「御呼びですか お嬢様さん」
ぼんやりと紅色の光を放つ魔方陣から 怪しげな仮面を身に付けた"悪魔"が浮かび上がった。薄暗い密室に確かに存在している其れはあまりにも現実離れしていて、恐怖を覚えるのと同時に 魅了されている自分がいた。
___血を捧げた瞬間から契約が成立する
ぼんやりとした頭で ゆっくりと歩み寄る。
「..それでは、遠慮なく」
低く腹の底から響くような重たい声が耳元でしたかと思えば 首筋に激痛が走った。
ドクドクと血の流れるその気持ちの悪い感覚に意識が朦朧とする中、籠るような声で確かに聞こえた__
「契約成立で御座います。」
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