傷付いた天使と教会の青年（非募）

……ん
（段々と意識が浮上して、ゆっくりと瞼を持ち上げる。霞んだ視界の中に映ったのはこちらを見つめている相手の顔があって、しばらく何も言わないままぼんやりと見つめ返しては、柔らかく微笑んで「おはよう、からちゃん」と寝起き特有の緩やかな声で話しかける。「からちゃん、はやおきだね…ぼく、あさによわくて…もうちょっとだけ、このままでいいかな…？」と、ふわふわした口調でそう言っては、緩く相手を抱きしめて）

（/いえいえ、大丈夫ですよー！）

……ぁっ、おはよう。
(見つめていれば目を覚ました相手と目があいまだぼんやり、としている相手からおはよう、と言われれば上記のように返して。もう少しこのままでいいか、と聞きながら抱き締めてくる相手に小さく頷き)

(/すいません！ありがとうございます！)

　

ありがとう、ごめんね、すぐにおきるから…
（相手が僅かに頷いたのが見えては満足そうにお礼を告げて、再び目を閉じる。夢と現実を行ったり来たりするような曖昧な意識のまま数分が経過し、ようやく意識が鮮明になっきた所でもう一度目を開けて「…うん、もう大丈夫。改めておはよう、伽楽ちゃん」と先程よりはっきりとした声でそう言っては微笑んで）

いい。
(お礼を告げた後、再度目を閉じた相手を見て自分も目を瞑っていようかと思うが次目を閉じると起きれる自信がなく相手を観察している事にして。数分経つと相手が目を開けて今度ははっきりとした声でおはよう、と言ってきたので此方もおはよう、と再度返して)

　

なんだか久し振りによく眠れた気がするよ。伽楽ちゃんが一緒にいてくれたおかげかな？
（相手を抱きしめていた腕を解き、そのまま起き上がってベッドから降りた後に軽く伸びをしては、上機嫌にそう告げて。昨日失った力はかなり戻ってきており、どうやら思っている以上にこの教会は聖なる力に溢れていたようだ。これなら完全に回復するのもそう遠くは無いだろうと考えつつ、くるりと相手に向き直り「伽楽ちゃん、今日は何をするの？神様にお祈り？それとも教会の掃除？あ、その前に朝ご飯かな？」と、相手が何をするにしても一緒に行動する気満々で問いかけて）

可笑しな事を言うな。……まぁ人肌があったからだろうな。
(起き上がった相手に続いて起き上がると上機嫌に自身が居たからよく眠れたのか、と言い出した相手に少し考える素振りを見せると上記をバスッ、と述べて。ベッドから降りて相手の方を見ると目立っていた傷が薄くなり始めているのに気付き回復してきているんだな、と思いつつ完全に回復したら相手はココを出ていってしまうのか、と思うと寂しい気持ちになり。相手が此方に向き直り何をするのか、と問い掛けられると『いや、最初に祈りを捧げてから朝食になるな。それが終わったら協会の掃除だな。』と順番を述べて)

　

そっか、眠れない時は人肌が一番だって言うもんね。それじゃあやっぱり伽楽ちゃんのおかげだ
（なかなかに辛辣な相手の言葉を気にする風でもなく、むしろ納得したように頷いては嬉しそうにもう一度相手のおかげだと告げて微笑み。今日することを教えて貰えば「オーケー、まずはお祈りからだね！僕も一緒に…」と言いかけた所で重大な事に気付き、あからさまに視線を泳がせるも「…天使が神様より私欲を優先するなんて格好悪いよね」と小さな声で呟いてから「うん、僕も伽楽ちゃんとお祈りするよ」と何事も無かったかのように笑顔でそう告げて）

ぅ、………そうかもな。
(相手の言葉を聞くと人肌イコール自分だった、という式が出来上がりハッ、とすると堪忍したように薄く笑みを浮かべて上記を口にして。する事を教えれば大きかった声が控えめになっていきあからさまに視線を泳がせている相手を見て頭に？、を浮かべていると何かを呟いた後、何事もなかったような笑みを浮かべて一緒にお祈りをする、と言った相手に多少の違和感は覚えたがまぁいいか、と思いつつこくん、と頷いて)

　

うん、それじゃあ行こっか！
（相手が頷いたのを見てはそう言いつつ、手を伸ばして相手の手を繋ぎ、そのままその手を引いて教会のホールへと歩いていく。きっとあのキリスト像の前でお祈りをするんだろうなと思いながら像の前で手を離しては「…やっぱり、言っておいた方がいいかなぁ…」と再び小さな声で呟き、うん、と一つ頷いてから「あのね伽楽ちゃん、お祈りの前に少し話があるんだけどいいかな？」と相手の方を向きながらそう切り出して）

っ…あぁ。
(頷き相手を見ればすっ、と手を伸ばし自身の手を取って繋いだのを見て少し吃驚して反応が遅れるがこくり、と頷いて上記を述べるとどんどん、進んでいく相手に遅れないように足を動かしてホールへと一緒に向かって。キリスト像の前で手を離し何かをポツリ、と呟いた相手をちらり、と見ると話がある、と言ってきた相手に向かって『……何だ？』、といつもの調子で聞いてみて)

　

僕ら天使の捧げる祈りは、定時報告を兼ねてるんだ。分かりやすく言ったら、自分の無事を仲間に知らせる感じかな？
（話を聞いてくれる様子の相手に内心で感謝をしつつ、まずは天使に関することを話していく。「昨日は色々あって報告が出来なかったから、今からまとめて報告するつもりなんだけど…多分、いや、確実に、僕の仲間がこっちに来ると思うんだ」と、自分がお祈り兼報告をすることで仲間の天使がここにやってくる事を告げ、苦笑を浮かべては「悪い人では無いんだけど、ものすごい人間嫌いでね…もしかしたら伽楽ちゃんが嫌な気持ちになっちゃうかもしれない。だから、伽楽ちゃんが会いたくないなら別の場所で…そうだね、町の方の教会でお祈りを済ませてくるよ」と相手のことを考慮しながらそんなことを提案して）

…………そうか。
(相手から話を聞き昨日、報告を出来なかったのは自身が一緒に居たからなんじゃないか、と思うと自身の悪い癖で自身を貶してしまい。話を聞く限りでは同じ天使でもこうも違うモノなのだな、と変に感心すると自身が会いたくないと思うのなら町の方の協会で祈りを済ませてくる、と提案してきた相手に『此処で構わない。その間俺は出掛けてくるから。』、と言い)

　

え、伽楽ちゃん出掛けちゃうの？
（この場所で構わないと言ってくれたのは嬉しいが、その間に何処かへ行ってしまうらしい相手に心配そうな表情を浮かべる。昨日の事を思い返すと出来る限り彼を一人にしたくないのが本心なのだが、だからと言って引き止めてしまっては意味が無い。「あまり遠くに行かないでね？僕より君の方がこの辺りのことは詳しいだろうけど、何があるか分からないから」と気遣うようにそう言ってから「それじゃあ、一緒にお祈りしようか」と告げて像の方へと向き直って跪き、胸の前で手を組んでから目を閉じて祈り始めて）

（/背後失礼します！サブキャラとして長谷部を投入したいのですが、大丈夫でしょうか？一時的に一人二役になるので、ちょっと文章が長めになるかもしれません…）

あぁ。
(相手の表情を見る限りやはり昨日の事が気掛かりなのだろう。だが自身もああいう扱いには慣れているためあまりそういった感情はない。あまり遠くの方にいかないで欲しい、と言う相手にこくりっ、と頷き『心配するな。』と声を掛けて。相手の言葉を聞き頷くと隣に跪いて相手と同じように胸の前で手を組目を瞑って祈りを捧げ始め)

(/　背後失礼します。はい、此方は大丈夫ですよ！此方も街の方に行ってからは周りの目やら何やらを書こうかな、と思っていましたから。)


　

………うん、これでいいかな
（神様に祈りを捧げるのと同時に昨日の出来事を一部伏せつつ報告をし、一通り済ませてはそう呟いて目を開ける。これで彼にも伝わるかな、と内心で生真面目な仲間のことを考えながら相手に向き直り「彼もここに来るまで時間かかるだろうし、朝ご飯はゆっくり食べて大丈夫だと思うよ。その後の掃除は…どうしようか、代わりに僕がやっておこうか？」とこの後の予定について聞いてみて）

（/ありがとうございますー！では適当なタイミングで長谷部さんを投入しますね。伽楽ちゃんのことを悪く言っちゃうかもですが、悪気は無いので見逃して頂けると嬉しいです…！）

……。
(相手よりも一足先に何時ものように祈りを捧げると相手の報告を待っていて。こうしてみると相手の事を綺麗だな、と思いつつ相手が此方に向き直ってその後の予定を口にすると『分かった。掃除はアンタ達の話が終わって帰ってきたらやる。』と言い)

(/いいえー！オッケーです。いえいえ全然、わかりましたよ！後、諸事情により３日から1週間くらい来れないかも知れません！申し訳ない。なので上げておいてくれると助かります！ご了承お願いします！)

　

そっか、じゃあその時は僕も手伝うね
（昨日の礼も兼ねて提案した事だったが、相手がそう言うのなら一緒に掃除をしようとそう告げて微笑み。「それじゃあまずは朝ご飯だね！伽楽ちゃんの料理すごく美味しかったから楽しみだなぁ、ね、何を作るの？」と楽しげに声を弾ませながら今日の朝ご飯のことを聞いてみて）

（/了承ありがとうございます！それと諸事情の件了解しました、上げに関しては任せてください！）

（/上げときます！）

（/上げ！）

少しと言っていたのに……………こんなにも遅れてしまった。すまない光忠。
まだココに居るのなら、また俺の相手になってはくれないか？


………………といっても何ヵ月も放置した奴なんか望まれていないか………

だが、俺は待っているぞ。


またお前と一緒に居られる日々を待ちわびて………な。