恋愛小説\( ・ ω ・)/
リンリ 2013-05-29 19:16:10 |
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『ルンルン♪』 今日、円山 るるかは中学生になります！！ 小学校までは、違うところに住んでて、丁度1週間前に引っ越してきたんだよ～^^ 白馬に乗った王子様探して、るるか頑張ります～♪♪♪(←バカ) 真新しい制服に身を包んで、私は、スキップして、学校に向かった。
わぁぁぁお！！ 知らない人ばっかだぁ～♪(←当たり前だよ！) 友達１００人でっきるっかなぁ～♪(←小学生なのかっ！？) 『ハァ、ハァァ...。えっとぉ...2組だっ♪』 なんとかクラスを確認して、急いで、教室に向かおうと、勢いよく振り向いた....が。 『きゃっ....！』 バランスを崩して、倒れそうになる。 そんなぁ～！！早速運悪いよぉ～っ！！
...あれ？...痛くない？？なんか誰かに支えてもらってるみたい。 後ろを見ると、男の子がいた。色素の薄い茶色がかった髪の毛に、きりっとした大きな瞳。筋のとおった高い鼻に、形のいい唇。綺麗な白い肌。スラッとした、高い背。 ...っんなっ...！！ そこには....。なんと....そこには、私が探していた王子様がいたのです///
ーーーー勇樹ーーーー。 俺、前田勇樹は今日、中学生になる。 『あっ！勇樹君だぁ～！学生服似合ってるぅ～かっこいい///』 視界の端から同じ小学校出身の女子が、顔を赤くして、こちらを見てくる。 自慢じゃないが、俺は、モテる。だって、今までで15回は告白されたし？ バレンタインは数えるのがめんどくさいほどの数のチョコレートを毎年貰う｡ ...つか要らねーんだけど、強引に渡して来るから仕方ねーし。 俺は、表は優しい王子様キャラ｡...本当は、俺様キャラ。優しい王子様キャラのほうが、色々と、都合いーし？ 女ってキャーキャーめんどくせぇーし。 つか、人多くて歩きにぃーし。 “ドンッ“ ってぇ｡ 何かにぶつかったし。 あーあ。入学早々めんどくせーなぁ。 チラッと下を見ると、小さい一人の女がアホ面をして寄りかかっていた。
ソイツは、一言で言うと“チビ” 俺は、平均の身長なのに、それでも、こいつは、俺よりはるかに小さい。 クリクリしたでかい目に、真っ黒なさらさらの腰まであるロングヘアー。 色白で、小顔、モデルをやっていても、おかしくない容姿をもった女だった。(←もちろん、子供モデルとして。) そいつは俺を見ると、キラキラとした目で見てきた。 ん？大抵の女は、俺の顔を見るたび、顔を赤くするんだが。 ......こいつはおかしい。見た目も変だが、中身もおかしいのか？？ 冷めた目で見ていたら『王子様だぁ～///』って言ってきた。 『どっどうしたの！？』(本音) 何だよコイツ。頭ぶっ壊れとるわ。
なんだよこいつ...。 周りからは、ジロジロと好奇の目で見られるし、マジ最悪。...しかし、それでは俺の王子様キャラが壊れてしまう。 『...僕は、王子様なんかじゃないよ。人違いじゃないかな？』 (本音)ふざけんじゃねーよ...。めんどくせぇーなぁ。 なんとか営業用の、笑顔をはりつけて、冷静を装う俺。 自分でも思うほど、俺ってヤバイほど、性格悪いわ。 すると、その、ちびっこは、俺の服を、つかんで、上目づかいで『ううん！ずっと探していた王子様と同じだもん！！』と叫んできた。 王子様って...今の時代に、こんな、メルヘンなバカっていたんだな。 高い位置で、ツインテールしてて、本当、子供っぽいし。でも少し、そのサラサラの綺麗な髪に触れたいと思ってしまった。
ーーーーるるかーーーー。 かっこよくて、優しい雰囲気の男の子。今、目の前にいるのは、るるかがずっと、ずぅーーと探してた王子様。だから、嬉しくて『王子様だぁ～///』ってついいっちゃった。 王子君(←勝手に名前つけた。)は、ポカ～ンってしてる。 ？？なんか変な事言ったのかなぁ。 ジィ～って見てたら、 『へっ！？何なの～/// 』 私は、ビックリしてる。自分でも分かるくらいに顔が赤い。 ・・・だって私は今、王子様に腕をつかまれてるんだよ～！？ 王子様は、何も言わずに、私の手を引いて歩く。 ////どこいくのぉ～っ！？
連れてこられたのは、校舎の裏。 なんで、王子君は私を・・・？？ もしかして・・・告白？だったりしてっ/// なんてバカなこと考えてたら、 “ドンッッ” 『///へ？』 どういうこと～！？
私の心臓の音、王子君に聞こえてるのかな？ ・・・だって、いまの私、心拍数ハンパないもーーーん！！ そのわけは・・・ね。 私の背中には壁。顔の横には、王子君の腕。足は、逃げられないように、挟まれてるし。・・・何より、王子君の顔と私の顔の距離は、もうすぐでキスできそーなビミョーな距離。 はっ！！・・・ってかなに考えてんのよ～！！！私は～/// 『あの・・・さ。』 ～～～～///王子君の息が耳にかかって、変な感じっ！！声がセクシーで、くらくらするよ～！！心臓何個あっても足りないっ///
『聞いてる？』 ジッと見つめてくる王子君。(←正しくは、睨んで) やっヤバいって～///その顔で近づかれたら女の子なら、コロッと落ちちゃうからぁ～！(←もうすぐで鼻血でてきそうなレベル。)！～ ・・・しかし、次で、一気に私は静かになった。 『・・・はぁー。いー加減にしろよ。聞けっていってんだろーが。チビ。』 ・・・へっ！！！？いっ今何と！？ 聞こえてきたことが信じられなくて、王子君の顔をジッと見つめた。
ーーーー勇樹ーーーー。 あ～あ。本性出ちゃったわ｡あのまま、あそこに居たらめんどくせー事になりそうだったから人気のない校舎裏に連れてきたんだけど。 でもこいつみたいなバカは、ハッキリいってやった方が分かるからな。 ・・・つかコイツの顔アホ過ぎて笑えるつーの。 口は飽きっぱなしで、目は点だし。 せっかくの唯一の取り柄の顔も台無しだな。・・・なんかコイツ見てて飽きねーな。何しでかすか分かんないし。おもろい。ついでにもう一言いってやろう。『まず、大きくなってから言おうね～』 『なっ！？』 真っ赤になって怒るちびっこ。・・・ほんと小学生だわコイツ。 『ここもね・・・。』 俺はそういってちびっこの胸を指で指した。そのあと、もとの場所に戻ろうとする俺の背中から『最低ーっ！！変態野郎ーーーっ///』って聞こえたのは言うまでもない。
ありえなーーーーい！！王子様じゃなくてただの変態野郎じゃん！！！ 最低・・・なはずなのにまだドキドキするのはなんでなのかなぁ？？
ーーーーるるかーーーー。 今は入学式の真っ最中。 長～い、長～い校長の話なんて、今の私には子守り歌にしか聞こえないもん。 あの変態野郎の事を思うと怒りが止まんない。・・・それと同時に顔は熱をおびる。 あ～っっ！！なんであんなやつの事なんか考えてんだよっ！？ 『しっかりしろっるるか！！！』なんて、首をブンブンふってたら、隣の人にジロッと睨まれるはめに。 『次は、新入生代表の言葉。日向 進さんお願い致します。』 あ～。せっかく校長の話が終わったと思ったのに、まだあるのぉ～・・・。と、ため息をついた途端『はいっ！！』という大きな声が体育館に響く。 ・・・あれ？この声聞いたことあるよーな気がする。 すると、一人の男の子がステージに上がる。 その途端、体育館は一気に騒がしくなった。特に女子が。 『嘘っ！あの人超カッコよくな～い！？』 『ヤバイ！私タイプかも///』 それぞれ女子が歓声を上げた。 “ガタッ！！“ 大きな音で、さっきまで騒がしかったのに一気に静かになる。みんながなんだ？という目で見てくる。・・・そう。私が今立っているから。『っ・・・！？』 私はあまりのことに声が出ない。 だって、その男子は、あの変態野郎だったから。
あんの変態野郎じゃんか～！？代表ってもしかして優等生君なのかい！？ありぇないいいいいいいい！ 『おいそこの女子座りなさい！！』 変なおっちゃんうるさあああい！(←心の叫び) 『なっ！教師に向かっておっちゃんとはなんだ！！』 顔をタコみたいに真っ赤にして怒るおっちゃん。 あれ？心で叫んだつもりだったのに声にて出た？てへっ♪ あいつを見るとこっちをバカにした目で見てきた。 あいつ目で『ばかじゃねーの？ちびっこ～』っていってる！絶対！！！ムキーッ！ムカつく！！
ムカムカ・・・。 『今日、僕たち新入生が入学できたのは、親さんと、先生方のおかげでーーーー』←(以下省略) ムカムカ・・・。 『勉強や、部活、友達関係など中学生活を充実させるため日々努力を惜しまずーーーー』(←以下省略) 『今年の新入生カッコいいし、しっかりしてて真面目で、頭もいいらしいし、完璧ね～///』 声のした方をチラッとみると、女性教師が、顔を赤らめてあいつを誉めちぎっている。 はい・・！？どこが！？カッコいいは・・・まぁ・・・そうだけど？ しっかりしてて真面目！？(←ただの変態野郎じゃんかああああ！) あり得ない・・・。はっ！！ってことは猫かぶってるってことだね！？ 仕返しに絶対×100言ってやるう～！！と、ちかったるるかだった。・・・しかし、また騒いだため、先生に睨まれたのである。
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