枯れた花、満ちる花（非募）

（/募集版の方からの追記でロルテストについてなのですが、提供募集等詳しい話は選定後にするとしてとりあえずはお二人とも少女提供との事だったので、少女視点でのロルを回していただければと思います！
改めましてよろしくお願いいたします！）

おじさま、＿＿＿どんな反応をするのかしら。これみたいに白い歯を見せて笑ってくれたりなんかしたら、やぁだっ。私ったら破廉恥ね(部屋中にキャラメルを溶かした甘い香りが広がる、何故か、その答えはラッピングを行っている最中である包の中で存在を主張するクッキーに使われたのが優しい甘さのキャラメルだったからである。落ち着き払うセピア色の袋にクッキーを閉じ込めれば愛しい子のドレスを着せる時のように繊細で丁寧な指付きの元、深みのある桃色のリボンを結び付ける、きゅっと形の良いリボンを作り上げれば頑張って作ったクッキーを恋する眼差しで眺め、おじさまは喜んでくれるのかと言う一点に、つい妄想が走る。ポケットの中から取り出した小綺麗なシルクのハンカチを広げてみれば細かいレース模様を数秒見詰め、その白さを彼に重ねて顔がポーと熱を生む。はしたないと自覚しつつも広げたハンカチで口元を隠せば猫のように目尻をぱちんと瞑り″きゃっ″と鈴が転がるような期待に浮かれる声を上げてしまった。記憶の中の姿を描くだけで想いは止まることを知らず、恋心とは薬の無い病なのかもしれない。何を見てもおじさまに姿を変えてしまうのだから。＿＿とくん、とくん、早打つ鐘のように心臓は高鳴るばかりで未熟な恋心を隠すことが出来ず、顔を赤く染める。肌触りの良いハンカチをはらりと顔から離し″こくっ″と息を飲む、今更になって怖気付いてしまった。″かぁぁっ″と林檎のように顔を赤らめて両の手で包むように熱を持つ頬に触れ、誰も居なくとも隠すこと無く心の内を言葉にするのは若さ故か、俯くように顎を引っ込めて何も音を上げない唇をはむはむと数回ぱく付かせ「やっぱり、シンプルなクッキーが良かったかしら。おじさまがキャラメル苦手だったら＿＿。」頬に当てていた手の片方をずるり、と滑らせてそのまま余計なことを口走らない様に、人差し指の第一関節あたりをぱくんと咥え唇に蓋をする。困り眉のように眉尻を下げてから丁寧にされたラッピングを見詰め。肺に溜まった二酸化炭素を余すことなく吐き出せば、不安が故に起きたマイナス思考も共に消え。仕切り直すために背筋をしゃんと伸ばし「早く会いたいな」愛しき彼が居なくとも一人で忙しなくクルクルと一喜一憂を繰り返し。最後には茜さす夕暮れのオレンジを窓越しに眺めて、部屋の香りに負けない甘ったるい恋する笑みを、愛しさが溢れ出るまま、先のつぶやきと共に零して。)


(/改めまして初めまして、2200の匿名です。
選定の場を設けて下さりありがとうございます！直ぐに対応して下さったにも関わらず、ロルテの提出が遅くなってしまい大変申し訳御座いませんでした！魅力的なトピに携わりたいばかりに少しでも良い文章を！と、何度も書き直している内にこのような遅い時間に…っ。お伝えしていた通りに癖の強い文章ですので、相性に合いませんでしたら遠慮なくお伝え下さい。それでは、結果に関わらず選定の機会を与えて下さったことと、魅力的な設定に関わることが出来たことへ感謝致します！)