- ベイビー、ベイビー。 -
201 2016-12-29 23:04:24 |
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お声掛けありがとうございます。改めてこちらのトピックで話し合いたいと思います。
募集したはいいものの、具体的な設定に考えあぐねていたので持ち込み設定有り難いです……！ 是非、フリーカメラマン×モデルのカップリングで進めたいと思います。便宜上×表記にしているものと思いますが、あくまでも左右の固定はなしでお願いいたします。
もし、掘り下げた設定までお考えでしたらお聞かせ下さい。
上記に再度掲載しましたが、憂鬱で気だるい雰囲気のある甘いカップルの何気ない日々をキャラクターの動くままに緩々と楽しみたいと思っております。
勿論相性や好み等合わない場合あるかと思いますので、プロフィールやロールを見てからでも其方からお断りしていただいて構いませんので。よろしくお願いいたします。
204です。個スレの作成有難うございます。そう仰っていただけて安心いたしました……。はい、左右固定の件は勿論ロル数、レス頻度などに関しましてもしっかりと把握しております。
詳細設定なのですが、カメラマン兼アルバイターとモデル、と言っても実は、「現在はれっきとしたカメラマン×元モデル」を想定していました(これより前者をA、後者をBとして説明させていただきます)。
Aは鳴かず飛ばずで随分長く燻っており、バイトをしながら家にテレビもおかず細々と生活していました。そんなAに海外での仕事が舞い込み、現地でたまたま足を運んだゲイバーか何かで休暇中のBを見かけ下心全開でナンパし、身体の関係から始まって連絡先を交換した後日本でも会うようになっていつの間にか交際に発展した…というのを想定しています。
Aはテレビを見ないのでBが人気モデルだなどとつゆ知らず、ファンが声でもかけてきたんだろうと思ったBがサインを断ったことでへぇ芸能人なんだ綺麗だもんね、なんてやりとりがあったような、およそ恋愛になど発展しそうにない出会いだと面白いんじゃないかな、と思っています。
有名な人気モデルが売れないカメラマンに惚れる理由というか、どうだったら不自然じゃないのかなと考えてみたのですが、Bは元々ゲイで、モデルとして崇拝されるのではなく誰か一人に愛されたがりの重いところがあるといいのかも、と思っています。普段は女王様気質でわがままだったりすると、旅行先で出会った男性と寝てしまう程温もりに飢えている様なギャップがあってもうざくないのかな、なんて。それこそ一度入れ込んでしまえば周りが見えなくなるタイプというか、「俺の顔に塩酸がかかったらどうする？」とか尋ねてくるような……。対するAは綺麗なものが好きで、Bの容姿に魅かれ飛び切り優しく接したのかな、と。
以下がなりきりの中心となる現在地点(同棲設定前提)なのですが、Aが有名なフォトスタジオから声がかかりバイトを辞め安定した生活を送れるようになったのをきっかけに、愛に生きるBはぱたりと芸能界を引退し散々世間を騒がせながらAの家に転がり込んで猫とか愛でながら、Aの帰りを待って毎日いちゃいちゃしてるのかなーと考えております。憂鬱と甘さを同居させるにはどうしたらいいか、と悩んだ末の出会い方、そして現在の二人を想像してみたのですが…。あくまで提案ですのでご意見ご不満などございましたら何なりと仰っていただけたらと思います。
拙い説明ですみません。お気遣い痛み入ります。こちらこそよろしくお願いいたします！
思っていたよりも細かいところまで考えていて頂いていたようでびっくりしています。かなり魅力的なストーリーです……！
以下は提案というより読んで沸いた妄想ですので、204様の理想と外れるようでしたらばっさり反論して下さい。
恋愛って往々にして華々しいだけのものじゃないと思うんですが、どれだけ2人が思い合っていても他人である以上100%伝わるわけはないし、どこかで絶対齟齬が起きるし、2人だけで完結できるわけではないと思うんです。そういう暗さというか、誰かを愛して愛されないと生きていけなくて世界は2人だけでいいのにそうはいかない、みたいな、上手く言えないですが慢性的な鬱を患ってる的恋愛、がしたくて。カメラマンとモデルは似てる部分よりも正反対な部分が多そうですね。カメラマンは仕事とはいえ恋人をおいて何ヶ月も海外に滞在したり、何も告げずに引っ越しや模様替えをしたり、気分というか直感で生きてそうです。モデルはそれにやきもきするけど全部許してしまう、でもカメラマンは理想も高くて、全て肯定しなくてもいいよ、自分を持てよ、って思ってる、とか。モデルが仕事を辞めたのはカメラマンがきみが他の奴に撮られる為に見せる姿はおれは知らない、仕事だけどどこか割り切れない、というようなことを言ったら辞めちゃって、そういうことじゃない、とカメラマンは密かに不満に思ってるとか。モデルは普段わがままで女王様気質とありましたが、わがままで感情の起伏も激しい癖に結局はカメラマンに従ってて、カメラマンはそれがちょっと手に負えないなーと思ってて、でもモデルも自分の面倒臭い性格を自分自身持て余し気味、とか。それでいてお互い直接不満を言ったりはしないので表面上上手くいっていますが、紙一重でかなり脆い関係だといいなと……。思いついたまま書いてしまったので読みづらい上に矛盾あるかと思うんですが、204様と噛み合っていない部分あればお教え下さい！
どちらのキャラクターをやりたいかの希望と、204様の萌え/萎えを教えて頂きたいです。201は傾向として喫煙/飲酒/ピアス/染髪/古着/音楽/痩身/口が悪い/口下手/重い/ロマンチック/大胆等のキーワードが引っかかるキャラが好きなのですが、この中に萎え等あればお教えください。
ありがとうございます。ブンブン頷きながら拝読させていただきました……。そうなんです、彼らは考え方というか、価値観という人付き合いにおける大切なものが近くないんだろうなと想像していました。Aは恋人置いて長期の海外行きとか普通に決めそうなのすごくわかります…現実的で、直感的で、初対面の夜はBを口説きに全力で甘い言葉を吐いたんでしょうが、心の中でちょろいなぁとか思ってたんだと思います。でも裏を返すと、Bは顔が好みの優しい男であれば自分じゃなくても良かったのではという考えがAの頭を過ぎり、日本に帰ってからも続いた関係は、Bを愛し始めてしまったAには大分堪えたのではないかと思います。ですが一方でAはそれをお首にも出さないタイプだったので、重くてロマンチックで愛されたがりのBも、Aを愛し始めてしまってからはかなり不安定だったのでは、と。恋愛感情さえなければ楽な関係のはずなのに……。行動的なところは似ているような気もしますけど。
そんな端から見れば「好きって言えば解決じゃん」な2人がどうやって交際に至ったんだろうと考えたのですが、＞2に書いた「いつの間にか～」はしっくり来ないなと思いました。何かお互いの感情をぶつけ合う機会があって……=喧嘩？と思い至ったところで、＞3にビシビシとインスピレーションを受けまして、また横道に逸れた妄想が湧いてしまいました……。
カメラマンとして燻っていたAの腕を評価していたBは、自分を撮って作品展にでも出せとしつこく提案していたのですが、トップモデルであるBの知名度を利用して売れるのは嫌だったAはそれを頑なに断っていました。Bはそれを若干不服に思っていた矢先に「出展した写真が大きな賞を取り有名なフォトスタジオに声をかけられた」とAから報告を受けます。自分の事のように喜んだのも束の間、Aからの報告はなんとなんの相談もなしにフォトスタジオへの入社、それに伴う引っ越しを決定したあとの事後報告でした。
Bが一番ショックだったのは、受賞した作品が人物写真であったこと。AはBの写真を出展したくない理由を告げずにただ聞き入れようとしていなかったので、おれの写真は出したくないって言ってたのに！と悲観したBはやるせないながらも激しく怒鳴りつけました。
そんなB以上に声を荒げたAはそこでやっと、Bの写真を出展したくない理由、今更な告白(＞3のきみが他のやつに～、仕事だけど～等)をして交際がスタートした、という感じはどうでしょう……。からの同居、芸能界引退！当然Aは不満でしょう……引退して欲しくて言ったつもりなんてないでしょうから。
こんな状況にでも陥らないと交際にすら至らなかった2人ですから、そりゃ脆いよなあ……と上手く201様の理想に繋げることが出来ていれば良いのですが…！本当にブンブン頷いてばかりいました。拙い文章を噛み砕いてくださってありがとうございます。
ちなみに、なんだか時間と共にガタが来そうな2人ですが、甘いカップルの何気ない日々とありましたし、破局イベント等の予定はないのでしょうか？
201様がお好きなそれらの要素は、自分のキャラに取り入れるのが好き、という意味合いでしょうか？それとも、相手キャラがこれに当て嵌まっていると好み、という意味合いでしょうか？Aをやりたいかなあと思っていたのですが、個人的にAよりもBの方が引っかかるワードが多いなと思いまして…。もし自分のキャラに取り入れるのが好き、という意味合いであればAをやらせていただいてBをお任せしたいのですが、相手キャラに当て嵌まっていて欲しいという場合はBをやらせていただこうかなと思っております。
どちらをやりたい、またはやってほしい等のご希望はございませんか？質問に質問で返してしまって申し訳ありません。萎は特に思いつきませんでしたが萌はいくつかありますので、提供キャラが決まり次第お伝えさせていただきます。
支離滅裂な趣味妄想垂れ流しな文章をまとめてくださってありがとうございます……！ 言いたかったことがピッタリ嵌るように伝わってて感動しました……。
確かに、付き合う前に大げんか、してそうですね。Bはそれで経験値を得てAの性格をそういうものとして受け入れてしまえば余計な感情は生まれないんだろうと学びつつ、やっぱり自分が描く恋愛とは違いすぎているし性格上無視できないっていうのがありそう。Aは自分で出来ることは自分でやるべきと思っていてお互い精神的にも自立しているものだと思っているから恋人に伝えるべきことの優先順位や取捨選択がBとは違ってしまっている、みたいな感じでしょうか。Aは本当は風景（建造物や動物等何でもいいですが）を専門に撮りたいけど、生活の為には商業的な写真も撮らなければいけなくて、現実的な芸術家はそういうところで俗っぽくなってしまうことに抵抗しないというか、でひとまず誘われたスタジオで働くことを決めるとか、これもBには言わなさそうですが、ありそうだと思います……。
それでも誰でも良いならとっくに関係が切ってる筈ですし、なんだかんだお互いにお互いを甘やかしてるんじゃないかと思います。いい大人だし、Bはある程度子供っぽい後先考えずな恋愛をしそうですがAは割と相手のこともそれなりに考えていそうです。なので、ずるずると、という期間はあれど基本的には仲良く付き合っているのかなあと……。破局は考えてもいなかったですが、Bが怒って出て行って（全然嫌いになってはいなくて好きなのにもう会わないとまで言いそうです）Bは何に対して怒っているのかは言わないのでAが正解を見つけて連れ戻すとかはありそうです。すごく些細なことでBは癇癪を起こしそうな感じです。AにとってはそうでもなくてもBには大事なこと、例えば1日過ごして寝るまで1度もキスをしなかった、とか。
個人的に好きなものを挙げただけなので、深くは考えていなかったですが、喫煙キャラやピアッシングが苦手な方もいるかと思いまして。煙草に関してはどちらとも吸っていても吸っていなくても嵌りそうです。どちらも魅力的なので、204様のやりたい方をお任せしたいと思います。となると私はBですが、ある程度女々しく面倒臭い性格になってしまうのは許して頂きたいです。それとたぶん、パンクとかモードとか寄りの容姿にもなりそうです。
こちらこそ、思い描いていることというか解釈の仕方が一致しているようで感動です……。拙い文章から魅力的なご意見を生んでくださって嬉しいです。ありがとうございます。
なんというか、読みながら本当に同意してばかりで…。B、嫌いになんかなっていないのに怒って出て行くとか凄くありそうです。日常パートがマンネリしてきたら、そういうのもやってみたいです……。そうなんです、Bは愛に身を焦がして仕事をやめてしまうくらいですから、Aより精神的に子供っぽいというか、女性的といいますか、癇癪起こしたり機嫌損なったり不安になったりとかが多そうです。
なるほど、それではAをやらせていただきますね。ありがとうございます。女々しく面倒臭い性格になってしまうのは～とありますが、その辺はこちらとしては全く嫌な要素ではなくて、むしろ自分から「Bは重くて～」だとか言っているくらいなので女々しい面倒臭い癇癪持ち我儘短気等、一般的に嫌悪されがちな性格だとありがとうございます！！くらいの感じです。ですのでご心配なさらず……。容姿に関しましても了解いたしました。楽しみにしております…！
萌に関しては、201様が挙げてくださった中ですと飲酒(酒癖が悪いと尚良し)、染髪(金、シルバー系等)、痩身、口が悪い、重い、ロマンチック、大胆あたりがグッときます。喫煙やピアスも全然苦手ではありません。あとは色白、170㎝前半、年上、癇癪持ち、我儘あたりが好きです。萎は以前も申しました通り特に思い浮かびませんでした。あくまで萌であって希望ではないので、プロフはご自由に練り練りしていただけたらと思います。
こちらは勤め先の大手フォトショップの名前を適当に決めて参りますので、よろしければ201様も所属していた事務所の名前もしくは、何処かのブランドの専属モデル設定であればそのブランドの名前とか何となくでいいのでプロフに添えていただけたら嬉しいです。図々しくすみません。ロルに織り交ぜたりできたらなあ……と思っているのですが、当方心情ロルや終止ロルを多用する傾向にありますので、そういった文体が苦手であれば仰っていただけると助かります。
萌/萎の件了解いたしました！ あ、一点だけ身長についてですが、モデルをやるにあたって高い方がいいのではと思っていたのですが……。一般的にモデルは高身長が良いとされていますが、その中で然程高くない身長ながら人気があり売れている、という感じにしましょうか。
ロルは此方も同じような文体ですので安心なさってください。プラス小説っぽいというか、かなり読みにくいロルになるかと思いますが、前に言ってある通り、ロルやプロフを見てから辞退されても結構ですので、合わないと思ったらご遠慮なく仰ってくださいね。フェードアウトするより助かりますので。
2人の共通の知識（相手の好き嫌いや過去について等）は性格等加味した上で会話やロルでお互いある程度自由に判断して使えればと思います。勿論プロフに無いこともどんどん後出しして下さい。
折角ここまで細かく考えて頂いたので、付き合い始めたところから開始しましょうか？ それこそ告白する場面からとか。私はどちらでも構いませんので、もし希望があればお教えください！
それではプロフ作成して参ります。
あ、180㎝ない方が萌えるかなあと思っただけなので、176くらいまでなら大丈夫です。というか本当にあくまで萌要素というだけですので……！色々考えてくださって本当にありがとうございます。
良かったです。こちらも小説寄りの文体ですので問題ありません。了解いたしました。
そうですね。こちらも思いついた事はプロフに書くつもりではありますが、やり取りしていくうちに設定生やしてくださって全然構いませんので。
あっじゃあ受賞の報告をして喧嘩した後の、告白する場面やりたいです……！よろしければ、絡み文兼ロルテストとしてプロフが書き終わったらその場面の描写を提出させていただきたく思います。
何から何までありがとうございました。こちらもプロフの方作成してまいりますね。
了解いたしました！ では、204様から先に絡み文出していただけるとおうことですね。ありがとうございます。
書き忘れていたのですが、萌え要素に年上とありましたぼで、Bの方が年上で設定させていただきます。モデルですので、引退しても生活できるくらい稼いでるのかな、と思いまして30前半くらいにしたいと考えております。何かありましたら後で変更や調節しますので！
ではよろしくお願いします。
大変お待たせいたしました。
ちょっと綺麗めにしすぎたでしょうか。抜けている箇所、変更箇所ありましたら仰ってください。
渡瀬 竜児（わたせ りゅうじ）
32歳
10代の頃から憧れて通っていたパンクとモードを合わせたようなファッションブランド blue_back_beats のショップで18歳になりたての頃店員が竜児を見染めてウチのモデルやらないか、と誘われたのがきっかけで最初はウェブサイト等に載せるスナップ程度だったが反響が大きかった事から専属のモデルになる事になった。系列ブランドのモデルを担当する事もある。当時から本名ではなくカメラマンにつけられたあだ名を使い渡瀬ユアンと名乗っており、同業者やファンにもユアンと呼ばれる。
元々なりたいものも無かったし、将来のことは現実的に考えられた試しも無かったので、受験する予定だった大学を取り敢えず受験、合格するが幾らも通わないうちに退学。モデル業も上々だったし家族もそこからツテが沢山出来るだろうと反対は無かった。
身長は171cm程と決して高くはないが、手足がすらりと長く顔も小さく、バランスの取れたスタイル。30代に突入して2年経つが贅肉がつくこともなく、腰が細く全体的に薄ぺらな体型は変わっていない。年相応にハリやツヤを失いつつあるが雪国生まれの白く血管が透けるような薄い肌を持つ。気の強そうな、それでいて無関心そうに涼しげな、切れ長の二重瞼と、肌色に比例せず色素の濃い瞳。つんと尖った鼻は西洋の血が入っているのかと思わせるもの。薄めなのに柔らかさを感じさせる唇から紡がれるのは外見と反して（とよく言われる）僅かにハスキーがかった低めの声。
髪型は比較的自由にして良かったので、プラチナブロンドやグレイに一部色味を入れることが多く、今は赤みがかったくすんだグレイで頭の形がよくわかるベリーショート。普段からもブランドの服を着ることも多いが、モノトーンのものばかり。夏でもブーツ履いちゃう系。
基本的には話し方も仕草も大人しいが、人見知りや警戒心からくるもので、生来寂しがりで甘えたがりの性格なので親しくなれば口数も増えるしかなり本音で話すようになる。ただ言葉足らずなところはあって、それなのにそういう親密になった人はパーソナルスペースの内側に入れてしまうので、自分を解って欲しいし相手にも腹を割って話して欲しいと思っている。そうはいかないフラストレーションも解っているので付き合う人間は選んでいるつもり。大事な人への執着心も強く、例えば親友だと思っていた人が自分の知らないところで他の人と自分以上に親しそうにしているのも嫉妬してしまう。相手が恋人だとそういう感情は倍で、自分自身割り切らなきゃいけないこともあると理解していても感情が付いていかなくて、いい歳して感情論で喚きがち。自分が相手を思う分だけ相手にも返して欲しい、我儘が通るのも恋人だから当たり前、と思っているところもあり、どちらかというと性格は女性的。あまのじゃく。感情的になると周りが見えなくなる。相手が正論を言っていようが構わなくて、自分の言っていることを解ってくれないと気が済まない。自分自身その性格を持て余し気味。ただ、なりふり構わず思っていることをぶつけられるのはそれだけ相手を信頼しているからでもある。
食べ物の好き嫌いが激しい。野菜や魚は好きだが、白米や肉はそこまで。きのこ類や海藻、魚卵、貝と甲殻類、内臓系も苦手。パクチー等香草は平気。甘いものも辛いものも大好き。しょっぱい系というか味の濃いものは苦手。
酒は好んで毎晩飲むなんてことは無いものの飲めば強くて、ザルとか枠とか言われる。ビールから日本酒、ウイスキーからウォッカまで何でもござれ。
香水はつけるのもつけてる人も苦手。アクセサリーは首元につけるのは苦手で、バングルやブレスレット、指輪がごてごて。
煙草はクール。若い頃はメンソールなんて、と思っていたがタール数もきちんとあるこいつに嵌まったらしい。
出身は北海道。いたのは小学校くらいまでなので訛り等はない。純日本人。姉が一人、かなり仲が良い。
綺麗好きとは無縁で、クローゼットからは収まりきらない服がはみ出し、ラックにはCDや本が雑多に積まれている有様だが不思議となくし物はしないし、どこに何があるかは把握出来ている。洗濯や風呂は大好き。だが料理には疎く、数年包丁を握っていない。
トリップホップを代表されるイギリスの古いバンドとか海の向こうのロックバンドが好き。
言葉は解らなくても、海外の映画なら字幕なしで観る派。
シド・ヴィシャスと誕生日が同じだがシドもピストルズも別に好きでもない。
物凄く細かく練ってくださって感激いたしました……。その上凄く素敵なお子様で、これからが楽しみです。
ロルも完成しているのですが、ひとまずプロフを提出しますね。ご指摘などございましたら遠慮なく仰ってください。
平良 有人(たいら ゆうと)
28歳
ニューヨーク生まれニューヨーク育ちの純日本人。初恋は兄弟の様に育った従兄弟で、物心ついた頃からゲイの自覚があった。ストリートバスケに明け暮れていたが地頭が良かったので、同じく頭の良い従兄弟と肩を並べられるようにとロースクールへ入学した。が、そこで出会った教授と“遊んだ”のがばれ一年経たずに退学。おかげで周囲に同性愛者だと知られるはめになり、家に居づらいわ従兄弟と顔を合わせたくないわで一人日本へ飛ぶ。両親に教えてもらった拙い日本語で無資格でも可だという保育園でのバイトになんとか合格し、安アパートで細々と生活していた。
カメラに興味を持ったのはそれからで、バイトの合間に割と真剣にカメラの勉強をしていたが傍から見ればきっと趣味程度だった。風景写真を撮るのが好きで、外をぶらぶらしていたら出会った雌の白猫を最近拾った。キティと名付け可愛がっているがあまり懐いてくれていない。バンバン地上波で流れているCMで広く知られる大手フォトスタジオ、「スタジオカメリア」への就職を機にバイトを辞めマンションへ引っ越した。
いい歳こいて茶に近い金色に染め上げた毛量の多い髪。すぐ伸びる長めの前髪は右眉の真ん中あたりで分け、たまに鬱陶しそうに払いながら過ごす。サイドは耳に少しかかる程度の長さで整えており、要は前髪以外長すぎず短すぎない平凡なヘアスタイル。丸く大きな二重の瞳に横幅の狭い高めの鼻を持ち、健康的な肌色の顔立ちははっきりしている方。身長178㎝で肩幅が広く、上半身は比較的筋肉質な体躯だが脚はすらりと締まっている逆三角体型。
Tシャツに細身のジーンズなどシンプルな服装を好み、寒ければパーカーを、かしこまった場所ではジャケットを羽織るだけとファッションにあまり頓着がない。が、古着の雰囲気は結構好きでパーカーの類は殆ど古着屋で購入している。装飾品や香水の類にも関心がなく貰い物くらいしか所持していない。近視が酷く、家ではフレームが細いスクエア型の眼鏡を掛けている。体格の割にちょっと幼い顔立ちなので、掛けている時といない時では結構印象が違う。
アメリカ育ちのせいか、幼少期から大胆でゴーイングマイウェイな性格であった。良く言えば自分を信じて突き進む行動的なタイプだが、読める空気をあえて読まずに自分のやりたいようにやってきたので気の小さい人には避けられがち。愛想がいいため「フレンドリーな人だなあ」だと相手が勝手に思ってくれるのをいいことに、さり気なく自分の都合が良いように話を進める狡猾さもある策士。顔は笑っていても腹の中では冷めていることもしばしば。が、案外失敗続きな人生だったのでコンプレックスも人並みに抱えている。口数が多いのに大事なことに限って言わなかったりするし、それが意図的ではないので知らない間にトラブルを招き寄せている事も多々。大抵の人には「普通に優しい」けれど、ただ「いい人」ではないので恋人とその他大勢への接し方は結構違う。好きになったら割と尽くすが、自己中心的な普段の自分とのギャップが大きいので疲れが溜まっておざなりな態度をとってしまうことも。若干飽き性。
アメリカにいた頃の友人には、有人の有をとって「アル」と呼ばれていた。酒に強く、煙草は吸わない。ヒーローが世界を救ってついでにヒロインも手に入れちゃうごてごてハッピーエンドなアクション映画が好き。ホラーはダメ。声が大きいが無自覚。育ち盛りのティーンも引くくらい食べる。なんでも食べる。まずくてもまずいと言いながら食べるから、恋人に料理を作ってもらいたい。二人称はきみ。ちょっと演技掛かった話し方で、仕草も大げさ。本気で怒ると物に当たるし汚いスラングを吐きまくる。
そう言っていただけて安心しました……見づらいプロフですみません。平良くんも凄く魅力的です！ なんていうか、もろタイプです（笑）。
以下忘れていたので少し補足です。
高校生の頃初めて付き合った彼女が実は同性愛者で、やっぱり男は無理、と振られてから同性愛について調べまくり、興味を持ったのがきっかけで男と関係を持ち始める。元々潜在的にそのケがあったようで、ドハマりし、以来女性とは恋仲になっていない。相手が男ということ以外はごく平凡な恋愛遍歴を持つ。ここ1年半程は特定の相手が居ない。
左耳軟骨にピアスが一つ。
では、絡み文楽しみにしております！
ありがとうございます。めちゃめちゃうれしいです……！
夜、電話で就職と引っ越し、受賞した写真のことをさらりと報告して大喧嘩になった翌朝の様子を書いてみました。箱の中身は半裸で眠りこけているところやキティに気を取られている渡瀬くんの盗撮写真です。任意で撮ったのはたぶん数枚……。
想像していたのと違う、またロルの相性が合わない場合は遠慮なく仰ってくださいね。
(どこまでも感情的で、自分自身ですらそんな性格を持て余しているあの男に、本当の意味で見限られるタイミングがあるとしたら今だと思った。電話口で泣きながら罵られたのが記憶に新しい。……何故って、昨晩の出来事だから。今回ばかりは「あの件」が吉報であると信じて疑わなかった俺が悪い。確実に言葉が足りていなかったから、多分、誰に言わせたって彼は泣いて良かった。最低な気分で朝を迎えて、お決まりのシャツとジーンズを身に纏う。外では裸眼が基本なのに、歯を磨いて髭をそった後眼鏡を掛けるルーティーンを無心で守ってしまったから、ちょっと冴えないそれを掛けたまま外へと飛び出した。四角いクラフト製の箱一つ抱えて、今日の撮影現場だと聞いていた小走り圏内の大規模倉庫へ向かう。息を切らしながら到着したと同時に、タイミング良く移動車から出てきた細身の男を見つけてその名を叫んだ。竜児。気の強そうな、それでいて無関心そうに涼しげな瞳がこちらをとらえたのを確認して一つ大きく息を吐く。そうして迷いなく肩を上げると、腕の力だけで唯一の手荷物を数メートル先へと投擲した。…ガコリ。スーパーモデル様の足元めがけて投げつけた四角い箱が、派手な音を立てて口を開く。意識しなければ気にならないくらいの柔い風が焦れったく吐き出させるその中身……大量のネガ、写真、フィルムがしゅるしゅると呑気に滑り転がっていく様をじっと見つめていた。驚いた顔して集まってきたスタッフ達が、近くに飛んできた写真を拾い上げる。彼らが息を吞むのを視界の端でとらえて、だけど俺は誰よりきみに拾い上げてほしいから、ただ静かにアスファルトを滑る宝物を見ていた。まだ何でもない二人の力関係なんて明白で、何もかも承知で俺は彼に跪いている。彼が抱えている寂しさみたいなものを承知で、そうしてあげていたのだ。長らく続いたそんな暗黙の了解を、その均衡を崩すしかないと思った俺の気持ちがきみにわかる？この上なく必死だけど過信でも何でもない、確かな自信に裏打ちされた強さが俺にはあるから、今は怒鳴って喚いてくれていい。でも、誰も知らないきみのヌードと時々キティを閉じ込めた俺の宝物を、今きみの目で見てほしいんだ、竜児。)
（／こちらこそ、合わないようでしたら一声お掛けください。
予想と違う返しかもしれませんが、一応大人ですしこれくらいの機転はきくのかな、と。それに竜児は自分の仕事が好きだと思いますし、何より内弁慶なのでスタッフや同業者がいる中でなりふり構わず、というのは叶わなかったのではないかと……。初っ端から話し合えずですが、根気良く付き合ってやってくれると嬉しいです……！）
……何これ。
（結局一睡も出来ないまま朝イチの仕事をこんな形で迎えるなんて、運が悪い。こういう時に神様を恨むのは、スライドドアからすべり出た一歩目で目が合ってしまった男に対して少なからず罪悪感があるから。というよりも、此処に、ぴったりのタイミングで、どんな意図であろうと会いに来てくれたことが嬉しいと思ってしまった自分を恨むべきで。舞うのをやめて足元で止まった写真は毛布を握り締めて無防備に眠る自分の姿がアップで写されたものだ、撮られた自覚は無いが大量にばら撒かれた他の写真も粗方同じようなものなんだろうか。ありふれた構図なのに、写真自体が持つ力があって、贔屓目だとかじゃなく自分が被写体であることを忘れて綺麗だと感嘆してしまうような迫力がある……バン、背後で車のドアを閉め損ねたペアの女の子が空気を読まずに閉めた音でハッとする。足元と、その付近に撒き散らされた俺や俺や俺の写真、はたまたネガまで、乱暴な手つきで拾い集めて、ぽかんと大口を開けた箱に入れ込む。少し中で折れたりしたかもしれない。やっと近付いてこようとするスタッフの手からもぶん取って上に重ねる。何枚か角がはみ出したままだからきちんと閉まらない蓋を閉めて、つかつかと彼の前に歩み出る。そんなに歩数は要らない。至近距離で、少し高い位置の彼の顔を思い切り睨んでやる、目元が少し赤いのも、膨らんだクマも、全部彼のせいだから、ちゃんと見ておいて欲しい。迎えに来たスタッフがメイクさんに念押しの電話をするくらい酷い顔をしているみたいだから。自分の顔や身体が資本の仕事なのに馬鹿みたいだけど、それくらい俺には大事だってこと、わかってないんだろうな。片手で四角い凶器を、彼のみぞおちに突き立てるように差し出して、寝不足でいつも以上に掠れた声を周りに聞こえるくらいには出力を上げて。「要らないから返す。週刊誌に売るつもりなら売ればいい、どうせ大したネタじゃない。お生憎様だけど誰も傷つかない」素早く彼にだけ聞き取れるトーンで、「後で電話するから帰んな」とだけ言って、後は箱を押し付けて踵を返すだけ。彼がきちんと箱を受け取ったかどうかはどうでもよかった。現場のスタッフ全員が全員良心的な人だとは限らない、あえて知られたくないこと、俺がゲイだとか、彼の素性だとか、詮索されて拡散されるのは趣味じゃないし。もし彼に、自分と同じように思われているなら、"俺ら"を守る為には必要だから。関係者には友達の知人とか言って誤魔化すつもりだ、効き目があるかはわからないけど、咄嗟の判断にしては及第点を頂きたい所存だ。）
大丈夫ですよ。仕事前に関係者がいる中で部外者と口論発展させようとするのって現実的でない気がしますし。こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします！
(しゃがむことによって、下の方を見ていた自分の視界に入り込んだ男の細い手をぼんやり視線で追っていた。乱暴な手つきで収められた写真たち、その箱を抱えてこちらに近付いてくる彼の顔を今やっとまともに見る。何かありましたと宣伝して回るような酷い顔でこちらを睨む想い人を見て、口を開く寸前に食らったみぞおちへの衝撃で軽くむせ込んだ。(腹筋を鍛えていなければ多分この程度では済まなかったと思う。)反射で受け取った箱を大事そうに抱えて、彼の言葉を飲み込んで数秒。「……それがきみの価値ってこと？ここでは本当の女王様でいられる自分が、俺如きに傷付けられるのが気に入らない？」踵を返した彼の背中へ届くようにと声を張った。正直、大したネタだと思う。関係者にゲイだとばれるような写真を撒いてしまった訳だから、傍目には復讐か何かをしに来たのかとでも思われているかもしれない。でも彼にそう思われるのだけは避けたいから、恨みがましく待つ構えだ。それでもここにいられるのは迷惑だろうと自分の中の常識が囁くから、ここから大きな道路を挟んだ向こう側の、24時間営業のファミレスにでも入ろうと思い至ったところで財布を持ってきていないことに気が付く。縁が切れてしまうかもしれないぎりぎりのところを歩いている自覚はあるけれど、汗が引いて冷え始めた頭は妙に冷静で、後ろ髪をひかれながらそのまますごすご家へと引き返した。言い合いに発展するだろうなと、また泣かせてしまうかもしれないなと思いながらの足取りは重くて、やがて辿り着いた我が家の鍵もかけていなかったドアを開ければつい深い溜め息が漏れ出る。とりあえずお世辞にも綺麗とは言えない居間へ行って、ぼろっちいテーブルに箱を置いた。はみ出した写真を丁寧な手つきで中に入れてあげて、眼鏡を外したら財布と携帯と鍵を手に車で家を後にした。24時間営業って、実はアメリカじゃそんなにない。日本の「普通」に感謝しながら、「向かいのファミレスいにるから、電話はいい」と信号待ちの間に簡潔なメールを送信した。……そういえば、仕事が終わる時間を聞いてない！)
(／絡みのないロルでごめんなさい。二人が上手くいきますように！）
（そんな言い方、する？ 背後から追い掛けてくる声に、心底耳を塞ぎたいのを堪えて、さっき降りたばかりの車に乗り込んで勢い良くドアを閉める。一瞬だけ見たけど、彼は箱を抱えてもう歩き出していて誰も追いかけようとはしていなかった、これはちょっと奇跡だと思う。でも誰だって面倒ごとは嫌いだろう、俺も厄介払いされるかもしれない。潰れたケースから煙草を一本取り出して火を点けるけど、全然味なんてわからない。メンソールの爽快感も今は喉が痛いだけ。もっと大人だと思ってた、これはただの言い訳や正当化に過ぎないかもしれないけれど……俺の対応が本心じゃないことくらい、解るはずだろ？ ふと気配を感じてそちらを見遣ればペアの女の子が窓を覗き込んでいて、後ろにはスタッフもいる。当たり前だ。彼らに、時々つっかえながら、写真をばら撒いた人物は知人であること、迷惑はかけないから一人で解決させてほしいこと、エトセトラを話し、やばそうだったらすぐに連絡して頼ることを約束させられ、ことの外スムーズに撮影の準備へと取り掛かり始める。写真の内容については誰にも聞かれず、一枚ずつ見たわけじゃない俺はあれでゲイだと言われるとは思ってもいない。だから、ペアの子に「さっきのカレシ？」なんて訊かれて驚いてしまった。無論、事実はそうではないので否定すると不満げな表情をされ、訳がわからない。今日は時々ラインナップされるレディースとお揃いの仕様の新作の撮影で、林檎のマークのラップトップの画面にずらりと並ぶまるでカップルみたいな自分たちの写真を他人事のように眺める。どうしたってモデルをやる以上素で写るわけにはいかないから、後で写真を見せられても自分と同じ顔をした誰かが格好つけてる、なんて思ってしまって写真選びに自分から口を挟むことは全くないくらい。一通りの撮影が終わって、昼と夕方の間くらい、一日で一番ダラっとしてしまう時間帯。着替える前に習慣的に携帯を開けば素っ気ないメールの文面、どんだけ時間を潰すのが得意なのか知らないけど、他にメールが見当たらない以上まだファミレスにいるんだろう。慌てて鞄から出しかけた着てきた私服を押し込み直して、これ買い取りで！ と少し季節外れの、おしゃれし過ぎてるって格好でメイクも落とさないまま現場から飛び出す。魔女の宅急便のキキが都会に来たばかりの頃みたいに、赤信号も構わず車の間を縫って通りを渡る。息を切らす程の距離ではなくて、ただウェイトレスが甲高い声で何か訊いてくるのを手で制してきょろきょろと茶金の頭を探し）
ペアの子可愛かったので、勝手に出演してもらっちゃいました。物理的に二人が別れちゃうとソロルになっちゃうのしょうがないと思うので大丈夫ですよ！こちらこそ、長い割にあんまり進められていなくてすみません。不都合などございましたらお声がけください。
(25歳、いってるのかなぁ。童顔なのか本当に若いのか知らないが、少なくとも自分よりは年下であろう眼前の女性……あるいは少女のまあるい瞳を困惑した表情で見つめていた。日本人は若く見えるからなぁ…というのは置いといて、当然のように紡がれたこんにちは！の挨拶に、見知らぬ女性と待ち合わせている覚えはないよ……と視線を泳がせて数秒。「コンニチハ……？誰だい、きみ……」と疑念と少しの苛立ちを滲ませながら問いかける。すぐに返ってきたこれでも一応モデルですよう、という言葉に余計クエスチョンマークを頭に浮かべ呆れたように肘をついて見上げると、先輩はもうちょっとお仕事中です！などと聞かされ思わずぎょっとした。興味ないけど、可愛らしい容姿をしている。外を歩くには少し派手なメイクで、やたらつばの大きいハットを被ったこの女性は恐らく竜児の同業者で、今朝、あの場にいたんだろう。ちょっとした騒動を良かれと思って引き起こしておきながら背中に汗が伝うのを感じ、打って変わって引きつった笑みを浮かべてしまう。そんな自分と対照的なほど完璧な笑みでこちらを見下ろすその女性は、仕切りなおすように息を吐いた。…私、カレシに振られたんです。多分、モデル辞めないから。ビビットなピンク色の唇から紡がれたその言葉。俺は更に困惑を深めて、「……そう。」と一言相槌を打った。…かなしかったです。少し暗くなったトーンでそう紡ぐ彼女に対し、「俺には何とも……」などと少しも気の利かない台詞が口から零れて、俺は顎を載せていた肘を下ろすとなぜだか委縮したように膝に手を置いた。かなしかったんです。念を押すようにもう一度そう言って、颯爽とその場を去っていった彼女の背中をしばらく見ていた。通じないならそれまでだ、と言われているような気がして、テーブルの上ですっかり冷めてしまった料理に口をつける気にはとてもなれなかった。竜児に会いたい。もうちょっとって何だよ。おやつの時間を指す安い腕時計に溜め息を吐き、すっかり溶けたバニラアイスのパフェをジュースのように仰いだ。ここの窓から撮影現場が見えるように、向こうからも丸見えだ。最近の女の子は行動的というか、何の写真を見られたんだろう？……想像しても仕方のないことを気にしながら、俺は伝票を手に席を立った。
やっぱり現場近くに車を止めて待っていよう。そう思い立ってすぐに会計を済ませ、トイレを出て数秒。きょろきょろと店内を見渡す細身の男を二度見した。文字で表すとしたら！！！？？？って感じだ。変装もせず目立ちまくる身なりでこんな場所にいる想い人の背中にずかずかと近づいて、ぐいっと腕を引く。「ちょっと……会計済ませたから、出よう。」眉間にしわを刻みやや焦ったように囁いて、強い力で腕を掴んだまま店を出た。ふわりと前髪を浮かせた風に苛立ちながら、リモコンキーで自分の車の鍵を開けると甲斐甲斐しく助手席のドアを開け中へ入るよう促して。)
わ、ありがとうございます……！ 大したイメージも無く動かしてしまったモブですが、可愛い子にして頂いたので折角なのでまた機会があれば登場するやも、です。
撮影のために季節外れの服装だとは前に書きましたが、季節を設定していなかったので具体的な描写が出来ませんでした。パンクですし足元は年中ブーツで良いとして……平良くんはティーシャツ姿ということなので夏かなーと思ったのですが。どうしましょう？
（背伸びしたり、奥の方の席まで見渡しても、目当ての人物の特徴的な髪色も顔も見えなくて、もしかしてと携帯を開いたが浮かび上がる初期設定のままの液晶には新着メッセージを示すアイコンやバナーは一つも見当たらない。ため息まじりに携帯をしまって、再び店内を探し直していると突然後ろから腕を引かれて、ちゃら、と重ねてはめたシルバーのバングルが鳴る。たたらを踏んで振り返れば探していた男が険しい表情で会計は済んだと言う。あ、とかうん、とか曖昧な母音でしか返事が出来なかった気がするが、ウエイトレスは動じず笑顔で俺らを送り出した。真新しいコンバットブーツのソールを惜しげも無く引き摺りながら彼に手を引かれるままついていく。新作の、アイボリーに近い淡いベージュのしなやかなミリタリーブーツは元々買おうと思っていたもので、思った通り履き心地もデザインも気に入った。ヘビーユースの一足になりそう。なんて、どうしてこういう状況に置かれると人はどうでもいいことを考えてしまうんだろう。答えは、きっと、逃避。逃避したくなるような場合じゃないのに。これから起こることに対して俺の無意識が悪い予感を抱いているのだろうか。腕を解放されて結構強く握られていたのだとやっと気付く。開かれた助手席の扉。ああ、車？ そういえば、持っていた。何も言われていないのに「あ、うん」とか言って乗り込む。足元に鞄を降ろし、座り心地を確認するように何度か身じろぎ、窓の外に視線を遣る。さっき歩いた景色だっていうのに窓から見ると知らない風景みたいで物珍しげに眺めてしまう。他人の運転する車に同乗するというのは何処か気恥ずかしいと思う、まして助手席だ。ただ、向かい合って顔を見る必要がない分ほんの少しだけ気まずさが薄れるかも。……ちょっと待って、彼が眼鏡をかけていないことに気付いて戸惑う。日常生活に支障がなかろうが、視力の良くない人の視界が想像出来ない自分は、乗る側としては、非常に緊張を伴う。思わずステアリングに手を置いて「眼鏡は？ 運転代わる？ 危なくない？」と矢継ぎ早に問いながら彼の顔を覗き込む。メイクを落としていない顔は、完璧にクマも見えなければ肌も滑らかにされているけれど、日の光の下では些か不自然に見えるかもしれない。厚化粧と言ってもいいくらい。）
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