ブラックローズ

ブラックローズ

名無しさん  2018-08-16 14:59:05 
通報

募集にて声をかけて下さった>>23780様をお待ちしております。

コメントを投稿する

  • No.14 by セシル  2018-08-23 20:40:45 

えっ…貴方──
(異様なほど暗く感じる教会の中は、壁に明かりのためのランプやマリア様の石像の周りを囲むように数百本のロウソクがありほんわりと明るいはずの中がいつもよりも暗く、遠くから雷鳴も聞こえる始末。そんな中、聞こえた物音の方へゆっくりと近づくと自分よりも遥かに背の高い男が現れ、その容姿から真実を聞いた訳でもないのに普通の人とは違う何かを感じられずにはいられなかった。その何かというのを説明しろと言われても、うまい言葉は見つけられずただ呆然とするしかなく、しかし相手から視線を逸らすことが出来ずその時間はほんの一瞬だったはずのに、永遠にも思える長さで、慌てて相手の手元へと視線を移すと、べっとりとその大きな手に血が付着しており、驚く。その血液は人間の赤ではなく黒色でとても普通の色とは違うが今はそれどころではない、相手の出血の量からきっと大きな怪我をしているに違いない)
すぐ、血を止めないと…!
(慌てて建物の奥にある小さな小部屋へと向かうと、神父から応急処置の手法なら教わっておりそれに必要な道具を持って再び相手の元へとやってくると礼拝者が使う左右に置かれた長椅子を見て「ここに…座ってください。手当します」とどこか懇願するような、心配するような声色で言って)

  • No.15 by オルトス  2018-08-24 00:07:02 


(適度な暗がりを生み出し、辺りを照らす灯りがゆったりと揺らめく暫しの間、要求に応えずに姿を見せるなり唖然とその無垢なる眼に此方を見据えられ。人間とは異なる魔の者が、平然と聖域に現れたのだから無理もなかろう。ましてや、我らと好き好んで関わりを持つ者などそう多くなく、同胞らがこの町に頻繁に出入りしているわけでもなさそうだ。蛇に睨まれた蛙の如く固まっていた視線が、見せつけたそれに移り変わるとハッとした様子で目の色を変え、止血のために奥へと駆けていく姿を目で追って。その慌てぶりを他所に乾いた唇を軽く舐めると、背筋に重く鋭い視線を感じ「…別に取って喰ったりしねェよ。」信仰深いのか、マリア像からの威圧にやれやれと言わんばかりに溜め息を洩らす。一先ず追手らを無事撒けたかと意識だけを扉の方に向けているうちに、相手が道具を持って帰って来るや、唐突の申出に思わず眉間に皺を寄せ。)

……いいだろう。ただし、妙な真似はするな…。不審な動きがあれば、容赦はしない。

(警戒心を隠すことなく鋭い睨みを利かせるも、何時また追手が来るかもわからず、処置を行うのであれば人の手を借りる方が早い。声色から察するに恐らく単に治療が目的と断定すれば、冷たく言い放ちながら渋々と促された椅子へと腰を下ろし、広範囲に焼け爛れた火傷や指先にまで切り傷を負った片腕を差し出して。)

  • No.16 by セシル  2018-08-24 15:24:08 

傷口……酷いですね。
(相手に半信半疑で、椅子に座るよう促すと予想外に椅子に腰掛けてくれたので安堵したのも束の間、鋭い双眼で睨まれるとどうやらこちらを警戒しているらしく、「大丈夫です、ただ怪我を見るだけです」と一瞬怖気ずくもぐっと堪えて相手の目をしっかりと見つめてから相手より差し出された腕を見るなり、自分の想像を遥かに超える深い傷口に眉間に皺を寄せる。上記をポツリと言うとガーゼを切る用の小さなナイフを取り出すと服があっては、処置も出来にくくまた服に血が付着したままでは、衛生面でもよくないので傷口が見える程度にシャツを少し切ってガーゼに町の医者から定期的に購入している消毒液を染み込ませて血を拭き取りながら、傷口を消毒して)

痛みますか…?少し、我慢してください…

(たまに、けが人の手当をすることごある。町の医者にどこかの国の負傷兵が流れてきたり、子どもの怪我をみたり、でも、所詮は医者の助手の助手がいい程度で、本格的な治療法は知らないし薬だって詳しくは知らない。そんな無知に等しい状態で今回の傷の大きさは、正直どのようにすれば1番良い方法なのか最適な治療までは分からないが、傷口を清潔にして、ガーゼと包帯で保護することくらいならできる。
傷口を消毒しながら相手に上記を問いかけては、緊張しているせいか汗が出てきてそれを拭いながら何度も何度も消毒を繰り返して)

  • No.17 by オルトス  2018-08-25 00:44:26 


……お前、自分が何をしているのか本当に分かっているのか?

(生々しい跡を見せれば聖職者としての強がりが晴れるかと思いきや、間近で見るなり顔を顰めて憐みを掛け、恐怖を抑えてまで放った言に偽りなく手を動かし始め。相手がナイフを取り出した瞬間、本性を現したかと警戒を強めるも血に染まった袖を切り離すに止まり、覚束ない手付きで懸命に治療を試みられ。油断し近づいたところを刺す、治療薬に紛れ込ませた劇薬を塗る、いくらでも付け込む機会を与えているのに素振りすら見せぬ姿勢に、次第に毒気を抜かれ眉間の皺を緩めては張り詰めていた息を吐く。消毒液を十二分に染み込ませたガーゼを介して、じりじりと液体が肌に触れるのは気持ちのよいものではないが、本来なら魔の者に手を貸す等とあるまじき行為であろうにも関わらず、手を休めずに試行錯誤を繰り返す相手に痺れを切らし呆れながら疑問を投げかけて。私欲に塗れた黒ずくめの奴等が、血眼になってまで追い回した獲物をみすみす逃すような真似、慈悲を与えるにも程がある。多少の心得はあろうとも人とは違う変質した症状に、戸惑いを隠せず緊張しているのが肌に伝わり、人間に施すのと同じ手法ではあるものの、何とも見ている側がひやりとするたどたどしさに思わず口を出し。)

痛みはない、が……薬の使い過ぎだ、下手に触れば悪化する。後は患部を包帯で保護すれば十分だ。腕は炎症を、指先は傷を隠せればそれでいい。

  • No.18 by セシル  2018-08-25 12:10:39 


私は──
使いすぎ…ですよね!包帯、巻いていきますね…!!

(相手に問いかけられると顔を上げて相手の瞳を真っ直ぐ見る。なぜ、そんなことを質問するのだろうと考えを巡らせていると、消毒の使いすぎだと指摘を受け、慌てて患部を見ては確かにいくら出血と傷口が酷いとはいえこれでは意味が無い。相手に指示されると、すぐに清潔なガーゼで保護しては包帯を取り出して巻いていき。一度腕の傷口で巻き終えれば、もう一枚包帯を取り出して指先にかけても巻いて。その間相手のことは見ず、先程の質問について考えていた。
まるで、こちらの行動が相手にとっては不思議、もしくは想定外なことでもあるかのような問いかけ。だが、その真意までは分からないがきっと自分が相手と出会った時に感じたあの違和感は本物なのかもしれない。うまく言葉は出てこないが、相手の雰囲気は普通の人間のそれとは違っていた。何も寄せ付けぬような気配はこちらの全身を恐怖で包み込むような、足がすくむような感覚。瞳だって一瞬だったが人間とはかけ離れた赤色のようにも見えた。殺気を帯びたような瞳を見た時、恐怖を感じたがそれ以外にもどこか相手も何かに怯えているようにも思えた。自分が何をしているのか、それはつまり自分は何を助けているのか分かっているのか、という問いかけかもしれない。そっと包帯の余りをテープで固定しては)

私は、ただ、怪我を負った人の手当をしただけです──。それだけです。

(先程までの緊張は何故か自然となくなり、相手の包帯巻きになった腕から伝わる人とは少し違った体温に表情が緩み微笑んでは相手の顔を見上げて)

  • No.19 by オルトス  2018-08-25 18:25:49 


――怪我を負った人の…か。何とも聖職者らしい発想だな。

(問いに戸惑いながら此方を見据えられるも、すぐさま口出しした指示に従い先と違った手付きで的確な処置をし、炎症を起こした箇所に次々と包帯が巻かれ跡が隠されていく。同様に、切り傷を塞ぐために指先に触れられた際、火傷によって多少熱を帯びていたとしても人の子に扮しても隠しきれない程と、明らかに違う体温に眉一つ動かされず。威勢よく治療を申し出たと思えば素人臭く、怯えたかと思えば柔らかな笑みを浮かべる理解しがたい言動の数々に、皮肉めいた言葉をぽつりと呟き。――何時以来だろうか、私欲に溺れた人の子意外とここまで口を利き、目を見て語り掛けてくる者は。意図して周囲を寄せ付けずに過ごした時期が続いたからか、悪意なく接する感触がこそばゆく、その昔に同じように関わりを持った人間らとの出来事が頭を過る。懐かしさの反面、人間の本質は反吐が出る程見飽き、結んだ契りさえも出来心一つで簡単に移り変わる脆さは既に痛感してきた。だからこそ、何時の日か目の前の相手も――。徐々に変色する瞳の奥で零れた憂色を悟られぬよう影を落とし、処置を終えた腕を引き感覚を確かめるように何度か掌を握り。追手に仕掛けられた液体の匂いが鼻から抜けないからか、未だ感覚が鈍いものの幾らか戻ってきた五感を感じながら、手の平に付いた味気のない自身の血を舐め始め。)

  • No.20 by セシル  2018-08-25 19:53:00 


けが人を放っておけなかっただけです。私がただの町民でも同じことをしました…。

(聖職者らしい、と言われると目をぱちくりさせては小さく笑って。前にも一度誰かに同じようなことを言われたことを思い出して。何時の日だったか、ある時こんな小さな村に異国の負傷兵がやってきたことがあった。戦争に負け、国を無くし路頭に迷っていた。町の医者は少なかったし、ここには大きな病院もない。だから教会に務めていた私も手伝いに向かうことになった。不慣れなことだったが、1人でも多くの人を傷から癒してやりたいと思った。だが、自分の担当にもったある1人の兵士は、自分と同い年くらいで致命傷とも言える深傷だった。それでも、傷の手当をした。だけど、彼はずっと「死にたい」と言っていた。もう良くならないから、と命を諦めていた。それでも、命を救いたいと必死になったが結局、苦痛だけが彼の心にも残り数日後、自分の目の前で息を引き取った。最期に「価値のない命を助けるとは、いかにも聖職者のすることだ」と言い残して。その言葉は、恨みとも憎しみとも悲しみともとれた。自分がやっていたことはただの自己満足なんじゃないか、と聖職者という肩書きにハマり周りが見えていなかったのではないのか、と。いつかあの日の彼を、もう瀕死だと分かっていた彼の手当を施した答えが見つかるように、ここまで生きてきた。そして、今目の前の男と出会った。相手が言わずともわかる。彼は自分が関わってはいけないような世界に生きている人で、怪我を負ったから、という理由もきっとまだ聖職者の肩書きの言い訳になるかもしれない。それでも、助けたいと思った。彼の瞳を見た時、あの日の兵士のそれと似ていたように思えた。表面では、自分に関わるなと壁を張っていてもその奥に見える孤独──その揺らめきを彼にも見た気がする。だから、傷を直した。聖職者としてではなく、1人の人間として彼に声をかけた。どこか昔を懐かしむような優しい笑みに戻れば上記を言って)

だ、ダメですよっ!血なんか舐めたら、感染症の原因に────!!

(相手が手を動かして感度を確かめてそれなりに動かせると安堵したのも束の間相手が、わずかに残った血を舐め始めて慌てて、相手の手をとって止めるが、その瞬間に見た、あの瞳の色。先程までハッキリとではないが、ゆらりとしたあの色が瞳の中で広がっている。それと同時に言葉を失いただ唖然とするしかなかった。そして、相手の人間とは異なる気配が何であるのか、1つの疑問がまだ正確ではないがゆっくりと、しかし確実に答えと繋がっていくのを感じると相手からゆっくりと手を離して、立ち上がれば半歩ほど後ずさりをして)

  • No.21 by オルトス  2018-08-26 01:49:50 


(身に覚えでもあるのか、如何にも当て付けた返しであったはずなのに、小さく笑みを零す姿が映り。何時の世も血を血で洗う戦乱は絶えず、老若男女問わず積み上げられた死傷者の山は幾つも目にしてきたが、目の前の人間も教会という立場上それらに立ち会ったこともあるのだろう。恐らく、先の覚束ない手付きであっても懸命に向き合おうとしたのは、その出来事があったからか。物思いにふけるその様を眺めていれば、不意に懐かしさを感じる微笑みに目を疑い、表には出さぬものの戸惑いを覚えて。これ以上の関わりは互いにとって不利益になりかねず、見て見ぬふりをしてきた現実は、永久に流れる時と共に忘れ封じ込めてしまいたい。吸血鬼がこの聖域に踏み入れ聖職者が介抱したと外に漏れれば、我らを付け狙う輩からの仕打ちも教会としての株を下げる結果を招き、無用ないざこざに巻き込む恐れがある。一先ず、下手な物に触る前に魔の者特有の血を消し、無味で粗悪な血あれど多少の喉の渇きくらいは収まるかと舐め拭き取っていると、此方の身を案じては止めさせようと手を取られ。しかし、相手の視線は己の瞳を捉えた途端、動揺しながら途切れた言葉に加え、打って変わって距離を取ろうとする変わりように一つの合点がいき。感覚が鈍っているせいであまり実感は湧かないものの、心待ちにしていた日が沈んだ時間が訪れては本来の瞳へと戻り、流石に此方の正体に感づいたらしい。当然の反応に一瞬顔を曇らせるも、直ぐに声色を落とし不敵な笑みを向け、人の子を遠ざける格好の口実を淡々と口にし。)

――今更気付いたところで、もう遅い。……選ばせてやろう。泣き喚き無様な醜態を曝すか、大人しく俺に喰われるか。

(亀裂を生み多少の争いの形跡を残せば向こうの地位を保持させ、騒ぎを立てれば他の教会の者や追手共らの応援となり、抵抗しなければ眠らせればいい。聖母との誓いに従う形になるのは癪だが、傷を癒す目的を果たした今長居をするのは無用であり、知らぬこととはいえ一時の時間を共有したものを喰らうのは後味が悪い。本調子とまではいかずとも日が暮れた今であれば、黒ずくめを撒くことは造作もなく、片腕もあれば十分足りお釣りが見込める。畏怖が去る前に方を付けるため、まるで逃げ惑う“獲物”を狙うように本性をむき出し、悠然と立ち上がれば鋭く尖った牙をちらつかせ、その場の空気が凍りつく殺気立てた紅い瞳で見据えて。)

  • No.22 by セシル  2018-08-26 14:31:21 


(神は罪を裁く、と人間は口々に言う。だが、その罪を決めるのは一体誰なのか。神か?人か?今目の前にいる男だって、きっとそうなのかもしれない。私は罪を犯しているのかもしれない。ただ、なにが罪なのか。傷を癒したこと?あの時ナイフで命を奪わなかったこと?それとも、彼自身──?その区別を付けるのは、私なのか、神か、他でもない誰かか?今ここでそれを決めるのは難しい。いつの間にか、夜空を覆っていた黒い雲は裂け、真っ白な月が顔を出す。月光がステンドグラスを照らせば、教会は7色の光に包まれマリア像を優しく包む。その中にある、異様な空気。冷たく、重く人を離さない。男の気配は先ほどより一層重くなる。本能が危険だと警鐘を鳴らすも、蛇に睨まれた蛙のように体が動かない。呼吸すらも忘れてしまうのではと、嫌な汗が額から頬、喉を伝う。男の瞳がこちらを見るが、その眼はまるで狩る側の眼だ。闇の中で光を探すような瞳。男の問いかけにぐっと、胸の前の手に力が籠る。今ここで大声を出せば、誰かが来てくれる。そうすれば男は逃げるか、それとも来た者達の命を奪うか。それが、賢明の判断なのだろう。でも、何故か体は動かない。いや、今は動かないのではなく“動きなくない”のだ。きっと、彼は今までもこれからも命を狙われるのだろう。その理由をはっきりと聞いたわけでないが、何となくそんな予感がする。それでも)

私は────

(やっとの思いで出し言葉を遮るように、教会の外が慌ただしくなるのが聞こえる。足音と数人の男の声。その声には聞き覚えがあった。先程、見かけた男たちだろう。きっと、彼を探しているのだ。このままでは、この教会に乗り込んでくるのも時間の問題だ。現に、足音も少しずつ近づいているようにも思える。時間がない。焦る気持ちを抑え、後ずさる足に力を入れて相手の顔を真っ直ぐみる)

私は、貴方を見捨てたくない……邪魔なら殺したっていい…!でも、今は貴方のそばを離れたくない──!!

(理由は今は分からない。だが、そういった自分の本当の答えがいつか見つかるように、貴方の世界に居たいと思い、どこか力強く言えば、言い終えるかその前か、凄まじい音と共に教会の扉が開けば強いかぜが吹いてあまりの強風に目を瞑って。)

  • No.23 by オルトス  2018-08-27 00:43:05 


(/こんばんは。取り急ぎ背後のみ失礼します。
只今作成してるお返事を就寝前に挙げられれば良かったのですが、少々明日早くから所用があり、これ以上は支障をきたし兼ねないため、夕方以降に改めて挙げさせていただきます。申し訳ありませんが、ご容赦頂ければ幸いです。※こちら返信不要です)

  • No.24 by オルトス  2018-08-27 22:14:26 


( ステンドグラスを通し月満ちた光が差し込むと、今この時が我ら魔の者にとっての至福の時間が訪れたことを認識させ、沸々と内から力が戻ってくるのを感じては暗闇の奥も良く見え始め。本能は目の前の獲物を狩れと語り掛けてくるも、まだ人の子の血を啜らずとも理性を失いこともなく、心成しか幻想的な光に包まれる聖母が此方に睨みを利かせているようにも感じられ。たかが像であり、信徒を導く力はあれど守る力があるとは到底思えず、うら若い女の血に擽られるものがないわけではないが、流石に異様な存在感を放たれては気分が悪い。静まり返った教会内で先の返答を待つも、少し圧を与え過ぎたか冷や汗を掻きながら口を閉ざし、徐に恐怖のやり場を手に込めているのが目につく。本能は嘘を付か ず、恐らく関わりを持つなとでも警鐘を鳴らし、言葉を交えるのも遠ざけてくれているのか。室内を照らす音だけがなびく中、次第に門の外からの不穏な気配を捉え始め、相手が絞り出した声をかき消すかのように騒ぎ立てるその声の主らに苛立ちを隠せず舌打ちをし。その声が大きくなるにつれて悠長に待っているわけにもいかなくなり、施した処置の跡を隠すように片腕を庇いながら、標的を目の前の無垢な者なら野蛮な獣らへと移す。扉の重たい音が響くと同時に早々に仕掛けてくるであろう奴らに対抗すべく、その先へと意識を向け迎え撃つ態勢を取るも、不意に告げられた答えに動きを止め眼を見開く。――何を言って いるのか。何故、見捨てず側に居ることを望み、あまつさえ殺されることも厭わないと口にするのか。虚勢にしてはやけに芯のある音をし、迷いのない答えのように思えるそれに困惑し、勢いよく開かれた扉の向こうにも轟かせるように故意に声を荒げさせ。 )

――興が冷めた…命拾いしたな、女ッ! 世迷い言など…俺に通用するわけもなかろう。

(引き際に退いたとも取れる言を残しては、並外れた脚力で一気に群衆を駆け抜け、鮮やかに飛躍すると音もなく夜の闇へと消え。どさくさに紛れて尖らせた鋭利な爪を懐に刺したのか、呻き声を上げ蹲る者が数名、見た目は派手なものの致命傷は避け傷自体は浅い。対面していた所を見られたとはいえ、止血の際に使用したナイフには黒い血が付着し、抵抗したとも見えなくはない。混乱しきった奴等の目にはどう映ったか、願わくば対峙していたと誤認させ彼の者に、平穏があらんことを。)


(/お待たせしました。場転ため一度引かせましたが、次の場面で手当ての礼を含めて姿を表す予定です。希望の展開等はありますでしょうか?)

  • No.25 by セシル  2018-08-27 22:56:26 

!?まっ──!!

(自分でもなぜその言葉が出たのか理解出来ない。ただ、彼の世界はきっと灰色だ。色なんてない。その世界が少しでも鮮やかになればと願ってしまう。扉の向こうから男達が数名押し寄せてくると、相手はまるで風のように舞い群衆を追い越していく。咄嗟に腕を伸びしたが風が吹き荒れ目を瞑る。そして、ゆっくりと目を開けると数名が倒れて痛みに苦しむような声で唸っている。慌ててかけより「大丈夫ですか…!?」と声をかけ、傷の具合を見ると、致命傷まではいかない傷でほっとする。すぐに騒ぎを聞きつけた町の人間が集まってきて、怪我人を病院まで運んでくれたので、あとは医者に任せようと安堵していると、先程お仕掛けてきた男達のリーダー格のような1人の男が近寄ってきた。
だが、そのあまりの気配に思わず後ずさりするも、すぐに追いつかれ片方の手首を力任せに掴まれ腕を軽々と持ち上げられると小さな悲鳴が漏れる。体格からして違うその背丈では力も強く振りほどくことすらできない。男は、すごい剣幕で彼について問いただしてきた。なぜ、ここにいたのか、何か話したのか、ヤツの正体を知ったのか、等まるで何かに焦るかのような言い方で問いかけてくる。)

ぃ、いえ…何も知りませんっ…怖くて、助けを呼ぼうとしたら、皆さんが来てくれたんですっ……

(痛みに耐えながらなんとか言葉を出すが、言葉の真意を探っているのか、手首を掴む手にもさらに力が入り、ミシミシと嫌な音がすれば、さらに悲鳴が出てしまう。そして、男は鋭い目で長椅子に置かれた処置箱に視線を移しては、あれは?と低い声で問いかけてくる。)

薔薇の棘で指先をけがしたんです…それで、処置をしようと…

(反対側の指先には確かに小さな傷口がある。男はその傷とこちらの顔を睨むように交互に見れば乱暴に突き飛ばす。咄嗟に反応が遅れそのまま床に倒れては掴まれ痛む左手首を片方の手で庇うように押さえては、男の顔を見上げる。男は、何か言いたげだったが舌打ちをしただけで小走りで教会を出ていき。数分後、ようやく呼吸を整えて、その場に蹲って)


(/そうですね、どうしましょうか。この出来事から数日、という時間設定は欲しいですね。ただ、どういった場面で再び姿を現すのか、ですが……今回の兼で、吸血鬼を狙っているのは吸血鬼の力を自分たちの私益のために利用しようとする反政府組織の一段で、黒魔術や禁術に手を染めている集団でもあり、町に送り込まれたのはその組織の下っ端だった、ということがお礼にきた吸血鬼に聞かされ判明する(お礼に来た時じゃなくてもいいです)という、設定は後々でもいいので付け加えたいですね。後は、今回の教会の兼でこちらの提供キャラも下っ端のリーダー格の男は吸血鬼と接触したのでは無いかと疑われ始める、というのもありかと……。

展開としては、お礼にくるなら夜がいいかなと思います。教会でシスターが1人の時か、教会の横にあるシスターの家で寝ている時(こちらは夜更けですね)でもいいのかな、とは思いますが…そこはおまかせします!昼でも夜でも、合わせますよ!)

  • No.26 by オルトス  2018-08-28 00:59:48 


(/今のところは、経過時間は1週間や10日辺りを検討していました。今回の件での出来事は、後々の布石にもなりますからね。その2つは取り入れていきましょう!もしご希望であれば、シスターに対する疑惑の目の展開を紡ぐ時に、当方がNPCを提供する形でも問題ありませんので、お気軽にどうぞ。

一先ず、起床時間も早いでしょうから、まだ日が昇りきらない夜明け前のシスターの家でいかがでしょうか。流れ次第でそのまま昼パートにも移れそうなので。今のところは、娘様就寝中に提供吸血鬼が寝室に侵入し、起床するまで待つか起こすかのどちらかで接触を図る予定です。問題がなければこの線で向かわせていただきます。)

  • No.27 by セシル  2018-08-28 08:06:34 


(/全然大丈夫ですよ!よろしくお願いします!)

  • No.28 by オルトス  2018-08-29 00:11:21 


――おい、聖職者だろ……いい加減、そろそろ起きろ。

(追手共と遭遇してから早一週間が過ぎた頃、先の一件以来すぐさま捜索隊が編成され昼夜問わず行われたものの、一向に吉報が届かず町への出入りも次第に落ち着き始め。闇夜を新月が照らす真夜中に手薄になった警戒網を掻い潜り、教会からも見える位置に佇む彼の聖職者の家へと足を延ばすと難なく室内へと侵入し。迷いない足取りで躊躇なく寝室へと立ち入れば、寝息を立てているであろう格好の獲物を目の前に、瞳は一層に緋色に染まるも寝首を掻くわけでもなく無言で相手を見下ろし。――今やすっかり癒えた腕に処置をし、己に関わりを持とうとしてきた女。しかも、ただの関わりではなく戯言をほざく風変わりな聖職者。山ほどある腑に落ちない鬱憤に白黒つけるべく来訪したものの、流石に人の子には些か酷な時間だったかと、ボンサックを足元に置き壁に凭れては、ただ静かに古びた書物を読み耽り。刻々と針が進み次第に月が傾き透き通った空気が流れては、遠くからも小鳥の囀りが鳴り響き朝を迎えようとし始めると、書物に視線を落としたまま相手が起床する前に棘のない物腰で述べて。)

  • No.29 by セシル  2018-08-29 14:56:28 


(あの出来事から1週間。この町は、黒い噂が流れ始めていた。あの日、彼を追ってきた集団の1人が、目撃情報や情報収集の手法として「この町に、人を喰らう吸血鬼が出た」と言い回ったのだ。ここは、都会より外れた小さな町。噂は三日三晩であっという間に広がった。そして、人々は口を揃えて言う「恐ろしい」「穢らわしい」「殺すべきだ」と。皆、吸血鬼に対する対抗心を募らせる一方だ。それに加えて、あれ以来昼夜問わずにあの集団が町を出入りするようになった。きっとまたここに現れるとふんだのだろう。あの日から時間が経ち、自分でも彼に対する気持ちが薄れ、消えるのではないかと思った。何事もなかったかのように、前の日常に戻るのかと。しかし、日を追う事に彼の事が気になる。あれから、どうしているのか、傷の具合はどうなのか、とだがきっとこんな思いは相手にとっては邪魔でしかないのだろうとも思える。そして、少し異様ではあるがまた前のように教会でお勤めする日々が始まり、今日もその勤めを終え、寝る様の白色のローブに着替えて布団に潜るとすぐに睡魔と体の怠さ、あの時の左手首の痛みが重なり、眠りに誘われていく。やや、意識が現実に戻り始めた頃、ギシギシと家鳴りがするのを聞いていたがまだ頭と意識半分は微睡みの中で、起きて確認しようとは思わない。
そして、日が顔を出し始め朝やけが美しく空に広がるころ、再び意識が引き戻されると誰かに声をかけられた気がした。)

ん…だ、れ──!?

(神父様が起こしに来たのかとまだ微睡みが残る頭のままモゾモゾと体を起こすと、ぼやぁ〜と人影が見えたが神父様ではないようだと、やっと目を擦って開けてみたところで相手が誰なのか分かり驚く。彼だ。あの日以来、全然姿を見せなかった相手が今目の前にいる、と理解するまで数分かかったが、相手の変わりない顔を見ると安堵したのか、小さく息をついて笑顔を見せて)

  • No.30 by オルトス  2018-08-30 00:27:01 


(/こんばんは。取り急ぎ背後のみ失礼します。
度々申し訳ありません。少々立て込んでおりまして、夕方以降に改めて挙げさせていただきます。申し訳ありませんが、ご容赦頂ければ幸いです。※こちら返信不要です)

  • No.31 by オルトス  2018-08-30 20:59:09 


……ようやく起きたか、戯け。――何故笑う…つくづく変な女だ。

(ここ数日で周知されている噂は眷属を通じて早々に耳にし、口々にするそれはあながち間違っているわけでもない。何時の時代も、彼等は異様な者を迫害し自分たちの地位を守ろうとする醜さは相も変わらず、それが例え同族であろうとも例外なく行われてしまう。肌や目の色といったほんの些細な違いでさえ、いつの世も隔たりを作っては異なるものを悪とし、非道で残虐な行為すら正義の名の下に権力を揮っては富を我が物顔で欲する卑しい存在。必ずしも全ての者が当てはまるわけでもないが、我々からすれば人の子の方がよっぽど恐ろしく穢れた生き物だとも言えてしまう。故に、穢れ無き者の血は極上の品となり、人の子と変わらぬ欲を出し喰らう姿は、彼等からすれば化け物とも捉えられよう。諸説あるそれらのいがみ合いに加え、近年では我らへの対抗策しての術を編み出すだけでなく、自ら禁忌を侵すべく魔に染まる輩が増えては、一向に兆しの見えない現状に深く息を吐く。それと同時に包まった布団が動き出すと苦笑交じりに上記を告げ、書物を閉じるとゆっくりと顔を上げ紅く透き通った瞳を相手に向けて。暫く間の抜けた表情のまま朧げに目を開けているかと思えば、不意に笑みを見せるその様を怪訝そうに見据え、書物を仕舞うと壁に凭れたまま腕組みをし。)

  • No.32 by セシル  2018-08-30 22:10:58 


ぃえ、元気そうで安心したんです……

(なぜ笑うのか、と問われると安堵した表情で上記を言うと、窓から差し込む光に視線を移すと窓の外から太陽が顔を覗かせ始めている。まもなく夜明けだ。また、変わらない1日が始まる。そう思う一方で何だか嫌な予感、漠然とした不安があるのも事実。あれ以来、町には不穏な空気が流れている。かといって、彼を攻めようとか、町から追い出そうとか、そういったことは考えていない。きっと、自分が想像している以上に彼は苦しみ、また、これからもその身を危険に晒すことになるかもしれない。それでも、彼を否定することができない。それどころか、どんな人なのだろうと興味が湧いてくる一方で。相手に変な女だ、と言われると「変わり者だ、とよく言われます」と困ったような笑顔を向けて言うと外に段々人の気配がしてきて)

どうして、危険を承知でここまで……?

(ふと、姿を見れたことに安心して忘れていたがなぜ?と疑問に思う。今は、あの日以来フードを被った男達の出入りが昼夜問わず激しくなっているのは、きっと承知だろう。教会での出来事で彼が男達の追う対象である事はもうバレてしまっている。そんな危険な状態の中でなぜここに来たのかと問いかけて)

  • No.33 by オルトス  2018-09-07 23:56:50 


お前たちと一緒にするな。俺の事より、己の身でも案じていろ。

(あれ以来町には殺伐とした空気に包まれ、繰り返されるはずだった平穏を脅かしているにもかかわらず、如何にもその原因である此方を責め立てる姿勢を示さない様に、不信を募らせると愛想もなく言い放ち。探りを入れようにも、ここ数日それらしい動きも見せず先に接触した情報も売ろうとせずと、他の住民らとは異なるものばかりで裏が掴めず。その警戒すべき相手からの風変わりであることへの肯定に鼻先で笑うも、顔を逸らした先で柔らかく小さな笑みを零す。けれど、刻々と動き出す人気に耳を澄ませ眉を顰めると、ボンサックから身を隠すクロークと共に取り出した麻袋を相手の足元に放り、その弾みで口が緩むと中には青々とした色とりどりの希少な薬草が入っていて。昨夜採れたばかりなのか瑞瑞しく、あるものは特効薬にまたあるものは高価な値の付く品々が所狭しと摘まれ、独特の仄かな香りが漂い。多少匂いの移ったクロークに袖を通しながら、相手の左の手首に気にかけてか口には出さぬも、頻りに横目で様子を窺い。)

……人の子に借りを作る気はない。それだけだ。――受け取れ。多少の役には立つだろ…


(/返信が遅くなり大変申し訳ございません。少々リアルが慌ただしかったり体調を崩したりと、時間が取れず顔出しすることができませんでした。お待たせしましたが、お返し致します。)

[PR]リアルタイムでチャットするなら老舗で安心チャットのチャベリ!
ニックネーム: 又は匿名を選択:

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字 下げ
利用規約 掲示板マナー
※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※必ず利用規約を熟読し、同意した上でご投稿ください
※顔文字など、全角の漢字・ひらがな・カタカナ含まない文章は投稿できません。
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください

[お勧め]初心者さん向けトピック  [ヒント]友達の作り方  [募集]セイチャットを広めよう

他のトピックを探す:1対1のなりきりチャット







トピック検索


【 トピックの作成はこちらから 】

カテゴリ


トピック名


ニックネーム

(ニックネームはリストから選択もできます: )

トピック本文

トリップ:

※任意 半角英数8-16文字

※トリップに特定の文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます
※メールアドレスや電話番号などの個人情報や、メル友の募集、出会い目的の投稿はご遠慮ください
利用規約   掲示板マナー





管理人室


キーワードでトピックを探す
初心者 / 小学生 / 中学生 / 高校生 / 部活 / 音楽 / 恋愛 / 小説 / しりとり / 旧セイチャット・旧セイクラブ

「これらのキーワードで検索した結果に、自分が新しく作ったトピックを表示したい」というご要望がありましたら、管理人まで、自分のトピック名と表示させたいキーワード名をご連絡ください。

最近見たトピック