Days≠hope【社会/ダーク/シリアス/人数制限有り】

◾世界観
新暦532年。かつての輝かしい技術は衰退し電気と固定電話、ラジオなどが生き残った。歴史には、かつてこの国は素晴らしい技術の進歩を遂げていたと書かれているが、そんなの今となっては遠い伝説となった。
その一方で他国との争いは勢いを増した。島国であるこの国を守るためには、もっと強い武器がいる。そう考えた政府は、裏である実験を行った。「人体実験」。人間の体を使い政府は新たな兵器を作り出した。「人造兵器(イデア)」と名付けられたそれらは、見た目は人間と変わらないが驚異的な力、スピード、治癒力を持ち降り注ぐ弾丸も、彼らにとっては小雨。イデアを戦場に置くことで国は戦力を上げていった。しかし、問題もあった。
イデアを創るには若く新鮮な肉体を要し、政府は民から5歳に満たない子ども集め実験を行った。成功するものもあれば、力を肉体に留められず暴走し死んでいくものもいた。そして、成功した子どもたちは人工都市で生活を送る。力のせいか、ほとんどの子どもたちは20歳前半で老いなくなる。その頃になれば、力のコントロールも上達しやがて兵士となり戦場へと赴く。
イデアは、兵器であって決してその人間が不死という訳ではない。イデアには首輪がされており、それを力の根源とし操る。酷使すればするほど、肉体はその強大な力に喰い殺され、やがては肉体が破裂し死ぬ。また兵器と言えど人間。首が落ちれば死ぬ。再生能力が追いつかず致命傷を追えば死ぬ。
しかし、他にも問題が起きた。ある日、1人のイデアの少年がこう言ったのだ。
「オレは、何の為に生まれたんだ」と──。
少年は、自身が何のために生まれたのかそれを知りたがった。イデアとなる者には子どもの時から暗示として兵器としての感情の妨げになるものはすべて排除するための教育プログラムが組まれていた。つまり、少年はイレギュラーだった。
政府は、イレギュラーがいつ出ても対応できるように、イデアで作られた治安部隊を結成しイレギュラー発生時に出動させた。
何度か、そのようなイレギュラーが発生したがここ数10年は起きていない。
このまま事は順調に進み、やがてこの国での戦争も終局を迎えつつあったある日、それは起きた。

「オレ、外の世界に行ってみたい」

イレギュラーが再び発生し、政府はすぐさま治安部隊を出動させたが、そこには自由を求めて集まったイデアの反乱軍が待ち構えており、争いが起きた。
そして、いつしか人工都市、通称鳥籠の中でイデア同士の戦いが始まっていた──。