ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>シロ
ええ、だってあまりに遅く咲くものだから。先に散った者たちと一緒じゃなきゃ可哀想でしょう?
(どちらが可哀想なのかは言わず優雅に笑う。真意を隠すような主語の抜き方は言葉遊びの一つに過ぎず、果たしてこの狼はどういう受け取り方をするのかという小さな興味本意しか存在しない。置かれたカップに視線を移しては芳しい香りを堪能する。確かに良い香りだ。強すぎず弱すぎず、花というよりはどこか蜜のような甘さを感じる。満足して食後にゆっくり味わうことに決め、食器を手に取るとフレンチトーストを一口サイズに切り分けながら、悪戯っぽい表情になって)
光は確かに眩しいけれど、慣れてしまえばなんてことはないのよ。とはいえ、直に浴びるのは少しだけ熱いけれどね
>ルイン
良いわ、許してあげる。それにしても、陽の光が苦手……貴方はちゃんと”らしい”吸血鬼なのね
(自分が外見も内面もあまり”らしく”ない自覚はあり、相手の髪や瞳の色に視線を流すと感慨深く呟いて。暗い赤ではあるが、自分のこの色彩と比べれば彼の方がよほど吸血鬼らしさがある。頬に返り血の一滴でも滴ればさぞかし妖艶な光景になるだろう。逆に私はどうだろうかと考える。色素は薄く、色も青い。血がついたところで映えることなどない──夕暮れの日差しの中ならば、別だろうけれど。回していた思考を止めて視線を上げ、相手の発言に深く頷いて)
夜が過ごしやすいのは同じだわ。月の光は熱くはないし、獲物を誘うなら絶好の時間だもの。
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