神谷 柚希 2013-05-07 10:06:29 |
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やっと終わった-(ホームルームが終わり己の鞄を肩にかければいつも通う図書室に。入れば変わらない空気と本の香り。スー と深呼吸すれば鞄を置き、彼に出会った本のコーナーに歩み寄り懐かしげに思い出しながら本を取り出し、イスには腰をかけず立ち読みして 。
フフ..この女の子、私みたい。 (小説にでてくる女の子の恋するキモチが今の己と何処かしら似ていて微笑ましく思いながらドンドン読み進めて。本のページを開いていけばあるページに一枚のよつばのクローバーが貼られたしおりが挟まれていて。誰の物だろうか..。と思いつつそのしおりを見つめれば裏に彼の名前が書いてあり、彼もこんな本を読むんだ..。と意外に思うのと己のキモチが書かれているような本が読まれていたことに恥ずかしくなると同時に胸が高まり 。
いてっ..わっ!(焦りすぎて本棚に頭をぶつけ、その衝動で幾つかの本が己の身に落ちてきて。頭を抑えながら はぁ..。 とため息つけば、何やってんだ私。と心の中で思いつつ、ふと時計を見れば彼はいつ来るのだろうか..と待ち遠しく悲しげな表情をすれば、散らばった本を拾っていき本棚に直せば何か足元に落ちてきて。不思議に思い拾い上げれば宛名のない1通の青い雲の描かれた封筒に入った2枚の手紙。気になるも読んで良いのかと迷っており 。
ん-、もう..!(やはり読みたいという己の感情が抑えきれずゆっくりと手紙を開け中を見れば『拝啓、柚希へ。』え..? 私宛? 不思議に思いつつ続きを読み始めて、『この本、お前好きそうだから読んでみろよ… …いつもありがとな。』と感謝の気持ちが綴られた手紙だった。誰が書いたのか、直ぐにわかった。己のよく知る人物、大切な人、彼しかいない。己自身で理解し頷けば鞄からペンを取り出し己も書こうと用意すればイスに座り書き出して 。
ん-、何かこうかな...。(いかにも微笑ましい己の悩みで彼のことになるとこの紙だけじゃ足りないくらいの気持ちでいっぱいで書くにもかけなく悩んでいたが、伝えたいキモチが脳裏に浮かび手紙に書き。 出来た!やっぱり、伝えるべき言葉は「ありがとう。」だな-。 と思いながら 大好き。 の言葉を後から付け足せば照れて。手紙を半分に折れば本に挟み本棚に直して立ち止まり見つめて 。
気持ち..伝わるといいな。(優しい笑顔で微笑みながら本を見つめれば己の手をギュ として、ドキドキする心臓とともに鼓動が耳に聴こえて。彼が好きなんだ。と実感しながら己の思いが届く様にと真剣に目を瞑りながら祈り。何秒間か祈ったあと、先ほど読んでいた本を開いてはまた読み始めて 。
遅いなぁ。(本を読んでいるのに気づけば彼のことばかり考えていて、何度も時計を繰り返し見れば来ない彼に溜め息を漏らすも来てほしく、悲しげな表情を浮かべながら本を読み。読んでいるうちに眠くなり己の身を倒せばそのまま本の上で眠りにつき 。
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