主おじさん 2017-01-26 20:28:46 |
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(きっと彼女は思いもしないのだろう。長い間想い続けていた相手と、実はもうとっくに気持ちが繋がっているなんて。それもそのはずだ、思わせ振りな振る舞いをした挙げ句、ベッドの上で散々鳴かせてもなお、明確な言葉だけはどうして伝えられずにいるのだから。臆病な自分が嫌になった。彼女の為だと言い聞かせて胸の奥に閉じ込めている気持ちが行き場を失い、どうしようもなくなって代わりに精をぶつける。結果として彼女を傷付けていることは分かっていた。だから今日は、今日こそは伝えると決めていた。彼女の細い首へと指を這わせ、キュッと力を込めると苦しそうに眉を顰める。暫くそうしていると、目に涙を溜めて必死で藻掻き始めたからその手を取ってベッドへと縫い付けた。酸素を求めて開きっぱなしになった唇を塞いでやろうと顔を寄せては、ずっと伝えたかった気持ちを声に乗せた。驚いたように見開かれた瞳から涙が零れるのを見ると、満足気に意地悪く口元を歪めて噛み付くように唇を重ね)……ねえ、○○…だァい好きだよ。世界でいちばん。
(sp感謝)
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