主 2013-06-22 18:50:00 |
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――え、や…うそ、和瑳…?
(ぐらりと傾いた自分の身体を支える力強い腕の感触、それが相手のものだとは理解したものの混乱した頭ではその腕に掴まることもましてやその支えを利用して体勢を立て直すこともできず、段に下ろされたと同時に力が抜けてしまったかのようにその場にしゃがみ込むとふっと自分側に差していた影が消えたのを感じ。そのことで漸く顔を上げれば隣に居たはずの相手はおらず、大きな塊が何度も何かにぶつかるような鈍い音と共に階段を転げるものが視界の隅に移り。それが相手だと理解するのにどれくらい掛かっただろうか、短く繰り返す自分の呼吸音がいやに大きく響く中階段下まで転げていった相手に空気が漏れ出るようなか細い声で名を呼ぶとまだ思うように動かない体を支える様に手すりにつかまりながら階段を下りていき。徐々に人だかりが出来ていく中、階段下に横たわる相手の傍にへたり込み相手の身体を僅かに揺すると今更冴えてきた頭に様々な不安が過って。「和瑳…かず、さ…?…なあ…和瑳…。」ただ彼の身体を揺すり、呼びかけることしかできない自分を見かねたのだろうか、傍で誰かが救急車を呼ぶ電話を掛けている中ぼんやりと呆けた表情のままぼたりと大粒の涙を零すものの、これ以上の行動を起こすことも出来ないままその場に座り込んでいて。)
(/一先ずこのまま飛ばすにしても、最後の一言とばかりに和瑳くんが何か行動するにも大丈夫だろう感じでレスさせて頂きました。何か記憶喪失の前にやっておきたいことなどありましたらどうぞ、特になければさっくり冬まで時間を飛ばして頂いて構いません。ではでは和瑳くん記憶喪失編(←/楽しんでいきましょう^^)
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