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<title><![CDATA[銀の十字架【小説】]]></title>
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<description><![CDATA[ここは銀の十字架の小説トピです。恋愛要素のない作品は初ですが、亀進行で頑張ります。内容は賞金首を狩る事を生業にしている主人公と、「生死問わず」の賞金首の話です。荒らし・なりすまし・マナー違反等はおやめください。ご意見・ご感想等はｅｎｄ後にお願いします。では、始めます]]></description>
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<title><![CDATA[35: 江がロングパンツのボケットから取り出した．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-09T08:22:17+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[江がロングパンツのボケットから取り出した小物に、卯月は顔色を悪くした。江の左手に収まるのは、先ほど江が触れていたスイッチのついた小物。おそらく卯月の首についたリングの、コントローラーだろう。「っ、やめろ…」「やめて下さいだろ？」卯月の震える声に、江は楽しげに微笑んで見せた。苛立ちを覚えないかと言われれば嘘になる。だがあの痛みと痺れに挑むほど、卯月とて愚かではない。「……やめてくださ．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[34: （そうだ俺、あのあと男に怒鳴って、で、男．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-09T01:24:14+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[（そうだ俺、あのあと男に怒鳴って、で、男が何かのスイッチを押したんだ。それで体が痺れて痛くて……そのあと意識を失った、のか？）ほとんどの記憶を取り戻し、これからどうすればいいのかと悩んでいると、突然部屋のドアが開く音が聞こえる。「やっと起きたみたいだね。おはよう子猫ちゃん」部屋の中に入ってきたのは、皮肉にも卯月をさんざん痛めつけてくれた秋森江だった。「俺は子猫じゃねぇ！つうか、何で俺、生き．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[33: 「………っ、…ここ、どこ、だ…？」微か．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-08T08:12:52+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[「………っ、…ここ、どこ、だ…？」微かに意識を取り戻した卯月の瞳には、知らない景色が写る。見たところ室内のようだが、ライトブラウンの木製の壁や天井、床に敷かれた大きめの白いラグマット、その側に置かれた黒い布製の一人掛けソファとガラステーブル、どれも卯月の知らない物ばかりだ。「っ、…痛っ」身体を起こそうとすると、右肩と左足に鋭い痛みが走る。（あぁ、そうか。俺、あの男と戦って、返り討ちにあっ．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[32: 　　　　　＋　二輪　真実と疑惑]]></title>
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<dc:date>2017-09-08T07:41:10+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[　　　　　＋　二輪　真実と疑惑]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[31: 「良い拾い物があったな」路地裏に背を向．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-07T01:22:27+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[「良い拾い物があったな」路地裏に背を向けると、江は足早に監視カメラを避けながら喫茶店の店内に戻っていく。あとに残るのは血溜まりと硝煙香る、秋の狭い青空だけだった。]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[30: 意識を失った卯月を左手で担ぎあげ、男が独．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-07T01:17:46+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[意識を失った卯月を左手で担ぎあげ、男が独り言のように自身の名を口にした。「もう寝ちゃったみたいだけど、一応教えてあげるよ。江、秋森江（アキモリコウ）が俺の名前。でも、後でまた自己紹介させられるんだろうな、面倒くさい」怪我をした右手で拾い上げた紙切れは、先ほど卯月に手渡した物だ。個人情報をタダで漏らすほど、江は甘くない。血溜まりから流れる錆鉄の香りと、空気に混ざり姿を消した硝煙の香り。銃弾．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[29: 右肩と左足の怪我だけでも重傷と言える卯月．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-07T00:36:01+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[右肩と左足の怪我だけでも重傷と言える卯月の身体は、リングから身体へと流された電流により、今にも意識を手放しそうだ。そんな卯月の左手に、男が一枚のメモ用紙を手渡す。紙には数行の文章が書かれているようだが、卯月にそれを読む気力はなかった。「あれ？生きてる？おーい、俺、死体の処理は好きじゃないんだけど。というか、せっかく拾ったんだから、殺しちゃったら目覚めが悪いんだけど」飄々とした声の男に怒りを．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[28: だが今の卯月にとっては男の手際の良さも、．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-05T23:26:33+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[だが今の卯月にとっては男の手際の良さも、自身の怪我の痛みや流れ出る血液も、目の前の男に逆らえる立場じゃない事もどうでもよかった。大事なのは首輪を解除する方法だけと、卯月は焦りを表すように怒鳴る。「教えろって言ってんだよ！こんな危ない物…、さっさと外せ！」強引に外す事の危険性を理解した卯月は、首輪に触れていた手を離し、かわりに男に向かって威嚇するように聞く。だがそんな卯月の威嚇も、男の瞳には．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[27: 訝しげにリングに触れる卯月に、男はリング．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-05T22:49:51+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[訝しげにリングに触れる卯月に、男はリングについての簡単な説明をし始めた。「その首輪は軍の科学者が特製に作った拘束具。つけられた者が強引に外そうとしたら、高圧電流で黒こげになるよ。疑うなら試してくれても良いけど…」淡々と告げる男に対して、卯月は思考が停止しそうになる。男の瞳に嘘はなさそうだ。つまりこの首輪を卯月の意志で外すのは、今のところ不可能で、解除するには男から情報を聞き出すしかない。．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[26: 男の指先が引き金を絞り、次の瞬間銃声が響．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-03T08:37:25+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[男の指先が引き金を絞り、次の瞬間銃声が響いた。乾いた音と銃口から香る、火薬の香り。だが、卯月の体にさらなる痛みはなかった。訳がわからず辺りを見回すと、卯月の右隣後方に熱を帯びた銃弾が転がっていた。おそらくわざと外したのだろう。「…何のつもりだ、俺の息の根を止めるんじゃなかったのか？」意味のわからない男の行動に、卯月は苛立ちを見せる。威嚇でもするかのような卯月の態度を見つめ、男は先ほど．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[25: 卯月は視線を逸らさず目を閉じずに、男を睨．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-03T00:58:07+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[卯月は視線を逸らさず目を閉じずに、男を睨みつける。]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[24: ゆっくりと男の方を見ると、男の左手には艶．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-03T00:55:38+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[ゆっくりと男の方を見ると、男の左手には艶の少ない闇色の拳銃が握られていた。銃のサイズは卯月の物と変わらず、それほど重いようには見えない。「言ってなかったからね。それに出す必要ないと思ってたから」たやすく拳銃を扱うその仕草は、ナイフを扱っていた右手よりも軽い。おそらく左利きだったのだろう。「俺を相手にするのに、利き手は必要ないと思ってたって事かよ」嫌みを含め発する口も、もうまもなく沈黙す．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[23: 男が卯月の行動を読み間違えたとしても、そ．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-02T19:41:24+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[男が卯月の行動を読み間違えたとしても、それに対しての反応速度がどれほどのものかは分からない。卯月が男の手を切りつけられれば、逃げきれるとは思うが…。急接近に成功した卯月は、その手に持つナイフで男の右手を容赦なく切りつけた。（勝ったな、あとはこのまま逃げるだけだ）ナイフの刃には、男の血液が伝うように垂れている。そのまま速度を落とさず通路を抜けようとした卯月の背後から、乾いた発砲音が聞こえた．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[22: だが卯月にとってそれこそが突破口だった。．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-02T02:16:54+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[だが卯月にとってそれこそが突破口だった。卯月の思考を読むくらいの男なら、それなりに賢いはずだ。ならば通常の逃げ方をしても、背後から狙われて終わりだろう。それに気づいた以上、卯月が生き抜くには賭に出るしかない。正直、賭に勝つ可能性は五割もなかった。]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[21: 「逃がしたら君、また俺を狙いにくるよね。．．．]]></title>
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<dc:date>2017-09-02T01:19:44+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[「逃がしたら君、また俺を狙いにくるよね。それなら、今終わらせた方が楽だと思うんだ。だから悪いけど、逃がさないよ」男が持つのは、卯月が始めに投げたナイフだけ。ナイフのサイズは十センチ程で、刃の長さも六センチと小柄。それは今卯月の左手にあるものと変わらないが、男と卯月では目的が違う。男は卯月の命を狙っているが、卯月の方はこの男から逃げ切れれば多少怪我を負っても問題ない。「それなら、無理にでも．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[20: 「っ、…ぅ」肩の痛みは耐えられるが右手．．．]]></title>
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<dc:date>2017-08-27T22:38:57+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[「っ、…ぅ」肩の痛みは耐えられるが右手に持つ銃に力が入らない。左でも使えない事はないが、右手より照準が悪くなる。先ほどの狙いすらも避けられたというのに、左手で倒せるとは思えない。二撃目は何とか避けられたが、これでは卯月に勝ち目はないと言えるだろう。（逃げるか？それだけなら出来そうだな…）背後に僅かな視線をやり逃走経路を確認すると、路地を塞ぐ物は特にない。上着の内側に隠していたナイフを．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[19: 「別にいいけど、俺の授業料は高いよ」微．．．]]></title>
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<dc:date>2017-08-27T21:56:11+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[「別にいいけど、俺の授業料は高いよ」微笑を浮かべ卯月を見つめる男の表情は、穏やかな笑みの裏に深い闇が見えた。もう不意うちは通用しない。それにこの男、卯月の予想していた以上に強い。「どうしたの？来ないなら俺から教えにいこうか？」残り僅かになった煙草を地面に捨て踏み消すと、男は冷笑とともに素早く卯月に近づいた。強すぎる警戒心は時に反応を鈍らせる。僅かな隙を与えてしまった卯月は、男の持つナ．．．]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[18: 普通の賞金首のほとんどは、卯月の不意うち．．．]]></title>
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<dc:date>2017-08-27T00:36:08+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[普通の賞金首のほとんどは、卯月の不意うちに無傷はない。酷ければその場で命はなく、運が良くても軽傷がほとんどだ。それは日々の訓練と経験によるもので、卯月も自身の腕を信じてきた。だがこの男はその攻撃をすべて見切り、最低限の動きのみで回避したようだ。その動きは襲われ慣れた者が体で覚える動き。卯月とは別の経験による動きと呼べるだろう。「…っ、あんたが教えてくれるなら、そのマナーとやら教わっても．．．]]></content:encoded>
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<item rdf:about="https://www.saychat.jp/bbs/thread/621030/res/17/">
<title><![CDATA[17: 「質問の最中に攻撃とか、マナーがなってな．．．]]></title>
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<dc:date>2017-08-26T23:53:21+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[「質問の最中に攻撃とか、マナーがなってないな」男はナイフはもちろん銃弾すら掠めた様子がない。それどころ緊張感もなく、卯月に微笑を向けている。（こいつ、慣れすぎだろ…）男の動きは柔軟で、掴みどころがない。]]></content:encoded>
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<title><![CDATA[16: （それでも、今まで捕まらなかった奴だしな．．．]]></title>
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<dc:date>2017-08-26T20:58:29+09:00</dc:date>
<content:encoded><![CDATA[（それでも、今まで捕まらなかった奴だしな。生かして捕まえるのは諦めるしかないか）卯月は左手のナイフを素早く投げ、男の右脇腹を狙いにかかる。別に本気で脇腹を狙うつもりはなく、卯月の本来の狙いはその時に生まれる隙なのだが、この程度の攻撃がかわせないならこの男の実力も対したものではないだろう。すぐに現れるはずの隙を狙い、卯月は右手の銃のグリップを握る。案の定男は腰を捻る事でナイフを避け、僅かな隙．．．]]></content:encoded>
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