セトマリ/NL

初めてのキス……もうちょっと状況を考えればよかったすかね
（相手が恥ずかしさを紛らわそうとしていることを当然知らず思い出させるようにキスの話題を苦笑いを浮かべながら言う）

わ、私は、大丈夫だよ?(キスの話題を振られれば頬を赤く染めて俯き、ふるふると首を横に振れば左記を述べるも初めてなのでどんな状況にしていいかなんて知らず）

そうっすか？できるならもう少し雰囲気を出した方がいいかなと思ったんスけど
（マリーも女の子だからそう言ったシチュエーションに憧れるのではないかと思っており不思議そうな顔をして）

ふ、雰囲気?…そういうの、よく分からないから…（己が読んできた物語の本の知識以外ほとんど知らず、こてりと小首を傾げながら困った様に呟いて）

たとえば……
（彼女の両頬に手を添えれば「マリーに会えてよかった」とうろ覚えながら甘い声と台詞(?)を言い放ちもう一度触れる程度のキスをし）

…へっ!?セ、セト…!!（甘い声でその様な台詞言われれば驚きながらもボンッと音が出る程真っ赤になり。その間にキスをまたされれば目を見開いて、あわあわとしながら相手を見）

こ、こんな感じっす
（言って実行したのはよかったのだが、その後セトの内心で恥ずかしさが込みあがってしまい顔を赤くしつつも「マリーの唇って、柔らかいんすね」と突然口走り）

え、えっと…（真っ赤な顔になったまま相手をちらりと上目で見れば「セ、セトの唇も…柔らかかったよ?」と小首を傾げながら小さく呟いて）

マリー、俺も男なんすからそう言うのはやっちゃダメっす
（無自覚なのかもしれないが、セトは相手の言葉よりも上目遣いに対して邪な感情を抱いてしまい彼女の両肩に触れながら言う）

え?そういうのって…??（先程のは無自覚だった為か相手の発言にきょとんとし、小首傾げたまま不思議そうに聞いて）

……こういうことしちゃうっすよ
（無自覚なため直すにはそれ相応の行動をする必要だと判断した彼は彼女の事を押し倒し）

わっ!?セ、ト…?（いきなりの事だったので抵抗する暇もなくころんとその場に押し倒され、驚いて目を見開けば天井と相手の顔が視界に入り）

このまま、マリーはどうなっちゃうと思うっすか？
（少しだけからかいたくなってしまったのか、セトは意地悪にもマリーの口から直接出させようとしており）

ど、どうなっちゃうって……、…そんなの、分かんないよ（何時までもこの体勢で居るのは流石に恥ずかしいと思ったのか、少し頬を赤く染めて相手の胸板を弱弱しく両手で押し）

離したりしないっすよ。マリーがいけないんすから
（ただでさえ男と女という力がはっきり示されるこの状況に離れようと自分を押す彼女を見れば、その両手を押さえようとし）

わ、私の所為…?…ごめんなさいっ（相手を怒らせる様な事、何かしただろうかと思いながらも謝罪の言葉を口にし。だが、相手の胸板押す手は離さず）

あ、いや……別に悪いと言うわけじゃないんすけど
（素直に謝ってしまうことは彼も予想ができなかったためしばらく悩んだ挙句「マリーが可愛いからっす」と言えば彼女の両手を掴み）

えっ…セト?（両手を掴まれれば身動きが取れず、抵抗する理由もない為かされるがままの状態できょとんとし）

ちょっと息苦しくなるっすよ
（自分以上にこういうことに疎い彼女はこの言葉の意味を理解できるか分からないが、彼はそのままマリーの唇にキスをし）

え、どういう意m…んっ…!（きょとんとしたまま聞こうとするも、相手にキスされた事により言葉が途切れ）