空を想う　

うん、わたしも言わされて言ってもらっても嬉しくない。

じゃあなんで言ったんだよ。()

出来心ってやつだね…

本当に何なんだ、この人…

ふふん、最後に意地悪返しできて満足しました。
しゅうくんと話すの思ったより楽しかった、じゃあまたね！

はいはい、またね。

しゅうくん、あの子たちのこと怒ってる？

あの子たちのことってどれの話、

しゅうくんが大事に思ってた子たちと、縁切っちゃったこと。

なんでそれで俺が怒るの。
怒ってないよ、俺が本当に大事なのはみあだけだから。

しゅうくんって…、しゅうくんって、そんな人だったっけ。

うん？

なんかもっと、違った気がする。わたしが都合良く君を歪めてしまってるみたいで、怖いよ。

人間が変わってくのなんて当たり前だよ。ずっと変わらない方が不自然でしょ、

それは、そうだけど…

俺はみあのために生きてるけど、みあは俺のために生きてくれなくていいよ。昔みたいに、みあの人生を俺にくれなくていい。

だってあの頃は、そうしないと生きられなかった。

うん、分かってる。

ごめんね。ごめん。

謝らないでよ。そんな顔させないように俺がいるのに。