赤の女王 2017-10-15 11:00:59 |
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>侯爵夫人
ふふ、確かに。違いない。(他の調度品に居場所を押し出されるように部屋の隅で横倒しに倒れた白い招き猫に目を留めては、そろりと部屋の端に。家主に背を向ける形でしゃがみ込みながら「オレが生まれ育った国に、こういう文化はなかったからね。ジャッポネーゼなら見慣れているかもしれないけど」母国から海を隔てて遠く離れた極東の地を引き合いに出しつつ、周りの家財を少しだけ動かして人形を座らせるスペースを確保すると、何とも形容し難い表情の猫を引っ張り起こして満足気に一息。不思議の国の住人相手にイタリアがどうの日本がどうのと語るのはナンセンスだと気付けない程度には気が緩んでいるらしい。そのままその場に腰を降ろして相手に向き直り、家財と一緒に壁に寄り掛かりながら、すらすらと紡がれる言葉に楽しげに相槌を打っていたが、アルコールの話題に差し掛かると細めていた双眸を微かに開き。嬉々として瞳を輝かせながら、四つん這いでそろそろと屋敷の床を這って、彼の元に近寄る姿は、さながら褒美を前にした飼い犬の如く。期待に満ちた眼差しで、紫と翡翠をじっと見つめ)酒は飲めるし、大好きだ。ワインは赤より白の方が好きだな。ドクターには程々にするようにと口を酸っぱくして言われるんだが…、何かご馳走してくれるのか?
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