きみが心に棲みついた

あ…、上げます。

こんな所で何してんのキョドコ。
(通り掛かりに見慣れた姿が視野に入ると足早に近付いてからかうように笑い)


(/ドラマしか観てませんが宜しければ参加させてくださいー！)

わ…。ほ…、星名さん！？
別に何もしてないです…、星名さんこそ何してるんですか？(呼び止められ相手に気付くとキョドりマフラーをねじねじ巻きながら答え)



(/参加ありがとうございます！私もドラマしか見てないので大丈夫ですよ。宜しくお願いしますね！)

飯食いに行くとこだけど？
折角だしお前も付き合えよ。
(首元のねじ巻きを一瞥し相変わらずだと安堵と軽蔑含んだ鼻笑い漏らしつつ、相手の手首を掴んで強制連行を試み)


(/ありがとうございます！
こちらこそ宜しくお願いします^^)

え…、ちょっと星名さん こういうの困ります…！
(口では否定するが掴まれた手を振り払えず歩き出す相手に着いていき)

少しくらい良いだろ。
それとも何、吉崎と予定でもあんの？
(否定をもろともせず澄まし顔で繁華街へ歩いて行き、振り向きざまに問い掛けると相手の手首を強く握って嫉妬を示し)

な、何でそこで吉崎さんが出てくるんですか？吉崎さんは…ただの友達です。
…っ、星名さん痛い…。
(手首を強く握られ表情を歪めながら見つめ)

へえ、ただの友達相手に色目使うとか…ほんと生意気だな、キョドコの癖に。
(彼と相手の親しげな様子は既知の為、隠すような言い回しに苛立ちを覚えながらも嫌味を吐いた後に手を放し居酒屋に入り)

私、色目なんて使ってないです！
あ…、星名さん ちょっと待って。
(相手が居酒屋に入ると着いていき隣の席に座り)

…とりあえず生1つと…お前は？何頼む？
(素っ気なく席に着き上着を脱ぎつつ店員に注文を告げるとドリンクメニューを隣の相手へ見せて問い掛け)

じゃあ…私も生で。
(メニューを見るが結局、相手と同じ物を注文して)

珍しくノリ良いじゃん。
俺が潰れるまで付き合ってくれるよな？
(相手が同じ酒を注文した事に気を良くし口角上げると相手の肩を抱いて脅すような口調で)

そ、そんなの無理に決まってるじゃないですか…！星名さんには飯田さんが居るのに。
(きっぱり断るとグイグイ非力な力で相手の身体を押し返し)

飯田？俺があの女に本気な訳ねえだろ。
別に変な事はしねえから、今日くらい付き合えって。
(部下の名が挙がると小馬鹿にした様に鼻で笑い、相手の警戒心を解くように頭を撫で一転して優しい口調で)

(/名前の漢字誤字でしたすみません。
上げておきます)

もう…星名さんには騙されないって決めたんです。
(言葉とは裏腹に貴方の優しい態度と口調に心を許してしまいそうになり)

人聞き悪い事言うなよ。…ほら飲もうぜ。
(一生騙されてくれれば良いのに、と歪んだ愛情を心底に隠し切なげに返すと丁度テーブルへ到着したビールを手に持ち相手へ向けて乾杯を促し)

じゃあ…、一杯だけ。
(グラスを手に持ち乾杯するとビールを飲みながら隣に座る相手をちらちらと見つめ)

あー…たまには安い酒も良いかもな。
つまみでも適当にーーってお前、さっきから何見てんの。
(ジョッキ同士が高らかに打ち鳴ると喉仏を上下させ半分程一気に胃へ流し込み、満足そうにビールを置いてメニュー表を開くも直ぐに相手へ視線を移し)

え…っ！あ、あの…、ほ…星名さんとこんな風に普通にお酒飲んでるなんて何だか不思議な気分だなぁって思って…。
(相手を見ていた事を気付かれるとすぐに視線を逸らしつつ正直な気持ちを話し)