_ おかえり 僕らの虚空屋敷

＞黒部
くっ、黒部さん？何もしないから…落ち着いて？
（声を聴きとり焦りを顔に浮かべると軽く肩を揺さぶって）

＞中島
っ、は、ぁ…っ、なか、しまく…っ!
(はっと起き、手探りで相手の手を震える手で触れ)

＞黒部
ここです。大丈夫ですよ、黒部さん
（触れられた手を握ると安心させるように呟き）

＞中島
っ、はぁ…すみません…
(少しずつ落ち着き)

＞黒部
どうしたんですか？ちゃんと、教えてください
（落ち着いてきた相手の頭を撫で静かに聞いて）

＞中島
ぁ…い、いえ…少し夢見が悪かっただけですから…
(まだ恐怖で少し震えつつも、微笑み)

＞黒部
…それは分かります。内容を、教えてくれませんか？
（体を引き寄せ苦しそうに呟き）

＞中島
……暗い空間に1人きりで…
色んな方向から手の様な物が体に触れて…っ
(思い出す度に震え)

＞黒部
……
（黙って聞きながら安心させるように抱きしめて）

＞中島
っ…そ、の…その手が…！
私の目を…!!けほっ…っは…(思い出し、過呼吸気味になり始め)

＞黒部
大丈夫です黒部さん。僕がいます。
（息が荒くなっていく相手に声をかけ）
っ、ゆっくり、僕に合わせて呼吸してください？
（顔を青ざめると背中を撫でながら相手の目を見て呼吸をして見せて）

＞中島
っ、は、はっ…っ、
(少しずつ、相手と呼吸を合わせ段々と落ち着くが、力なくもたれかかり)

＞黒部
そうです、そうです…はあっ…良かった
（呼吸が落ち着いてきた相手を抱きしめ呟き）

＞中島
…は、ぁ…中島くん…
すみ、ません…ごめい、わくおかけして…
(しんどそうに凭れつつ、離れようとし)

＞黒部
駄目です。此方こそすいません。無理に聞いてしまって…
（離れようとする体を固定すると申し訳なさそうに謝り）

＞中島
いえ…中島くんは悪くないです…
すみません、すみ、ません…(何度も謝り)

＞黒部
…黒部さん。僕は黒部さんの沢山のすみませんより一回の笑顔が見たいです
（相手の声を遮ると優しく聞いて）

＞中島
っ…でも…、
すみ、ません中島くん…(夢の怖さで震えつつ、無理矢理微笑み)

＞黒部
ん…泣いていいですよ？
（そっと手を伸ばし頭を撫でると引き寄せ）

＞中島
ーッ…っふ…(腕の中で静かに涙を零し)