ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>シャーリィサ様
おや、随分と物騒な催促で御座いますね…では、すぐに
(どうあがいても人間にはなれない。人間にはならない。どんなに願おうと叶うことの無い望みは泡のように儚く美しく散ること、そういう生き物なのだ我々は。美しい表情に黒い影が這い、やわらかな言葉は毒を纏い鼓膜を揺らして…自分は変わらずに生意気な言葉を紡いでから恭しく頭を下げて。「お好きな場所でお待ちくださいませ、すぐに御主人様の元へ伺います」、頭を下げたまま数秒…さあ、頭を上げ、主人に背を向け、用意に向かおうか。静かな廊下に靴音が木霊しないように気をつけて、全てが嘘の人間の料理を主人に振る舞うために)
>ルイン様
睡眠過多の御主人様の部屋ならば、繋がれようと抜け出す隙は沢山あるでしょうね…もちろん、御主人様の喉元に噛み付く隙も
(鎖に繋がれて、部屋に閉じ込められて…嗚呼、しかし砂糖菓子のように甘やかしてもらえるのならそれも悪くは無いのだけれど。手首にうっすらとついた赤は独占欲のよう、口付けを甘受した上に口角を緩める主人と唇に残った冷たい熱に、何か汚い欲が埋まる感覚…おそらく知ってはならなかったものだ。執事に強請ることも厭わない、可愛らしい御主人様にならば、繋がれ使われ朽ちるのも悪くは無い…その一言を飲み込んで、冷たい指先の触れる手首を捻り、意図的に伸ばした鋭い爪で手首に触れていたその手をつついて)
飼い犬を食べる御主人様に、大人しく尻尾を振るのは中々に危険だと思うのですが…?
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