ほのか 2018-02-25 17:46:31 |
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「しー!」
専業主婦の女3が人差し指を立てて女を諭した。
「あなたの彼氏さんは今寝てるわよ。」
女2は
「あなたが飛び出していったら、彼、悲しそうだったわよ。しばらく眠れなかったのね。」
と、女が出て行った後の男の様子を話した。
「昨日は昨日で、少し興奮気味だったから、多分先生が睡眠薬か何かを飲ませたんじゃないの?」
『そっか。彼もさみしかったんだ・・・。』
「でさぁ~あんた薬ってゆうてたけど、なに持ってんのん?」
女1が問う。
『あ、これ・・・。』
「ん~確かに薬みたいやけど、先生に見てもらわなウチ等は分からへんわ~。」
「あんた。何で病院のあちこちで薬を拾ってくるのさ?」
”女医”の低い男声にまたびくっとして振り向いた。
「あんたこそ泥棒じゃないの?」
「え?いや、そうじゃなくて、本当に拾ったんです。本当です!」
「どこで拾ったの?」
「え、えーと、病院の外にあった薬局のそばです。」
「・・・”院外処方”ね。残念だけど、あたいは薬剤師じゃないわ。専門外のことは分からない。これが日本の医者の現実よ。」
「しかしアネキ。薬だけが薬局のそばに落ちてたってのも、おかしな話じゃねーか?」
このオトコは勘が鋭い。
「先生。AKに感染した”患者”がHIVを探して他の外来患者を襲ったのでは?」
カレシは理性派だ。常に冷静に状況を判断している。
「私もそう思う。」
”女医”は女に尋ねた。
「あんた。あんたが男を撃ったのはこの近くかい?」
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