男の娘の恋愛事情（非募集）

お前何してんだよ………
(学校の中を徘徊して暇そうに歩いているといつもの顔が見えてきた。女に見えるが男の娘と言う雪哉の顔だ。隣を歩いていて何やら暇そうにしているのに気づき。後ろから肩を叩いてそう言い)


(/大丈夫ですよ！私もこんな感じでOKでしょうか？)

............あ！先輩！！！！（そのままふらふらと歩いていると誰かに肩を叩かれ声をかけられた。その声でもう既に誰か気がついたのかあからさまに声のトーンが上がり相手に笑顔を向ける。そんな相手は雪哉が恥ずかしがることを知らずに愛を伝え続けている大好きな先輩、優先輩だ。




（完璧です！

俺を見つけたらすぐにテンションの差が激しくなるんだな…
〈自分に笑顔を向けられため息をつき。いきなりのテンションに思わずビビってしまい。つい転びそうになるが大丈夫で。ほっとした所雪哉に暗い声でそう言い）


〈ありがとうございます！背後失礼させていただきます！）

好きな人に声かけられたんだから当然じゃないですか！（少し呆れられた文調にも屈することなく笑顔で返答をする。周りの目も多々ある学校の中で何も気にせずに好きな人、などと言えてしまうのは流石だろう。

好きな人って普通本人の前で言うことか？
(周りの目を気にせずに好きな人と言っている雪哉を見てある意味凄いなと思いつつちょっと呆れて。)

え？なんでダメなんですか？（恥ずかしさなんてとうの昔に捨て去ったのかそれとも元から無かったのか取り敢えず今の雪哉に恥ずかしさなんてものは存在していないようでなぜそんな事を聞くのか分からないという風にきょとんと首をかしげる。

ダメと言う訳では無いが…とりあえずここでは視線が気になるだろ？
(きょとんと首をかしげる雪哉を見て可哀想に思えたのか突然優しい口調になり、相手が恥ずかしいとは思って無いのに関わらずますます聞いてくれないような理由を言ってしまい)