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＞桜ちゃん
……東野グループ…の建物か…(桜ちゃんを見送った後、そう呟いた。確かに東野グループを良く聞いた。何処かのスポンサーとかしていたよな…と。しかし、東野グループの建物とか詳しく調べた事はなかった。)
お父さん(今瀧　清吾)の病院は…違うか。市民病院だし…(そんなことを考えながら、家路へ向かう)

>翼さん
ゆい:…？（良い天気な朝。兄を探しながらも散歩をしていたゆいは、ある人を見つける。それは翼さんだが、ゆいは南のあの人（瑠璃男さん）にそっくりだと思い近寄ってみていた。）
あ、あの人…確か南の…？（こそこそとしながら、翼さんのあとを追跡していて）

＞ゆいちゃん
(鼻歌交じりで歩いている。大分機嫌がいい…ように見える。瑠璃男の変身前の姿をゆいちゃんは知らない為、見間違えてしまっても無理は無い。彼は…また何か組織の仕事をしに行くのか。そう思ったかもしれない。しかし、翼な為、行く場所は…コンビニやスーパーで、お菓子を買って行くだけだ。予想を…思いっきり裏切っている。)

>翼さん
ゆい:…。（瑠璃男さんではないとは知らないため、ゆいはまだ追跡していた。しかしゆいは、何か合ってからじゃ遅いとすたたたたっと目の前へ行き）
あ、あの…何をするつもりかは分かりませんが、人を傷つけるなら…私が…相手をします…！（と、そんなことを言えば変身をして）

＞ゆいちゃん
…？(訝しげに首を傾げてから暫く考えこみ)
えー、俺そーゆー系もう辞めたんだけどなぁ。
(マジで？やるの？勘弁してよー。とやれやれと言うように呆れながら。)

「このエリアも問題はなさそうね」とコツコツとヒールの音を研究室のあるフロアを見て回っていると「このエリア、何かあったか」そう尋ねると「この先はモルモットの牢屋です」と言ってきたので「検体は足りてるだろうな」と聞くと「牢屋にかなりの数が、他のフロアとも共有です」そう言ってすぐ「しかしどこも飽和状態で」と言うので「溢れてるのは餌にするからB棟に回せ、数日前に大量に喰わせたからガラガラだからどんどん流し込め」そう言うと案内をさせていた者が他の者にその事を伝え「これで餌の心配はなくなったか」と言うと「ボスが新たに飼い始めたという人狼ですか」と言うので「そうだ、お互いに利益があるからな」そう言って先に進む

【ニシの組織 本部 入口】

｢ランラーン、お疲れ様。いやぁ助かった助かったよーん。｣

｢はぁ……どーせハヤテ1人で解決出来るくせに何でワタシハヤテの会社の方まで手伝わされるアルかぁー……。｣

｢その代わり給料払ってるんだからねー？特別手当も出したげるよ。僕優しいね？はい復唱。｣

｢はいはいハヤテは優しいアル。｣

森にカモフラージュされたニシの組織に人影が2つ。そこには疲弊した顔でスーツを着崩したニシの組織の新人だが先輩というチグハグな立場になった少女蘭花ともう1人。長い桃色の髪と少し大きな白衣を揺らし、黒いパンプスを履きながらも堂々と歩くスタイリッシュな女性が並ぶ。白衣の内側は腹を出し、足を出した大胆な格好を魅せる女はケラケラと笑いながらスマートフォンを片手に操作し映し出した画面を蘭花の目の前に揺らす。

【大海原グループ 天才研究者が今を揺るがす新型ウイルスの特効薬の製造に成功】
【宇宙学に新事実！またもや天才社長が解明。大海原グループの株価上昇】

つらつらの並べられた自社への熱狂と当人の功績への賛美を記載した記事を見せればスっと画面を閉じる。

｢いやぁ【僕】じゃ取材とか受けられないからねー。ランランがいると楽だよ！無能な凡人のくだらない質問なんて答えるの面倒だからね！！｣

｢その代わりワタシが苦労したアルけど。と言うかその姿で戻るアルか？｣

疲れた顔で指を指せば女は後ろに黒い羽が舞散りそうな程の悪い笑顔を見せて答えた。

｢＿＿＿＿勿論だとも、ポッポちゃん達へのsurpriseさ？｣
と。

＞大海原疾風さん、呉蘭花さん
「何で、こうなるんだ……」
トートバッグを片手に、スマートフォンを片手に持ち、刹那はうなだれていた。スマホの画面には、世界一有名であろう地図アプリ、ダーグルマップが表示されている。しかし某人気ヒーロー役者さんも呆れるだろうレベルの方向感覚を持つ彼女にとっては、ダーグルマップなど焼け石に水。街で買い物をして家に帰る予定が、気づけば森の中にいた。

「魔力石で禁忌かユーリに連絡……いやダメだ、何のために魔力消したんだ」
二人に頼らなかった理由は、トートバッグの中身にある。街で刹那が買い物をした場所はアニ○イトに、らしん○ん。買ったものは雑誌のようにも見える本何冊かと漫画類。呉さんや烏丸さんなら耐性があるかもしれないが、強い嫌悪感を示す可能性もあるジャンルのもの、と言えば何となく察しがつくかもしれない。
そこまで耐性が無さそうなユーリ、その本は何かと純粋な疑問を持ちかねない禁忌にバッグの中身がバレたら、最悪自害する覚悟はあった。

そんな中、聞こえてきた話し声の方をこっそりと見てしまう。呉さんと、上司を年相応の外見にした様な美女。美女の方が「ポッポちゃん」という言葉を口にしたとき、思わず跳ね上がりそうになる。音や気配を抑えられたのは、ヒガシ時代の訓練によるものだろう。
見られたら公開処刑もののブツを持っている身としては、正直逃げ出したかった。しかし刹那の予想が正しければ、美女は以前魔力と気配を消したユーリを見破っている。逃げ隠れするのは無理だろう。バッグを木陰に隠し、二人の前に出た。
「大海原様、呉さん、お仕事お疲れ様です。……後ずっと気になっていたんですが、なぜ私だけ『ポッポ』何ですかね？他の人殆ど英語のあだ名なのに」
口調がいつもより荒っぽいのは、どうにでもなれというヤケクソによるものである。

「大海原グループには研究部門では足元にも及ばないな」そう言って新聞を机の上に投げると「我社の買収の話が載っています」と執事が言うので「銀行に会社だからね、関係ない者の方が多い、だから記事も大きくないのさ」そう言って入るものの【東野グループ、大手銀行を買収】【東野グループ旅行関係の会社を数多く買収】と書いてあるが「大海原グループは数ページに渡っているけど、うちは見開きにページだけだし、そろそろテレビとかが取材に来るだろうから、どうするか」そう言って溜息をつき「どうしたものかな、うちはあそこと対決してる訳では無いんだけどな、それに前々からやってたのが被っただけなんだよな」そう言ってくるくると椅子で周り「うちの研究班って名前だけでほぼサークル状態なんだよな」そう言って外を見るとテレビカメラが集まっていたので「やはりか」そう言って会見で使う部屋に記者を入れて取材を受ける事数時間後「やっぱり分かっていたけど、やはりライバルにしたいらしいな」そう言って書斎の椅子に荒々しく座り「あぁ新しい医療機器の注文と武器の発注しておかなきゃ」そう言って武器の発注は裏で使っているルートを使い発注をかけた

＞斑鳩刹那さん(＆東野桜さん)

｢あらーバレたかぁ。まぁウロウロしてたのはランランから聞いてたからねぇ。たーだいまポッポちゃん。君の荷物は置いてきて良かったのかい？｣

掛けられた声にさほど驚かずケラケラと笑いながら長髪を揺らして女は笑う。バレた、という言い方から刹那さんの予想は正解と言って過言ではない。その隣で蘭花が｢セツナー！ごめんよ、放し飼いしてた子が教えてくれて、ハヤテが隠し事したら減給言うんだもん……。｣と眉を下げて手を合わせて謝る。その隣で蘭花の傍を離れて刹那さんに近づく大きくなった……否、本来なら、普通の成長ならこの位の女性になっていただろう疾風は声を上げた。

｢んで、ポッポちゃんの渾名だったねぇ。＿＿＿＿そもそも人間が渾名をつける理由はなんだと思う？特別扱い、区分け、差分。色々言い方はあるだろうけど要は【自分の脳が以下に他人を覚える為】の方法のひとつに過ぎない訳さ。
例えばSpringGirlの場合は名前もそうだが建前と区別する為。glassboyは名前が綺麗な色をしていたから。つまるところただの勘って奴だよ。
というかPigeonGirlだなんて渾名長いしPigeonPigeonうるさいじゃあないか。鳥の名前が着く人間も大量にいる訳だし。だから短く可愛くしてポッポちゃんって訳さ。are you ok？｣

長ったらしい割に話は完結。女の気まぐれで決まったという話。その話をしている中蘭花は暇そうにしながら｢長いアル。｣という不満の顔をしていた。
背後の気配など露知らず。それとも無視か。疾風は月のような笑みを見せるとくるりと足の向きを変える。

｢んじゃあ家？HOME？まぁ本部に戻りますかねぇ。ランラーン。情報。あとポッポちゃんの手伝いしたげなぁ。｣

｢セツナだからいいアルけどハヤテも手伝えばいいアル。｣

｢僕は天才だからね。わざわざ凡人の荷物を持つ必要性が感じられないし非力な僕が持てる量なんて分かりきってるからね。ほれほれ。｣

｢見た目が成長したのに中身は子供のままネ。……セツナ、荷物？あるなら手伝うよー！｣

疾風の軽い対応に不公平さを呟きながらも蘭花は慣れたように刹那さんの方に近寄り、笑顔を見せた。
先に歩を進める疾風は腕時計型の連絡機器からホログラムのニュースを見て笑う。

｢(人間というものは直ぐに大きなものとの衝突を望み、競い合う姿を眺めることを快楽と感じる。単純だねぇ。)｣

東野グループの記事や書き方を見て白衣の袖を口元に添えて笑うと数十件の仕事のメール欄に写り、端的に且つ正確に次の支持を大海原グループの各支部に伝達する。
大海原グループは東野グループほどの急成長は見せない。否、しようとはしない。あくまでも【昔からいる大グループ】で収まる様に疾風は操作する。
成長する花を潰す趣味は疾風には無いしかと言って世話を焼くつもりもない。
故にマスメディアの煽り文句に乗るつもりもなければただ疾風は自分のグループが堅牢かつ時に新たな進歩を見せる【崩せない大企業】を保つ事を選ぶ。
仕事の指示を終わらせれば疾風は空を見て｢やれやれ、古参というのも難しいねぇ。まぁ？凡人なら、だけどさ。｣と呟きながら最後のメールを送る。
宛名は【SpringGirl】。内容は疾風らしく端的だった。

｢うちの医療器具を宜しくね。それから、買収した銀行と旅行を是非うちのグループでも利用させておくれ。仲良くしようね、SpringGirl？
さっそくだけど、君と仲良しのランランや僕の部下におすすめの旅行先を教えておくれよ。金に糸目はつけないってね？｣

たまには自分の部下にご褒美を。ついでに波乱も起きるといいね。そんなことを考えながらそっとメール欄を閉じた。

＞大海原疾風さん、呉蘭花さん
「……なるほど。あだ名については分かりました」
正直分かっていない。「SpringGirl」も「PigeonGirl」もそんな変わらない気がする。とは言っても目の前の天才にいうだけ無駄だろうし、「ポッポ」は普通にかわいい。そう考え、素直に頷いた。
しかし「荷物」について言及されると、態度は一変。
「いやいいんで！先輩方に持たせるもんじゃないんで！いいですからあああ！」
悲鳴を上げながら隠したバッグを持ってくる。その速さは、瞬間移動といっても差し支えなかった。
しかしここで運命のいたずらか、バッグの中身が思い切り地面に落ち、入っていた本の表紙がちらほら見えた。
繰り返すが、本はらし○ばんやアニ○イトで買ったものである。そして「呉さんや烏丸さんなら見たことがあるかもしれないが、ひどく嫌悪感を示す可能性のある」内容のものである。本と呼ぶにはかなり薄いそれを地面に散りばめ、刹那は半ば呆然としていた。

＞疾風さん 蘭華さん
「大海原グループとは仲良くしていきたいですから、うちの銀行と旅行会社をご贔屓に」と書いた後「そちらのニュース記事見ました、科学分野ではそちらに勝てませんよ」そう書き「今年は国内旅行でしたらこんなとこはどうでしょう、海外でしたら」と写真とウェブリンクを貼って「大海原グループの医療器具はどこよりも信頼性が高いのでこれからも頼りにしています」と書いてメールを送った

[コツコツコツ]そう石畳の階段を地下に降りていき「ここに来るのは何年ぶりか」そう言って鉄の扉を開けて中に入り「ここに来ると、心の古傷が痛むけど私の悪に染るきっかけの場所でもある」そうホコリを被った石のベッドに座り、ぼーっとしていると「ボス、ボスはどちらに」と声がするので扉を開けて階段まで戻る

＞真田　雪菜ちゃん
確かにそうなんだけどさ…
名前をつけてくれって頼まれてさ？
雪菜と一緒に考えようかと思ったんだけど…駄目か？

>今瀧さん
構いませんが……いいんでしょうか？

＞真田　雪菜ちゃん
いいよ。本当は連れて帰ったらどうだって提案してもらったけどさ？俺に飼われるより、もっと可愛がってくれる人に飼われるべきだからさ。
あ、その猫、まだ子猫なんだよ。縞模様が入ってて…トラ猫って言うんだろうな。

>今瀧さん
私、名前つけるのあんまり慣れてなくて…

＞真田 雪菜ちゃん
雪菜がつけたいなって思った名前でいいんだぞ？
縞模様だから、「しまちゃん」でもいいしさ。
(そう「例えば」を出しながら)

>今瀧さん
しまちゃん、ですか…