Destiny ─ 始まりの冒険の書 ─ / 非募

──･･･わっ、すみません。先輩･･会えたと思ったんだけど･･･何処にいるの。( 自分の私情で彼に迷惑を掛けたくないと思い独り飛び出した人混みの中。歩く速度は自然と速くなり時折、人とぶつかり謝罪しながら周りの顔を見つめて。一方で宿屋や至る壁に"おたずね者"の紙が貼られ其処にはユウトの顔写真と捕まえた者に500Gと記載されいて。自分はこの事は知らず、ただ無我夢中で先輩を探していて )


( / ついに先輩イベント！と言うところでゲームっぽくしようと前々から考えておたずね者にしちゃいました･･これでは私が悪人ですよね。すみません(苦笑)お金に関してはちょっと分からなかったので500Gにしてみました。またカミュさんに助けてもらえたらと思います！宜しくお願いします！ )

( 宿屋の主人に交渉してみたが、どうしても一部屋しか取れないとの事で、せめて彼女だけでもと予約を済ませて。無事宿も取れたところで、ユウトを探しに飛び出した彼女を探しに向かおうとした矢先、宿屋やな貼られている貼り紙に気付き ) ─ん？お尋ね者だって？…この顔…まさかユウト！？何でこんな所に──…やべぇ、マユが危ねぇ…！( その男の顔に見覚えがあり、彼女から見せられた写真を思い出し。何故ユウトがお尋ね者になっているのか謎だが、お尋ね者になっている以上、彼と一緒にいれば彼女にも危険が及ぶとハッとし、宿屋を飛び出し )


(/先輩、まさかのお尋ね者ですね！(笑)お金に関してはわからないですよね。500Gだとその辺の壷に入っていたりもしますが(←)、深く考えずにいきましょう！笑 ちなみにお考えの展開等ございますか？先輩に会う、会わない等など、お考えがあるのに此方が勝手な行動してはまずいなと思いまして。)

( その頃、息を切らし町の奥へと進みフードを被った１人の男性とすれ違い顔が視界に入ると振り向き"ユウト先輩！"と叫び。その男も声に気付き自分の方を向くと驚き立ち止まり。念願の再会と思い歩み寄ろうとした途端に先輩の顔色が変わり慌てた様子で走って行ってしまい )──･･･せ、先輩！待って！何で逃げるの！( 逃げる原因がお尋ね者とは知らず後を追い掛けては )


( / 500Gって安いんですね(笑)10000Gとかにしておきます！今逃げられてしまったので捕まえて頂けたらと思います。今後は傷心している私を慰めて頂けたらと･･。助けてもらってばかりなのですが大丈夫でしょうか？つまらない展開であればまた考えます！ )

──マユ！( 彼女を探し走り回っていると、前方に彼女の姿が。呼び止めそちらに駆け寄れば、一先ず無事なことに安堵するも、直ぐに切羽詰まった表情で状況説明し ) 良かった、無事か…。お前が見掛けたのは確かにユウトだったらしい。何故だか知らないが、ユウトが賞金首になってるんだ。


(/了解です！即捕まえていいかわからなかったので、一応先にマユちゃんと合流しました。慰めるのはお任せを(笑)次にどうして欲しいとか希望がありましたら、その都度なんなりと仰ってくださいね！)

･･･あっ、カミュさん！( 先輩を追い掛けていると貴方の姿が見え安堵したのも束の間で切羽詰まった表情に不思議に思うと次に聞かされた言葉に耳を疑い困惑し )そんなこと･･･有り得ません！だって先輩は私の居た世界では凄く優しくて良い人なんです！でも･･カミュさんが嘘付いているようにも見えないし･･先輩はこの先を走って行きました。取り敢えず探して事情を聞きたいです！


( / 有難う御座います！捕まえて事情を聞いて諭して賞金貰う･･と言う形でも大丈夫ですか？これでマユの恋も終わると思います･･。カミュさんも何か有れば仰って下さいね！ )

落ち着け、マユ。ユウトが何かやらかしたとは限らないさ。もしかしたら異世界から来たってだけで賞金首になってるのかもしれないしな。取り敢えずオレはユウトを追う。マユは宿で待機していてくれ。必ずユウトを連れて戻る。( 混乱している様子の彼女の肩に両手をかけ、真っ直ぐ見つめながら宥めるように諭し。彼女も一度悪党に捕まった事からすれば、異世界から来た人間には何らかの価値があるのかもしれない。彼を追う中で彼女を危険な目に遇わせるわけにはいかないと、彼女には宿屋で待機してもらい、後で合流しないかと提案し )

そしたら･･･先輩も捕まったら危ないかもしれないと言う事ですよね。やっぱり私も行きます！知り合いが居た方が先輩も何か話してくれるかもしれません。私には杖もありますし大丈夫です！信じて下さい！こっちです！( 自分も攫われた事があり､その身の危険を知っている為か不安が募り身体を震わせるも先輩の為もあるが守られてばかりの女の子じゃ駄目だと意を決し貴方の瞳を真っ直ぐ見つめ言うと手を取り人をかき分けながら先輩が行った方向へと走り )

──わかった。無茶はするなよ。( 一緒に行くと告げる彼女から強い意志を感じ、此方も真っ直ぐ視線を合わせ頷いて。二度と彼女を危険な目に遭わせないよう周囲に警戒しながらユウトの後を追っていくと、前方にその姿を捉え ) いたぞ、マユ！…ユウトは必ずオレが捕まえる。( 彼女を見つめ頷くと、一度手を離し加速してユウトに飛びかかり )

──･･･いつも、いつも･･･有難う御座います。私！カミュさんとなら何でも出来そうな気がしてきます！( 自分の行動を理解してくれるだけで無く気持ちまで汲み取ってくれる貴方に感謝しかなく瞳を合わせ御礼を述べて。共に後を追い先輩を見つけ飛び掛かる貴方に目を見開き驚き二人が心配になり駆け寄り )･･･カミュさん！ユウト先輩！大丈夫ですか？！あっ！先輩！私です！ユイサキマユです！( 逃げ回る先輩を止めようと自分の名前を言うと大人しくなり観念したのか"離してほしい"と口を開き貴方を見つめて )

──…追いかけたりして悪かったな。オレはカミュ。あんたをどうこうしようと思っちゃいない。話してくれないか？今までのこと。( 逃れようと暴れていたユウトだが、彼女の声を聞くとハッとしたようで。漸く大人しくなれば、掴んでいた腕を解放してやり。どうやってこの世界に来たのか、何故追われていたのか、説明してほしいとユウトを見つめ ) もしマユと二人で話したいなら、オレは席を外すぜ。

──･･･私も先輩の話が聞きたいです。カミュさんも一緒に居て下さい。( 貴方に同調するように頷くと隣で告げ見つめた後､先輩の方へ歩み寄ればユウトは頭を抱え重く口を開き「異世界から来たと､この世界の住人に説明をしたら追われる身になり抵抗したら殺めてしまった…俺は悪くない！だから見逃してくれ！」と事情を話し苦しむユウト｡その光景を見つめると優しく背中を撫でてあげながら )･･･事情は分かりました。それでも命は何も変えられない。どんな命も同じ。もう一度、話してみましょう？私も一緒に行きます。カミュさん、いいですか？

──なぁユウト。見知らぬ世界に飛ばされて来た上に酷い目にあっちまったようだが、あんたは今無事だ。そしてあんたの事を心配していたマユにも会えた。あんたも元の世界に戻りたいんだろう？だったら此処で頭抱えててもどうにもならないぜ。行こう。あんたは一人じゃないんだ。( ユウトの話を真剣に聞き、興奮気味の彼を宥めるマユを見守っていたが、ここでじっとしていても何も始まらず。皆で話をしに行こうと促し、ユウトの肩をぽんと叩き )

( 貴方の言葉を聞き暫く沈黙が流れユウトは顔を上げた後"ありがとう、１人で大丈夫。此所は悪い人達ばかりでは無いと君を見て思った"とカミュの方を見ては先程とは違う何か決心したような顔付きで私達に告げて。その表情を見ると此れでもう会えなくなるような気がし思わずユウトの手を握るも返されてしまい溢れそうな涙を堪え、ユウトは去り際に同じくカミュの肩を叩きそのまま町の中へと行き )──･･･ユウト先輩。また･･会えますよね。きっとカミュさんを見て信じてみようと思ったんだと思います。カミュさん！ありがとうございました！( 涙が溢れないように笑顔を浮かべお辞儀をして )

──わかった。マユもオレもあんたを信じてる。事が済んだら宿屋に来てくれ。待ってるからな。( 決意を固めたのか、一人で行くとまっすぐな視線を向けてくるユウトを信じてみたくなり。彼の意思を尊重しようと頷くと、去っていく背中に再会を願う声をかけ ) …大丈夫だ、ユウトは戻ってくるさ。あの目は嘘を言っている目じゃない。謝罪しているところをマユに見られたくないんだろ。( 今にも溢れそうな涙を堪える彼女を抱き締めたくなる衝動に駈られるも、頭をぽんぽんと撫でるだけにとどめ元気付けようとし )

──･･･さすがです、先輩の気持ちが分かるんですね。はい、きっと大丈夫です･･･もし戻れる方法が見つかったら先輩にも教えてあげたいです。本当にありがとうございました。( 撫でられ貴方の表情を見つめると優しさが伝わり思わず手を伸ばし甘えてしまいそうになるも止め堪えては御礼を告げて、町の賑わう声が耳に入り顔を上げ )･･･これからどうしますか？ヴァンの様子も気になるので一旦宿屋へ戻って考えますか？

そうだな──…、あ、そうだ。宿屋の事なんだけどな…、実はカーニバルのせいで予約がいっぱいらしくて、一部屋しか取れなかったんだ。( ユウトを信じて待つ事にしたものの、宿屋と聞いて肝心な事を思い出し。一部屋しか取れなかった事を申し訳なさそうに伝えつつ、取り敢えず彼女にも一度部屋を確認してもらおうとし ) 一旦戻って、マユも見てくれないか？オレも予約しただけで肝心の部屋はまだ見てなくてさ。

･･･はい、この人の多さですから部屋があっただけ良いと思います。予約ありがとうございます。( 周りを見れば大勢の人達がおり状況が状況なだけに仕方の無い事だと思い頷き御礼を言って。早速宿屋へ向かい鍵を貰い部屋と行き扉を開けると想像していた部屋と違い目を瞬かせ )──･･･あれ？カミュさん･･･予約した部屋って１人部屋ですか？

( 予約した部屋を一緒に覗くと、綺麗な部屋ではあるが案の定ベッドは一つしかない上ベッドとして使えそうなソファ等もなく。一人部屋だとわかってはいたが、想像とは違っていたのか不思議そうに瞬く彼女と視線が合えば、気まずそうに視線そらしながら頭を掻き ) …一人部屋しか取れないっていうから宿のオヤジさんに交渉したんだけど、キャンセルが出ない限り無理らしくてさ。オレはどうにでもなるから、マユだけでもここに泊まれよ。

･･･一部屋と言っていましたがベッドとか２つあるのかと思ってまして少し驚いただけです。このカーニバルの賑わいではキャンセル待ちも難しいですね。( 気まずそうな貴方を見つめると此方も気まずくなり視線を俯かせ窓の外を不意に見れば大勢の人達が目に入り眉尻下げ苦笑いし )何処でもって風邪引いちゃいます！それに･･･カミュさんが居ないと寂しいです･･･って、こここれはその！独りで寝るのが怖いと言いますか･･･わー！わー！私何言ってるんでしょうね！とにかく！心配なので私は端で寝るのでカミュさんもベッド使って下さい！( 気を遣ってくれる貴方に感謝するも心配の方が強く今まで一緒に居てれた事で急に寂しさが芽生え発言するもよく考えてみると恥ずかしくなり顔を真っ赤にしては勢いに任せ喋りベッドを指差し )

いや、同じベッドで…ってのは流石にまずいだろ。( 彼女の発言に深い意味がない事は承知の上であり、見知らぬ世界で一人になるのが心細いのもわかる。とはいえ年頃の男女が一つのベッドで寝るのはどうなのか。ましてや彼女には想い人が─、と考えた後はっとして ) ──そうだ、ユウト。ユウトがいるじゃねえか！マユ、お前ユウトとこの部屋使えよ。それなら寂しくないだろ？オレなら何処だって寝れるからさ。( 我ながら名案だとばかりに提案するが、一瞬心の奥がチクリと傷むような違和感があり。盗賊である自分は野宿等も慣れっこであり、にっと笑みながら彼女が首を縦に振るのを待って )


(/ちょっとお聞きしたいのですが、ユウト先輩はこの後どんな感じになるのでしょうか？戻ってきますか？あのまま会えないのでしょうか？お考えがあれば是非是非お聞かせください！どちらにせよ、この辺でカミュには二人のことをあれこれ考え出し、モヤモヤしてもらおうかなと企んでます(笑))