長八寸三分の淡藤色　／　〆　　

別に見返りのために褒めたりしねえさ、８年に１回くらいは本音を言ってやる日があってもいいと思っただけだよ。（　ふ　）撫でられる為だけじゃあなく、美味い飯を食ったり庭で駆けたり色んな経験をする為に顕現させたンだよ。勿論戦場で振るわれる為ッつうのが使命だｇ……！驚いた。いつもなら飛んでもなく厭そうな顔で手払う癖に愛撫の御強請りとは珍しいな。はは、可愛い可愛い。（　応えるように掌動かし ／ なでなで　）

確かに御前と握手するのは８年振りかと思うとなんだか感慨深い気分になるな。嗚呼、御前に楽しんでもらえるよう務めさせてもらうよ。（　上下に繋いだ手振り　）然し審神者の俺を骨抜きなんて１００年早いぜ、なんせ俺のこのみは肉付きのいいぱつきんのねえちゃんだからな。（　べ ／ 嘘八百　）そら光栄なこった、そのわくわくとやらに見合う働きはしたいもんだな。取り敢えず絡み文投下したが絡みづらいようなら回しなおすから言ってくれて構わんよ。

あ。上記は好きなように蹴ってくれていいからな。


（　湯呑みと御茶菓子がふたつずつ乗せられた御盆を片手に成人男性の体重を支えることすら耐え難いとばかりにぎしぎしと悲鳴をあげる古めかしい縁側を薄縹色の羽織りの裾を靡かせ乍ら渡り。肌に突き刺さる冷たい外気におもわず風情を尊重する１部のかたなの要望に応え変更した冬の景観などそろそろ変えて仕舞おうかとエゴイズムな思考逡巡させつつとある部屋の前で立ち止まり、障子をすぱんと隻脚で開けては、「 御茶飲みの相手を捜してるンだが一服どうだ。 」と。　）

そりゃあ有難い、大将が信頼してくれるってのが1番俺らの力になるからな。頼ってくれや。(　にっ　)嗚呼、覚えてるよ。初めて食った飯の美味さも春の心地よさも夏の暑さも秋の彩も冬の寒さと雪の楽しさもな。…俺も、8年に1回くらいは本音を言う日があってもいいだろう。(　ぷいっ / ややむくれ視線逸らし　)

8年ぶりかあ…握手なんてそうそうするもんでもねえしなあ。じゃあ、俺も大将を楽しませるために尽力させてもらうさ。(　胸叩き / 此方も手振り　)おうおうそうか。俺は生憎肉付きもよくねえし、ぱつきんのねえちゃんとやらでもねえからな。他を武器にやらせてもらうさ。(　べっ / ふふん　)絡ませてもらったぜ。返しづらかったり不備があったら言ってくれや。お互い気持ちいいやり取りにしたいからな。上記も返させてもらったが、大将が返しにくかったら切ってくれて構わん。

ちゃんと仕事は終えてんだろうな？
(　戦場育ち故か近づく足音と人の気配に気付かぬわけもなくちらりと障子を見れば自身の主がそれを開き立っていて。少なからず好く想っている相手からの茶の誘いが嬉しくないわけはないのだが、相手の仕事を溜め込む癖も、そのしっぺ返しが近侍である自身にも降り掛かることもよく理解しており、軽々しく同意はせずに釘を刺すように上記を尋ねては首を傾げて。　)

嗚呼、８年経ったら亦改めて握手でもしとくか。お、そらァ随分とまあ頼もしさの極みだこと。そンならうんと御前の尽力とやらで楽しませてもらうとするさな。（　けたり。　）武器ねえ。譬えばこの食っちまいたいくらいもちもちの頰ッ辺とかか？（　揶揄うように頬摘み ／ むにり　）有難うな。不備もからみづらさもねえよ、偉い偉い。悪いが返事の頻度がどんと下がりそうだから上のほうだけ蹴らせてもらった。

あﾞ───、そんなことより今日の御八つは大福だぞ。
（　彼の小さな口許から同意の返答紡がれること待つ迄もなく図々しく入室し、後ろ手に障子閉じ乍ら周辺にて腰降ろし湯呑みと大福乗せた漆器置いてゆくが投げ掛けられた核心に彼にはすべて御見通しであること悟り両肩竦めつつそれを肯定することも否定することもなく親指と人差し指で大福摘み。まるで塞ぐかのように彼の唇へと大福ふにりと押し当ててみせて。　）

8年毎に握手、か。…あと何回出来るんだかな。こうやって大将の手を握れんのも、この人の身を得ていられる間だけだからなあ。喜劇でも悲劇でも大将が望むならなんでもやってやるさ。(　ふはっ　)大将がそれを気に入ってくれんなら、最大限活用させてもらうつもりだが…どうだ？(　むむ / 真面目な顔で首傾げ　)そいつはよかった。初めてってのは緊張するもんだな。嗚呼構わんさ、大将のやりたいようにやってくれ。生憎此方は暇なもんでな、幾らでも合わせようがある。

…食ったらちゃんと仕事片付けるぞ。
(　口に入った大福を出すなんて行儀の悪い事はせず、大人しく頬張れば存外美味しかったらしく瞳は少しばかり輝いて。仕方が無い、というような口振りで返事をしてみるものの大福が気に入ったというのは筒抜けで、誘いかけるような口調で暗に手伝うつもりである事も告げ。自分も行っていた作業の手を止めると相手の向かい側に腰掛ければ軽く伸びをして固まっていたらしい身体を解して。　)

後６、７回はしときてえが明日の朝俺が死んでない確証などひとつもないし戦争が終わって本丸が解体されるかもしれんしな。若しかしたら御前が折れる可能性だッて少なからずあるから安易なことは言えんが御互い長生きするとしよう。そら有難い心意気なこった。まあ俺としては薬研が幸せになれるッていうならどんな筋書きだろうと構わんが。（　ううむ　）参った参った、そんな魅力的な頰ッ辺で誘惑されちゃあ幾ら俺でもめろめろになっちまうかもしれん。代わりに歯型がつかん保証は聊か出来んがな。（　けたけた　）

……大変有難い御誘いだがこれ食ったら６０枚ちょいの豚ロースチャンをとんかつチャンにすべく下拵えをしないといけないから亦今度にしてくれ。
（　与えた大福ひとつで眸耀かせ頬張る彼にも存外短刀らしく可愛らしいいちめんがあるのだと再確認し微笑ましい気分で表情筋がついつい弛緩して仕舞うの感じつつ日常茶飯事である滞納した書類仕事への進言に分かりやすく顔逸らし、普段夕餉の支度を始める時刻より咋にはやい下拵えを引き合いき面倒事はすべて先延ばしに先延ばしにする悪癖発揮させ顔面の前で掌ひらひらと振るい。大福齧り。　）

そうするとしようか。俺は折れねえように気をつけるから、大将もせいぜい身体には気をつけてくれや。此処で思い出を作れば其処で生きていられるしな。俺としても大将が幸せになれるならどんな筋書きでも構わないんだが…。(　思考似通り / 苦笑　)俺の頬は大福じゃねえんだぞ？食っても美味くもないだろう。まあ、もし俺の頬に歯形がつく日が来たとしたらその日は大将の唇が奪われる日になるだろうさ。(　ふはっ / 悪戯ぽく　)

飯の準備か…。なら仕方ねえなあ。俺が処理しとくから出来る分は持ってきてくれ。…大福の礼だ。
(　食事の話を振られれば自分には出来ないことであるせいが強気になれずつい引き下がってしまい、つくづく自分は目の前の彼に甘いと思ってしまうものの惚れた弱みというやつかと思い直せば諦めたように溜息をついて。しかし、ただ甘やかすのは癪なのか今は噛み切られる片割れは口内へ片割れは手中へと収まった大福の礼である事にしては口をもぐもぐさせて。時計を確認すれば夕餉までは幾何か時間があるため少しは捌けそうだと確信して。　)

おうとも。朝昼晩と賄わんとならんし御前の兄弟の相手するだけでも充分運動になるしよ、此処で生活してると健康そのものッて感じで長生き出来そうさな。ふは。考えることはおなじか。さッすが俺の愛刀だこと。（　なでり　）こんな人畜無害な顔してそのうち俺の唇を虎視眈々と狙ってるわけか。けだものだな。（　いやん、とばかりに上半身腕で隠し ／ 御巫山戯　）

……俺の作ったもん美味そうに食う可愛いかたなにひとりで仕事させるわけにゃあいかんだろうに。（　幾分歳上であることに加え普通は崇めるべき神でもあることは十二分に理解しているとは言え未だ庭先でかくれんぼでもしているような外見の彼に仕事を押し付けてしまうほど面の皮が厚いわけでもないようで、「 飯は光忠に頼むから後で執務室に来なさい。 」良心の呵責に負けた様子で大変不服そうに後頭部ばりばりと掻き乍らぽつり、素直に書類仕事を行う約束を。　）

はは、兄弟共々世話になるな。然し悪いもんでもないだろう？俺と違って彼奴等はまだ可愛いだろうからな。大将が料理が出来るってのが、俺としては意外だったんだがな。此れが美味いもんだから止められん。物は持ち主に似るのかもしれんなあ…。大将の事はずっと見てたからな、考え方もうつったんだろう。(　くすくす　)はは、唇だけで済ませてやれたらいいんだがな。あんまり巫山戯ると全部奪っちまうぜ、たーいしょ。(　ずいっと顔近づけ / にやり　)

…大将のそういう所は良い所だと思うぜ。
(　何だかんだと言いながらも自分1人に仕事を投げ出す様な真似はしないあたり、彼はやはり優しいのだろうと思えば目を細めくすりと笑って。不服そうな相手を褒めるつもりか揶揄うつもりかいつも自身がされるように頭をわしゃりとやや乱雑に撫で「偉い偉い。｣と幼子を賞賛するような褒め言葉を並べて。そうと決まればと残っていた大福を口の中に放ると何度か咀嚼をして飲み込むと御茶を飲み手を合わせると食後にする挨拶をいつも通り告げ、相手への感謝も告げて。　)

嗚呼。あんな風に遊ぶのは随分久しくてつい時間を忘れちまうくらいだとも。ふ、無論俺のなかでは御前も未だ未だ可愛い短刀だけどな。確かに意外かもしれん、まあ俺にも特技のひとつやふたつあるということだ。そりゃあ御前達に持ち主のだらしない處が似ないように祷るしかないか、…それとも他所ンちの本丸の御前達はもっときびきびしてンのかもな。（　けら　）怖い怖い。然し薬研こそ審神者を揶揄ってばかりいるとその唇からなにから奪われる前に全部掻ッ攫っちまうぞ、なんてな。（　鬢の髪掬い、毛先に唇触れ ／ にひ　）

へいへい。御褒め頂き光栄なこった。
（　サボタージュの策略が失敗に終わったことで表情にて滲み出る不服の色深めるも視界で端で彼が笑えば諦めもついたのか短い溜息をひとつ。本丸内で比較しては平均とも言える背丈だが１８５糎もあれば普段愛撫を受ける機会等ない為わしわしと頭髪乱すような手つきで撫でられる頭頂部に落ち着かないもの感じ、双眸瞬かせつつ次第に状況把握も済み、口許に弧を描き乍ら「 何時もの仕返しか？ 」とされるが儘に。彼の挨拶に穏やかたる微笑付きで相槌打いてみせ己も残りの欠片口腔へと放り込み。　）

俺達は久しぶり所か初めてだからな。ついはしゃいじまうんだろう。俺も、自分の手で刀が振るえるってのは楽しくて仕方がねえしな。おいおい、可愛いだなんてよしてくれや、もうそんな形でもないだろ？料理が出来るってのは良いよなあ…燭台切の旦那を見ててもよく思う。食いたい時に食いたい物が食えるだろう。…知らず知らずに大将に似てきてんのか。うん、悪くねえな。(　にひり　)…嗚呼、此奴は一本取られちまったな。いや、参った参った。(　ふふ / 余裕ぶるも耳ほんのり朱に　)

それじゃあ、大将は先に執務室に行っててくれ。俺は此れさげてから行く。
(　不服そうな相手に苦笑しながらも、むくれる弟を見るような気分になってしまい、こんな感情相手に抱く物でもないとはわかっていても、やや微笑ましくなってしまい少しばかり頬を緩めて。一頻り相手を撫でると満足したのか御満悦な様子で手を離し、相手の問い掛けは図星であったため相手返事をすることはなく｢さあ、どうかな。｣とお茶を濁すように返して。相手が食べきったのを見届けると湯呑みと漆器の乗った盆をひょいと持ち上げながら上記を告げ、部屋から出ていこうとして。　)

おおいに結構。身勝手に顕現させた俺等人間としては御前さん達が此の生活ですこしでも楽しいと感じて呉れてるなら安堵出来るッてもんだ。どんな形だろうが御前も可愛いさ。短刀から薙刀迄平等に俺のかたなは可愛らしいと思ってるンだよ。（　ふふ　）嗚呼、好き勝手に食いたいもの作って食うのも人に振る舞うのも料理の道というのはなかなか楽しいよ。勿論食いたいもんがあるなら俺にたかれば深夜食堂でも何でも開いてやるぞ。……、俺としては似られると複雑な気分だな。（　むむ　）勘弁してくれたなら何より。あんまり良い男に迫られるとどきどきしちまうからな。（　紅潮する耳朶に可愛らしさ感じつつ ／ 肩ぽむぽむ　）

悪いな。なら先に準備しておくとしよう。
（　彼が自分のことを観る視線がまるで純粋無垢な下の弟達に向けられるようなものであると忖度した途端ぎゅうと無言で彼の綺麗に通った鼻先摘みつつ、もちもちとしたそれ幾度かの咀嚼の後胃へと嚥下させてから上記を紡ぎ。摘んだ彼の鼻先解放してから緩りと起立する最中思い返した様子で「 あ。下げる次いでに厨に光忠か歌仙が居ると思うから今晩の夕餉は一任すると伝えてきてくれ。 」と御使いをひとつ頼み。　）

身勝手なんて言いなさんな。俺は大将に感謝してるんだぜ？兄弟の楽しそうな姿を見られるのは幸せなもんさ。さっき言ったみたいに刀が振るえるのは嬉しいもんだしな。大将も中々数寄者だなあ。しかし、主に愛されるってのは刀にとっちゃ一番の誉だな。(　くすり　)ほう…俺もなにか少し位は作れるようになるべきか…？ほう、其奴は良い事を聞いた。最近夜仕事してると小腹が空くんだよなあ。…そうか？俺は大将みたいに懐の深い男前に似られるんなら嬉しいもんだがな。(　にひひ　)嗚呼、あまり大将を揶揄うのも良くねえな。まだ俺にも学ぶ事だらけみてえだ。(　頬ぽり / バツが悪そうに視線逸らし　)

あいよ、了解。それじゃあ、ちょっくら行ってくるぜ。
(　盆などで手が塞がってしまえば生憎雅も行儀も意に介さぬ身であるためひょいと足で障子を開ければ、廊下を歩いて厨へと。漆器に湯呑みを台所にいた彼等に頼むと盆はもとあったであろう場所に返し。｢歌仙の旦那、燭台切の旦那。大将は今からちょいと雑務があってな。夕食については一任するそうだ。｣と御使いも終え、厨を出ようとすればいつの間に好意がバレていたのやら2人から頑張れ、等と声援を受けて、照れくさそうに頭を掻きながら相手の部屋へついて。　)
大将、来たぜ。

はは。感謝するのは俺の方だと言うのに───こりゃあ亦主冥利に尽きるな。数奇もなにもこんなにも良いかたなを愛さない審神者何て居ないッてもんよ。（　頬に手添えて ／ なで　）御前さん達は普通の人のうん十倍と身体動かしてンだから腹が減ったと思ったら我慢なんぞすることなく確り飯食わんとならんよ、飯のひとつやふたつ何時でも作ってやるから声掛けなさい。ふところのふかいおとこまえ、なんて褒め言葉産まれてこのかた言われたことねえぞ。ふ。薬研に俺はどう見えてンだか。（　けたけた　）然しまあ何時も頼れる第一部隊長様の可愛い處が見れるならたまには悪くねえかもしれんな。（　意地悪く双眸緩め　）

（　のんびり御茶を啜り乍ら雑談に耽る積もりがあれよあれよと言う前に書類仕事を行う方向にことが進んで仕舞い、面倒臭そうに溜息吐き出しながら一層のこと何時ものように小雲雀をちょいと拝借し城下町迄逃避行してやろうかと思案するが順番に割り当てられる本日の馬当番は蜻蛉を両断する逸話を持つ彼といちにいと慕われる粟田口の太刀の彼であること思い返しては諦める他無く。素直に再び寒空の縁側渡り、気分の滅入りそうな数の未処理である報告書の束の置かれる執務室に戻り。極秘資料の書類を纏めつつ白紙数えている最中に彼登場して来れば「 待ってたぞ。 」と草臥れた様子で隻手上げ。　）

いいかたな、か。なんとも誉れだかい言葉じゃあねえか。こりゃあ此れからも頑張らなくちゃな。まあ、戦場じゃ頼りにしてくれていいぜ。大将の名を汚さん程度の働きはこなすさ。(　にっ / 胸叩き任せろ、と　)はは、そりゃあ有難い。成長なんざするのかもわからんが、この形だと随分飯が食えるもんらしくてな。何時も空きっ腹なんだ。本当かあ？皆、大将の魅力に気づけんなんて審美眼が足りてねえのかもしれんなあ。雅な事はわからんが、あんたの魅力はよく分かるぜ？(　くくっ　)勘弁してくれ。俺だって好く思ってる人には格好いいとこ見せたいんだよ。いっちょ前に男なんだからよ？(　困った様に後頭部掻き　)

ほう？大将が逃げてないとはな。
(　戸を開こうとすれば聞こえてきた返事に驚いたように目を丸くすると、相手を揶揄うように告げて。作業を始める前から草臥れて見える相手に思わず苦笑を漏らすと｢ま、逃げずにいたんだから大将にしちゃ偉いわな。褒美はちゃんとやらにゃならんか。｣等と述べると相手の横にごろりと横になり。｢生憎俺も疲れてんでな、1時間ほど休憩としねえか。｣なんて尋ねすると少しばかり悪戯っ子のような年相応の少年じみた笑みを浮かべて。さあ、此方に来いというように自身の横をぽんぽんと叩くと寝る気満々なのか既に眼鏡を外し、瞳は閉じられようとしていて。　）

はいはい。うちの薬研藤四郎が戦場で頼りになるかたなだッつうのは十二分に承知してるし戦果を挙げて呉れるのは未来の為にも有難いことだが無事に帰ってきてくれさえすれば俺の名前何ぞ汚れようがどうしようがどうだって良いのさ。（　ふ　）御前達にゃあ本来飯を食う文化がない所為か無頓着な輩が多過ぎンだよ、…寧ろもう１食増やしても困らなさそうだな。薬研が好事家なだけだろうに。俺が女でも俺のような不精ッたらしい体たらくな男好きにゃあならんぞ。（　ふは　）俺も男だからな、其の言い分はわからんでもないが普段から格好いいンだから偶に可愛い處晒すくらいいいだろう。

御前の兄貴を丸め込んで小雲雀を拝借出来る自信が聊か無くてな。
（　揶揄う彼に態とらしく至極残念だと言わんばかりの口振りで両肩竦めつつ再度纏めた書類に視線落とすも突然隣で寝転び始まる彼に鳩が豆鉄砲食らったような顔曝すも薄く色づく唇が休憩だと紡いだことで状況飲み込んだようでふと眦細め、ひょいと外した彼の眼鏡のブリッジ部分摘んで其れ寝潰して仕舞わぬ為にも安全そうな文机の上に避難させてから畳へと身体投げ出し、「 俺の喜ぶ御褒美心得てるじゃねえか。此れで抱き枕何かあると完璧なンだがなァ？ 」完全に短刀甘やかす積もりの物言いで腕枕勧めるよう隻腕広げてみせ　）

嗚呼…悪ィ大将…。背後がちと体調を崩しちまっててな。急いで返してえから上の会話蹴らせてもらうな。面倒になったとかじゃあ、ねえから安心してくれや。(　頬ポリ / 申し訳なさそうに視線ふらり　）


嗚呼、今日の当番はいち兄か。道理で其奴は逃げられねえな。
(　相手の言葉を聞くと少し吹き出したように笑いだし、相手の驚いたような顔にさらに笑ってしまい、ツボにはまったのか暫くくすくすと笑っていて。眼鏡が外すと焦点がずれるのか暫く目を細め、あまりよろしいとは言えなき目つきで辺りを見ると腕を広げた相手がいて。自身は確かに短刀でありやはりその場は落ち着くのだが、些か子供っぽいという事が気にかかっては葛藤するも、相手の発言から相手が求めているということはわかり、ともすればもとめた相手が悪いのだと相手の懐に収まると背に腕を回して。　）

嗚呼…背後の使ってるあいふぉんとやらのきーぼーど？にはあぷり？が使われているらしく、俺の名を入れると変換で出るそうでだな…何が言いたいかと言うと、上のは俺だってことだ。

そんくらいなら気にすることもないさ。名前の方も把握した。それよか俺は御前さんの背後が体調崩したことのほうが心配なんだがな。季節の変わり目ともなれば体調も崩し易くなるンだから悪化したりぶり返したりせんように暖かくして栄養のあるもん食うこと、な。（　なでくり　）

彼奴に捕まってありがたーい御説教聞かされるくらいなら御前と書類仕事してる方が余程ましさ、───と言うか笑い過ぎだろ。
（　短刀として顕現させた小学校高学年や中学生程の外見に相応した無邪気な笑顔曝す姿和ましく思い、思わず眦が緩んで其れ眺めているも一向に笑い収めようとしない彼に笑い過ぎだろうと飽きれた様子で彼の頭頂部わしりと乱暴なる造作で撫でて仕舞えば指先が前髪を乱していて。懐に子供特有の高い体温が着物越しに伝わってくれば冷えた身体には心地よく感じられ「 こりゃあ良い抱き枕だこと 」と穏やかに述べた台詞の語尾には若干の睡魔滲ませつつぽんぽんと母親がちいさな我が子を寝かしつけるような一定のリズムで小柄乍ら頼れる彼の背中を叩いてみせ　）

はは、風邪なんて滅多にひかんような健康が取得の馬鹿だからな、心配には及ばねえさ。嗚呼、また遅れちまったな、すまない大将。…んん、実は背後が所謂受験生ってやつでな。息抜きに偶に顔出すつもりだったんだが、どうにもやっぱりこう、待たせちまったなあ。(　バツ悪そうに頬ぽり　)


いや、悪い悪い。大将の驚いた顔があまりに愛らしくてなあ？
(　反省の色の見えない謝罪をすれば、揶揄うような言葉を紡いでは、頭を撫でられまた眉を下げてけたけたと笑って。この戦と戦の間の穏やかで幸せな時間が永遠に続けばいいなんて、戦刀には相応しくないような矛盾した願いも今なら許されるような気がしては｢こういうのが、幸せなのかねえ。｣なんて小さく呟いて。子供をあやすような相手の動きも、いつもなら拒むものであるが、今だけは大人しく受けておこうかと気持ち良さげに目を細めれば年相応の穏やかな表情を浮かべて。　）

受験生とは亦懐かしい響きなこッた。（　わしりと撫でまわし ／ わはは　）この時期に風邪引いてるやつが受験生とわかれば尚更心配になるが、…嗚呼。返事の頻度は気楽に考えてくれて構わんからな。俺も待たせる時はあるだろうし都合があるのは御違い様だろうに。

あいらしいねえ。そういう褒言葉は誰かを口説きたいときの為に取っておいた方が良いと思うぞ。
（　その薄い唇から謝罪文が述べられたと言えど悪びれる様子などおくびにも出さずふたつの藤色が更に細まる光景目の当たりにしては呆れたようにべえ、と唇と唇の隙間から赤い舌出し。幸せの二文字に普段から彼等にしあわせがあらんことをと願う身としてはこのうえない嬉しさがじわじわと込み上げつつ「　はは。御前さんが幸せならそりゃあ何よりッてもんだ、な───　」と手を上げて喜びたい處で襲いくる睡魔に従順に双眸閉じてしまい。　）