pet days 【非募集

( 寝室に連れられベッドの上に下ろされると、ドライヤーによってもふもふになった体は落ち着かないのかぺろぺろと毛繕いして。一頻り毛繕いが終わると、ベッドの隅っこで足踏みして寝床をつくっては、また大きな欠伸を一つ。丸くなって寝る姿勢になると再び襲う睡魔に身を委ね寝始めて )

(ベッドに下ろせば、隅っこに移動して、どうやらそこを寝床として定めたらしく、すぐに丸くなって寝る姿勢になるとよほど疲れきっていたのだなと思い、こちらもベッドに座って丸くなっている相手の背中をゆっくり優しく撫でてあげればこちらも横になって寝る姿勢になって「おやすみ、小春」と自分と相手に毛布をかければ瞳を閉じて)

── .. 。
( ふと夜中に目が覚めると毛布が自分の体からズレていて。ちょっとだけ寒く感じるともぞもぞ、と相手の布団の中へと潜り込み。やけに動き辛くベッドから何度か落ちそうになるも、すぐに背後に辿り着くと温もりを求めてぴとりとくっ付けば、再び寝始め。感じた毛布のズレや動き辛く感じた原因を知るのは翌朝になってからのことで )

(/とりあえず本体だけ失礼します！この時はもう人になっている感じですか？)

( / 分かりづらくてすみません、そのつもりでロルを回させて頂きましたっ。)

( / つい即レスしたが為に、もしや気付いていらっしゃらないのでは .. と思い上げさせていただきます。勘違いでしたら催促上げになってしまい申し訳ありません .. ！ )

(/ごめんなさい、小春様の言うとおりに気づいておりませんでした！あげ感謝です)

(最近暖かくなってきた春の宵。その温度に心地よさそうに眠っているとカーテンの隙間から射す陽光に気づけばだんだんと目が覚めてきて。となりの猫はどうだと夢現な意識の中で思いながら視線をやると、そこには見知らぬ女の子がいて。まだ意識がはっきりしていないせいかしばらく眺めていたものの、段々と意識がはっきりしてくれば「うわぁ！？」と目を見開きながら飛び起きて)

( / いえいえっ。)


─── .. っ！？
( ぬくぬくと布団に包まれ寝ていれば、大きな声と瞼越しでも分かる光に嫌そうにぎゅうと目を瞑り、更に目を覆うべく前脚を顔へ持って来ようとして。有るはずの毛並みはどこへやら。自身も変化に気付けば眠気は吹っ飛び、覚束ない動きで身を起こしパチパチと瞬きをして掌を見つめて )

…小春…なのか…？
(昨日となりに寝たはずの猫がいないこと。相手の頭に耳と尻尾が生えていること。一度冷静になって今の状況を整理すると、目の前にいる女の子が昨日拾った猫だという答えで、相手の頭を撫でながら恐る恐る上記のように問いかけて。)

.. コ、ハル、
( 見つめた掌は正に人のソレで、表にしたり裏にしたりしていると昨夜付けてもらった名前を呼ばれ。肯定しようと開いた口からはいつものニャァという鳴き声ではない人の言葉が出てきて、驚きつつと同じ言葉が話せて興奮した様子で何度も「小春、小春！」と確かめるように言い。猫だったのだから何も身に付けておらず、朝の少しばかり冷えた空気に身を震わせると体に毛布を巻き付け )

（未だに今の状況を理解できていないのか、手を物珍しそうに眺めていると、やがて自分の声にも変化が訪れたことに気づけば興奮した様子で何度も自分の名前を連呼すれば、今自分の名前を教えれば覚えてくれるのではないかと思い、「小春？俺は速水一樹」と、毛布にくるまる相手に指差しして自分の名前を教えて見て）

かずき .. ？
( 耳をぴこぴこと動かし小首を傾げ、しっかりと名前を聞き取ると口に出してみて。四つん這いになりそのまま顔を相手へ近付けると、おはようの挨拶と昨夜のお礼の気持ちを込めて、鼻を擦り合わせ「 .. お風呂、ごはん。ありがと。」と辿々しく言うとにはりと笑い )

そう、一樹
（耳を動かしながら首をかしげる相手がこちらの名前を呼んで来ると、合ってると言い聞かせるために上記のようにもう一度自分の名前をつぶやいて。すると、そのまま顔を近づけて花を擦り合わせてくると、ご飯を食べさせたこと。お風呂に入れたことに対してお礼を言ってくると「ど、どういたしまして…」と、顔の近さに顔を赤らめながらそう言って。ふと、相手が何も身につけていないことに気づくとタンスからパーカーを取り出せば「ほら、寒いだろ」と相手に渡して）

( 言葉のキャッチボールがしっかり出来ることに嬉しそうに尻尾をくねらせていると、パーカーを渡されて。くんくんと鼻を動かしつつそれを広げてみれば、見たことのある物だったため見様見真似でとりあえず頭を突っ込んでみて。でも出口は３つもありどこから頭を出せば良いか分からず、ひとしきり、もぞもぞと動いたもののお手上げ状態になると被った服を脱ぎ「 .. 一樹、一樹。やって。」と、ムムムと口を尖らせ )

(どうやら衣服を着るのは初めてのようで、袖口から顔を出そうとしたりする相手に苦笑すれば「はいはい、待ってな」と、相手からパーカーを受け取れば相手にパーカーを着せて。時計を見ればそろそろ朝食の準備をしないと学校に遅れる時間帯で、「小春、ご飯食べようか」と相手の手を取れば台所へと向かい)

うん、食べるっ
( パーカーを着せてもらえば初めての衣服に満足げに。ふわりとパーカーから香る飼い主さんの匂いに、なんとなく落ち着きを感じていればごはんだと台所へ連れてかれ。ぺたりぺたりと裸足で歩く廊下、引かれた手は猫の時よりも随分小さく感じ、色々と初めての感覚に楽しそうに目を細め後をついて )

(猫なのでやはり魚だろうか。そういえば、鮭の切り身が残っていたはずと台所に向かう道のりの間、考えていれば自分の記憶は正しかったようで、冷蔵庫の中を見てみるとそこにはちょうど鮭の切り身がふた切れほどあり。あとは相手のために牛乳を取り出し、火にかければ鮭はグリルにかけて。「小春は魚好きか？」と、魚の焼き加減を見ながら問いかけてみて)

好き、おいしい。
( 魚の焼ける匂いに牛乳の匂い。鼻をくんくんと動かし尻尾をくねらせて出来上がるのを、隣に立って待っていると問い掛けられて。こくんと頷きにはりと笑い、出来上がるのが待ち遠しく思えば相手の周りをちょろちょろと動き回りながら「 まだ？まだ？ 」と問い掛け )

そうか
(魚が焼ける匂いに牛乳の匂いに反応するように鼻を動かすと、よほど楽しみにしているらしい相手の様子に苦笑しながら上記のようにつぶやいて。焼きあがるまで待てないのか、周りをちょろちょろと動き回る相手が問いかけてくるたびに「もうすぐだよ」と言えば、丁度焼きあがり皿に移せば「小春、これ持っていって」と、相手に牛乳と魚を乗せたお盆を渡して)

わあ .. ！
( お盆に乗せられた焼きたての魚に牛乳、きらきらと瞳を輝かせていると配膳を頼まれてこくんと頷き。お盆を受け取ると、慣れない不安定さによろりとフラつき、牛乳をなんとか零さないようにしつつテーブルの上に置くことができると「 一樹、一樹っ 」 と早く食べよう、と名前を呼んで )