匿名ゆき 2014-11-23 17:15:10 |
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ダリと、その絵について
まずは名前について、
サルバドール・ダリ
このサルバドール、救世主という意味です。
怠情化した現代絵画と、自分自身を救う救世主なんですね。
ダリには同名の兄がいたけれども、わずか二歳たらずで亡くなっているようです。
しかし、ダリの中では親から与えられる愛は、死んだ兄に与えられているように感じていたため
ある種の二重性を内側に秘めることになったそうです。
そこへ、さらに自己愛が重なり、狂気を演出する(もしくは本物の)性格であったため、言動や作品には多く影響を与えています。
ダリは奇人ですが、狂ってはいません。あらゆる合理性を崩壊させるも、性質の内面的なものは維持することで、今日の評価を得ているのではないでしょうか。
絵を三つ選ぶとしたら
特異なものたち
ナルシスの変貌
記憶の固執の崩壊
ダリは絵画において有名だが、残された言葉もまた面白い。
「私の敵も、私の友も、あるいは一般の人々も、私が自分の絵の中に描いたイメージが理解できないと、口を揃えて言うのだが
私にもそれはよく分かる。
しかしこれらを描いている私自身さえ理解できないとというのに、どうして彼らに理解できよう。
ただし、制作中の私にも私の絵の意味が分からないということは、必ずしもそれが無意味だということではない。
むしろ逆にその意味は余りにも深く、複層的かつ相関的で、およそ恣意的ではないため
論理的な思考による単純な解釈では間に合わないのである。」
(非合理の征服)
ダリはまた、大人になってから見溶かす必要がある。
今持っている価値観をそのままに、成長せず再び鑑賞できるだろうか。
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