主 2016-06-19 13:44:45 |
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[舞台]
昔、歴史の改竄により存在を消された者たちがいる。その名も"妖師(アヤシ)"。この名を冠するものたちには3つの種類があった。1つ目:過去又は未来から何らかの力で時空を越えてやって来た者。2つ目:現代で妖怪と呼ばれるモノと人間とが交配してできた妖怪の能力を持つ亜人。3つ目:これらを密かに監視する人間とも妖怪ともとれないもの。そう、今の説明でわかるだろう、科学ではとても証明できない何らかの力とそれを持つ者たちがいた時代それが今回の舞台、明治なのである。
帝都東京、馬車や車の駆ける大通りの奥。入り組んだ小さな路地を行くと、時代がかった日本家屋が現れる。それは正に"遊廓"というべき建物で実際そこでは数人の女らが夜になると遊客のお酌をする"そういう"店なのである。今夜も遊客、そして夜の招いた怪しい客が遊廓に訪れる。
[用語]
◆遊廓
上の許可を取っていない非合法な店なので入り組んだ路地にあり、一見の客は滅多にない。又、入り組んだ路地、寂れた立地のせいか妖怪などの来訪もしばしば。オーナーの素性は不明。ただオーナーの命で働くスタッフもとい遊女達が行うサービスは"お酌のみ"でお触り厳禁だそう。遊女たちは皆それぞれ事情を抱えており家に帰れないものばかり。オーナーの趣味からか遊女たちはには「~でありんす」といった特徴的な廓コトバ、関西弁など言葉に特徴を持たせているとか。遊廓には寝泊まりのできる別館もあり遊女たちが寝泊まりする他、オーナーの拾ってくる訳ありのものたちが住んでいるとか。店名は『夜揚羽』。
◆妖師(アヤシ)
1つ目:過去又は未来から何らかの力で時空を越えてやって来た者。
2つ目:現代で妖怪と呼ばれるモノと人間とが交配してできた妖怪の能力を持つ亜人。
3つ目:これらを密かに監視する人間とも妖怪ともとれないもの。
これら全てを引っ括めて妖師と呼ぶ。1つ目の者は妖師の中でも<来訪者>と呼ばれ、2つ目の者は<ハグレ>、3つ目の者は<隠目>と呼ばれる。<来訪者>にはこれといった能力もないが、日本に在日している人の中から何らかの力で明治にやって来るため必ずしも日本人であるわけではない。加えて、本人の意思でやって来る事もできず、本人の意思で帰ることもできない。今のところ<来訪者>に規則性はない。<ハグレ>は妖怪と人間の間にできた子供を指す。この時代、妖怪は周囲に認知され人権を認められていたが<ハグレ>は異端として意味嫌われ迫害されていた。見た目は人で能力は妖怪、というスタンス。人型だが耳だけ獣、尻尾がついている、という形はなく、人型なら人型、獣なら完全な獣型。<隠目>は分かっていないことが多いが、<ハグレ>の行動を監視し、時に助け時に罰を与えるらしい。又<来訪者>が明治に連れてこられることと関係があるらしく、<来訪者>が元の時代に帰るには<隠目>の協力は不可欠。しかし、姿を隠しているか偽っているかのどちらかなので探すのは容易ではない。妖怪以上の能力を有している。神に近い存在といわれる。見た目については<ハグレ>と同様。
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