ユウタ 2017-11-19 17:00:15 |
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第一話「豪邸一家殺人事件」(3/8)
4時間ほど全員を集めた結果・・・。集まったのは銀次と彩智以外に女子二人、男子二人だった。
????「くっそ~!いきなり殴ってきやがって!」
紫色の髪で少し体が厳つい不良が頭を押さえながら苛立っていた。
その隣には割れた眼鏡を手に乗せて憤りを隠しきれていない清楚な男子もいた。
????「お前は後頭部を殴られたのか。俺は眼鏡を壊された。正面に思いっきり固いもので。」
銀次は二人の今の様子を見て何か遭ったのだと察する。
銀次「状況から察すると、お前ら二人は襲われた側なのか。和樹、ケイ」
不良は神宮寺 和樹。そして彼の隣にいるイケメンハーフ男子が佐々木 ケイ。
二人は仲が良く、生徒会の関係で一緒にいることが多い。普通なら生徒会と不良は嫌悪の仲だが、
ケイがスペアである上底無しの眼鏡をかける。
ケイ「ああ、ぼくは図書館の帰りに襲われた。しかも休日にだぞ」
和樹「俺は他のメンツとカラオケ行った後の帰りだ。辺りが暗いから慎重に歩いてたらイキナリな」
二人は性格上良いほうのツレだ。銀次共々仲が良い。
????「あたしは他クラスの子と別れた後、いきなり変な臭いを嗅がされて。」
????「わ、私は触られたから振り向こうとしてたら急に」
女子二人は臭いで眠らされたみたいだ。ん?と言う事は
銀次「お前ら二人の場合睡眠薬かなんかだな。相手に対して暴れたりは?」
????「して無いよ。相手がガタイの良い男だったから。出来なかった。文も?」
ギャルのようなメイクをした褐色の美女が隣の暗そうな女子に聞いた。
文「うん。ついでに耳元でなんか言われた。」
銀次「褐色でヤンギャルのような結衣とは違って文さんは仕方がないわな。」
褐色でギャルな女の子は倉野 結衣。筋肉はそこそこらしく、元気すぎるやつ。むろん俺、銀次は
一番苦手なタイプ。彩智と付き合ってよかったと感心する。
もう一人は河上 文。滅茶苦茶大人しい子。周りの男子が気遣う程にオドオドする。
結衣「あ?んだとコラァ」
結衣は拳を構えて戦闘態勢に入る。
銀次「・・・・・・・ハァ。メンドクサイ」
と言いながら手早く結衣の構えた拳を捌き、がっちりと両腕を強めに抑える。
結衣「イダダダダダダダダダダ。放せよコラァアアアア!!!」
結衣は暴れようとするが、
銀次「・・・・・落ち着け。」
銀次は冷徹な目で睨む。
結衣「!!!・・・・・・・ゴメンナサイ。」
結衣は怯えながらそっぽを向く。
銀次「ったくお前は――――」
と言い出そうとしたら横から
彩智「まぁまぁ、落ち着いて、ね?」
銀次は舌打ちしながら表情を戻し、手を放す。
結衣はまだ少し怯えていた。
彩智「よしよ~し。良い子良い子」
彩智は男子女子構わず扱い方が上手い。俺が認めるのもなんだが。
銀次「さてと、そういえばお前どこ行ってたんだ?」
銀次は彩智に聞く。
彩智「あ、うん。実はね」
と彩智がポケットから何か取り出した。
彩智「みんな、これ見て。」
全員が彼女のもとへ集まると何かを見た。
文「これって・・・・・問題文?」
彩智「そっ、これとおんなじのがあそこの扉のパネルのがあって」
全員が彩智に言われたとおりに移動する。そして
和樹「んだこれ。もしかしてこの問題解かなきゃこの扉は開かないのか?」
和樹が試しに少し大きめの扉を押したり引いたり。左右にやったりしたが、扉はびくともしない。
ケイ「ん?この問題・・・・・。ギン。何かわかるか?」
パネルと紙に書かれている問題文を見る。
銀次「・・・・!!!これはもしかして」
銀次は何かを思い出した。そう。その書かれている問題は意外なものだった。
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