── Dependence ── (bl/教師×生徒)

懐いてるのは知ってる。余所見すんじゃねェって話だよ。(首筋に触れさせていた唇を耳元へと移動すれば、耳朶を甘噛みしながら多少牽制を掛けるような調子で。他人からの束縛はどうも窮屈に感じていたが、目の前の彼に関してはまた別。しかし相手がそんな問いを投げてくる真意を探るべく、今は本音を伏せたままで質問を返し)
そうだな…縛りたくはなる。が、縛られるのは好まねェな。何でそんな事を訊いた？

ンッ、余所見って…俺、先生以上の人なんて居ないし余所見する訳無いだろ。
(余所見というのは自分が相手以外の誰かに惹かれるという事だろうかと首を傾げるも、直ぐにそれは有り得ないとばかりに大きく首を横に振っては相手の唇へと口付け。束縛される事に関してあまり良しとしていない様子の相手を見ては、自分が抱えている気持ちを晒すべきかどうか悩みながらも途切れ途切れにボソ、と呟き)
いや、俺だって…先生を束縛したいとかそういう気持ち、あるし…。

どうだかな。お前も女に言い寄られたら悪い気はしねェだろ。(口づけを受けると此方も返しながら、からかうような試すような瞳で見つめて。戸惑いがちながらも心のうちを語られれば悪い気などするはずもなく、寧ろそんな彼を見てみたいという欲が起こり。挑発的でいて何処か期待を帯びた表情を向けつつ再度口づけながら告げ)
だったらそうしてみろよ。それはお前の特権だからな…俺が他人にそれを許すなんざそうはねェぞ。お前にならされてもいい。

いや、俺そんな女子に言い寄られる事なんてないけど？それに…俺には先生が居るし嬉しいとかは無いよ。
(クラスメイトの女子からはお菓子をもらったり、女子と話したりすることはあっても言い寄られるといった事は記憶にはなく。されたとしても今の自分には相手が居るのだから、あったとしても相手以外に靡く事はないと首を横に振り。自分にだって独占欲というものは当然にあり、相手は保険教諭でルックスが良いことから女子学生に人気があることは分かってはいるが、保健室に行ってみて相手の元へ女子が明らかな好意を持ちながら近寄っているのを見て何度も嫉妬をしており。相手はいつもクールな態度で仕事をこなしているが為、少しでも優しくされれば女子は勘違いをしてアタックするのではなかろうかという不安があれば自分からも口付け返し見つめては控えめに呟き)
じゃあ…先生も俺以外の人に懐かないで、っていうかあまり優しくし過ぎないで欲しい…。

お前鈍いからな…。前に話しただろうが、お前の事で恋愛相談受けてるって。(相手の言葉を内心嬉しく思いつつ、少しからかうような視線を向け髪を撫で。以前話した通り、普段の彼とバスケをしている時の彼、そのギャップにやられているファン達が騒ぎ立てる姿を思い出せば笑みを浮かべながらも小さな溜め息が零れ。控え目に告げられた彼の願いに愛しさ募らせ、言葉の意味を理解していながらも、可愛さのあまり敢えて意地悪な物言いをしてしまい)
そうはいっても俺は立場上、保健室に訪れる生徒を蔑ろには出来ないからな。病気、怪我以外にも悩みを抱えて訪れる生徒もいる。ある程度優しく接する事は必要だ。

んー…それ思うんだけど、俺が保健室に通いがちだからって話題作りで話してるだけで俺的にはその子、先生目当てなんじゃないかって心配になる。
(自分が1人で居ることがあまり無いためかもしれないが、今の所相手のいうような女子から告白のようなものは聞いておらず。その子は先生目当てで保健室でその手の話題を持ち掛けているのではなかろうかという不安があれば相手の掌に頭擦り付け。保険教諭として生徒を蔑ろに出来ないのは十分理解してはいるつもりであり、自分に向けるような笑顔や頭を撫でたりといった接触は成るべく控えて欲しいという気持ちがあっては呟き)
それは…分かってる。だから、手当てとか相談には勿論文句は言わないけど…頭撫でたりとか、成るべくそういうのを俺だけの特権にして欲しい。


せんせー、ごめん…少しでいいからギュッてして欲しいです。(腕広げ

まあ確かに中にはそれっぽいのも紛れてはいるが、お前の話をしてくる奴等の中に本気でお前に惚れてる奴もいる。…お前も無防備に愛想振り撒いてやがるからな。(集団でやって来る女生徒達の話題は大抵恋愛話。人気の男子が集まるバスケ部、中でも相手の人気は相当なもので。相手の読み通り、自分に興味を持っているらしい生徒がいる事も察してはいるが、彼に本気で恋をしている生徒も少なからずおり。彼のルックスに加え、その人なつっこさや明るい笑顔にときめきを覚える女子達がいるというのに、当の本人に全く自覚がない事に少々苛立ちを感じ、ほんの一瞬鋭い視線を投げた後噛み付くような勢いで首筋に歯を立てると、ゆっくりではあるがきつく吸い上げ刺激を与えてやり。しかし独占欲を含むような彼の言葉がいとおしく、噛みついた部分を労るように舐めながら何処か満足そうな声色で訊ね)
…俺に頭撫でられるのそんなに好きか。


─ん、どうした。大丈夫か？(腕を背と頭に回し抱き寄せてはギュッと抱き締め)

ッ！俺別に愛想振り撒いてるつもりないんだけど…もし、告白されても俺には先生が居るから断る。
(相手から向けられた鋭い視線と首筋に降りる顔に一瞬身体が硬直し、緊張が走ると同時に開かれた唇からの吐息に身体が震え噛み付くように歯を立てられれば痛みに顔を歪ませ。自分には恋人である相手が居るのだから、もし告白のようなものがあったとしてとその場で直ぐに断ることしか選択肢は無く、こちらの言葉に満足したのか声色が柔らかくホッと息を吐いては相手の肩に顔を埋め擦り寄り)
ん、先生の手好きだし頭撫でられるの凄く好き。


ん、大丈夫…。(相手の温もりに包まれ身体も心も温まる心地がしてくれば身体に力を抜いて頷き)

当然だ。…もしデレデレしてやがったらきつく仕置きしてやる。(無論相手の気持ちに関しては信じているし、故意に愛想を振り撒いているとも思っていない。懸命に誤解を解こうとする真っ直ぐな彼が見たい故のもので、それが叶えば口角上げながら今度は耳を食みつつ忠告を。擦り寄ってくる相手の頭や頬をいとおしそうに撫でながら甘めの声色で囁き)
お前のその素直さは好きだ。…さて、出掛けるんだったよな、そろそろ起きるか。



…本当か？お前も色々あるだろうからな。気分が乗らねェ時は本編休んでこっちだけでも構わねェぞ。そうすりゃ気軽に甘えられんだろ。(ぎゅう/頭撫で)
ま、気軽に使え。お前に元気が戻るまで傍にいるよ(ナデナデ

ん、じゃあお言葉に甘えてちょっとだけ…。
少し怖い事あってさ、先生の傍なら安心出来るかなって思って…やっぱりこうしてもらうとホッとする。(スリ/相手の背中へ腕回し、肩に顔を埋めては擦り寄り)

その怖い事ってのがどんな類いのモンかわからねェから何とも言えねェが…一人で抱え込むなよ。何事もお前が思うよりは幾らかマシな方向に進むはずだ。もしそうじゃなかったら、ほんの少し動いてみりゃいい。(抱き締めつつ、頭ぽんぽん)

あまり背後の事で心配掛けちゃいけないなーって思ってはいたんだけどさ。こうやって先生の声聞けたら安心した…。ありがと、先生。(肩に埋めていた顔を上げてはヘラ、と緩んだ笑顔浮かべ)

俺は構わねェぞ。ま、多くは語れないだろうからお前を通して甘えとけ。お前の気持ちが少しでも楽になるなら本望だ。お前に甘えられるのは嬉しいしな。(緩んだ笑顔に此方も柔らかく笑み返し、額に唇を落として)
今日も頑張れ。肩に力入れすぎんなよ。(ぽんぽん)

んん、ありがとセンセ…。あのさ甘えるついでにキスは此処にして欲しい、です。(額への口付けに物足りなさ感じれば相手見つめ唇を指して懇願し)

キスはどんなのがお好みだ？(相手の言動が愛しく瞳を細めながら問い掛ければ、じゃれるように指を甘噛みした後軽く唇重ね)

ん、軽くでいいから沢山して欲しい…。(相手に沢山触れたいという欲求があるあれば自分からも軽く口付け、至近距離で見つめては呟き)

軽くで済ませられる保証はねェが…こんな時くらいはお前の要望に応えねェとな。(ふ、と笑みを浮かべると、額や瞼や頬など次々と唇を優しく触れさせながら撫でるように髪に指通し)

ん、ンッ…ねぇ先生、やっぱりもっと…。
(顔中に降ってくる優しい口付けに胸が温まるような心地になってくれば力を抜いて相手へと身を寄せ。次第に物足りなさを感じてくれば、誘うようにそっと相手の唇を舐め)

…こんな誘い方何処で覚えた？(あちらこちらに柔らかく唇を落としていると、不意に唇に濡れた感触が。求められる嬉しさと、何処と無く艶を帯びた相手に胸を高鳴らせれば、わざとらしくからかいの言葉をかけながらつつくように軽く舌先を触れさせ)

何処でって…先生見て覚えた、と思う。
(誰かと付き合ってこういう口付けをするようになるのは相手が初めての事であり、何処で覚えたという事はないのではあるが敢えて言うのであれば、年上で大人な相手の雰囲気や行動から覚えたのではなかろうかという考えがあっては首を傾げつつ答え)