ドール 2017-09-30 20:22:50 |
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背表紙をなぞり終えた朝
夢の向こうで華を添えてたの思い出す
夕暮れの問い
君の居場所を
さよならのかわりは何にもないから
君の裾を掴んでしまう
まるで落ちるような心地の良い眠りのような
そうしたら君は水面で顔を隠していた
眠りが覚めたらきっと君は
ここにはいないから
いっそのこと手を離して
先に消えてしまおうか
爪で掻きむしった後の心
痛々しいけど寂しそうだった
水面下で
動いてる名前が思い出せない
泣き崩れた後のドライフラワーが
名をなくすように
伏せて眠る周りの見えない光景に独りただ独り立った
君の淡い声が響いてる
夢を語りつくしたら
盲目的になって
君を傷つけてしまうかも
しれないんだ
成立しない気持ちが渦巻く
鳴いたコウノトリに哀しく微笑んだ
君の横顔が
見えて
夢から覚めてしまったと
繋いだままの右手が痺れて
君を探すことを赦さなくて
甘い香りだけ
頭痛の酷くなるこの残響
会いたい気持ちへの影響か
窓の外を見てみれば
綺麗に咲いた華が
きっとこの華も君のようにいつか散ってしまうだろう
それでもいいの
君のいたこと
知れたから
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