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<title><![CDATA[　はじまりの空　（〆）]]></title>
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<description><![CDATA[（　お相手様決定済　）]]></description>
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<title><![CDATA[9: （読みかけの本が手から滑り落ちた音で．．．]]></title>
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<dc:date>2024-05-13T20:35:46+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[（読みかけの本が手から滑り落ちた音で目を覚ます。うたた寝をしている間に日が沈み、部屋は暗くなっていた。少女の代理として彼がやって来たのは昼頃で、帰る背中を見送った時には夕日が辺り一面を茜色に染めていた。バトル一つせずにゆったりと穏やかなひと時を過ごせる日が来るとは思わなかった、と二つのカップを片付けながら思い出し笑いを。ふと紅茶の感想を聞き忘れていたのを思い出す。次に会った時には嫌がられても聞．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[8: ……はいよー。（言うが早いか脱ぎ．．．]]></title>
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<dc:date>2024-05-06T18:50:52+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[……はいよー。（言うが早いか脱ぎっぱなしの上着へ伸びた手が、彼の几帳面さと内心の葛藤を物語っているようで。どこか機械的なこの少年から唯一熱を感じるのはバトルの時。それともまた違う人間味のある新たな一面を垣間見た気がして、ぽかりと開いていた口が次第に緩みだす。もちろん本人に伝えるつもりはなく、片付けに勤しむ真剣な横顔をこっそり眺めて、集中に水を差さないように声量を抑えて短く了承の旨だけ伝える．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[7: ……では遠慮なく。ちなみに砂糖は無．．．]]></title>
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<dc:date>2024-05-05T17:52:57+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[……では遠慮なく。ちなみに砂糖は無くて構わない。（奥の方から微かに聴こえてくるカップがカチャカチャと擦れる音をBGMに、ソファに深く座り直す。背凭れにゆったりと身を預けて足を組み、手持ち無沙汰な両手は軽く腿の上へ。そして目線は手前にある机の上に。…几帳面な性分故か、無造作にとっ散らかっている本や書類が気になって仕方がない。なるべく気にしないように努めようとそっと目線を横に逸らすが、その先．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[6: ！……ミルクティーね、りょーかい。．．．]]></title>
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<dc:date>2024-05-04T15:46:36+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[！……ミルクティーね、りょーかい。（どうやら独り言が大きすぎたらしい。しかし、訊く手間が省けたのでよしとする。信頼のおけない人間からの施しなど受けないと拒否されるかと思いきや、いつの間にかソファに腰掛けてもてなされるのを待っていたのは意外だった。まったく可愛げのない注文ではあるが、警戒心の強い彼が僅かばかりでも心を開いてくれたのなら、こちらも気合いを入れなくてはと袖を捲る。とはいえ本格的な．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[5: （それにしても落ち着かない。身の置．．．]]></title>
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<dc:date>2024-05-03T20:10:37+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[（それにしても落ち着かない。身の置き場に困る。平静を装いながらもどこに目線をおけばいいか悩んでいると、奴は仮にも敵である俺を一人残してふらりと奥の方へ向かっていった。本業の仕事道具を置いて。油断し過ぎではないかと逆に心配になるほどの自由人。組織に縛られ神経質な自分とはまるで正反対の存在で、時々羨ましくも思う。大きな背中を見送った後、促されてもいないのにしれっとソファに腰を降ろして一息。ーーす．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[4: ……へぇ、知ってたのか。そちらさんの．．．]]></title>
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<dc:date>2024-05-01T20:08:09+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[……へぇ、知ってたのか。そちらさんの仕事とは全く関係なさそうな俺の素性まで調べてるとは恐れ入った。…ま、忘れてたんならそのまま忘れちまってもいいけどな。（お出迎えが気に入らなかったのかお客様はこちらに一瞥もくれずに傍らをすり抜けていった。相変わらず態度も発言も素っ気なく冷たい。敵同士であるなら当然の反応といえるのだが、同じく仲間ではない少女の頼みを聞いて律儀に訪問してくれたのだから、根は真．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[3: ……いけ好かない。今日だけは特別だ．．．]]></title>
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<dc:date>2024-05-01T10:05:50+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[……いけ好かない。今日だけは特別だ。（ポケモンバトルの際に見せる、あの癪に触る余裕たっぷりの涼し気な顔をして出迎えに来た家主。互いの距離が縮まれば縮まるほど自分とこいつとの身長差が顕著になり余計に腹立たしい。とはいえ今日は久しぶりの休日、状況を鑑みるにライジングボルテッカーズの罠というわけでもなさそうなのに加え彼の方も争う気はないというのなら、こちらとしても無駄な争いは避けた方がいい。せ．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[2: （ここはとある地方の秘密の一室……な．．．]]></title>
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<dc:date>2024-04-30T21:41:58+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[（ここはとある地方の秘密の一室……などという怪しい場所ではなく、研究に使う資料や機材が置いてある物置兼、仕事部屋である。貴重な資料や文献が所狭しと並ぶ書斎は隣の部屋に、玄関から入ってすぐのリビングスペースには乱雑に置かれた機材と大きめのソファ、それに合わせた机があるのみだ。鍵を渡した恩師の娘であり大切な仲間でもある少女は迷わずに辿り着けるだろうか、とぼんやり考えつつソファでコーヒーを片手に先日．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[1: （監視対象の少女から押し付けるよう．．．]]></title>
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<dc:date>2024-04-30T19:10:29+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[（監視対象の少女から押し付けるようにして渡された何処かの部屋の鍵と、ノートの切れ端に慌てて走り書きしたらしい地図を頼りに指定された場所へと足を運ぶ。かなり焦っている様子の彼女から聞いた話によると、この場所でフリードと会う約束をしていたが授業が入っていることをすっかり忘れてしまっていたらしく、そんな彼女の代わりに何故か俺がフリードの話し相手になるという算段…とのこと。どういうことだそれは。話の．．．]]></content:encoded>
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