✧ Guertena Art Museum【Ib】

▼当館のパンフレット【表】


19歳の青年カイルは幼いころに両親を亡くし、最後の肉親だった祖父亡き後は、祖父の知人だという老婆に引き取られて育てられた。
老婆は本当の家族のように愛情を注いでくれたが、カイルに何度も言い聞かせていた奇妙な約束ごとがある。
“おじいさんの美術館には、何があっても行かないで。絶対に行かないで！”

しかしカイルの祖父は、マイナーだがカルト的人気を誇る芸術家、「ワイズ・ゲルテナ」その人だ。
自分のルーツを知るためにも、そしてゲルテナの孫として、カイルは祖父の作品群が展示された美術館を養母に内緒で観に来てしまう。

ところが、作品リストにないはずの『絵空事の世界』という巨大な絵を見た瞬間から、奇妙な出来事が起こり始めた。
本当に鳴く猫の絵や咳をする男の絵、キャンバスから飛び出す赤い果実、窓を叩く不穏な影。
もう一度『絵空事の世界』を見ると、そこには先ほどまではなかった青い文字が踊っている。


　“いらっしゃい　ゲルテナ”

　“秘密の場所　教えてあげる”


そして最大の代表作、『深海の世』に飛び込むと──そこには、ゲルテナの作品群が息づく、美しくも恐ろしい世界が広がっていた。


　▼


そしてカイルと同じように、もうひとり、ゲルテナの世界に否応なく引きずり込まれた者がいた。

その美しい少女もまた、『深海の世』から地下の奇妙な世界に足を踏み入れ、そこで不思議な文言を目にしたのだ。


　“その薔薇朽ちるとき”

　“貴方も朽ち果てる”


“白い薔薇”を得た少女は、襲いかかる『無個性』や『赤い服の女』からその賢さを武器に逃げながら、やがて【赤の間】に迷い込む。
するとそこには、床に倒れて気を失っているらしい、ひとりの見知らぬ青年の姿。

そばに散っている黒い花びらから状況を察した少女は、『青い服の女』の魔の手を逃れて奥の部屋から“黒い薔薇”を見つけ出すと、花瓶にさして活き返らせたそれを青年に手渡した。


「？」
「苦しく、なくなった……？」
「！？ ッ、誰だお前は！
　お前もまさか──」

『…………』

「…………！」
「お前、美術館にいた奴じゃ……」
「……薔薇を取り返してくれたのか」
「…………」
「……悪かった」
「俺はカイルだ。お前は？」

『　』

「……そうか」
「ガキひとりじゃ危ないからな」
「おい、俺と一緒にここを出るぞ」


──かくして、ゲルテナの孫である青年と、賢さを武器とする少女の、美術館からの脱出が始まる。

▼当館のパンフレット【裏】


【１】募集キャラクター

・白薔薇を持つ少女

>>１のストーリーで、青年カイル・ゲルテナとともに美術館からの脱出を図る少女。
「両親に連れられてやって来た」「学校の社会科見学で来た」「家出をして気まぐれに来てみた」など、美術館に来ていた理由は自由。素性についても自由。年齢は９歳〜１６歳。

とても賢く、気性の荒い肉体派のカイルを制御してルートを切り開いていくブレイン担当。
ただ、大人びた気丈さで押し隠しているものの、本来は歳相応の心の持ち主で、美術館で起こる様々な恐ろしい出来事のために悪夢に魘されてしまうこともある。

最初こそ乱暴な「ガキ」呼ばわりだが、カイルは『おとな』の『男』として、断固として彼女を守ろうとするようになる。
カイルとの関係について、ギャリーとイヴのように友情関係となるかそれ以外のものになるかはお好み次第。

【名前】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【持ちもの】白薔薇（５）ほか
【美術館に来ていた理由】
【備考】
【やりたい展開】
【サンプルロル】


【２】提供キャラクター

・カイル・ゲルテナ

【年齢】19歳

【容姿】181cmの長身痩躯。ベージュ色のＶネックの上から襟首にファーの付いた黒いコートを羽織っており、ワインレッドのスキニーパンツ、黒のエンジニアブーツを履いている。胸元に小さな十字架のネックレス。鷹を思わせる暗い顔つきで、青い目の下には隈がある。黒髪の短髪。随所が薄く痩せているものの、ある程度筋力はあるらしい。長い首をゴキゴキと鳴らす癖がある。

【性格】言動が乱暴で荒々しく、短気で、あまり頑丈でない扉については蹴り倒して無理やり開けるという粗暴な肉体派。かと思えば、一応国立大学に入れるだけあり、 合理的に思考して謎解きすることができないわけではないらしい。早くに両親を亡くし、一旦引き取ってくれた祖父も世を去り、祖父の友人を名乗る老婆に育てられるという不安定な生涯を通して、達観した死生観や斜に構えたものの見方を形成したためか、ひねくれた皮肉屋。しかしいずれも愛情を注いで育てられたため、根は優しく、共に行動する相手に対しても不器用な親愛を抱くようになるようだ。

【持ちもの】黒薔薇（10）、煙草・ライター・チョコレート（コートのポケットの中）。

【美術館に来ていた理由】己のルーツである祖父ワイズ・ゲルテナについて知るため。

【備考】国立美術大学の２年生。油絵も彫刻もある程度制作できるが、本人の興味は美術史や美術館運営にある様子。
４歳で孤児になり、一度祖父に引き取られ、6223年にサーカスに連れていってもらってジャグリングを見る。
しかし祖父亡き後は、友人として彼をよく知っているという老婆によって大切に育てられたが、彼女がかつて『赤い服の女』のモデルとなった女性である事をまだ知らない。
火事で両親を亡くした時のトラウマ、死んだ祖父の顔の蝋のような不気味な白さが潜在意識に植わっている。


【サンプルロル】

──何回見ても、こいつが可愛いなんて到底思えねえよ。今どきのガキの感性はどうなってやがんだ？

（『嫉妬深き花』が築いた石の蔦によって彼女とはぐれ、仕方なくこちら側の部屋に戻ってきて一言。彼女は可愛いと言っていたが、この部屋にある赤い目をした青い人形とその絵画は、やはりどう見ても不気味でしかなく。頭を振り溜息をつきながら本棚の本をいたずらに手に取れば、『心壊』とタイトルの付けられたそれにも、『あまりに精神が疲弊すると …… …… 最後には壊れてしまうだろう』などと、やはり恐ろしげなことしか書かれていない。苛立たしげに本を戻したそのとき、しかし、悪夢に魘されていた少女の姿が脳裏にふと蘇る。──疲弊を気丈に隠す彼女が急に心配になり始め、そんな自分が自分でないように感じた新たな苛立ちに、思わず罵り言葉を吐きながら別の本棚を蹴りつければ、本棚がぐらりと倒れたし後ろの壁に穴を見つけ、はっとして。）

んだよ、ここから出られるのかよ。しゃあねえな……あいつを、探しに行くか。


（！）・メアリー

メアリーを出すかどうか、謎解きのギミックは同じであれ後半の物語はオリジナルにしようかどうか迷っていますが、もし彼女が登場する場合、メアリーも一緒に提供します。

▼鑑賞にあたっての諸注意


・『Ib』をご存知の方のみの募集となります。ご自身が直接プレイしたわけではなくても、いずれかのエンディングまでのプレイ動画を通しで見たことがあれば、参加可能です。

・お相手様の募集は１枠にかぎりません。しかし、相性重視のため『pf』『ロルテ』に基いた選定式とさせていただきます。ロルは>>２のカイルのものを参照。あれより多少短い、もしくは、長いものでも構いません。

・レス頻度は１日１回〜週に１回。枠の制限はないため、キャラクターリセット無し。

・もしかしたら、この設定を利用しての『Ib』二次創作を行うかも知れません（お相手様のキャラクターをお借りするようなことは決してないとお約束します）。ご了承くだされば幸いです。


以下、本トピックでの禁止事項。


・大声での会話は禁止。

・写真の撮影は禁止。

・飲食物の持ち込みは禁止。

・作品に触れることは禁止。

・万年筆の使用は禁止。



・ここから出ることは禁止。



【鑑賞解禁】

(/まってました!ぜひ少女で参加希望です!)

(/白薔薇を持った少女で参加希望です(足りなかった))

>>４様
御来場ありがとうございます。
申し訳ございませんが、相性判断のため『pf』と『ロルテ』をお願い致します。

【名前】メイ・ペティット（メイ）

【年齢】13歳

【容姿】身長165cm程で少々細身。服装は白のブラウスと膝下より長めでネイビーのプリーツスカート。白のハイソックスに黒い圧底2cmのコンフォートシューズ。髪の毛はグレーで、長さは肩に掛からない位。目は淡い赤色で少し半目っぽい。色白な肌。

【性格】物静かで冷静。親は優しいが勉学については厳しく、多くの習い事をさせている。ただ、いつも忙しい親を見ている内に誰かを頼る前に自分で解決させる癖がある。悩むと手を口元に持ってきて考察し始める。あまり暴力事は好まないが、思考が回らない時は雑になること有。かなりの鈍感でたまに変な方向に行く時も。

【持ち物】白い薔薇（5）、ハンカチ、メモ用紙とペン

【美術館に来ていた理由】両親が休みを取れた為、メイ自身が両親の好きな美術館に行こうと言い出した。

【備考】私立の女学院中等部1年。家はそこそこな金持ちで、良い環境で育てられた。甘いモノが好き。あまり感情が顔にでない。美術関連については親の受け売りで詳しかった為、ゲルテナの事もある程度は知っていた。

【サンプルロル】

＿＿＿.....何か悪いなぁ...ホントに渡っちゃって大丈夫?
（上から降りてきた、目が描かれている絵をしゃがんで見つめては心配そうに言う。ただ単に踏むのに抵抗が有るわけではなく、最初の方に踏んだアリの絵の記憶はまだ新しい方だから。あの時に絵を破いてしまった事への罪悪感はまだ残っているらしい。ただ絵は目を瞑っていて、通れと言っている様に感じる。このままでは拉致が開かない。そんな気がして恐る恐る足を踏み入れると＜パフ＞と音がして。ビックリして前のめりになり転んでしまった。地面にぶつけた部分を擦りながら立ち上がれば、三角の形をした石を見つけて。）

....この石、どうにかしなきゃ行けない気がする。

(/遅くなり申し訳ありません。)

(/上げときます)

(/上げ。主さん...)