匿名ゆき 2014-11-23 17:15:10 |
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シニカルな視線
もの言わぬ傍観者の眼。
人はその視線の有効線分を分解して、さも自身に突き刺さっているかのように置き換える。
平行条件を破り捨ててまで、何らかの被害を受けている気にならなければ気がすまないのだ。
一度でも、実態のない害を取り込んでしまったことがある人はもう戻れない。
弱さに付け入る透明な冷笑。
何と戦っているのかと問われても、答えることが出来ないのは自身の見映えが悪くなるからだろう。
歪んだ苦言を溢して、場所を濁したところで羞恥心は収まらない。
だが、眼の持ち主が遊具を奪い合うとき隙が生じるために、人は一時的な解放に慣れてしまい同じことを繰り返し続けている。
だから、話しかけても黙っている人に出会ったとき、無意識的に負の印象を呼び起こすのだ。
被害を受けている気持ちになることはおかしなことではなく、むしろ当然の反応だったわけだ。
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