監禁された人外青年

うん、初めの頃より、美味いぞ。(牢屋にいたころを思ったら美味しいと思い)
うん、分かった。

…ぅ、あん時はごめん…人外ってだけでリュミの事憎くて…(しゅん…として謝り)
それまでに、荷物の確認しとくな？

もういいよ。それに、お互い様だろ？(リュートを頭を撫でると微笑み)
うん、分かった

…ありがとう。これからはリュミが美味しいって思える料理作れる様に頑張るな？(撫でられ気持ち良さそうに目を細め)
…とりあえず、食材と衣服、タオル…あんまりあっても邪魔だよな…リュミ、ここ出る時、このカバン持って行ける？(衣服類が入ったリュックを指さし)

え？今までのだって、充分美味しいぞ(いろいろと説明をされて、耳を傾けて聞くと頷き)
そのカバンを待てばいいんだな。分かった

いや、もっと美味しいもの食べて欲しいからさ。(にこっと微笑み)
…うん、お願いね？よし、俺は今から一旦部屋の外の様子見てくる。施設の予定通りなら、誰も居らず、会議中の筈だから…(立ち上がり、ドアへ向かい)

じゃあ、楽しみにしてる(ニコッと微笑むと、様子を見に行くと言うので、気をつけてと声をかけて)

うん。楽しみにしてて。…行ってきます。(くしゃりと頭を1撫でした後部屋を出て)
…よし、部屋前、廊下、大丈夫…!門番居るな…どうにか誘導させないと…(数十分後に戻り)

あ、おかえり！どうだった？(帰って来ると、ギュッと抱き締めて)

わっ…ふふ、ただいま。部屋の前と廊下は大丈夫そう。ただ、問題は門番かな…？もう少ししたら、巡回に行くはずなんだけど…(驚きつつも、微笑んで頭を撫で)

殴って気絶させればいいんじゃないの？(首を傾けながら自分の意見を言い)

ううん…それでもいいんだけど…もし誰かに見られたら後々大変だし…この後、ここを出る時にまだ居たらそうしよう。(悩みつつも了承し)

そっか、なるべく目立たない方がいいんだ(いろいろ大変なんだなぁと思い)
まぁ、誰かに見られたら俺が囮になるよ

!それはダメ。リュミが囮になるなら、俺がなる。(ダメ、とすぐ否定し)
…とりあえず、様子見だな

えぇーなんで？俺の方が足速いし、囮にむいてると思うけど(不満そうに首を傾けて)

…リュミに傷付いて欲しくないから。それに、この施設に関してより詳しいのは俺だから。だから、ダメ(そっと頬に触れ、真剣に言い)
…よし、ちょっと外見てくるな？

でも、俺だってリュートの役にたちたいんだよ！(ギュッと拳を握ると辛そうな表情で相手を見て)
なら、俺は俺の判断で動くから

っ、駄目。役に立とうとしてくれるのは凄く嬉しいし、頼もしいよ。でも、駄目。囮は俺に譲って？な？いい子だからさ。(そっと頬を撫で)
…リュミは大人しく待ってて。(素早く部屋を出て、外を確認し戻り)

たとえ、リュートの言うことでも、聞けない。俺に無茶させたくなかったら、危なくないようにしてよ。(意地でも譲らないと言い切り、今はとりあえず大人しく待つことにして)

…ただいま。今見た感じ、居なかった。ただ、いつ戻るか分からないから…今から出よう。リュミは耳と顔をなるべく隠して。尻尾も動きずらいかもだけど、ズボンの中に…！
(静かに戻り、真剣に伝え。荷物を持ち)

うん、分かった(言われた通り、耳と尻尾をなるべく隠して準備を整えて)
いつでも、いいよ

…よし。リュミ、この荷物お願いね。それと、堂々としつつも顔はなるべく隠しながら行こう。あ、少し息苦しいかもだけど、このマスクも付けて？(マスクを手渡し)
…出るよ。(ドアを開け)

うん。(荷物を持つとマスクを渡されて首を傾け)
え？なにこれ？どうやって使うの？

あ、そっか。これは、こうして…(自分の分のマスクを付け近寄り、リュミに新しいマスクを付けてやり)
息苦しいけど、我慢してな？(そっと頭を撫で)

(マスクを付けてもらうと、確かにちょっと苦しいと思いながら、我慢すると頷き)
分かった

ん、いい子。(優しく撫で)
…なるべく堂々と。でも、顔は見えない様にね。行くよ。(扉を開け部屋の外へ出て)

うん、分かった(扉が開くと興味津々で、あたりを見渡し)

…リュミ、色々気になると思うけど、もう少し落ち着いて？(苦笑しつつ手を引いて入口付近まで誘導し)
…今なら、居ない…か？

あ、ごめん。(興奮していたことを謝り、大人しくなり)

うんん。初めて見たものも有ったでしょ？なら、仕方ないよ。(そっと頭を撫で)
…ここからは、静かに素早く抜けるから。俺の手、離さないで。(手を繋ぎ、素早く入口へ向かい)

うん、分かった(相手と手を繋いで早足で付いて行き)

っ、行ける…!!リュミ、こっち!!(入口を抜けようとした際に気配を感じ)
…一旦ここに隠れて。(相手の死角の位置に誘導し)

ん？うん。(リュートに言われた所に隠れて静かにしていて、大丈夫かなぁ？と心の中で思い)

…どうしようかな…どうにかして誘導しないと…(近くを警備する門番に軽く舌打ちし)
リュミ、俺の荷物持って入口から出られる？俺はあいつを裏へ誘導してくる

入り口ってどこ？(キョロキョロと辺りを見渡し)

あ、ごめん。えっと…あそこ。見える？門。(指を指し教え)
…俺があの門番を誘導するから、見えなくなったらあそこから出て、誰にも見つからない所に隠れてて？

分かったけど、俺だけ逃す気じゃないよな？俺、リュートが来なかったら、ずーっと待ってるから(じーっと相手の顔を見つめて)

…違うよ。ちゃんと後で追い付くからさ。大丈夫。(優しく微笑んで頭をぽんぽんとし)
よし…いってくる。(門番へ向かい、裏へ誘導して)

(言われた通り、見えなくなると門にたどり着き、ゆっくりと開けて外へ出て)

…出れたかな…(ちらりと後ろを確認し)
!…いえ、こちらの裏に不審な物陰が先程ありまして…っ(裏へ誘導し、見えない位置まで行くと門番を気絶させて急いで戻り)
リュミ…大丈夫だろうか…

どこで、待ってればいいんだろう(出たはいいが、場所が分からずウロウロと歩き、不安そうな顔をして)
リュート、早く来て

…ふぅ…とりあえず、抜けれた、かな？(門を抜けキョロキョロし)
リュミはどこだ…？リュミー…？(抑え気味の声で呼び)

(近くの茂みに身を潜めて隠れていると、ふと声が聞こえて茂みから出て)
リュート？

！リュミ！…よかった、怪我とかない？誰にも見られてないか？(声が聞こえ、駆け足で近寄り。)
…とりあえずここを離れよう。確かあっちの方に空き家があったから、そこへ行こう

うん、誰にも会ってないよ。(安心して、抱き付き)
リュートも無事で良かった。

良かった…(抱き締め、頭を撫で)
…よし、行こっかリュミ。(食材の入った鞄を持ち、手を差し出して)

うん！(抱き締め返すと、自分も荷物を待ち)
結構暗いけど、道分かるの？

…何となく…？多分こっち…(勘で誘導し)
着いたら、一緒に寝ような？

匂いで辿れるといいんだけど、どんな匂いか分かんないしなぁ～(役にたてないことへの憤りを感じて)

匂いかぁ…俺も長い事行ってないから覚えてないな。(手を握って数分歩き)
あ！ここ！ここの獣道の奥だった気がする！リュミ、こっち。もうすぐだよ。

うん、分かった(リュートの道案内で、どんどん進んで行き)