秘密組織 ( 小説置き場 )

秘密組織 ( 小説置き場 )

文芸部という名の秘密組織の一員  2017-04-16 17:24:30 
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文才皆無
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自己満足









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  • No.1 by とある文芸部員  2017-04-16 21:14:20 

chain girl

「もう、何もかも忘れてしまいたい」
思わずそう呟くも、応答する声はない。当たり前だ。此処は自分の部屋。一人っ子な上両親は仕事でいない。誰かが応答してきたらそれこそ自分がおかしくなったか怪奇現象かの二択になる。

「はあ......」
溜め息を漏らす。誰もいないのだから私は自由だ。聞かれる心配もないし、迷惑をかける心配もない。ああ、毎日こんな日が続いたらいいのに______。

「おはよう」
騒がしい教室に入った瞬間、すべての動きが止まる。すべての視線が此方に集まる。これだから嫌だ。視線から逃げるように席に着くと、それと同時に担任が入ってきた。

「おはようございます」
担任の声でクラスが纏まる。先程までとは大違い。ピリッとした緊張感が走り、しんと静まっている。そこにふざけたような雰囲気は微塵も感じられない。

「今日は修学旅行の班決めをします」
"やったー!"、"一緒になろうね!"
嬉しそうにするクラスメイト達だが、私の心はどんどん沈んでいく。窓に目をやると、空が暗くなってきているのがわかる。もうすぐ雨が降るんだろう。......今の私をそのまま写したみたいだ。ぼんやりと考えているうちに、一限目の開始を告げるチャイムが鳴った。

「異論はありませんね?」
好きな者同士くっつくことが許された修学旅行班。もちろん、私には仲の良い子などいない為、適当に混ざることになった。結果は、簡潔に言って最悪だ。見事に嫌いな面子が揃っている。これなら行かない方がマシだと断言できる。

「どこ行くー?」
「縁結びのがあるとこ!」
三年で中学最後だからって、こんなに受かれている奴等と一緒に過ごすことになるとは。嫌な思い出しか出来ないじゃないか。

「おい、ぼーっとしてんなよ」
「いっ......ごめんなさい」
髪を引っ張られる。何で何もしてないのに怒られなきゃいけないの?いや、話し合いに参加してないのが悪いといえばそれまでだ。でも、どうせ参加したって意見は無視されるんでしょう?なら関係ないじゃない。

「おい阿呆 」
「馬鹿、聞いてんのか」
「黙れよ」
罵詈雑言は止まらない。悪いことをしたつもりはないのに。

事の発端は二年の三学期まで遡る。
「あのさ。話したいことあるから、放課後校舎裏まで来てくれないかな?」
告白だ。明らかに告白しようとしている。恋に疎い私でもさすがにわかる。
「好きです」
告げられた言葉は予想通りのものだったにも関わらず、現実に思えず戸惑ってしまう。それに、相手はあまり話した事のない人だ。格好良くて、優しくて、成績優秀。釣り合う訳がない。迷わず出した答えは......。
「ごめんなさい」
それを見ていた多数の人から責められ、罵られ、今に至る。

修学旅行、当日。乗り気じゃなかったものの、親に休むことを許されずに来てしまった。一日目と二日目は集団で行動するから問題はないだろう。バスの座席は皆が嫌がる職員の真後ろ。これなら何かされる心配もない。

何事もなく一日目が終わると、ホテルに到着してしまった。三日目の班行動以上に気が重い。同室の二人は告白してきたあの人のことが好きだから。見てすぐわかるくらいには、恨まれている。
「お風呂、先入るね」
「あ、このテレビ面白い」
普通に談笑していると、突然一人が真剣な表情で此方を見てくる。思わず身構えると、やっぱりきた。
「何であの人の告白断った訳?まじ意味不明なんだけど」
「何の取り柄もないくせに」
もう言われっぱなしでいるのは懲り懲りだ。今まで我慢してきたけれど、限界がきたらしい。修学旅行。現在地、京都。少しくらい自分を変えてもいいのかもしれない。
「......じゃあ、付き合えば良かったの? 付き合えば、それで満足したの? そんなことないよね。付き合ったら付き合ったで、何で付き合うんだって怒るんでしょう? なら、このままでいいじゃない」
思っていたことをぶつけると、反論してくるとは思っていなかったようで絶句している。
「あれ、何で何も言わないの? 先に文句を言ってきたくせに。あの人が自分のものにならないからって八つ当たりしてきてたんだよね? 私知ってるよ? 陰で私のことを悪く言っていることも。都合のいいように人をこき使おうとしてる最低なメンバーがうちの班だってことも」
「黙れよ!」
「黙らないよ。言いたいことがあるならちゃんと言ってよ」
もう、絶対に皆の言いなりになんてならない。私は私のやりたいことを、私のやりたいようにやる。邪魔なんて、させない。今は今しかないのだから。

  • No.2 by とある文芸部員  2017-04-22 14:40:19 

ナイトメア

「さあ、始めようか」
ぐつぐつとクスリで煮込み始めるそれは、紫に変色しつつある林檎だ。属に
言う" 毒林檎 "である。今日も来客が来る前に美味しく仕上げておかなくては。

「これを食べてごらん。素敵な世界に行けるから」
そう言って差し出すと、客は喜んで口にした。ふわりと甘い香りが漂ってくる。まだチョコレートも残っているから、好きなだけ食べていくと良い。特別、お金とかは取らない。遠慮なくどうぞ。

奥に進むと、軽快なステップで星猫が踊っている。
「このカクテルは如何ですか? 」
病み付きになったらもうすぐだ。もう少しですべてを教えてあげる。頬を赤く蒸気させる客の手を取ってエスコートして告げる。
「僕たちから離れないでくださいね? 」
振り向くことも禁止だ。大きなハサミを持った怪物に狙われちゃうからね。

鳥たちが悲しそうな声で歌っている。
「歌とダンスなら、どちらがお好きですか? 」
「え、あの...... 」
怖がらなくても大丈夫。ほら、もっと奥まで進もうよ。

「君さ、さっき毒林檎食べたよねぇ? 」
「あ...... 」
一瞬にして青ざめる。そうそう。いつも思うけれどこの表情を見るのが堪らなく楽しい。頬が緩むのを我慢しながら問いかける。
「さっきの答え、聞かせてよ。歌とダンス、どっちが好きなの? 」
想像してごらん。星猫と鳥、君に似合うのはどっちなのかって______。

  • No.3 by とある文芸部員  2017-04-22 17:18:33 

君のいちばん

『好きだよ』
最初は凄く嬉しかった言葉が、今では凄く嫌いだ。本音のはずの言葉が偽りだと気づいてしまったから。

『ねぇ、何であの子にも言うの? 』
そんな風に問いただしてみたい。でも、当然私にはそんな勇気は少しもなくて。曖昧に笑うことしかできないんだ。

久し振りのデートの日。話してると、突然携帯の着信音が鳴った。
「え、今日は......仕方ないな、今から行く」
通話を終了すると、申し訳なさそうな顔をして謝ってきた。
「ごめん、急用入っちゃって。今日のデート無しでもいいか? 」
「いいよ。用事を優先して? 」
辛い。私の方が先、だったのにな。きっと相手はあの子なんだろう。あの子が本命なら振ってくれればいいのに。そんなことは知らない彼は急いで走っていく。あーあ。一人でいるのは寂しいよ......。

気づかれないよう、静かに彼の後を追う。何をしているんだろうか。ただの興味本意だった。見なければ良かった。彼とあの子がキスしているところなんて______。

元々あの子との噂は立っていたから不安だった。あの子は可愛いし優しくて凄くいい子だから、噂が本当かもしれないと覚悟していた。それなのに......凄くショックを受けている自分がいる。笑い合っている二人なんて見たくない。お似合いなのが余計に嫌だ。

家に帰ると、我慢していた涙が一気に溢れだしてきた。もう無理。一緒になんて居られない。笑っていられる自信がない。貴方を笑顔にさせてあげられる自信が、ない。

暫くして涙が止まると、覚悟を決めて携帯の画面に触れる。もう終わりにしよう? その方がお互い楽になれるから。文字を打つ指が震え、何度も何度も打っては消してを繰り返す。本音を言うと別れたくない。......そっか。私、本当はまだ彼女でいたいと思っているんだ。

『ねぇ、別れよ?』
意を決して短く文を送ると、すぐに返信が返ってきた。
『急にどうしたんだよ』
『私のことなんかそっちのけで彼女とデートしてるくせに。あの子が本命なんでしょう? なら、別れようよ。私、もう疲れたの』
思っていることを一気に吐き出す。別れるのなら、最後くらい良いよね?
『気付いてたのか。しょうがないな。彼女でいてくれて有り難う。じゃあな』
冷たい。否定しない上、もうこれ以上コメントを返してくるなって無言の圧力をかけられてる気がする。なんかもう、どうでもいい。

さようなら、大切な人。最低で、人の気持ちを考えてなくて、何度も嫌な思いをさせられてきた。それでも......ずっとずっと、大好きでした______。

  • No.4 by とある文芸部員  2017-04-24 17:01:44 

向日葵

「ほら、笑って?」
泣きそうなときは、いつもそう言って笑顔を見せてくれたよね。自分の方がずっと大変だったのに。顔に出さずに頑張ってたの、本当に偉いと思う。俺も強くなれたらいいなぁ。......って言ったら、笑う?

とある、夏の日。元々病弱だった彼女の具合が急に悪くなって病院に行くと、余命宣告をされてしまった。残された時間は、あと1年。あまりにも酷くて、何で彼女なんだ、俺が代わってあげられたらって思った。何度も夢なら早く覚めてくれって、願った。でも、彼女は前向きだった。一番辛いのに、いつも笑顔で。周りを明るく照らしてくれてた。だから、俺も一生懸命、できる限り支えてあげたんだ。

一緒に登校して、一緒に帰って。わざわざ自転車を押して歩いたのも、寄り道してフルーツパフェを食べたのも。授業での調べものとかの些細なことも、すべて思い出せる。毎日が充実していて、" 最期 "のことを忘れてた。それくらい、楽しかったんだ。

「奈央......逝くな。俺は、俺はッ......!!」
「大袈裟だよ。それに......泣かないでよ。これは運命なんだからさ」
涙が溢れて止まらない。声も掠れてくる。それでも、俺は名前を呼び続けた。
「ねぇ、笑って? 笑顔の方が似合うよ」
涙を拭う細い指が、壊れそうな華奢な体が、愛しくて。思わずぎゅっと抱き締めるこのまま時が止まってしまえばいいのに。そんな願いが叶うはずもなく、静かに亡くなっていった。その日は涙が枯れるまで泣いた。心に穴が空いたように何も考えられなくなって、凄く苦しかった。

それから何ヵ月も経った今でも、当然心の傷は癒えないままだ。ちゃんと良い彼氏になれてただろうか? 彼女を楽しませることが出来てただろうか? そんなことを思うことがある。でも、夏が来るとその不安は何処かに消えていく。向日葵を見る度に、彼女が笑いかけてくれている気がするから。

  • No.5 by とある文芸部員  2017-04-29 22:15:44 

自分の居場所

少しでも離れたら、" 居場所 "はすぐになくなってしまう。色々な人と笑い合っているのを見たくなくて、勝手に離れて。自分なんて必要ないんでしょう? そんな風に思いながら。でも、本当は必要だって言ってほしくて。よくわからないまま、数日がすぎて。

ちらり、と教室の様子を窺うと、楽しそうにしているのが見える。嗚呼、いつも一緒にいたのは私だったのにな。誰よりも、わかっていたつもりだったのに。ちょっと錯覚していたみたいだ。本当、優しいのは良くないよ。幼馴染みじゃなかったら、知り合うことすら無かったのかもしれないのに。立場を利用して、ずっと近くにいて。勝手に一番理解してあげられてるだなんて、思い込んで。迷惑にも程がある。こんな自分、いない方が楽なのかもしれない。私は音を立てずに教室を去る。

離れようとした瞬間、誰かに手首を掴まれた。
「おい、待てよ。何で最近避けるんだよ......俺、何かした?」
「あ、その......」
あんたは悪くない。そう言いたいのに、上手く言葉が出てこない。寂しそうな顔、しないでよ。悪いのは、変に近づこうとしてた私なんだから______。

「......ごめん」
「何で、謝るの? 」
謝らなきゃならないのは、むしろ私の方。謝られるようなことはなかったと思う。特に、何もしてないのに。
「俺さ......」
そう言いかけたかと思うと、急に腕を引っ張られる。人気のないところに着くと、ようやく手を離される。

「あのさ。冗談って思ってくれても、いいんだけどさ」
「え、うん」
何故か真剣な表情になる。こんなところまで連れてきたのには、何か意味があるんだろうか?
「俺がお前のこと好きだって言ったら、どうする?」
「え、え!? 」
予想もしていなかった言葉に、戸惑いを隠せない。きっとからかっているんだろう。そう思うものの、頬が熱くなっていくのがわかる。平常心を、保たなければ。
「......私も好きって、答えたりしてね?」
冗談っぽく笑って答える。嘘か本当かなんて、気付かれないように。

「......すげー嬉しい」
不意に抱き寄せられる。ふわり、と彼の匂いがする。
「昔からね、本当に好きだったんだよ?初恋だし」
「俺も、初恋」
信じられなくて、夢でも見ているかのようで。でも、凄く幸せで。初恋は実らないって噂は嘘なのかもしれないって思った。初恋で大好きな彼の隣が、私の居場所となったのだから。

  • No.6 by とある文芸部員  2017-05-07 10:38:54 

桜色

ねぇ。貴方は今、幸せですか?楽しく、暮らせていますか?毎日、そんなことを考えています。初めて話した日のこと。互いの趣味のこと。そして......想いが通じあってからのこと。本当に楽しくて、嫌なこともすべて忘れられるようでした。何があっても貴方だけは味方でいてくれる。こんなに心強いことはありませんでした。

でも、やっぱり......貴方は、離れていってしまいました。勉強や部活で忙しいのは百も承知でした。それでも待っていたかった。その気持ちが重たすぎるなんてこと、前の私は考えもしなかったんです。自分が幸せでいられるように、貴方を繋ぎ止めていたかったのかもしれません。他の人と上手くいく様子を想像しては、胸が苦しくなって。悩んでいる様子を想像しては、助けてあげたくなって。馬鹿みたいです。

「愛してる」
そんな風に言ってくれたのは、いつのことでしょうか。嬉しかったはずなのに、思い出せません。もっと一緒にいたかった。もっと、言ってほしかった。口に出さずとも、伝わっていたのかもしれません。そのせいで、離れていったのでは。今更後悔しています。もう、戻ってなんて来ないのに。

その時でした。
「ただいま。ごめん、待たせて」
帰ってきました。私の、最愛の人。ずっとずっと、忘れられなかった大切な人。
「遅いです、どれだけ不安だったことか......っ」
思わず涙を溢してしまいます。嬉しすぎます。これは本当?夢じゃ、ないですよね?
「留学、してたから。忘れようとしたけど、ずっとお前のこと考えてた」
「そんな......ありがとう、ございます」
嫌われたんだって思い込んで、過去のことにしようとしていました。もう忘れるべきなんだと。その考え自体が間違いだったんです。話さなければ伝わらないものなんです。こんなにも、愛しているってことも______。

  • No.7 by とある文芸部員  2017-05-07 11:19:51 

俺のクラスは変人すぎる!

あー、あー......マイクテス。うん、いい感じだ。今日は、俺の中学の時のカオスなクラスの話をしようと思う。時々ありゆえないこともあるかもしれないが、本当にあったことだ。心して聞いてほしい。

「おっはー」
昇降口に入ると、まず友達3人が待ち構えている。
「あー、はよ」
正直面倒だ。確かに俺は来るのが遅い。それはわかっているが、だからとはいえ迎えに来てもらっても嬉しくはない。
「あれ、レンきゅん眠い?」
「その呼び方はやめろ!煩いぞ夏井」
とあるキャラになってしまうだろうが。それに俺はあんなに可愛い容姿じゃない。似ても似つかないと思う。
「ひどいなーレンきゅん。あと夏井じゃなくて陽斗!はるるって呼んでくれても......」
「黙れチャラ男」
こいつがモテる意味がよくわからない。というか、軽すぎだろ。こんなんでもよくコクられてるところを目撃する。趣味が悪い。絶対コクってる奴等どこかおかしいと思う。これのどこがいいんだか。

「はよ」
「おう。はよ、彩月」
「何で彩月ちゃんだけ名前呼びなの!」
またか。毎日同じ会話してる気がするのは俺だけなのか?
「だから幼馴染みだっつの」
本当しつこいわ。いきなり名字呼びに戻すとかめんどいからやめてくれ。
「彩月ちゃんとか引くんだけど。夏井は普通に村野って呼んでくれる?」
「えー、村野ちゃん?」
こいつも懲りないな。どうしても女子にはちゃん付けをしたがるらしい。控えめに言ってうざい。これだから軽く思われるんだってことに多分気づいていない。
「おーい、行くよー? 蓮も阿呆夏も置いてくからね? 」
「はいはい、今行くから」
こいつはこのよくわからない感じのいつメンを纏めてくれる小林聖愛。リーダー的な立ち位置ではあるが適当さもある。いや、でも適当さは彩月の方があるか。というか、いつも思うが呼び方がウケる。大体阿呆夏か馬鹿夏って呼ぶんだよな。ということで、まあ当然ながら夏井のことを陽斗なんて呼ぶ奴はいない。逆に俺は名字呼びの方が珍しいかもしれない。俺のことを海野って呼ぶのは先生くらいだろう。

  • No.8 by とある文芸部員  2017-05-10 17:22:53 

「はよー」
「おー蓮、おはよー!」
今日はやけに騒がしい気がする。いつもより少し遅れたから、人が多いせいだろうか? いや、違う。
『朝読書の時間に漢字テストやるからな。範囲は前伝えた通り。勉強しておくように』
黒板に書かれた文字を見て納得する。抜き打ちの漢字テストだ。皆が急いでワークなどを見直しているのを見ると、笑ってしまいそうだ。難しいことなんて何もないのに。

テストや授業が終わり、お待ちかねの昼休みだ。いつも通り4人で集まる。
「見てみてーっ、これ新作っ」
「へー」
「うわ、女子みたい」
新作の可愛いシャープペンを自慢しようとして引かれている。これもいつも通りだ。夏井は流行に敏感で、新しいものには目がない。まあ、某SNSアプリで調べればすぐにわかるようなことだが。
「レンきゅん! 」
「黙れ阿呆」
女子たちに引かれるのくらい、そろそろ慣れてほしい。俺に泣きついてくるのはやめろ。対応が面倒だ。
「どうでもいいけどさ、お前よくそんなに新作買う金あるよな」
「兄ちゃんがくれる」
なるほど、ブラコ......ごほん、優しいお兄さんだ。こいつを甘やかす必要はないと思うがな。お兄さん的にはこんなのでも可愛いんだろう。うん、理解できない。

  • No.9 by とある文芸部員  2017-06-11 13:43:04 

ルート変更、新しい話に移行

  • No.10 by とある文芸部員  2017-06-18 13:21:27 

夕焼け

「一緒に帰ろ?」
この一言が俺に向けられたものだってことに、最初は気づかなかった。君はいつも明るくて皆の中心。俺はそれを遠くから見ているだけだ。自分に言われたと気づいた時は、凄く驚いた。

「別にいいけど」
「良かった、有り難う」
お礼を言うのは寧ろこっちの方だ。俺に目を向けてくれただけでも有り難いくらいで。一緒に帰る日が来るなんて思わなかった。

ふと窓の外に目をやると、綺麗な夕焼けが広がっていた。
「夕焼け、綺麗だな...... 」
独り言のように呟く俺に微笑んでくれた君が、凄く美しくて。あっという間に恋に落ちてしまった。" 恋はするものじゃなくて落ちるものだ。" やっとその感覚がわかった気がする。

  • No.11 by とある文芸部員  2017-07-06 18:01:27 

それからというもの、毎日が楽しくて。つい忘れてしまっていた。君は " 皆のもの " ってことに。自惚れていた。
俺だけが見ている訳じゃないのに。

「大好き」
「私も」
やっぱり、釣り合わなかったみたいだ。あいつはかっこよくて優しくて、君とお似合いだよ。悔しいけれど。" 見ているだけ " 。それでよかった。近づかなければ、こんなに......嫉妬しないで済んだんだ。

何であいつと付き合ってるの?
何であいつに笑いかけてるの?
一緒に帰ったあの日々は、なんだったの?
.....なんて、言えないや。
醜い自分が嫌だ。幸せに過ごしているのなら、それでいい。どうしてもそう思えないのは、君のせいなんだよ?

" 星が綺麗ですね "
いつか、君が此方を見てくれるまで。この気持ちは、仕舞っておくことにする_______。

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