フラミンゴ 2017-03-30 08:35:20 |
通報 |
まさか、素性も何も知れたもんじゃない男がモテる訳ないだろ(素直に告げた言葉は思い掛けない方向へ進んでおり、そんな突拍子の無さに堪える事も出来ず"はははっ"と楽し気な笑い声を零してから肩を落としつつ頭を左右に振りながら返事を続け。彼女の自衛のための護身術だった筈なのに、又も見当違いの方向に話が向くと「待てよ、落ち着いてくれ。帽子屋も三月兎も眠り鼠も心配されるような奴らじゃないだろ。そんな好き物は現れないさ」先ずは一つずつを訂正していくようなゆっくりとした喋り方で言葉を送り、「私が心配なのはアリスだけだよ。幾らピカイチのセンスだとか美貌の男だとかのんびりしてるだとか……君は随分持ち上げてるみたいだけど、そんな大層な奴らじゃない。君みたいな可愛い女の子と一緒に暮らしてるんだろ、奴らだって男なんだ。警戒に越したことは無い」護身すべきは姿も見えない誰か相手にではなく、姿の見える目の前の三人に有る筈。何とも逞しく頼りになる発言の彼女に「だから、私が言いたいのは――今だって本当は危ないぞ。ってことだ」伸ばした人差し指で彼女の鼻頭をトンと突っ突いて言い切り)
トピック検索 |