─　君と　一夏の　恋が　─（〆

（　/　絡み文ありがとうございます！こちらも長さが不安定になってしまうかもしれませんが、ご容赦ください…
もしこれから疑問点等が出てきたら遠慮なく聞いてくださいね。改めまして、これからよろしくお願いします！）



おーい。君、もしかして一晩中絵を描き続けるつもりか？せめて俺には一言言ってくれよな。
（約束の時間をとうに過ぎ、待てども待てども待ち合わせ場所に顔を出さない彼女を迎えに行くのは、きっと、恐らく、己の立場からすれば自然な事。慣れた足取りで美術室へ向かい、ノックもせずに扉を開け放てば一人部屋に残る彼女の背に揶揄うような声色で声をかけ、見せつけるように大げさな溜息を）

（　／　いえいえ！了解致しました、主様も付け加えたい設定等ございましたら遠慮なくご申し付けください…！此方こそ宜しくお願いしますね^^*　）


あ、ごめんなさ…───！
（　何処か聞き覚えのある声に疑問抱くも先生かと思い慌てて立ち上がり、其方へ顔を向ければ銀髪に金眼と非現実的な容姿をした彼に瞠目して。その姿は自身が好きなゲームのキャラクターに瓜二つであり、思わず名前を口にしそうになったが本人だと直ぐに判断出来る筈も無く硬直しており　）

（　/　一つ言い忘れておりました…此方即レスだったり遅レスだったりとレス頻度が大幅にブレてしまう可能性が高いのですが、お許しください…！遅レスはどうにもならないかもしれないのですが、即レスは言っていただければ控えるので…！）



…どうした？…ははーん、さては俺に見惚れたか？見惚れるのは良いが、帰り道で見惚れてくれ。そろそろ学校が閉まる時間だ。
（何やら己の姿を見るなり固まってしまった彼女に首を傾げ、怪訝そうに眉を顰めつつその理由を考えるような仕草。ふと何かを思いついたようにパッと表情を明るくすれば、人差し指をピンと立てて、またもや揶揄うような言葉。ついでにその指で壁掛け時計を指して少々急かすような一言）

（　／　全然大丈夫ですよ！即レスとても嬉しいです…！遅レスでもお返事頂けるだけで十分嬉しいので、どうか背後様のご都合を優先為さってください、！　）


──…だ…、…誰？
（　あまりの衝撃に言葉が詰まり、揶揄されても急かされても口を開け乍硬直したままで。余程熱狂的なファンでも此処まで容姿や口調を似せてくることは無いだろう、それどころか声もキャラクターそっくりな彼に鼓動は高鳴るばかりであり。妙に親しげに接してくる相手へ恐る恐る問い掛けて、　）

（　/　お優しい言葉ありがとうございます…！では遠慮なく、返せる時に返すスタイルでいかせていただきますね！其方も無理はせず、背後様の都合を優先為さってくださいね…！
ここは蹴っていただいて大丈夫ですので！）
　


あー…君、もしかして寝惚けてるな？国永だ、つーるーまーるーくーにーなーが！…マズイな、本当に校門が閉まるぞ。
（此方が冗談を告げてもノーリアクション、硬直状態が解けない上に、更に何処か距離のある物言いをする彼女にがっくりと肩を落として頭をがりと掻き。自身を指さし無駄に声を張りつつ彼女に名を告げ、ちらと時計を横目で確認すれば針は進み続けている。仕方がないというように無断で彼女の荷物を片手に持ち、行くぞなんて軽く声をかけて美術室を後にしようと）

──ッ、待ってよ！そんなわけないでしょ…！だって、架空のキャラクターが居るわけ…
（　はっきりと述べられた名前は自身が好きなキャラクターと見事に一致し、服装以外の容姿と声と名前まで同じ彼に一層度肝を抜かれ。然しそんな突飛な出来事は簡単に受け入れられる訳無く、先に美術室を後にしようとする相手の背中へ声を掛け。言い掛けた時ハッと何かに気づき、彼が本当に＂鶴丸国永＂だというのならこれは夢に違いない。そう判断すれば自身の頬を強く抓って　）

君なぁ、本当にどうし、……馬鹿馬鹿、何をしてるんだ、君は。赤くなったらどうするんだ。
（背後から聞こえた彼女の強い言葉に思わず足を止め、やはり何処かおかしい事を言う彼女に今度は演技でもなく溜息を。時間が無いというのに、もう担いで連れて行こうか、そんな事を思い振り返れば、自分の頬を抓る彼女の姿。此方から見ても分かるほどの強さ、思わず彼女の腕を掴み引き剥がし瞳に不安の色を滲ませ乍らぐいと顔を近付け頬の確認を）

嘘、夢じゃない…──本当に、鶴丸国永なの…？
（　此れ以上にない程強く抓りその痛みに自然と涙を浮かべるも、依然として光景は変わらず目前に居る相手の姿に再度動揺を見せ。案の定抓った方の頬だけ熱と赤みを帯びつつ、驚きを隠せない表情で確認の言葉を掛け。目前に顔をせばまれては違う意味で動揺するであろう、然し現状の己はそんな余裕も無くて　）

あーあー、俺が泣かせたみたいになったじゃないか。そうだぞー本物の国永だぞー。ちなみに君は本物の葵で、これから家に帰るんだぞー。
（痛々しく赤が浮き上がる頬と涙の膜を張る瞳に、恐らくきっと自身が原因の一つであろうことを考えると、どうにも罰が悪い。しかもそんな状態の彼女に未だ混乱している様子の言葉をかけられれば強く出るわけにもいかず、ぽんと頭に手を置き子供を宥める様な声色で語りかけ、「確認は君の母親にでもしてもらうとして、そろそろ帰らないとマズイぞ」と若干語気強めに付け足し）

こんなことって…──そ、そっか。取り敢えず後で色々聞こう……って、あれ？鞄がない…
（　未だに信じられない様子で混乱する頭を抱え、ふと頭頂部に僅かな重みが掛かれば撫でられたことにより少しばかり気持ちが落ち着き。相手の言葉を聞き時計へ視線を移すと最終下校時刻が近いことに今更気付き、ぽつり独り言のように呟いた後自身の荷物を探すが見付からずに居て　）

君の鞄ならここだぞ。…そら、早く行こう。
（どうやらようやく落ち着いてくれたらしい彼女の様子に、こちらも一息。直後、何かを探し始めた彼女の呟きが耳に入れば、彼女の鞄を軽く掲げて見せながら声をかけて。また取り乱される前に早々に学校を出ようと考えれば彼女の鞄を持ったまま、足早に美術室を出て昇降口へと歩き始め）

いつの間に…う、うんっ。
（　彼が荷物を持ってくれていることにも気付かなかったほど混乱しているようで、軽く掲げられた自身の鞄へ視線を遣ると先程に比べれば相当少ないが僅かに驚きを見せて。此方も相手の後を追うように足を早めるものの、歩幅が合わないのと運動神経が悪い所為で中々着いていけず「 つる…─っ、国永くん、早いよっ… 」つい何時も遣っている愛称で呼びそうになるが、慌てて変えれば吐息交じりに声を掛け　）

あぁ、悪かった。…でも、ここまで焦るのは君のせいでもあるんだからな。どうして今日はこんなに遅くなったんだ？俺への連絡も無しに。
（背後から聞こえた彼女の声、ようやくその口から呼ばれた己の名に、彼女に見えぬままに口元を緩ませる。彼女の歩幅に合わせるようにスピードを落とし彼女と並べば既に表情は戻っており、むしろ怪訝そうに眉を顰めれば、普段の様子と比べるような口振りで問い掛けて。言葉こそ咎めるような物ではあるが、口調と表情は心配そうな様子で）

絵を描いてたら途中で寝ちゃって…──ん？ちょっと待って。＂今日は＂…？
（　歩速を落として貰い漸く隣に並べると相手を見上げまじまじとその顔を見つめて、然し視線が合えばハッと反射的に逸らし前方を向きながら答え。一応早足で歩いているつもりだがそれでも丁度相手と歩幅が合うほどの速度で歩いていたものの、彼の口から紡がれた科白を思い返せば再び足を止めてしまい。「 私が国永くんと出逢ったのは今日が初めてだよ？ 」己の記憶が確かであれば昨日は相手の姿が無かった筈、何処か怯えている様にも捉えられる表情で告げて　）

…君、本当に今日はどうしたんだ？俺と君が出会ったのは三年前の入学式で、それから今日までずっと登下校は一緒だったろう。
（彼女の口調から、再び感じる先程と似た空気に、また少し歩調を遅めて彼女を見る。視線の先の彼女は何故か怯えている様子で、そして恐らくその対象は自分であり、初めてみる彼女の様子にこっちが混乱してしまいそうだと。成るべく分かりやすく、伝わりやすく、そして宥めるように柔らかな口調で【変わらぬ今まで】を語れば「居眠りする程疲れていたんだ、早く帰ろう」と優しく笑み、昇降口で靴を履き替えて）

入学式から、ずっと…？──…私、何処か打ったのかな…
（　次元を越え同級生となって現れた相手に対しても驚いているというのに、更に度肝を抜かれる科白に最早目眩を覚え始め。夢なのか現実なのか、将又自身の妄想なのかそこから来た病気なのか、色々と考え過ぎて疲れてしまえば一先ず今は考えるのをやめようと諦め。愈々自分が可笑しくなってしまったのかと疑い始めつつ、小さく肯けば此方も靴を履き替えて　）

…もしかして、その様子だと、もっと忘れちまってる事があるかもな。俺と君が恋人ってのは覚えてるかい？
（靴を履く彼女に夕日の赤が覆いかぶさる様を見て、小さな呟きを耳にして、心の底を刺激する小さな痛みを更に奥へ、奥へと飲み込み、揶揄うような言葉を吐いて笑ってみせる。これ以上彼女の困った顔が見たくなくて、分かりやすくお道化た様子でにやにやと厭らしい笑みを浮かべながら冗談を吐いてみたり）

恋、人…？
（　靴を履き替えるや否や爪先をとんとん、と軽く地面に叩き歩き出そうとした時、相手の言葉が耳に入ればきょとんと目を丸くし。今までの出来事が突飛過ぎたせいか今度は直ぐに信じてしまい、ぶわっと顔を紅く染めて「 そ、それはなんとなく覚えてる、かも… 」冗談だとも知らずに、照れた様子で此方も出鱈目を言い　）

…おいおい、こりゃ驚いた。本当に大丈夫か、君。
（目を丸くした彼女にさすがに冗談の度が過ぎただろうかと笑い飛ばそうとすれば、直後夕焼けに劣らぬ頬の赤みが目に入ってしまい、今度は此方の硬直する番で。どくりと大きく脈を打った心臓部を思わずと言ったように片手で抑えつつ、表情は何とか一瞬の間の後取り繕い、なんとか口角を上げて見せ。直後くるりと校庭の方へと振り向けば「それとも案外乗り気か？本当に恋人になってみるのもありだな、」一人こくこくと頷いて考える様な仕草を見せながら）

あ、あれ…？違うの？…今すぐ穴を掘って埋まりたい。
（　何も知らないまま答えてしまったため相手の反応に頬染めたまま再度目を丸くし、ポカンと締まりの無い表情を浮かべ。暫くして冗談だということに気付いたのか、羞恥によって更に真っ赤に染まった顔を諸手で覆えばぼそり上記。相手の発言に指の隙間からじと目を覗かせ、「 …それも冗談なんでしょ？ 」なんて、少し不貞腐れた様子を見せて　）