主 2014-08-19 18:25:06 |
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(自分以上に緊張している人がいると不思議と此方はリラックスするもので、変に力の入った返事を聞き若干挙動不審な相手の様子を見ればようやく気持ちに余裕が出てきて。手を握り返され一安心したため相手にもリラックスしてもらおうと、「部活の時間以外でもチビちゃんや飛雄と話したりする?」と相手と同学年の二人を話題にしてみるも、返答次第で妬いてしまうであろう自分が容易に想像できて訊いておきながらほんの少しだけ後悔し。)
え? …あ、ハイっ! 日向と影山君には勉強を教えたりしてますっ(辺りを警戒しながら歩いていたところに話し掛けられれば間抜けた声を上げて。同学年の二人に勉強を教えるのは自分にできる数少ないことの一つなので話題に挙げられるとどこか嬉しそうに顔を綻ばせて。無事リラックスすることができたのか辺りを警戒することも忘れて元気良く相手の質問に答え。)
…飛雄は知ってたけど、やっぱりチビちゃんも成績悪いんだ(影山には君を付けるのに日向は呼び捨てにするという、そんな些細な相手の癖まで気になってしまい。不自然でない程度に間を置いてからくすりと笑みを零して相槌を打つも、その実どれほど相手と日向の仲が親密なのか気が気でなく。それでも緊張が解れ元気良く答える相手の可愛さは何物にも変えがたく、「あの二人に教えるのって大変じゃない?」とにこやかに続けて。)
そんなことありませんよっ(勉強を教えるのは大変じゃないかと問われれば慌てて否定して、「二人とも真剣に聞いてくれてますからっ」と擁護するつもりはなく事実のみを述べて。実際大変だと思ったことはなく寧ろ勉強をきっかけに仲良くなれたようなものなので「時々日向がバレーの話を聞かせてくれますし、楽しいですよっ」と勉強しながらバレーの話を聞かせてくれたことをふと思い出し、相手が日向との仲を気にしていることも知らずに話題に挙げて。)
へぇ、仲良いんだね(醜い嫉妬心を押し隠すように笑顔のまま言い放つも、独占欲からか自ずと手をしっかり繋ぎ直して。相手は何も悪くないと分かっているため責めるわけにはいかないが、少しくらい本音を零しても許されるだろう、と「及川さん妬いちゃいそうだよ」なんて冗談めかして付け足し。ショッピングモールに着けば日差しを避けるように店内へと入り、「お腹は空いてる?」と確認して。)
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