主 2013-06-22 18:50:00 |
|
通報 |
『おう!今日は飯でも何でも付き合ってやるよ。』
((冗談や諦めを織り交ぜながら呟く彼の横顔はやはり何処か辛そうで、どうする事が最善策なのかわからず、肯定も否定も出来ぬまま再び視線を前へと戻し。何となくもやもやとした感情が胸に残るまま、階段を降りていく彼に続きその場を離れ。やがて向けられたいつも通りの笑みに此方もにっと笑い返しながら快く誘いに乗れば隣へと歩み寄り。「飯のお礼に胸くらい貸してやってもいいんだぜ?」少しばかり雑に頭をわしゃわしゃと撫でるように揺らし笑いながら冗談を飛ばせば、元気付けるように背中を叩き))
───
(何となく真っ直ぐ帰宅する気分になれずあてもなくその辺をふらふらと歩く中、気付けばあの歩道橋に向かっていた。事故現場となったあの歩道橋に向かえば何か思い出すだろう、そういったものとは少し違う感覚に誘われるように。事故当時自分と一緒に居たという“髪の長い女”は依然誰なのかはっきりしない。もしも己と親密な関係にあったとすれば、何故接触して来ないのか。記憶を無くした己にもう用はないのかもしれない。以前の己なら、それはそれで構わないと簡単に割り切っただろう。なのに今回ばかりは諦めがつかないのは、思い出さなくてはいけないという直感が、その人物が己にとって大事な存在だったという可能性を示しているからで。伏し目がちだった視線を上げれば歩道橋はもう目の前。じゃれ合いながら此方に向かって来る、己と同じ制服を着た男子生徒達にふと目が向かう。その内の一人、見覚えのあるその顔は先日屋上で話した彼。どういうわけか一瞬ドクンと鼓動が震えたかと思うと、歩む足がゆっくりと止まる。視界に彼を捉えたまま、何故か頭に残っていたその名が自然と唇から零れ)
――…原田…椿…。
(/菅野くんの呼び方や感情の件、了解しました!感情面については展開に添って必要であれば若干変化させていく感じでいこうかなと思っております。此方こそ今後も宜しくお願いします。)
| トピック検索 |