ロンドンで。(黒執事なりきり)

そうなのですね。いいですね。姉弟のような関係とは。是非、目隠しを外してみてみたいものです。仕来りにより、叶うことなど無さそうですが。

シエル)シャーロット姉さん、マルガレーテ嬢。お待たせしました。

あら、シエル。公務は終わったの？

シエル)ええ、一先ずは。

いえ、大丈夫ですよ。ファントムハイヴ伯爵。
公務お疲れ様です。
セバスチャン)お待たせ致しました。マルガレーテ嬢には、この前気に入ってくださいました。ローズヒップティーとチョコチップクッキーです。
坊っちゃまとシャーロット嬢には、ダージリンをご用意いたしました。因みにお菓子は、マフィンにしております。
ありがとうございます。セバスチャンさん。
セバスチャン)いえ、喜ばれているようで幸いです。では、ごゆっくりと。

シエル)ああ。もういい、下がれ。

ありがとう、セバスチャン。...うん、やっぱり美味しい。

セバスチャン)御意。どういたしまして。シャーロット嬢。(下がる。)

すごく美味しいです。紅茶も最高品質を選ばれているような……。菓子の味も最高です。

ああ、そうだわシエル。あとでチェスでもどう？

シエル)もちろんですが...姉さんには敵いませんよ。

まあ現に勝った試しがないものね。

お二人は姉弟のようですね。あ、そうでした…父から伯爵に最高級の紅茶を。いつも我社がお世話になっているお礼だそうです。そして今後とも我社をおねがいしますと父からの言伝を預かってまいりました。

シエル)そうですか。ありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いしますと伝えてください。

どういたしまして。
はい。そう伝えておきます。

シエル)...そろそろパーティーの時間ですね。

...リジーに会えるわね。

メイ)もうそんな時間だったのですね。

シエル)では参りましょうか。

ええ。

そうですね。参りましょう。

(会場)

シャーロット)(セバスチャンに飲み物を貰う)

シエル)シャーロット姉さん、マルガレーテ嬢。楽しまれてますか？

はい。すごく楽しいですよ。ファントムハイヴ伯爵。招待して下さたったこと、誠に感謝しております。ただ、我が家のしきたりがなければ…目隠しを外し、一目見たいものです。

...それより、リジーはいいの？婚約者でしょう？

シエル)ああ、さっきまで一緒にいた。だから少し放っておいても大丈夫だろう。

エリザベス嬢もいらっしゃるのですね。

シエル)ええ、婚約者ですから。

シエル、私は少し酔いを醒ましてくるわね。

そうでしたね。少し話した程度ですが、すごく可愛らしい婚約者様でしたよ。
セバスチャン)シャーロット嬢、大丈夫ですか？

シエル)そうですね。セバスチャン、シャーロット姉さんに水を。

ええ。ありがとうセバスチャン。