bnl 正しい甘え方、甘やかし方。

尚人に会えたからね。ほら、今日は僕を甘やかす番！
(顔を上がると珍しく素直に機嫌が良い理由を告げ、背中を撫でる手を掴んでは自らの頭に乗せ頭を撫でろと要求し)

幾らでも甘やかしてあげますよ。
(告げられた理由に笑みを零せば一度瞼の上に口付けた後せがまれるままに頭を撫でながら片手で腰を抱き寄せて。

本当？じゃあね〜…抱っこして？
(瞼への口付けを大人しく受け頭を撫でてもらえれば満足げな表情をして、悪戯半分で思い付いた事を強請るように相手の首に腕を回し)

ふ、いいよ。このままベットまで連れて行こうか？
(抱き寄せていた腰を抱き直せば軽々とまではいかなくてもしっかりと抱き上げては、至近距離にてにんまりと悪戯っぽい笑みで返して。

そうだね、いつでも寝られる様にベット行こう。
(抱っこなんていつぶりか分からないくらい久々で今回は恥ずかしさより楽しさの方が強いらしく、相手の肩に手を添えて。相手より僅かに目線が上になった事が嬉しくて、相手の額に口付けて上記述べ)

俺すぐ寝そう
(相手の唇に擽ったそうに目を細めれば、寝室の扉を器用に足で開けて相手をゆっくりとベットへ降ろしてやって。

いいよ、寝て。僕もそろそろ眠い。
(ベットへ降ろしてもらうと遠慮もなくベットの毛布を捲りもぞもぞと入って、相手にも早く来るようにと手招きして。)

千紘くん

(/あんだけ格好付けておいて何回寝落ちすんだよ、って感じだよね。ごめん。また来てくれんの待ってるね。)

ライブ、なぁ‥
(友人から貰ったチケットを眺めながらぼつりと呟けば携帯のスケジュールと照らし合せて。

尚人

(/ホント、失礼しちゃうよね。まぁ尚人らしいんだけど。これくらいでは懲りないから僕、いつでも来るよ。今日も来たしね。)


僕のライブ以外行く事は認めないよ。
(相手の隣にやって来れば、ライブなんて行っていない癖に上記述べ携帯の画面を覗き込んで。)

(/格好つけた俺より格好いいんだもんなぁ‥、敵わねぇｰ。
ありがとう、今晩も寝落ちするかもだけど是非よろしく。)

‥バンドでもやってんの？
(瞳をきら、と輝かせては相手の返事をわくわくとした面持ちで見つめて。

(/尚人は一生僕には適わないよ。ん、宜しくしてあげる。)


や、何もやってない。そもそも僕、楽譜読めないし。
(相手の輝いた瞳を見るも無表情でさらりと否定しては、更にマイナスな一言を告げ)

勝手なイメージだけどピアノとか弾けそｰなのにね
(さら、と告げられた言葉に小さく吹き出せば何故か思い込んでいた事を口にして。

ピアノなんて弾けないよ。得意楽器はトライアングルだから。
(そんな風に見えていたのかと驚くもあっさりと否定して、威張り気味に誰でも出来る楽器を得意と言ってのけ。普段なら笑うなと言うであろう所が今回は相手の予想に反した事が楽しかった様で機嫌がよく)

それ、得意楽器とか言っちゃう？
(一般で言う得意、とはかけ離れたところにある楽器の名前に小さく肩揺らせば相手の額を小突いてみて。

トライアングルなら誰にも負けない！…うっ、何すんの、いきなり。冗談じゃん、トライアングルも殆どやった事ないよ。
(調子に乗って格好つけて言ってみると額を小突かれ思わず目を閉じて、痛くはないものの唇を尖らせて)

楽器がだめなら運動は？スポーツ好き？
(尖らされた唇を喰むようにして一度口付けた後、質問を重ねてみればゆるりと首傾げて。

…んっ、ちょっと…。運動かぁ…嫌いじゃないよ。そうだなぁ…空を飛ぶ練習ならやってたけど？
(突然唇を奪われては驚き目尻赤らめ。質問に対して考える素振りをして、思い付いた事を真面目な雰囲気で言ってのけ)

何それ、急にファンシーなこと言って
(空を飛ぶ、なんて急にどうしたのだろうか。興味を唆られたらしく相手の瞳をじっと見つめて。

だから、スポーツの一環として空を飛ぶ練習してたの。尚人はやらなかったの？空を飛ぶ練習。
(興味有りげにこちらを見る相手に自分の冗談を信じていると内心ほくそ笑んでは、さも当たり前の様に尋ねて)

サッカーなんて地に足ついてねぇと出来ないもん。‥陸上、高飛びでもやってたの？
(どうやらからかわれているらしいと薄っすら気がつけば相手の頬を摘みながらも考えられる可能性に一応口にして。