僕はもう死んでしまったのだと思う。 自分も他人も、その他の全てを裏切ってしまったので、僕にはもう何も残っていない。 歩きたい道の目の前には泥で出来た沼が広がっていて、昔なら気にせず踏み込んでいけた場所が、迂回しないとどうにも歩けなくなってしまった。 気が付くと泥沼に囲まれていて、何処にも行けなくなってしまった。 何百回と繰り返される「出来ない」の言葉で、僕の精神は死んでしまった。