名無しさん 2026-04-25 21:12:21 |
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んえ…
(漏れてしまった"中身"を飲み込み直す前に自分の頬を掴まれてしまい、パカリと口を開けた状態で数秒固まって。外見は兎も角として滅多に見えない中身なんて雑な擬態しかしていない。唾液のかわりに黒い液体に満たされていた口内が、意思を持って蠢き徐々に歯茎や歯を形取るのが照らし出されてしまっただろうか。「アー」と説明するのが面倒そうに呻いては、ム、と口を閉じ、自分の頬を掴む相手の手を掴み返して引っ剥がし。バサっと元のようにゴミ置き場に寝そべるような体制になり、もう此方に構うなとでもいうように手をぷらぷらと降って)
あのさ~…オレ、今めちゃくちゃ眠いンだよね
な……
(開かれた口の中で黒い液体みたいなものがぬらりと蠢きながら歯茎や歯の形を作っていく異様な光景に思わず息を呑み、想像していた“人間の中身”とは明らかに違うそれに遅れて理解が追いついてきて、こいつは人間じゃない、と妙に冷静に結論が出たところではっと我に返ると同時に、見知らぬ相手に踏み込み過ぎたと引っ剥がされた手を大人しく引っ込めると気まずそうに視線を逸らす。どうしたもんかと癖のように首の後ろをがしがしと掻いてしばらく言葉を探した末に所在なさげに問いかけ)
……わ、悪い。アー……眠いったって、そこで寝んのはさすがにまずいだろ。……行くとこはあんのか
(行くとこと言われて思い浮かぶのは自分が押し込められていた研究施設の一室。とはいえそこから逃げ出してきたわけで、戻るわけにはいかないとなれば自ずと答えはひとつだけ。此処で寝転がっていてはダメらしいが、体も重いし考えるのも億劫になって。どうにか瞼は閉じずに済んでいるものの、体重はゴミ袋の上に預けたまま。もにゃもにゃと口を動かし)
ンー…ない。そんなにいうならお前が何とかしてよ
……なんとかって
(自分から首を突っ込んでおいて何だが、相手はその辺の捨て猫なんかとはわけが違う。今さらながら面倒なモンに関わっちまったなと呆れつつも、このまま放っとくのも寝覚めが悪いと思えば、結構その場を離れることもできず、こういうのはどこかに届け出るべきなのか、そもそも人外なんて本当にいたのか、と頭の中でいろんな考えがぐるぐると交差してしばらく眉を寄せたまま考え込んだ末、これ以上考えても仕方がないと腹を括るようにどこか投げやりに口を開いて)
……とりあえず、一旦俺ん家来るか。こっから歩いて20分くらいだ。……歩けそうか?
(このまま放って置かれてもただ此処で眠るだけだと思っていたら、本当になんとかしてくれるらしい。このまま横たわっていたら本当に寝てしまいそうなので、どうにかこうにかゆらゆらと揺れつつも立ち上がって。低い視線から見ていたから気が付かなかったが、今の自分の姿よりも相手は小さく見下ろす形になり──今の姿もかなり小さく抑えたつもりだが、もう少し小さい方が人間らしいのだろうか。もっとも、今の状態で既に窮屈でこれ以上小さくなりようがないのだけど──思考が別へ飛びかけたのをなんとか戻し)
あー……そこ、お前のナワバリってこと?寝れるなら行こっかなァ……
ナワバリって……まあ、動物的に言やァそうなんのか。……ナワバリっつうか家、寝床。
(うつらうつらしながらもどうにか立ち上がった相手を見てひとまず来る気はあるらしいとわずかに安堵する。だが、立ち上がったことで思っていた以上に背丈のある相手に見下ろされる形になれば一瞬だけ目を丸くし、軽い気持ちで声をかけたことを今さら後悔しかけるが、それを表に出すのも癪で誤魔化すように路地の出口のほうを顎でしゃくるとそのまま歩き始め)
大したナワバリじゃねぇけど、ここよりはマシだろ。荒らしたら追い出すからな
…ふ~ん、そうなんだ
("ここよりはマシ"という言葉に思わず自分の背後にあるゴミ置き場をチラ見して。いい感じのクッションになる袋もあるし、程よく暗くて良さそうだと思ったのだが、そうまでいうからには相手のいう"家"に興味が湧く。目にはきらりと好奇心が灯り、眠たさや核の痛みを我慢するのもやぶさかではない。歩き始めた相手に合わせて後ろをついていきながら、手持ち無沙汰に感じたのか声を掛け。自分の名前については一瞬迷った素振りを見せつつも、上機嫌な様子で自慢げに)
ねー人間、お前の名前って何?オレね~、…ジャック!カッコイイだろ、気に入ってんの
ジャック、ね。
(さっきまであれだけ眠そうにしていたくせに、何かに興味を引かれたのか目に光が宿ったのが見えれば連れて行くと決めたのは自分だとわかっていても妙なものを拾ったという実感が遅れてじわじわと湧いてくる。ジャック、とぎこちなく、それでいて得意げに名乗る声にちゃんと名前があったのかと意外に思いつつ、そういや親戚んとこのビーグルもジャックって名前だったな、なんてどうでもいいことまで頭をよぎる。少し歩幅を落としてちゃんと着いて来られているか横目で確かめながら自分も素直に名乗り)
覚えやすくていいんじゃねぇの。俺は佐倉龍之介。さくらが苗字で、りゅうのすけが名前。
な~がっ、覚えづらいなお前の名前。ミョージ?
(相手の名前を聞いてもあまりピンと来なかったのか怪訝そうに眉を動かして。研究施設で関わりのあった人間の名前はいくつか覚えているが、二つに分かれるような感じではなかったと思う──相手のいう苗字か名前のどちらかを教えられていたということだろう。足取りは多少重いが会話により気が紛れているのか問題なく後ろをついて行きつつ、少し考える素振りを見せ。一先ずは彼が"名前"といっていたりゅうのすけから、呼びやすいように縮めて呼ぶことにして)
うーん……じゃあリュウで
苗字ってのは、まあ……家族の名前みてぇなもんだ。佐倉がそっちで、龍之介が俺個人の名前
(長いだの覚えづらいだの好き勝手言われれば眉をひそめ、苗字と怪訝そうに繰り返されるとそういうところから説明が要るのかと改めて目の前の相手が自分たちとは違うものなのだと実感する。歩幅を相手に合わせたまま夜道を進んでいき、街灯の下に差し掛かってようやく相手の姿がはっきり見えてくると暗がりで誤魔化されていた違和感が浮き彫りになり、そのちぐはぐさに何とも言えない気持ちになる。やがて何の変哲もないアパートの前まで辿り着くと二階に続く外階段に足をかけ、念のため相手の様子を確認するように視線を向けると足取りは重そうだが倒れ込むほどではなさそうで、少しだけ歩く速度を落としながら先に上がっていき、二階の端にある部屋の前で鍵を取り出す。扉を開けた先は一人暮らし用の狭い1Kで、生活感はあるが散らかっているわけではなく、干しっぱなしのタオルや使いかけのマグカップがある程度で)
とりあえず中入れ。狭ぇけど寝る分には困らねぇだろ。あと靴……あー……その靴みてぇなのも脱げ
(相手の説明を聞き適当な相槌を打ちながら後ろをついて歩いていると、どうやら目的地に辿り着いたらしい。見慣れないものに気を取られてキョロキョロと辺りを見回しながらも、促されるままに玄関まで。物が多くて狭いというのが第一印象だが、今の擬態している状態であれば相手の言う通り寝る分には困らなさそうだ。そのまま部屋に上がろうとして相手の言葉で止まり。靴が何を指すのかは何となくわかるが、生憎見た目だけ真似ただけでそのままくっついているため、気軽に着脱できるようなものでもなく露骨に嫌そうな表情で)
え~……、分離しろってこと?
……分離?
(革靴のように見えたそれは見た目こそ靴の形をしているものの、不自然にズボンに食い込んでいて、目を凝らしてみればところどころ形が崩れている。相手の体の構造なんてわかるはずもないが、少なくともそれは靴に見える何かであって普通の靴として機能しているわけではなさそうだ。だからといって無理に脱げとも言えず、玄関先でしばらく考え込んだ末、半ばヤケクソ気味に自分の足元を指さして)
……じゃあ、靴下かスリッパに……靴下ってわかるか?俺が今履いてるやつ。これっぽいやつに変えられねぇか?人間社会……いや、日本では家に上がるときは靴を脱ぐんだ。ナワバリに入る前の決まりみてぇなもんだって覚えときゃいい
は~、メンドーだなァ……
(本当は擬態し直すのも疲れるし嫌だが、靴の部分を分離するのに比べたら幾分かマシと判断すれば、悪態をつきながらもその場でしゃがみ込みジッと相手の足元を観察して。数秒そうした後、ごぽりと音を立てて革靴のように見せかけていた表面が波打ち、黒い粘着質の液体の状態を経て靴下の形を作りあげ。これでいいだろうと立ち上がり足を踏み入れた瞬間、体の制御を失ったかのようにふらりと前方へ倒れ込む──結構な打ち付ける音が鳴ったかもしれないが、大したダメージはないようでけろっとした様子で。しかし先程まで不思議と飛んでいた眠気が再度押し寄せてきたようで「そろそろムリかも」という言葉を最後に、脱力しそのまま床を占拠する気で意識を手放そうとして)
(/背後から失礼します!お部屋まで辿り着いて、トピタイトル回収まで漕ぎ着けましたね…!特に何もなければ此方の次のお返事で一旦時間を朝辺りまで進めてしまおうかと思っていますが、この段階でジャックに対して何かやりたいこと(持ち物検査だとか)があればお気軽にロル回していただければと!)
……っはぁ!?おい!……こんなところで寝られたら邪魔だろうが。……はあ、厄介なモン拾っちまった……
(これで本当に通じるのかと半信半疑のまま待っていれば革靴に見えていた表面がごぽりと嫌な音を立て、黒いタール状の液体になってから靴下を作っていく。その光景にはさすがに顔を引きつらせたものの、さっきの口の中に比べればまだマシだと半ば強引に自分を納得させる。しかし次の瞬間、糸が切れたように倒れ込む相手に反射的に腕を伸ばすも間に合わず、床に響いた鈍い音に慌ててしゃがみ込み、どこか打ったんじゃないかと顔を覗き込むものの、当の本人はけろりとしていて思わず頭を抱える。本来ならベッドまで運んだほうがいいのだろうが、さっき勝手に触って嫌がられたばかりなのもあってこれ以上無断で触るのは気が引けたのか、衣替え用に出していた毛布を引っ張ってくると冷えないようにと上から乱暴にかけてやる。朝になってもちゃんと人間の形を保っているんだろうなと不安は残るものの、いつまでも玄関で見張っているわけにもいかず、考えても仕方がないと息を吐くと玄関の電気を消して浴室に向かい、ざっとシャワーを浴びてからそのままベッドに倒れ込むようにして眠りにつき)
(/ご連絡ありがとうございます!トピタイトル回収できましたね…!ここから同居編突入ということで、ここまでありがとうございました!さすがに龍之介もジャックさんを見てると不憫に思えてきたようなので、今日は大人しく寝かせてあげようかなと…!また起きたらいろいろ聞かせて(尋問)もらいますね!それでは場面切り替えをお願いできればと思います!)
(玄関先で倒れ込んでから数時間、日が昇り明るくなった頃に静かに目を開けて。うつ伏せのままだから視界が狭い、のろのろと体を起こして辺りを確認すれば、徐々に状況を思い出し。幸い一晩の睡眠で核の傷はだいぶ癒えたらしい。完全に戻るまでにはもっと長い時間を必要とするだろうが、少なくとも昨夜の状態よりも痛みはかなり軽減されていて。そのまま立ち上がるとぱさりと毛布が落ちる。確か寝入る前に何か掛けられていたな、と思いつつ雑にそれを手にしては引き摺りながら部屋の中へ。部屋の主を見つけるのにはそう時間もかからず。しかし寝ているらしい相手を前にしてどうしていいのかわからないらしく、ベッドの側で立ち尽くしてそっと顔を覗き込んでみたりして)
……寝てる
(/お返事を考えるのも待つのもとても楽しくて、此方こそありがとうございます…!尋問も楽しみ(?)に、一旦朝の場面に切り替えさせていただきました!!引き続きよろしくお願いします…!)
うお!?
(衣擦れの音と床が軋む音に意識が浅い眠りから引き上げられるが、疲れのせいですぐには目を開けられない。それでも自分の部屋にいるはずのない他人の気配がすぐ傍まで近づいてきていることだけは本能的に察したのか、眉を寄せると薄く目を開ける。すると視界いっぱいにこちらを覗き込む顔があって思わず声を上げて勢いよく飛び起きる。ばくばくとうるさい心臓を押さえながら身構えるが、数秒遅れて相手が昨夜拾った厄介な拾い物だと思い出せば安堵すると同時にどっと疲れが押し寄せ、寝起きの少し掠れた低い声で勘弁してくれとでも言うように片手で額を押さえたまま天井を仰いで)
……お前かよ。朝っぱらからびっくりさせんな……
(/うわー!嬉しいお言葉をありがとうございます!私も同じで、ものすごく楽しくて…!切り替えありがとうございます!ここからジャックさんを知っていけるのが楽しみでなりません!また展開相談やご希望等あればいつでもご連絡ください!)
あ、起きた。おもしろ
(反応がないよりもある方が嬉しい──たとえ驚かれているとしても。表情をにまーっと緩ませて、見るからに上機嫌なのが伝わるだろう。自分に掛けられていた毛布を「ほい」と差し出して返すと、相手が起きたことで満足したのか次は部屋の中の物に興味を示す。なんてことはない普通の部屋であっても自分には珍しく映り、何かを倒したりこそしないものの、自由に物色し始めて)
お前のイエ?イカしてんね~!なんか物多いけど
(目を覚ました途端に飛び込んできた上機嫌な顔に、あれだけの面倒ごとを持ち込んでおいてけろっとしているのが妙に腹立たしくて思わず眉をひそめる。差し出された毛布を受け取りながら悪びれた様子もない相手に小さくため息をつくが、少なくとも人の形は保ってるらしいとわかって内心安堵する。だが勝手知ったる顔で部屋の中を物色し始めたものだから途端にその安堵も吹き飛び、怪訝そうに腕を組んでじっと見やり。確かに広くもない部屋にそれなりに生活用品が揃っているのは事実だが、他人に言われると気に障るのかむっとした顔で口を開き)
普通に暮らしてりゃこんくらいになるんだよ。お前今までどんなとこにいたんだ。……あと、それ。社員証みてぇなの下げてるだろ、それ見せてみろ
どんなとこって、ン~…
(改めて今まで自分がいた場所について考えてみるが、どう説明したものかと歯切れ悪く唸り。物が殆どなくてこの部屋とはまるで違う、別にあの場所が嫌いなわけではないけど、退屈な場所だったと記憶している。明確な返答を出せないまま、続いた相手の要求に目を瞬かせて。社員証というのは首から下げている──様に見せかけて、頸部分は引っ付いた状態のこれだろう。別に見せるのは構わないが、適当に作ったそれにはぼやけた顔写真と適当に並べた文字が映っているだけ。こんなものを見てどうするのだろうと不思議に思いながらも、首からは取り外せないそれを見せるために近づいて少し屈み)
いーけど。引っ張んないでよ
(どんな所だったのかと聞いても歯切れの悪い返事しか返ってこないあたり、本人にも説明しづらい場所だったのか、あるいはそれを言葉にする術を持っていないだけなのか判別がつかず。しかしこれ以上無理に聞き出すのも違う気がして、一旦話を切り替えるように社員証へ視線を落とす。見やすくしようと手を伸ばしかけて途中で止め、言われた通り触れずに覗き込んでみると顔写真はぼやけているうえにそもそも相手の顔ですらなく、文字も一見日本語に見えるがよく見れば意味を成していない記号の寄せ集めで、まともな身分証としてはまるで機能していないそれにやはり見よう見まねで適当に真似ただけかと頭を押さえて)
……写真も文字もぐちゃぐちゃだし、これじゃどこの誰かなんてわかんねぇよ。社員証ってのはただ首から下げてりゃいいってもんじゃねぇんだ。……他に何かねぇか?スマホでもいいし、普段使ってるもんでもいい。お前のことがわかるもの
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