§･･･Αγαπη･･･§ 〆

ン…グ……ァ……ｸﾊｯハァ……(ﾁｯ…まだ体動かねーか…)

ヨォ……そこの人間…俺の声届いてるか…？

(とある古びた大聖堂の地下にある壁に貼り付けられる形で何百年という時を封印された男、代々教会関係者には堕天使ルクシリウスの封印の話を受け継がれていたがかなりの年月が過ぎただの壁の彫刻とそれにまつわるおとぎ話へと風化していった。しかし、ふとなんらかの要因で封印が弱まり顔だけが動かせる状態になったため、偶然近くを通った教会関係者らしい人間に少し枯れた声で話しかけてみて)

(/こちらも神父くんとのこれからに大興奮してしまいます←
お固い神父様を振り回したいですね！
こんな感じにさっそく書き出させて貰いました。よろしくお願いします！)

( 今日もいつもの通り、礼拝の儀を無事終わらせれば、大聖堂地下にある部屋の清掃をこなす。地下の部屋の清掃は、週に幾度かかかさず行っているが、いつも壁画を見る度に亡き父から話を聞いていた、御伽噺―堕天使ルクシリウスの話を思い出す。今日もそんな昔の父のことを思い出しながら、掃除をこなしていたところ、何かの声が聞こえ身体を強ばらせる。ここには誰もいないはず。そして、背筋が凍るようなその声の主は自分に話しかけているようで、胸元にあるロザリオに手をかけると、その声のする方向を振り返り。)

…誰ですか…？

(/ すてきな初回文ありがとうございました！楽しみです！よろしくお願いします！)

…ﾝﾝｯ…ああよかった……聞こえてるみてぇだな……もっとこっちに来い…彫刻の方だ…

(相手から反応があると一つ咳払いをし、先程よりもハッキリとした声で話かけてる。壁から浮き出るような彫刻の顔の部分だけがなんとか動かせる程度になっておりパラパラと石でできた壁の欠片が顔を動かすたびに下に落ちてきていて)

俺はルクシリウス様だ。昔は力を司る大天使だった。お前のご先祖様とやらから聞いてねぇか？大して悪い事もしてねーのによ、大きすぎる力の前に恐れを成した昔の大司教サマが俺をここに封印したって話。

…、そんな…。
( 恐る恐る声のする方へ進めば、信じられないことに壁画の顔の部分が動いている。先程からやはりぞっとするような感覚に体を僅かに震わせ。相手の話に耳を傾ける。自分の先祖が封印したという御伽噺は確かに聞いてきた通りだ。しかし、封印されたのには理由がない。そこは聞いていた話とは違う。少し眉間に皺を寄せ、心の中では封印が解けても自分にはそれを施す力などは存在していない。どうしたらいいんだと焦りを感じながら。)

聞いた事はありますが、まさか…本当の話だとは。

なぁにビビってやがんのか？ちなみに、俺は元とは言え天使だからロザリオ突きつけたところで何もダメージ食らわねーからよ。

あと、俺様から名乗ったのに人間風情が名乗らないのか？アァ？

(自分の前に立つ相手の姿を下から上へと舐めるように見ると小さく震えているのがわかり、ニイと口角を上げて不適な笑みを浮かべ無意味な威嚇は必要ないと諭し。現状を飲み込めてないのか、未だに名乗らない相手に低い声で挑発するように名前を問いかけ)

…アベル・ブレイドです。
( 元は天使。確かに堕天使だったなと記憶を取り戻せば。とにかく下手に相手を刺激しないのが得策かと色々思考を巡らせていた所、名乗りもしていないことが癇に障った様子の相手に怯むも、ここで逃げてはいけないと、拳を握り締めながら名前を告げ。)

ふーん、アベルか。ところで…見たところ教会関係者のようだが、最近近くの教会で何か異変があったとかって話はねーか？

(相手の名前を聞くとひとつ頷き、自分の封印を解くためにどうすればコイツを手篭めに出来るかと考えており。ふと、封印された時の事を思い出すといくつかの教会のそれぞれの大司教が協力して封印を施したため、どこかの教会に何かあったと考え相手に問いかけ)

…一応ここの教会で神父を務めています。
そうですね…確か3日ほど前に南方にモンスターが大量発生し、教会も被害を受けたとか。
( 教会関係者かと聞かれれば頷き。自分の役職を告げる。近くの教会で異変、と言われて考える素振りを見せれば、思いつくのは、この頃モンスターの動きが過激化しており、南方は今甚大な被害を受けているという情報だ。無論教会も然り。思いつくのはそれくらいだと伝えて。)

へぇ…その若さで神父か、細っこいし修道士レベルかと思ったぜ…。
やっぱりな…モンスター程度俺様にかかれば片手で…あ、でも今封印されてて使えねぇんだった。神父サマのおチカラになれず残念だぜ。

(もう一度身なりを確認すると確かに神父の服を身に纏っておりそこら辺の人間よりも信仰心が高い分丁度いいと考え、相手に同情した様子を見せ自分の力を使えば余裕で倒せるとでも言いかけてワザとガッカリした表情で今の状況では何もできないと頭を項垂れ)

…封印をもし解いたら、モンスターを倒して下さるのですか？
( 相手の言い方には、何か裏があることは分かっているが、正直モンスターに襲われている街の話は他人事ではなく。いずれこの街にもモンスターがやってくるかもしれない。彼なら、モンスターを倒すことは簡単だと言うが…。)

ヘヘッ話が早くて助かるぜ、神父ブレイド。
俺様をこの弱まってる封印から解いてくれりゃ、お礼にその程度のモンスターなんてねじ伏せてやるぜ。
ただ、封印を解くにはお堅い神様を崇めてる神父には難しいかもしれねーがな。。

(自分の封印を解くという話を相手から持ちかけてきたため、さらに口角を上げて頷いてみせ。ただし流暢に話していたが肝心な封印を解くための信仰心については、神父から受けるには難しく感じるためどうして口説くかを策を考え少し顔色が曇り)

…神父ですからね。

( 封印を解けばモンスターを倒してくれる。その言葉が本当なら、人々をモンスターの脅威から救うことができる。しかし、彼の言い方からすると、神を信仰していては封印は解けないという。じゃあどうすれば？と相手に投げかけ。)

神ではなく俺への忠誠心、信仰心、無償の愛…どれでもいい俺様に捧げろ。そうすれば力が戻り封印は解かれる
貴様は人々を救う為にどこまで俺様に尽くせる？

(今弱まってる状態の封印を解くには封印をどうこうするよりも自分が力を取り戻すのが手っ取り早く。相手を試すようにジロリと睨み、"人々を救うため"と言えばこの程度の安っぽい挑発でもあえて乗ってくると企んでおり)

それで、人々が守れるというのならば。
…いくらでも差し出しましょう。
( 相手がいうもので人々を守れるのならば、いくらでもと思うが、実際どのようにしてそれを差し出せばいいのか。ここで相手に祈りを捧げる？無償の愛とは？言葉では了承したものの、分からないことばかりで。)

さすが神父様。んじゃ、そこに跪き神に捧げる祈りを俺に向け最後に俺の石化した手の甲に口づけをしろ。そうすりゃ信仰の力で封印も解かれる筈だ…

(100%正しいやり方などないが、この固そうな相手が自分の言う通りにするかどうかを試すように少し目を細めながらやり方を説明し)

( 色々分からないことはあるが、相手の前に跪くと、両手を合わせた後ほどに十字架を胸の前で描く。再び己の手を重ね合わせれば心から深い祈りを捧げる。そして、少し時間がたってから、相手の手の甲へ自分の唇を寄せると、封印がとけるかどうか反応を確かめ。)



(/ すみません！遅くなりました。)

(自分の言ったとおりに相手が手に口づけるとニィ…と笑い、ﾊﾟﾘﾊﾟﾘ…パァアン！！と大きな音と眩い光が地下室に広がりゆっくり地面に降り立ち久々の体が動く感覚に首や肩の関節を動かして)

ぁあああ…久しぶりだぜこの感覚。ありがとうなアベル…じゃあ約束通りパパッとモンスター倒せば晴れて俺は自由の身ってことだな

(/大丈夫ですよー。テンポ遅いとかあったら言ってくださいね;)

…っ！！

あ…、いえ。
モンスターは南部の街に出現していると言います。この街からはかなり距離がありますよ。

( 眩い光に思わず目を閉じ、彼の声が聞こえてきた方向に薄ら目を開けると、そこに佇む相手の姿があり。不覚にも一瞬綺麗だなんて見蕩れて反応が遅れてしまう。相手がモンスターを倒すというので、モンスターが蔓延る街について話すと。)

ﾁｨｯ…そんなに距離あんのか…俺の羽根が使えりゃ一瞬で着くのによ…んじゃあなんだ…俺様がわざわざテメェとモンスターを倒すための旅に出るっていうのか？

(予想よりもモンスターの場所が遠いため舌打ちして、まさか旅に出ないといけないのかと耳を疑うが逆に考えれば旅の途中に逃げるタイミングか他に都合のいい人間を口説く事ができるかもと下心が働き考えを変え)

…まぁ仕方ない…教会関係者に俺の封印が解けた事を秘密にできるってんならついて行ってやってもいいぜ