先輩 2018-03-26 09:24:42 |
通報 |
けど、の後に続く言葉がないことを祈りますよ。 せっかく敷いてくれたし、落ちる心配もないんでこっちで寝ましょう。 ( しばらく沈黙の続いた後につづいた言葉に、すこしばかり拒否されるのではと心配もする必要はなかったようで、安心して若干緊張していた表情を緩ませる。 上記告げながらベッドから腰を浮かせ部屋の電気を消し、真っ暗な中ゆっくり歩みを進め相手の姿が見えると布団に潜り込んで。 半分ほど相手の入る分の掛け布団を開けると、 「 こうしたら狭くないっすよ。 」 と相手の頭が置かれるであろうところに腕を伸ばし、テキトーに言い訳を付けて距離を縮めようと。 )
… 嘘つけ、狭い。寧ろ近すぎだろ。 ( 一言返事しただで気が付けば部屋の電気は消されており。微かな光を頼りに布団に入ると、頭の下に相手の腕が。これでは腕枕のようになってしまい。自分は背丈が小さいというわけではないが、相手が大きいのですっぽりと収まり、目線には相手の胸板から首にかけてが。腕枕によって相手と物理的な距離は縮まってしまい。恥ずかしくて顔が赤くなりそうで普段の癖で我慢しようとしたが、部屋は真っ暗なので顔を赤く染めてもバレないだろうと我慢したりはせず。そのせいで顔は真っ赤に染まり。相手は狭くないと言っていたが、体と体が密着して狭すぎる。なのにどこか少しだけ居心地が良くて安心感があり。 )
シングルなら仕方ありませんって。 …あー幸せ、 ( むしろシングルのサイズで良かったと思っているので、布団の大きさのせいにして相手の腰に腕を回し抱き寄せ、より密着させて。 相手はすっぽりと自分の腕の中に収まり、抱き心地も良くて安心感を覚え。 深く深呼吸をした後、相手の髪に鼻をすり寄せながら、思わず幸せだと呟いて。 ずっとこの時間が続けばいいのにと願いながら、相手の頬に指先を這わせこちらに顔を向かせ口付けを、と思うが相手の頬は普段よりあったかい気がして、 「 …檜山さん、顔赤くしてます?、 」 ともしかして普段見れない赤面をしているのではないかと少し楽しげな声色で問いかけて。 )
… って、お前色々と自由すぎ。 ( 気が付けばあっという間に腰には相手の腕がまわっており。完全に油断していたので、直ぐに抱き寄せられて相手の腕の中に。一緒に寝ようと言われて今に至るまでが悔しいほど相手のペース。急すぎて戸惑っている訳ではなく、ただ単に相手の自由さに上記をぽつり。まぁ相手が幸せならいいかと随分と考えが寛大になってきてる気がして。恥ずかしくて顔を下に向けていたが、相手に導かれるまま上を向かされ。この絶妙な間が恥ずかしくて仕方なく。暗いので赤面していることには気付かないはずなのに、どうしてバレたのだろうか。動揺しながら「 … してない 」とだけ大嘘を呟き。 )
ダメですか?、 なんだかんだで流されてくれてるんで、いいかなーって。 ( 自由、と言われるとまさにそうで、相手が嫌がる様子もないので完全に自分のペースで事を運んでいて。だめですかと聞きつつだめだなんて一ミリも思っていないようで。 「 …へぇ、じゃあそういうことにしときます。 」 してないというならしてないのだろうか、風呂上がりだから勘違いなんだろうか。本当のことはわからないが、赤面ぐらいこれからいくらでも見れるかと開き直り、上記呟くとそっと軽く口付けをして。何度か啄むように口付けを繰り返し、頬から首筋へと指先を滑らせる。 もっと深い口付けがしたいのか、相手の唇を舌先で舐めると。 )
ダメって言っても止める気ないくせに無駄なこと聞くな。 ( ダメ、恥ずかしいから嫌だ、と言っても相手は止める気なんてさらさらないに違いないと勝手に決めつけ。さすがに相手の思考も読めるようになってきて。ということは、満更でもないと思っているし、可愛らしくないことを言うのも言葉を取捨することが苦手なだけだと相手にも気付かれているのではないかと思い。相手との口付けはこれで何度目かなのに、毎回初めてのように心の中では初心な反応をしてしまっている自分がいて。それを隠すのに必死だが、今は暗闇なので表情に出る心配もなく。何度目かの口付けの後に舌先が唇を擽ると無意識に薄らと唇に隙間ができ。ここまで来たら成り行きで任せようと思い、今度は自らの意思で相手を受け入れる同意のように唇との間を空け。 )
はは、見透かされちゃってますね。 ( たとえ相手に言われてもやめる気はなく、全く相手の言う通りで。素直に思っていることを言ってくれる日はまだまだな気がして、でもその間の長い時間を一緒に過ごせるというのもまた楽しみで。 大切にしたい、という想いが強くゆっくりじっくり関係を深めていければ、と思っていたが、相手の唇が自然と開いた後に相手の意思で開いたと分かると、相手が欲しい、という欲が増していき噛み付く様に口付けをすれば舌を相手の口内へ。相手に覆いかぶさるよう姿勢を変え、相手の舌先を絡めとれば、もっとと求める様に深く深く口付けを続け。 )
… ッ、は …… すげぇ久しぶり、 ( 先程までの少し遠慮がある、制御しているような口付けも大切にされている実感がして悪い気はしなかった。けど、相手の自分に対しての欲が抑えられていない噛み付くような口付けも満更でもない。結局相手との口付けなら何でもいいのか、なんて思いつつ。相手を受け入れると意思表示をすると相手の熱が入ってきて。姿勢も相手に全て委ね、けど応えるように時折舌を絡ませ。暫くして苦しくなってくると相手の胸元を軽く叩いて離れ。相手との間を掛ける糸を舌で切ると息を整え。口付けだけでここまで身体が暑くなって、鼓動が大好きだと訴えてくるような口付けは久しぶりで。 )
…、男と、こんなキスすんのが、久しぶりなんすか、 ( 相手の舌と自身のを絡ませると頭に響く水音が余計に高揚させていて、止める気配も無く。触れる舌先が、求めているのは自分だけではないと教えてくれそれに心臓は正直に早鐘を打ち、同時に頭では何も考えられなくて。相手に息継ぎさせる余裕もないくらい夢中になって口付けを繰り返し、胸を叩かれると少し理性が戻り唇を離す。目が暗闇に慣れてきて、すぐ近くなら相手の顔がわかるくらいになると、口付けをした後の相手の表情が見えて。あまり息は上がっておらずじっと相手を見つめていたが、相手の呟きを拾い、自分勝手な解釈をすると機嫌が悪くなったのか、いつもの明るい調子から一転、低い声でぼそぼそと呟く。と言ってもただ単に独占欲丸出しで拗ねているだけ。拗ねたまま相手の首元に顔をすり寄せると深くため息をつき。 )
… 勝手に勘違いして拗ねるな。 ( 暗順応でそろそろ自分の顔が見えてくる頃だろうか。深い口付けをしたことで赤面しているのがバレないことを祈り。先程までがっついて口付けしていたのに、自分の不意に呟いた一言で何を勝手に勘違いしたのか拗ねてしまったようで、何というかマイペースさに溜息が零れそうになり。顔を無理矢理上げさせ、何を勝手に勘違いしているのだとデコピンを一発お見舞いし。相手と出会って告白されるまで自分は当たり前のように女性が好きで、将来も女性と共に人生を歩むと思っていた。前に男性から告白されたことはあると相手にも話したが、その時は恋心なんて一切生まれなかったので男性と付き合ったのは相手が初めて。それなのに男性と深い口付けをするのが久しぶりなわけあるかと、羞恥が篭った瞳で相手をちらりと見て。 )
ん…?、 ッあいた、 何するんすかー!、 … 久しぶりだなんて言う方が悪いです、初めてだったぐらい言わせたいっつーの。 ( こんな口付け他の奴とも、なんて顔をむっとさせ悶々としていると、無理やり引き剥がされてはなにかと思いきや額に鋭い痛みが走り、ぎゅっと目を瞑って僅かに身を引き。 デコピンされたところをさすりながら、不意の攻撃に嘆いて。勘違い、と言われると相手の言葉を思い出し、たしかに久しいとしか言ってなかった、とまだまともな頭で考えると深く息を吐いて。 勘違いをしたのはい自分だというのに自分に非はないと言わんばかりの口ぶり。 元の位置に寝転ぶと、あんな口付けは初めてだと言わせたかったのか未だ拗ねているようで。 「 ま、俺の努力不足でもあります。 俺、もっと檜山さんに好きになってもらえるよう頑張りますから。 」 一息つき、改めて相手の顔を目にとめると、もっと好かれたいという以前からの目標は変わっておらず、髪に手を伸ばせば指を絡め、愛おしげに見つめてはまた宣言を。 )
はいはい、初めてでした、初めてでした。子供じゃねぇんだから、いつまでも拗ねてんじゃねーよ。もう一回デコピンすんぞ、 ( 相手のことを子供と言いつつも、棒読みで初めてだと繰り返す小学生のような返しを。まだ拗ねているようなので、まだ拗ねるようならデコピンを再びすると半ば脅しを。確かに誤解されようなことを言った自分も悪いと少し思っているが、悔しいので言葉には態々せず。「 … こんなにドキドキして身体が熱くなるキスは久しぶりってか初めてかも。それが言いたかっただけ 」努力不足なわけがないし、言葉にしないだけで頑張らなくても充分相手のことが好き。そんな愛おしそうに見つめられたら好きになるに決まっている。偶には自分も素直になる必要があるだろうと思い、本当に伝えたかった先程の久しぶりという言葉の意味をぼそぼそと話し。それだけ伝えると、照れてからなのかふいっと顔を背け。 )
檜山さんだって大人気ない言い草、 …遠慮します、もう拗ねてませんから。 ( 棒読みで繰り返す相手をじとーっと見つめ、人のこと言えないじゃないかと反論しようとするが、もう一度お見舞いされるわけにもいかず、口を噤むと、続ける反論を飲み込んでため息をし、降参して。 「 ーッ、…もーなんすかそれ。急に素直になられると心臓持ちませんよ、 …あーもうめちゃくちゃ好きです、大好き。 」 髪を梳くように撫でて、風呂上がりでサラサラだななんて思っていると不意に聞こえた相手の素直な本音。 瞬きを数回ゆっくりして相手の言葉を頭の中で反芻すると、どうにも堪らなくなり、ぎゅうっと相手を抱え込むようにして強く抱きしめて。心臓の音なんてうるさいし、顔だって赤いだろうし、好きすぎてかっこつけたさなんて吹っ飛んでしまったようで。 相手の全てが愛おしくて、堪らず髪や、首や、耳や額あちらこちらに唇を寄せてマーキングするかのように口付けをして。 )
… お前、俺より体でけぇんだから馬鹿みたいに力込めて抱きしめるな、潰れる。 ( 少しだけ前よりも相手に本音で話せるようになってきた。自分からしてみれば大きな進歩で。あとは最初から素直に言えるようになること、もっと行動に移すこと、好きって言えるようになること、とまだまだ課題は山積み。自分よりも相手の方が背が高い故、力の差もあるのか、強く抱きしめられると恥ずかしい気持ち半分と苦しさ半分、それと幸せな気持ちもチラつき。けど相変わらず伝えられる言葉は上記のような可愛げのない言葉。然し至る所に口付けをされると、羞恥の限界でそんなことも言ってられなく。特に耳と首筋が擽ったくて、その時だけ身体を捩らせ。その中でも耳はどうやら弱点らしく、逃れようとしたら逆に相手と近くなってしまい。どくどくと緊張して高鳴っている鼓動が相手に伝わってしまうのではないかと緊張すら覚え。 )
俺は今幸せ噛み締めてるんすよ、離しませんー。 ( 堪らなくなって抱きしめていると、胸元から聞こえて来たのはいつもの調子の相手の言葉で、これは相手の本音だろうか、それとも照れ隠しかなにかだろうか。なんとなくどちらなのかわかるようになって来て、それも一つの成長かと顔がにやけてしまう。幸せの真っ只中、とでも言うように頬は緩み、抱きしめる力は弱めず上記を浮ついた声で言って。 「 …あれ、どうしたんすか?、 …くすぐったい、ってだけじゃないみたいっすね、ここ。 」 リップ音を鳴らしながら口付けを至る所にしていると、明らかに相手の反応が変わる箇所があり。 にぃっと口角をあげると、より近くなり触れやすくなった相手の、特に反応があった耳に数回口付けをすれば、意地悪い笑みと共に上記呟くと。 首にも反応があったなと思い出せば抱きしめて居た手を首元にあげ、首筋をやんわりなぞるように撫で。 )
あーっ、もう勝手にしろ。ここまで来たら気が済むまで付き合ってやる。 ( 相手の浮ついた声に、同じくらい緩んだ表情。これは何を言っても全部ポジティブな言葉で返されて言っても聞かないだろう。こうなったら折れるのは自分。半ば自棄に相手が満足するまで好きにしろと。結局は相手に甘過ぎる自分自身を情けなく感じ。「 … ッや、めろ … 、」耳に口付けされれば、その箇所だけが熱を持ち。相手と言う通り擽ったいだけではないが、自分でもよく分からない熱の持ちように戸惑いがあり。相手から離れたい意志とは逆に、身体の力が入らなくてぐったりと相手にもたれ掛かり、相手と自分との距離はなくなってしまい。それに加えて首筋まで撫でられるとぴくっと小さく身体を揺らして、相手のパジャマの胸元を両手で耐えるように握りしめ。今の自分には上記を伝えるだけで必死。せっかくの睡魔が今の出来事で綺麗に何処かへ消え。 )
本当にやめてほしいんすか?、 …ああ、初めてなんすね、ここを刺激されんの。 ( どう見たって相手の反応はそこが良いところだと言っているのに、口では逆のことを言っていて。 照れ隠しかと思いきや、同性と付き合った経験がない、ということはつまり触れられる側の経験がないということで、一拍置いて思い出すと腑に落ちて。耐えるように身を寄せ服を握る相手の行動は余計に自分を煽っているだけなのに、と思いつつ首に滑らせた手を耳まで滑らせると、熱を帯びていて。 「 …可愛い。 」 力が抜けてもたれるように自分側に身を寄せる相手見て出る感情なんて愛おしいしかなくて思わず呟くと。 顔を耳に寄せ、舌先をゆっくりと耳朶に沿うように動かし、上まで行くと軽く歯を立て甘噛みを。なくなった距離を使って逃がさないとでも言うように足を絡め。 )
… 初めて。お前と居ると初めてのことが多すぎて疲れんだよ。 ( 何故か少し浅くなった呼吸を整えると、相手の言う通り初めてだと。今まで付き合ってきた人は全員女性で、女性と付き合っていて耳やら首筋やらを触れられるなんてことはない。初めて至る所に口付けされ、触れられ、可愛いという感情を向けられ、等々相手と一緒に居ると毎日が初めてのことだらけ。疲れる、なんて言うのは勿論照れ隠しで。またこうして可愛いという感情を向けられ、どうにもまだ可愛いと言われるのは慣れなく。うるさい、と一言小さな抵抗をしようとしたが、相手の顔が近付いて舌先が耳に触れると何も言い返せなくなり。背中にゾワゾワとした感覚が走り、それが爪先まで響く。甘噛みされると驚いてなのか反応しているからなのか、ぴくりと小さく身体が揺れ。自分ではないような声が出そうになり、相手の服を握っていた片手で口を押さえ。 )
それは俺にとって嬉しい発言でしかないんですけどね。 ( はじめてのことが多すぎるなら、先程拗ねていたのも杞憂という事になり自分には都合のいい事で、ふふんと鼻を鳴らし得意げでいて。 「 …そんなに可愛い反応されるとなぁ。 …ん、?檜山さん、声出そうになりました?、 」 どんな反応してくれるかな、と思いつつもやっぱり良くなってほしくて、相手の小刻みに動く体をくっついているが故に全身で感じると、もっと先をしたくなってしまうと困った様子。 何度か甘噛みを繰り返したあと、熱くなっている耳朶を指先でやんわり弄りながら口付けをしようかと思えば、相手の口元には手が。 もしかするとと問いかけながら、相手の手越しに口付けをして。 )
ッ … 馬鹿、そんなこと態々聞くな … 、 ( 気持ちいいような擽ったいような、不思議な感覚が全身に纏わり付く。初めて触れられる耳に、初めての感覚。そして初めて自分のものとは思えない甘さを含んだ声が出そうになり。そんな声相手に聞かれたくもないし、自分自身も聞きたくない。口元を必死に押さえていると、相手には声を我慢しているということがバレバレらしく。態々聞いてくること自体が恥ずかしくて、質問してくるなと一言。然し全力で否定せず、と言うか否定しても直ぐにバレるだろうと思い。もうこれ以上恥ずかしい姿を見せたくないので、目はぱっちり開いているが 「 … 眠たくなってきた 」と大嘘を。 )
トピック検索 |