VIVID COLOR PARADE【3L】 

 VIVID COLOR PARADE【3L】 

◆  2018-04-03 00:00:02 
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    ✧✦ VIVID COLOR PARADE ✦✧       


 Run, jump, step and dance on the canvas.
    Dye the world in your color.


       TABLE OF CONTENTS

     >01 INTRODUCTION / RULE
     >02 COLOR CHART / PF
     >03 HOUSE / NPC


    【!】芸術家/シェアハウス/3L



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  • No.301 by Leone Celadon  2018-11-14 06:17:34 


>Noah

…可愛く、ない……僕は、セラドンのッ……――、悪い、こと……? 悪戯、するの…? 別に…いいけど……。

(蓄積された疲労によって限界間近の微睡みに右往左往しながら、尚も繋がれ続ける手へと意識を向けるものの、重く圧し掛かった霞んだ誘惑は視界だけでなく耳にも影響を及ぼし始め。訥々と曖昧に通り抜ける音を重たい瞼を持ち上げつつ味わい、心中へと喜色を浸透させ描いた弧を崩さずに、手の甲を柔らかに滑らす感触に一層に夢の世界へと誘われて。視界の端で何やら熱を帯び彼の頬もまた朱く染まりっているようにも受け取れるも、己と同じく傍らに相手への安らぎの感覚を共有し、臆病者への赦しとして表立った色に違いない。でなければ、歪んだ欲を抱いたこの身に不相応な底知れぬ慈愛を強請り続ける明白で、空虚な器へしかと身の丈を知らしめなければ惨劇のような奈落へと落ち、後の祭りになるのは目に見えている。ただただ注がれる好意に酔い痴れて乾いた欲求を満たしては、生かされる赦しを肝に銘じながら目を瞑った矢先、零された言に反射するように指先がピクリと反応して。正常な歯車が熱に浮かれたまま受けた愛でる音は、体を繕えずに幼子同然の姿へは慣れ親しんだものではあるが、踏み間違えた惨劇を示す凶器へと変わるそれと同等と判別され閉じた瞳をぎゅっと瞑り。思慮分別も付かない睡魔に翻弄され主張もまとまらず、目に見えた反抗は包まれたままの拳を固く握り、安直な反論も寝惚け声をぽつぽつと零すのみ。けれど、後に続く浮ついた色に意識が移るとそれを復唱しては強張らせたものを緩ませ、童心を擽る戯れと結びつけながら真意を知らぬ解へと許容を示し。我儘放題に振る舞い強いた身としては、彼が抱いている欲を叶えなければ貰ってばかりで釣り合わず、明かされた願いを聞き入れ尽くせるだけ尽くすのだが。葛藤を続ける彼の気も知らずまるで緊張感のない身を捩ると、落ち着かない脇を締めるために絡ませたままの手を引きつつ、夢の中へと落ちていきそうな浅い寝息を立て始めて。)


(/大っっっっ変、長らくお待たせしてしまい重ね重ね申し訳ありませんでした……! 雪崩のように降りかかってきた仕事がようやっと一段落し、続きの物語を紡ぎに参った所存でございます。当方の不手際でご不快の念を抱かせてしまい深くお詫び申し上げます。今後、このような事態を招かないよう努めてまいりたいと思います…!※此方返信不要です。
此方から申し出ておきながら技量不足で返しづらいロルにも関わらず、感極まる素敵な息子様をありがとうございます。そろそろキリの良い所まで辿り着きそうですが、如何致しましょうか。介抱するも翌日に移るも、それ以外でも大歓迎ですので…ご希望の形をお教えいただければ幸いです。)


  • No.302 by Noah MacNeil  2018-11-16 21:32:59 



>Leone

あ、ごめ……っい、良いって…!? だッ、駄目…だめだよ、そんなの……。レオーネは…もうちょっと、俺を――……あ、寝ちゃった、のか…。

(己を魅了し囚えんとする紫紺が逸れた事により気が緩み、いよいよ頬に集う熱が溢れ唇から零れた仄かの彩り。それを受けての眠たげな虚ろの反論に何やら家名までをも持ち出しては、硬く閉ざされた双眸と手中にて成る拳の感触に反射的な謝辞が喉をついて。後半はともかく、前半は純然たる褒め言葉という認識だったのだが、何か彼の気に障ってしまったのだろうか。そもそもが男性に対する形容詞としてはあまり適切でないという発想自体に欠けるが故に、示された挙動の要因にはどうにも辿り着けず面食らい。続く此方の真意にまるで届いていないらしき許容には、慌てて頭を振り軽々に差し出してしまった欲の一端を即座に弱々しい語調で引っ込めて。確かに同性間に関する知識の欠如と経験の乏しさから、この場で彼に対し仕出かすだろう悪事など精々が悪戯の範疇内であると言えなくもないのかもしれないが、しかし己の尺度においては軽い程度などとよもや思える筈もない。長い睫毛を伏せ、紡がれ始めた小さな吐息の音に気が付いた途端、肩透かしのような拍子抜けと途方もない安堵感が去来してはそっと凝り固まった肩の力を抜いて。引かれた手をそのまま片方に任せ、もう一方を己の枕とすると、軽くベッドへもたれ長く長く詰めていた息をゆっくりと吐き出す。「……なにも…俺の気持ちなんかに、応えてくれなくてもいいんだ。…こうして君が傍に居てくれるだけで俺はもう十分で、幸せで、だから……だから、」ずっと傍に居ると約束した以上、彼が眠りについたところでこの場を離れるつもりなど毛頭ない。あどけない眼前の寝顔をフード奥に潜む熱の籠った瞳で見詰めると、それを罪悪感にゆるり細めつつ淡く落とした呟きは何処か自分に言い聞かせるような響きを伴って。未だ彼と行動を共にしてからほんの半日すら経過してはいないのだが、それはもう言葉に尽くせない激震に身を揺るがされるばかりの密度の濃い時を経て既に疲労困憊気味であったせいか、己にも僅かながら睡魔の影が忍び寄る気配を感じ取り。それに抗うことなく一層上体をベッドへと預けると、最後に刻印がある筈の首筋へ閉じかけの暗い双眸を微かに向けては、意識を手放す間際、密やかに澱む愛執を薄っすらと開いた唇に滲ませて)

だから……――もう、絶対に逃がさない。



(お忙しい中、ご丁寧に御一報頂きまして誠にありがとうございました。何かと忙しい時期かと存じますので、どうか気に病まないで下さいませ。こうして貴方様に長くお相手頂けているだけで、本当に幸甚の至りですので…! あまり気負わず、お好きなペースでお返事頂ければ嬉しいです!※こちら返信不要です。
返しづらいなどととんでもございません、ほとほと何処までも天井を知らない息子様の愛らしさに愚息共々悶えては非常に楽しませて頂いておりましたとも…! これからの展開につきましては、出来ればまだもう少し弱った息子様を看病させていただけたらなと。数時間後に目覚めるのでも翌日でもどちらでも構いませんので、愚息を起こしていただければ今度こそ食事か何かご用意させて頂きます! また、今回もやたらだらだらと長文のレス返しとなってしまいましたが、短く返して頂いて全く構いませんので、お好きな文字数でお相手いただければ幸いです。)

 

  • No.303 by Leone Celadon  2018-11-21 04:28:57 


>Noah

――ノア…寝てる…。もしかして、ずっと…? ……ホント、ずるいな。

(夢の世界に招かれてから時計の長い針が一周程度した頃、ふと心地の良い浅い眠りから帰還すると、ぼんやりとした視界の中で黒兎の出迎えを受けて。暫しの休息を経て、幾らか正常を取り戻しつつある熱は未だ残り火となり頬を仄かな朱で染めては、落ち着きを見せ始めた重たい身体は睡魔の乗ったものへと成り変わり。腕の中で納まる親友へ目覚めの挨拶をとその背を撫でようとした矢先、上に乗せ預けたままの手に普段と違う温かな感触を覚えて視線を向ければ、飛び込んできた光景に目を見開き。重なり合ったまま手を見るや上体を起こし繋がり先の主を覗き込めば、傍らですやすやと寝入る彼の姿にぽつりと上記を零し、思わず見惚れそうな寝顔に目を細めて。浮かされたがためにちぐはぐな夢幻の中で、確かに我儘として乞うたこととはいえ、この貧弱の手を解くのは容易かろうに。律儀なままの手をそっと引き絡み直しては、火照る頬を彼の手の甲で愛おし気に滑らせ、徐に目を瞑ると思い思いの言葉を並べる。「D'ora in poi voglio sempre stare al tuo fianco.――……ありがとう、ごめんね。」――理解を得られずとも、届かなくとも、ただ形にできればそれでいい。それこそ、仮面の下に隠した邪な欲を暴かれでもされたらひやりとして怖くなってしまうから、伝わらずにさらりと流せてしまう母国の形を身勝手な自己満足として消費する。もっとも、胸の内に潜むこの激動を旋律の狂いなく直す場合、如何様に表すのが良いのかが分からないだけなのだけれど。…いや、それも建前に過ぎないだけで、慣れてしまった隠し事を知られずに、ただ彼には変わらずに笑って傍にいてほしいから。浮かれた十字架を背負うのは一人でもできるのだから、足枷を受けるのは自分だけでいいと、脆く淡い幻想を抱きながら尊い彼の手に頬擦りをし。詰まる息を細く吐き捨てては伏せた瞼を持ち上げ、名残惜しい手を解き落とさぬよう黒き背に温かな手を任せれば、若干の熱を纏わせつつも空いた手を彼の肩に乗せ柔らかな口調と共に幾度か揺すり起こして。)

…ほら、起きて。ねぇってば……ノア、こっち見てよ。


(/何とも慈悲深い寛大なお言葉をありがとうございます…! 気が付けば半年以上もお付き合いいただいて…もう感謝してもしきれない程で、愚息共々貴方様に付いていく所存です…!!※此方返信不要です。
いつの日か挑戦してみたいと温めていた展開は思いの外難しく、果たしてこれで良いのかと苦悩していたのですが…楽しんでもらえていたようで何よりです。もし負担であればこのまま続行希望だなんて、愚息揃って贅沢な事は言えないと思っていましたので、その申し出は大変有難くぜひぜひ看病してやってください。折角ですので、まだ熱の抜けきってない小一時間後でお返しさせていただきました。さてさて、息子様が寝ているのを他所に、この機会を逃してはいけないとばかりにたらたらと駄文を失礼しました。何分語学に疎い当方がない頭を捻って並べた愚息の言葉は、全く…これで合っているのか。多少疑問の余地がありますが無能な頭では無駄な足掻きになりかねないので、誤りがあったら大変申し訳ありません…。例の如く愚息の言葉の意図もご用意しておりますので、必要とあらばお申し付け頂ければと思います。)


  • No.304 by Noah MacNeil  2018-11-23 07:39:29 



>Leone

――…ん…、れお…ね……?

(よく、夢を見る。それも生来の過度に悲観的な思考回路が要因か、どちらかといえば悪夢に苛まれる事が多い。…特に、彼が絡む悪夢といえば、すべからく最悪の末路と最低の目覚めを己にもたらせる物なのだが。幸か不幸か、今日この時ばかりは日頃の傾向に当てはまらず、与えられた少しの刺激と信じられない程柔く温かな、けれど心臓をきゅうと切なく締める音に起床を促されても尚、心は先の甘やかな夢に浸かり切ったままで。一応開閉こそしたものの、薄ぼんやりと焦点の合わぬ瞳で見上げた先の優しい蒼の色味に、手枕から徐に持ち上げた朧の頭はこれが夢の続きであると安易に誤認して。「――…レオーネ」寝起き特有の少し掠れた声で、まずは何よりも一等愛しい音の連なりを。続け臆することなく眼前の紫紺と視線を絡めては、ふにゃりと柔く蕩けるように表情を緩ませ。「レオーネ…レオーネだ、」まるでそれ以外の言葉を知らないかのように、恐ろしい迄に優しく、真綿で包むように丁寧に、幾重にも彼の名を重ねていく。最早それを遠ざける必要もないとばかりに、その双眸を確り捉え本格的に体を起こしては、いつの間にか離れてしまった熱を無意識下に求め、柔らかな兎の背に置かれていた手を彼の頬へと。触れた先の滑らかな感触はリビングでの、それこそ夢現のような一時を微かに想起させ、未だに灯る病熱も己と同じ類いのそれに違いないと真の覚醒を促すには至らない。果てには、欠片の憂いすらも除かれた無垢の微笑を一層に深めつつ、ごく自然な仕草で反対の頬へと顔を寄せ――このまま特段抵抗を示されなければ、瞼を伏せての軽い口付けを施そうと)


(展開任せに楽しませて頂くばかりで、貴方様の苦悩に気付かず誠に申し訳ございません…! こちら完膚なきまでに病身の息子様の魅力にやられておりましたゆえ負担などという事は全くありませんが、ただ貴方様に楽しんでいただけているのかが唯一気掛かりですので、何かご要望や相談等ありましたら、どうぞお気軽に仰っていただければ幸いです。こういった方向に話を持って行きたい、などでもお伝え頂ければ精一杯尽力致しますので…! 
えー…食事をご用意すると言いつつ、折角の寝起きシチュと普段より短い割に多動気味に好き勝手やらかしてしまっておりますが、どうぞご自由に描写を一部蹴るなり突き飛ばして正気に戻すなりなんなりと…すみません。そ、そしてまたなんと素敵なイタリア語を…! 意味を調べましたところ、その後の流れといい天使を見た気分になりました…可愛い…。…そろそろ愚息には、こっそりとイタリア語の勉強でもさせておいた方がいいかもしれませんね、笑)

  • No.305 by Leone Celadon  2018-11-25 06:34:39 


>Noah

――……えっ、ぁ……ノア……?

(まだ彼の中の夢幻が織り成す微睡みに浸っているのか、呼びかけに甘く惚けたまま答えては己の姿が視界に入るなり、緩めて向けられた笑みに甲高く鼓動が飛び跳ねる。奏でる一音までも蕩けた好意に、静まったと過信していた熱が忙しなく騒ぎ立てるようで、続けざまに連呼される名は妙に擽ったい。もしや欲深な戯言を聞かれでもしていたのではと、有りもしない憶測が駆け巡っては、浮かされた熱に表立った頬がみるみるうちに紅潮に染まり。けれど、それすらも見逃さずに頬へと伸びる手は、先の何処かの御伽話のような夢幻を鮮明に想起させ、再び甘い煌めきを纏った黒き騎士の誓約が交わされでもしたらと、たじろいでは恥に耐え兼ね目線を泳がせ。まるで道化への慈悲に零された甘言の時と変わらぬ対面に、気を紛らわすべく声を掛けようとしたのも束の間、流れるような迷いのない施しが頬に落とされて。滑らかな仕草のあまり、その感触に覚えはあるものの、己の身に何が起きたのか飲み込めず呆然と音を漏らし。母国では挨拶代わりに日常的に溶け込まれているそれは、一般に頬を合わせ音を鳴らするものを指した筈で、親密な相手に対してであれば彼のそれも間違いではなく寧ろ正しいものではあるが。これまで積み重ねてきた身勝手に押し付けた欲への唐突な仕返しにしては似つかないその意図を汲み取れず、これが眠る前に告げられた悪戯に値するのか、それとも単なる挨拶に過ぎないのかと困惑の渦を巻き。不意を突かれ床に就く前よりも激しさを増して耳まで色付かせた火照りは、思考だけに飽き足らず胸の奥までも熱く締め付けさせられては、堪らず彼の肩を押し出しつつ顔を逸らし。自身でも恐ろしく制御できない有様を悟られるよう、病身を装って身を包む上布団を掛け直し縮こまりながら、寝惚けたままの彼へ目覚めを促すも動揺を仕舞えぬまま我儘を押し付けて。)

ノアッ! 起きて、我儘言うから。起きなかったら絶交だから…! ……ええっと…水っ。喉乾いた、熱い…飲みたいから、持ってきて。…ダメ、かな?


(/あばばばばっ…口下手故に誤解を招きかねず大変失礼しました。頭の中で思い描けても文に起こす時に手間取る自身を嘆いているだけですので…貴方様がお気に病む必要は一切ございませんのでご安心くださいませ! 当方も幾度となく息子様の魅力に癒されては悶えての繰り返しで…いつもご馳走様です。笑。
展開に関しましても、大枠しか決めずに提案させていただいただけですので、ここまで広げていただいて本当にありがとうございます。とはいえ、貴方様に憂いが残ってしまうのが気掛かりで、少々本展開の意図をば。結論から申しますと、先にお話しした通りやってみたかった願望と、息子様に甘えたかったというのが本音でして…はい、お恥ずかしい。その中で分岐やらを作りつつ、楽しみながらも今に至る次第ですので、このままお好きな形で回して頂ければ…!
これからも愚息はイタリア語を油断しながら零してる気がしますので、こっそり学んだ息子様に筒抜けになるのも面白いかもしれませんね。)

  • No.306 by Noah MacNeil  2018-11-27 07:35:02 



>Leone

…ふふ。林檎みたいになっちゃったね。……あ、もう。レオーネ…――逃げないで。…俺の事、見てよ。ずっと、俺だけを……ねぇ…

(柔く頬へと触れた唇を離せば、既に濃く色付けられていた紅が一層その色を増したのを視認し、ついへにゃへにゃと締まりのない笑みを浮かべ。純朴にも耳まで染め上げた赤味は、とある赤い果実を連想させ如何にも美味しそうで――それこそ、歯牙を突き立て丸齧りにしてしまいたくなる。さすが夢というだけあって、こうまで色良い反応を示してくれる愛しい彼の虚像に、欲を煽られ自然己の唇を赤い舌でちろと舐めては、更なる情の発露をと再度顔を寄せようとした所で静止の手が入り。己を引き離し布団の中に身を縮めてしまった彼へ少しばかり不満げな瞳を向けつつ、仕方が無いとばかりに短い吐息を零す。が、それは不承や容赦を示すような生易しい物などでは断じてなく、すぐさまその枕元へ片手を付き、ずいと躊躇なく身を寄せて。軽く覆い被さるように落とした陶酔の囁きとは裏腹に、口許へ緩やかな微笑を描きつつ見下ろす双眸をすうと細めては、獲物を前にした捕食者かの如き眼光を刹那に灯し。「――ッ!? っぜ、絶交…!?」しかし突如飛び出した不穏極まりない単語に思わずびくっと体が跳ね、顔を青ざめると共に慌てて身を大仰に引いて。それまで心身を色濃く纏っていた微睡みなど一息に払われては、未だ己の仕出かした悪事や現在の状況を省みる余裕こそ取り戻せていないものの、兎角その我儘を聞き届けなければと狼狽える頭の回転率を必死に引き上げ「だっ、駄目なわけないよ…! えっと…み、水ッ、水だね! すぐに持ってくるから…!」先刻の危うい寝惚け振りも何処へやら、常の吃音を撒き散らしながら酷い焦りの滲む承諾を示し、ぐるりと身を回すように立ち上がる。脇目も振らず、今にももつれ転けそうな慌ただしい足取りの下、どたばたと派手な騒音を引き連れ急ぎ部屋を後にして。)

(そうでしたか…!恐れ多いお言葉をありがとうございます。貴方様にも楽しんでいただけている様でほっといたしました、相も変わらず読解力に欠けるが故に何度も読み違いを本当に申し訳ありません…!
どうにもつい深読みをしておりましたようで…お気遣い感謝致します。此方としましても息子様をそれはもう甘やかしたくて愛でたくて仕方が無く、そういった展開は大歓迎です! はたして愚息にまともな病人の看護が出来るのかは怪しいところもありますが、精一杯努めさせて頂きますね。
なんという美味しい展開…まだまだ看病を楽しませて頂きたいので何時の事になるかは分かりませんが、次の時間経過時には必ずや多少なりとも勉強させておきます…!※こちら返信ご自由に)

  • No.307 by Leone Celadon  2018-12-01 22:58:05 


>Noah

え、あ、ちょっ……――ノア…行っちゃった。

(過激な挨拶を打破する不本意な言を真に受け、我に返るなり血相を変えあわふたと脱兎の如く駆けた背には、自然と伸びた手は届くはずもなく虚空を掴み。彼が扉の先へと消えた途端、人肌の感じられぬ静まり返った自室に残されては、いよいよもって歯止めの効かない激動がぽろぽろと流れ落ちる雫となって表れて。訳も分からず何度袖口で擦ろうとも溢れ出す涙は、塞ぎ隠してきた泥を代弁するかのように現実を見せつけ、痛い所を突かれた願いは夢幻を歪ませ反響し続ける。「…逃げて、ない。僕は…何で……。違う、違うよね…?」傍に寄り添う無口な親友へと語り掛けても返答が得られるわけもなく、染み付いた防衛本能の一手は歪な私欲の塊を一層に募らせ、抱いた形への是非も付けることのできない悶々とした渦に心の臓が締め付けられて。それでもこの背筋が凍るような悍ましさは、先の溢れんばかりに施された温もりに近づきすぎたからで、頬の熱と共に高まる鼓動も寒気を訴える身震いも病身のせいと暗示をかける。朧げな記憶を頼りに夢現に落ちる前まで遡れば、同様の我儘に覚えがあるもそれを先に押し付けた者が今更背けることなど――口を濁す躊躇いしか生まれない違和に色濃い影を落とす。あの熱が恋しいと欲する我儘が絶えないのは、醜悪な欲を押し殺し偽善の体へと塗り固めても、いつの間にか有りの儘を受け入れられているような感覚で憎めずに。赤く腫らした目を強引に抑え込むと、汗で纏わり付く衣服を彼の居ぬ間に替えてしまおうと腰を上げた矢先、ぐらりと浮遊感漂う眩みに襲われベッドから鈍い音を立てて横転し。過度な渇きを覚える身を起こそうにも鉛のように重く圧し掛かる倦怠感に抗えず、漂い蝕み続ける病身の魔の手に苛まれては、小さな呻き声を洩らしながら床に蹲って。)


(/お待たせしました。今年もついに今月を残すだけになりましたね…日に日に気温が下がってきましたがいかがお過ごしでしょうか。此方は堪らず暖房器具を使い始めました。笑。
毎度のことながらこの若輩者にご配慮いただき、貴方様の誠実さ、人柄の良さが伝わってまいります。いつも息子様には惚れ惚れさせていただいておりますので…思う存分愚息を可愛がってやってください! 何時でも楽しみにしておりますので、ぜひぜひ折を見てその展開も混ぜていきましょう。※こちら返信ご自由に)

  • No.308 by Noah MacNeil  2018-12-04 07:05:42 



>Leone

…………、よし、死のう。…やっぱり、俺なんかが身の丈も弁えず馬鹿げた夢なんて見るべきじゃなかったんだ。それを違えたから、だから、よりにもよって弱ってるあの子にあんな…あぁあぁ……絶対、気持ち悪いって…っ何を勘違いして調子に乗ってるんだって思われた…! せっかく頼ってくれたのに…どうして俺はいつもいつも……。

(あれから、ただ飲み物を用意するにしては少しばかり長い時間を経て。ふと眠る前に彼が空腹を訴えていた事を思い出し、水を用意するついでにとレトルトのチキンヌードルスープをトレーに乗せた所で、机上に両手を付いては独りグダグダと強烈な自己嫌悪に苛まれ動けずに。すぐに要望の品を届けるとは言ったものの、あれ程の悪事を働いておきながら、一体全体どんな顔で彼に会いに行けば良いのか。一応頬への口付けは現住地において挨拶に留まらない事もないのやもしれないが、しかしそれにしても男同士で、というのはあまり見かけないようにも思え。絵に傾倒する余り一般教養どころか常識すら割と欠落している己の判断基準にあまり自信はないが、絶交などという不穏な単語を持ち出された事から鑑みても、彼に相当の不快感を与えてしまったのは間違いない。だって、あれ程に頬を朱に染め、恥じらいに瞳を逸らし、果てには布団の中へと逃げ込んでしまうなんて――「…すっごく、可愛かったなぁ」…いや、そうじゃなくて! 早急に贖罪の方法を考えなければならないというのに、彼の気も知らず単なる病身故の症状を著しく曲解し、忽ち横道へ逸れんとする愚か極まりない頭をガンッと強く机に打ち付け制裁を。至極条件反射的な言動だったが、額に赤味を帯び重々しく響き始めた鈍痛により邪念や憂心が一時払われると、いい加減に病身の彼の元へ戻らねばと勢いのままトレーを掴み。次いで、急ぎ足にて階段を登り彼の部屋前へと至れば、未だ躊躇いの滲む数度の控えめなノック音の後、ひどく恐縮気味な謝辞と共にゆっくりと扉を開く。…しかし、目当ての彼はベッド上にはおらず、代わりに床で蹲るその姿に息を飲むと同時、弾かれたように手中の物を乱暴に床へ置き、再度室内に慌ただしい足音を響かせて。うつ伏せの身体を起こすべく腕を差し入れ仰向けにすると、強い狼狽を表情に宿し、心配そうに腕の中の彼を覗き込み。)

あ、あの……あの、レオーネ、さっきはごめ…――ッ!? どっ、どうしたの! 大丈夫…!? もしかして、熱が上がって…ッ。


(/こちらは背後が寒がりゆえ、一ヶ月前には既に暖房器具を引っ張り出しておりましたね…まだまだ夏真っ盛り中のC達が少々羨ましいです、笑。何かと忙しなく肌寒い時節となりましたが、どうかお身体には気を付けてお過ごし下さいね。
こちらこそ、貴方様の寛大さやお優しさにはいつもいつも感謝するばかりで…! また、大変に嬉しいご許可まで本当にありがとうございます。ではでは、ちょっと例の如く愚息の方が悲愴で極めて面倒な性格故にすんなりとはいかない事があるやもしれませんが、お言葉に甘え全力で可愛がらせていだきたく思います…!※こちら返信不要です)

 

  • No.309 by Leone Celadon  2018-12-08 16:31:18 


>Noah

……ん、赤い…痛そう。…でも、かわいい。よくできて――ッ!? ぇ、ぁ…っや、あの……、……

(浮かされた熱に蝕まれ滞った澱みを吐き出すも軽くなるどころか、寧ろ不安を掻き立て苦痛を煽る重音が響くばかりで、眉間に寄る皺が増し目の前を覆う闇が深くなり。苦悶に満ちたまま暗闇へ逃げ帰ると、愚者を出迎えるのは脳裏に焼き付いている己を囲う凄惨な眼。何故望んだことを受け入れないのか、何時まで進展のない茶番に浸れば気が済むのかと、あの頃から変わらず淡々と問い掛けてくる。無数の眼が嘲笑うかのように不快な熱を這わせ、泥沼化した悪夢を延々と垂れ流す最中、慌ただしい効果音が乱入するや項垂れた身体が起こされて。覆っていた闇が薄れ眩く差し込む光に導かれるまま固く閉ざした視界を広げれば、傍らに己の身を案じて心配そうに見下ろす幻影の姿が映し出され、定まらない焦点でも目を引く一点を赤く彩った額をぼんやりと眺め。卑しい欲求を体現するかの如く現れた像は、都合良く甘美を謳う夢幻に誠実なものの何処か抜けている愛らしさにふにゃりと笑みを零し、腕を伸ばしてはその患部をそっと指でなぞり。流れるように額から滑らせ柔い頬を包めば、やけに現実味を帯びた感触に微笑を浮かべるも、徐々に曖昧だった夢との境目が明瞭になるにつれ愛でていた手を止め。改めて幻影の正体を注視しその者を判別するや、惚けたままの回路が一瞬にして目を覚ますと同時、肩が飛び跳ねわなわなと身を震わせ限界を迎え咄嗟の隠れ蓑にと彼の胸へしがみつき熟れた顔を埋めて。以前の教訓も生かせず、遠ざけるどころか煩い鼓動も火照った熱も伝わり兼ねない危機的状況に陥り、手近な場所の認識だけで逃げてきた過ちを悔いたところで動けるわけもなく。押し退けるように強張った身を当てながら、狼狽しきり遁辞を弄する余力もなく閉じ籠る一手へ逃げ込もうとした矢先、不意に温もりを伝って波紋を起こす音が奏でられ。意識を向ければ己の聞き飽きた目障りな代物とは異なる鼓動が、臆病者の籠を壊すでも追い出すでもなく、ただ荒れ狂った心を魅了し安堵を与えるもの。彼が織り成す音色に心酔し、余計な雑念を強張りと共に排除し身を委ねると、それをより深く浸れる心の臓の上に手を当て恍惚の笑みを浮かべすっかり聴き入って。)

――……、この音、好き…温かくて、擽ったい。なんだろ…うん、好き。



  • No.310 by Noah MacNeil  2018-12-11 20:55:25 



>Leone

えっ、え…? な、なん、…レオーネ……? ッ、あぁあああの…っ!?

(慌ただしく駆け寄り抱き起こしたはいいものの、ぼんやりと此方を見上げ柔く崩される相好に強く心臓が跳ね上がり硬直する中、続け持ち上がった指先にて額の赤味が愛でるように撫でられて。瞬く間に困惑一色に染め上げられた頭ではどう応じればいいものやら皆目検討が付かず、細くすべらかな指先がもたらす擽ったさにぴくりと身を震わせては、反射的に瞼を下ろし羞恥と煩い拍動をただひたすらに耐え忍び。やがて頬へと移る手の平の感触を受け、恐る恐る瞳を開いてみれば、心を掴むような愛らしくも凶悪の微笑みを映す羽目となりいよいよ頭が沸騰し。ぶわわ、と音の立ちそうな勢いで頬を朱に彩ると共に、熱い手の平から全身に痺れるような甘い感覚が広がり、耳元で轟くかの如く鳴り響く己の鼓動が頬の柔らかな感触以外の五感を蝕んでゆく。逃走かはたまた暴走か、どちらかへと至る直前に何やら慌てふためくような挙動のもと引っ込められた熱源に安堵や名残惜しさを覚える間もなく、何を思ったか己の胸へと顔を押し付けるようにしがみ付かれて。自然極度に密着する形となった互いの体に熱が上がり、ひゃっ、と声にもならぬ実に情けない悲鳴が密かに上がる。…よもや、先の悪事の仕返しに心臓を破裂させてやろうという目論見なのだろうか、などと馬鹿げた極端の憶測が脳裏を掠めるほどに、突如として陥ったこの奇怪な状況も彼の意図もまるで捉えられず当惑しては、やり場をなくした両の手をおろおろと虚空に彷徨わせ。しかしながら、過度の密着により平時よりも高い体温と早鐘の鼓動が彼の病状を大仰に己へと伝え、僅かながらも思考が冷え咄嗟に理性的な対応を口にしようとしたその時、不意に零れた慈しみの音色に見開く瞳が一層の動揺に揺るがされて。添えられた手の位置からして、彼が聞いているのは先刻から壊れたかのように高鳴り止まないこの心音だろうか。いずれにせよ、この密着度合いで、それも極上の笑みまでをも引き連れて、よりにもよってその単語を陶然と繰り返すのは駄目だ。…絶対に駄目だ、これでは先の後悔も虚しく、ただでさえ脆い己の理性などあっという間に溶かされてしまう。別段告白を受けたという訳でもないというのに、更なる燃料をくべられた頭の芯はグラグラと熱を持ち、全身の血液を沸かすような狂おしい愛情が苛烈に身を焦がして堪らない。気が付けば行き場に惑った両手は彼の背と頭部に回り、その華奢な身を思うがまま強く抱き締めては、鮮やかな蒼の髪に頬を擦り寄せて。)
 
……ほん、と? ――…すき。俺も、…好き。君の音も、色も、何もかもが……すごく、好きだよ。…だいすき……。

 

  • No.311 by Leone Celadon  2018-12-16 07:34:27 


>Noah

(惚れ込んだ音の前では仕出かした愚行は一瞬にして頭の隅から完全に消え失せ、瞼を伏せては歓喜のあまり吐息を漏らし、一定の間隔で魅了し続ける愛おしい演奏に入り浸り。畏れもなく純粋なままで過ごせる理想の舞台の中で唯一気に喰わないのは、言いつけを守らず癇癪を起した悪餓鬼が駄々を吐き散らすように、騒音をたらたらと流し続ける己の音。調律を狂わしかねない回路からの悲鳴に耳障りに駆け続ける鼓動、それだけでも顰蹙すべきものであるというのに、妙な熱までもが彼の音だけに酔いしれる一時に水を差す。内に募る鬱憤で心がざわつき始めるも赦しを施す手によって背と頭が宥められては、もっとと乞う我儘すら解かす懐へと預けたままの身を抱き寄せられ、ぶるりと反応を示しながら彼という鳥籠に閉じ込められて。もし憐れな愚者を外界へ曝さぬように縛り付ける鳥籠が、今まさに包まれている空間と同等のものならば、喜んで外の世界への未練を静めることも出来ただろう――貪欲で在り続ける限りは泣き喚くだろうが。些か自由が利かない代わりに先より良く聞こえる音に加えて、肌で感じる安らぎに改めて陶酔し掛けた矢先、告げられた告白に現実へと引き戻されては閉じた瞼を持ち上げる。…今し方彼が零した一言は己が口にしたのと同じ形をしているのに、心に受けるそれを注がれる立場に転じただけで、似て非なるものと別格に思えてしまう。欠陥品ではあるもののこれでも演奏家の端くれ、そこに課せられた役目が創り上げるだけでなく汲み取るのも含まれるならば、彼が奏でる音に秘められた想いに応えるのが礼儀。暗闇の底に沈め閉ざした向こう側から早くと言わんばかりに、忙しなく扉を叩かれ返答の形を急かされるも、今回ばかりは緩み許さず雁字搦めに鎖を掛け直す。背けず向き合うことが正解であると頭では理解していても、実行に移すだけの度胸がこの小心者には足らず、喉元まで出かかった代物を呑み込み茶を濁し。描いた弧を崩さずに逸らす視線も恐れを隠し平静を装う声色も、すぐ仮面の下に出る癖を見破られなければと話をすり替えようとするものの、浮かされた熱も相俟ってか己でも気づかぬうちに当てたままの手は意思に反して彼の胸元をきゅっと握っていて。)

……、……また、そういうこと言って……。僕なんかより、そういうのは…本当に必要な相手に取っておいた方が良いよ。……ねえ、それよりこの匂い…何か持ってきてくれたの? 朝から何も食べてなかったし、喉もカラカラだし…早く口にしたいな。――…だから、早く離して。

  • No.312 by Noah MacNeil  2018-12-18 12:53:10 



>Leone

……えっ? あ……、あぁ…そう、か。…ごめん…ごめん、なさい。俺、また…また、間違えた…。――…もう、君にこんな事言ったりしないから。…ほんとに、ごめんね。

(――愛しい、愛しい。腕の中へ閉じ込めたその熱が、愛おしくて堪らない。可愛らしく身体を一つ震わせ、抵抗もなくすんなりと身を委ねる様に堪えきれぬ愛情が溢れては、己のそれと同じく早鐘のように響く心地の良い鼓動音に瞳を細め、理性に欠ける更なる甘言を口走ろうとした矢先。返答として紡がれた愛しい声色に宿る温度は己のそれとあまりに相反する冷や水と変わり、熱に浮かれた思考回路に同様の冷静さをもたらせて。…すなわち、先の不可解な彼の言動は病に思考を侵され本意でない言動を取ってしまったに過ぎず、そんな相手に自分は衝動のまま過ぎた想いを告げたのだと、今し方の己の所業を自覚するや全身が総毛立ち、忙しなかった心臓はどくりどくりと嫌な鼓動を立て始め。本当に自らの視野狭窄な暴走癖には呆れ返り物も言えないが、せめてもの救いは、先の告白を友愛のそれであるとまた勘違いをしてくれた事だろうか…、などと言葉の表面をなぞるだけの浅い理解を再び為そうとするも、さすが二度目ともなれば、水に絵の具を落とすかのように重苦しい暗澹の色がじんわりと胸中に広がっていき。今日のリビングでの一件については、既に色々と考察を巡らせたけれども――彼がその優しさ故に、友人の過ぎた熱情に対する不快と嫌悪を押し隠し温情を施したのだという可能性を、何故自分は微塵も想定していなかったのだろう。あの時の彼にそんな色合いは一欠片とて視えなかった筈なのに、今目に見えて示された拒絶に容易く煽られる自己への憎悪にも似た悪感情が、底の底へ密かに残した淡い期待までをも食い潰してゆく。そんな至極妥当の答えをどうにか震え混じりに結び、唐突の冷水に面食らい硬直してしまっていた腕の力をようやく緩めて。続け肩に手を添えやんわり身体を離してやれば、少々違和感のある彼の仕草が伺えたが、そこに浮かぶ微かの暗い色すら“そういう事”かと特に疑問は抱かずに。しかし、ドア横へ乱暴に置き捨てた食事を届ける前に、まずは彼をベッドへ戻さなければと沈む心をフード奥にしまい体勢を整えようとした折、己の胸元へ伸びきゅうと掴んだままの彼の拳に今更ながら気が付き、一瞬頭に疑問符を浮かべ停止した後あわあわと早合点を。)

…えっと、そう、レトルトなんだけど、スープもついでに作って来てて……え、あの…レオーネ? ……ごっ、ごめん、俺全然力ないから…肩くらいなら貸せるけど、君を抱えてベッドに戻すのは多分…その……。や、やれって言うなら、でも…あの、が、頑張るけど…っ!

 

  • No.313 by Leone Celadon  2018-12-22 02:54:15 


>Noah

……怒ら、ないんだ。…って、キミはそういう人、だよね。…大丈夫。ノアは、何も間違ってない…。ただ、僕には受け取る資格もないから……だから、謝らないで。

(――色が変わった。伝う音色は素直な純愛に満ちた調べで澄んだ海底に差し込む神秘の光だったのに、一転して何人もを映さぬ底なしの深海への様変わりは、震える紡ぎと脈拍が訴える味に奥歯を噛み締めて。恐らくその要因は己の非力さ故に遠ざける言質を突き付けたのが明白、いっそ厭きれるか檄を飛ばし見限ってくれればとさえ願うも、彼自身が悔いて吐いただろう言に顔を歪ませ。心臓が潰されるかのように己にも深く突き刺さる矛が、どれだけ彼の温もりに甘やかされてきたのかを物語り、肺に堪った張り詰めた空気を細く吐き切れば柔らかな吐露を零し。…僕の声はまだ届くだろうか、鳥籠の外へと出れずとも、形のない音ならどこまで響くのか。恋焦がれて光へと手を伸ばしたのは己自身だというのに、踏み止まったまま要らぬ不安ばかりを与え続けてしまう奴が、何にも代えがたい好意を受けてまでどの面下げて釈明できようか。呪いの力を借りれば彼をこの呪縛から解放させることは造作もないだろうが、幾多の術を知り得ていても自分勝手の卑しさが甘美に付け込むばかりで、振り回しては都合の良い捉え方への逃避を繰り返す。だからこそ、一心に受ける権利も謝罪を受ける道理も、何一つ授けられる資格は――。離れた先でも壊してしまった笑みも見れずに伏せたまま、進歩の無い一手が性懲りもなく彼を苦しませると知っても尚、淡い期待と確かな信頼を持って何度目かの我儘を口にし。縋ったままの手をそっと離すと、即座に戯言を塗り潰し何事もなかったかのようにへらりと笑って見せて。繕った笑みが通用しなくとも現に陥った不調には偽りはなく、空っぽのものを多少なりとも満たせばきっとこの悔恨も、次第に重くなるだろう瞼と共に暗闇へ閉じ込めてくれるはず。愚者を殺して虚像を演じるのは板に付いていたはずなのに、孤独を強調する病魔と醜く澱んだ畏れとが共鳴してか気が狂いそうな内声を映した瞳は定まらないものの、用意した物の在り処を尋ねてはこてんと首を傾げて。)

もし、赦されるなら…キミの力を貸して。――実は起きてるのがやっとで、結構しんどいんだ。まだ怠いし…でもスープなら飲めそう、ありがとう。…で、それは何処に?

  • No.314 by Noah MacNeil  2018-12-24 22:11:44 



>Leone

……レオーネは、優しいね。…本当に、どこまでも…。

(…どうして、そんなにも痛ましげな顔をするのだろう。諸々へのようやくの理解に至り謝罪を口にすれば、予想に反する声音の柔らかさと不可解の表情に思わず戸惑いの色を浮かべ。施された身に余る慈悲に深く頭を垂れこそすれ、よもや怒りなど沸こうはずもない。むしろ拒絶の返答が当然だろうと、暖かな旋律へ素直に膝をつき縋り付かんとする衝動を抑え、返って必死に己への暗色を探すも叶う事はなく。いよいよ困惑を深め心を揺らがせた後、ややあって微かに震える瞳を眼前の紫と恐る恐る交じ合わせては、硬い表情筋と結ぶ口元を僅かに緩ませ礼の言葉を。そして、“……だから、俺みたいなのにつけ込まれちゃうんだ。” 彼が抱いたに違いない己への嫌悪を上塗りし、気遣いの言葉を吐かせたのは果たして過剰の罪悪感か、それとも我儘への恩義か。どちらにせよ、彼にそんな顔をさせたくないと、あの日確かに願った望みと酷く相反する現状に俯き、数多の色を醜く煮詰めたような掠れ声がフード奥に小さく落ちる。錯綜する胸中の彩りを一瞬閉じた瞼の裏に覆い隠すと、此方も彼に従い平生を取り戻すべく、いつもの暗色の瞳をゆるりと開き直し。「――っそ、そうだよね! こんな所に倒れてたくらいだし…気が利かなくてごめん、すぐに…ッ! …ええっと、ご飯はドアの所に置いてあるから…あっ、いや…ちち違うまずは君を…っ」先の心臓に悪過ぎる触れ合いや自覚して早々の失恋に少々頭が別方面へすっ飛んでいたが、冷静になればあれだけの錯乱を見せる程の彼の酷い病態に今更ながら泡を食い。未だ心中に影を差す想いは病身への憂慮で無理矢理に封じ込み性急に腰を上げかけた所で、いや食事の準備ではなくまず彼をベッドに戻さねば、などと手際悪くわたついた末ようやく彼の片腕を己の肩に回して。例の如くスマートにとは全くいかないものの、どうにか肩を貸し彼を柔らかなベッドへ横たえ終えると、次に先刻乱暴に置き捨てたトレーを寝台脇のテーブルへ運び、スープの入った器のみを手元に引き寄せて。湯気の立つ中身をスプーンで掬い取り、数度息を吹きかけては、微塵の躊躇も疑問もない懸命な面持ちのまま、お約束の言と共にそっと相手の口許へ差し出し。)

……あ、ちょっと待って、このままじゃ熱いから…――はい、…あーん。

  

  • No.315 by Leone Celadon  2018-12-28 01:20:34 


>Noah

(例え己を否定しても愛おしい色を取り戻せず擦れ違いが深まるならと広がる連鎖へ触れず、あの妖艶な熱情に感化された後だと何処か嬉しくも少しだけ心寂しく思えてしまうも、今は慌ただしくも救われる振る舞いにクスリと笑みを零し。されるがまま腕を差し出しながら懸命な姿勢をまた盗み見ては、病身の特権を活かしてか何時にも増して自然と触れる肌に、押し殺しても荒い鼓動が奏でる浮ついた身に一人郎色に満たされて。病魔に抗うこともせずベッドへと横たえれば気怠い身体を沈め、息苦しく籠った熱気を深く吐きつつ彼が背を向けたのを黙視すれば、ふと邪険に放ったままの腰袋を見遣り。…仮面の、お前だったら何て言った。彼を苦難に苛ませ曇らせては意地悪く縋るこの状況を一転し、澄ました顔を繕いはぐらかして観客と笑う虚像が目に浮かぶなら、舞台に立つのはやっぱり呪いの方が――。素朴な疑問を吹っ掛けたところで沈黙を貫くに変わりなく、黒兎同様に自問自答を繰り返すだけの懺悔にしかならず、惨めな面を枕へと押し当て己の滑稽さに失笑し。離れた途端に悪態をつくとは随分と我儘で脆くなったもので、せめて誤解を解きに行く前に誓った契を順守する程の役目は果たせと外れた螺子の回路を諭し、テーブルにトレーを置く音を合図に憂色を覆い隠したまま向き直る。湯気の立つ器を受け取るべく鉛の身体を起こそうとした矢先、掬った中身へと息を吹きかける様を惚けたまま眺めていれば、お決まりの言動に目を丸くするもはにかみながら口許を綻ばせ。差し向けられた好意に甘えて口を開き掛けるも、こうもベッドの上で彼と対面するとちらつく甘い熱情に耐え兼ねて、熱く朱に染まる顔を伏せながらスプーンを持った手に己の手の平を重ね、それごと引き寄せながらスープを口にし。彼の何の迷いもなく真っ直ぐとした面持ちを前に、もはや病状か羞恥からかそれらが混在してかドキドキと高鳴りが治まらず、あまりの面映ゆさに視線を伏せた顔を上げられず碌に噛まずに流し込み。戯言を交えた礼を述べては、するりと入る優しい味を求め、空のスプーンを銜えてから催促するように口を開けて見せて。)

…っ、……おいしい。これで、レトルトなんだ。…欲を言えば、ノアの手料理も食べてみたかった、なんて。…いつも、ありがと。――、ん……。


  • No.316 by Noah MacNeil  2018-12-31 08:09:17 



>Leone

っ……おっ、おお俺はあのっ…! …ご、ごめんね、作ってあげられたら良かったんだけど、俺、まともな料理はした事がなくて…。

(これまで、気弱な振る舞いや能力の低さから他人に頼りにされた事などそうそうなく、やむを得ない事情の上とはいえ、それが好意を寄せる相手からともなれば少々過剰の使命感に駆られるのも無理からぬ話。それに加え、元よりやたらと高い彼に対する庇護意識で意図的に塗り固められた頭の中に、よもや他の不純な動機が入り込む余地など微塵もない。…筈だったのだが、真っ向からの見惚れるような微笑の返答と相対するや、つい先ほど受容など有り得ないと芯から理解したばかりだというのに、やはり底抜けに愚からしい心臓が容易く揺れ動き頬に仄かの赤味が差すのを止められず。忽ちおろと彷徨い出す手に常よりも熱い手を重ねられ、スプーン越しに彼の唇の柔さや舌の動きが生々しく感じられた頃には、浅薄な己の行いにようやくの気恥ずかしさを覚え始めて。どうにか戯言交じりの礼へ赤い顔を横に振って必死に応じるも、催促に開く口腔内の濡れた赤い舌を視界に映しては更にドキリと胸が騒ぎ、何やら見てはいけないものを見てしまったかのような感覚に陥り。…い、一体あと何度これを繰り返す事になるのだろう…。堪らず手を引き視線を地へと落とすと、並々とまではいかずとも、たっぷりと器に注がれたその香りに追い討ちを喰らい、クラと軽い目眩が己を襲う。しかし、かと言ってここで彼の看病を投げ出す選択肢など何処にもない以上、腹を決め意気を再度燃やして向き直れば、その後もせっせと少々ぎこちのない拙い手際で彼の口へとスープを運び続け。――カラン。やがて、空となった容器にスプーンを置く小気味良い音を響かせると、やけに長く感じられた心臓への責苦も忘れ、改善に向かいそうな彼の病態にほうと安堵の息を。「…良かった、ちゃんと食べてくれて。…レオーネはいい子だね、――…あっ、いや……そ、そうだ薬…ッ! ごめん、薬を忘れて…い、今持ってくる、ね」一先ずの任務達成につい気も頬も緩め彼の頭を愛でようと自然伸ばした手を、触れる寸前にてハッと弾かれたように引き戻し。…危ない、また距離感を誤る所だった。自分へ好意を寄せる男に看病を頼むなど、恐らく相当な苦渋の末の判断だろうに。必要以上に彼の心身へ触れるような真似は避けるべきだと、後ろめたい想いを誤魔化すように顔を背けるや、一方的に急ごしらえの用を告げつつ急ぎドアへと足を向けて)

  • No.317 by Leone Celadon  2019-01-03 07:11:03 


>Noah

――今のは…ごめん。流石に、笑えない。ご褒美、何でやめた…? してくれないなら、薬なんて呑まない。それとも…わるい子になれば、ちゃんとしてくれるの? なら遠慮はしないけど…それでも、文句ないよね。

(神妙な面持ちで待ち構えていれば、多少覚束ない運びに喉を鳴らし温もりが管を通りじんわりと落ちていくのをしかと感じながら、次々と運ばれるスープをゆっくりと時間をかけて味わい。咀嚼の裏に隠れた本心はただ彼に触れていたいだけと、重ねたものを一時離してもすぐにまた引き寄せたがり、私欲に突き動かされるまま捕まえては逃がしての繰り返し。始めこそは羞恥を紛らわせるために捕まえたはずだったのに、もし口にするのがその細い指ならどんな反応を示すのだろうと、初心すら忘れさせ手を焼かす邪な情を抑え込むのに伏せた顔を上げられるはずもなく。けれど、伝う指先を介して己の恥じらいが伝染してか頬を染める姿が目に浮かぶのは、素直に届く彼の想いが味を出しているのか、自己の為に養った洞察と貪欲な感性の賜物か。どちらにせよ、手元に収まりそそる振る舞いを魅せる彼へと惑溺し、大人しく待てができずに身を乗り出し始めた頃には、徐々に病魔の勢いも和らぎ自然な笑みさえ浮かべるようになり。――そうして、噛み締める最後の一手を告げる音が響けば、飢えも欲も満たされた腹の内に一息を吐くと、起こした身に伸びる彼の手を眼で追い。その目的地が頭上と知るや伏せ気味に垂れさせ差し出すも、寸でと触れることなく弾かれたように引き返し腰を上げる態度に、色を失った頭で気が遠くなるような息を呑み。見え透いた口実を付けてしどろもどろに揉み消し去ろうと向けられた背に、耳まで朱を浮かべては勃然として強引に掴んだ裾を引いて――もし、その拍子に倒れるものならそのまま腕の中へと力任せに閉じ込めてしまい。ここまで曝け出しておきながら今更体を作る気なんて微塵もなく、目の前で御預けを食らい癇癪を起す子供のように目に角が立ち、吐き出す吐露の口調こそは波風立たせずとも発せられる音色への真情に柔らかな面影はなく。己ではない標的に矛先を合わせるのは酷く疲れるも、意固地な熱の扇動に浮かれた舵を募る鬱積に取られ、暴走し震える拳は頑なに捕らえたものを離さず握り締め続けて。)


(明けましておめでとうございます! この未熟者の当方に長期に亘りお付き合い頂き、また貴方様と息子様と新年を迎えることができまして大変嬉しく思います。遅筆故に何かとご不便をおかけするかと思いますが、今後とも愚息共々よろしくお願いいたします。
念願だった看病展開もほくほくしながら楽しませていただいて…額を地に擦り付けても足りないくらいです。それに引き替え、新年早々に拗ねる愚息に、子供かッ!と頬を抓ってやりたいものです。笑。次辺りに切り替えさせ喧嘩云々へは発展しないとは思われますが、少し拗ねただけですので、お好きな形で回しながら適当にあしらって頂ければ幸いです…! ※こちら返信ご自由に。)

  • No.318 by Noah MacNeil  2019-01-05 09:52:51 



>Leone

…う、わっ!? ――っ、ごッ、ごめ……ぇ、あ…!?

(ドアへと逸らした視線は彼の変調を捉える事はなく、急ぎ一歩踏み出した足を床へと降ろす間に、突如無防備の身を反対に強く引かれて。案の定容易くバランスを崩し彼の上へ倒れ込めば、その弾みで顔色を隠すフードが肩に落ち、反射的にぎゅうと閉ざしたばかりの瞳を白黒と。それでも辛うじて倒れた方向と体下の柔らかな感触から己の現状を割り出すと同時、顔を赤らめ咄嗟の謝罪と共に胸を押し離れようとするも、その行動は背面へ回る腕により力強く阻まれて。訳も分からぬまま僅かの間隙もなく抱き寄せられては、じかに熱い彼の体温と鼓動が伝わり、落ち着いたばかりの心臓へ幾度目かの高鳴りを呼び起こし。…い、一体全体、何が、何がどうなって。羞恥やら緊張やら戸惑いやら、ぐるぐると目と思考を回しながら暖かな腕の中に抵抗なく収まるも、あまりの至近距離に顔色すら満足に伺えない中、何やら軽い脅しとも取れる不穏当の響きにビクッと身体を震わせ。「!? ッま、まま待って、待って…! あ、あげる! ご褒美、ちゃんとあげる、から…!」あまり吐露の内容を吟味する余裕もなく、とかく表立つ彼の不満を収めなくてはと慌てて彼の背へと両腕を回し。そうっとおっかなびっくり添えるように抱き返しつつ、その内片腕のみを軽く持ち上げては、寸前で何度も引っ込めたり伸ばしたりを繰り返した後、ようやくその鮮やかな蒼の髪へと手の平を埋もらせて。初めは緊張の滲むぎこちのない触れ方だったものの、そのうち指通りの良い柔らかな髪の感触に段々と目尻を和らげ、依然密着し溶け合う互いの体温が逃げ場を失い跳ね回る胸中の熱をも無性に昂らせていく。本来ならこの期に及び込み上げる熱情へ抱くべき苛烈の嫌悪や罪悪感も、こうして己を求めるかのように捕えひしと離さない彼の病熱に何もかもが緩やかに蕩け落ちてしまいそうで。そうしてクラリと揺らぐ意識をなけなしの理性で必死に繋ぎ止めては、頭を愛でる手は止めぬまま、謝意と羞恥に時折唇を僅かに震わせつつ、ぽつぽつと優しく言葉を紡ぎ始めて)

…ごめんね。その…あんまり俺に触れられるの、嫌かなと…思って。…ほら、あの、それもこんな密室で、…ふ、二人きり、だし…。……こうされるの、そんなに好き…? ――気持ち、いい?


(/明けましておめでとうございます!去年は有難い事に貴方様や息子様とご縁を結ぶ事が出来まして、お陰様で誠に楽しい一年となりました。このなり歴も浅く技量不足も甚だしい身にここまでお付き合い頂きました事、深く深く感謝申し上げます…! 文章力やら展開やら、本当に何かと至らぬ所の多い身ではありますが、日々精進して参りますので、今度ともどうぞよろしくお願いいたします。
こちらこそ、普段とは違う息子様のご様子を大変楽しませて頂いております。いえいえ、拗ねる息子様も途方もなく愛らしく…! 新年早々に癒しをありがとうございました、笑。※こちら返信不要です)

  • No.319 by Leone Celadon  2019-01-07 07:30:28 


>Noah

何それ…謝ってとも嫌とも、そんな事一言も言ってない。それとも何? こんな密室で、二人きりだと都合でも悪いわけ?――……。ノアだから、好きなだけ。

(ひしと回した腕の中から顔を赤らめながら逃れようとする試みも、観念してか大人しく収まるも迫る一声に身を震わせる有様に向けるべき可愛げな思考は、募り募った鬱憤の渦の前では皆無に等しく肩口に顎を乗せてはむすっと口を尖らせて。我ながら狭量な心持ちであれど押した末に我儘な要求を呑ませても尚、おろおろと躊躇する彼をただで逃す甘さも杞憂の欠片をも持ち合わせておらず、愛おし気に揺れ動く癒しの音でも足らぬ不満を垂れ流し続け。彼の象徴とも呼べるフードが剥がれ露わとなった襟足を横目に、焦らす応答へと悪事を企てるも割れ物を扱うかの如くその頭を撫でる手の平が置かれ、徐々に滑らかな指通りに宥められれば無愛想なまま小さく鼻を鳴らし。満ち足りた慈愛に優しく紡がれては彼の想いを汲んで応えるのが道理であっても、おいそれとお人好しな言葉を掛けるまで心中を掻き回す雑多な波も収まっておらず、激動に駆られた旋毛曲がりな追撃を仕掛けて。零したのが当て付けた八つ当たりと拗れた回路でも理解出来ても、侵されたくもない第三者の介入を促すような言質に噛み付くほかなく。それでも、絶えず甘やかし続ける温情の愛撫に凝り固まった意地が静め溶かされれば、ばつが悪そうにぽつりと呟き赤らんだ顔を逸らし。撫で受けながら冷静さを欠いた頭を冷やすべく鬱積の残る息を深く吐き切り、入り乱れた鼓動を落ち着かせ愚者に呪いの無い席の役目を全うしろと諭し、贅沢に伝う高鳴りや体温を強請り続ける一心に一区切りをつけ。己が犯した過ちの溝を埋める意を固めれば抱き締めていた腕を緩め、包み支えてくれた彼の愛おしい瞳を真っ直ぐと見据えた上で、リビングでの続きをと蕩けた笑みでゆっくりと口を開き。既に十二分に逃げたのだから、赦しに縋るのも引き延ばす期限も、これ以上の回り道は必要ない。改めて問い掛けた答えも待たずに、彼の後頭部に手を添えて逃げられないようにすれば、耳元で囁くように擦れ違いの元凶を紐解いて。)

…誤解を解こうか。ノア、改めて聞くけど…今でもこんな奴が欲しい?――…僕は、ノアの全てが欲しいよ。その資格はないけど。……今はまだ、ね。


  • No.320 by Noah MacNeil  2019-01-10 07:55:28 



>Leone

…えっ、だ、だって、何か君に変なことしちゃうかもしれな――…いっいや、しないけど! …しない、よ……たぶん…。

(ただでさえ自分へ想いを寄せる気色の悪い男と部屋で二人きりなどという状況、それなりの危機感や悪感情を抱くのが当然だろうという推測に反し、こうも猛然と反抗を示されてはわたつき口を滑らせて。さすが築いた信頼値の分、この程度で心底嫌われたに違いないなどといつものように取り乱しこそしないものの、既に色々と仕出かし済みの後ろめたさに瞳を逸らし口の中だけでもごもごと要領を得ぬものを。しかし、病で少し心が揺らぎやすくなっているにしても、ここまで不満を露わに己などを胸中へ招き入れるとは余程これがお気に入りらしい、と浅いにも程のある解釈をなせば、一先ず余計な口を閉ざし興奮した仔犬を宥めるようによしよしと形の良い頭部を愛で続け。はたしてそんな浅慮を見透かされたのか、決まり悪く吐きだされた小さな音にぴくりと髪を梳く指を止め、…へ? と唇から脳のキャパシティを超えた間抜けな短音が零れ出る。全面に伝う熱い肌の感触や甘く鼻腔を犯す仄かな汗の匂いに己の頭はとうに限界寸前だというのに、もはや酷とも言える追い打ちに頬を染め上げ思考を停止させる内、緩まる腕の拘束に気が付くが早いか、真正面より確り交わされた紫がとうとう己に致命打をもたらして。不意打ち極まりない一転した微笑が宿す蕩けるような好意の色に息をも忘れ、真意を考える間も与えず再度近付く端正な顔に思わず退こうとした身体は、後頭部へ回る柔い手の平の先手により呆気なく阻まれて。――はたして、逃れられず赤く染まる耳へと直接注ぎ込まれたのは、己の名と甘く溶けるような愛の言葉。途端に胸が破けるような驚きと耐え難い喜びに溢れ、劣等意識に歪められていた誤解がするりと解けるも、カァッと一挙に熱く昂る衝動が己を駆り立て「く…っ、くれるの!? 俺に…レオーネ、を…?」何を差し置いてもまず、唐突に目の前でチラつかされた信じ難い極上の餌に無我夢中で喰らいついては、いっそゼロとも言える至近距離に関わらずがばりとその身に勢いよく飛び付き。ベッドへ乱暴にひっ倒した彼の真横に手を付き性急に身を起こすと、切羽詰まり見下ろす暗い灰眼は単なる期待や歓喜のみに留まらず、腹底の重苦しく夥しい熱情をも孕ませて。)

…――いつ。いつ、俺のものになってくれるの。資格、って? …俺が引き換えなら、そんなのいくらだってあげる。何でもいい、何だってする、俺の全てを捧げたって構わない。――…欲しいよ、君が…レオーネが、欲しい。君の何もかも全部、俺が独り占めしたい…

 

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