リルン 2018-01-22 22:08:36 |
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~反撃開始~
『此処が敵の拠点だ。この拠点はただの人工物で作った訳ではなさそうだ。罠もあるらしいから、気を付けろ!!』
どうやら、無線の人はまだ生きていたらしい。負傷もしてなさそうだ。
「話はシキラスから聞いています。罠とは一体どのような?」
『仕組みから予測されるのは、ある一定の場所に行くと、一斉攻撃されるパターンだな。基本的な罠だな』
「案外簡単な罠なんですね。期待した私が馬鹿でした」
なかなか強いなど言うから、てっきりややこしい罠かと思った。だが基本中の基本の罠に私は敵を見損なった。
『お前もなかなかに言うな……。だが油断は禁物だぞ? 気を抜かせるのが本来の目的かもしれないからな』
確かにそうかもしれない。これまで様々な罠を見て来たが、このような形式は何度か見たことがあった。こういう罠は嫌いだ。いちいち欺くのが面倒臭い……。
「……そうですね。こういうパターンは大概、何か裏策を考えている連中ですよ」
『時間がない。早速頼んだぞ! 隊員スペースガーディアンラスタール・ウィリア!』
「はいはい……了解した」
無理矢理、無線を切る。全く……何てしつこくて五月蠅い奴だ。私はそっと溜息をつく。
「……この罠はそう簡単には逃れられない。でも、これ以上犠牲者を出したくない。だから……」
私はそっとレバーを握り、犠牲になった者達のことを思い出す。そしてあの人のことも。私は大きく息を吸い、
「宇宙光戦軍隊!! 行くぞ!!」
「「「おぉーーーーーー!!」」」
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