最強夫婦/非募

なぁ、それってして欲しいってこと？
(キス禁止が嫌と言うことは要するにキスして欲しいと言う意味なのでは、と何とも都合良く捉えれば浮かべる笑みを一層深くし。歩き出す相手を引き止めることはしないもののその背に向かって問い掛け)

(/もっとニヤニヤして頂けるようがんばります(←)では本体は一度引っ込みますね！)

…はっ？！
(恋人の発言に思わず立ち止まり振り返りながら声を荒げ、どう解釈したらそうなるんだと呆れるが、恋人にキスをして貰うんだから嫌なはずがなく、けど素直にそんな歯が浮くような台詞を持ち合わせてるはずがなく少し押し黙った後に「……すればいいじゃん」と少し挑発する様に告げ)

(/はばばばっ鼻血が出ないように頑張ります。 では私もどろんさせて頂きます！)

ッは、生意気。
(相手の言葉は何とも遠回しで不器用な物ではあるが、それでも此方からすればこの上無い誘い文句で密かに背筋を粟立たせ。歩み寄り相手の腰につぅ、と撫でるように指先を這わせるも、その腕を腰に回せば強い力で強引に引き寄せ)

…んっ……ぅ…わっ！？
(腰を撫でられる様に這う指に眉を潜めるも、次の瞬間には腰を抱かれ強く引き寄せられていて驚きながら声を出すも、自分の恋人が強引なのはいつもの事で恋人の胸元に手を添えながら顔を上げ相手の顔をみて)

…人類最強が聞いて呆れるな。
(腕の中の相手を見下ろし沸き上がる支配欲に口角を上げて呟き。ゆっくりと顔を寄せるも唇が触れたのは相手の耳元で、先程の続きとばかりに耳朶を食み輪郭に添って下を這わせ)

うるせぇっ…んっ…それ止めろ…って
(相手の言葉に威勢よく噛み付いてみたもののすぐにそれも崩れ、自分の輪郭を沿う舌に吐息を漏らしながら相手の胸元に添えていた手に突っぱねる様に力をいれ恋人を押しやり嫌だと首を横にふり)

…何が良いんだよ。
(相手の反応に気を良くしたのも束の間、押しやられてしまうと素直に離れるものの折角良い所だったのに、とその表情は専ら不満げで。眉を寄せ相手を見据えるとならば何が良いのかと問い掛け)

(確信犯なのか鈍いだけなのか自分の恋人の言葉に押し黙りながら少し間を開けて恥ずかしさを押し殺しながら恋人の胸元を掴み上げ「さっさとキスしろよ…ばかっ」と色気もムードも無く睨みながら口を開き、背一杯とばかりに赤くなりながら目を逸らし)

…ほんと、最っ高。
(相手の羞恥を伴った表情には毎度毎度悩殺寸前で、胸元を掴み上げる手首を掴み引き寄せると微かな昂りを孕んだ声色で呟き。ゆっくりと顔を寄せ触れる程度のキスをするがそれだけでは飽き足らず啄むように口付けて)

んっ……そりゃどうも
(引き寄せられ自分の唇に相手の唇の感触を感じると瞼を閉じ、肩から力を抜いて応えるように相手の首に腕を自ら回し体を密着させながら小さく言葉を返し、溺れる様に恋人とのキスを受け入れ)

(首に腕を回される事により縮められる距離と返された言葉に息を吐くように微かな笑みを漏らすと、開口を促すべく舌先で相手の下唇を撫で)

(濡れていく唇を撫でる恋人の舌に反射的、無意識に口を薄く開くとそこから小さな吐息を漏らし薄っすらと涙が滲んでいる瞳で僅かに微笑んだ恋人に視線をやり)

(相手の後頭部に手を添えては漏らす吐息に煽られ開かれた唇の隙間から躊躇い無く舌を滑り込ませ。強引に口内の舌を掬い上げ絡ませるも、此方に視線を向けた相手と目が合うと涙の張った瞳に危うく理性は崩れ落ちそうで。一度唇を離し名残惜しむように啄むようなキスを落とすと体を離し何処かからかうような口調で問い掛け)
…満足？

んんっ……ふっ…
(息を乱し濃厚な口付けについて行くのがやっとで、クラクラしながら離れていく恋人を見るもからかう様な相手の台詞にカッと頰が赤くなり恋人を睨みあげそのまま満足だとばかりに相手の胸元に顔を埋め小さな声で「うるせぇ」と呟き)

はいはい、すいませんねー。
(相手の呟きに肩を竦めるも胸元に顔を埋める様子が堪らなく愛しく思えてしまうと、頬を緩め適当な返事をしつつその細身な体を包むように抱き締め。片手を相手の髪に差し込むと優しく撫で)

…余裕がむかつくんだけど
(されるがままに髪を撫でられながら適当に返事をする恋人に文句をいいながらも離れる様子は無く、恋人の背中に手を回しながら顔をあげふと相手の髪がしっとりと濡れている事に気付き)
つかお前髪濡れたままじゃん

まぁな。誰かさんがキスしてーって煩いから乾かすの後回しにしてやったんで。
(相手の軽口に笑みを浮かべるのみで言い返すことはしなかったものの、髪が濡れている事を指摘されれば口角を上げて相手を見据え見事に事実を捏造してみせては額に口付け)

はぁ！？そんな事言ってねーし
(思わず声を荒げながら、お前が帰るなりいきなり盛ってきたんだろと言い返しながら額に口付けをする恋人を睨むがため息をはき「拭いてやるから移動するぞ」と恋人から離れて床に放置していた食料や愛銃のライフルを拾いあげ)

あれ、そーだっけー？
(あくまでもしらを切るつもりなのか何とも白々しく軽い言葉を返し。然し相手の言葉に笑みを浮かべると「お、珍しく優しいんじゃねーの」と余計な一言を呟き)

白々しいんだよ ばか仙祐
(ライフルを肩にかけ、睨みながら口を開き恋人の余計な一言を聞くと眉を潜め「一言余計なんだけど」とナイフを相手に飛ばし 風邪引くから早くリビングに行ってろと言いながらタオルを取りに歩きだし)