を傾げ、着座する彼の顔へと己のそれを近付けて。覗かせた赤い舌先を口端に這わせ、その柔さを確かめるついでに愛らしくも僅かに付着する白色を絡め取れば、依然互いに吐息のかかる距離のまま朱の差す頬を再度嬉しげに綻ばせ。…が、幾度となくとろりと溶け落ちる粘度の強い眼差しは、いつの間にやら危うげな艶色をも仄かに孕み。)

ああ、レオーネ――ソース、ついてる。ふふ…可愛いなぁ、レオーネ。……本当に、かぁわいい。


(/いえいえ! しばらくは週末でのお返事になると事前に連絡を頂いておりましたのでお構いなく。ご病気の方ももう回復なさったとの事で本当に何よりです…! 新生活でお忙しい中何かと大変でしょうが、どうか今後ともご自愛くださいませ。

多忙の際にあまり早い返しはご負担かと危惧しておりましたが…杞憂のようで安心致しました。お言葉に甘え返せる時には返してしまおうかと思いますが、これからもお返事はご都合の良い時で全く構いませんので、あまりこちらのレスペなどは気になさらないでくださいね。こちらこそ、同じお気持ちのようで大変に嬉しい限りで…これからもぜひ、末永くよろしくお願いいたします…!※こちら返信不要です)

 

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